JP2004151061A - デバイス間結線チェック方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機能を実現するためのデータを書込み修正可能である複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、結線元のデバイスからチェックデータが入力される接続先のデバイスの入力端子を示す、全入力端子の状態を表すデータを、該データにおける論理‘1’または‘0’の存在する位置を表す2進数を有するように圧縮、変換し、前記圧縮、変換されたデータと比較用データを比較し、前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイス間結線チェック方法に関する。特に、大規模集積回路(LSI)として、特定用途機能デバイスであるASIC(Application Specific Integrated Circuit)を量産化する前に、プロトタイプとして作成される、プリント板に配置した複数のセミカスタムICであり、機能を書込み修正可能のデバイスであるFPGA(Field Programmable Gate Array)/PLD(Programmable Logic Device)の端子間の結線をチェックする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の機能ブロックを有するLSIの開発において、機能変更容易なセミカスタムICであるFPGA/PLDを使用してプロトタイプを作成し、論理デバッグまでを行い、量産時にASICに変換し固定化する開発手順が広く採用されており、増加の一途にある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許公開2000−90142号公報
ここで、一つのLSIで特定の機器に搭載される全てのシステム機能を実現するSoC(System on a Chip)の場合には、前記のプロトタイプは、数個から十数個のFPGA/PLDを必要とし、これらFPGA/PLD間の結線数は千本を超えることがある。
【0004】
従来、プロトタイプに動作不具合が発生した場合、FPGA/PLD間の配線パターンの確認を目視でチェックし、あるいはFPGA/PLDの入出力データのモニタリングで行っていた。
【0005】
しかし、数個から十数個のFPGA/PLDを搭載するプリント板のデバッグ時において、動作不具合がFPGA/PLD間の配線パターンに起因するものであるか、FPGA/PLD自体の回路の不具合に起因するものであるかの切り分けが非常に困難となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このために、変更が容易なFPGA/PLDを活用したプロトタイプにおけるデバッグの応答時間(ターンアラウンド時間TAT:Turn−around Time)の短縮効果を得ることは難しい。
【0007】
したがって、本発明の目的は、大規模集積回路(LSI)開発においてASICにより量産化する前にプロトタイプとして作成される、プリント板に配置した複数のFPGA/PLDの端子間の結線ミスを個別に判定可能とするチェック方法を提供することにある。
【0008】
より具体的には、本発明の目的は、FPGA/PLDがプリント(Pt)板へ実装状態で書き換え可能なデバイスであることに着目し、各FPGA/PLDに結線チェック専用の回路を書き込み動作させることで、デバッグ開始前にFPGA/PLD間パターン配線ミスの検出を容易にするFPGA/PLD間の結線チェック方法を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の目的は、FPGA/PLD端子間がパターン配線のみで接続される、複数のFPGA/PLDで構成されるプリント(Pt板)でデバッグを行う場合において、FPGA/PLD端子間の結線情報を基にチェック回路をプログラム等により生成し、対象となる全FPGA/PLDに書き込み、FPGA/PLD端子間のパターン配線ミスの有無を検出するFPGA/PLD間の結線チェック方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第1の態様として、 機能を書込み修正可能のデバイスを複数個実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
前記複数個のデバイスの各々にチェックデータを生成させ、
結線元のデバイスから入力される前記チェックデータと比較される比較用データを予め生成し、記憶させ、
前記結線元のデバイスから入力されるチェックデータを結線先のデバイスで受信し、
前記記憶されている比較用データを読み出し前記入力されたチェックデータと比較し、前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定することを特徴とする。
【0011】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第2の態様として、第1の態様において、
結線元のデバイスと結線先のデバイスは、複数の端子で接続され、前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行うことを特徴とする。
【0012】
さらに、上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第3の態様として、第2の態様において、
前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行う際、
前記複数の端子ごとに順次に前記比較を行うことを特徴とする。
【0013】
また、上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第4の態様として、第2の態様において、
前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行う際、
前記複数の端子の全てについて、同時に前記入力されたチェックデータのビットごとに比較を行うことを特徴とする。
