JP2004150834A - 遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ - Google Patents

遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ Download PDF

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Abstract

【課題】動作に関わる設定値を所望の値に正確に設定することができ、且つ、悪戯や不用意な操作で設定値が変更されるのを防止した熱線センサ付自動スイッチを提供する。
【解決手段】熱線センサ付自動スイッチ2のスイッチ本体はボディ21とカバー24とで構成され、ボディ21の前面中央には熱線センサ部を収納した回転体27が配置され、ボディ21の前面を露出させた状態で天井面に設けた取付孔に埋込配設される。ボディ21の前面にはプレート25で覆われる部位に液晶表示部16aと4個のスイッチの操作釦17a〜17dとが配設されている。この熱線センサ付自動スイッチ2ではスイッチの動作に関わる複数の設定項目を調整可能であり、液晶表示部16aの表示を見ながら、操作釦17a〜17dを用いて入力する設定項目を選択したり、その値を増減させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人体から放射される熱線を検知する熱線センサ部を備え熱線センサ部の検知信号に基づいて監視データを発生する熱線センサ付自動スイッチと、照明器具や換気扇のような負荷を制御する制御端末器と、熱線センサ付自動スイッチ及び制御端末器が一対の信号線を介して接続された伝送ユニットとで構成され、伝送ユニットから熱線センサ付自動スイッチ及び制御端末器を特定するためのアドレスデータを含む伝送信号を信号線に時分割多重伝送方式で送出することによって熱線センサ付自動スイッチ及び制御端末器を個別にアクセスし、熱線センサ付自動スイッチからの監視データを受信して負荷の動作制御を行う遠隔監視制御システムが提供されている。このようなシステムでは、熱線センサ付自動スイッチの熱線センサ部が人体から放射される熱線を検知すると監視データを発生し、この監視データに応じて照明器具を点灯させるとともに換気扇を駆動し、熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過すると、照明器具を消灯させ、その後所定の動作遅延時間が経過した時点で換気扇を停止させていた。
【0003】
また従来より、熱線センサ付自動スイッチの代わりに、周囲の温度を検知する温度センサ部を具備し温度センサ部の検知温度が基準温度よりも高くなるか下がるかすると監視データを発生する温度センサ付スイッチ装置を用い、温度センサ付スイッチ装置からの監視データに応じて冷暖房器具のような負荷の動作制御を行う遠隔監視制御システムも提供されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−65454号公報(公報第4頁、及び、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチには、動作保持時間や動作遅延時間を設定するためのボリュームが設けられており、ボリュームのポジションで時間を設定していたため、所望の値に正確に設定することができなかった。また、動作保持時間や動作遅延時間を切替スイッチで設定する場合は、正確に時間を設定できるものの、予め決められた値にしか設定できないという問題があった。
【0006】
一方、特許文献1に示される温度センサ付スイッチ装置は室内の壁面に埋込配設されるものであり、スイッチ本体の前面には基準温度の設定値を表示する液晶表示器が配置されている。液晶表示器はタッチスイッチ付きの液晶パネルからなり、通常時は基準温度の設定値を表示しているが、液晶表示器の画面を基準温度の入力画面、或いは、アドレスデータの入力画面に切り替えて、画面上に表示させた釦を操作させることで、基準温度やアドレスデータを入力できるようになっている。このものでは液晶表示器の表示を見ながら基準温度やアドレスデータを設定できるので、基準温度を所望の値に正確に設定できるが、液晶表示器は前面に露出しているので、悪戯や不用意な操作で液晶表示器の画面が入力画面に切り替わって、設定値が変更されてしまう可能性があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、動作に関わる設定値を所望の値に正確に設定することができ、且つ、悪戯や不用意な操作で設定値が変更されるのを防止した熱線センサ付自動スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、それぞれ個別のアドレスデータが設定された複数台の端末器を信号線に接続し、信号線に接続された伝送ユニットからアドレスデータを含む伝送信号を信号線に時分割多重伝送方式で送出することによって各端末器を個別にアクセスし、伝送ユニットは、伝送信号に同期して設定した信号返信期間に何れかの端末器からの監視データを受信すると、監視データに基づいて制御データを作成し、監視データを発生した端末器とアドレスの対応関係が設定された端末器に対して制御データを上記伝送信号により伝送し、当該端末器では受信した制御データにより負荷の動作を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、所定の検知エリア内の人体から放射される熱線を検知する熱線センサ部と、信号線に接続されて時分割多重伝送方式により伝送信号を授受する伝送通信部と、熱線センサ部の検知入力に基づいて負荷を制御する監視データを出力する信号処理部と、信号処理部の出力した監視データを伝送通信部から送信させる伝送制御部と、各部を収納するとともに熱線センサ部が前面に配置され、前面を露出させた状態で天井面に設けた取付孔に埋込配設されるスイッチ本体と、スイッチ本体の前面における熱線センサ部以外の部位を着脱自在に覆う化粧カバーとを備え、各部の動作に関わる設定項目の値を押操作に応じて増減させる設定値入力部、及び該設定値入力部を用いて調整される値を表示する表示部をスイッチ本体前面の化粧カバーで覆われる部位に配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記信号線には上記設定項目の値を入力する入力手段を備えた設定用の端末器が接続され、上記伝送ユニットは、設定用の端末器が入力手段の入力操作に応じて発生した監視データを受信すると、受信した監視データに応じて上記設定項目の値を設定するための制御データを作成し、作成した制御データを伝送信号により伝送しており、上記伝送通信部が受信した伝送信号に含まれる制御データに応じて設定項目の値を設定する設定部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、外部の設定器からワイヤレス信号で送信される設定値を受信するワイヤレス受信部と、ワイヤレス受信部で受信した設定項目の値を設定する設定部とを備えて成ることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、信号処理部は、熱線センサ部が熱線を検知すると負荷を動作させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で負荷を停止させるような制御を行っており、上記設定項目が動作保持時間であることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目は、信号処理部が熱線センサ部の検知入力に応じて制御動作を行う時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記負荷は照明器具であり、信号処理部は、予め設定された消灯時間帯以外では熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照度レベルを低下させ、低下させた照度レベルで点灯させ続け、且つ、消灯時間帯においては熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照明器具を消灯させるような制御を行っており、上記設定項目が、上記消灯時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目が熱線センサ部の検知感度であることを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目がアドレスデータであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1乃至図11に基づいて説明する。
【0017】
先ず、本実施形態の熱線センサ付自動スイッチが用いられる遠隔監視制御システムについて説明する。
【0018】
図4は全体のシステム構成図であり、それぞれ個別のアドレスデータが設定された端末器としての熱線センサ付自動スイッチ2、センサ入切用スイッチ3、及びリレー制御端末器4を2線式の信号線Lsに接続するとともに、この信号線Lsに伝送ユニット1を接続してある。尚、図4では図示を省略しているが信号線Lsには複数台のリレー制御端末器4が接続されており、熱線センサ付自動スイッチ2により複数台の照明器具5や換気扇6のオン/オフを制御している。
【0019】
伝送ユニット1は、アドレスデータを含む伝送信号を信号線Lsに時分割多重伝送方式で送出することによって各端末器を個別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返信期間に何れかの端末器からの監視データを受信すると、監視データに基づいて制御データを作成し、監視データを発生した端末器とアドレスの対応関係が設定された端末器に対して制御データを伝送信号により伝送し、当該端末器では受信した制御データにより負荷の動作を制御するようになっている。
【0020】
熱線センサ付自動スイッチ2は、所定の検知エリア内の人体から放射される熱線を検出することによって、検知エリア内の人の存否を検出する熱線センサ(図示せず)を備える。また熱線センサ付自動スイッチ2には、異なる検知エリア内の人体から放射される熱線を検出する熱線センサを具備した熱線センサ子器2’が接続されており、内蔵する熱線センサ及び熱線センサ子器2’の出力を監視し、それらの内の何れかが熱線を検出すると、割込信号を発生して伝送ユニット1に監視データを送出するようになっている。
