JP6499908B2 - 照射範囲設定用光学素子、及び、照明装置 - Google Patents

照射範囲設定用光学素子、及び、照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、照射範囲設定用光学素子、及び、照明装置に関する。
一般に、複数のミラーセルによって構成されるミラーアレイを用いた種々の照明装置が知られている。ミラーアレイでは、その製造上、互いに隣り合うミラーセルのミラー板の間には隙間が生じてしまう。
例えば特許文献1には、基板上に配置された複数のマイクロミラー(ミラー板)間の隙間に遮光手段を設けた構成が開示されている。この構成では、遮光手段を設けることで、各マイクロミラー間の隙間に入射した光が基板で反射されてから再び隙間を通って射出しないため、フレアの発生を防止することができる。
特開平9−230257号公報
しかしながら、特許文献1記載の構成では、隣り合うミラー板の隙間に入射した光が遮光手段によって減光又は吸収され、無駄になってしまう。即ち、従来のミラーアレイでは、光源から発せられた光の一部を照射光として有効に活用できない、という問題がある。このため、ミラーアレイを用いた照明装置による照射領域の明るさを十分に得られない虞がある。照射領域の明るさを確保するためには、光源の数や光量を増やすことも考えられるが、この場合には、消費電力が大きくなってしまう。照明装置の消費電力が大きくなることは好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、光源から発せられた光を無駄にすることなく、照射光として有効に活用することができる照射範囲設定用光学素子、及び、照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の照射範囲設定用光学素子は、光軸に対して平行な入射光の少なくとも一部を前記光軸に近接する方向に屈折させる第一面と、前記第一面で屈折した屈折光を前記光軸に平行する方向に屈折させて出射する第二面と、を備え、前記第一面は、前記光軸を中心とする所定領域を有し、前記光軸に対して直交する第一平面と、前記第一平面の外周縁に設けられ、前記入射光を前記光軸に近接する方向に屈折させる第一屈折面と、を備え、前記第二面は、前記光軸を中心とする所定領域を有し、前記第一平面に平行して配置され、前記第一平面を通過した光が通る第二平面と、前記第二平面の外周縁に設けられ、前記屈折光を前記光軸に平行する方向に屈折させる第二屈折面と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の照明装置は、光源と、前記光源から発せられた光を光軸に対して平行な光とする平行化レンズと、前記平行化レンズから出射された前記平行な光を入射光とする前記照射範囲設定用光学素子と、前記照射範囲設定用光学素子から出射された出射光を所定の方向に反射させるミラー板を有するミラーセルと、を備え、前記照射範囲設定用光学素子の前記第二面から出射された出射光が前記ミラー板の反射領域内に入射されることを特徴とする。
本発明によれば、光源から発せられ、且つ光軸に対して平行化された光(以下、平行光とする)が照射範囲設定用光学素子に入射されると、平行光の一部が第一面によって光軸に近接する方向に屈折し、その後、屈折した光(以下、屈折光とする)が第二面によって光軸に平行する方向に屈折し、平行光として第二面から出射される。このため、第二面から出射される平行光の光路断面が、第一面に入射される前の平行光の光路断面よりも小さくなる。したがって、第一面に入射される前の平行光の光路断面が、ミラー板の反射領域よりも大きくても、平行光が照射範囲設定用光学素子を通してミラー板の反射領域に入射することで、平行光の一部を欠損することなく、平行光全体を反射領域内に入射させることができる。すなわち、光源から発せられた光を無駄にすることなく、照射光として有効に活用することができる。
