JP2004147890A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】タイミングベルトで上軸と下軸を連結するタイプのミシンにおいて、各運動部における潤滑を安定的に行なうことができ、しかも油洩れの生じるおそれのないミシンを提供することにある。
【解決手段】ミシン胴部29にタイミングベルト収納部26を、ミシンアーム部4に、アーム部連結機構収納部20と、面部機構収納部24とを設け、ミシンベッド部2に、ベッド部連結機構収納部60と、ルーパ収納部62と、送り機構収納部64とを設け、前記アーム部連結機構収納部20と前記ベッド部連結機構収納部60を個別に密閉して、それら連結機構の摺動部位を潤滑油による油潤滑とし、前記面部機構収納部24と前記ルーパ収納部62と前記送り機構収納部64の内部に配設される機構の摺動部位をグリースによるグリース潤滑とし、前記タイミングベルト収納部26を無潤滑とした。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はミシンに係り、特に、下軸の駆動力を上軸に伝達するタイミングベルトを備えたミシンに適用される潤滑構造を有するミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ミシン内部で高速に相対運動をする数多くの部品を潤滑するため従来から潤滑油が用いられている。この潤滑油はミシン内部で霧状となって飛散し、且つ高温高圧にさらされるのでミシン外部に漏洩することがある。潤滑油がミシン外部へ漏洩すると、縫製物の汚れや作業環境の劣悪化を招くので、極力避ける必要がある。
【0003】
このような油の漏洩を防ぐため、特開平10−137479号公報において、上軸の先端側に位置し針棒、天秤など上軸と継続的に同期して駆動する機構部品が配設された面部と、前記上軸の基端側に位置し上軸の回転を下軸に伝達する上軸ギアまたは下軸ギアが配設されたギア部とを有する工業用ミシンにおいて、前記面部と前記ギア部を遮断する遮断部材を設け、前記面部側にグリースを収容するグリース収容部を形成し、このグリース収容部内に収容したグリースにより前記機構部品のうち少なくとも1つの摺動部を潤滑するとともに、前記ギア部内のうち少なくとも1つの摺動部を油により潤滑するように構成した工業用ミシンが提案されている。
【特許文献1】
特開平10−137479号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のミシンは、釜を用いる本縫いミシンに関するものであり、上軸に対して下軸は回転速度が2倍である。このため、上軸と下軸は変速ギヤ装置によって連結されてその回転を伝達する方式となっている。具体的には、モータによって回転される上軸の駆動力がギヤ装置を介して下軸に伝達される。ギヤ装置は高速で噛み合うため、このギヤ装置が収納されるギヤ装置収納部は潤滑油によって潤滑する必要がある。
【0005】
しかしながら釜を用いないミシンの場合には、上軸と下軸をタイミングベルトで連結することができ、この場合に上記の特開平10−137479号公報の技術を適用すると、潤滑の必要がないタイミングベルトを潤滑することになり、タイミングベルトを油で汚すことになる。
【0006】
本発明は、タイミングベルトの収納部分を他の部分から分離して無潤滑の収納部分とすれば、ミシン内部空間のうち油潤滑とする空間を大幅に減少させることができることに着目してなされたものであり、その目的は、タイミングベルトで上軸と下軸を連結するタイプのミシンにおいて、各運動部における潤滑を安定的に行なうことができ、しかも油洩れの生じるおそれのないミシンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に係る発明の特徴は、下軸6の駆動力を上軸8、スプレッダ駆動軸18、ルーパ駆動軸14、送り駆動軸に16伝達して、少なくとも二重環縫いまたは飾り縫いを行なうミシンにおいて、アーム部4からベッド部2至る胴部29に、前記下軸6の駆動力を上軸8に伝達するタイミングベルト12が収納されるタイミングベルト収納部26と、前記上軸8の駆動力を少なくともスプレッダ駆動軸18に伝達する