JP2004148943A - プラットホーム用ステップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のステップ装置は、プラットホームに埋設可能なケース2と、該ケースに支持されるステップ7と、このステップを車両側に対し進退させる駆動手段と、を備える。前記ステップ7は枠体状のフレーム8に固定される。該フレーム8yには、前記ステップ7の前記進退の方向に垂直な方向の水平軸9まわりで回転可能な第一回転体11と、前記ステップ7の前記進退の方向に垂直な方向の鉛直軸16まわりで回転可能な第二回転体12と、を備える。前記第一回転体11の上側,下側双方、及び、前記第二回転体12の側部側が、いずれも、前記ケース2又は前記ケース2に固定された部材(3・21・22)に当接可能とした。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラットホームと車両との間の隙間を無くすためにプラットホーム側に設けられるステップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラットホームに鉄道車両が停車した際に車両とプラットホームとの隙間を埋めて乗降客の便宜に供するために、例えば特許文献1に開示される技術が知られている。
【0003】
この技術は、プラットホーム側から板状の可動体を車両側へ平行移動させて進出させ、プラットホームと車両との隙間を無くすものである。
より具体的には同文献に示すように、ステップ(転落防止部材21)の中央部分、および両側部分にそれぞれ固定される各プレート(23)を、複数のガイド機構(直動スライド機構、48,49)によって支持する構造となっている。このガイド機構は、ガイドレール(リニアガイドレール)とガイド部材(スライドユニット)の組み合わせとされ、ガイドレールとガイド部材との嵌合部には、コロや鋼球等の転動体が介在されているのが通例である。
【0004】
また、このステップ(21)を車両側に対して進退させるために、モータ(31)を備え、ステップ(21)側に設けたラック(25)をいわゆるラックアンドピニオン機構で駆動するように構成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−53035号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献に開示される技術は、リニアガイドレールを複数本用いる構成(特許文献1の図2・図3を参照すると、計6本使われていることが認められる)となっている。リニアガイドレールを用いた直動スライド機構は高剛性でガタつきの少ない安定したスライドが得られる反面、コスト高であり、これを複数本用いたのでは大幅なコスト増大要因となってしまうことが避けられない。
また、高剛性でガタつきが少ないというリニアガイドレールの特性上、複数本のリニアガイドレールを用いる構成では、ステップのスムーズな移動のために、互いのリニアガイドレール同士を厳密に平行となるよう配置することが要求される。一方、このようなステップ装置を設置するプラットホームはコンクリート製であるのが一般的で、ステップ装置の設置面が平坦であることはあまり期待できず、リニアガイドレールを精度良く取り付けることが極めて困難となってしまう。更には、地盤沈下等の影響で設置面が変動する可能性もあって、その度にリニアガイドレールの位置調整を行うのではメンテナンスの負担が過大となる。
【0007】
また、ラックアンドピニオン機構による駆動の構成も、ラックの取付位置が少しでもズレるとピニオンとの良好な噛合いが得られずスムーズに駆動できない事情から、施工時に厳密な調整作業が必要になってしまう。また、同様に、地盤沈下等の影響で設置面が変動した場合にステップのスムーズな駆動が失われ易く、ラックの取付位置を再調整するメンテナンス作業が頻繁に必要になってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、プラットホームと停車車両との間に乗客が転落することを防止するプラットホーム用ステップ装置であって、プラットホームに埋設可能なケースと、該ケースに支持されるステップと、このステップを車両側に対し進退させるように前記ケースに対し相対移動させるための駆動手段と、を備えるとともに、前記ステップは枠体状のフレームに固定され、該フレームには、・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の水平軸まわりで回転可能な第一回転体と、・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の鉛直軸まわりで回転可能な第二回転体と、を備え、前記第一回転体の上側,下側双方、及び、前記第二回転体の側部側が、いずれも、前記ケース又は前記ケースに固定された部材に当接可能としたものである。
【0010】