本発明の一実施形態に係る照明装置を示す側面図である。 図1の照明装置に備えるミラーアレイの概略を示す平面図である。 図2のミラーアレイのミラーセルの概略を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る照射範囲設定用光学素子であって、図1の照明装置に備える照射範囲設定用光学素子を示す断面図である。 図4の照射範囲設定用光学素子の拡大断面図である。 図1の照明装置における照射範囲設定用光学素子とミラーアレイとの間の光の伝搬の様子を示す模式図である。 図4から図6の照射範囲設定用光学素子の第二面から出射された光路断面と、図2のミラー板の反射領域との関係を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る照明装置を適用した灯火装置の第一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る照明装置を適用した灯火装置の第二例を示す断面図である。
以下、図1から図9を参照し、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
本実施形態に係る照明装置1は、例えば車両用の灯火装置、プロジェクター、画像投影装置等に適用可能な装置であり、その適用対象は特に限定されない。
図1に示すように、照明装置1は、光源12と、平行化レンズ14と、照射範囲設定用光学素子20と、ミラーアレイ30と、を備える。光源12、平行化レンズ14、照射範囲設定用光学素子20及びミラーアレイ30は、ケース11の内部に設けられている。
ケース11には、ミラーアレイ30において反射した光を外方に出射させるための開口H1が形成されている。
ケース11の形状及び材質は、その内部に光源12、平行化レンズ14、照射範囲設定用光学素子20及びミラーアレイ30を所定の位置に保持するように収容可能であって、内部の光を開口H1のみから出射させることができれば、特に限定されない。
光源12は、光軸Aの前進方向(図1において右方向)に向けて光を出射する。
本実施形態の光源12は、LED(Light Emitting Diode)であるが、例えばフィラメント灯やこれら以外のものであってもよい。また、本実施形態の光源12の数は一つであるが、例えば複数であってもよい。
光源12から発せられる光は、光源12の光の出射方向(すなわち、光軸Aの前進方向)の後方の点Sを中心として発散する発散光である。光源12は、点Sから光軸A上を距離L1で前進した位置に配置されている。
平行化レンズ14は、光源12から出射された発散光を平行化し、平行光を出射する。本実施形態の平行化レンズ14は所謂、平凸レンズである。すなわち、平行化レンズ14の入射面は、周辺部から中央部(言い換えれば、光軸A)に向かうに従って光源12側に膨出する凸曲面である。一方、平行化レンズ14の出射面は、光軸Aに垂直な平面である。平行化レンズ14は、点Sから光軸A上を距離L0で前進した位置に配置されている。
照射範囲設定用光学素子20は、平行化レンズ14から出射された平行光(以下、第一平行光とする)の光路断面を変更することで平行光の照射範囲を設定し、設定後の照射範囲に合った光路断面を有する平行光を出射する。本実施形態の照射範囲設定用光学素子20は、第一平行光の光路断面を、照射範囲設定用光学素子20の出射側に配置されているミラーアレイ30の反射領域の光路断面に合わせて縮小する。そして、縮小した光路断面を有する平行光をミラーアレイ30に向けて出射する。照射範囲設定用光学素子20の詳細な構成については、後述する。
ミラーアレイ30は、照射範囲設定用光学素子20から出射された平行光(以下、第二平行光とする)を開口H1に向けて反射する。
ミラーアレイ30は、例えば一つのミラーセルによって構成されていてもよいし、例えば複数のミラーセルによって構成されていてもよい。
本実施形態のミラーアレイ30は、図2に示すように、複数の小さなミラーセル31,…,31を有する。本実施形態のミラーアレイ30では、この小さなミラーセル31が縦横に複数配列されている。
複数のミラーセル31,…,31は、それぞれ独立して揺動可能である。すなわち、各々のミラーセル31の反射面31rは、ミラーアレイ30の上下左右、及び、これらを組み合わせた任意の方向に向くことが可能である。これにより、ミラーアレイ30では、ミラーセル31において反射する光の向きを自在に変更可能である。
ミラーセル31の具体的構成の一例について説明する。
ミラーセル31は、例えば図2及び図3に示すように、ベース部32と、ミラー板33と、を備える。
ベース部32の構成は特に制限されない。本実施形態のベース部32は、ベース本体34と、支持部35と、を備える。
