JP2004146793A - 露光用半導体レーザ光源装置 - Google Patents

露光用半導体レーザ光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光波長の異なる複数個の半導体レーザからのレーザ光を合成して露光用光源に用いる露光用半導体レーザ光源装置。
【解決手段】複数個の半導体レーザ33a〜33nからの出力光を合成して露光用の照明光として用いる露光用半導体レーザ光源装置において、複数個の半導体レーザ33a〜33nの少なくとも1つの半導体レーザは他の半導体レーザとは発光波長が異なるものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光用半導体レーザ光源装置に関し、特に、発光波長の異なる複数個の半導体レーザを用いた露光用半導体レーザ光源装置と、発光波長が紫外光領域にある複数個の半導体レーザを用いた露光用半導体レーザ光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば回路基板、液晶表示素子、半導体素子等の製造の際のフォトリソグラフィー用の光源として水銀ランプ等のアークランプが用いられている。このようなアークランプの代わりに効率の良い半導体レーザを露光用光源に用いる場合、
1)紫外線を用いる光源は、目に見えないという危険性がある。
【0003】
2)半導体レーザからの光が単色で干渉性を持つため、スペックルが生じてそのスペックルパターンが焼き付けられてしまう問題がある。
【0004】
3)また、光源が単色、あるいは、露光装置の投影光学系が許容できる範囲の単色性がないと、投影光学系の色収差が発生し、最適な露光ができない問題もある。
【0005】
4)さらには、半導体レーザは1個当たりの光量が露光用光源としては必ずしも十分に高くないという問題もある。
【0006】
ところで、フォトレジストの分光感度に合致する例えば青紫色半導体レーザとして知られているAlx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザ(0≦x<1,0≦y<1,x+y<1)(例えば、特許文献1、特許文献2参照)においては、Inの組成比に応じてバンドギャップエネルギーが2から6.2eVの間で変化し、発光波長は近紫外域から600nm近傍まで変化する。そのため、Inの組成比を変えることにより、種々の異なる発光波長の半導体レーザを得ることができる。また、Alx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザ(0≦x<1,0≦y<1,x+y<1)は、紫外線硬化接着剤の感度にも合致している。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−44570号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2001−237457号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術の上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数個の半導体レーザからのレーザ光を合成して紫外線照射用光源や露光用光源に用いる露光用半導体レーザ光源装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の露光用半導体レーザ光源装置は、複数個の半導体レーザからの出力光を合成して露光用の照明光として用いる露光用半導体レーザ光源装置において、複数個の半導体レーザの少なくとも1つの半導体レーザは他の半導体レーザとは発光波長が異なるものであることを特徴とするものである。
【0011】
この場合に、合成光が略連続的なスペクトルを有するものであっても、離散的なスペクトルを有するものであってもよい。
【0012】
また、少なくとも1つの半導体レーザは、可視光領域に発光波長を有し、複数個の半導体レーザ中の他の少なくとも1つの半導体レーザは、紫外光領域に発光波長を有するものとしてもよい。
【0013】
また、複数個の半導体レーザからの出力光を各々別々の光ファイバーに結合させて伝送させ、それら光ファイバー同士が出射端で1つに束ねてバンドル光ファイバーとされ、そのバンドル光ファイバーの出射端面が出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの入射端面と突き合わせて接続され、前記出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの出射端から前記の複数の半導体レーザからの出力光が合成して出力光として取り出されるように構成されていることが望ましい。
【0014】
なお、複数個の半導体レーザを何れもAlx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザ(0≦x<1,0≦y<1,x+y<1)とすることができる。
【0015】
本発明においては、複数個の半導体レーザからの出力光を合成して露光用の照明光として用いる露光用半導体レーザ光源装置において、
