JP2004146058A - 光学記録及び/又は光学再生装置並びに光学記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より高密度な記録及び/又は再生ができるようにした大容量化された光学記録及び/又は光学再生装置並びに光学記録媒体を提供する。
【解決手段】 中間層の両側に第1及び第2の記録層と第1及び第2のカバー層とがそれぞれ積層されており、第1及び第2のカバー層の厚さが共に0.6mm以下である光学記録媒体を用い、開口数が0.55〜0.70である対物レンズを介して第1及び第2の記録層にレーザビームを選択的に照射して、第1及び第2の記録層に対して選択的に情報の記録及び/又は再生を行う。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、光ディスクや光磁気ディスクなどについて記録及び/又は再生を行うための光学記録及び/又は光学再生装置に関するものである。
 光ディスクや光磁気ディスクなどの光学記録媒体における記録及び/又は再生のための光学記録及び/又は光学再生装置の一例として、光磁気ディスク記録及び/又は再生装置を図5に示す。
 図5に示す従来の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置は、ディスク状の片面光磁気記録媒体50を装着した際に、片面光磁気記録媒体50の上面側にレーザ装置58及び対物レンズ59等から成る光学系を設け、また、片面光磁気記録媒体50の下面側に磁気系である磁界発生装置60を設けて構成されている。対物レンズ59の開口数(以下「NA」と称する)は0.50〜0.53に設定されている。
 また、光磁気記録媒体50に関するフォーカス方向及びトラッキング方向への光学系の駆動のために、図示省略した駆動系が設けられている。磁気系についても図5の矢印方向及び上記トラッキング方向への駆動のために、図示省略した別の駆動系が設けられている。
 この光磁気ディスク記録及び/又は再生装置においてはその記録のために磁界変調方式が採用されている。この磁界変調方式においては、磁界を高速で反転制御する必要があるため充分な励磁電流が得られず、発生磁界強度に限度があるため、上記磁界発生装置60は、片面光磁気記録媒体50内の後述の記録磁性層53の近くに配設される。磁界変調方式によれば、オーバライト(重ね書き)が可能である。
 一方、上記片面光磁気記録媒体50は、例えばポリカーボネート等の透光性のある透明基体51の一側面に、誘電体層52、例えば希土類−遷移金属合金非晶質薄膜等の磁気光学効果の大きな記録磁性層53、誘電体層54、反射層55、保護カバー56を順に積層して成っている。この場合、上記基体51の厚さt1は一定であり、従来までは1.2mmに設定されている。
 次に簡単な動作説明をする。先ず、図示省略した回転ディスクに片面光磁気記録媒体50を載置して回転駆動し、片面光磁気記録媒体50内の記録磁性層53に磁界発生装置60からの磁界を印加する。この印加される磁界は高速反転制御されており、この磁界の印加された記録磁性層53に、レーザ装置58から照射されるレーザビームを対物レンズ59を介して集束することにより、このレーザビームを集束した領域の記録磁性層53を磁化させることができ、リアルタイムに情報信号をオーバーライトすることができる。
 ところで、上記光学系、上記磁気系及びこれらの駆動系を備えて構成される光磁気ピックアップをより小型化するために、上記光学系と上記磁気系とを一体にして光磁気記録媒体の同一面側に配置することが考えられる。すなわち、図5における磁界発生装置60を対物レンズ59側(透光性基体51側)に配置してこれらを一体にする場合であるが、この場合は、磁界発生装置60と記録磁性層53との距離がより大きくなってしまうため、記録磁性層53に対して磁界を充分な強さで印加することができない。
 また、近年における情報量の増大化に伴い、一枚の光磁気記録媒体の両面に上述のような記録磁性層等を備えて両面に情報信号の記録ができるような両面光磁気記録媒体が開発されてきている。ところが、このような両面光磁気記録媒体において記録及び/又は再生を行うために、例えば図5に示すような光学系と磁気系とから構成される光磁気ピックアップから両記録磁性層に対して磁界を充分な強さで印加することは極めて困難である。
 磁界変調方式の磁界発生装置においては、高周波のデータ信号に応じた高周波の電流を電磁コイルに流さなければならないが、電流は高周波になればなるほどコイルを流れ難くなるため、発生磁界に制限があるうえに、磁界発生装置から記録磁性層までの距離がかなり大きいためである。よって、現行の技術では磁界変調方式による両面光磁気記録は極めて困難とされている。