ベース本体34は、例えば基板または板状に形成された絶縁材である。
支持部35は、ベース本体34の主面34aから突出して設けられ、ミラー板33をベース本体34の主面34aの上方に間隔をあけた位置で揺動可能に支持する。本実施形態の支持部35は、枠部36と、複数の梁部37と、を備える。
枠部36は、ミラー板33を囲むように配置されるため、ミラー板33に対応する平面視形状に形成されている。本実施形態の枠部36は平面視矩形状に形成されている。
梁部37は、枠部36の周方向に間隔をあけて複数配列される。各梁部37は、ミラー板33の周縁部から枠部36まで延びている。また、各梁部37は、例えば弾性変形可能に形成される。本実施形態において、各梁部37は、ミラー板33の角部と該角部に対向する枠部36の角部とを接続する。
ミラー板33は、支持部35によってベース部32に対して任意の方向に揺動可能に支持され、光源12からの光を所定の方向に反射させる。
ミラー板33は、平坦な反射面33rを有する。ミラー板33の反射面33rは、前述したミラーセル31の反射面31rに相当する。ミラー板33は、任意の平面視形状に形成されてよいが、本実施形態では平面視矩形状に形成されている。
ミラー板33、枠部36、梁部37は、例えば、鉄やニッケル等の軟磁性体、または、半導体からなる基板によって構成することができる。また、ミラー板33の反射面33rは、例えば、金やアルミ等の金属薄膜を基板に蒸着させることで形成することができる。
また、本実施形態のミラーセル31は、ベース本体34の主面34aに配される複数の電極38,…,38を備える。電極38は、ミラー板33を所望の傾斜角度に変位させるための構成である。複数の電極38,…,38は、ベース本体34の主面34aのうち、ミラー板33に対向する領域において、枠部36の周方向に互いに間隔をあけて配列される。本実施形態では、電極38がミラー板33の各角部に配されている。
図2及び図3に示す構成において、ミラー板33を傾斜させる場合には、例えば複数の電極38,…,38のうち選択された一部の電極38に所定の駆動電位を印加する。また、ミラー板33に接地電位を印加する。これによって、印加された電極38とその直上に位置するミラー板33の部位との間に静電引力(クーロン力)が発生する。この静電引力によって上記ミラー板33の部位がベース本体34に近づくことで、ミラー板33が傾斜する。また、選択された電極38に印加する駆動電位の大きさを調整することで、ミラー板33の傾斜角度を変化させ、ミラー板33を所望の傾斜角度に設定することができる。また、駆動電位が印加される電極38を変えることで、ミラー板33を揺動させることができる。
次いで、図4及び図5を参照して上記説明したミラーセル31を備えるミラーアレイ30に第二平行光を照射する照射範囲設定用光学素子20の詳細な構成について説明する。
照射範囲設定用光学素子20は、図4及び図5に示すように、入射側に位置する複数の第一面21,…,21と、出射側に位置する複数の第二面22,…,22と、を備える。本実施形態において、第一面21及び第二面22の数は、ミラーセル31の数に対応する。
第一面21は、光軸Axを中心とする所定領域を有する。光軸Axは、光源12の光軸A(図1参照)に平行する。第一面21は、第一平面21Pと、第一屈折面21Rと、を備える。
第一平面21Pは、光軸Axに直交する平坦な面であり、光軸Axに平行する入射光の向きを変えずに、この入射光を第二面22に向けて進行させる。
第一屈折面21Rは、第一平面21Pの外周縁に設けられる。第一屈折面21Rは、第一平面21Pの外周縁に滑らかに連なる。第一屈折面21Rは、第一平面21Pの外周縁から離れるに従って、第一平面21Pに対して光の進行方向前側(図4及び図5において右側)に向けて傾斜する傾斜角度が漸次大きくなる断面円弧状の湾曲面に形成されている。第一屈折面21Rは、上記入射光を光軸Axに近接する方向に屈折させた上で第二面22に向けて進行させる。
図5に例示する入射光の成分a1,a2,a3において、第一屈折面21Rに入射後、第一屈折面21Rによって屈折される内角θ1,θ2,θ3は、第一屈折面21Rの曲率、入射光の波長における照射範囲設定用光学素子20の材質の屈折率及び第一屈折面21Rの入射側領域の屈折率に依存し、スネルの法則に従う屈折角に応じて決まる。