1)複数個の半導体レーザの少なくとも1つの半導体レーザは他の半導体レーザとは発光波長が異なるものであるので、所望の強度の照明光を効率良く得ることができる。また、その他の半導体レーザの中、少なくとも2つを同一の発光波長を有する半導体レーザとすることで、大きなパワー(高出力)の光源装置とすることができる。
【0016】
2)略連続的な波長を選択することにより、照射面や露光面上では、スペックルが平均化されて目立たなくなる。特に、投影露光用の照明光として用いるときは、投影光学系が許容できる範囲で波長を略連続的化し、シャープな像を投影焼き付けすることができる。
【0017】
3)さらには、照明光のスペクトルを使用する単数あるいは複数のフォトレジストの感度に合わせることができ、効率的な照射が可能になる。
【0018】
4)また、少なくとも1つの半導体レーザは可視光領域に発光波長を有し、複数個の半導体レーザ中の他の少なくとも1つの半導体レーザは紫外光領域に発光波長を有するものとする場合には、合成されたレーザ光には紫外光領域の波長に加えて可視光領域の波長が同時に含まれることになり、実際に装置が発振(発光)しているのか目視で確認でき、また、レーザ光の照射位置を目視で調整することができ、照射対象物にレーザ光の焦点を目視で合わせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の露光用半導体レーザ光源装置を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、半導体レーザのみに限られるものではなく、他の半導体発光素子(LED等)にも適用可能な技術である。
【0020】
さて、このような前提の下、本発明の第1のものは、発光波長の異なる複数個の半導体レーザを使用し、それらからの波長の異なるレーザ光を合成して露光用光源に用いるものである。図1に、本発明の露光用半導体レーザ光源装置の1実施例の構成を示す。図1において、30は電源部や制御部等の部品を実装した回路基板、31は半導体レーザのリード端子と接続されるリード線、32は半導体レーザの取り付け部、33a〜33nは発光波長の異なる複数個の半導体レーザ、34a〜34nは半導体レーザ33a〜33nと結合される光ファイバーである。各光ファイバー34a〜34nは、1つに束ねられてバンドル光ファイバー35とされる。このバンドル光ファイバー35は他端でコネクター36を介して出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の入力端と接続され、出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の他端から発光波長域が単体の半導体レーザ33a〜33nより広げられ、より大きなパワーの出力レーザ光Rとして取り出される。
【0021】
ここで、複数個の半導体レーザ33a〜33nは、少なくともその1つの半導体レーザが他の半導体レーザとは発光波長が異なるものであり、前記したように、例えばAlx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザ(0≦x<1,0≦y<1,x+y<1)を用いる場合に、そのInの組成比を変えて、一部のものは例えば400nmの発光波長のものとし、残りは450nmのものとするか、あるいは、複数個の半導体レーザ33a〜33nの中、3分の1は400nmの発光波長のものとし、別の3分の1は425nmの発光波長のものとし、残りの3分の1は450nmの発光波長のものとすることにより、波長400nmから450nmをカバーする出力レーザ光Rを出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の他端から出射させるようにする。
【0022】
半導体レーザ33a〜33nの数としては、合成されて最終的に出力レーザ光Rとして取り出される光が露光用の照明光として十分な強度となるような個数が選ばれる。
【0023】
図2は、1例としてAlx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザの場合の出力スペクトルを模式的に示す図であり、中心波長は上記のようにInの組成比を変えることによって近紫外域から600nm近傍まで変えることができる。また、そのスペクトル幅は約2nmである。したがって、半導体レーザ33a〜33nの個数を10個とし、その10個の中心波長を2nmずつずれるようにして、図1のような配置でその10個の半導体レーザ33a〜33nの出力光を合成すると、図3に模式的に示すように、例えば波長395nmから415nmの間の略連続的なスペクトルを有する出力レーザ光Rが得られる。
【0024】
以上のように、発光波長の異なる複数個の半導体レーザ33a〜33nからの波長の異なるレーザ光を合成して連続的スペクルあるいは離散したスペクルの出力レーザ光Rをフォトリソグラフィー用の露光光として用いると、所望の強度の照明光を効率良く得ることができる。また、個々の半導体レーザ33a〜33nからの光が単色で干渉性が良くても、波長の異なるものが合成されているため、露光面上ではスペックルは平均化されて目立たなくなる。また、合成光は比較的広い波長範囲に連続的あるいは離散的にあるので、投影露光用の照明光として用いるとき、投影光学系の色収差によって焦点深度が深くなり、マスク板のずれ、歪み等を吸収してボケが少ないシャープな像を投影焼き付けできる。さらには、照明光のスペクトルを使用する単数あるいは複数のフォトレジストの感度に合わせることができ、効率的な露光が可能になる。