【0021】
センサ入切用スイッチ3は、熱線センサ付自動スイッチ2による照明器具5及び換気扇6の制御動作を入/切するためのスイッチSW1と、熱線センサ付自動スイッチ2による制御動作の入状態及び切状態をそれぞれ表示する発光ダイオードのような表示灯LDa,LDbを備え、スイッチSW1の押操作に応じて監視データを伝送ユニット1に伝送するようになっている。
【0022】
リレー制御端末器4は、負荷である照明器具5及び換気扇6への電源供給を入/切するリレー(図示せず)を備え、受信した制御データに応じて対応するリレーをオン/オフすることで、照明器具5を点灯又は消灯させたり、換気扇6を駆動又は停止させる。なおリレーには一般にラッチング型のものが用いられ、リレー制御端末器4はリレーを動作させる際にリレーにパルス的に電源を供給する。
【0023】
次に遠隔監視制御システムの動作を簡単に説明する。尚、簡単のために熱線センサ付自動スイッチ2及びセンサ入切用スイッチ3をまとめて監視用端末器と呼称する。
【0024】
伝送ユニット1は、信号線Lsに対して、図5(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、アクセスする端末器(監視用端末器2,3及びリレー制御端末器4)のアドレス(8ビット)を示すアドレスデータAD、制御内容を示す制御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータCS、端末器から返送信号(監視データ)を返送させるために設けられたタイムスロットである信号返送期間WTよりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている(図5(b)参照)。
【0025】
監視用端末器2,3及びリレー制御端末器4では、基本的には、信号線Lsを介して受信した伝送信号VsのアドレスデータADと予め設定されている自己のアドレスデータとが一致したとき、その伝送信号Vsの制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを電流モード信号(信号線Ls間を適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)で伝送ユニット1に返送する。
【0026】
ここで、伝送ユニット1から所望の端末器2,3,4にデータを伝送する場合には、モードデータMDを制御モードとし、アドレスデータADを所望の端末器2,3,4のアドレスとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出すれば、アドレスデータADの一致する端末器2,3,4が制御データCDを受け取り、信号返送期間WTに監視データを返送する。伝送ユニット1では、送出した制御データCDと信号返送期間WTに受信した監視データとをもとに制御データCDが所望の端末器2,3,4に伝送されたことを確認する。また、リレー制御端末器4は受け取った制御データCDに従ってリレーの動作を指示し、センサ入切用スイッチ3では受け取った制御データCDに従って表示灯3bを点灯又は消灯させるなどの動作を行う。
【0027】
一方、伝送ユニット1は通常時にはモードデータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定時間間隔で送出しており(常時ポーリング)、監視用端末器2,3が監視入力(熱線センサの検知入力やスイッチの操作入力)に応じて伝送ユニット1に対し何らかの情報を伝送しようとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期信号STに同期させて、図5(c)のような割込信号Viを発生させる。
【0028】
この時、監視用端末器2,3は割込フラグを設定して伝送ユニット1との以後の情報授受に備える。伝送ユニット1では割込信号Viを受信すると、モードデータMDを割込ポーリングモードとしかつアドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号を送出し、割込信号Viを発生した監視用端末器2,3では、割込ポーリングモードの伝送信号VsにおけるアドレスデータADの上位4ビットが自己のアドレスの上位4ビットに一致するとき、信号返送期間WT中に自己のアドレスの下位の半数のビット(下位4ビット)を監視データとして伝送ユニット1へ返送する。このように、伝送ユニット1は割込信号Viを発生した監視用端末器2,3を16個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で監視用端末器2,3を発見することができる。
【0029】
伝送ユニット1が割込信号Viを発生した監視用端末器2,3のアドレスを獲得すると、モードデータMDを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、この伝送信号に対して監視用端末器2,3は伝送しようとする情報を信号返送期間WTに返送する。最後に、伝送ユニット1は割込信号を発生した監視用端末器2,3に対して割込フラグのリセットを指示する信号を送出し、監視用端末器2,3の割込フラグを解除する。
【0030】
以上のようにして、監視用端末器2,3から伝送ユニット1への情報伝送は、伝送ユニット1から監視用端末器2,3への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。また、伝送ユニット1が所望のリレー制御端末器4の動作状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視データとし、アドレスデータADを所望のリレー制御端末器4のアドレスとした伝送信号Vsを送出するだけでよく、伝送信号Vsの信号返送期間WTに所望のリレー制御端末器4からの監視データを取得できる。
【0031】
ここで、熱線センサ付自動スイッチ2の熱線センサ部が人体から放射される熱線を検知して検知信号を発生したり、センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1が操作されて操作信号が発生すると、熱線センサ付自動スイッチ2又はセンサ入切用スイッチ3は割込信号Viを発生し、上述の伝送手順を経た後に熱線センサ部の検知信号又はスイッチSW1の操作信号に対応した監視データを伝送ユニット1に返送する。そして、伝送ユニット1が、監視用端末器2,3から受け取った監視データをもとに制御データCDを作成し、作成した制御データCDを対応する端末器に伝送すると、制御データCDを受信した端末器が所定の動作を行うのである。例えば熱線センサ付自動スイッチ2から熱線センサの検知入力に応じた監視データが返送されると、伝送ユニット1はこの監視データに基づいて作成した制御データをリレー制御端末器4に送信しており、リレー制御端末器4は制御データを受信すると、リレーを制御して照明器具5を点灯/消灯させたり、換気扇6をオン/オフさせたりするのである。またセンサ入切用スイッチ3からスイッチSW1のオン/オフ操作に応じた監視データが返送されると、伝送ユニット1はこの監視データに基づいて作成した制御データを熱線センサ付自動スイッチ2に送信しており、熱線センサ付自動スイッチ2は制御データを受信すると、熱線センサの検知入力に基づいた負荷の制御動作をオン/オフするのである。また、熱線センサ付自動スイッチ2は、制御動作のオン/オフを示す監視データを伝送ユニット1に返信するようになっており、伝送ユニット1はこの監視データに基づいてセンサ入切用スイッチ3に付設している動作モニタ用の表示灯LD3,LD4を点灯/消灯させる制御データを伝送しており、この制御データを受け取ったセンサ入切用スイッチ3では、この制御データに基づいて対応する動作モニタ用の表示灯LDa,LDbを点灯又は消灯させることで、熱線センサ付自動スイッチ2による制御動作のオン/オフ状態を表示する。
【0032】
以上説明したように、本システムでは伝送ユニット1に予め設定されたアドレスの対応関係を用いて、端末器間でデータを授受することによって、何れかの監視用端末器2,3の監視入力に応じて対応する端末器の動作を制御するのである。
【0033】
次に、熱線センサ付自動スイッチ2の回路構成を図3に基づいて説明する。
【0034】
熱線センサ付自動スイッチ2は、図3のブロック図に示すように、CPU10と、熱線センサ検出回路11と、熱線センサ子器信号回路12と、明るさ検出回路13と、多重伝送信号送受信回路14と、電源回路15と、液晶表示回路16と、操作入力回路17と、不揮発性メモリ18とで構成される。
【0035】
熱線センサ検出回路11は、人体から放射される熱線を検出する焦電素子のような熱線センサ部(図示せず)を具備し、熱線センサ部の出力を増幅してCPU10に出力しており、CPU10では、熱線センサ検出回路11の出力と、不揮発性メモリ18に記憶された所定の閾値との高低を比較することによって、検知エリア内の人の存否を判定している。
【0036】
熱線センサ子器信号回路12には一対の端子T2を介して熱線センサ子器2’が接続されており、信号線Lsを介して入力される伝送信号Vsを全波整流し、さらに定電圧化することで、熱線センサ子器2’の動作電源を生成して、熱線センサ子器2’に給電するとともに、端子T2,T2間の電圧を監視することで、熱線センサ子器2’の出力を監視している。すなわち、熱線センサ子器2’は、人体から放射される熱線を検出する焦電素子のような熱線センサ(図示せず)を具備し、熱線センサが人体からの熱線を検出すると、端子T2,T2間の電圧レベルを非検出時に比べて低下させることで、熱線を検出した旨を熱線センサ子器信号回路12に報知する。而して、熱線センサ子器信号回路12は、端子T2,T2間の電圧から熱線センサ子器2’が熱線を検知したと判断すると、熱線センサ検出回路11を介してCPU10に検知信号を出力する。
【0037】
明るさ検出回路13は、周囲の明るさを検出するCdS、フォトダイオード、フォトトランジスタのような明るさセンサ(図示せず)を具備し、明るさセンサの出力を増幅してCPU10に出力しており、CPU10では、明るさ検出回路13の出力と、不揮発性メモリ18に記憶された所定の明るさレベル(設定レベル)との明暗を比較する。
【0038】