 上述のような情報量の増大化に対応するため、光ディスクの例えば上述した記録磁性層などの記録部において、より多くの情報信号を記録することが必要となる。本発明の課題は、より高密度な記録及び/又は再生ができるようにした大容量化された光学記録及び/又は光学再生装置並びに光学記録媒体を提供することである。
 請求項1に係る光学記録及び/又は光学再生装置は、レーザビームを出射する光源と、上記レーザビームを光学記録媒体に向けて集束する対物レンズとを備え、上記光学記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う光学記録及び/又は光学再生装置であって、第1の記録層と、この第1の記録層上に形成されている第1のカバー層と、上記第1の記録層に対して上記第1のカバー層とは反対側の面に設けられている中間層と、この中間層を間にして上記第1の記録層の反対側に設けられている第2の記録層と、この第2の記録層に対して上記中間層とは反対側の面に形成されている第2のカバー層とがそれぞれ積層されており、上記第1及び第2のカバー層の厚さが共に0.6mm以下である光学記録媒体に対し、開口数が0.55〜0.70の対物レンズを用いてレーザビームを照射して、上記第1、第2の記録層に対して選択的に情報の記録及び/又は再生を行うように構成されている。
 請求項2に係る光学記録及び/又は光学再生装置では、上記光学記録媒体における上記第1、第2のカバー層の厚さが共に0.44〜0.6mmである。
 請求項3に係る光学記録媒体は、開口数が0.55〜0.70である対物レンズを有しており、情報の記録及び/又は再生を行う装置に用いられる光学記録媒体であって、第1の記録層と、この第1の記録層上に形成されており、0.6mm以下の厚さを有する第1のカバー層と、上記第1の記録層に対して上記第1のカバー層とは反対側の面に設けられている中間層と、この中間層を間にして上記第1の記録層の反対側に設けられている第2の記録層と、この第2の記録層に対して上記中間層とは反対側の面に形成されており、0.6mm以下の厚さを有する第2のカバー層とがそれぞれ積層されており、上記対物レンズを介してレーザビームが上記第1、第2の記録層に選択的に照射されるように構成されている。
 請求項4に係る光学記録媒体では、上記第1、第2のカバー層の厚さが共に0.44〜0.6mmである。
 対物レンズによりレーザビームが集束されたとき、その集束ビームの最小直径(2ω0)は次式(1)で表わされる。
 2ω0=0.82×λ/NA    (1)
 (λ:レーザビームの波長)
したがって、対物レンズのNAは0.55〜0.70であって従来のNA(0.50〜0.53)よりも大きいから、集束ビームの最小直径はより小さくなって記録密度が大きくなる。そして、その記録密度に対応した再生ができる。
 また、NAが大きくなると対物レンズの厚みも増すが、光学記録媒体のカバー層の厚さが0.6mm以下であって従来の厚さ(1.2mm)よりも小さいから、厚みの増した対物レンズが光学記録媒体に接触することはない。
 また、対物レンズのNA及び光学記録媒体のカバー層の厚さtが変わると、次のような対物レンズの収差値が変化する。
(A)球面収差W40
 W40={t・(N2−1)・sin4α}/(8N3)   (2)
 (sinα=NA)
 (N:光学記録媒体のカバー層の屈折率)
(B)コマ収差W31
 W31={t・(N2−1)N2sinθcosθ・sin3α}/{2(N2−sin2θ)5/2}                   (3)
 (θ:スキュー)
 上記(A)の球面収差は対物レンズにおいて補正が可能であるから、基本的に問題はない。しかし、カバー層の厚さtがばらつくと問題となるから、このtを公差内に抑えることが望ましい。上記(B)のコマ収差は対物レンズにおいて補正できないから、その絶対値は小さいほど好ましい。ここで、NAが0.55〜0.70と大きくなってもカバー層の厚さtは0.6mm以下と小さくなるので、W31の絶対値は大きくならない。したがって、対物レンズの収差はNAを0.55〜0.70とより大きくしてもほとんど問題とならないから、従来通りの記録及び/又は再生をより高密度に行うことができる。
 本発明による光学記録及び/又は光学再生装置並びに光学記録媒体によれば、レーザビームを集束する対物レンズのNAを0.55〜0.70とするとともにカバー層の厚さを0.6mm以下としたから、対物レンズのNAが0.50でカバー層の厚さが1.2mmであったときとコマ収差を同じかそれ以下にしつつ、より高密度な記録及び/又は再生が可能となって大容量化を図ることができ、対物レンズのNAが大きくて厚さが厚くてもこの対物レンズが光学記録媒体に接触せず、ダストによる問題の発生を防止することもできる。