【0025】
次に、本発明の別の露光用半導体レーザ光源装置を説明する。特に発光波長が紫外領域(紫外光領域)にある半導体レーザ単体では発光光量が十分でなく、複数の紫外光発光半導体レーザを複数個用いて、それらの半導体レーザからの出力光を合成して強い紫外光を照射する露光用半導体レーザ光源装置が必要とされる場合がある。
【0026】
その場合に、図1の構成を用いて、半導体レーザ33a〜33nの全てを同じ発光波長(紫外光)を持つ半導体レーザとし、それらにバンドル光ファイバー35を構成する各光ファイバー34a〜34nを結合し、このバンドル光ファイバー35をコネクター36を介して出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37に接続して、この出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の他端から合成された大きなパワーの紫外レーザ光Rを取り出すように構成する場合に、発光波長が紫外領域にあるので、実際にレーザ光が発振(発光)されているのか、照射対象物にレーザ光が照射されているのかどうかは、目視では確認できない。また、レーザ光Rの照射位置の調整を目視で行うことはできない。
【0027】
そこで、他の実施例においては、図1の構成において、複数の半導体レーザ33a〜33nの中、少なくとも1つの半導体レーザ、例えば半導体レーザ33nとして、発光波長が可視光領域にある半導体レーザを用いる。
【0028】
このように、半導体レーザ33nを除く他の半導体レーザ33a、・・・を紫外光を発光する半導体レーザとし、半導体レーザ33nを可視光を発光する半導体レーザとすることにより、バンドル光ファイバー35の光ファイバー34a〜34nとコネクター36を介して出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37を経て合成された大きなパワーのレーザ光R中には紫外光領域の波長に加えて、可視光領域の波長が同時に含まれることになり、実際にこの装置が発振(発光)しているのか目視で確認でき、また、レーザ光Rの照射位置を目視で調整することができるようになり、照射対象物に焦点を目視で合わせたりすることができるようになる。
【0029】
具体例をあげると、例えば発振波長370nmの19個の半導体レーザ33a、・・・と、発振波長405nmの青紫色を発光する1個の半導体レーザ33nとを用い、露光用半導体レーザ光源装置に組み込み、それぞれに光ファイバー34a〜34nを結合し、光ファイバー34a〜34nを1つに束ねてバンドル光ファイバー35とし、その他端をコネクター36を介して出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の入力端に接続し、出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の他端から、これら20個の半導体レーザ33a〜33nから発光された波長370nmと405nmの合成された大きなパワーのレーザ光Rを取り出すように構成した場合に、発振波長405nmの半導体レーザ33nからの青紫色レーザ光により、この露光用半導体レーザ光源装置から発振波長370nmの紫外レーザ光Rが照射されているか否か、また、照射対象物に焦点が合っているか否かを目視で観測することができる。
【0030】
なお、本発明において、可視光あるいは可視光領域は波長400nm以上750nm以下を意味し、紫外光、紫外領域あるいは紫外光領域は波長4nm以上400nm未満を意味する。
【0031】
その他の半導体レーザの組合せの構成としては、次の(A)、(B)等が考えられる。図4は、(A)、(B)それぞれの合成光のスペクトルを示す図であり、波長X〜波長Yまで略連続的なスペクトルと、中心波長Zの単一スペクトルが示されている。
【0032】
(A)図4に示すように、(X=)370nm〜(Y=)380nmで略連続的なスペクトルの半導体レーザ20個と、(Z=)675nmの赤色発光する半導体レーザ1個とからなる露光用半導体レーザ光源装置とする。ここで、370nm〜380nmで略連続的なスペクトルの半導体レーザ20個は、同一波長の2つの半導体レーザを1組とし、スペクトル幅が約2nmの10組の半導体レーザからなる。また、675nmの赤色発光の半導体レーザは、略連続的なスペクトルの半導体レーザそれぞれと比較して小さい出力のものが好ましい。赤色発光の半導体レーザは、強すぎると目視の際に人体に影響を及ぼす恐れがある。したがって、装置が発振(発光)しているのか目視で確認できる程度、また、レーザ光の照射位置を目視で調整することができる程度の小さい出力のものでよい。また、赤色発光の半導体レーザは、例えばAlInGaP系の材料等、Alx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザと材料の異なる材料を用いる。