【0014】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第5の態様として、
機能を実現するためのデータを書込み修正可能である複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
結線元のデバイスからチェックデータが入力される接続先のデバイスの入力端子を示す、全入力端子の状態を表すデータを、該データにおける論理‘1’または‘0’の存在する位置を表す2進数を有するように圧縮、変換し、
前記圧縮、変換されたデータと比較用データを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0015】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第6の態様として、第5の態様において、
前記圧縮、変換されたデータは、更に前記論理‘1’または‘0’の存在する数を表す2進数を有し、該数を表す2進数の回数分、前記比較用データをメモリから順次読み出し、前記圧縮、変換されたデータと比較を行う
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0016】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第7の態様として、第5の態様において、
前記全入力端子の状態を表すデータを圧縮、変換する際、論理‘1’または‘0’の存在する数が複数個である場合、それぞれの存在位置を表す2進数を前記論理‘1’または‘0’の存在する数分生成することを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0017】
上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第8の態様として、第5の態様において、
前記論理‘1’または‘0’の何れかは、それぞれの存在個数の少ない方を用いることを特徴するデバイス間結線チェック方法。
【0018】
更に、上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第9の態様として、第5の態様において、
機能を実現するためのデータを書込み修正可能の複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
前記複数個のデバイス間の結線情報に対応して、チェックデータと対応する比較データを予め生成させ、
結線元のデバイスから入力される前記チェックデータと、読み出される対応する前記予め生成、記憶した比較用データとを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0019】
また、上記の課題を達成するデバイス間結線チェック方法は、第10の態様として、第9の態様において、
前記予め生成させるチェックデータと対応する比較データは、前記複数個のデバイスの最大の入出力端子数を基準とするビット数を有し、
前記複数個のデバイスのそれぞれを識別する2進数と、それぞれの端子を識別する2進数の組み合わせで構成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の特徴は、以下に図面に従い説明される実施の形態例から更に明らかになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に図面に従い、発明の実施の形態例を説明する。
【0022】
図1は、本発明により形成されるLSIのプロトタイプとなるプリント板に配置した機能を実現するためのデータを書込み修正可能のデバイスである、複数のFPGA(Field Programmable Gate Array)/PLD(Programmable Logic Device)の各々に形成されるデバイス間結線のチェック回路部の概念構成図である。各々のFPGA/PLDには、更に任意のシステム機能を担う機能回路部が形成されるが、図示を省略している。
【0023】
図1において、チェック回路部は、接続線により接続される他のFPGA/PLDの出力端子からのチェックデータの入力を検出し、全端子状態を表すデータ(以降、これをベクターと呼ぶ)を圧縮変換する検出部1、FPGA/PLD毎に結線情報を基にチェックデータを生成出力するチェックデータ生成部3及び、比較用データを予め格納するメモリ部2、更に比較用データと検出部1で圧縮変換されたベクターとを比較する比較部4を有して構成される。
【0024】
なお、上記の全端子状態を表すベクターの圧縮変換及び、比較用データの生成については後に実施例として詳しく説明する。
【0025】
図1において、チェック回路部内部でスタート信号が検出される(ステップ▲1▼)と、チェックデータは出力端子から接続先の他のFPGA/PLDの入力端子に入力データとして入力される(ステップ▲2▼)。同時にメモリ部2から読み出される比較用データは比較部4へ出力される(ステップ▲3▼)。
【0026】
一方、入力端子から入力された、接続元の出力端子から出力されたチェックデータは検出部1に入力され(ステップ▲4▼)、そこで何れの入力端子に入力されたかを検出し、その際の全端子状態を表すベクターが圧縮、変換される。変換されたベクターは比較部4へ出力される(ステップ▲5▼)。
【0027】
したがって、検出部1で変換されたベクターとメモリ部2から出力される比較用データが比較部4で比較され、その比較結果が出力されて(ステップ▲6▼)、相互に接続された、異なるFPGA/PLDの入出力端子間の結線チェックが行われる。
【0028】
ここで、比較用データを記憶するメモリ部2、チェックデータ生成部3、検出部1及び比較部4の回路規模を削減するため、前記ベクターは、本発明に従い圧縮される。
【0029】
この検出部1におけるベクターの圧縮方法を、図2のデータ圧縮処理フローを用いて説明する。この圧縮処理はベクターを圧縮データNに変換することを目的としている。
【0030】
例えば、本発明に従う圧縮方法を用いると、1000ビットの入力ベクターを20ビットの圧縮データに圧縮できる場合がある。
【0031】
先ず、ベクターにおける‘1’の個数や‘1’の存在する位置を表すために必要な最小ビット長Dを求める(処理工程P1)。最小ビット長Dはベクターのビット長Cを2進数に変換し、その2進数のビット数とする。