連結機構が収納されるアーム部連結機構収納部20と、前記上軸8の先端側に配置され前記上軸8から出力される駆動力を変換して少なくとも針棒22に伝達する面部機構が収納される面部機構収納部24とを設け、ベッド部2に、下軸6の駆動力を少なくともルーパ駆動軸14、送り駆動軸16に伝達する連結機構が収納されるベッド部連結機構収納部60と、前記ルーパ駆動軸14の先端側に配置されるルーパが収納されるルーパ収納部62と、前記送り駆動軸16の先端側に配置され前記送り駆動軸16から出力される駆動力を所定の運動に変換して送り歯に伝達する送り機構が収納される送り機構収納部64とを設け、前記アーム部連結機構収納部20と前記ベッド部連結機構収納部60を個別に密閉して、それら連結機構の摺動部位を潤滑油による油潤滑とし、前記面部機構収納部24と前記ルーパ収納部62と前記送り機構収納部64の内部に配設される機構の摺動部位をグリースによるグリース潤滑とし、前記タイミングベルト収納部26を無潤滑とした点にある。
【0008】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1記載のミシンにおいて、前記アーム部連結機構収納部20と前記面部機構収納部24とを分離する第1境界壁28と、この第1境界壁28に、前記上軸8を回動可能に支持する密閉式転がり軸受34A,34Bと、スプレッダ駆動軸18を回動可能に支持するメタル軸受50が設けられている点にある。
【0009】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2記載のミシンにおいて、前記密閉式の転がり軸受34A,34Bとメタル軸受50の外周部と、前記第1境界壁28とは接着材でシールされている点にある。
【0010】
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2記載のミシンにおいて、前記密閉式の転がり軸受34A,34Bと前記第1境界壁28の間にハウジング42を配し、前記密閉式の転がり軸受34A,34Bとハウジング42、およびハウジング42と前記第1境界壁28とは接着材でシールされている点にある。
【0011】
請求項5に係る発明の特徴は、請求項記載のミシンにおいて、前記ベッド部連結機構収納部60と前記ルーパ収納部62とを分離する第2境界壁66と、この第2境界壁66に設けられ、ルーパ駆動軸14を移動可能に支持するメタル軸受70と、このメタル軸受70に装備された二重の油切り構造70A,72,74,78,80,82を設けた点にある。
【0012】
請求項6に係る発明の特徴は、請求項5記載のミシンにおいて、前記二重の油切り構造は、ルーパ駆動軸の軸心方向に所定量離間して配置された複数のオイルシールとから構成されると共に、前記二重の油切り構造はルーパ収納部62内に配置された点にある。
【0013】
請求項7に係る発明の特徴は、請求項1記載のミシンにおいて、前記ベッド部連結機構収納部60と前記ルーパ収納部62とを分離する第2境界壁66と、前記第2境界壁66を貫通するルーパ駆動軸14、送り駆動軸16を支持するメタル軸受70,84と、前記メタル軸受70,84内径部に装着されたばね付きオイルシール78,80,86と、を設け、前記メタル軸受70,84の外周部と、前記第2境界壁66とは接着材でシールされている点にある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明のミシンを詳細に説明する。
このミシンは少なくとも二重環縫いまたは飾り縫いを行なうミシンであり、図1に示すように、ベッド部2と、ベッド部2に立設されたアーム部4およびベッド部2の下方に配置されたオイルパン3を備えている。
【0015】
図2〜4に示すようにベッド部2には下軸6が配設され、アーム部4には上軸8が配設されている。
【0016】
下軸6および上軸8にはそれぞれスプロケット7,9が固定され、両スプロケット7,9の間にはタイミングベルト12が掛け渡されている。下軸6は駆動プーリ10によって回転駆動され、その駆動力はタイミングベルト12によって上軸8に伝達される。下軸6の駆動力はルーパ駆動軸14および送り駆動軸16に伝達される。送り駆動軸16は主送り軸16A、副送り軸16B、上下送り軸16Cから構成される。また、上軸8に伝達された駆動力はスプレッダ駆動軸18に伝達される。