【0033】
この(A)の露光用半導体レーザ光源装置を、370nm〜380nmの波長幅に感度分布が含まれるフォトリソグラフィーを用いた露光に適用すると、略連続的なスペクトルとした本実施の形態により、スペックルをなくすことが可能となり、また、好適に露光することができる。さらにまた、675nmのように、フォトリソグラフィーの感度に影響しない(露光されることのない)波長で、さらに可視光の半導体レーザを有することで、目視も可能な優れた露光用半導体レーザ光源装置を得ることができる。
【0034】
(B)図4に示すように、(X=)370nm〜(Y=)400nmで略連続的なスペクトルの半導体レーザ10個と、(Z=)675nmの赤色発光する半導体レーザ1個とからなる露光用半導体レーザ光源装置とする。ここで、10個の半導体レーザは、スペクトル幅が約2nmの370nm〜400nmで略連続的なスペクトルである。また、675nmの赤色発光の半導体レーザは、略連続的なスペクトルの半導体レーザそれぞれと比較して小さい出力のものが好ましい。赤色発光の半導体レーザは、強すぎると目視の際に人体に影響を及ぼす恐れがある。したがって、装置が発振(発光)しているのか目視で確認できる程度、また、レーザ光の照射位置を目視で調整することができる程度の小さい出力のものでよい。また、赤色発光の半導体レーザは、例えばAlInGaP系の材料等、Alx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザと材料の異なる材料を用いる。
【0035】
この(B)の露光用半導体レーザ光源装置を、紫外線硬化接着剤を用いて2つの物体を接着する際の紫外線硬化の手段として用いる。370nm〜400nmの波長幅に感度分布が含まれる紫外線硬化接着剤に本実施の形態を用いることにより、スペックルをなくすことが可能となり、また、好適に接着することができる。さらにまた、675nmのように、接着剤が硬化されない波長で、さらに可視光の半導体レーザを有することで、目視も可能な優れた露光用半導体レーザ光源装置を得ることができる。
【0036】
このように、(A)、(B)に示すように、略連続的な波長の選択は、フォトリソグラフィーの感度又は紫外線硬化接着剤の硬化する感度に合わせた波長を選択するとよい。また、可視光の半導体レーザの中でも赤色発光の半導体レーザを用いることで、目視する際に、装置に人体に影響を及ぼす紫外光をカットするUVカットフィルタ等が備えられていても、十分な波長差があるため、容易に目視が可能となる。本発明では、赤色発光の半導体レーザとしては、例えば上記可視光の波長帯の中600nm以上を指すものとする。
【0037】
ところで、図1のような構成において、APC(Automatic Power Control)を行うには、従来技術を利用しようとすると、各半導体レーザ33a〜33nと光ファイバー34a〜34nとの間にビームスプリッターを配置して、各半導体レーザ33a〜33nからの出力光の一部を取り出してフォトダイオード等の光検出器でその強度を検出し、その検出信号を各半導体レーザ33a〜33nへフィードバックさせて光出力制御を行わせなければならないので、ビームスプリッター等の素子の使用個数が増大して、光出力制御装置のコストが高くなるという問題がある。また、これらの素子を多数配置するためのスペースが不足するという問題もある。
【0038】
そこで、本発明においては、図1のような構成の複数個の半導体レーザからの出力光を光ファイバーを用いて大きなパワーにまとめて1つの出力レーザ光として取り出す半導体レーザ光源装置において、簡単な構成で光出力制御用の光強度信号が得られ、高い信頼性で安定して大きなパワーの出力レーザ光が取り出せるようにするために、以下に示すような光検出手段及び光出力制御手段を用いることが望ましい。
【0039】
図5に、第1の光検出手段及び光出力制御手段を用いた本発明の露光用半導体レーザ光源装置の1例の全体の構成を示す模式図を示す。また、図6に、図5の接続部の構成の詳細を示す図を示す。
【0040】
この第1の光検出手段及び光出力制御手段の基本的な構成においては、接続部におけるバンドル光ファイバー35の出射端面と出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の入射端面との間で発生する反射光を利用して光出力制御用の光強度信号を得て、この反射光による光強度信号をAPCのフィードバック信号として利用するものである。
【0041】
図5において、30は電源部や制御部等の部品を実装した回路基板、31は回路基板30と半導体レーザ33a〜33nのリード端子とを接続するリード線、39は回路基板30とフォトダイオード38のリード端子とを接続するリード線、32は半導体レーザ33a〜33n及びフォトダイオード38の取り付け部、34a〜34nは半導体レーザ33a〜33nと結合される光ファイバー、34xはフォトダイオード38と結合される光ファイバーである。各光ファイバー34a〜34n及び34xは、1つに束ねられてバンドル光ファイバー35とされる。このバンドル光ファイバー35は他端でコネクター36を介して出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の入力端と接続され、出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー37の他端から、図1で説明したように、各半導体レーザ33a〜33nの出力レーザ光がまとまった大きなパワーの出力レーザ光Rとして取り出される。
