JP2004150908A - 非破壊検査方法およびそのシステム - Google Patents

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Daisuke Katsuta
大輔 勝田
Mineo Nomoto
峰生 野本
Isao Tanaka
勲夫 田中
Masahisa Hotta
昌央 堀田
Tetsuo Taguchi
哲夫 田口
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Abstract

【課題】本発明では、煩雑な画像品質確認作業を軽減化することで、目視による探傷試験を画像データによる間接検査に移行することを容易にし、かつ、画像データに高信頼性を持たせる探傷検査方法を提供することを目的とする。
【解決手段】検査対象と画像品質確認用パターン(色表示手段、解像度表示手段、撮像位置表示手段、撮像順表示手段、画像歪み表示手段)を撮像して画像品質の確認作業(色再現確認、解像度確認、画像過不足識別、画像歪み確認)を自動化することで煩雑な手操作を無くし、また、確認用パターンを検査画像に織り込むことで、解像度などを保証した高い信頼性の画像データを効率的に得ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属表面やセラミックス等の割れなどの欠陥の非破壊検査方法に関するものであり、特に、浸透探傷および磁粉探傷と称される探傷法により非破壊検査を行うための検査方法とそのシステム並びに画質確認用のパターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
目視での浸透探傷や自己な探傷は、JIS W 0904やJIS Z 2343などで、技量認定をもつ検査員による観察環境の条件を要求している。
また、浸透探傷試験または磁粉探傷試験に関しては、特許文献1に、試験体の検査面上に二次元座標を示すスケールを配置してこのスケールと欠陥支持模様とを同一カメラ映像として撮像し、撮影角度及び距離等の撮影情報と一緒に収録し、この映像を再生して欠陥を検出する方法が開示されている。
更に、特許文献2には、対象物を撮像して得たカラー画像の色を計測し、正常部と異常部とを識別する浸透探傷試験について開示されている。
また、特許文献3には、磁紛探傷試験装置において、カメラの前に紫外線をカットする光学フィルタを設けることについて開示されている。
更に、特許文献4には、磁紛探傷試験において、カラーカメラの前に紫外線をカットする光学フィルタを設けるとともに、カラー画像のうち緑の映像信号に微分処理を施して欠陥を強調してから検出する方法が開示されている。
【特許文献1】
特開平6−118062号公報
【特許文献2】
特開平11―108759号公報
【特許文献3】
特開平5−107202号公報
【特許文献4】
特開2000−258398号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、規定されている目視で検査の場合、次の様な問題点があった。
(1)検査員の疲労により、欠陥の見逃しがあったり、検査員の個人差により、検査結果が異なる。
(2)検査結果がレポートで「合格」などの表現でしか残らず、問題が発生し再検査などになった場合、具体的な変化などが解らない事や、再現性がなく、検査信頼性上に問題があった。
【0004】
また、画像データを使用する場合には
(3)画像データによる欠陥検査では、解像度、ホワイトバランス、画像歪み等、画像品質の確認、保証が必要である。この確認作業は手作業が介在することが多く、特に検査画像が多数になる場合、非常に煩雑であり、検査効率を低下させてしまい、従来目視方法からの移行を困難にする要因であった。
【0005】
本発明の目的は、煩雑な画像品質確認作業をなくすことで、目視による探傷試験を画像データによる間接検査に移行することを容易にし、かつ、画像データに高信頼性を持たせる探傷検査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
検査対象と画像品質確認用パターン(色表示手段、解像度表示手段、撮像位置表示手段、撮像順表示手段、画像歪み表示手段)を撮像して画像品質の確認作業(色再現確認、解像度確認、画像過不足識別、画像歪み確認)を自動化することで煩雑な手操作を無くし、また、確認用パターンを検査画像に織り込むことで、解像度などを保証した高い信頼性の画像データを効率的に得ることができる。
【0007】
即ち、本発明では、被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する方法において、撮像手段で被検査体の検査領域を撮像の状態を確認するパターンと一緒に撮像し、撮像して得た画像を用いて撮像手段の撮像の状態を確認し、撮像の状態を確認した撮像手段で検査領域を撮像して検査画像を得、この検査画像を画像処理手段に転送し、画像処理手段で転送された検査画像を処理して被検査領域の欠陥を検出し、この検出した欠陥の画像情報を改ざん防止処理を施して記憶手段に記憶するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施例を示す探傷試験検査装置の一例である。
図1(a)の検査対象106は、溶接痕113に浸透探傷試験の探傷剤及び現像剤を塗布した配管部品である。浸透探傷試験は、特許文献2及び4に記載されているように、検査対象106の表面に赤い浸透液を塗布し、一定時間経過後に表面の浸透液をふき取り、その部分に現像液を塗布して試験対象106の欠陥の中に浸透していた赤い浸透液が白い現像液に吸い上げられることにより生ずる赤い指示模様の発生の状態をチェックするものである。
【0010】