伝送通信部たる多重伝送信号送受信回路14は、一対の端子T1,T1に接続された信号線Lsを介して、伝送ユニット1との間で多重伝送方式により伝送信号の送受信を行うものであり、信号線Lsを介して入力された伝送信号を信号変換してCPU10に出力し、またCPU10から出力された信号を伝送信号に変換して信号線Lsに送出する。
【0039】
電源回路15は、信号線Lsを介して入力される伝送信号Vsを全波整流器(図示せず)で全波整流し、さらに定電圧回路(図示せず)で定電圧化することによって、内部回路の電源を得ている。
【0040】
操作入力回路17は、本スイッチの動作に関わる各種の設定項目(例えばアドレスデータなど)の値を入力したり、設定値の確認を行うためのものである。
【0041】
液晶表示回路16は、操作入力回路17を用いて入力される設定項目やその値を表示部たる液晶表示部16aに表示させる。
【0042】
不揮発性メモリ18は例えばEEPROMからなり、操作入力回路17によって入力された設定項目(例えばアドレスデータや動作保持時間など)の値を記憶する。
【0043】
またCPU10では、多重伝送信号送受信回路14を介して受信した伝送信号に含まれるアドレスデータが不揮発性メモリ18に格納されたアドレスデータに一致すると、伝送信号の制御データを受け取り、制御データに応じた動作をする。また、伝送信号を受信したことを多重伝送信号送受信回路14を通して端子T1,T1から信号線Lsに送出する。
【0044】
ここで、熱線センサ付自動スイッチ2の動作を図6に基づいて説明する。センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作をオフさせる操作を行うと、センサ入切用スイッチ3は割込信号を送出し、上述の伝送処理を経た後に熱線センサ付自動スイッチ2に設定された入切アドレスを返送信号として伝送ユニット1に返送する。この時、伝送ユニット1はセンサ入切用スイッチ3から受信した返送信号に基づいて熱線センサ付自動スイッチ2に制御動作をオフさせる制御データを送出し、この制御データを受信した熱線センサ付自動スイッチ2が制御動作をオフする。
【0045】
一方、センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作をオンさせる操作を行うと、上述と同様の動作を行って、熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオン状態に設定される。制御動作がオン状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は、熱線センサ検出回路11、熱線センサ子器信号回路12の出力や明るさ検出回路13の出力に基づいて負荷を制御する。CPU10は、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも明るい状態では、熱線センサ検出回路11からの入力が閾値を超えるか、又は、熱線センサ子器信号回路12から検知入力があっても制御動作は行わない。一方、CPU10は、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも暗い状態で、熱線センサ検出回路11からの入力が閾値を超えるか、又は、熱線センサ子器信号回路12から熱線センサ検出回路11を介して検知入力があると、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(例えばパターン制御のパターンP1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にOFFアドレスのデータ(P2)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP2で設定した照明範囲の照明器具5を間引き点灯させる(図6(c)参照)。
【0046】
なお換気扇などの負荷を遅延動作させる場合には、CPU10は、検知入力があった時点で多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に上記負荷を制御するリレー制御端末器4のアドレス(遅延アドレスと言う。)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に負荷をONさせる制御データを送出し、負荷を動作(ON)させる。CPU10は、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過し、その後さらに所定の動作遅延時間が経過した時点で多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に遅延アドレスのデータを返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に負荷をOFFさせる制御データを送出し、対応する負荷を停止(OFF)させる(図6(d)参照)。ここに、熱線センサ部の検知入力に基づいて負荷を制御する監視データを出力する信号処理部と、信号処理部の出力した監視データを伝送通信部から送信させる伝送制御部とはCPU10の演算機能により実現される。
【0047】
次に、熱線センサ付自動スイッチ2の構造を図1及び図2に基づいて説明する。熱線センサ付自動スイッチ2は天井に設けた取付孔に埋め込んだ状態で取付可能とするべく、窓孔22aが中央に形成され1対の保持溝22bが両側にそれぞれ形成されている円盤状のフランジ部22と、この上面中央に一体成形され、係合孔23bを有する係合突片23aが上縁に4個延設されている筒部23とによりなるボディ21を備えているほか、ボディ21の筒部23に被着されるカバー24と、ボディ21の前面(図1(b)中の下面)に被着されるプレート25と、一対の挟み金具26と、回転体27と、支持部材28と、プリント基板29と、平板状の端子カバー30とを備えている。
【0048】
挟み金具26は、一対の保持溝22bにそれぞれ係合する一対の係合突片31aが下端に形成され一方に開口する縦長箱状の支柱31と、この上壁および底壁に上下端がそれぞれ挿通されて支柱31に回動自在に保持される引締めねじ32と、これに螺合する挟み片33とにより構成されている。挟み片33は、引締めねじ32を回すことで、支柱31の側壁に設けた切欠部31bから移動して支柱31の開口面に沿って下降するようになっている。従って、各挟み金具26の一対の係合突片31aをフランジ部22の一対の保持溝22bにそれぞれ係合させて、各挟み金具26をボディ21に着脱可能に取り付け、次いで各挟み金具26および筒部23を天井ボードに形成された取付孔(図示しない)に挿通した後、引締めねじを回して挟み片33を下降させれば、上記取付孔の周部近傍のボード上下面にそれぞれ挟み片33の先端部下面およびフランジ部22の上面が当接(圧接)して、ボディ21が天井に取り付けられることになる。
【0049】
プレート25は、窓孔22aに対応する丸孔25aを中央部に有し、フランジ部22に係合して保持され、化粧カバーとして機能するものである。
【0050】
回転体27は、軸部34aが両端に突設されている半球状の回転枠34と、この前面側(図では下側)に結合して窓部となるレンズ(例えばフレネルレンズよりなる多焦点レンズ)35と、熱線センサ部及び明るさセンサが下面に実装され回転枠34及びレンズ35の内部に収納される検出系プリント基板36と、回転枠34およびレンズ35の結合部分に取り付けられ回転枠34の開口縁部と互いに嵌合するリング状の保持枠37とにより構成されている。
【0051】
支持部材28は、押え金具38と、これにばね39を介して取り付けられる支持棒40と、2個のねじ41とにより構成され、回転体27をボディ21に回動自在に固定するためのものである。すなわち、回転枠34の各軸部34aを窓孔22aの周部に形成された下端側から上方に伸びるガイド溝22cに挿入し、次いで2個のねじ41を用いて、ばね39を介して支持棒40が取り付けられた押え金具38をボディ21にねじ止めすれば、回転体27の上部が支持棒40により弾性的に押接され、回転体27がボディ21に回動自在に固定されることになる。
【0052】
プリント基板29には上述の回路が形成されており、複数(図では3本)のリード線W1を介して検出系プリント基板36と電気的に接続され、2個のねじ42によってボディ21にねじ止めされる。
【0053】
カバー24は、筒部23の開口部を閉塞する箱状に形成されており、この側壁部には各係合突片23aの係合孔23bと係合する係合突部24aが形成されている一方、上面には信号線Lsが接続される一対の端子T1および熱線センサ子器2’を接続するための一対の端子T2が設けられている。これらの端子T1,T2はリード線W2を介してプリント基板29に接続されている。
【0054】
なお、回動自在にボディ21に固定された回転体27上にプリント基板29が位置するようにしてこのプリント基板29をボディ21にねじ止めし、各係合突部24aを対応する係合突片23aの係合孔23bと係合させれば、筒部23の開口部がカバー24によって閉塞されて、ボディ21およびカバー24によってプリント基板29が収納されることになる。ここに、ボディ21とカバー24とで、前面を露出させた状態で天井面に設けた取付孔に埋込配設されるスイッチ本体が構成される。
【0055】
また、熱線センサ部は、検出系プリント基板36に実装されることで、前方に多焦点のレンズ35が位置することになって視野に感度むらが生じる構成になっており、熱線センサ部の視野内で人が微小移動すれば、熱線センサ部の受光面に入射する熱線量が変化し易くなって、人の微小移動の検出能力が向上するとともに周囲における人の存否の判定が可能となる。
【0056】
また、プリント基板29の下面(フランジ部22との対向面)には、上述の液晶表示回路16により表示が制御される液晶表示部16aと、タクトスイッチのような4個のスイッチが実装されており、各スイッチの操作釦17a〜17dと液晶表示部16aとがフランジ部22に貫設された窓孔22d,22eを通してボディ21の前面側に露出している。
【0057】
上述のように本実施形態では、操作入力部たる操作釦17a〜17dの押操作に応じて所望の設定項目の値を増減させる操作入力回路17と、操作入力回路17により入力される設定項目やその入力値を液晶表示部16aに表示させる液晶表示回路16とを備えているので、液晶表示部16aの表示を見ながら操作釦17a〜17dを操作して各種の設定項目の値を設定できるようになっている。操作釦17aは決定操作を行うためのボタン、操作釦17bはキャンセル操作を行うためのESCボタンであり、操作釦17c,17dは設定項目の選択時には設定項目の切り替えボタンとして機能し、設定項目の値を入力する際には操作釦17cが設定項目の値を増加させるボタン、操作釦17dが設定項目の値を減少させる釦として機能する。そして、ボディ21の前面(下面)には各操作釦17a〜17dの近傍の部位に各釦の機能を示す文字(「ENT」、「ESC」)やシンボル(「▲」、「▼」)が表示されている。
