JP2004147724A - 使い捨て用手術機器及びその再使用防止方法 - Google Patents

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佳世 吉田
Shigeru Matsuyama
茂 松山
Hiroki Hisada
宏樹 久田
Toshiro Takahashi
敏郎 高橋
Asao Inagaki
旭男 稲垣
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Abstract

【課題】再使用を防止することが可能な使い捨て用手術機器及びその再使用防止方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るバイポーラピンセット10を手術で使用するときには、摘み操作して、導電部材14,14の先端間に発生させたアークにて、患部の止血及び/又は切開を行うことができる。そして、手術後に加熱滅菌処理を施すと、樹脂部材13が軟化変形して1対の導電部材14,14の間がずれ、アーク発生が不可能になる。これにより、バイポーラピンセット10が誤って再使用される事態を防ぐことができる。また、再使用の目的ではなく、廃棄処分するためにバイポーラピンセット10を加熱処理しても、外観がただれて再使用が不可能であることを第三者に容易に認識させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て用手術機器及びその再使用防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
手術機器には、使い捨て用のものと、加熱殺菌処理を施すことで再使用可能としたものとがある。そして、従来の技術として、使い捨て用の手術機器と、再使用可能な手術機器とにそれぞれ異なる色を付して識別する構成が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−17652号公報(段落[0040]〜[0068]、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の構成では、色による識別を間違えた場合に、使い捨て用の手術機器に加熱滅菌処理を施して再使用する事態が生じ得た。この場合、従来の使い捨て用の手術機器は、手術後に誤って加熱滅菌処理を受けても外観が変化しないので、間違いに気付き難く、加熱により劣化した状態で再使用され得る。また、使い捨て用の手術機器を誤って再使用したことが原因で手術の効率が妨げられた場合に、従来の使い捨て用の手術機器では、再使用されたものか初めて使用されたものかの区別がつき難いので原因解明が困難になり、手術機器の製造元と手術者との間で責任追求の問題が起こり得る。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、再使用を防止することが可能な使い捨て用手術機器及びその再使用防止方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る使い捨て用手術機器の再使用防止方法は、使い捨て用手術機器に備えた樹脂部材を、手術後の加熱滅菌処理の熱により熱変形させて、使い捨て用手術機器の再使用を防止したところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の使い捨て用手術機器の再使用防止方法において、加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌処理であるところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明に係る使い捨て用手術機器は、JIS K7206で規定するビカット軟化温度80〜135℃の樹脂部材を備えてなり、その樹脂部材のビカット軟化温度以上の加熱滅菌処理を受けたときに、樹脂部材が軟化変形するように構成したところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明に係る使い捨て用手術機器は、正負の電極に接続される1対の導電部材を、JIS K7206で規定するビカット軟化温度80〜135℃の樹脂部材にて対向状態に保持して、それら1対の導電部材の先端間にアークを発生可能とし、樹脂部材のビカット軟化温度以上の加熱滅菌処理を受けたときに、樹脂部材の軟化変形により1対の導電部材がずれて、アークが発生不可能となるように構成したところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載の使い捨て用手術機器において、樹脂部材を二股にして延ばした部分の各先端からさらに導電部材を延ばしてピンセット構造とし、樹脂部材のうち二股となって対向した部分には、凸部及び凹部が対向形成され、ピンセット構造部分を摘み操作したときには、凸部及び凹部の嵌合が深まるに伴い、導電部材の先端間が互いに近づいてアークが発生可能となり、樹脂部材が軟化変形したときには、凸部及び凹部が嵌合を深めることが不可能な位置にずれるように構成したところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項3乃至5の何れかに記載の使い捨て用手術機器において、樹脂部材は、ビカット軟化温度が123℃のABS樹脂であるところに特徴を有する。