【0042】
ここで、図6に接続部の構成を示すように、コネクター36は内面にスペーサ用の突起24を有するパイプ23からなり、パイプ23の一端からバンドル光ファイバー35の出射側の端面21が突起24に当たるまで挿入され、また、パイプ23の他端からはこの例の場合は出力光ファイバー37の入射側の端面22が突起24に当たるまで挿入される。各光ファイバー34a〜34n、34x、37のコアは符号1で、クラッドは符号2で示してあり、また、バンドル光ファイバー35の外套を符号3で示す。
【0043】
各半導体レーザ33a〜33nからの出力レーザ光はそれぞれ対応する光ファイバー34a〜34nに結合されてそれぞれのコア1とクラッド2の界面で全反射されてガイドされ、バンドル光ファイバー35の出射端面21からそれぞれ出射光aとして出て、端面21と端面22の間のギャップを介して出力光ファイバー37のコア1にガイド光として結合され、各半導体レーザ33a〜33nからの出力レーザ光がまとめられて大きなパワーとなって出力光ファイバー37の出力端から出力レーザ光Rとして取り出される。
【0044】
バンドル光ファイバー35の出射端面21から出た光aの一部は出力光ファイバー37の端面22でのフレネル反射や散乱により、端面21と端面22の間のギャップ間で多重反射等を経て一部の光bがバンドル光ファイバー35中の光ファイバー34xにガイド光として結合され反対方向に進む光となる。この光は、光ファイバー34xの一端に結合されたフォトダイオード38の受光面に達し、その光強度が光強度信号としてフォトダイオード38から出力される。ここで、光ファイバー34xに反対側にガイドされる光として結合された光の強度は、バンドル光ファイバー35から出力光ファイバー37に結合される光全体の強度に略比例するものとなっている。
【0045】
図7は、この半導体レーザ光源装置の光出力制御を行う構成の1例のブロック図であり、各半導体レーザ33a〜33nに対して共通の1つの駆動回路6が設けられており、各半導体レーザ33a〜33nを駆動するための入力データが与えられる。上記のように各半導体レーザ33a〜33nの出力レーザ光は対応する光ファイバー34a〜34nに入射され、バンドル光ファイバー35の出射端面21と出力光ファイバー37の入射端面22の間で多重反射等を経て光ファイバー34xで反対方向にガイドされた一部の光は、フォトダイオード38で検出される。フォトダイオード38で検出された光強度は電気信号に変換されて制御回路5に入力される。制御回路5からは、駆動回路6に各半導体レーザ33a〜33nへの出力電流を制御するような制御信号が送信される。このように、図7の構成では、端面21と端面22の間のギャップでの多重反射等を経て光ファイバー34xに反対側にガイドされる光は出力レーザ光Rに比例するので、光ファイバー34xでガイドされる光に基づいたフィードバック制御を行って、出力光ファイバー37の出力端から得られる出力レーザ光Rの強度を駆動回路6に入力する入力データに応じて安定化するようにしている。
【0046】
以上の実施例では、バンドル光ファイバー35の出射端面21と出力光ファイバー37の入射端面22との間に一定のギャップが形成されるように、コネクター36のパイプ23の内面に積極的にスペーサ用の突起24を設けたが、このようなスペーサを設けずに端面21と端面22を突き合わせて接続する場合にも、端面21と端面22の間の一部の光が光ファイバー34xで反対方向にガイドされ、かつ、その光の強度は出力光ファイバー37に結合される光全体の強度に略比例するので、同様に光出力制御を行うことができる。
【0047】
すなわち、この第1の光検出手段及び光出力制御手段は、複数の半導体レーザからの出力光を各々別々の光ファイバーに結合させて伝送させ、それら光ファイバー同士が出射端で1つに束ねてバンドル光ファイバーとされ、そのバンドル光ファイバーの出射端面が出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの入射端面と突き合わせて接続され、前記出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの出射端から前記の複数の半導体レーザからの出力光を合わせて出力光として取り出される半導体レーザ光源装置であって、前記バンドル光ファイバー中に少なくとももう1本の光検出用光ファイバーを含んで束ねられており、前記光検出用光ファイバーの一端は前記バンドル光ファイバーの出射端面で他の光ファイバーと同じ端面に揃えられており、前記光検出用光ファイバーの他端には、前記バンドル光ファイバーの出射端面と前記出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの入射端面との間で発生する反射光及び散乱光であって前記光検出用光ファイバーで伝送される光の強度を検出する光検出手段が結合されているものである。
【0048】