【0032】
なお、ベクターにおける‘1’の個数や‘1’の存在する位置を表す代わりに、‘0’の個数や‘0’の存在する位置を表すようにしてもよい。以下の実施の形態例における説明においても同様である。‘1’とするか‘0’とするかは、入力ベクターにおける存在数の小さい方を利用することが、圧縮において有利である。
【0033】
ついで、圧縮処理開始前に、ベクター内の‘1’の個数を表す変数Aを0、入力ベクターの右から何番目に‘1’が存在するかという位置を表す変数Bを1とする(処理工程P2)。
【0034】
位置Bがベクターのビット長Cの範囲内にあるか否かを判断する(処理工程P3)。範囲内にあれば(処理工程P3、Yes)、処理工程P4に進み、範囲内になければ(処理工程P3、No)全体処理を終了する。
【0035】
ベクターの位置Bにあるビットが‘1’であるかを判断する(処理工程P4)。‘1’の場合(処理工程P4、Yes)、処理工程P5へ、そうでない場合(処理工程P4、No)は、処理工程P8へ進む。
【0036】
Bビット目で‘1’が確認されると、‘1’の存在する個数Aをカウントアップ(A=A+1)する(処理工程P5)。
【0037】
ついで、個数Aを2進変換して圧縮データNの個数を表す部分[D−1:0]に代入する(処理工程P6)。更に、位置Bを2進変換して圧縮データNの左に付加する(処理工程P7)。代入範囲は[D*(A+1)−1:D*A]である。
【0038】
更に、ベクターの位置Bをカウントアップして(処理工程P8)、次のビットを調べるため処理工程P3へ進む。上記の処理工程P3〜P8の処理を、処理工程P3の条件式が成り立つ間続ける。
【0039】
図3に、全端子数を30として、その全端子の状態を表すデータであるベクターを“000000000000000000000000000101”と考える。図3は、更にこのベクター“000000000000000000000000000101”を、上記図2の圧縮処理による変換フローを用いてデータN=000110000100010に圧縮した例を示す。
【0040】
ベクターのビット長C=30ビットを数え、30を2進数に変換し、表示すると、“11110”となり、2進変換ビット長D=5ビットを求める(処理工程P1)。
【0041】
‘1’の個数を表す変数A=0個、位置を表す変数B=1ビット目を初期設定する(処理工程P2)。処理工程P3で、1(B)=<30(C)が成り立っているので、処理工程P4へ進む(処理工程P3、Yes)。ベクターの位置(B=)1番目は‘1’なので処理工程P5へ進み(処理工程P4、Yes)、‘1’が確認されたので個数A=0+1=1個とする(処理工程P5)。
【0042】
個数A=1を00001に2進変換しN[5−1:0]に代入しN=00001(処理工程P6)、位置B=1を00001に2進変換しN[5*(1+1)−1:5*1]に代入しN=0000100001(処理工程P7)とする。更に、B=1であるのでB=1+1=2ビット目とし、処理工程P3へ戻る(処理工程P8)。
【0043】
次にベクターの位置(B=)2番目は、(B)=<30(C)が成り立つので処理工程P4へ進み(処理工程P3、Yes)、このベクターのB=2番目は‘0’なので処理工程P8へ進み(処理工程P4、No)、B=2+1=3ビット目として処理工程P3へ戻る(処理工程P8)。
【0044】
以下同様にベクターのビット位置B=3、4、…、30まで繰り返し、位置(B=)31番目の時、処理工程P3で31(B)=<30(C)が成り立たない(処理工程P3、No)ので全体処理が終了する。
【0045】
この過程で、ベクターのビット位置(B=)3番目は‘1’なのでA=1+1=2個(処理工程P5)となり、A=2を00010に2進変換しN[4:0]に代入(処理工程P6)、B=3を00011に2進変換後N[14:10]に代入(処理工程P7)し、図3に示すように、N=000110000100001となる。
【0046】
B=3番目以外は‘0’なので処理工程P4から処理工程P5,6,7へ進まず、処理工程P8へ進み、データNに代入する処理は行われない。最終的に図3に示すようにベクター“000000000000000000000000000101”は、圧縮データN=000110000100001へ圧縮される。
【0047】
図4に3個のFPGA1〜3を有するプロトタイプの構成例を示す。プリント板100に配置された3個のFPGA1〜3は、それぞれ対応する所望のシステムの機能部分を有しているが、本発明に直接関係しないために図示省略されている。以下の実施例説明においても同様である。
【0048】
一方、本発明の特徴として、FPGA1〜3ともに同じ構成である、チェック回路部としてチェック部10とチェックデータジェネレータ部20を有している。
【0049】
チェック部10は、図1に示したチェック回路における検出部1、比較用データのメモリ部2及び、比較部3を有している。チェックデータジェネレータ部20は、予め生成されたチェックデータを格納し、出力する回路である。
【0050】
プリント板100に配置された3個のFPGA1〜3は、所定の端子間が所望の結線で接続されている。
【0051】
次に、FPGA1、FPGA2、FPGA3を含むTOP階層(以降、コア:CORE)の例を用いて、CORE内部にある各FPGAの入出力端子間の結線チェックの流れを説明する。
【0052】
本発明に従うチェック方法の形態として1端子ずつチェックする方法(パターンA)と同時に全端子をチェックする方法(パターンB)がある。何れの方法においても、結線チェックを行うチェック回路部はチェック部10とチェックデータジェネレータ部20で構成される。
【0053】
ここで、図4のFPGA1のチェックデータジェネレータ部20とFPGA2のチェック部10を結ぶ結線のチェックを例にして、パターンAとパターンBのチェック方法について、以下に説明する。
[パターンA]
図5にチェック回路部の構成例を示す。チェック回路部は、チェックデータジェネレータ部20とチェック部10を有する。チェックデータジェネレータ部20は、FPGAの全出力端子へ決められた時間毎に1端子ずつパターンを出力するチェックデータ生成部3を有する。