 以下、本発明による第1〜第3の実施形態を図1〜4を参照しながら説明する。図1は、本発明を光磁気ディスク記録及び/又は再生装置に適用した第1の実施形態を示す断面図であって、この光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の基本的な構成を示す。図1に示すように、この光磁気ディスク記録及び/又は再生装置は、NAを0.55〜0.70とした対物レンズ2とコイルパターン7の形成された光透過性を有する光学ガラス8から構成されている磁界発生装置9とを具備する。
 そして、厚さt2が0.1〜0.6mmである透光性基体41に、誘電体層42、記録磁性層43、誘電体層44、反射膜45及び保護カバー46を順に積層して成る、透光性基体部を薄くしたディスク状の片面光磁気記録媒体40について、図示省略したレーザビーム装置からレーザビームを照射して記録及び再生を行うことができるように構成されている。なお、上記磁界発生装置9は磁界変調方式によるものであり、これについては後で図3を用いて詳述する。
 また、上記誘電体層42の厚さは、上記t2と較べてかなり小さいので、このt2に対する厚さとしては考慮しなくてもよい。光学系である対物レンズ2と磁気系である光学ガラス8とは、一体になるように接着されておりかつコイルパターン7が光磁気記録媒体40に接近して配置されている。
 上述のように透光性基体41の厚さt2が従来よりもかなり小さく、またコイルパターン7が透光性基体41に接近しているから、コイルパターン7と記録磁性層43との距離は短くなり好ましい。また、光学系と磁気系とを一体にできるから、これらから成る光磁気ピックアップを小型化でき、また低価格化できるとともに、後述の第2及び第3の実施形態において示すように両面光磁気記録媒体における記録及び再生が可能となる。
 また、この光磁気ディスク記録及び/又は再生装置に用いられる光磁気記録媒体において、例えば3.5インチの光磁気ディスクを固定式にあるいはカートリッジホルダーに収納して用いるのが好ましい。
 対物レンズ2のNAが0.55〜0.70と大きくなることにより、その焦点深度(=λ/NA2、λ:レーザビームの波長)が浅くなるが、光磁気ディスクが上述のように小さいために、上記光磁気ピックアップのための駆動系を構成する図示省略したアクチュエータが小型化され、その周波数特性が改善されてこのアクチュエータが十分に追随するから、焦点深度が浅くなることは問題ない。
 また、上述の球面収差W40は対物レンズ2において補正されている。また、コマ収差W31に関しては、上述のように対物レンズのNAがより大きくなっても透光性基体の厚さt2がより小さいので問題はない。ここで、コマ収差W31が、従来のような対物レンズのNA=0.50及び透光性基体(カバー層)の厚さt=1.2mmの場合に得られるコマ収差W31の値と等価になるNA及びtを、4ケースについて求めた結果を下の表1に示す。
Figure 2004146058
 この表1に示されるように、NAを0.55〜0.70としても上記tを0.6〜0.1mmとすれば、コマ収差は従来と同じかそれ以下にできるから問題ないことがわかる。
 また、対物レンズ2のNAを大きくしたことにより対物レンズ2の厚さが増すが、上述のように透光性基体の厚さt2が小さいから、図1に示すように対物レンズ2と光磁気記録媒体40との距離d(いわゆるワーキングディスタンス)は、所定の値以上となるから、対物レンズ2と光磁気記録媒体40とは接触しない。また、光学記録及び/又は光学再生装置において問題となるダストは、この場合、光磁気記録媒体においてカートリッジホルダー式あるいは固定式を採用したので、問題はない。
 なお、上述のダストは、その粒径や分布が問題となるが、上記透光性基体41上においてレーザビームによって生じる投影された円の半径r(図1参照)は、
 r=t・tan(arc sin(NA/N))   (4)
である。そして、この式(4)からわかるように、カバー層の厚さtが小さくなると上記rも小さくなるが、NAがより大きいため大幅に上記rは小さくならないから、本実施形態において上述のダストの問題は特にない。
 上述のように、本実施形態の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置においては、その対物レンズのNAを0.55〜0.70とするとともに透光性基体(カバー層)の厚さt2を0.6〜0.1mmとしたから、従来のNAが0.50である対物レンズを用いた記録及び/又は再生装置の場合と比べて、上記式(1)からわかるようにその記録密度を(0.55/0.50)2〜(0.70/0.50)2≒1.2〜2倍とすることが可能となり、このNAを大きくしたことによる上記種々の問題は総て解消され得ることがわかる。したがって、問題なく光磁気ディスク記録及び/又は再生装置を大容量化することが可能である。