複数の第一面21,…,21は、光軸Axに直交する方向(例えば、図4及び図5において矢印D2方向)に互いに隣接して配列されている。本実施形態では、ミラーアレイ30においてミラーセル31が縦横に複数配列されていることに対応し、複数の第一面21,…,21が縦横に配列されている。
第二面22は、光軸Axを中心とする所定領域を有し、第二平面22Pと、第二屈折面22Rと、を備える。
第二平面22Pは、第一平面21Pに平行し、第一平面21Pに対して光の進行方向前側に所望の間隔をあけて位置している。第二平面22Pは、第一平面21Pからの光の向きを変えずに、この光を出射する。
第二屈折面22Rは、第二平面22Pの外周縁に設けられる。第二屈折面22Rは、第二平面22Pの外周縁に滑らかに連なる。第二屈折面22Rは、第二平面22Pの外周縁から離れるにしたがって、第二平面22Pに対して光の進行方向前側に向けて傾斜する傾斜角度が漸次大きくなる断面円弧状の湾曲面に形成されている。第二屈折面22Rは、第一屈折面21Rによって屈折された屈折光を光軸Axに平行する方向に屈折させ、出射する。
図5に例示する入射光の成分a1,a2,a3において、第二屈折面22Rに入射後、第二屈折面22Rによって再び屈折される内角θ4,θ5,θ6は、第二屈折面22Rの曲率、入射光の波長における照射範囲設定用光学素子20の材質の屈折率及び第二屈折面22Rの出射側領域の屈折率に依存し、スネルの法則に従う屈折角に応じて決まる。第一屈折面21Rの入射側領域の屈折率と、第二屈折面22Rの出射側領域の屈折率とが同一であれば、内角θ4,θ5,θ6はそれぞれ、内角θ1,θ2,θ3に等しい。
複数の第二面22,…,22は、光軸Axに直交する方向に互いに間隔をあけて配列されている。本実施形態では、ミラーアレイ30においてミラーセル31が縦横に複数配列されていることに対応するとともに複数の第一面21,…,21の配置に合わせて、複数の第二面22,…,22が縦横に配列されている。隣り合う第二面22,22同士を接続する接続面23の形状は特に制限されないが、本実施形態では光軸Axに対して垂直な平面である。
上記構成の照射範囲設定用光学素子20では、図5に示すように、光軸Axに平行する平行光が第二平面22P及び第二屈折面22Rから出射される。すなわち、第二面22のうち第二平面22P及び第二屈折面22Rは照射有効領域RAを構成する。一方、接続面23からは光が出射されない。すなわち、隣り合う第二面22同士の間に介在する接続面23は照射無効領域RIを構成する。
本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を備える照明装置1では、先ず光源12から発せられ、且つ平行化レンズ14によって光軸Aに対して平行化された第一平行光が照射範囲設定用光学素子20に入射される。この際、第一面21では光軸Axに対して平行な第一平行光(入射光)の少なくとも一部が光軸Axに近接する方向に屈折される。また、第二面22では第一面21で屈折した屈折光が光軸Axに平行する方向に屈折され、照射範囲設定用光学素子20から出射される。
これにより、図6及び図7に示すように、第二面22から出射される平行光(以下、第二平行光とする)の光路断面C2を第一面21に入射される第一平行光の光路断面C1よりも小さくすることができる。
従って、第二平行光の光路断面C22(図5に例示する第二面22の照射有効領域RA)の大きさを照射範囲設定用光学素子20の後段に配置されるミラーアレイ30のミラー板33の反射面33rの反射領域と同等の大きさとする、または、反射領域よりも小さくすることで、第一平行光の一部を欠損することなく、第一平行光全体を第二平行光として、ミラー板33の反射領域内に入射させることができる。
一方、第二面22の照射無効領域RIの大きさや形状は、例えば複数のミラー板33の反射領域の間の隙間領域に対応しているため、複数のミラー板33の間の隙間領域には、光が入射されない。
なお、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20において、第一屈折面21R及び第二屈折面22Rによって光が屈折する際には、光量の減少は殆どない。厳密には、照射範囲設定用光学素子20周囲の屈折率と、照射範囲設定用光学素子20の材質の屈折率との差に起因する反射損失が生じる。ただし、第一面21及び第二面22に公知の反射防止構造を設けることで前記反射損失を減少または無くすことができる。