請求項2においては、前記ケースには水平状の案内面を形成するとともに、該案内面に平行な案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、前記第一回転体は、いずれの前記案内面にも当接可能とされながら、両案内面の間に配置されるものである。
【0011】
請求項3においては、鉛直状の案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、前記第二回転体は前記案内面に当接可能に配置されるものである。
【0012】
請求項4においては、前記駆動手段は、前記ステップ又は前記ケースのいずれか一方側に固定された無端状のベルトを駆動することで、前記ステップを進退可能に構成しているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るステップ装置の平面図、図2は図1の状態からステップを車両側に進出させた様子を示した平面図である。
図3は、第一ローラ11および第二ローラ12の構成を示す、図1のx−x断面矢視図である。
【0014】
このプラットホーム用ステップ装置1は、プラットホーム100の、車両に対向する端部に形成された凹所100aに設置可能に構成している。この凹所100aはプラットホーム100を形成する例えばコンクリートを長方形状に欠切して形成され、その底面は前記ステップ装置1を設置するための設置面とし、かつ、上面および車両側を開放させるように構成している。
【0015】
ステップ装置1は図1に示すようにケース2を有しており、このケース2は、複数の平板状のベース板3と、平面視「コ」字状の側板4と、底板5と、天板6と、を備えている(天板6は図略)。これらの部材3〜6はいずれも金属製とされている。
複数のベース板3は互いに溶接により固着され、また、当該ベース板3の下面には更に、長方形状の底板5が溶接されている。
また、底板5の四辺のうち車両側の辺を除いた三辺の部分に、前記「コ」字状の側板4が溶接により固着される。
更に、前記側板4の上側に、前記天板6がボルト止めで固定される(天板6は図1・図2においては図略)。この天板6は、ケース2を前記凹所100aに設置した際に、プラットホーム100の上面の一部を形成する。
以上のようにして車両側に開口を有する箱状のケース2が構成され、このケース2は、前述の凹所100aに設置されることで、プラットホーム100に埋設可能とされている。
【0016】
そして、このケース2に対し、水平平板状のステップ7が支持される。このステップ7はフレーム8の上面に固定された構成とされており、該フレーム8とともに、前記ケース2の前記底板5と天板6の間の空間に収容可能とされている。
フレーム8は、複数本の角棒状部材(横部材8xと縦部材8y)を互いに溶接して固着した、枠体状の構成としている。そしてこのフレーム8は、二本の縦部材8yを互いに近接して一組で配置した部分を四箇所有し(8a・8b・8c・8d)、それぞれの箇所8a〜8dにおいて、縦部材8y・8y間に第一ローラ(第一回転体)11が、車両側に一つ、反車両側に一つの、計二つ支持されている。
それぞれの第一ローラ11は、図1のx−x断面矢視図である図3に示すように、二本の縦部材8y・8yを貫通するように横方向に支架される軸部材9に遊転自在に軸支されているので、横方向の水平軸(後述するステップ7の進退方向に垂直な方向の水平軸)まわりに回転することができる。
【0017】
なお、本明細書で「横方向」とは、プラットホーム100の長手方向(車両の長手方向)をいい、「縦方向」とは、それに垂直な方向を意味する。前記ステップ7は、後述するモータユニット17の駆動によって前記縦方向に移動可能であり、この結果、プラットホーム100側から車両側に対して進退できるようになっている。
【0018】
図3に示すように、前記ベース板3の上面は、少なくとも前記第一ローラ11に対応する位置を平坦に形成しており、第一ローラ11の案内面3Gを構成している。
また、前記ベース板3の上面には、前記二本の縦部材8y・8yの上側を覆うように第一ガイド部材21が固設される。この第一ガイド部材21は、二本の縦部材8y・8yの両脇の位置でベース板3に溶接あるいはボルトにて固定される固定部21a・21aと、二本の縦部材8y・8yの上側を「コ」字状に迂回しながら固定部21a・21a同士を連結する荷重受け部21bと、を有する。この荷重受け部21bの下面(前記ベース板3に対向する面)には、前記ベース板3の案内面3Gに平行な案内面21Gが形成されている。
【0019】
そして図3に示すように、二本の縦部材8y・8yは第一ガイド部材21の荷重受け部21bと、ベース板3との間の空間を挿通される。この縦部材8y・8yに前述のとおり支持される前記第一ローラ11は、該縦部材8y・8yの上面および下面よりも適宜の高さだけ突出するよう、その大きさ及び支持位置が設定されている。この結果、第一ローラ11の下側は、前記ベース板3の上面に形成される水平な案内面3Gに当接可能であり、また、該第一ローラ11の上側も、前記第一ガイド部材21の荷重受け部21b下面に形成される前記案内面21Gに当接可能である。