本発明では、検査対象106である配管部品などの溶接部に発生するクラックなどの欠陥の検査・検出を、図1(d)の欠陥検査手段108にて行う。欠陥検査手段108に接続したデジタルカメラなどの画像取得手段101にて撮像した探傷試験の画像データ107は、欠陥検査手段108のPC(パーソナルコンピュータ)に転送されて、記憶手段112に記憶される。記憶された画像データ107は、画像処理手段111に転送されて欠陥を検出する欠陥判定処理が行われ、欠陥が検出された場合には、欠陥に関する位置や大きさ、色などの情報を画像データ107とともに記憶手段112に記憶、また表示手段110に画像データ107や欠陥の情報が表示される。
【0011】
欠陥判定の前には前処理を行って、撮像した画像データ107が欠陥検査のできる品質があるか画質の検査をする。前処理用の検査パターンには、図1(b)に示す白色パターンを均一に塗布した色表示手段102,図1(c)に示す縦横の格子パターンを表示した画像歪み表示手段109がある。これらの前処理用検査パターンを検査対象106の配管の前に撮像する。撮像した前処理用の画像データ107は、画像取得手段101から欠陥検査手段108の記憶手段112に転送した後、画像処理手段111にて前処理前処理を行う。前処理にて画質が欠陥検査の品質に合格した場合は、検査目的の配管溶接痕113の撮像を行う。画像データには信頼性と品質を付加するために、ラインペアパターンを縦横に配置した解像度表示手段103、●パターンを等間隔で表示した画像位置表示手段104,数字を表示した画像順表示手段105と検査対象106の溶接痕113が同じ画面内に入る様な撮像範囲114で撮像する。
【0012】
検査対象106の配管の周方向1周分を連続撮像した画像データ107は欠陥検査手段108から記憶手段112で記憶し、次の画像処理手段111に転送する。画像処理手段111では解像度表示手段103から解像度確認、画像順表示手段105から画像過不足判別を行う。解像度表示手段103と画像位置表示手段104と画像順表示手段105は組み合わせて1個の検査パターンにすることも可能である。
【0013】
図1の探傷試験検査装置を用いた浸透探傷試験(PT)の検査手順を、図2〜図4に示すが、まず、前処理として色再現性、画像歪を確認・調整するステップを図2のフローチャートに従って、説明する。
【0014】
(a)〔 色表示手段を撮像する 〕
図1の画像取得手段101で色表示手段102を撮像する。色表示手段102は検査対象106の配管溶接痕113へ浸透探傷試験するときに用いる現像剤と同じ色で塗布してある。例えば図27の1805の白色パターンの如くである。
【0015】
(b)〔 色再現の確認OK? 〕
画像取得手段101で撮像した色表示手段102の白色パターンの画像を、例えばデジタルカメラ付属の液晶モニタや外部モニタなどの表示手段110に表示して、色再現が正常にできていることを確認する。色再現が正常ではない場合には、(b)’の処理を行い、再度(a)のステップに戻って色表示手段102を撮像し色再現を確認する。または図26のフローチャートに従って色補正用テーブルを作成し、画像処理手段111にて欠陥検査の前に画像1枚1枚について色補正処理を行ってもよい。
【0016】
(b)’〔 ホワイトバランスなどで色調整 〕
画像取得手段101のホワイトバランスや色温度などを調整して、再度(a)のステップに戻って色表示手段102を撮像し色再現を確認する。
【0017】
(c)〔 画像歪み表示手段を撮像する 〕
図1の画像取得手段101で、画像歪み表示手段109の格子パターンまたは図31の格子パターン2005を撮像する。
【0018】
(d)〔 画像歪みの確認OK? 〕
画像取得手段101で撮像した画像歪み表示手段109の格子パターンを、例えばデジタルカメラ付属の液晶モニタや外部モニタなどの表示手段110に表示して、画像歪みが発生していなことを確認する。画像歪が発生している場合には、(d)’の処理を行い、再度(c)のステップに戻って画像歪表示手段109を撮像し画像歪の有無を確認する。または別の画像歪の確認手段として図30に示す様な手法を用いた自動検査方法がある。
【0019】
(d)’〔 レンズ交換などで歪調整 〕
画像取得手段101のレンズを交換するなどして、画像歪が無くなる様に調整して、再度(c)のステップに戻って画像歪表示手段109を撮像し画像歪の有無を確認する。
【0020】
以上に説明したように、図2に示した手順で前処理を行うことによって、前処理以降に画像取得手段101で撮像する画像データは色再現性がよく、かつ画像歪の無い画像を得ることができるため、浸透探傷試験に好適な画像データとなりうる。
【0021】
次に、画像データを用いて浸透探傷試験で探傷欠陥を検出する手順を、図3の検査処理フローチャートに従って説明する。
【0022】
(e)〔 解像度表示手段を撮像する 〕
図1の検査対象106である配管部品の溶接痕113の近くに設置した、縦方向及び横方向のLP(ラインペア)パターンから成る解像度表示手段103を、溶接痕105と共に画像取得手段101で撮像する。このとき配管の溶接痕113全長を、連続した複数枚の画像データに分けて撮像し、各画像データには解像度表示手段103も一緒に写し込まれるようにする。
【0023】
(f)〔 解像度OK? 〕
画像取得手段101は撮像した解像度表示手段103のLPパターンを、デジタルカメラ付属の液晶モニタや外部モニタなどの表示手段110などの表示器に表示して、LPパターンが分離しているか確認する。分離していれば解像度はOKである。LPパターンが分離せず解像度不足の場合は(f)’の処理を行い、再度(e)のステップに戻って解像度表示手段103を撮像し解像度を確認する。または別の解像度チェックの手段として図20のフローチャートに示す解像度確認方法ある。
【0024】
(g)〔 検査対象と撮像表示手段と撮像順表示手段を撮像する 〕
図1の画像取得手段101で、検査対象106の配管溶接痕113を撮像する。この時、撮像位置表示手段104の円形パターンと撮像順表示手段105の文字パターンを同一画面内に撮像する。例えば、撮像位置表示手段104と撮像順表示手段105は図16の位置決めマーク701の如く、同一の帯上に●パターンの撮像位置表示手段104の●と●の中間に撮像順表示手段105が5の倍数の数字で連続して印刷されている。この位置決めマーク701が溶接痕113に沿って配管に巻きつけてある。撮像の際は図13の画像データ401の如く、●パターンの撮像位置表示手段104と数字の撮像順表示手段105が同じ画像に入る様にする。