【0017】
アーム部4には、上軸8の駆動力を少なくともスプレッダ駆動軸18に伝達する連結機構(図示せず)が収納されるアーム部連結機構収納部20と、上軸8の先端側に配置され上軸8から出力される駆動力を変換して針棒22またはスプレッダ駆動軸18に伝達する面部機構(図示せず)が収納される面部機構収納部24とが設けられている。
また、アーム部4とベッド部2を連続させる胴部29には、タイミングベルト12が収納されるタイミングベルト収納部26が設けられている。
【0018】
前記アーム部連結機構収納部20と前記面部機構収納部24とは境界壁(第1境界壁)28によって分離され、アーム部連結機構収納部20とタイミングベルト収納部26とは境界壁30によって分離されている。
【0019】
上軸8は境界壁28、30およびミシンフレーム32のそれぞれに設けられた転がり軸受装置34,36,38によって回動可能に支持されている。第1境界壁28における上軸8の支持構造については後述するが、境界壁30における上軸8の支持構造は、直接境界壁30に直接その外輪をはめ込んで固定された転がり軸受装置36によって回動可能に支持されるものである。
【0020】
ベッド部2には、下軸6の駆動力を少なくともルーパ駆動軸14、送り駆動軸16に伝達する連結機構(図示せず)が収納されるベッド部連結機構収納部60と、ルーパ駆動軸14の先端側に配置されるルーパ(図示せず)が収納されるルーパ収納部62と、送り駆動軸16の先端側に配置され送り駆動軸16から出力される駆動力を所定の運動に変換して送り歯(図示せず)に伝達する送り機構(図示せず)が収納される送り機構収納部64とが設けられている。
【0021】
ベッド部連結機構収納部60とルーパ収納部62とは境界壁(第2境界壁)66によって分離され、ルーパ収納部62と送り機構収納部64とは境界壁68によって分離されている。また、ベッド部連結機構収納部60とタイミングベルト収納部26とは境界壁69によって分離されている。
【0022】
本実施形態においてはこのようにアーム部連結機構収納部20とベッド部連結機構収納部60を個別に密閉しているが、オイルパン3に配置された給油ポンプ5から図示しない給油パイプを介してアーム部連結機構収納部20およびベッド部連結機構収納部60に潤滑油を供給し、各収納部20,60内の連結機構の摺動部位を潤滑油による油潤滑としている。一方、面部機構収納部24とルーパ収納部62と送り機構収納部64の内部に配設される機構の摺動部位をグリースによるグリース潤滑としている。タイミングベルト収納部26は潤滑油もグリースも用いず、無潤滑としている。
【0023】
次に図5および6に基づいて境界壁28における上軸8の支持構造を詳細に説明する。転がり軸受装置34は、2個の密閉式の転がり軸受34A,34Bから構成され、上軸8の先端には釣合錘40が固定されている。この釣合錘40は転がり軸受34A,34Bを介してハウジング42に回転可能に支持されている。ハウジング42は第1境界壁28に固定されている。
【0024】
転がり軸受34A,34Bの外周部とハウジング42は接着材でシールすることが好ましい。ハウジング42の外周部と境界壁28も接着材でシールすることが好ましい。このように接着材によりシールすることにより、第1境界壁28における上軸8の支持構造部を介して、油潤滑のアーム部連結機構収納部20からグリース潤滑の面部機構収納部24へ油が漏洩することが防止される。
【0025】
釣合錘40の内周と上軸8の外周の間にはOリング44が設けられている。また、釣合錘40の外周と転がり軸受34A,34Bの内周の間にはOリング46が設けられている。更にハウジング42と境界壁28の間にもOリング48が設けられている。Oリング44,46,48の素材は好ましくはフッ素ゴムである。このような構成により、アーム部連結機構収納部20から面部機構収納部24への油の漏洩は更に効果的に防止される。
【0026】
なお、ハウジング42を用いず、転がり軸受34A,34Bと第1境界壁28を接着材でシールする構成とすることもできる。
【0027】