【0054】
チェック部10における検出部1は、結線元のFPGA(FPGA1または2)のチェックデータ生成部3が出力するパターンが結線先のFPGA(FPGA2または1)の何れの入力端子に入力されたかを検出し、この入力端子の位置を示すデータから比較用データ読み出し信号と位置データを生成する。したがって、この構成例では、検出部1を便宜上位置検出部1と呼ぶ。
【0055】
さらに、位置検出部1からメモリ部2に比較用データ読み出し信号を送り、位置データを比較部4へ出力する。メモリ部2は、あらかじめ設計データであるFPGA間の結線関係から生成された比較用データを記憶し、比較用データ読み出し信号に基づくアドレスを生成し、アドレスに対応した比較用データを比較部4へ出力する。比較部4は、位置検出部1が出力する位置データとメモリ部2が出力する比較用データを比較する。
【0056】
次に、結線チェックフローを図6、図7を用いて説明する。図6において、チェックデータジェネレータ部20ではチェックデータ生成部3で1出力端子ずつ順にチェックパターンを出力し(処理工程P10)、全端子にチェックパターンを出力するまで処理を続ける(処理工程P11)。
【0057】
図7のフローにおいて、チェック部10では位置検出部1で入力端子から入力されたチェックパターンを検出して位置を示すデータを生成し、この位置を示すデータから図2に示した方法を用いて個数を表すデータを生成する(処理工程P12)。
【0058】
個数を表すデータから比較用データ読み出し信号を生成し、データ読み出し信号をメモリ部2へ送り(処理工程P13)、位置データを比較部4へ出力する(処理工程P14)。次にメモリ部2で比較用データ読み出し信号を検出するとアドレスを生成し(処理工程P15)、アドレスに対応したメモリの比較用データを比較部4へ出力する(処理工程P16)。
【0059】
次に比較部4において、位置検出部1から出力した位置データとメモリ部2から出力した比較用データを比較し(処理工程P17)、一致ならば全端子のチェックが終了するまで処理を続け、不一致ならば処理を終了する(処理工程P18)。これらの処理は電源投入後直ちに自動で行われる。
【0060】
次に、図8を用いてFPGA1とFPGA2と関連してチェック手順を更に説明する。
【0061】
まずFPGA1のチェックデータ生成部3で出力端子を順に選択し、パターンを出力する。図8において、チェックデータ生成部3は、OA、OB、OC、OD端子から順に同一のパターンを1T、2T、3T、4Tのタイミング順序で出力している。
【0062】
次に出力したパターンを結線先であるFPGA2の位置検出部1で検出する。図中のIA、IB、IC、ID端子にそれぞれ▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼の位置を示すデータを対応させると、IB、ID、IA、IC端子から順にパターンを検出するので比較部4へ出力する位置を示すデータは順に▲2▼、▲4▼、▲1▼、▲3▼となる。
【0063】
さらに、あらかじめ結線情報から生成した比較用データ(比較用データの生成方法については後述する)をメモリ部2に記憶し、位置検出部1から出力される比較用データ読み出し信号に応じてアドレスを生成し、アドレスに対応したメモリ部2の比較用データ▲2▼、▲4▼、▲1▼、▲3▼を順に出力する。比較結果が不一致であれば、FPGA間の結線の誤りを認知することが出来る。
【0064】
したがって、比較部4で位置検出部1から出力される位置データ▲2▼、▲4▼、▲1▼、▲3▼とメモリ部2から出力される比較用データ▲2▼、▲4▼、▲1▼、▲3▼を順に比較し、その比較結果を出力する。
【0065】
ここで、図9を用いて比較用のデータ生成について説明する。まず結線先のFPGA2の入力端子を名前順に並べかえ、位置を示すデータを対応させる。図9A中、FPGA2のIA、IB、IC、ID端子の順に▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼の位置を示すデータを対応させている。
【0066】
次に図9Bに示すように、結線情報を出力端子の名前順に並べかえ、順にパターンを対応させる。図中、FPGA1のOA、OB、OC、OD端子に1T、2T、3T、4Tのパターンを対応させている。また出力端子に結線先の入力端子の位置を示すデータを対応させ、対応したデータに順にアドレスをつけ、メモリ部2に記憶する比較用データを生成する。図9B中のFPGA2の比較用データは▲2▼▲4▼▲1▼▲3▼となる。以上のように、チェック前にあらかじめ比較用データを生成する。
【0067】
図10に結線チェック運用フローを示す。まず、図9Bに示す入出力の結線関係からメモリ部2に記憶させる比較用データを作成する(処理工程P20)。次に、チェック回路を構成する位置検出部1、メモリ部2、比較部3、チェックデータ生成部3に必要な結線情報、比較用データを各FPGA個別に作成し、書き込む(処理工程P21)。この状態でプリント(Pt)板100に電源を投入すると自動でチェックが行われ、比較結果の出力をPt板上の図示しない表示器の専用回路等によりFPGA間の結線の良否を確認することが出来る。
[パターンB]
次に、本発明に従うチェック方法の形態として同時に全端子をチェックする方法(パターンB)について説明する。
【0068】
図11に実施例構成を示す。チェック回路は、チェックデータジェネレータ部20とチェック部10を有する。チェックデータジェネレータ部20のチェックデータ生成部3は、メモリ部2のアドレスを生成し、あらかじめ設計データであるFPGA間の結線関係から生成されたチェック用データをメモリ部2に記憶させ、生成したアドレスに対応したメモリ部2のチェック用データを全出力端子へ同時に出力する。
【0069】
チェック部10における検出部1は、全入力端子に入力されたチェック用データを圧縮し、先に接笑みした図2の方法により圧縮したチェックデータを比較部4へ出力する。ここでは、検出部1をデータ検出部と呼ぶ。
【0070】
メモリ部2は、記憶されている、設計データであるFPGA間の結線関係から生成された比較用データを、チェックデータ生成部3により検出されるスタート信号を検出し、チェックデータ生成部3により生成されるアドレスに対応して、比較部4へ出力する。