【0025】
(h)〔 検査手段に画像データを転送 〕
図1の画像取得手段101は、撮像した画像データ107を、撮像した日時の情報と共に、欠陥検査手段108であるコンピュータの記憶手段112に転送する。
【0026】
(i)〔 欠陥判定 〕
画像データ107を記憶した欠陥検査手段108のコンピュータは、図4に示す欠陥検査方法に従って、画像データ107の色情報や明るさ情報、形状から溶接欠陥の有無を判別する。
【0027】
(j)〔 欠陥あり 〕
欠陥判定の結果、欠陥が有る場合は(k)の処理を行い、それ以外は探傷欠陥検査処理を終了する。
【0028】
(k)〔 欠陥情報記憶 〕
欠陥が有った場合、欠陥点の色情報や明るさ情報、形状や位置などの欠陥情報を、欠陥を検出した画像データと関連づける処理を行う。
【0029】
(l)〔 改ざん防止処理 〕
欠陥情報と関連づける処理を施した画像データや欠陥情報について、改ざん防止用の処理をする。処理方法としては、電子透かしを用いた画像データに欠陥情報を透かし情報として埋め込む方法や、デジタル署名を用いてハッシュ関数などで要約に圧縮した画像データを欠陥情報と共に暗号鍵を使って暗号化する方法などがある。この改ざん防止処理を施して、探傷欠陥検査処理を終了する。
【0030】
改ざん防止用の処理が施された画像データや欠陥情報は、記憶手段112に記憶される。この記憶手段112に記憶された画像データや欠陥情報は、必要に応じて表示手段110に表示することができる。また、この記憶手段112から他の処理手段や記憶手段に画像データや欠陥情報を転送して、処理することもできる。
【0031】
浸透探傷試験における配管部品の溶接痕に発生する欠陥判定方法(図3の(i)のステップ)の一実施例を、図4のフローチャートに従って説明する。
【0032】
(m)〔 色度変換 〕
浸透探傷試験の溶接痕を撮像したカラー画像について画素毎のRGB値をxy色度値に変換する。xy色度変換には(数1)(数2)の数式を用いる。
【0033】
【数1】
Figure 2004150908
【0034】
【数2】
Figure 2004150908
【0035】
a11〜a33 の値はあらかじめ設定する。
【0036】
(n)〔 標準色(正常色)の決定 〕
浸透探傷試験では、欠陥部が探傷剤の赤色となって表れる。この赤色の欠陥部を画像から抽出するために基準色を決める。基準値は欠陥の無い状態であるので正常色とも称する。浸透探傷試験では欠陥の無い正常色は現像剤の白色部となる。従って標準色は色度変換した画像から白色部の色度値とする。実際の演算では、欠陥は微小のため画像のほとんどは現像剤の白色となるので、画像内で最も頻度の高い色度値を算出し、その白色部の色度値を基準色とする。
【0037】
(o)〔 基準色に対する色相、色差算出 〕
基準色の色度値を基準とし、画像の画素毎の色度値との相対値を計算する。色相は赤や青、緑といった色合いを表している。図5に色度と色相の位置関係を示す。色相(θij)は基準色(xc、yc)と計算点(xij、yij)とを結んだ線とy=ycの水平線とがなす角で、演算式(数3)で算出する。
【0038】
【数3】
Figure 2004150908
【0039】
色差は彩度に対応するもので、鮮やかさの度合いを示している。図6に色度と色差の位置関係を示す。色差(dij)は基準色(xc、yc)と計算点(xij、yij)との距離となり、演算式(数4)で算出する。
【0040】
【数4】
Figure 2004150908
【0041】
(p)〔 欠陥候補領域抽出 〕
色相と色差について、それぞれ、欠陥候補の領域を設定する。色相と色差の領域の概念を図7に示す。色相の領域(θ1〜θ2)は探傷剤の赤色を中心とした範囲に設定する。色差の領域(d1〜d2)は、欠陥のないところの彩度が赤みの少ない(薄い)低い値となり、欠陥の有るところは赤みが強く(濃く)彩度は大きくなるので、欠陥の赤みの上限と下限を色差領域として設定する。画像の各画素の色相、色が領域とを比較して、色相の範囲内であり、かつ彩度の領域内の画素を欠陥候補として抽出する。
【0042】
(q)〔 色差の微分値算出 〕
欠陥候補の画素について周囲の画素の色差との差分を算出し微分値とする。微分値は色差の変化量を表すもので、微分値が大きい程、急に赤の色みが濃くなったことをしめす。すなわち、微分値が大きい部分は欠陥部となり、それ以外は探傷剤の拭きのこりなどによって発生した、薄い赤色の擬似欠陥である。
【0043】
(r)〔 形状計測 〕
図8に欠陥候補を抽出した欠陥の画像を示す。抽出した欠陥候補点から連続するものを1つの欠陥としてグループ分けする。図8では(A)と(B)のグループになった。次に欠陥候補の(A)、(B)の長さや幅、周囲長、色度の平均、微分値の平均などを、欠陥形状として記憶する。
【0044】
(s)〔 欠陥の抽出 〕
長さや幅、周囲長、色度の平均、微分値の平均など、それぞれの欠陥形状に対して予めしきい値を設定して記憶しておき、その記憶しておいた各欠陥形状に対するしきい値と、図8に示すような欠陥候補を上記したステップ(r)で計測した形状計測値とを比較し、欠陥候補のうち、しきい値以上の欠陥形状を持つものを真の欠陥と判定する。
【0045】
以上は、浸透探傷試験の場合について説明したが、磁紛探傷試験(MT)についても、以上に説明したのと同様な検査方法で行うことができる。図9〜図11に、磁紛探傷試験(MT)における前処理、検査処理、欠陥判定処理のフローチャートを示す。
【0046】
磁紛探傷試験においては、特許文献4に記載されているように、試験体に蛍光磁紛材料を塗布し、試験体の表面を磁化して蛍光磁紛を欠陥部分に集中させ、試験体に紫外線を照射して欠陥部分に集中した蛍光磁紛により発生する緑色の蛍光を、紫外線をカットするフィルタを介して検出することにより欠陥部を撮像し、得た画像を処理して欠陥を抽出する。