【0058】
本実施形態では操作釦17a〜17dを用いて設定される設定項目として、熱線センサ部の検知時に制御するアドレス(ONアドレス)と、検知が無くなってから所定の動作保持時間が経過した後に制御するアドレス(OFFアドレス)と、熱線センサ部の検知入力に応じた制御動作を入/切する際に指定するアドレス(入切アドレス)と、遅延制御を行う端末器のアドレス(遅延アドレス)と、検知後に動作状態を保持する時間(動作保持時間)と、動作保持時間の経過した時点から動作をさらに遅延させる時間(動作遅延時間)と、熱線センサ部の検知入力を有効又は無効にする際の基準となる明るさレベルと、を調整可能としている。尚、設定項目として自己のアドレスデータを設け、アドレスデータの値をスイッチで設定できるようにしても良く、別途のアドレス設定ツールが不要になる。
【0059】
図7(a)〜(g)は液晶表示部16aの表示例を示し、画面の上側には設定項目の内容が、画面の下側にはその値がそれぞれ表示されており、操作釦17c,17dを押操作することで表示項目の表示が所定の順番で切り替えられて、各設定項目の設定値を確認することができる。尚、図7(a)はONアドレスの表示画面、図7(b)はOFFアドレスの表示画面、図7(c)は入切アドレスの表示画面、図7(d)は遅延アドレスの表示画面、図7(e)は動作保持時間の表示画面、図7(f)は動作遅延時間の表示画面、図7(g)は明るさレベルの表示画面である。
【0060】
ここで、OFFアドレスに「P5」を設定する手順を図8(a)〜(f)に基づいて説明する。通常時は液晶表示部16aの電源供給が停止されており、例えば何れかの操作釦17a〜17dを押操作することで液晶表示部16aへの電源供給が開始されて、図8(a)に示すような初期画面が表示される。初期状態では液晶表示部16aにONアドレスの設定値が表示されており、この状態で操作釦17c又は17dを押操作すると、液晶表示部16aに表示される設定項目が切り替えられる。図8(b)に示すように所望の設定項目(この場合はOFFアドレス)が表示されたところで、操作釦17aを押操作すると調整する設定項目が決定されて、設定値の調整作業が開始される。OFFアドレスは、パターン制御、グループ制御、個別制御、調光制御といった制御内容の種別とチャンネル番号とで構成され、まず制御内容の種別を入力する入力画面に切り替わる(図8(c)参照)。図8(c)の画面では制御種別がパターン制御(P)となっており、この画面で操作釦17cを1回押すと制御種別がグループ制御(G)に、もう一回押すと個別制御に、さらにもう1回押すと調光制御に切り替わるので、所望の制御種別に切り替わったところで、操作釦17aを押すと、制御種別が決定され、番号を入力する画面に切り替わる(図8(d)参照)。図8(d)の画面では番号が「2」となっており、操作釦17cを1回押す毎に番号が1つずつ大きくなり、操作釦17dを1回押す毎に番号が1つずつ小さくなる。そして、図8(e)に示すように番号が所望の値になったところで、操作釦17aを押操作して決定操作を行うとOFFアドレスの値が確定し、設定値を表示する画面(図8(f)参照)に切り替わる。調整途中で操作釦17bを押してキャンセル操作を行うと、設定内容は変更されずに、その項目の初期画面に戻る。
【0061】
次に、動作保持時間を「10sec」に設定する手順を図9(a)〜(g)に基づいて説明する。図9(a)に示すように初期状態では液晶表示部16aにONアドレスの設定値が表示されており、この状態で操作釦17c又は17dを押操作して決定操作を行うと、液晶表示部16aに表示される設定項目が切り替えられる。図9(b)に示すように所望の設定項目(この場合は動作保持時間)が表示されたところで、操作釦17aを押操作すると調整する設定項目が決定され、動作保持時間の調整作業が開始される。まず動作保持時間の値を入力する入力画面に切り替わり(図9(c)参照)、この画面で操作釦17cを1回押す毎に動作保持時間の値が1つずつ大きくなり、操作釦17dを1回押す毎に動作保持時間の値が1つずつ小さくなる。図9(d)に示すように動作保持時間の値が所望の値「10」に切り替わったところで、操作釦17aを押すと動作保持時間の値が決定され、時間の単位を入力する画面に切り替わる(図9(e)参照)。図9(e)の画面では単位が「min」(分)となっており、操作釦17cを1回押すと単位が「hour」(時)に、もう一回押すと「sec」(秒)に切り替わるので、所望の単位に切り替わったところで、操作釦17aを押操作して決定操作を行うと、動作保持時間の設定値が確定し、設定値を表示する画面(図9(g)参照)に切り替わる。調整途中で操作釦17bを押操作してキャンセル操作を行うと、設定内容は変更されずに、その項目の初期画面に戻る。尚、OFFアドレス及び動作保持時間以外の入力方法も上述と同様であるので、その説明は省略する。
【0062】
このように、操作釦17a〜17cの入力操作に応じて入力する設定項目が切り替えられたり、その値が入力されると、CPU10が液晶表示回路16を制御して、液晶表示部16aに設定項目とその値を表示させているので、液晶表示部16aの表示を見ながら設定作業を行うことができ、所望の設定項目の値を正確に設定することができる。
【0063】
また従来は、熱線センサ付自動スイッチにアドレスデータを設定するために、アドレスデータを赤外線のようなワイヤレス信号で送信するワイヤレス設定器を用いており、ワイヤレス設定器の赤外線発光部を熱線センサ付自動スイッチの赤外線受光部に近づけて赤外線通信を行うことによって、熱線センサ付自動スイッチにアドレスデータを設定していたが、赤外線発光部と赤外線受光部の位置がずれると、赤外線通信に失敗してしまい、何度も設定し直さねばならず設定作業がやりにくいという問題があった。それに対して、本実施形態ではスイッチ本体に設けた操作釦17a〜17dを用いて設定作業を行っているので、設定作業を確実に行うことができ、またワイヤレス設定器を別途用意する必要もない。
【0064】
ところで、本実施形態では図6(c)に示すように明るさセンサの検出した周囲の明るさが所定の明るさレベルより明るくなった後も照明器具5を間引き点灯させているが、図10(a)〜(d)に示すように周囲の明るさが所定の明るさレベルよりも明るくなった時点で全ての照明器具5を消灯させるようにしても良く、周囲が明るくなった時に不要な照明を消すことができる。この場合は、図11に示すように設定項目として上記の項目に加え、明るさレベルが設定レベルよりも明るくなった時に制御するアドレス(停止アドレス)を設けており、この停止アドレスに全ての照明器具5を消灯させるパターンP3を設定すれば良い。
【0065】
この場合の動作を図10に基づいて簡単に説明する。センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオン状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は熱線センサ検出回路11、熱線センサ子器信号回路12の出力と明るさ検出回路13の出力とに基づいて負荷を制御している。CPU10は、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも暗い状態で、熱線センサ検出回路11からの入力が閾値を超えるか、又は、熱線センサ子器信号回路12から熱線センサ検出回路11を介して検知入力があると、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(P1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にOFFアドレスのデータ(P2)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP2で設定した照明範囲の照明器具5を間引き点灯させる。また、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも明るくなると、CPU10は多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に停止アドレスのデータ(P3)を返送信号として伝送ユニット1に返送させ、この監視データを受信した伝送ユニット1は対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP3で設定した全ての照明器具5を消灯させている(図10(c)参照)。
【0066】
尚、本実施形態では検知入力から所定の動作保持時間が経過した時点で全点灯から間引き点灯に切り替えて、全体の照度レベルを低下させているが、動作保持時間が経過した時点で全点灯から調光点灯に切り替えて、各照明器具の照度レベルを低下させるようにしても良い。
【0067】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図12乃至図16に基づいて説明する。
【0068】
実施形態1の熱線センサ付自動スイッチでは、CPU10が明るさ検出回路13により検出された周囲の照度と所定の明るさレベル(設定レベル)との明暗を比較しており、周囲の照度が明るさレベルよりも暗い場合のみ熱線センサ検出回路11、熱線センサ子器信号回路12の出力を有効としているのに対して、本実施形態では現在の時刻をカウントするタイマ回路19を設けており、タイマ回路19のカウントした現在時刻が不揮発性メモリ18に記憶された開始時刻と終了時刻の間であれば熱線センサ検出回路11又は熱線センサ子器信号回路12の出力に応じて制御動作を行うようになっている。尚、タイマ回路19以外は実施形態1と同様であるので、その構成及び動作については図示及び説明を省略する。
【0069】
この熱線センサ付自動スイッチ2の動作を図13に基づいて説明する。センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオフ状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は負荷の制御動作を行わない。
【0070】