以上説明したように、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20及びこれを備える照明装置1によれば、照射範囲設定用光学素子20の第一面21に入射される前の第一平行光の光路断面C1が、照射範囲設定用光学素子20を通して第二平行光の光路断面C2に縮小される。
これにより、第一平行光の光路断面C1がミラー板33の反射領域(反射面33r)よりも大きくても、第一平行光を欠損させることなく、第一平行光全体を第二平行光として、ミラー板33の反射領域内に入射させることができる。その結果、光源12から発せられた光を無駄にすることなく、照射光として有効に活用することができる。
また、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20によれば、第一面21が第一平面21P及びその外周縁に設けられる第二屈折面22Rを備え、第二面22が第二平面22P及びその外周縁に設けられる第二屈折面22Rを備える。
このため、図6に示すように、第一平行光の一部(例えば、図6に示す成分a4)が第一平面21P及び第二平面22Pを順次透過し、そのまま光軸Axに平行する方向に進行することで、第二平行光の一部として第二面22から出射される。
一方、第一平行光の一部の外周縁の残部(例えば、図6に示す成分a1,a2,a3)は第一屈折面21Rによって光軸Axに近接する方向に屈折される。その後、屈折光が第二屈折面22Rによって光軸Axに平行する方向に屈折され、第二平行光の残部として第二面22から出射される。
これにより、ミラー板33の反射領域の周縁部分に照射される光の光量を、ミラー板33の反射領域の中央部分に照射される光の光量よりも大きくすることができる。その結果、ミラー板33の反射領域で反射した光が広がった上で所定の照射領域に照射される際に、この照射領域の明るさの均一化を図ることができる。
また、第一平面21P及び第二平面22Pの寸法、第一屈折面21R及び第二屈折面の寸法と曲率等を適切に設計することで、光路断面C1に対する光路断面C2の大きさを容易に最適化することができる。つまり、照射範囲設定用光学素子20によって光路断面C2を所望の範囲に設定することができる。
また、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20では、複数の第一面21が、光軸Axに直交する方向に互いに隣接して配列され、複数の第二面22が、光軸Axに直交する方向に互いに間隔をあけて配列される。
これにより、複数の第一面21に入射される第一平行光を、光軸Axに対して垂直な方向に区分でき、区分された複数の第一平行光を、第二面22から各々光路断面が縮小された複数の第二平行光として出射させることができる。そして、これら複数の第二平行光を複数のミラー板33の反射領域に各々照射することができる。すなわち、照射範囲設定用光学素子20を複数のミラーセル31を備えるミラーアレイ30に適用することができる。特に、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20は、小型化に伴ってミラー板33の反射領域に対するミラー板33間の隙間領域の比率が大きくなるミラーアレイ30に好適である。
次いで、本実施形態の照明装置1は、光源12と、平行化レンズ14と、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20と、照射範囲設定用光学素子20から出射された第二平行光(出射光)を所定の方向に反射させるミラー板33を複数有するミラーアレイ30と、を備える。また、照射範囲設定用光学素子20の第二面22から出射された第二平行光が各ミラー板33の反射領域内に入射される。
上記構成によれば、照射範囲設定用光学素子20の上記作用効果に基づき、光源12から発せられた光を無駄にすることなく、ミラーアレイ30において反射させ、照射光として有効に活用することができる。
具体的に説明すれば、ミラーアレイ30を小型化すると、光軸Ax方向から見たミラー板33の幅に対する枠部36の幅の比率が増大する。従来の照明装置では、このような枠部36の幅の比率が増大する程、ミラー板33の反射面33rに照射されずに無駄になる光の割合が大きくなってしまう。