【0071】
次にパターンBのチェック方法の結線チェックフローを図12を用いて説明する。チェックデータジェネレータ部20のチェックデータ生成部3でスタート信号を検出すると、全出力端子からチェックデータを出力する。
【0072】
チェック部10ではデータ変換部1で入力端子から入力された結線元のFPGAのチェックデータ生成部3が出力するチェックデータを検出、変換し、比較部4へ出力する(処理工程P30)。
【0073】
メモリ部2でスタート信号を検出すると、アドレスが生成され(処理工程P31)、アドレスに対応する比較用データを読み出し、比較部4へ出力する(処理工程P32)。次にデータ変換部1から出力したチェックデータとメモリ部2から出力した比較用データを比較し、処理を終了する(処理工程P34)。これらの処理は電源投入後直ちに自動で行われる。
【0074】
次に、図13を用いてチェック手順を説明する。まずFPGA1のチェックデータ生成部3であらかじめ結線情報から生成したチェック用データ(チェック用データの生成方法については後述する)をスタート信号検出と同時に出力する。
【0075】
図中はOA、OB、OC、OD端子からそれぞれチェック用データ○11、○12、○13、○14が出力されている。次に出力したチェック用データを結線先であるFPGA2のデータ変換部1で検出する。図中はIA、IB、IC、ID端子からそれぞれ○13、○11、○14、○12が検出され、比較部4へ出力している。さらに、あらかじめ結線情報から生成し記憶されている比較用データ(比較用データの生成方法については後述する)をメモリ部2からスタート信号検出と同時に比較部4へ出力する。
【0076】
したがって、比較部4でデータ変換部1から出力されるチェック用データ○13、○11、○14、○12とメモリ部2から出力される比較用データ○13、○11、○14、○12を同時に比較し、その比較結果を出力する。
【0077】
次に、図14を用いてチェック用、比較用のそれぞれのデータ生成方法について説明する。まず結線先のFPGA1の出力端子を名前順に並べかえ、順にデータを対応させ、メモリ部2に記憶するチェック用データを生成する。図14A中、FPGA1のOA、OB、OC、OD端子にそれぞれ○11、○12、○13、○14のチェック用データを対応させている。
【0078】
次に結線情報を入力端子の名前順に並べかえ、出力端子のチェック用データを入力端子に対応させ、対応したデータに順にアドレスをつけ、メモリ部2に記憶する比較用データを生成する。図14B中、FPGA2のIA、IB、IC、ID端子にそれぞれ○13、○11、○14、○12の比較用データを対応させている。このように、チェック前にあらかじめチェック用、比較用のデータが生成される。
【0079】
この実施例における結線チェック運用フローは、図10に示したと同様であり、まず、図14に示す入出力の結線関係からメモリ部2に記憶させるチェックデータ、比較用データを生成する(処理工程P20)。次に、チェック回路を構成するチェックデータ生成部3、データ変換部1、メモリ部2、比較部4に結線情報、チェックデータ、比較用データを組み込み、各FPGA個別に作成し、書き込む(処理工程P21)。
【0080】
この状態でプリント(Pt)板100に電源を投入すると自動でチェックが行われ、比較結果の出力をプリント(Pt)板100上の表示器等の専用回路等により確認する(処理工程P22)。
【0081】
以下に、パターンA,Bの方法の具体的実施例を説明する。
【0082】
図15はFPGA1、FPGA2、FPGA3を含むプロトタイプのコア部(CORE)を示している。CORE内部にある各FPGAの入出力端子間の結線がチェックされる。
【0083】
先ず、パターンAの方法を用いた実施例を図10の運用フローに沿って以下に説明する。
【0084】
まず結線情報からメモリ部2に記憶させる比較用データを生成する(処理工程P20)。図15の結線の実施例に対する比較用データの生成方法について図16を用いて説明する。
【0085】
まず結線情報のうち全入力端子をFPGA毎に並べかえる。次に各FPGA毎に入力端子を名前順に並べかえ、順にデータを対応させる。図16Aに示すように、FPGA1のIA01端子からIA30端子に00001から11110のデータを対応させ、同様にFPGA2、FPGA3の各端子にもデータを対応させる。
【0086】
次に、結線情報のうち出力端子を名前順に並べかえ、並べかえた出力端子に時間を対応させる。図16Bに示すように、FPGA1のOA01端子からFPGA3のOC10端子に1tから50tの時刻を対応させる。
【0087】
さらにその結線先の入力端子を、図16Cに示すように、FPGA毎に並べかえ、最後にFPGA毎に並べかえた各入力端子をあらかじめ対応させたデータに置き換え、各FPGA毎のメモリ部2に記憶する比較用データとしている。
【0088】
次に図15に示す結線の実施例に対するチェック回路の実施例を説明する。
【0089】
図17は、FPGAのチェック回路部の詳細構成例であり、FPGA1〜FPGA3のそれぞれに共通の構成である。図17において、○付の番号は、以下に説明する動作における処理状態に対応している。
【0090】
図18は、FPGA1の各出力端子の時間軸上の出力パターンを、他のクロック等との関係において示すタイムチャートである。さらに、図19は、図17に示すチェックデータジェネレータ部20の状態を説明する図である。
【0091】
図17において、チェック部10の位置検出部1は、入力検出部1−1と、データ変換部1−2を有し、メモリ部2は、アドレス生成部2−1とメモリ2−2を有している。
【0092】
一方、チェックデータ生成部3は、パターン発生部3−1、カウンタ3−2及びセレクタ3−3を有している。
【0093】
カウンタ3−2は、図18のタイムチャートに示すように、スタート信号の検知によりリセットされると(図18:a)、クロック(図18:b)に従って、0から4までの5周期(0−4)を繰り返しカウントし、 (図18:c)。同時にカウント1の時にイネーブル信号を出力する(図18:d)。
【0094】
パターン発生部3−1は、カウンタ3−2から順次5周期のカウント値を入力し、カウント値に対応して5ビットのパターン“11100”をセレクタ3−3に出力する(図19:▲1▼)。