一方、センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオン状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は、熱線センサ検出回路11及び熱線センサ子器信号回路12の出力とタイマ回路19によりカウントされた現在時刻とに基づいて負荷を制御する。CPU10は、タイマ回路19のカウントした現在時刻が開始時刻以前又は終了時刻以後であれば、熱線センサ検出回路11からの入力が閾値を超えるか、又は、熱線センサ子器信号回路12から検知入力があっても制御動作は行わない。一方、タイマ回路19のカウントした現在時刻が開始時刻と終了時刻の間であれば、CPU10は、熱線センサ検出回路11からの入力が閾値を超えるか、又は、熱線センサ子器信号回路12から検知入力があると、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(P1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にOFFアドレスのデータ(P2)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP2で設定した照明範囲の照明器具5を間引き点灯させる(図13(c)参照)。尚、換気扇などの負荷を遅延動作させる場合の動作は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0071】
実施形態1のように周囲照度が基準となる明るさレベルよりも暗い場合に熱線センサ検出回路11又は熱線センサ子器信号回路12からの検知入力に応じた制御動作を行うようにすると、熱線センサ部の検知エリアを頻繁に人が通るようなケースでは、照明器具5をオン/オフする回数が増え、その結果リレーや照明器具5の寿命が短くなるという問題があった。そこで、本実施形態では予め設定した時間帯において熱線センサ検出回路11及び熱線センサ子器信号回路12の出力に基づいて制御動作を行うようにしており、検知エリアを頻繁に人が通る時間帯は熱線センサ部による制御動作を停止して照明器具5を強制的に点灯させるようにすれば、照明器具5がオン/オフする回数を減らして、リレーや照明器具5の寿命を伸ばすことができる。
【0072】
ここで、本実施形態においても実施形態1と同様に動作に関わる設定項目の値を調整することができ、設定項目としてONアドレスと、OFFアドレスと、入切アドレスと、遅延アドレスと、動作保持時間と、動作遅延時間と、熱線センサの検知入力に応じた制御動作を行う時間帯の開始時刻(以下、動作時刻と言う。
)及び終了時刻(以下、停止時刻と言う。)と、現在時刻と、を調整可能としている。図14(a)〜(i)は液晶表示部16aの表示例を示し、画面の上側には設定項目の内容が、画面の下側にはその値がそれぞれ表示されており、操作釦17c,17dを押操作することで表示項目の表示が所定の順番で切り替えられて、各設定項目の設定値を確認することができる。尚、図14(a)はONアドレスの表示画面、図14(b)はOFFアドレスの表示画面、図14(c)は入切アドレスの表示画面、図14(d)は遅延アドレスの表示画面、図14(e)は動作保持時間の表示画面、図14(f)は動作遅延時間の表示画面、図14(g)は動作時刻の表示画面、図14(h)は停止時刻の表示画面、図14(i)は現在時刻の表示画面である。各設定項目の値を設定する手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0073】
ところで、本実施形態では図13(c)に示すように検知入力に応じて照明器具5を間引き点灯させた場合は停止時刻を過ぎても照明器具5を間引き点灯させているが、図15(a)〜(d)に示すように上記停止時刻がくると全ての照明器具5を消灯させるようにしても良く、不要な照明を消すことができる。この場合は、図16に示すように設定項目として上記の項目に加え、停止時刻がきたときに制御するアドレス(停止アドレス)を設けており、この停止アドレスに全ての照明器具5を消灯させるパターンP3を設定すれば良い。
【0074】
この場合の動作を図15に基づいて簡単に説明する。センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオン状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は熱線センサ検出回路11、熱線センサ子器信号回路12、及びタイマ回路19の出力に基づいて負荷を制御している。CPU10は、タイマ回路19のカウントした現在時刻が開始時刻と終了時刻の間であれば、熱線センサ検出回路11の出力が閾値を超えるか、熱線センサ子器信号回路12から検知入力があると、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(P1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にOFFアドレスのデータ(P2)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP2で設定した照明範囲の照明器具5を間引き点灯させる。また、タイマ回路19のカウントした現在時刻が停止時刻になると、CPU10は多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に停止アドレスのデータ(P3)を返送信号として伝送ユニット1に返送させ、この監視データを受信した伝送ユニット1は対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP3で設定した全ての照明器具5を消灯させている(図15(c)参照)。
【0075】
尚、本実施形態では検知入力から所定の動作保持時間が経過した時点で全点灯から間引き点灯に切り替えて、全体の照度レベルを低下させているが、動作保持時間が経過した時点で全点灯から調光点灯に切り替えて、各照明器具の照度レベルを低下させるようにしても良い。
【0076】
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図17乃至図19に基づいて説明する。
【0077】
図17は本実施形態のブロック図であり、本実施形態では実施形態1の熱線センサ付自動スイッチにおいて現在の時刻をカウントするタイマ回路19を設けている。実施形態1では検知入力があると複数の照明器具5を全点灯させるとともに、検知入力時から所定の動作保持時間が経過した時点で所定の照明範囲の照明器具5を間引き点灯したり、照明器具5を調光点灯させているのに対して、本実施形態では、周囲の明るさが設定レベルよりも暗くなってから不揮発性メモリ18に記憶された消灯時刻がくるまでは、検知入力があると照明器具5を全点灯させ、検知入力から動作保持時間が経過した時点で間引き点灯や調光点灯を行っており、その後不揮発性メモリ18に記憶された消灯時刻(例えば23:00)が来ると、検知入力から動作保持時間が経過した時点で照明器具5を消灯させ、その後さらに、不揮発性メモリ18に記憶された復旧時刻(例えば06:00)が来ると、検知入力から動作保持時間が経過した時点で間引き点灯や調光点灯を行うようにしている。尚、タイマ回路19以外は実施形態1と同様であるので、その構成及び動作については図示及び説明を省略する。
【0078】
この熱線センサ付自動スイッチ2の動作を図18に基づいて説明する。センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオフ状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は負荷の制御動作を行わない。
【0079】
一方、センサ入切用スイッチ3のスイッチSW1を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の制御動作がオン状態に設定されている場合、熱線センサ付自動スイッチ2は熱線センサ検出回路11、熱線センサ子器信号回路12、明るさセンサ検出回路13、及びタイマ回路19の出力に基づいて負荷を制御する。CPU10は、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも明るい状態では、熱線センサ検出回路11又は熱線センサ子器信号回路12から検知入力があっても制御動作は行わない。一方、CPU10は、明るさセンサの検出した明るさが所定の明るさレベルよりも暗い状態で、熱線センサ検出回路11の出力が閾値を超えるか又は熱線センサ子器信号回路12から検知入力があると、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(P1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。
【0080】
その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にOFFアドレスのデータ(P2)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP2で設定した照明範囲の照明器具5を間引き点灯させる。
【0081】
次いでタイマ回路19のカウントした現在時刻が消灯時刻(例えば23:00)になると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に消灯アドレスのデータ(P3)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP3で設定した全ての照明器具5を消灯させる(図18(d)参照)。
【0082】
また、消灯時刻を過ぎてから復旧時刻(例えば06:00)がくるまでの間に熱線センサ検出回路11から検知入力があると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後にONアドレスのデータ(P1)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、複数台の照明器具5をパターンP1で全点灯させる。その後、検知入力が無くなってから所定の動作保持時間が経過すると、CPU10は、多重伝送信号送受信回路14から割込信号を送出させ、上述の伝送手順を経た後に消灯アドレスのデータ(P3)を返送信号として伝送ユニット1に返送させる。この時、伝送ユニット1は熱線センサ付自動スイッチ2から受信した返送信号に基づいて対応するリレー制御端末器4に制御データを送出し、パターンP3で設定した全ての照明器具5を消灯させる。