【0012】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、手術に使用した使い捨て用手術機器に加熱滅菌処理を行うと、その使い捨て用手術機器に備えた樹脂部材が熱変形して再使用することができなくなる。これにより、使い捨て用手術機器が誤って再使用される事態を防ぐことができる。
【0013】
<請求項2の発明>
請求項2の発明では、高圧蒸気滅菌処理において、熱のみならず圧力及び水蒸気も樹脂部材に与えられるので、それら圧力及び水蒸気を与えられない他の加熱滅菌処理に比べて樹脂部材が容易に変形し、再使用を防ぐことができる。
【0014】
<請求項3の発明>
請求項3の使い捨て用手術機器に備えた樹脂部材は、手術後に加熱滅菌処理を受けると、その加熱滅菌処理の熱が樹脂部材のビカット軟化温度以上になったときに軟化変形する。これにより、使い捨て用手術機器が誤って再使用される事態を防ぐことができる。
【0015】
<請求項4の発明>
請求項4の使い捨て用手術機器を手術で使用するときには、樹脂部材にて対向状態に保持した1対の導電部材の先端間にアークを発生させて、患部の止血及び/又は切開を行う。そして、手術後に加熱滅菌処理を施すと、その際の熱が樹脂部材のビカット軟化温度以上になったときに樹脂部材が軟化変形し、1対の導電部材同士がずれてアーク発生が不可能になる。これにより、使い捨て用手術機器が誤って再使用される事態を防ぐことができる。
【0016】
<請求項5の発明>
請求項5の使い捨て用手術機器では、ピンセット構造部分を摘み操作すると、樹脂部材に形成した凸部及び凹部の嵌合が深まるに伴って導電部材の先端同士が接近し、その導電部材の先端間に発生したアークにて、患部の止血及び/又は切開を行うことができる。そして、手術後に加熱滅菌処理を施すと、その際の熱が樹脂部材のビカット軟化温度以上になったときに樹脂部材が軟化変形し、凸部及び凹部の相対位置がずれて嵌合を深めることが不可能になる。これにより、導電部材の先端同士が離間状態に保持され、アークが発生しなくなるので、使い捨て用手術機器が誤って再使用される事態を防ぐことができる。
【0017】
<請求項6の発明>
請求項6の使い捨て用手術機器に備えた樹脂部材は、ビカット軟化温度123℃のABS樹脂であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示した本実施形態のバイポーラピンセット10(「双極性ピンセット」ともいう)は、本発明に係る「使い捨て用手術機器」に相当する。このバイポーラピンセット10に備えた1対の対向アーム11,11は、長手方向の基端部から中間部までが、本発明に係る樹脂部材13で構成され、中間部から先端部までが本発明に係る導電部材14で構成されている。また、対向アーム11,11は、互いの対向方向から見ると、図2に示すように全体として所謂クランク形状をなし、長手方向の途中部分に傾斜部12を有する。そして、その傾斜部12の中間部分に樹脂部材13の先端が位置している。
【0019】
導電部材14は、例えば、断面丸形の金属棒をクランク形状に屈曲形成してなり、屈曲部分の中間部より基端側が樹脂部材13の内部に保持されている。導電部材14の外面は、両端部を除いた全体が絶縁被覆で覆われている。そして、導電部材14のうち樹脂部材13の内部に収容された基端部には、端子金具16が導通接続されている。一方、各導電部材14の先端部は、テーパー状に先細りになったブランク15となっており、各端子金具16,16に正負の電極を接続した状態で両対向アーム11,11を摘み操作して両ブランク15,15を互いに接近させると、それらブランク15,15の間にアークが発生する。
【0020】
樹脂部材13は、各対向アーム11,11毎に2分割可能となっている。各対向アーム11毎の樹脂部材13の主要部は、対向面側が開放した溝形構造になっており(図2参照)、その開放側から各樹脂部材13内に導電部材14が組み込まれる。また、図2に示すように一方の樹脂部材13における溝の開口縁には、複数の凹部18が形成され、他方の樹脂部材13の溝の開口縁からは、前記凹部18に対応した複数の凸部17が突出形成されている(図1及び図5参照)。
【0021】
図2に示すように、樹脂部材13の先端寄り部分は、斜め前方に屈曲しており、この屈曲部分に導電部材14における屈曲部分の一部が収まっている。また、樹脂部材13の先端部は、前記した溝形構造の主要部とは別部品の筒体13Sとなっており、導電部材14の中間部分に予め嵌合固定されている。そして、その筒体13Sが樹脂部材13における主要部先端の溝内に固定される。さらに、樹脂部材13の基端部は、先端部と逆向きに斜め後方に向かって屈曲しており、その後端面から端子金具16が突出している。そして、この端子金具16の突出部分に電極が接続される。
【0022】