【0020】
なお、上記した二つの案内面3G・21Gの間の距離は、第一ローラ11の直径よりも僅かに大きく構成している。こうして形成された隙間により、ベース板3とガイド部材21との間に配置された第一ローラ11の円滑な回転が確保されている。
【0021】
図1に示すように、縦部材8yが一本単独で配置されている箇所8e・8fにおいては、それぞれ、当該縦部材8yに第二ローラ(第二回転体)12が車両側に一つ、反車両側に一つの、計二つ支持されている。
具体的には図3に示すように、縦部材8yに「L」字状のブラケット15を固設し、このブラケット15に、軸部材16を鉛直方向に向けて固定している。第二ローラ12はこの軸部材16に遊転自在に軸支されているので、鉛直軸(後述するステップ7の進退方向に垂直な方向の鉛直軸)まわりに回転することができる。
【0022】
この第二ローラ12に対応する位置において、前記ベース板3の上面には、細長く構成した第二ガイド部材22が、その長手方向を縦方向(縦部材8yに沿う方向)に向けて固設される。この第二ガイド部材22は図3に示すように、前記ベース板3の上面に固定される水平な固定部22aと、該固定部22aに折れながら連続する垂直なガイド部22bと、を有する、断面「L」字状とされる。該ガイド部22bには垂直な案内面22Gが形成され、前記第二ローラ12の側部が、この案内面22Gに当接可能となっている。
【0023】
次に、前記ステップ7を車両側に対し進退させるための構成を説明する。
図1に示すように、前記ケース2を構成するベース板3の反車両側の端部には、モータユニット(駆動手段)17が固定される。このモータユニット17は、電動モータと、そのモータ軸の回転を減速しトルク増強する減速機と、の一体構成とされており、その駆動出力軸を鉛直方向に向けて配置される。当該駆動出力軸には原動プーリ18が固定される。
一方、前記原動プーリ18よりも車両側寄りの位置には従動プーリ19が回転自在に軸支され、両プーリ18・19の間には、可撓性を有する無端状のベルト31が巻回される。
【0024】
そして、前記フレーム8の縦部材8yにベルト掴み部材32が固定されて、更に、このベルト掴み部材32がベルト31の適宜位置に固定される。
従って、前記モータユニット17を正逆駆動してベルト31を走行させることで、当該ベルト31に連結されるフレーム8を介してステップ7を縦方向に移動させ、この結果、ステップ7をケース2から突出させるとともに車両側に進出させ、一方、車両側から退避させてケース2内に収納させることができる。なお、ステップ7を車両側に進出させた様子が図2に示される。
このように、前記モータユニット17は、ステップ7をケース2に対して相対移動させるための駆動手段としての役割を果たしている。
【0025】
なお、この進退動作の際には、前記第一ローラ11は、二つの案内面(ベース板3の案内面3Gおよび第一ガイド部材21の案内面21G)に適宜接触して転がりながら回転し、また、前記第二ローラ12は、ベース板3に固定された第二ガイド部材22の案内面22Gに適宜接触して転がりながら回転する。この結果、ステップ7の進退動作が円滑とされている。
【0026】
図1に示すように、ベース板3の上にはストッパ36が固設されて、このストッパ36は、前記フレーム8の横部材8xに当接することで、ステップ7の車両側に進退する移動ストロークの範囲を規制するよう構成している。また、ベース板3の上には更にセンサ37が備えられ、このセンサ37が横部材8xを検出することで、ステップ7が前記ストロークの端部に到達したか否かを自動的に検出できるようになっている。このセンサ37の検出結果は、モータユニット17の駆動のタイミング制御や、装置の異常の自動検出等に用いられる。
【0027】
ここで、図2に示すように車両側に進出したときのステップ7上に乗降客が乗った場合は、反車両側に配置されている第一ローラ11には、乗降客の荷重の反力として、上向きの力が作用する。しかしながら、本実施形態においては図2に示すように、ステップ7が車両側に進出した位置にあるときも反車両側の第一ローラ11は未だ第一ガイド部材21の下側に位置するように当該第一ガイド部材21の設置位置が定められているので、前記第一ローラ11にこのような上向きの力が作用しても、第一ローラ11は上側の第一ガイド部材21の案内面21Gに当接して、その荷重反力は確実に受け止められる。この結果、ステップ7上を乗降客が渡る際もステップ7は堅固に支持され、当該ステップ7が上下にバタついて不安定となることが回避される。
【0028】
更に、前記第二ローラ12が側部側の第二ガイド部材22の案内面22Gに当接しながら回転可能に構成しているから、この案内面22Gの方向に沿ってステップ7が進退することが確保され、ステップ7が横方向にブレることが防止される。