【0083】
その後、タイマ回路19のカウントした現在時刻が不揮発性メモリ18に設定された復旧時刻を過ぎると、CPU10は、検知入力があった場合、検知入力から動作保持時間が経過した時点で照明器具5をOFFアドレスの制御内容で制御する(すなわち照明器具5を調光点灯させる)。なお、遅延制御を行う場合の動作(図18(e)参照)は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
また、不揮発性メモリ18に復旧時刻が設定されていない場合には、明るさセンサの検出した周囲照度が基準となる明るさレベルよりも明るくなった時点で、元の制御動作に復帰し、その後の制御時には、検知入力から動作保持時間が経過した時点で照明器具5をOFFアドレスの制御内容で制御する。
【0084】
上述した実施形態1では、夜間に真っ暗なのは不用心であったり、またイメージが悪いために、検知入力時から動作保持時間が経過するまでは照明器具5をONアドレスの制御内容に基づいて全点灯させ、その後はOFFアドレスの制御内容に基づいて間引き点灯させたり調光点灯しているが、深夜は人通りが少ないので省エネのため、間引き点灯している照明器具や調光点灯している照明器具を消灯させるのが望ましい。そこで、本実施形態では動作保持時間の経過後に照明器具5を消灯させるような制御を行う消灯時刻を設定できるようにしており、所望の時間帯においては照明器具5を全消灯させることで、省エネを図っている。
【0085】
ここで、本実施形態においても実施形態1と同様に動作に関わる設定項目の値を調整することができ、設定項目としてONアドレスと、OFFアドレスと、入切アドレスと、遅延アドレスと、動作保持時間と、動作遅延時間と、明るさレベルと、動作保持時間の経過後に消灯アドレスによる制御を開始する時刻(消灯時刻)と、消灯時刻後に制御するアドレス(消灯アドレス)と、OFFアドレスによる制御を有効にする時刻(復旧時刻)と、現在時刻と、を調整可能としている。図19(a)〜(k)は液晶表示部16aの表示例を示し、画面の上側には設定項目の内容が、画面の下側にはその値がそれぞれ表示されており、操作釦17c,17dを押操作することで表示項目の表示が所定の順番で切り替えられて、各設定項目の設定値を確認することができる。なお図19(a)はONアドレスの表示画面、図19(b)はOFFアドレスの表示画面、図19(c)は入切アドレスの表示画面、図19(d)は遅延アドレスの表示画面、図19(e)は動作保持時間の表示画面、図19(f)は動作遅延時間の表示画面、図19(g)は明るさレベルの表示画面、図19(h)は消灯時刻の表示画面、図19(i)は消灯アドレスの表示画面、図19(j)は復旧時刻の表示画面、図19(k)は現在時刻の表示画面である。各設定項目の値を設定する手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0086】
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図20及び図21に基づいて説明する。
【0087】
本実施形態では、実施形態1の熱線センサ付自動スイッチにおいて、動作に関わる設定項目として熱線センサの感度レベルを追加している。尚、熱線センサ付自動スイッチの構造及び動作は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
【0088】
本実施形態においても実施形態1と同様に動作に関わる設定項目の値を調整することができ、設定項目としてONアドレスと、OFFアドレスと、入切アドレスと、遅延アドレスと、動作保持時間と、動作遅延時間と、明るさレベルと、感度レベルと、を調整可能としている。図20(a)〜(h)は液晶表示部16aの表示例を示しており、図20(a)はONアドレスの表示画面、図20(b)はOFFアドレスの表示画面、図20(c)は入切アドレスの表示画面、図20(d)は遅延アドレスの表示画面、図20(e)は動作保持時間の表示画面、図20(f)は動作遅延時間の表示画面、図20(g)は明るさレベルの表示画面、図20(h)は感度レベルの表示画面であり、画面の上側には設定項目の内容が、画面の下側にはその値がそれぞれ表示されている。尚、各設定項目の値を設定する手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0089】
ここで、感度レベルの設定値は不揮発性メモリ18に記憶され、CPU10は、この設定値を熱線センサ検出回路11からの検知入力の閾値として用いている。図21(a)は熱線センサ検出回路11からの検知入力を、図21(b)(c)(d)は感度レベルをそれぞれ低、中、高に設定した場合の判定結果を示しており、感度レベルを低くするほど(すなわち閾値を高くするほど)、熱線を検知しにくくなっている。
【0090】
熱線センサの検知感度が固定の場合は、検知距離が長い場所や周囲温度が高い場所では熱線を検知しにくく、逆に空気の流れがある場所では誤検知しやすいが、本実施形態では熱線センサの検知感度を調整することができるので、前者の場合は検知感度を上げ、後者の場合は検知感度を下げることで、設置場所に応じた検知感度で熱線を検知することができる。
【0091】
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図22及び図23に基づいて説明する。尚、熱線センサ付自動スイッチ2の構成及び動作は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0092】
図22は本実施形態の熱線センサ付自動スイッチ2を用いる遠隔監視制御システムのシステム構成図であり、本実施形態では動作保持時間を調整するための端末器7と、動作遅延時間を調整するための端末器8と、基準となる明るさレベルを調整するための端末器9とを信号線Lsに接続してある。各端末器7〜9は、設定項目の値をアップ又はダウンさせるアップボタンSa、ダウンボタンSbと、現在の設定値をレベル表示するレベル表示部Lvと、設定値を決定する際に操作するオン/オフボタンScとを備えており、これらの端末器7〜9を用いて各設定項目の値を設定できるようになっている。
【0093】
ここで、熱線センサ付自動スイッチ2の不揮発性メモリ18には設定項目としてONアドレスと、OFFアドレスと、入切アドレスと、遅延アドレスと、動作保持時間と、動作保持時間を調整するためのアドレス(動作保持アドレス)と、動作遅延時間と、動作遅延時間を調整するためのアドレス(動作遅延アドレス)と、明るさレベルと、明るさレベルを調整するためのアドレス(明るさアドレス)と、を設定可能としている。図23(a)〜(j)は液晶表示部16aの表示例を示しており、図23(a)はONアドレスの表示画面、図23(b)はOFFアドレスの表示画面、図23(c)は入切アドレスの表示画面、図23(d)は遅延アドレスの表示画面、図23(e)は動作保持時間の表示画面、図23(f)は動作保持アドレスの表示画面、図23(g)は動作遅延時間の表示画面、図23(h)は動作遅延アドレスの表示画面、図23(i)は明るさレベルの表示画面、図23(j)は明るさアドレスの表示画面であり、画面の上側には設定項目の内容が、画面の下側にはその値がそれぞれ表示されている。尚、各設定項目の値を設定する手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。このように、本実施形態では動作保持アドレス、動作遅延アドレス、及び明るさアドレスを設定できるようになっており、これらのアドレスを各端末器7〜9に割り当ててある。
【0094】
各端末器7〜9の具備する入力手段としてのアップボタンSa、ダウンボタンSbを押操作すると、各端末器7〜9から割込信号が送出され、上述の伝送手順を経た後にそれぞれの設定項目の値を徐々に増加させるアップ信号又は徐々に減少させるダウン信号が返送信号として伝送ユニット1に返送される。伝送ユニット1は、各端末器7〜9から受信した返送信号に基づいて熱線センサ付自動スイッチ2に制御データを送出し、熱線センサ付自動スイッチ2ではCPU10が対応する設定項目の値を徐々に増加/減少させるとともに、液晶表示回路16を用いて液晶表示部16aにその値を表示させる。各端末器7〜9では、アップボタンSa又はダウンボタンSbを押し続けている間、レベル表示部Lvの表示を増加又は減少させており、アップボタンSa又はダウンボタンSbを離すと、各端末器7〜9から割込信号が送出され、上述の伝送手順を経た後に設定項目の増減を停止させるストップ信号が返送信号として伝送ユニット1に返送される。この時、伝送ユニット1は、各端末器7〜9から受信した返送信号に基づいて熱線センサ付自動スイッチ2に制御データを送出し、熱線センサ付自動スイッチ2では設定部としてのCPU10が対応する設定項目の値の増減を停止し、現在の値を不揮発性メモリ18に記憶させる。また、各端末器7〜9において設定項目の値を所望の値に調整した後に、オン/オフボタンScを1回押すとレベル表示部Lvの表示がオフになり、もう一度押すとレベル表示部Lvの表示がオンになって、現在の設定値がレベル表示部Lvの表示の中央値に設定される。
【0095】
実施形態1ではスイッチ本体に設けた操作部17a〜17dを用いて設定作業を行っているので、施工後に設定変更を行う場合は天井面で変更作業を行わねばならないが、本実施形態では信号線Lsに接続された端末器7〜9を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の設定項目の値を調整しているので、設定作業を壁面で行うことができ、離れた場所から所望の設定項目の値を容易に調整することができる。また、各端末器7〜9は既存の調光操作端末器と同様の構成を有しているので、既存の端末器を利用して設定作業を行うことができる。
【0096】
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図24〜図28に基づいて説明する。
【0097】
本実施形態では、実施形態1の熱線センサ付自動スイッチ2において、ボディ21の下面に赤外線信号のようなワイヤレス信号を送受信するワイヤレス送受信部の投受光窓20を設け、この投受光窓20の裏面側に発光ダイオードおよびフォトダイオードを配置してある。そして、ワイヤレス設定器50からワイヤレス信号で送信された設定項目の値をワイヤレス送受信部で受信し、受信した設定項目の値を設定部としてのCPU10が不揮発性メモリ18に記憶させており、離れた場所から所望の設定項目の値を設定することができる。