【0095】
セレクタ3−3は、イネーブル信号を入力する都度、歩進し、出力端子を順次選択する。従って、図18、図19に示すようにFPGA1の出力端子OA01〜OA20に時間“t”づつずれて、5ビットの共通のパターン“11100”が出力される。
【0096】
図20、図21、図22は、それぞれ図18のタイムチャートの時間軸上の時刻0〜1t、1t〜2t及び、2t〜3tにおけるチェック部10の状態を示す図である。
【0097】
図20は、時刻0〜1tの区間のFPGA2のチェック部10の状態を示し、FPGA1の一番目の出力端子OA01から出力されるパターン11100は、FAGA2の二番目の入力端子IB02に入力される。従って、FAGA2の位置検出部1のデータ検出部1−1は、パターン11100を内部に保持していて、入力端子から入力される信号がパターン11100と一致するかを検知する。一致すると検知される場合は、イネーブル信号を出力する(図17:▲3▼)。
【0098】
出力された、イネーブル信号を順に組み合わせて、FAGA2の30個の全入力端子の状態を表すベクターとして、“000000000000000000000000000010”をデータ変換部1−2へ出力する。
【0099】
データ変換部1−2では、図2で説明したデータ圧縮方法を用いて上記ベクターを信号の個数を表すデータ“00001”と信号の位置を表す位置データ“00010”に圧縮する(図17、図20:▲4▼)。個数を表すデータ“00001”から該当のデータ読み出し信号を生成し、メモリ部2のアドレス生成部2−1へ送り、信号の位置を表す位置データ“00010”を比較部4に出力する。
【0100】
アドレス生成部2−1ではデータ変換部1−2から入力されるデータ読み出し信号を検出する毎にアドレスをカウントアップし、メモリ2−2へ出力する(図17、図20:▲5▼)。
【0101】
メモリ2−2は、アドレス生成部2−1から入力される第1番目のアドレス位置に記憶された比較用データ“00010”を比較部4へ出力する。比較部4では、データ変換部1−2から入力される信号の位置を表す位置データとメモリ2−2から入力される比較用データを比較し、その比較結果を出力する(図17、図20:▲6▼)。一致ならば‘1’を、不一致ならば‘0’を出力する。
【0102】
図21は時刻1tから2tの区間のFPGA3のチェック部10の状態を示している。時刻1tから2tの区間では、IC01とIC03の入力端子に同時に、FPGA1の一番目の出力端子OA01からの出力が入力される(図15、図19、図21:▲3▼)。
【0103】
FPGA3の入力データ検出部1−1において、入力端子IC01、IC0の入力パターンと保持しているパターン“00111”が一致したので、イネーブル信号をそれぞれ出力し、出力されたイネーブル信号を順に組み合わせた全入力端子の状態を表すベクター“000000000000000000000000000101”をデータ変換部1−2へ出力する(図21:▲4▼)。
【0104】
データ変換部1−2において、かかる“000000000000000000000000000101”のパターンデータを図2に示したデータ圧縮方法を用いて信号の個数2を表す個数データ00010と、2個の信号の位置を表す位置データ00001、00011に変換する。
【0105】
前者の個数データ00010から、その個数分、ここでは2つのデータ読み出し信号を生成し、アドレス生成部2−1へ送る(図21:▲5▼)。後者の位置データ00001、00011を比較部4へ出力する。
【0106】
ここで、アドレス生成部1−1では、データ読み出し信号が2つなのでアドレスを2度カウントアップし、その都度メモリ2−2にアクセスし、アドレスに対応するメモリ2−2の位置から比較用データ00001、00011の順で比較部4へ出力する。
【0107】
従って、位置データ00001、00011と比較用データ00001、00011を順に比較し、それぞれ一致する時、‘1’、‘1’が順に出力される。
【0108】
次に、図18の時刻2tから3tの区間でFPGA1のOA03端子からパターン“00111”を出力すると、FPGA1のOA03端子の結線先であるFPGA2のIB03入力端子に入力される。かかる場合のFPGA2のチェック部10の状態を図22により考察する。
【0109】
図22において、時間2tから3t区間のFPGA2のチェック部10の状態は、アドレス生成部2−1でアドレスがカウントアップし、メモリ2−2の二番目のアドレス位置にある比較データ00011が比較部4に出力される以外は図20で説明したと同様である。
【0110】
次に、パターンBの方法を用いた実施例を説明する。運用方法は、他の実施例と同様に図10のフローに沿って行われる。
【0111】
まず結線情報からメモリに記憶させるチェック用データ、比較用データを生成する(処理工程P20)。
【0112】
その生成方法について図23、図24を用いて説明する。まず結線情報に基づき、出力端子をFPGA毎に並べかえ、次に各FPGA毎に入力端子を名前順に並べかえ、順にチェック用データを対応させる。図23に示すようにFPGA1のOA01端子からOA20端子に0100001から0110100のチェック用データを対応させ、同様にFPGA2、FPGA3の各端子にもチェック用データを対応させる。
【0113】
なお、上記の7ビットのチェック用データは、実施例として、上位の2ビットでFPGAを特定し、それに続く5ビットは、FPGAの入力側又は、出力側の最大の端子数(例えば、30)に対応するように構成されている。
【0114】
次に結線情報に基づき、入力端子をFPGA毎に並べかえ、各FPGA毎に入力端子を名前順に並べかえ、結線元の出力端子のチェック用データを入力端子の比較用データとして対応させる。
【0115】
さらに、図24に示すようにFPGA1のIA01端子の結線元であるFPGA2のOB02端子の図23に示すチェック用データ1000001をFPGA1のIA01端子の比較用データとして対応させ、以降の端子も同様に比較用データを対応させる。
【0116】
図25は、図23、図24のチェック用データ及び比較用データを用いるFPGAのチェック回路部の詳細構成例であり、FPGA1〜FPGA3のそれぞれに共通の構成である。図25において、○付の番号は、以下に説明する動作における処理状態に対応している。