各樹脂部材13,13は、内部に導電部材14が組み込まれた状態で、図1及び図4に示すように基端部同士が互いに接合されてねじ止め固定される。また、図1に示すように、両樹脂部材13,13は、互いにねじ止め固定された状態で、先端側が所定角度で開く構造になっている。そして、それら両樹脂部材13,13を摘み操作すると、弾性変形して互いに接近し、各凸部17と各凹部18との嵌合が深まると共に、導電部材14,14のブランク15,15同士も接近する。これにより、ブランク15,15の間に生じるアークの強度を変更することができる。
【0023】
さて、本実施形態のバイポーラピンセット10を構成する樹脂部材13は、以下の基準で選定してある。即ち、樹脂部材13としては、手術後に通常行われる加熱滅菌処理(例えば、高圧蒸気滅菌処理)を受けたときには熱変形しかつ、以下に説明する製造工程における乾燥及び滅菌処理を受けたときには熱変形しないものを、例えば実験を通して選定してある。具体的には、樹脂部材13は、JIS K7206で規定するビカット軟化温度123℃のABS樹脂(Acryloniltrile Butadiene Styrene)にて構成されている。
【0024】
次に、バイポーラピンセット10の製造工程について説明する。まずは、ABS樹脂を射出成形して上記した構造の樹脂部材13を成形する。成形工程後の樹脂部材13には、80℃の乾燥処理が行われる。ここで、樹脂部材13のビカット軟化温度は123℃であるから、この乾燥処理において、樹脂部材13が変形することはない。
【0025】
次いで、予めクランク形状に形成された導電部材14,14を各樹脂部材13,13に組み付けてから樹脂部材13,13の基端部同士を接合してねじ止め固定する(図5参照)。これにより、バイポーラピンセット10が完成する。
【0026】
完成したバイポーラピンセット10を袋に梱包し、その袋を密閉して外気に触れないようにする。この状態で、袋ごとバイポーラピンセット10に滅菌処理を施す。この滅菌処理では、熱と共に放射線をバイポーラピンセット10に照射する。ここで、本実施形態のバイポーラピンセット10では、樹脂部材13がABS樹脂にて構成されているので、放射線による変色を抑えることができる。
【0027】
滅菌処理を終えたバイポーラピンセット10は例えば箱詰めにされ、病院に搬送される。病院では、例えば、手術を行う直前にバイポーラピンセット10を袋から取り出し、バイポーラピンセット10の端子金具16に正負の電極を接続して使用する。ここで、バイポーラピンセット10の「使用」とは、バイポーラピンセット10の先端を患部に宛い、対向アーム11,11間を狭めてブランク15,15の間にアークを発生させ、そのアークにより患部の止血又は切開を行うことをいう。そして、手術が終了したら、バイポーラピンセット10を再び「使用」、即ち、「再使用」しないように廃棄する。
【0028】
ところで、手術には複数の手術機器が使用され、そのなかには本実施形態のバイポーラピンセット10のように使い捨て用の手術機器と再使用可能とした手術機器とがある。そして、手術後には、例えば使い捨て用の手術機器と再使用可能とした手術機器とを選別して、再使用可能なものには、例えば、加熱殺菌処理が施される。
【0029】
このとき、使い捨て用の手術機器を、再使用可能のものと間違えて扱う事態が生じ得る。しかしながら、本実施形態のバイポーラピンセット10は、加熱滅菌処理を受けて123℃以上に加熱されると樹脂部材13が軟化変形する。ここで、加熱滅菌処理として広く採用されている高圧蒸気滅菌処理が行われると、樹脂部材13には、121〜135℃の加熱と共に、蒸気と圧力とが加えられる。そして、樹脂部材13は、加熱温度が123℃を超えると軟化し、蒸気と圧力とによって、例えば、ただれるように変形する。
【0030】
そして、高圧蒸気滅菌処理装置からバイポーラピンセット10を取り出したときには、樹脂部材13が熱変形したことを容易に視認することができ、再使用が不可能であることに気づく。また、かりに再使用を試みても、樹脂部材13,13に備えた凸部17と凹部18とが嵌合不能となり、さらには、導電部材14,14の先端間が離れてブランク15,15の間にアークを発生させることができなくなる。
【0031】
このように、本実施形態のバイポーラピンセット10によれば、手術で使用した後に加熱滅菌処理を行うと、樹脂部材13が熱変形して再使用することができなくなるので、使い捨て用のバイポーラピンセット10が誤って再使用される事態を防ぐことができる。また、本実施形態のバイポーラピンセット10は、再使用を考慮しなくてもよいので、再使用を目的としたバイポーラピンセットに比べて、熱強度等のスペックを抑えて低コストで製造することができる。さらには、常にバージン状態の安定した品質で使用することができる。
【0032】
なお、バイポーラピンセット10は、再使用の目的ではなく、廃棄処分するために加熱滅菌処理を行ってもよい。この場合も、バイポーラピンセット10の樹脂部材13が熱変形するので、廃棄物を扱う者に対して、再使用が不可能なものであることを認識させることができる。
【0033】
<実施例>
この実施例では、前記実施形態で説明したバイポーラピンセット10の樹脂部材13を、表1に示した熱特性を有するABS樹脂で構成し、そのバイポーラピンセット10に高圧蒸気滅菌処理を行う前と後の状態を比較観察した。
【0034】
【表1】
Figure 2004147724
【0035】