 次に、上述の第1の実施形態のさらに詳細な光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を、第2及び第3の実施形態につき説明する。図2は、本発明による光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の第2の実施形態の断面図である。
 この第2の実施形態は、光学系と磁気系とを備えている第1及び第2の光磁気ピックアップ装置を、図2に示すように光磁気記録媒体10を介して対向するように配置して構成されているものである。上記媒体10の上面側に配置される第1の光磁気ピックアップ装置及びその下面側に配置される第2の光磁気ピックアップ装置は、以下に説明するように同様の構成であり、それらの構成部分1〜9と1′〜9′とは対応している。
 この図2における第1及び第2の光磁気ピックアップ装置は、レーザ装置1、1′と、上述したようにNAが0.55〜0.70である対物レンズ2、2′と、フォーカスコイル3a、3a′及びトラッキングコイル3b、3b′が巻装されたコイルボビン4、4′と、このコイルボビン4、4′の周りに配されるマグネット5、5′とから成る光学系であるピックアップ6、6′と磁気系である上述の磁界発生装置9、9′とから構成されている。
 上記ピックアップ6、6′のコイルボビン4、4′は、例えば円筒形をしており、周囲にこのピックアップ6、6′を図1に示すF方向に駆動させるためのフォーカスコイル3a、3a′及びピックアップ6、6′を図1に示すT方向に駆動させるために巻回されたトラッキングコイル3b、3b′が設けられている。また、コイルボビン4、4′の端部4a、4a′に近い位置には、レンズ支持部材2a、2a′が設けられており、これにより上記レーザ装置1、1′から照射されるレーザビームを集束する対物レンズ2、2′を支持している。
 上記磁界発生装置9、9′は、図3に示すように、例えば石英等のような光透過性を有する光学ガラス8、8′の表面8a、8a′に、高周波信号の電流を流して磁界を発生させるための導体7a、7a′が、渦巻き状のコイルパターン7、7′として形成されることにより構成されている。
 この光学ガラス8、8′のコイルパターン7、7′が形成されていない裏面8b、8b′には、上記コイルボビン4、4′の端部4a、4a′が、上記コイルパターン7、7′の中心と、対物レンズ2、2′の中心とが一致するように位置合わせされて接着固定されている。これにより、発生する磁界の中心にレーザビームを集束することができるため、ピックアップの組み立て時における中心合わせの調整が不要となる。
 なお、上記光学ガラス8、8′に石英を用いたのは一例であり、光透過性のものであれば何でもよく、また、上記コイルパターン7、7′において、例えばプリントコイル、薄膜コイル等を用いたりすることができる。また、上記光学ガラス8、8′に、反射を防ぐためレーザビームの通過する孔部を設けてもよい。
 一方、図2に示す第1の両面光磁気記録媒体10は、本件出願人が先に特願平1−142563号の明細書及び図面において提案したものであり、共通化した基体11の両面にそれぞれ記録部16、光硬化樹脂層17、透明保護板18を設けて構成されている。透明保護板18と光硬化樹脂層17とは共に透光性を有しそれらの厚さの和は、0.6mm以下にすることができる。
 上記各記録部16においては、それぞれ反射層15が記録磁性層12よりも基体11側に配されるように積層されており、それぞれ基体11側から反射層15、第2の誘電体層14、記録磁性層12、第1の誘電体層13の順に積層されている。この両面光磁気記録媒体10は基体11が共通化されているため、これまでの基体の貼り合わせによる従来の両面光磁気記録媒体に比べて厚さをほぼ半分に抑えることができるようなものである。
 次に動作説明をする。上述のように構成される第1の光磁気ピックアップ装置は、フォーカスコイル3aにフォーカス駆動電流を供給することにより、コイルボビン4、及びこのコイルボビン4に設けられている磁界発生装置9が図2中矢印Fで示す上記対物レンズ2の光軸方向であるフォーカス方向に駆動変位される。
 また、上記トラッキングコイル3bにトラッキング駆動電流が供給されることにより、コイルボビン4、及び磁界発生装置9が図2中矢印Tで示す対物レンズ2の光軸に直交する方向であるトラッキング方向に駆動変位される。同様に、第2の光磁気ピックアップ装置についても上記F方向及び上記T方向に第1の光磁気ピックアップ装置の駆動に同期して駆動変位される。