また、前記光検出手段からの検出信号に基づいて、前記複数の半導体レーザの出力光強度が制御されるように構成されているものである。
【0049】
このような構成をとると、その光検出手段による検出信号に基づいたフィードバック制御を行うことにより、出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの出力端から取り出される出力レーザ光の強度を、簡単な構成で高い信頼性で所定の値に安定化させることができる効果がある。
【0050】
次に、本発明において利用可能な第2の光検出手段及び光出力制御手段は、図1のような構成において、各光ファイバー34a〜34nの途中に漏れ光発生部を設け、その漏れ光発生部からの漏れ光を光検出手段により検出して、この漏れ光をAPCに使用するものである。
【0051】
この例の構成は、各半導体レーザ33a〜33nからの出力レーザ光を各々別々の光ファイバーに結合させ、それら光ファイバー34a〜34nから各々別々に漏れ光を検出して、半導体レーザ33a〜33nを個別に光出力制御するものであり、以下に、半導体レーザ33a〜33n各々を半導体レーザ133で、光ファイバー34a〜34n各々を光ファイバー134で表す。
【0052】
図8は、この第2の光検出手段及び光出力制御手段における個々の半導体レーザの漏れ光検出部の構成例を示す概略の説明図である。図8において、光ファイバー134に屈曲部134aを形成する。この際に、光ファイバー134の屈曲部134aからは漏れ光Rxが放射され、この漏れ光Rxはフォトダイオード138で検出される。フォトダイオード138は、漏れ光の検出データを制御装置に送出し、APCを行う。
【0053】
次に、図8のように光ファイバー134に屈曲部134aを形成したときに、光ファイバー134の屈曲部134aから漏れ光Rxが放射される理由について説明する。図8の光ファイバー134は、中央部に屈折率n1 の材質からなるコア1を有し、その外周に同心円筒状に屈折率n2 の材質からなるクラッド2を設けてなるものである。
【0054】
光ファイバー134の入射点においては、屈折率n0 =1の空気が存在しているので、空気と光ファイバー134のコア1との境界面において、光ファイバー134への入射光(半導体レーザ133の出力光)は屈折する。コア1内を進行した光は、コア1とクラッド2の境界面でさらに屈折する。
【0055】
ここで、コア1の材質とクラッド2の材質の屈折率の関係を、n1 >n2 に選定されているので、コア1とクラッド2の境界面で臨界角以上の入射角θ1 で入射する光は全反射する。すなわち、臨界角をθc とするとき、θ1 >θc とすれば、コア1とクラッド2の境界面で光は全反射することになる。
【0056】
光ファイバー134に屈曲部134aを形成すると、屈曲部134aにおけるコア1とクラッド2の境界面の光の入射角はθ2 となる。直線状の部分における入射角θ1 と屈曲部134aにおける入射角θ2 との関係は、θ2 <θ1 となる。屈曲角が大きい程θ2 は小さくなり、屈曲角がある角度以上になると、θ2 <θc の関係が生じることになる。
【0057】
この場合には、入射角θ2 は臨界角θc よりも小さくなり、コア1とクラッド2の境界面に入射した光は全反射せずに一部は漏れ光として外部に放射されることになる。このように、光ファイバー134に屈曲部134aを形成することにより検出される漏れ光を用いてAPCを行うことができる。
【0058】
漏れ光をAPCに用いるので、光ファイバー134を屈曲するだけの簡単な構成となり、各半導体レーザ毎にビームスプリッター等の光学素子を使用する必要がなく、光出力制御装置のコストを低減することができる。また、各光ファイバー134にフォトダイオード138を設置するだけなので、スペースをそれ程取らなくてもすむことになる。さらに、屈曲部134aは特殊な工具等を必要とすることなく簡単に形成することができる。
【0059】
図8に示したように、光ファイバー134に屈曲部134aを設けることにより屈曲部134aで一部漏れ光が生ずる他に、光の伝搬損失も発生するので、屈曲部134aを形成する位置は、できるだけ出射端に近い位置を選定する。このように、出射端に近い位置で漏れ光を取得することにより、光ファイバー134の出射端から出射される光の光量と制御用の光の光量との比率の精度が高いものとなり、より高性能のAPCを行うことができる。なお、フォトダイオード138で精度良く漏れ光を検出するために、フォトダイオード134の外周に光ファイバー134を螺旋状に巻きつけるように構成してもよい。
【0060】
図9は、光出力制御装置の1例を示すブロック図である。図9において、光出力制御装置110には、半導体レーザ133の駆動回路106が設けられており、半導体レーザ133を駆動するための入力データが与えられる。半導体レーザ133の出射光は、前述のように光ファイバー134に入射され結合される。
【0061】
光ファイバー134の屈曲部134aで得られる漏れ光は、フォトダイオード138で検出される。フォトダイオード138で検出された漏れ光のデータは電気信号に変換されて制御回路105に入力される。制御回路105からは、駆動回路106に出力電流を制御するような制御信号が送信される。このように、図9の構成では、各半導体レーザ133を光ファイバー134からの漏れ光に基づいたフィードバック制御を行っている。