実験結果として、高圧蒸気滅菌処理を行った後では、樹脂部材13が熱でただれたように軟化変形し、外観上において使用不可能であることを視認することができた。また、各端子金具16,16に正負の電極を接続してみたが、導電部材14,14の先端間が離れすぎてアークを発生させることはできなかった。さらに、高圧蒸気滅菌処理を行う前は平行状態であった端子金具16,16が非平行状態となったので、例えば、正負の電極を有したコネクタを端子金具16,16に接続する構成とした場合には、コネクタが接続不可能となって、再使用を防止することができる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のバイポーラピンセット10では、樹脂部材13の二股部分を把持可能な構成としていたが、例えば、バイポーラピンセットの1対の対向アームの全体を1対の導電部材で構成し、それら1対の導電部材の基端部をブロック状の樹脂部材で固定した構成にしてもよい。この場合、手術後の加熱滅菌処理によりブロック状の樹脂部材が軟化変形し、1対の導電部材が互いにずれてアークが発生不可能になればよい。
【0037】
(2)前記実施形態では、本発明に係る使い捨て用手術機器としてバイポーラピンセット10を例示したが、手術後の加熱滅菌処理により樹脂部材が変形して再使用が防止される手術機器であれば、バイポーラピンセット以外のものであってもよい。
【0038】
(3)具体的には、本発明を内視鏡に適用してもよい。この場合、使い捨て用手術機器としての内視鏡は、本来であれば、患部の映像を捉えるという「使用」が可能であり、手術後の加熱滅菌処理を行った後では、例えば、映像を捉えることができなくなったり、映像が不鮮明になるように構成すればよい。
【0039】
(4)また、本発明をクリップに適用した場合には、手術後の加熱滅菌処理を行ったときに、患部を止めるという本来の「使用」が不可能になればよい。
【0040】
(5)さらに、本発明を電気メスに適用した場合には、手術後の加熱滅菌処理を行ったときに、患部を処置するという本来の「使用」が不可能になればよい。
【0041】
(6)前記実施形態では、加熱滅菌処理として高圧蒸気滅菌処理を挙げたが、それ以外の滅菌処理であってもよい。
【0042】
(7)前記実施形態では、樹脂部材13全体が軟化変形する構成であったが、加熱滅菌処理を受けたときに、樹脂部材の一部(例えば、前記実施形態における突部17)のみが軟化変形するように、樹脂部材の一部にビカット軟化温度が低い樹脂を用いた構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバイポーラピンセットの平面図
【図2】バイポーラピンセットの内側面図
【図3】バイポーラピンセットの側面図
【図4】図1のA−A切断面における断面図
【図5】図3のB−B切断面における断面図
【符号の説明】
10…バイポーラピンセット
13…樹脂部材
14…導電部材
17…凸部
18…凹部

Claims (6)

  1. 使い捨て用手術機器に備えた樹脂部材を、手術後の加熱滅菌処理の熱により熱変形させて、前記使い捨て用手術機器の再使用を防止したことを特徴とする使い捨て用手術機器の再使用防止方法。
  2. 前記加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌処理であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て用手術機器の再使用防止方法。
  3. JIS K7206で規定するビカット軟化温度80〜135℃の樹脂部材を備えてなり、その樹脂部材のビカット軟化温度以上の加熱滅菌処理を受けたときに、前記樹脂部材が軟化変形するように構成したことを特徴とする使い捨て用手術機器。
  4. 正負の電極に接続される1対の導電部材を、JIS K7206で規定するビカット軟化温度80〜135℃の樹脂部材にて対向状態に保持して、それら1対の導電部材の先端間にアークを発生可能とし、
    前記樹脂部材のビカット軟化温度以上の加熱滅菌処理を受けたときに、前記樹脂部材の軟化変形により前記1対の導電部材がずれて、アークが発生不可能となるように構成したことを特徴とする使い捨て用手術機器。
  5. 前記樹脂部材を二股にして延ばした部分の各先端からさらに前記導電部材を延ばしてピンセット構造とし、
    前記樹脂部材のうち二股となって対向した部分には、凸部及び凹部が対向形成され、
    前記ピンセット構造部分を摘み操作したときには、前記凸部及び凹部の嵌合が深まるに伴い、前記導電部材の先端間が互いに近づいてアークが発生可能となり、
    前記樹脂部材が軟化変形したときには、前記凸部及び凹部が嵌合を深めることが不可能な位置にずれるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の使い捨て用手術機器。
  6. 前記樹脂部材は、前記ビカット軟化温度が123℃のABS樹脂であることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の使い捨て用手術機器。
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