【0098】
図25はワイヤレス設定器50の外観図、図26はワイヤレス設定器のブロック図であり、このワイヤレス設定器50の器体は手で把持可能な大きさに形成され、器体の内部にはマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)を主構成とする信号処理部51が収納される。信号処理部51には、システムプログラムを格納したフラッシュメモリよりなるプログラムメモリ60a、上記の設定項目を設定する際に作成したデータを格納しておくフラッシュメモリよりなるデータメモリ60b、一時的に記憶すべきデータを格納するSRAMよりなる作業用メモリ60cがデータバスBDTおよびアドレスバスBADを介して接続されている。ここに、フラッシュメモリは無給電でも記憶内容を保持するから、プログラムメモリ60aに格納されたプログラムおよびデータメモリ60bに格納された設定項目のデータは、電源がオフになった後も保持することができる。
【0099】
信号処理部51には液晶表示器53が接続されており、この液晶表示器53は器体の前面上部に配置されている。液晶表示器53はバックライトを備え、バックライトはバックライト制御回路54により発光輝度が制御される。バックライトはバックライトスイッチS12によって点灯・消灯の指示がなされる。
【0100】
また信号処理部51には設定項目の選択操作や設定値の入力操作を行うための4個の操作釦61a〜61dが接続されており、各操作釦61a〜61dは器体の前面下部に配置されている。操作釦61aは決定操作を行うためのボタン、操作釦61bはキャンセル操作を行うためのESCボタンであり、操作釦61c,61dは設定項目の選択時には設定項目の切り替えボタンとして機能し、設定項目の値を入力する際には操作釦61cが設定項目の値を増加させるボタン、操作釦61dが設定項目の値を減少させる釦として機能する。また、器体の前面には現在の設定値を確認する際に操作する確認ボタン62aと、設定項目の設定操作を行う際に操作する設定ボタン62bとが配置されている。
【0101】
また、赤外線を媒体とする光ワイヤレス信号を投受光する光送受信回路55も信号処理部51に接続されている。光送受信回路55は赤外線を投受光するための発光ダイオードおよびフォトダイオードを備える。器体の上面には赤外線を透過させる投受光窓55cが装着され、投受光窓55cの裏面側に発光ダイオードおよびフォトダイオードを配置してある。また、操作釦61a〜61dによる操作の確認音や誤操作時の警告音などを発生させるためのブザーBzも信号処理部51に接続されている。
【0102】
また信号処理部51は、送受信回路52および電源スイッチS10を介して信号線Lsに接続するためのレセプタクル59に接続されている。送受信回路52は遠隔監視制御システムの信号線Lsを介して伝送ユニット1との間でのデータ伝送を可能とする回路であり、ワイヤレス通信により直接設定値を送信する以外にも信号線Lsを介して伝送ユニット1に設定項目の値を送信し、伝送ユニット1を介して熱線センサ付自動スイッチ2に設定項目の値を設定することもできるようになっている。すなわち、ワイヤレス設定器50は実施形態5で説明した端末器7〜9と同様の機能も有している。
【0103】
レセプタクル59は例えばジャック型に形成されており、ワイヤレス設定器50を信号線Lsに接続する際にはレセプタクル59に着脱自在に結合されるコネクタを一端部に備える接続線(図示せず)を用い、接続線の他端を信号線Lsに電気的に接続する。
【0104】
このワイヤレス設定器50は、レセプタクル59を介して信号線Lsに接続しているときには、信号線Lsに伝送されている伝送信号を整流し安定化することによって内部電源を得ることができる。また、信号線Lsに接続していないときには電源として内蔵した電池(図示せず)を用いることができる。したがって、内部回路に給電するための電源回路56では信号線Lsからの電力と電池からの電力との一方を選択して内部回路に供給する。ここに、信号線Lsに接続されているか否かは信号有無検出回路57に伝送信号が入力されるか否かで判断される。また、ワイヤレス設定器50には電池の残容量を検出する電池残量検出回路58が設けられている。
【0105】
ここで、各設定項目の値を設定する際には、設定ボタン62bを押操作すると液晶表示器53に実施形態1で説明したのと同様の設定画面が表示される。この設定画面で各操作釦61a〜61dを操作して、所望の値を入力した後、設定ボタン62を押すと、光送受信回路55から設定項目の設定値がワイヤレス信号で送信される。この時、熱線センサ付自動スイッチ2ではワイヤレス送受信部がワイヤレス信号で送信された設定値を受信し、CPU10が不揮発性メモリ18に設定項目の値を記憶させる。また、各設定項目の設定値を確認する際には、操作釦61a〜61dを操作して所望の設定項目を選択した後に確認ボタン62aを押すと、光送受信回路55から現在の設定値を要求する信号がワイヤレス信号で送信される。熱線センサ付自動スイッチ2ではワイヤレス送受信部がワイヤレス信号で送信された要求信号を受信すると、この要求信号に基づいてCPU10が不揮発性メモリ18から現在の設定値を読み出し、ワイヤレス送受信部から送信させる。この時、ワイヤレス設定器50では、光送受信回路55がワイヤレス信号で送信された設定値を受信し、受信した設定値を液晶表示器53に表示させているので、液晶表示器53の表示から現在の設定値を確認することができる。実施形態1ではスイッチ本体に設けた操作部17a〜17dを用いて設定作業を行っているので、施工後に設定変更を行う場合は天井面で変更作業を行わねばならないが、本実施形態ではワイヤレス設定器50を用いて熱線センサ付自動スイッチ2の設定項目の値を調整しているので、手元で所望の設定項目の値を調整することができる。
【0106】
ところで、図25及び図26に示すワイヤレス設定器50は熱線センサ付自動スイッチ2の動作に関わる設定項目を設定する専用のものであるが、図27及び図28に示すようにアドレスデータを設定するワイヤレス設定器50’に熱線センサ付自動スイッチ2の設定項目を設定する機能を持たせても良い。
【0107】
このワイヤレス設定器50’の構成は上述したワイヤレス設定器50と略同様であるが、熱線センサ付自動スイッチ2の所定の設定項目を設定するための4個の操作釦61a〜61dからなる操作釦61の他に、アドレスデータを設定するための複数の操作釦からなるアドレス設定用ボタン64を設けてあり、器体の前面にアドレス設定用ボタン64と操作釦61とを上下に分けて配置してある。
【0108】
また本実施形態では、アドレスデータの設定時に用いるアドレス設定用光送受信回路55aと、熱線センサ付自動スイッチ2に設定項目を設定する際に用いる熱線センサ設定用光送受信回路55bとで光送受信回路55を構成してあり、設定内容に応じて光送受信回路切替部63が送受信回路を切り替えている。アドレス設定用光送受信回路55aでは、意図しない別の端末器に設定データが受信されるのを防止するために、発光素子に流す電流を小さくするとともに、受光素子の感度を下げて、通信距離を短くしている。一方、熱線センサ付自動スイッチ2は天井に埋設固定されているので、熱線センサ付自動スイッチ2に設定データを送信する際には送信出力を大きくする必要があり、熱線センサ設定用光送受信回路55bでは発光素子に流す電流を多くするとともに、受光素子の感度を上げて、通信距離を長くしている。
【0109】
このように、アドレス設定用のワイヤレス設定器50’に、熱線センサ付自動スイッチ2の設定項目を設定する機能を持たせているので、1台のワイヤレス設定器50’でアドレスデータと熱線センサ付自動スイッチ2の動作に関わる設定値の両方を設定することができ、2つの設定器を持つ必要がない。
【0110】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、それぞれ個別のアドレスデータが設定された複数台の端末器を信号線に接続し、信号線に接続された伝送ユニットからアドレスデータを含む伝送信号を信号線に時分割多重伝送方式で送出することによって各端末器を個別にアクセスし、伝送ユニットは、伝送信号に同期して設定した信号返信期間に何れかの端末器からの監視データを受信すると、監視データに基づいて制御データを作成し、監視データを発生した端末器とアドレスの対応関係が設定された端末器に対して制御データを上記伝送信号により伝送し、当該端末器では受信した制御データにより負荷の動作を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、所定の検知エリア内の人体から放射される熱線を検知する熱線センサ部と、信号線に接続されて時分割多重伝送方式により伝送信号を授受する伝送通信部と、熱線センサ部の検知入力に基づいて負荷を制御する監視データを出力する信号処理部と、信号処理部の出力した監視データを伝送通信部から送信させる伝送制御部と、各部を収納するとともに熱線センサ部が前面に配置され、前面を露出させた状態で天井面に設けた取付孔に埋込配設されるスイッチ本体と、スイッチ本体の前面における熱線センサ部以外の部位を着脱自在に覆う化粧カバーとを備え、押操作に応じて各部の動作に関わる設定項目の値を増減させる設定値入力部、及び該設定値入力部を用いて調整される値を表示する表示部をスイッチ本体前面の化粧カバーで覆われる部位に配置したことを特徴とし、設定値入力部を用いて設定項目の値を増減させると、その値が表示部に表示されるので、表示部の値を見ながら設定項目の値を所望の値に正確に設定することができる。しかも、設定値入力部及び表示部はスイッチ本体の前面に配置され、スイッチ本体に着脱自在に取り付けられる化粧カバーで覆われているので、化粧カバーを外せばスイッチ本体を天井面に取り付けたままで設定作業を行うことができ、そのうえ常時は化粧カバーで覆われているので、悪戯などによって設定値が変更されるのを防止でき、また外観の見栄えを良くできる。