【0062】
図10は、第2の光検出手段及び光出力制御手段における個々の半導体レーザの漏れ光検出部の別の構成例を示す概略の説明図である。図10においては、光ファイバー134のクラッド2の除去部2bを形成して、コア1を一部露出させるものである。この際に、コア1に僅かに凹凸面1aが形成されるようにするとよい。このようにすると、凹凸面1aでは光を散乱させる。
【0063】
このため、コア1と空気の境界面における入射角θ3 が、θ3 <θc の関係となる位置が生じて漏れ光Rxが外部に放射される。漏れ光Rxは、フォトダイオード138で検出され、図9の光出力制御装置によりAPCが行われる。クラッド2の除去部2bを形成する位置は、できるだけ出射端に近い位置を選定する。このように、出射端に近い位置で漏れ光を取得することにより、前記のように光ファイバー134の出射端から出射される光の光量と制御用の光の光量との比率の精度が高いものとなり、より高性能のAPCを行うことができる。
【0064】
クラッド2を除去した際に、コア1を滑らかな平坦部で露出させると、コア1と空気の境界面において、空気の屈折率n0 と、コア1の屈折率n1 との関係は、n1 >n0 となる。したがって、この部分に入射した光は全反射されて漏れ光が外部に放射されないことになる。このため、図10の例では、コア1に僅かに凹凸面1aを形成している。また、図10の例では、図8の例のように光ファイバー134を屈曲させないので、光ファイバー134を直線状に配置する要請がある場合に対応することができる。
【0065】
すなわち、この第2の光検出手段及び光出力制御手段は、半導体レーザと、前記半導体レーザに結合される光ファイバーと、前記光ファイバーに形成される漏れ光発生部と、前記漏れ光発生部に配置される漏れ光の光検出手段と、前記半導体レーザの光出力の制御手段とを備え、前記光検出手段からの検出信号を前記制御手段に入力して、前記半導体発光素子の光出力を制御するものである。このため、半導体レーザの出射側と光ファイバーの間にビームスプリッターのような光学素子を設ける必要がなく、光ファイバーに形成される漏れ光発生部に漏れ光の光検出手段を設けているので、構成が簡単になり、スペースもそれ程必要としないという利点がある。また、多数の半導体レーザを光ファイバーに結合し、各光ファイバーを1つに束ねてバンドルファイバーに結合する構成(図1)では、特にコストを低減すると共にスペースを節約することができる。
【0066】
また、この場合に、光出力制御装置は、漏れ光発生部を、光ファイバーの屈曲部に形成するようにしてもよい。このように構成すると、特殊な工具等を必要とせずに漏れ光発生部を形成することが可能となり、APCを行う際に簡単に光ファイバーからの漏れ光を発生させることができる。
【0067】
また、屈曲部を螺旋状に形成して光検出手段を巻回するようにしてもよい。このように構成すると、光検出手段は精度良く漏れ光を検出することができる。
【0068】
また、漏れ光発生部を、光ファイバーのクラッドを一部除去してコアを露出させて形成してもよい。このように構成すると、光ファイバーを直線状に配置する場合でも簡単に漏れ光を取得することができる。
【0069】
この場合に、露出させたコアの外周に凹凸面を形成することが望ましい。このように構成すると、コアと空気の境界面に入射した光は全反射されることなく、漏れ光発生部から確実にAPC用の漏れ光を取得することができる。
【0070】
また、漏れ光発生部を光ファイバーの出射端の近傍に形成することが望ましい。このように構成すると、光ファイバーの出射端から出射される光の光量と制御用の光の光量との比率の精度が高いものとなり、より高性能のAPCを行うことができる。
【0071】
なお、以上の図8〜図10の構成では、各光ファイバー34a〜34nの途中に各々漏れ光発生部を設け、その漏れ光発生部からの漏れ光を光検出手段により検出して、この漏れ光を各々の半導体レーザ33a〜33nの個別のAPCに使用するものであったが、コネクター36を介して接続された出力光ファイバー37に漏れ光発生部を設けて、その漏れ光発生部からの漏れ光を1個の光検出手段により検出して、この漏れ光による検出信号を、図7のように、制御回路5へフィードフィードバックさせて、各半導体レーザ33a〜33nの光出力制御を行わせるようにしてもよい。
【0072】
以上、本発明の露光用半導体レーザ光源装置を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、発光波長の異なる複数個の半導体レーザ33a〜33nは同系の半導体レーザだけでなく、異なる系統の半導体レーザを含んでいてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の露光用半導体レーザ光源装置によると、複数個の半導体レーザからの出力光を合成して露光用の照明光として用いる露光用半導体レーザ光源装置において、複数個の半導体レーザの少なくとも1つの半導体レーザは他の半導体レーザとは発光波長が異なるものであるので、所望の強度の照明光を効率良く得ることができる。また、露光面上ではスペックルが平均化されて目立たなくなる。また、投影露光用の照明光として用いるとき、投影光学系の色収差(特に、軸上色収差)によって焦点深度が深くなり、マスク板のずれ、歪み等を吸収してボケが少ないシャープな像を投影焼き付けすることができる。さらには、照明光のスペクトルを使用する単数あるいは複数のフォトレジストの感度に合わせることができ、効率的な露光が可能になる。