次に図7に基づいて境界壁28およびミシンフレーム突出部52におけるスプレッダ駆動軸18の支持構造を詳細に説明する。スプレッダ駆動軸18は境界壁28に固定されたメタル軸受50およびミシンフレーム突出部52に固定されたメタル軸受54によって回動可能に支持されている。スプレッダ駆動軸18にはメタル軸受50の前端側(面部機構収納部24側)においてバネ付きのオイルシール56が設けられている。オイルシール56の素材は好ましくはフッ素ゴムである。メタル軸受50の外周部と、境界壁28とは接着材でシールすることが好ましい。本実施形態においては、このような構成により、第1境界壁28におけるスプレッダ駆動軸18の支持構造部を介して、アーム部連結機構収納部20から面部機構収納部24へ油が漏洩することを効果的に防止している。
次に図8に基づいて境界壁(第2境界壁)66におけるルーパ駆動軸14の支持構造を説明する。
【0028】
第2境界壁66には、ルーパ駆動軸14を移動可能に支持するメタル軸受70が固定されている。このメタル軸受70は、ルーパ収納部62側に突出した突出部70Aを有し、この突出部70Aには更にルーパ収納部62側に伸びる油切り部72が設けられている。メタル軸受70の突出部70Aには第1の還流チューブねじ74が設けられている。油切り部72の内部には2つのオイルシール78,80と両オイルシール78,80の間に配置された第2の還流チューブねじ82が設けられている。オイルシール78,80はバネ付きのものであることが好ましく、また、その素材は好ましくはフッ素ゴムである。各還流チューブねじ74,82にはそれぞれ図示しない還流チューブの一端が接続され、その還流チューブは途中で一体化されて一本のチューブとなるとともにその他端はベッド部連結機構収納部60またはオイルパン3内へ導入されている。
【0029】
このオイルシール78,80、第1および第2の還流チューブねじ74,82および図示しない還流チューブから成る二重の油切り構造により、ベッド部連結機構収納部60内の潤滑油がメタル軸受70とルーパ駆動軸14の間を経由してルーパ収納部62へ洩れるのを防止している。
【0030】
ベッド部連結機構収納部60には機構部品が多く配置されている一方、ルーパ収納部62はベッド部連結機構収納部60に比べるとスペース的に余裕がある。そこで本実施形態では上記のようにメタル軸受70をルーパ収納部62側に突出させて突出部70Aとするとともにこの突出部70Aには更にルーパ収納部62側に伸びる油切り部72を設け、これら突出部70Aと油切り部72内に二重の油切り構造を配置したものである。これにより、二重の油切り構造のレイアウトの自由度が増す。
【0031】
メタル軸受70の外周部と、第2境界壁66とは接着材でシールされていることが好ましい。
次に図9に基づいて境界壁66,68における送り駆動軸16の支持構造を説明する。なお上述のように送り駆動軸16は主送り軸16A、副送り軸16B、上下送り軸16Cから構成されるが、その支持構造は同じであるので、代表例として主送り軸16Aについてのみ説明する。
【0032】
境界壁(第2境界壁)66と境界壁68には、主送り軸16Aを移動可能に支持するメタル軸受84,88が固定されている。メタル軸受84の内径部にオイルシール86が装着されている。このオイルシール86は、ばね付きオイルシールを用いることができ、その素材は好ましくはフッ素ゴムである。また、メタル軸受84の外周部と、第2境界壁66とは接着材によってシールすることが好ましい。本実施形態ではこのような構造により、境界壁(第2境界壁)66における主送り軸16Aの支持構造部を介してベッド部連結機構収納部60内の潤滑油がルーパ収納部62へ洩れるのを防止している。
【0033】
次に図10に基づいて境界壁66,68における下軸6の支持構造を説明する。境界壁66,68には、それぞれ下軸6を回動可能に支持するメタル軸受90,92が固定されている。メタル軸受90の内径部にはオイルシール94が装着されている。このオイルシール94としては、バネ付きのものを用いることが好ましく、その素材は好ましくはフッ素ゴムである。また、メタル軸受90の外周部と、第2境界壁66とは接着材によってシールすることが好ましい。本実施形態ではこのような構造により、境界壁(第2境界壁)66における下軸6の支持構造部を介してベッド部連結機構収納部60内の潤滑油がルーパ収納部62へ洩れるのを防止している。