【0047】
ここで、磁紛探傷試験における前処理は、図2で説明した浸透探傷試験の場合と異なって色再現を確認する必要がなく、図9に示すように、画像歪み表示手段を撮像して得た画像を用いて、画像歪確認を行うだけでよい。また、欠陥検査の処理フローを図10に示すが、欠陥判定のステップを除いて、浸透探傷試験(PT)において図3を用いて説明した手順と同じである。
【0048】
図11に、磁紛探傷試験(MT)における欠陥判定の処理手順を示す。紫外線を照射することにより欠陥部から発生する蛍光を、紫外線をカットするフィルタを介して検出し、欠陥部の緑色の画像(G画像)を得る。このG画像を微分して2値化処理を行い、欠陥候補点を抽出する。これ以降の処理は、図4に示した浸透探傷試験における手順と同じである。すなわち、抽出した欠陥候補点から連続するものを1つの欠陥としてグループ分けし、それぞれのグループの欠陥候補について、長さや幅、周囲長、色度の平均、微分値の平均などの欠陥形状を抽出し、予め設定しておいたしきい値と比較して、しきい値以上の欠陥形状を持つものを真の欠陥と判定する。
【0049】
欠陥が有った場合には、図10の欠陥情報記録のステップに進んで、図3に示した(k)及び(l)のステップと同様に、欠陥点の形状や位置などの欠陥情報を、欠陥を検出した画像データと関連づけ、電子透かしを用いた画像データに欠陥情報を透かし情報として埋め込む方法や、デジタル署名を用いてハッシュ関数などで要約に圧縮した画像データを欠陥情報と共に暗号鍵を使って暗号化する方法などにより、画像データや欠陥情報の改ざん防止用の処理を施して、探傷欠陥検査処理を終了する。
【0050】
改ざん防止用の処理が施された画像データや欠陥情報は、記憶手段112に記憶される。この記憶手段112に記憶された画像データや欠陥情報は、必要に応じて表示手段110に表示することができる。また、この記憶手段112から他の処理手段に画像データや欠陥情報を転送して、処理することもできる。
【0051】
図12〜図19に、本発明による撮像画像の過不足を判別する方法の一実施例を示す。画像取得手段にて撮像した画像内の撮像順表示手段の文字を、文字の特徴量(面積、周囲長、縦横比を含む)から識別し、予め記憶した文字の情報と比較することで、撮像画像の不足や撮像画像の重複等、撮像画像の過不足を判別する。以下、本発明を図12のフローチャートに従って説明する。
【0052】
(a)〔 画像データ入力 〕
図13は、浸透探傷試験において試験体を撮像した画像データ401の例である。検査対象の溶接面402と同一画面内に、撮像位置表示手段の円形マーク404,408と撮像順表示手段の順数字406が入る様に撮像されている。円形マーク404.408を基準に撮像すると、円形マーク404.408と順数字406は同じ位置決めマーク403に印刷されているので、画像401内のほぼ一定の位置に撮像される。
【0053】
(b)〔 円形マーク位置検出 〕
画像401内での円形マーク404、408の中心位置を検出する。円形マーク404、408の位置は、円形マーク404、408を基準にして撮像しているので、ほぼ一定である。そこで、マーク表示範囲405にウィンドウを設定して円形マーク403の正確な中心位置を検出する。円形マーク408の中心位置についても同様にマーク表示範囲409から検出する。具体的な円形マーク404のマーク中心検出の一例を図14に示す。マーク表示範囲502の縦方向投影分布503を求め、重心演算でx重心505を算出する。同様に横方向投影分布504からy重心506を算出する。x重心505とy重心506が交差する点507が円形マーク501の中心位置となる。
【0054】
(c)〔 順数字位置にウィンドウを設定する 〕
図15は中心位置を検出した円形マーク601、602である。円形マーク601、603の中心位置を結び、この直線上で円形マーク601から、位置決めマーク403の設計データより既知の値Lcの順数字位置602に、順数字識別用のウィンドウを設定する。
【0055】
(d)〔 順数字の文字識別処理 〕
画像401の順数字406の値を、その特徴量(面積、周囲長、縦横比、など)より0〜9までの数値から識別する。他に、文字識別の一般例として、計測自動制御学会編「ニューロ・ファジィ・AIハンドブック」(オーム社)記載のニューラルネットと応用した文字認識手法などがある。
【0056】
(e)〔 数字の配列から画像の過不足を判別する 〕
識別した順数字を配列し、順数字の過不足にて、画像の過不足を判別する。
第7〜10図に、画像の過不足を判別する具体的な一例を示す。図16の位置決めマーク701は、長さが1m、不燃性、対摩耗性材質で、位置決めマーク701には円形マーク702、705が50mm間隔で印刷されている。また、マーク間には円形マーク702を始点とした時の円形マーク705までの長さを順数字703で印刷表示している。図16の位置決め円形マーク701の場合、順数字は「5」、「10」、「15」、「20」、…、「100」の順に印刷されおり、位置決めマーク701設計のデータより既知の順数字である。
【0057】
図17に、図16と同じ位置決めマーク804を貼り付けた検査面を撮像した画像801を配置した。 (a)〜(d)の処理にて識別された各画像の順数字803は「5」、「10」、「20」、…、「100」である。識別された順数字803と図16の既知の順数字703とを比較すると、順数字「15」の画像が不足していることが識別できる。
【0058】
識別結果を表示した例が、図19の表である。画像データ名1001ごとにマーク間隔1002と識別した順数値1003と識別した結果1004を表示している。ここでは、識別した順数字1003「15」の画像データが不足しており、これを判別した結果が順数字1003「20」の画像データ名1001の識別結果欄に“抜け”の表示がされている。
【0059】