【0117】
図26は図25に対応するチェックデータ生成部3の動作状態を示す図である。図25において、チェックデータ生成部3は、アドレス生成部3−1とメモリ3−2を有し、チェックデータ生成部3でスタート信号を検出するとクロックの立ち上がりエッジに応じて0からカウントアップし、アドレスとしてメモリ3−2へ出力する(図25、図26:▲1▼)。
【0118】
メモリ3−2には、先に図23で説明したチェック用データが記憶されている。アドレス生成部3−1からのカウント値に従って、チェック用データが出力端OA01〜OA20に並列に出力される(図25、図26:▲2▼)。
【0119】
図27は、図25のチェック部10に対応する動作状態を示す図である。
図25において、メモリ部2は、チェックデータ生成部3と同様に、アドレス生成部2−1とメモリ2−2を有し、アドレス生成部2−1でスタート信号を検出するとクロックの立ち上がりエッジに応じて0からカウントアップし、アドレスとしてメモリ2−2へ出力する(図25、図27:▲4▼)。
【0120】
さらに、データ検出部1は、各入力端子に入力する信号を検出し、これをそのまま比較部4に送る(図25、図27:▲3▼)。一方、メモリ部2のアドレス生成部2−1で、スタート信号から順次、比較用データを読み出し信号を生成する(図25、図27:▲4▼)。
【0121】
この比較用データを読み出し信号に従って、メモリ2−2から比較データを読み出し、比較部4に送る(図25、図27:▲5▼)。比較部4では従って、データ変換部1からのデータとメモリ2−2からの、比較用データ読み出し信号により読み出された比較用データを比較し、比較結果を出力する機能(図25、図27:▲6▼)
比較部4において、データ変換部1から入力されるチェック用データとチェック部10のメモリ2−2から入力される比較用データを比較し、その比較結果を出力する。一致ならば‘1’を、不一致ならば‘0’を出力する。
【0122】
時間t1以降も同様に比較し、比較結果を出力する。同様にIB02端子、IB03端子、…、IB30端子から検出されるチェックデータと比較用データを比較し、比較結果が出力される。
【0123】
ここで、図23乃至図27において、特に、チェック用データと、比較用データに特徴を有している。図27に示すように、チェック部10の比較部4において、チェックデータを圧縮せずに、そのまま対応する比較データと比較するようにしている。しかし、この実施例においても、先のパターンAのチェック部10と同様に、全入力端子に同時に入力するチェックデータを圧縮、変換して比較するように構成することも可能である。
【0124】
(付記1)
機能を書込み修正可能のデバイスを複数個実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
前記複数個のデバイスの各々にチェックデータを生成させ、
結線元のデバイスから入力される前記チェックデータと比較される比較用データを予め生成し、記憶させ、
前記結線元のデバイスから入力されるチェックデータを結線先のデバイスで受信し、前記記憶されている比較用データを読み出し前記入力されたチェックデータと比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0125】
(付記2)付記1において、
結線元のデバイスと結線先のデバイスは、複数の端子で接続され、前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行うことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0126】
(付記3)付記2において、
前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行う際、
前記複数の端子ごとに順次に前記比較を行うことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0127】
(付記4)付記2において、
前記複数の端子のそれぞれに対し、前記比較用データと前記入力されたチェックデータとの比較を行う際、
前記複数の端子の全てについて、同時に前記入力されたチェックデータのビットごとに比較を行うことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0128】
(付記5)
機能を実現するためのデータを書込み修正可能である複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
結線元のデバイスからチェックデータが入力される接続先のデバイスの入力端子を示す、全入力端子の状態を表すデータを、該データにおける論理‘1’または‘0’の存在する位置を表す2進数を有するように圧縮、変換し、
前記圧縮、変換されたデータと比較用データを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0129】
(付記6)付記5において、
前記圧縮、変換されたデータは、更に前記論理‘1’または‘0’の存在する数を表す2進数を有し、該数を表す2進数の回数分、前記比較用データをメモリから順次読み出し、前記圧縮、変換されたデータと比較を行う
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0130】
(付記7)付記5において、
前記全入力端子の状態を表すデータを圧縮、変換する際、論理‘1’または‘0’の存在する数が複数個である場合、それぞれの存在位置を表す2進数を前記論理‘1’または‘0’の存在する数分生成することを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0131】
(付記8)付記6において、
前記論理‘1’または‘0’の何れかは、それぞれの存在個数の少ない方を用いることを特徴するデバイス間結線チェック方法。
【0132】
(付記9)
機能を実現するためのデータを書込み修正可能の複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