これに対し、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20では、ミラー板33の幅に対する枠部36(ミラー板33間の隙間)の幅の比率を勘案して、第一平面21P及び第二平面22Pの寸法、第一屈折面21R及び第二屈折面の寸法と曲率等を最適設計することで、ミラー板33の幅に対する枠部36の幅の比率に関わらず、光源12から発せられた光を無駄にすることなく、照射光として有効に活用することができる。
従って、特にミラーアレイ30を小型化する場合に、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を用いることは非常に有効である。
また、本実施形態の照明装置1では、第二面22から出射される第二平行光(出射光)の光路断面C2の形状が、図7に例示するように、ミラー板33の反射領域の形状に相似してもよい。図7において、ミラー板33の反射領域、及び、第二平行光の光路断面C2の平面視形状は、互いに相似する八角形となっているが、これに限ることはない。
ミラー板33の反射領域、及び、第二平行光の光路断面C2の平面視形状が互いに相似する場合には、ミラー板33の反射領域全体に第二平行光を照射し、照射された光を有効に活用することができる。
次に、本実施形態に係る照明装置1を適用した灯火装置の一例について説明する。
図8及び図9に示す灯火装置50A,50Bは、例えば車両用の灯火装置であって、自動二輪車や自動四輪車等の車両の前方を照らすヘッドライトである。
第一例の灯火装置50Aは、図8に示すように、本実施形態の照明装置1と、反射鏡43と、レンズカバー45と、を備える。照明装置1、反射鏡43及びレンズカバー45はハウジング52の内部に設けられている。
ハウジング52には、照明装置1からの照射光を反射鏡43で反射した光を外方に出射させるための開口H52が形成されている。ハウジング52の開口H52は、例えば車両の前方側に向けられる。
反射鏡43の反射面43rの形状は任意であってよい。すなわち、反射鏡43は、例えば凸面鏡や凹面鏡であってよい。
レンズカバー45は、透明な材料からなり、ハウジング52の開口H52に設けられている。
このような構成においては、照明装置1から出射された光が、反射鏡43において反射され、さらに、レンズカバー45を通過した上で、車両の前方側の照射領域に照射される。なお、図8において、ハウジング52の開口H52及びレンズカバー45は平面視矩形状に形成されているが、これらの平面視形状は矩形に限定されず、所望の形状とすることができる。
上記説明した灯火装置50Aによれば、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を含む照明装置1を備えることで、照明装置1のミラーセル31によって反射鏡43に向けて照射される照射光の方向を自在に変えることができる。また、その照射光を反射鏡43によって反射させ、レンズカバー45を通してハウジング52の開口H52から任意の方向に、自在に出射させることができる。
さらに、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を備えることで、照射光を無駄にすることなく、光源12からの光の光量を保持しながら照明装置1を小型化し、それに伴って灯火装置50Aを小型化することができる。
第二例の灯火装置50Bは、図9に示すように、本実施形態の照明装置1と、反射鏡44と、曲面レンズ48と、を備える。照明装置1、反射鏡44及びレンズカバー45はハウジング53の内部に設けられている。
ハウジング53の外形輪郭は図8に例示したハウジング52とは異なるものの、ハウジング53には、図8のハウジング52と同様に、照明装置1からの照射光を反射鏡44で反射した光を外方に出射するための開口H53が形成されている。ハウジング53の開口H53は、例えば車両の前方側に向けられる。
反射鏡44は、例えば平面鏡であってもよいし、反射鏡43と同様にその反射面44rが湾曲して形成された凹面鏡や凸面鏡であってもよい。反射鏡44は、照明装置1からの出射光を曲面レンズ48に向けて反射させる。