図19の識別結果から画像不足を知った探傷検査員は、位置決めマークの順数字「15」に対応する位置の画像901を撮像して、不足画像を補うことができる。不足画像901を撮像、処理して先の画像データ801に追加したものが図18で、これで図16の位置決めマーク701に対応した全画像データが過不足なく撮像できた。不足画像以外に画像重複のあるときは、識別した順数字が複数あることで判明する。この場合、検査員は重複画像から検査に使用する画像を選択して重複する画像を排除する。
【0060】
以上の様に撮像した画像の順数字を識別し、既知の順数字と比較することによって、画像の過不足判別及び過不足画像は検査対象のどの位置の画像であるかが判別できる。この処理を、画像撮像直後の撮像現場で行うことによって、素早く画像の過不足がわかり、取り忘れなどを防ぐことができる。
【0061】
図20〜図25に、本発明による解像度確認方法の一実施例を示す。
【0062】
図21は、画像取得手段のデジタルカメラにて探傷試験を撮像した画像データである。溶接面1202のある検査対象表面1201には位置決めマーク1203が貼り付けてあり、位置決めマーク1203の画像位置表示手段の円形マーク1204、1209を基準にして撮像する。位置決めマーク1203には円形マーク1204、1209と解像度表示手段の解像度計測用のLP(ライン&ペア)パターン1205と画像順表示手段の順数字1206が印刷されている。
【0063】
このLPパターン1205の画像上の位置をパターンマッチングにて検出し、LPパターンからMTFによる解像度測定を行い、測定結果を出力する。以下、本発明を図20のフローチャートに従って説明する。
【0064】
(a)〔 マークを検出しマーク間隔Lを測定する 〕
図21の画像位置表示手段の円形マーク1204,1209の中心位置を検出し、マーク間隔Lを算出する。撮像は円形マーク1204、1209を基準にして画像を撮像しているので、画像中の円形マーク1204,1209の位置は、ほぼ一定である。そこで、およそのマーク位置にウィンドウ1207、1210を設定し、ウィンドウ1207、1210内の明るさ投影分布の重心算出などによって円形マーク1204、1209の中心位置を検出する。円形マーク1204、1209の中心を結んだ線の長さがマーク間隔Lとなる。
【0065】
(b)〔 テンプレートの倍率補正する 〕
本実施例では解像度表示手段の解像度計測用LPパターン1205の位置を検出するためにパターンマッチング法を用いる。前処理(a)にて測定したLtとパターンマッチングで用いるテンプレートの大きさを同じにするためにテンプレート倍率補正を行う。例えば、図19では補正前のテンプレート画像1301の横幅Lt0を、補正画像1302のLtへと縮小処理する。また、LtがLt0よりも大きい場合は拡大処理を行って、テンプレート大きさを補正する。
【0066】
(c)〔 マーク位置からパターンマッチング範囲を設定する 〕
前処理(a)で検出した図21の円形マーク1204、1209の中心位置を基準位置に、パターンマッチング処理時間の短縮のため、パターンマッチング処理範囲1208を位置決めマーク1203の領域に限定して設定する。
【0067】
(d)〔 範囲内のパターンマッチング 〕
図22のテンプレートを使って、図21のパターンマッチング処理範囲1208からLPパターン1205の位置を検出する。パターンマッチング照合の例としては、ユークリッド距離や、安居院猛、長尾智晴著/「画像の処理と認識」(昭晃堂)記載のパターン間最小距離法などがある。
【0068】
(e)〔 解像度測定ウィンドウを設定する 〕
LPパターンから解像度を測定するための測定ウィンドウを設定する。図23の位置検出したLPパターンの水平方向LPパターン1404の白黒3本線に水平方向解像度測定用ウィンドウ1402、垂直方向LPパターン1403の白黒3本線に垂直方向の解像度測定用のウィンドウ1401を設定する。
【0069】
(f)〔 水平、垂直の解像度を算出 〕
解像度検をMTF法にて算出する。図23に示した水平方向解像度測定用ウィンドウ1402内のLPパターン1404の縦方向明るさ投影分布は図24の様な投影分布波形1502になる。投影分布1502の最大値Aと最小値Bを求め、次式にて解像度を計算する。
【0070】
【数5】
Figure 2004150908
【0071】
最もコントラストよくLPパターンが分離している場合はB=0になるので、解像度F=100%となる。また、LPパターンが分離していない場合はA=Bであり、解像度F=0%となる。
【0072】
測定結果は図25の様に出力表示される。解像度不足のNG画像データ1601は水平解像度1602=100%と垂直解像度1603=0%で、垂直解像度1603が必要最低解像度の20%以下であるためNGとなった。それ以外の画像は水平解像度1605と垂直解像度1606ともに20%以上を満足しOK画像1604である。解像度OKの画像データは欠陥検査に適用できるが、解像度NG画像データは微少欠陥が検出できないおそれがあるので使用不可となりNG画像データ1601は欠落するため、この測定結果を確認した探傷検査員は、解像度不足の画像データについて再度、撮像を行い、欠落する画像データを補充する。
【0073】
以上の様にしてLPパターンから解像度を定量測定し、あらかじめ設定した必要最低解像度と比較することによって一括操作で容易に解像度確認ができるので、欠陥検査での手操作による画像毎の解像度確認作業を省略することができ、欠陥検査の効率が向上する。
【0074】
図26〜図28は、本発明である画面内WB(ホワイトバランス)補正方法の一実施例である。
【0075】
デジタル画像において、白が純白に写っていることを「適切なWB(ホワイトバランス)」と呼ぶ。画像のWBは、1画素をR、G、Bの3色で色をコントロールしており、この3色の強度バランスをとることで適切なWBに調整する。WBはまた、撮像機器のレンズ収差などにより、同一画像内においても画像の中心と周辺部でRGBのバランスが違う場合がある。この場合、浸透剤の色の濃さによって欠陥の判別を行う浸透探傷検査において、同一画像内で評価のバラツキが生じてしまう可能性がある。この様な、同一画像内のWBのバラツキに対して、画像取得手段のデジタルカメラに搭載されている液晶モニタなどに撮像した色表示手段を表示して確認する方法の他に、画像中央部のWBで画面全体を整合して、バラツキを無くす方法を提案するのが本発明のWB補正方法である。