【0074】
また、少なくとも1つの半導体レーザは可視光領域に発光波長を有し、複数個の半導体レーザ中の他の少なくとも1つの半導体レーザは紫外光領域に発光波長を有するものとする場合には、合成されたレーザ光には紫外光領域の波長に加えて可視光領域の波長が同時に含まれることになり、実際に装置が発振(発光)しているのか目視で確認でき、また、レーザ光の照射位置を目視で調整することができ、照射対象物にレーザ光の焦点を目視で合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光用半導体レーザ光源装置の1実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明に用いる1例の半導体レーザの出力スペクトルを模式的に示す図である。
【図3】本発明の露光用半導体レーザ光源装置の1実施例の合成光のスペクトルを模式的に示す図である。
【図4】本発明の露光用半導体レーザ光源装置の他の実施例の合成光のスペクトルを模式的に示す図である。
【図5】本発明において利用可能な第1の光検出手段及び光出力制御手段を用いた本発明の露光用半導体レーザ光源装置の1例の全体の構成を示す模式図である。
【図6】図5の接続部の構成の詳細を示す図である。
【図7】図5の露光用半導体レーザ光源装置の光出力制御を行う構成の1例のブロック図である。
【図8】本発明において利用可能な第2の光検出手段及び光出力制御手段における個々の半導体レーザの漏れ光検出部の構成例を示す概略の説明図である。
【図9】図8の場合に用いる光出力制御装置の1例を示すブロック図である。
【図10】第2の光検出手段及び光出力制御手段における個々の半導体レーザの漏れ光検出部の別の構成例を示す概略の説明図である。
【符号の説明】
R…出力レーザ光
a…バンドル光ファイバーの出射端面から出た光
b…ギャップ中の多重反射光等
1…コア
1a…凹凸面
2…クラッド
2b…クラッド除去部
3…バンドル光ファイバーの外套
5…制御回路
6…駆動回路
21…バンドル光ファイバーの出射端面
22…出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバー入射端面
23…パイプ
24…スペーサ用の突起
30…回路基板
31…回路基板と半導体レーザとを接続するリード線
32…取り付け部
33a〜33n…半導体レーザ
34a〜34n…半導体レーザからの出力光をガイドする光ファイバー
34x、34y…フォトダイオードと結合される光ファイバー
35…バンドル光ファイバー
36…コネクター
37…出力光ファイバー、出力バンドル光ファイバー
38…フォトダイオード
39…回路基板とフォトダイオードとを接続するリード線
105…制御回路
106…駆動回路
133…半導体レーザ
134…光ファイバー
134a…屈曲部
138…フォトダイオード

Claims (6)

  1. 複数個の半導体レーザからの出力光を合成して露光用の照明光として用いる露光用半導体レーザ光源装置において、複数個の半導体レーザの少なくとも1つの半導体レーザは他の半導体レーザとは発光波長が異なるものであることを特徴とする露光用半導体レーザ光源装置。
  2. 合成光が略連続的なスペクトルを有することを特徴とする請求項1記載の露光用半導体レーザ光源装置。
  3. 合成光が離散的なスペクトルを有することを特徴とする請求項1記載の露光用半導体レーザ光源装置。
  4. 前記少なくとも1つの半導体レーザは、可視光領域に発光波長を有し、前記複数個の半導体レーザ中の他の少なくとも1つの半導体レーザは、紫外光領域に発光波長を有することを特徴とする請求項1記載の露光用半導体レーザ光源装置。
  5. 前記複数個の半導体レーザからの出力光を各々別々の光ファイバーに結合させて伝送させ、それら光ファイバー同士が出射端で1つに束ねてバンドル光ファイバーとされ、そのバンドル光ファイバーの出射端面が出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの入射端面と突き合わせて接続され、前記出力光ファイバー又は出力バンドル光ファイバーの出射端から前記の複数の半導体レーザからの出力光が合成して出力光として取り出されるように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の露光用半導体レーザ光源装置。
  6. 前記複数個の半導体レーザが何れもAlx Iny Ga1−x−y N系半導体レーザ(0≦x<1,0≦y<1,x+y<1)であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の露光用半導体レーザ光源装置。
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