前記複数個のデバイス間の結線情報に対応して、チェックデータと対応する比較データを予め生成させ、
結線元のデバイスから入力される前記チェックデータと、読み出される対応する前記予め生成、記憶した比較用データとを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0133】
(付記10)付記9において、
前記予め生成させるチェックデータと対応する比較データは、前記複数個のデバイスの最大の入出力端子数を基準とするビット数を有し、
前記複数個のデバイスのそれぞれを識別する2進数と、それぞれの端子を識別する2進数の組み合わせで構成されていることを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
【0134】
【発明の効果】
以上、実施の形態例について説明したように、本発明により、FPGA/PLDがプリント(Pt)板へ実装状態で書き換え可能なデバイスであるために、各FPGA/PLDに結線チェック回路を書き込み動作させて、デバッグ開始前にFPGA/PLD間パターン配線ミスの検出を容易にすることが可能である。これにより、デバイス不良と区別して結線不良を判定することが出来るので、デバック作業の効率と、信頼性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により複数のFPGA/PLDの各々に形成されるデバイス間結線のチェック回路部の概念構成図である。
【図2】検出部1におけるベクターの圧縮方法示すデータ圧縮処理フロー図である。
【図3】ベクター“000000000000000000000000000101”を図2の圧縮処理による変換フローを用いてデータN=000110000100010に圧縮した例を示す図である。
【図4】3個のFPGA1〜3を有するプロトタイプの構成例を示す。
【図5】パターンAの方法を用いるチェック回路部の構成例を示す図である。
【図6】チェックデータジェネレータ部20の処理フロー図である。
【図7】チェック部10での処理フロー図である。
【図8】FPGA1とFPGA2と関連してチェック手順を更に説明する図である。
【図9】比較用のデータ生成方法について説明する図である。
【図10】結線チェック運用フローを示す図である。
【図11】パターンBの方法を用いるチェック回路部の構成例を示す図である。
【図12】パターンBのチェック方法の結線チェックフローを示す図である。
【図13】パターンBのチェック方法におけるチェック手順を説明する。
【図14】チェック用、比較用のそれぞれのデータ生成方法について説明する図である。
【図15】FPGA1、FPGA2、FPGA3を含むプロトタイプのコア部(CORE)を示す図である。
【図16】図15の結線の実施例に対する比較用データの生成方法を説明する図である。
【図17】FPGAのチェック回路部の詳細構成例であり、FPGA1〜FPGA3のそれぞれに共通の構成を占めす図である。
【図18】FPGA1の各出力端子の時間軸上の出力パターンを、他のクロック等との関係において示すタイムチャートである。
【図19】図17に示すチェックデータジェネレータ部20の状態を説明する図である。
【図20】図18のタイムチャートの時間軸上の時刻0〜1t、1t〜2t及び、2t〜3tにおけるチェック部10の状態を示す図である。
【図21】図18のタイムチャートの時間軸上の時刻0〜1tにおけるチェック部10の状態を示す図である。
【図22】図18のタイムチャートの時間軸上の時刻1t〜2tにおけるチェック部10の状態を示す図である。
【図23】パターンBの方法におけるチェック用データを説明する図である。
【図24】パターンBの方法における比較用データを説明する図である。
【図25】パターンBの方法におけるFPGAのチェック回路部の詳細構成例である。
【図26】図25に対応するチェックデータ生成部3の動作状態を示す図である。
【図27】図25のチェック部10に対応する動作状態を示す図である。
【符号の説明】
1 位置検出部、データ変換部、
2 メモリ部
3 チェックデータ生成部
4 比較部
10 チェック部
20 ジェネレータ部
Claims (5)
- 機能を実現するためのデータを書込み修正可能である複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
結線元のデバイスからチェックデータが入力される接続先のデバイスの入力端子を示す、全入力端子の状態を表すデータを、該データにおける論理‘1’または‘0’の存在する位置を表す2進数を有するように圧縮、変換し、
前記圧縮、変換されたデータと比較用データを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。 - 請求項1において、
前記圧縮、変換されたデータは、更に前記論理‘1’または‘0’の存在する数を表す2進数を有し、該数を表す2進数の回数分、前記比較用データをメモリから順次読み出し、前記圧縮、変換されたデータと比較を行う
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。 - 請求項1において、
前記全入力端子の状態を表すデータを圧縮、変換する際、論理‘1’または‘0’の存在する数が複数個である場合、それぞれの存在位置を表す2進数を前記論理‘1’または‘0’の存在する数分生成することを特徴とするデバイス間結線チェック方法。 - 請求項1において、
前記論理‘1’または‘0’の何れかは、それぞれの存在個数の少ない方を用いることを特徴するデバイス間結線チェック方法。 - 機能を実現するためのデータを書込み修正可能の複数個のデバイスを実装したプリント板の前記デバイス間の結線をチェックする方法であって、
前記複数個のデバイス間の結線情報に対応して、チェックデータと対応する比較データを予め生成させ、
結線元のデバイスから入力される前記チェックデータと、読み出される対応する前記予め生成、記憶した比較用データとを比較し、
前記比較の結果を表示して前記結線元のデバイスと結線先のデバイスとの間の結線の良否を判定する
ことを特徴とするデバイス間結線チェック方法。
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