【0076】
以下、図28の概略図と図26のフローチャートに従って説明する。
【0077】
(a)〔 画像中央の基準WBを抽出する 〕
図27は色表示手段として、浸透探傷試験の現像剤と同じ色度を持つ白色面を撮像した画像を示している。画像中央、Li×Ljの範囲を基準WB領域1801とし、領域内のR成分1802、G成分1803、B成分1804の輝度平均rc、gc、bcを次式に従って算出する。
【0078】
【数6】
Figure 2004150908
【0079】
算出した平均値rc、gc、bcの組み合わせが、基準WBとなる。この基準WBで画像データ内のWBを整合する。
【0080】
(b)〔 補正テーブルRを作成する 〕
同一画像内のWBを、基準WBで整合するために1画素毎に補正値を計算して画像データサイズと同じサイズの補正テーブルを作成する。画像補正テーブルは図28のR成分補正テーブルSr1904、G成分補正テーブルRg1905、B成分補正テーブルSb1906に分割でき、このうち補正テーブルR成分Srを次式にて算出する。
【0081】
【数7】
補正テーブルR成分Sr(i,j)= R(i,j)/rc ・・・(数7)
Rは色表示手段を撮像した画像1805のR成分
上式の演算結果、R補正テーブル1904が作成される。補正テーブルの大きさは、画像サイズが640×480画素の場合、i=640,j=480でR補正テーブルも640×480となる。
【0082】
(c)〔 補正テーブルGを作成する 〕
前処理(b)と同様の処理にてG補正テーブル1905を作成する。演算式は次式である。
【0083】
【数8】
補正テーブルG成分Sg(i,j)= G(i,j)/gc ・・・(数8)
Gは色表示手段を撮像した画像1805のG成分
(d)〔 補正テーブルBを作成する 〕
前処理(b)と同様の処理にてB補正テーブル1906を作成する。演算式は次式である。
【0084】
【数9】
補正テーブルB成分Sb(i,j)= B(i,j)/bc ・・・(数9)
Bは色表示手段を撮像した画像1805のB成分
以上の様にして作成したR、G、B補正テーブル(1904〜1906)を、図28の被検査画像(1901〜1903)へ乗算して、画像内のWBを整合した補正画像(R成分1907、G成分1908、B成分1909)となる。この画像にて欠陥検査を行えば、画像周辺部などの色ずれによる誤検出は起こらず、欠陥検出結果への信頼性が向上する。
【0085】
図29〜図31は、本発明である画像歪み確認方法の一実施例である。
【0086】
画像取得手段のレンズの収差などによって、画像の周辺部には歪みが生じることがあり、特に画像周辺部では欠陥検査に必要な解像度が得られない場合がある。これを画像取得手段にて画像歪み表示手段を撮像して画像歪み確認を行い、画像歪みが許容範囲内で欠陥検査画像に適用可能か、画像歪みが許容以上の場合は画像歪みを補正、または画像取得手段変更するかを判別する。
【0087】
図29は画像歪み表示手段の格子パターンである。20mm間隔で縦横の格子が印刷してあり、最周辺部の格子と格子の交点には円形マーク2001〜2003が印刷されている。この格子パターンをデジタルカメラなどの画像取得手段で撮像すると、図30の様に、デジタルカメラ撮像レンズの収差などによって周辺部で歪みが生じ、直線である格子が湾曲して撮像される場合がある。この周辺部の画像歪みを定量的に測定するのが本発明の画像歪み確認方法である。以下、図30の歪み画像にて説明する。
【0088】
撮像された図30の画像データから円形マーク2101位置での縦方向の歪み量を測定する。まず、円形マーク2101、2102の中心位置を明るさ投影分布と重心演算等を用いて検出する。円形マーク2101と2102の中心位置から垂直方向の位置ずれ量をdyとし、図29の円形マーク2001と2002の水平方向の間隔をLyとして、垂直方向の画像歪みhyを次式にて算出する。
【0089】
【数10】
垂直方向の歪み hy = dy/Ly [%] ・・・(数10)
同様に円形マーク2101と2103の位置ずれ量をdxとし、図29の円形マーク2001と2003の垂直方向の間隔をLxとして、水平方向の画像歪みhxを次式、
【0090】
【数11】
水平方向の歪み hx = dx/Lx [%] ・・・(数11)
で表す。Lx、Lyは図29の画像歪み表示手段である格子パターンの設計データから既知の値である。dx=0,dy=0の画像歪みが無い場合に画像歪みhx=0、hy=0となり、0以上は画像歪みがあることを意味している。
【0091】
以上の円形マーク2101位置での画像歪み測定と同様にして、円形マーク2104〜2106の位置の画像歪みを測定して、図30の画像データの画像歪みを測定したとする。画像データの画像歪み測定結果の表示例を図31に示す。図31の格子パターン図3105で▲1▼〜▲4▼の円形マーク位置での画像歪みhx、hyの測定結果をそれぞれ表2201に示した。画像歪みの許容値をしきい値2204の1.0%とした時、1.0%以上のhx、hyの値は許容値以上のNGであり、表2201の網掛け領域で表した。画像歪みの許容値は画像の必要解像度や検査に使用する画像領域によって決まり、それに応じて、しきい値2204を設定する。図31の画像歪み測定結果にて、画像歪みを確認した探傷検査員は画像歪みの補正を行うか、または画像取得手段変更するかを判別する。
【0092】
【発明の効果】
本発明では、煩雑な画像品質確認作業を無くして、目視による探傷試験から画像データによる間接検査への移行することを容易にし、かつ、画像データに高信頼性を持たせることができる。さらに、目視検査の場合、検査員の個人差により検査結果が異なるが、デジタルカメラ等の撮像機器で画像を入力する為、定量的で安定した評価を行うことができる。