【0034】
なお、下軸6は境界壁69(図2)においては境界壁69に直接はめ込んでその外輪を固定された密閉式転がり軸受98によって回動可能に支持されている。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、タイミングベルト収納部と、アーム部連結機構収納部と、面部機構収納部と、ベッド部連結機構収納部と、ルーパ収納部と、送り機構収納部とを設け、アーム部連結機構収納部とベッド部連結機構収納部を個別に密閉して、それら連結機構の摺動部位を潤滑油による油潤滑とし、面部機構収納部とルーパ収納部と送り機構収納部の内部に配設される機構の摺動部位をグリースによるグリース潤滑とし、タイミングベルト収納部を無潤滑としたので、潤滑の必要な各運動部における潤滑を安定的に行なうことができ、しかも油潤滑とする必要のある空間を大幅に減少させることができるので油洩れの生じるおそれが殆どない。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、アーム部連結機構収納部と面部機構収納部とを分離する第1境界壁と、この第1境界壁に、上軸を回動可能に支持する密閉式転がり軸受と、スプレッダ駆動軸を回動可能に支持するメタル軸受が設けられているので油潤滑のアーム部連結機構収納部からグリース潤滑の面部機構収納部への油の漏洩を防止することができる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、密閉式の転がり軸受とメタル軸受の外周部と、第1境界壁とは接着材でシールされているのでアーム部連結機構収納部から面部機構収納部への油の漏洩を更に効果的に防止することができる。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、密閉式の転がり軸受と第1境界壁の間にハウジングを配し、密閉式の転がり軸受とハウジング、およびハウジングと第1境界壁とは接着材でシールされているのでアーム部連結機構収納部から面部機構収納部への油の漏洩を更に効果的に防止することができる。
【0039】
請求項5記載の発明によれば、ベッド部連結機構収納部とルーパ収納部とを分離する第2境界壁と、この第2境界壁に設けられ、ルーパ駆動軸を移動可能に支持するメタル軸受と、このメタル軸受に装備された二重の油切り構造を設けたので油潤滑のベッド部連結機構収納部からグリース潤滑のルーパ収納部への油の漏洩を効果的に防止することができる。
【0040】
請求項6記載の発明によれば、二重の油切り構造を、機構部品が多く配置されているベッド部連結機構収納部内ではなくルーパ収納部内に配置したので、レイアウトの自由度が増す。
【0041】
請求項7記載の発明によれば、ベッド部連結機構収納部とルーパ収納部とを分離する第2境界壁と、第2境界壁を貫通するルーパ駆動軸、送り駆動軸を支持するメタル軸受と、メタル軸受内径部に装着されたばね付きオイルシールと、を設け、メタル軸受の外周部と、第2境界壁とは接着材でシールされているのでベッド部連結機構収納部からルーパ収納部への油の漏洩を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の側面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】図1のY−Y断面図である。
【図4】図1のZ−Z断面図である。
【図5】図2の一部を拡大して第1境界壁における上軸の支持構造を示す断面図である。
【図6】図5の各部品間の関係を説明するための図で、(A)は上軸と釣合錘の関係、(B)は釣合錘とハウジングの関係、(C)はハウジングとミシンフレームの関係をそれぞれ詳細に示す断面図である。
【図7】図3の一部を拡大して第1境界壁等におけるスプレッダ駆動軸の支持構造を示す断面図である。
【図8】図3の一部を拡大して第2境界壁におけるルーパ駆動軸の支持構造を示す断面図である。
【図9】図3の一部を拡大して第2境界壁等における送り駆動軸の支持構造を示す断面図である。