【0111】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記信号線には上記設定項目の値を入力する入力手段を備えた設定用の端末器が接続され、上記伝送ユニットは、設定用の端末器が入力手段の入力操作に応じて発生した監視データを受信すると、受信した監視データに応じて上記設定項目の値を設定するための制御データを作成し、作成した制御データを伝送信号により伝送しており、上記伝送通信部が受信した伝送信号に含まれる制御データに応じて設定項目の値を設定する設定部を設けたことを特徴とし、信号線に接続された設定用の端末器を用いて、離れた場所から所望の設定項目の値を設定することができる。
【0112】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、外部の設定器からワイヤレス信号で送信される設定値を受信するワイヤレス受信部と、ワイヤレス受信部で受信した設定項目の値を設定する設定部とを備えて成ることを特徴とし、設定項目の値をワイヤレス信号で送信する設定器を用いて、離れた場所から所望の設定項目の値を設定することができる。
【0113】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、信号処理部は、熱線センサ部が熱線を検知すると負荷を動作させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で負荷を停止させるような制御を行っており、上記設定項目が動作保持時間であることを特徴とし、動作保持時間の設定を正確に行える。
【0114】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目は、信号処理部が熱線センサ部の検知入力に応じて制御動作を行う時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とし、熱線センサ部の検知入力に応じて制御動作を行う時間帯を正確に設定することができる。
【0115】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記負荷は照明器具であり、信号処理部は、予め設定された消灯時間帯以外では熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照度レベルを低下させ、低下させた照度レベルで点灯させ続け、且つ、消灯時間帯においては熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照明器具を消灯させるような制御を行っており、上記設定項目が、上記消灯時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とし、消灯時間帯の開始時刻及び終了時刻を正確に設定することができる。
【0116】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目が熱線センサ部の検知感度であることを特徴とし、設置場所に応じて感度を変更することができる。
【0117】
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1つの発明において、上記設定項目がアドレスデータであることを特徴とし、アドレスデータの設定器を別途用意する必要がなく、熱線センサ付自動スイッチでアドレスデータの設定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の熱線センサ付自動スイッチを示し、(a)はプレートを外した状態の下面図、(b)は側面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上のブロック図である。
【図4】同上を用いる遠隔監視制御システムのシステム構成図である。
【図5】(a)〜(c)は同上に用いる伝送信号の説明図である。
【図6】(a)〜(d)は同上の動作を説明するタイムチャートである。
【図7】(a)〜(g)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図8】(a)〜(f)は同上のOFFアドレスの設定手順の説明図である。
【図9】(a)〜(g)は同上の動作保持時間の設定手順の説明図である。
【図10】(a)〜(d)は同上の別の動作を説明するタイムチャートである。
【図11】(a)〜(h)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図12】実施形態2の熱線センサ付自動スイッチのブロック図である。
【図13】(a)〜(d)は同上の動作を説明するタイムチャートである。
【図14】(a)〜(i)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図15】(a)〜(d)は同上の別の動作を説明するタイムチャートである。
【図16】(a)〜(j)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図17】実施形態3の熱線センサ付自動スイッチのブロック図である。
【図18】(a)〜(e)は同上の動作を説明するタイムチャートである。
【図19】(a)〜(k)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図20】(a)〜(h)は実施形態4の熱線センサ付自動スイッチの液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図21】同上の動作を説明する説明図である。
【図22】実施形態5の熱線センサ付自動スイッチを用いる遠隔監視制御システムのシステム構成図である。
【図23】(a)〜(j)は同上の液晶表示部の表示画面の説明図である。
【図24】実施形態6の熱線センサ付自動スイッチを示し、(a)はプレートを外した状態の下面図、(b)は側面図である。
【図25】同上に用いるワイヤレス設定器の外観図である。
【図26】同上のブロック図である。
【図27】同上に用いる別のワイヤレス設定器の外観図である。
【図28】同上のブロック図である。
【符号の説明】
2 熱線センサ付自動スイッチ
16a 液晶表示部
17a〜17d 操作釦
21 ボディ
24 カバー
25 プレート
27 回転体

Claims (8)

  1. それぞれ個別のアドレスデータが設定された複数台の端末器を信号線に接続し、前記信号線に接続された伝送ユニットからアドレスデータを含む伝送信号を前記信号線に時分割多重伝送方式で送出することによって前記各端末器を個別にアクセスし、前記伝送ユニットは、伝送信号に同期して設定した信号返信期間に何れかの端末器からの監視データを受信すると、監視データに基づいて制御データを作成し、監視データを発生した端末器とアドレスの対応関係が設定された端末器に対して制御データを上記伝送信号により伝送し、当該端末器では受信した制御データにより負荷の動作を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、
    所定の検知エリア内の人体から放射される熱線を検知する熱線センサ部と、前記信号線に接続されて時分割多重伝送方式により伝送信号を授受する伝送通信部と、熱線センサ部の検知入力に基づいて負荷を制御する監視データを出力する信号処理部と、信号処理部の出力した監視データを伝送通信部から送信させる伝送制御部と、前記各部を収納するとともに前記熱線センサ部が前面に配置され、前面を露出させた状態で天井面に設けた取付孔に埋込配設されるスイッチ本体と、スイッチ本体の前面における熱線センサ部以外の部位を着脱自在に覆う化粧カバーとを備え、前記各部の動作に関わる設定項目の値を押操作に応じて増減させる設定値入力部、及び該設定値入力部を用いて調整される値を表示する表示部をスイッチ本体前面の化粧カバーで覆われる部位に配置したことを特徴とする遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  2. 上記信号線には上記設定項目の値を入力する入力手段を備えた設定用の端末器が接続され、上記伝送ユニットは、設定用の端末器が入力手段の入力操作に応じて発生した監視データを受信すると、受信した監視データに応じて上記設定項目の値を設定するための制御データを作成し、作成した制御データを伝送信号により伝送しており、上記伝送通信部が受信した伝送信号に含まれる制御データに応じて設定項目の値を設定する設定部を設けたことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  3. 外部の設定器からワイヤレス信号で送信される設定値を受信するワイヤレス受信部と、ワイヤレス受信部で受信した設定項目の値を設定する設定部とを備えて成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  4. 信号処理部は、熱線センサ部が熱線を検知すると負荷を動作させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で負荷を停止させるような制御を行っており、上記設定項目が動作保持時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  5. 上記設定項目は、信号処理部が熱線センサ部の検知入力に応じて制御動作を行う時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  6. 上記負荷は照明器具であり、信号処理部は、予め設定された消灯時間帯以外では熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照度レベルを低下させ、低下させた照度レベルで点灯させ続け、且つ、消灯時間帯においては熱線センサ部が熱線を検知すると照明器具を所定の照度レベルで点灯させるとともに、熱線センサ部が熱線を検知しなくなってから所定の動作保持時間が経過した時点で照明器具を消灯させるような制御を行っており、上記設定項目が、上記消灯時間帯の開始時刻及び終了時刻であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  7. 上記設定項目が熱線センサ部の検知感度であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
  8. 上記設定項目がアドレスデータであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の遠隔監視制御システムの熱線センサ付自動スイッチ。
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