【0093】
また、本特許による浸透探傷検査方法は、撮像機器の使用環境を限定しない為、配管設備の他、橋梁や車両の車軸などの負荷のかかるところ、又は圧力機器、マイクロクラックなどの検査にも、有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明である欠陥検査装置の一実施例である。
【図2】図2は本発明である欠陥検査方法による浸透探傷検査の前処理の一実施例である。
【図3】図3は本発明である欠陥検査方法による浸透探傷検査の検査メイン処理の一実施例である。
【図4】図4は本発明である欠陥検査方法による浸透探傷検査の欠陥検査方法の一実施例である。
【図5】図5は本発明である欠陥検査方法において塗装面を撮像した色相画像の算出方法を示す図の例である。
【図6】図6は本発明である欠陥検査方法において塗装面を撮像した色度画像の算出方法を示す図の例である。
【図7】図7は本発明である欠陥検査方法において色相と色差からなる欠陥候補領域の概念を示す図の例である。
【図8】図8は本発明である欠陥検査方法において色相と色差から欠陥候補領域を抽出する方法の例を示す図である。
【図9】図9は本発明である欠陥検査方法による磁紛探傷試験の前処理の一実施例である。
【図10】図10は本発明である欠陥検査方法による磁紛探傷試験の検査メイン処理の一実施例である。
【図11】図11は本発明である欠陥検査方法による磁紛探傷試験の欠陥検査方法の一実施例である。
【図12】図12は本発明である画像過不足判別方法の一実施例である。
【図13】図13は本発明である画像過不足判別用画像データの一実施例である。
【図14】図14は本発明である画像位置表示手段検出方法の一実施例である。
【図15】図15は本発明である画像順表示手段検出ウィンドウ設定の一実施例である。
【図16】図16は本発明である画像過不足判別方法の画像位置表示手段の一実施例である。
【図17】図17は本発明である画像過不足識別方法の画像順表示手段識別を示した一実施例である。
【図18】図18は本発明である画像過不足識別方法の不足画像を補充した一実施例である。
【図19】図19は本発明である画像過不足識別方法の識別結果表示の一実施例である。
【図20】図20は本発明である解像度確認方法の一実施例である。
【図21】図21は本発明である解像度確認方法での画像データの一実施例である。
【図22】図22は本発明である解像度確認方法で使用するテンプレート一実施例である。
【図23】図23は本発明である解像度確認方法の解像度表示手段の一実施例である。
【図24】図24は本発明である解像度確認方法の解像度測定法の一実施例である。
【図25】図25は本発明である解像度確認方法の測定結果表示の一実施例である。
【図26】図26は本発明である画像WB補正方法の一実施例である。
【図27】図27は本発明である画像WB補正方法の基準WB測定の一実施例である。
【図28】図28は本発明である画像WB補正方法の略図である。
【図29】図29は本発明である画像歪み表示手段の一実施例である。
【図30】図30は本発明である画像歪み確認方法の一実施例である。
【図31】図31は本発明である画像歪み確認方法の画像歪み測定結果表示の一実施例である。
【符号の説明】
101…画像取得手段 102…色表示手段 103…解像度表示手段
104…画像位置表示手段 105…画像順表示手段 106…検査対象
107…画像データ 108…欠陥検査手段 109…画像歪み表示手段
110…表示手段 111…画像処理手段 112…記憶手段 113…溶接痕 114…撮像範囲 401…画像データ 402…溶接面
403…位置決めマーク 404、408…円形マーク 701…位置決めマーク 702…円形マーク 801…検査画像 901…不足画像
1205…解像度計測用のLP(ラインペア)パターン 1301…倍率補正前のテンプレート 1302…倍率補正後のテンプレート 1401…垂直方向解像度測定ウィンドウ 1402…水平方向解像度測定ウィンドウ
1403…垂直方向LPパターン 1404…水平方向LPパターン
1501…水平方向LPパターン 1801…基準WB領域 1805…色表示手段を撮像した画像 2101…角部マーク 2102…水平方向中心マーク 2103…垂直方向中心マーク 2202…測定位置

Claims (20)

  1. 被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する方法であって、
    撮像手段で前記被検査体の検査領域を撮像の状態を確認するパターンと一緒に撮像し、
    該撮像して得た画像を用いて前記撮像手段の撮像の状態を確認し、
    該撮像の状態を確認した前記撮像手段で前記検査領域を撮像して検査画像を得、
    該検査画像を画像処理手段に転送し、
    該画像処理手段で前記転送された検査画像を処理して前記被検査領域の欠陥を検出し、
    該検出した欠陥の画像情報を改ざん防止処理を施して記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする非破壊検査方法。
  2. 被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する方法であって、
    撮像手段の視野内に前記被検査体の検査領域と撮像の状態を確認するためのパターンとが入るように撮像し、
    該撮像して得られる画像の少なくとも歪みと解像度とを確認し、
    該少なくとも歪みと解像度とを確認した前記撮像手段で前記検査領域と共に前記撮像の状態を確認するためのパターンを撮像して検査画像を得ることを前記被検査体の検査領域全体に亘って順次行い、
    該被検査体の検査領域全体に亘って順次取得した検査画像を画像処理手段に転送し、
    該画像処理手段で前記転送された検査画像を処理して前記被検査領域の全体に亘って欠陥を検出し、