曲面レンズ48は、反射鏡44によって反射された光を開口H53の大きさに合わせ、かつ平行化して開口H53から灯火装置50Bの外方に出射させる。そのため、曲面レンズ48の入射面及び出射面はそれぞれ開口H53側にくぼむまたは膨らむ凹曲面及び凸曲面となっている。
上記説明した灯火装置50Bによれば、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を含む照明装置1を備えることで、図8に例示した灯火装置50Aと同様に照明装置1からの任意の方向の出射光を反射鏡44によって反射させ、曲面レンズ48を通してハウジング53の開口H53から任意の方向に、自在に出射させることができる。
さらに、本実施形態の照射範囲設定用光学素子20を備えることで、照射光を無駄にすることなく、光源12からの光の光量を保持しながら照明装置1を小型化し、それに伴って灯火装置50Bを小型化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変更が可能である。
例えば、ミラーアレイ30のミラーセル31は一つとし、照射範囲設定用光学素子20については本実施形態のように複数の第一面21が光軸Axに直交する方向に互いに隣接して配列されるとともに、複数の第二面22が光軸Axに直交する方向に互いに間隔をあけて配列されてもよい。
例えば、照射範囲設定用光学素子20が備える第一面21及び第二面22は、一つであってもよい。
また、第二平行光の光路断面C2の平面視形状は、少なくとも平面視において光路断面C2がミラー板33の反射領域(反射面33r)内に収まる形状であればよく、例えばミラー板33の反射領域の平面視形状と異なってもよい。
例えば、ミラー板33の反射領域の平面視形状が矩形であり、光路断面C2の平面視形状が前記反射領域に収まる大きさの円形であってもよい。また、例えば、ミラー板33の反射領域の平面視形状が円形であり、光路断面C2の平面視形状が前記反射領域に収まる大きさの矩形であってもよい。
1 照明装置
12 光源
14 平行化レンズ
20 照射範囲設定用光学素子
21 第一面
21P 第一平面
21R 第一屈折面
22 第二面
22P 第二平面
22R 第二屈折面
30 ミラーアレイ
31 ミラーセル
31r,33r 反射面(反射領域)
33 ミラー板
A,Ax 光軸
C1,C2 光路断面

Claims (5)

  1. 光軸に対して平行な入射光の少なくとも一部を前記光軸に近接する方向に屈折させる第一面と、
    前記第一面で屈折した屈折光を前記光軸に平行する方向に屈折させて出射する第二面と、を備え
    前記第一面は、前記光軸を中心とする所定領域を有し、前記光軸に対して直交する第一平面と、前記第一平面の外周縁に設けられ、前記入射光を前記光軸に近接する方向に屈折させる第一屈折面と、を備え、
    前記第二面は、前記光軸を中心とする所定領域を有し、前記第一平面に平行して配置され、前記第一平面を通過した光が通る第二平面と、前記第二平面の外周縁に設けられ、前記屈折光を前記光軸に平行する方向に屈折させる第二屈折面と、を備えた照射範囲設定用光学素子。
  2. 前記第一屈折面は、前記第一平面の外周縁から離れるに従って、前記第一平面に対して光の進行方向前側に向けて傾斜する傾斜角度が漸次大きくなる断面円弧状の湾曲面に形成されている、
    請求項1に記載の照射範囲設定用光学素子。
  3. 複数の前記第一面が、前記光軸に直交する方向に互いに隣接して配列され、
    複数の前記第二面が、前記光軸に直交する方向に互いに間隔をあけて配列される請求項1又は請求項2に記載の照射範囲設定用光学素子。
  4. 光源と、前記光源から発せられた光を光軸に対して平行な光とする平行化レンズと、前記平行化レンズから出射された前記平行な光を入射光とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の照射範囲設定用光学素子と、前記照射範囲設定用光学素子から出射された出射光を所定の方向に反射させるミラー板を有するミラーセルと、を備え、
    前記照射範囲設定用光学素子の前記第二面から出射された出射光が前記ミラー板の反射領域内に入射される照明装置。
  5. 前記第二面から出射される出射光の光路断面の形状が前記ミラー板の反射領域の形状に相似する請求項4に記載の照明装置。
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