また、リニアガイドレールとスライドユニットとの組み合わせの、いわゆる直動スライド機構を使用せず、代わりに第二ローラ12と第二ガイド部材22を用いる構成としている。従って、高価なリニアガイドレール(直動スライド機構)を省略でき、コストを大幅に低減できる。また、簡単なローラのみの構成であるから、コスト高とならず、また、各部品(主に、前記第二ローラ12および第二ガイド部材22)の簡単な取付調整によってステップ7をスムーズに直進可能とすることができるので、ステップ装置1をプラットホーム100に設置する施工作業が簡単にできることになる。この効果は特に、プラットホーム100がコンクリート製で、ステップ装置1の設置面(前記凹所100aの底面)の水平の精度を確保するのが容易でない場合、あるいは、地盤沈下の影響でステップ装置1の設置面の変動が心配される場合などに有用である。
【0029】
更には、本実施形態で進出状態のステップ7に人が乗った場合の荷重および荷重反力は第一ローラ11で支えるものとし、第二ローラ12はステップ7の横方向のブレを防止する役割を担うことになる。従って、第二ローラ12に加わる負荷を小さくできるので、第二ローラ12の軸方向長さ(高さ)を小さくするのが容易である。また、第二ローラ12を単に軸支するのみの簡易な構成であるから、ステップ7の横方向へのブレを防止するためにリニアガイドレールを用いる構成よりも、その上下方向のコンパクト化を図るのが容易である。従って、ステップ装置1の厚み方向(上下方向)のコンパクト化を図り易い構成となっている。
【0030】
また、前記モータユニット17は、前記ステップ7側の部材(フレーム8)に固定された無端状のベルト31を駆動し、これによって、ステップ7を進退可能に構成している。
従って、他の機構(例えば、ラックアンドピニオン機構)による駆動構成に比して、位置のズレに対する許容度を大きく確保できる。即ち、前記プーリ18・19の位置やベルト掴み部材32の位置が少々ズレても、ベルト31が適宜撓むことでその位置ズレを吸収でき、駆動への悪影響は殆ど発生しない。
このように本実施形態の構成は大きなフレキシビリティを確保できるので、施工を容易とすることができる。また、プラットホーム100の凹所100a底部の設置面が地盤沈下の影響で変動した場合や、ステップ装置1を長期間使用した際の各部品のひずみ・変形にも、容易に対応することができる。
【0031】
なお、図1の符号33で示すのはロック装置であって、揺動アーム34と、これを揺動させるためのソレノイド35を備えている。
このロック装置33は、ソレノイド35の通電/非通電を切り換えることで揺動アーム34を適宜揺動させ、ステップ7が車両側に進出した位置にあるとき、あるいは、ステップ7が車両側から退避した位置にあるときに、ステップ7側のフレーム8(具体的には、縦部材8y)に揺動アーム34を係合させることで、当該位置にステップ7を固定(ロック)できるようになっている。
【0032】
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前述の第一ローラ11・第二ローラ12の数、並びにガイド部材21・22の数は、幾つであっても良い。また、各ローラ11・12を取り付ける位置は、フレーム8のいずれの位置であっても良い。
第二ガイド部材22は、第二ローラ12の側部の一側が当接可能に構成されていれば良い。ただし、本実施形態の構成のように、ケース2側の二箇所(8e・8f)にそれぞれ第二ガイド部材22を設け、二つある第二ガイド部材22の一方が第二ローラ12の側部一側に当接し、他方の第二ガイド部材22は第二ローラ12の側部他側に当接するような構成(図1参照)とすると、ステップ7の横方向のブレを両側から規制できることとなって望ましい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】
即ち、請求項1に示すように、プラットホームと停車車両との間に乗客が転落することを防止するプラットホーム用ステップ装置であって、プラットホームに埋設可能なケースと、該ケースに支持されるステップと、このステップを車両側に対し進退させるように前記ケースに対し相対移動させるための駆動手段と、を備えるとともに、前記ステップは枠体状のフレームに固定され、該フレームには、・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の水平軸まわりで回転可能な第一回転体と、・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の鉛直軸まわりで回転可能な第二回転体と、を備え、前記第一回転体の上側,下側双方、及び、前記第二回転体の側部側が、いずれも、前記ケース又は前記ケースに固定された部材に当接可能としたので、
ステップに加わる荷重および荷重反力を、第一回転体の上側,下側がケース又は前記ケースに固定された部材に当接することによって支持できる。また、ステップの車両に対する進退移動方向は、第二回転体の側部側がケース又は前記ケースに固定された部材に当接することによって案内できる。