    該検出した欠陥の画像情報を改ざん防止処理を施して記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする非破壊検査方法。
  3. 被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する方法であって、
    撮像手段の視野内に前記被検査体の検査領域と撮像の状態を確認するためのパターンとが入るように撮像して得られる画像の歪みを確認し、
    該歪みを確認した前記撮像手段で前記検査領域と共に前記撮像の状態を確認するためのパターンを撮像して得られる画像の解像度を確認し、
    該歪みと解像度を確認した撮像手段で被検査体を撮像して検査画像を得ることを前記被検査体の検査領域全体に亘って順次行い、
    該被検査体の検査領域全体に亘って順次取得した検査画像を画像処理手段に転送し、
    該画像処理手段で前記転送された検査画像を処理して前記被検査領域の全体に亘って欠陥を検出し、
    該検出した欠陥の画像情報を改ざん防止処理を施して記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする非破壊検査方法。
  4. 前記非破壊検査方法が、浸透探傷による検査方法であって、前記撮像の状態を確認するためのパターンは、前記撮像手段で撮像して得られる画像の色の再現性を確認するための色表示パターンを含むことを特徴とする請求項1又は2又は3のいずれかに記載の非破壊検査方法。
  5. 前記色表示パターンは白色のパターンを表示し、該白色パターンを撮像して得られる画像のホワイトバランスを確認した前記撮像手段を用いて前記被検査体を撮像して検査画像を得ることを特徴とする請求項4記載の非破壊検査方法。
  6. 前記画像の中央部のホワイトバランスに基いて、前記画像全体のワイトバランスを補正することを特徴とする請求項5記載の非破壊検査方法。
  7. 前記非破壊検査方法が磁粉探傷による試験方法であって、前記撮像手段は前記被検査体に紫外光を照射し、該照射により前記被検査体から発生する蛍光を紫外光をカットするフィルタを介して検出することを特徴とする請求項1又は2又は3のいずれかに記載の非破壊検査方法。
  8. 前記撮像の状態を確認するためのパターンが、画像の歪みを確認するためのパターンと、解像度を確認するためのパターンと、位置を確認するためのパターンとを含むことを特徴とする請求項1又は2又は3のいずれかに記載の非破壊検査方法。
  9. 前記撮像の状態を確認するためのパターンが、撮像順序を示す撮像順序表示パターンを更に含むことを特徴とする請求項8記載の非破壊検査方法。
  10. 前記検査画像を、検査日時を示すデータと一緒に前記画像処理手段に転送することを特徴とする請求項1又は2又は3のいずれかに記載の非破壊検査方法。
  11. 被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する方法であって、
    撮像手段で被検査体を撮像して得られた歪みと解像度とが確認された画像データを通信手段を介して受信し、
    該受信した画像を処理して欠陥を検出し、
    該検出した欠陥の画像データを改ざん防止処理し、
    該改ざん帽子処理をした画像データを記憶手段に記憶して保管する
    ことを特徴とする非破壊検査方法。
  12. 前記通信手段を介して受信する画像データは、歪みと解像度と色再現性が確認された画像データであることを特徴とする請求項11記載の非破壊検査方法。
  13. 前記通信手段を介して受信する画像データは、ホワイトバランスが調整された画像データであることを特徴とする請求項11記載の非破壊検査方法。
  14. 前記通信手段を介して受信する画像データは、撮像日時に関する情報が添付されていることを特徴とする請求項11記載の非破壊検査方法。
  15. 被検査体のひびや割れなどの欠陥を非破壊で検査する装置であって、
    被検査体を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段による前記被検査体の検査領域の撮像の状態を確認する確認手段と、
    該撮像して得た画像を表示する表示手段と、
    前記撮像手段で前記検査領域を撮像して得た検査画像のデータを送信する送信手段と、
    該送信手段で送信された前記検査画像のデータを受信して処理することにより前記被検査領域の欠陥を検出する画像処理手段と、
    該画像処理手段で検出した欠陥の画像情報を改ざん防止処理を施して記憶する記憶手段と
    を備えたことを特徴とする非破壊検査システム。
  16. 前記確認手段は、画像の歪みを確認するためのパターンと、解像度を確認するためのパターンと、位置を確認するためのパターンとを含むことを特徴とする請求項15記載の非破壊検査システム。
  17. 前記送信手段は、前記検査画像のデータを、該画像を撮像した日時を示すデータと一緒に前記画像処理手段に送信することを特徴とする請求項15記載の非破壊検査システム。
  18. 前記撮像手段は、前記被検査体に紫外線を照射する光源部と、カメラ部と該カメラ部に入射する光のうち紫外線をカットするフィルタ部とを備えていることを特徴とする請求項11記載の非破壊検査システム。
  19. 撮像手段で撮像した画像の歪みを確認するためのパターン部と、前記画像の解像度を確認するためのパターン部と、撮像手段で撮像した位置を確認するためのパターン部とを備えたことを特徴とする画質確認用のパターン。
  20. 前記撮像手段で撮像した画像の歪みを確認するためのパターン部は、格子状のパターンで構成されており、前記前記画像の解像度を確認するためのパターン部は、縦方向及び横方向のラインペ
    アのパターンで構成されていることを特徴とする請求項19記載の画質確認用のパターン。
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