 同時に、磁界発生装置9、9′の導体7a、7a′で形成されるコイルパターン7、7′に、記録しようとする信号を増幅した高周波の電流信号を供給することにより磁界が発生する。この磁界は記録信号に応じて高速反転制御されており、上記両面光磁気記録媒体10の記録磁性層12、12に印加される。そして、この記録磁性層12、12の磁界の印加された領域に、レーザ装置1、1′から照射されるレーザビームを対物レンズ2、2′及び光透過性を有する光学ガラス8、8′を介して集束し、記録磁性層12、12の温度をキュリー点以上に上昇させることにより情報信号の記録を行うことができる。
 以上の説明から明らかなように、本実施形態における光磁気ディスク記録及び/又は再生装置は、レーザ装置1、1′や対物レンズ2、2′等から成るピックアップ6、6′である光学系と、光学ガラス8、8′にコイルパターン7、7′を形成して成る磁界発生装置9、9′である磁気系とを両面光磁気記録媒体10の同一面側に設けることにより、コイルパターンと光磁気記録媒体10との距離を短くできる。
 さらに透明保護板18と光硬化樹脂層17とから成るカバー層の厚さが小さいので、結局、コイルパターン7、7′と両面光磁気記録媒体10の記録磁性層12、12との距離を極めて短くできるから、従来までは極めて困難であるとされていた光磁気変調方式による両面光磁気記録媒体への記録及び再生が可能となる。
 また、ピックアップ6、6′のコイルボビン4、4′と磁界発生装置9、9′とを、例えば接着等によって結合固定することにより、対物レンズ2、2′の中心と、磁界発生装置9、9′の磁界の中心とを合わせることが容易となり、また、フォーカスサーボにより、ピックアップ6、6′と磁界発生装置9、9′とが連動するため、両面光磁気記録媒体10に印加する磁界の強度を常に一定とすることができる。また、従来まで必要であった磁気系のための駆動系を省略できる。そして、上記光磁気ピックアップ装置の配設スペースに余裕ができるため、設計における自由度を増すことができる。
 上記第2の実施形態によれば、両面光磁気記録媒体の記録及び再生を様々に行うことが可能となり、例えばレーザ装置1、1′及び磁気発生装置9、9′を同時に用いることによって、両面光磁気記録媒体10の上面側及び下面側への同時記録が可能となり、またレーザ装置1と1′とを同時に用いれば同時再生が可能となる。これによって、より大容量化が図れるとともに、情報信号のより高速な記録及び再生が可能となる。
 また、両面光磁気記録媒体10の一方の面においてまず記録または再生を行ってから、次に他方の面において記録または再生を行うことが可能となる。これによって、片面光磁気記録媒体と比べて2倍の容量の記録及び再生ができる。
 なお、上述の場合、一方の面に記録する際、他方の面側に配置されている磁界発生装置9または9′からも磁界を発生させながら2つの磁界発生装置9及び9′を同時に用いることができる。したがって、記録磁性層12に対してその両面から磁界を加えることができ、より大きな磁界のもので記録を行える。また、一方の面に記録する際に他方の面側に配置されている磁界発生装置だけを用いることにより記録を行うことも可能である。
 次に、第3の実施形態について説明する。図4に示すように本実施形態は、図2に示すのと同様の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置を用いるとともに、図4に示す第2の両面光磁気記録媒体30を用いて記録及び再生を行うことができるように構成されているものである。
 上記第2の両面光磁気記録媒体30は、本願の発明者の一人が先に他の発明者と共に特願平1−274734号の明細書及び図面において提案したものであり、共通化した基体31の両面にそれぞれ高透磁率層32、光硬化性樹脂層33、光磁気記録層34、接着剤層35、透明保護板36が順次に積層されているものである。透明保護板36と接着剤層35とは共に透光性を有しそれらの厚さの和は、0.6mm以下とすることができる。
 高透磁率層32は、例えばFe、Co、Niなどの遷移金属、及びこれらの合金であるパーマロイ、センダスト、またはアモルファス磁性合金などの高透磁率を有する材料から構成されるものであって、両面光磁気記録媒体30の垂直方向における垂直磁界効率を高めることが可能となる。
 第3の実施形態においては、第2の両面光磁気記録媒体30が高透磁率層32を備えているため、磁界発生装置9、9′からの磁束が、例えば図4の破線で示すように、磁気閉ループを構成するから、記録時において両面光磁気記録媒体30に印加される磁束を効果的に集束してその垂直磁界効率を高めることができて好ましい。
 また、第3の実施形態においても、両面光磁気記録媒体30の両面において同時に記録または再生が可能であり、また一方の面で記録または再生を行ってから、次に他方の面で記録または再生を行うことが可能である。