【図10】図2の一部を拡大して第2境界壁等における下軸の支持構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ベッド部
4 アーム部
6 下軸
8 上軸
12 タイミングベルト
14 ルーパ駆動軸
16 送り駆動軸
18 スプレッダ駆動軸
20 アーム部連結機構収納部
22 針棒
24 面部機構収納部
26 タイミングベルト収納部
28 第1境界壁
29 胴部
34A,34B 密閉式転がり軸受
42 ハウジング
50 メタル軸受
60 ベッド部連結機構収納部
62 ルーパ収納部
64 送り機構収納部
66 第2境界壁
70 メタル軸受
70A,72,74,78,80,82 油切り構造
78 オイルシール
80 オイルシール
84 メタル軸受
86 オイルシール

Claims (7)

  1. 下軸の駆動力を上軸、スプレッダ駆動軸、ルーパ駆動軸、送り駆動軸に伝達して、少なくとも二重環縫いまたは飾り縫いを行なうミシンにおいて、
    アーム部からベッド部に至る胴部に、前記下軸の駆動力を上軸に伝達するタイミングベルトが収納されるタイミングベルト収納部と、
    前記上軸の駆動力を少なくともスプレッダ駆動軸に伝達する連結機構が収納されるアーム部連結機構収納部と、
    前記上軸の先端側に配置され前記上軸から出力される駆動力を変換して少なくとも針棒に伝達する面部機構が収納される面部機構収納部とを設け、
    ベッド部に、下軸の駆動力を少なくともルーパ駆動軸、送り駆動軸に伝達する連結機構が収納されるベッド部連結機構収納部と、
    前記ルーパ駆動軸の先端側に配置されるルーパが収納されるルーパ収納部と、
    前記送り駆動軸の先端側に配置され前記送り駆動軸から出力される駆動力を所定の運動に変換して送り歯に伝達する送り機構が収納される送り機構収納部とを設け、
    前記アーム部連結機構収納部と前記ベッド部連結機構収納部を個別に密閉して、それら連結機構の摺動部位を潤滑油による油潤滑とし、
    前記面部機構収納部と前記ルーパ収納部と前記送り機構収納部の内部に配設される機構の摺動部位をグリースによるグリース潤滑とし、
    前記タイミングベルト収納部を無潤滑としたことを特徴とするミシン。
  2. 請求項1記載のミシンにおいて、
    前記アーム部連結機構収納部と前記面部機構収納部とを分離する第1境界壁と、
    この第1境界壁に、前記上軸を回動可能に支持する密閉式転がり軸受と、スプレッダ駆動軸を回動可能に支持するメタル軸受が設けられていることを特徴とするミシン。
  3. 請求項2記載のミシンにおいて、
    前記密閉式の転がり軸受とメタル軸受の外周部と、前記第1境界壁とは接着材でシールされていることを特徴とするミシン。
  4. 請求項2記載のミシンにおいて、
    前記密閉式の転がり軸受と前記第1境界壁の間にハウジングを配し、前記密閉式の転がり軸受とハウジング、およびハウジングと前記第1境界壁とは接着材でシールされていることを特徴とするミシン。
  5. 請求項1記載のミシンにおいて、
    前記ベッド部連結機構収納部と前記ルーパ収納部とを分離する第2境界壁と、
    この第2境界壁に設けられ、ルーパ駆動軸を移動可能に支持するメタル軸受と、
    このメタル軸受に装備された二重の油切り構造を設けたことを特徴とするミシン。
  6. 請求項5記載のミシンにおいて、
    前記二重の油切り構造は、ルーパ駆動軸の軸心方向に所定量離間して配置された複数のオイルシールとから構成されると共に、前記二重の油切り構造はルーパ収納部内に配置されたことを特徴とするミシン。
  7. 請求項1記載のミシンにおいて、
    前記ベッド部連結機構収納部と前記ルーパ収納部とを分離する第2境界壁と、
    前記第2境界壁を貫通するルーパ駆動軸、送り駆動軸を支持するメタル軸受と、
    前記メタル軸受内径部に装着されたばね付きオイルシールと、を設け、
    前記メタル軸受の外周部と、前記第2境界壁とは接着材でシールされていることを特徴とするミシン。
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