この結果、高価なリニアガイドレールを省略でき、コストを低減できる。また、荷重の支持およびステップの進退方向のガイドをローラによる簡単な機構によって行う構成であるから、コスト高とならず、また、各部品の簡単な取付調整によってステップをスムーズに直進可能とできるので、ステップ装置をプラットホームに設置する施工作業が簡単にできることになる。この効果は特に、ステップ装置の設置面の水平の精度を確保するのが容易でない場合などに有用である。
【0035】
請求項2に示すように、前記ケースには水平状の案内面を形成するとともに、該案内面に平行な案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、前記第一回転体は、いずれの前記案内面にも当接可能とされながら、両案内面の間に配置されるので、
ステップ上に乗降客が乗った場合に第一回転体に加わる上向きの荷重反力を、第一回転体がガイド部材に当接することで受けることができる。従って、簡単な構成となって、一層のコスト低減を図ることができる。
【0036】
請求項3に示すように、鉛直状の案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、前記第二回転体は前記案内面に当接可能に配置されるので、
ステップの進退移動方向の案内が簡単な構成で可能となって、一層のコスト低減を図ることができる。また、このガイド部材を取付調整することでステップのスムーズな直進が容易に確保され得る構成となるから、ステップ装置の施工時の作業負担を低減できると同時に、長期間使用後に各部品が変形したりした場合でもその調整作業を容易とすることができる。
【0037】
請求項4に示すように、前記駆動手段は、前記ステップ又は前記ケースのいずれか一方側に固定された無端状のベルトを駆動することで、前記ステップを進退可能に構成しているので、
ラックアンドピニオン機構でステップを駆動する構成に比し、フレキシビリティを大きく確保できる。従って、施工時に厳密な取付位置調整が要求されなくなり、施工時の作業が簡素化される。また、もともとのフレキシビリティが大きいので、長期間の使用に伴って各部品が変形したような場合でも、ステップの進退動作の円滑さが失われにくい構成となる。従って、メンテナンス作業の必要頻度および作業負担を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るステップ装置の全体的な構成を示した平面図。ただし、ステップは車両側から退避した位置にあり、かつ、ケースの天板を取り外した状態を示してある。
【図2】図1の状態からステップを車両側に進出させた様子を示した平面図。
【図3】第一ローラ11および第二ローラ12の構成を示す、図1のx−x断面矢視図。
【符号の説明】
1 プラットホーム用ステップ装置
2 ケース
7 ステップ
8 フレーム
11 第一ローラ(第一回転体)
12 第二ローラ(第二回転体)
21 第一ガイド部材
22 第二ガイド部材
100 プラットホーム
Claims (4)
- プラットホームと停車車両との間に乗客が転落することを防止するプラットホーム用ステップ装置であって、
プラットホームに埋設可能なケースと、
該ケースに支持されるステップと、
このステップを車両側に対し進退させるように前記ケースに対し相対移動させるための駆動手段と、を備えるとともに、
前記ステップは枠体状のフレームに固定され、該フレームには、
・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の水平軸まわりで回転可能な第一回転体と、
・前記ステップの前記進退の方向に垂直な方向の鉛直軸まわりで回転可能な第二回転体と、
を備え、
前記第一回転体の上側,下側双方、及び、前記第二回転体の側部側が、いずれも、前記ケース又は前記ケースに固定された部材に当接可能としたことを特徴とする、
プラットホーム用ステップ装置。 - 請求項1に記載のプラットホーム用ステップ装置であって、
前記ケースには水平状の案内面を形成するとともに、該案内面に平行な案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、
前記第一回転体は、いずれの前記案内面にも当接可能とされながら、両案内面の間に配置されることを特徴とする、プラットホーム用ステップ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のプラットホーム用ステップ装置であって、
鉛直状の案内面を形成したガイド部材を前記ケースに固設して、
前記第二回転体は前記案内面に当接可能に配置されることを特徴とする、プラットホーム用ステップ装置。 - 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のプラットホーム用ステップ装置であって、
前記駆動手段は、前記ステップ又は前記ケースのいずれか一方側に固定された無端状のベルトを駆動することで、前記ステップを進退可能に構成していることを特徴とする、プラットホーム用ステップ装置。
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