 以上のように、第2及び第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に対物レンズ2、2′のNAをより大きくしたのでより高密度な記録及び再生が可能となるとともに、両面光磁気記録媒体を用いることができるため、より大容量でかつより高速な記録及び再生が可能である。したがって、大容量化された光磁気ディスク記録及び/又は再生装置を提供することができる。
 なお、第1〜第3の実施形態においては、その磁界発生装置9、9′は磁界変調方式によるものであったが、他の方式例えば光変調方式によるものにも適用可能である。また、第1〜第3の実施形態は光磁気ディスク記録及び/又は再生装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば記録層にピットを設けて構成される光学記録媒体(例えば追記型光学記録媒体なども含む)の記録及び/又は再生を行う光学記録及び/又は光学再生装置でもよいことは勿論である。
本発明の第1の実施形態である光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態である光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図である。 図1、2、4に示す光磁気ディスク記録及び/又は再生装置において用いることのできるコイルパターンの形成された光学ガラスの正面図である。 本発明の第3の実施形態である光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図である。 従来の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
  2     対物レンズ
  2′    対物レンズ
 10     光磁気記録媒体(光学記録媒体)
 16     記録部(記録層)
 17、18  光硬化樹脂層及び透明保護板(カバー層)
 30     光磁気記録媒体(光学記録媒体)
 34     光磁気記録層(記録層)
 35、36  接着剤層及び透明保護板(カバー層)
 40     光磁気記録媒体(光学記録媒体)
 41     透光性基体(カバー層)
 43     記録磁性層(記録層)
 t1      カバー層の厚さ
 t2      カバー層の厚さ

Claims (4)

  1.  レーザビームを出射する光源と、
     上記レーザビームを光学記録媒体に向けて集束する対物レンズとを備え、
     上記光学記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う光学記録及び/又は光学再生装置であって、
     第1の記録層と、
     この第1の記録層上に形成されている第1のカバー層と、
     上記第1の記録層に対して上記第1のカバー層とは反対側の面に設けられている中間層と、
     この中間層を間にして上記第1の記録層の反対側に設けられている第2の記録層と、
     この第2の記録層に対して上記中間層とは反対側の面に形成されている第2のカバー層とがそれぞれ積層されており、上記第1及び第2のカバー層の厚さが共に0.6mm以下である光学記録媒体に対し、
     開口数が0.55〜0.70の対物レンズを用いてレーザビームを照射して、上記第1、第2の記録層に対して選択的に情報の記録及び/又は再生を行うように構成されていることを特徴とする光学記録及び/又は光学再生装置。
  2.  上記光学記録媒体における上記第1、第2のカバー層の厚さが共に0.44〜0.6mmであることを特徴とする請求項1記載の光学記録及び/又は光学再生装置。
  3.  開口数が0.55〜0.70である対物レンズを有しており、情報の記録及び/又は再生を行う装置に用いられる光学記録媒体であって、
     第1の記録層と、
     この第1の記録層上に形成されており、0.6mm以下の厚さを有する第1のカバー層と、
     上記第1の記録層に対して上記第1のカバー層とは反対側の面に設けられている中間層と、
     この中間層を間にして上記第1の記録層の反対側に設けられている第2の記録層と、
     この第2の記録層に対して上記中間層とは反対側の面に形成されており、0.6mm以下の厚さを有する第2のカバー層とがそれぞれ積層されており、
     上記対物レンズを介してレーザビームが上記第1、第2の記録層に選択的に照射されるように構成されていることを特徴とする光学記録媒体。
  4.  上記光学記録媒体における上記第1、第2のカバー層の厚さが共に0.44〜0.6mmであることを特徴とする請求項3記載の光学記録媒体。
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