JPH10106028A - 光学記録媒体及び情報記録再生装置 - Google Patents

光学記録媒体及び情報記録再生装置

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JPH10106028A
JPH10106028A JP8260011A JP26001196A JPH10106028A JP H10106028 A JPH10106028 A JP H10106028A JP 8260011 A JP8260011 A JP 8260011A JP 26001196 A JP26001196 A JP 26001196A JP H10106028 A JPH10106028 A JP H10106028A
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JP
Japan
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substrate
recording medium
refractive index
optical recording
optical
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JP8260011A
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Hideyoshi Horigome
秀嘉 堀米
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ピックアップ装置の対物レンズを変更す
ることなく、この対物レンズの開口数が増大したのと同
様の効果が得られる光学記録媒体を提供する。 【解決手段】 光学記録媒体の透明基板1の表面部に、
ホログラムレンズ3を形成する。このホログラムレンズ
3には、透明基板1の表面上を記録トラックに沿って凸
レンズが移動しているのと同様の作用がある。この透明
基板1への入射光束は、ホログラムレンズ3により、透
明基板1の表面部で屈折される状態に比して集光される
ので、対物レンズの開口数が増大したのと同様の効果が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの如き
光学記録媒体及びこの光学記録媒体を用いる情報記録再
生装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号の記録媒体として光ディ
スクや光カードの如き光学記録媒体が提案され、また、
このような光学記録媒体と光学ピックアップ装置とを用
いて情報信号の記録及び再生を行う情報記録再生装置が
提案されている。
【0003】このような光学記録媒体は、図9及び図1
0に示すように、ポリカーボネイト(Polycarbonate:
PC)の如き透明材料からなる平板状の透明基板107
と、この透明基板の一主面部上に被着形成された信号記
録層108とを有して構成されている。そして、上記光
ピックアップ装置は、図9に示すように、光源となる半
導体レーザ7と、この半導体レーザ7より発せられたレ
ーザ光束が入射されるビームスプリッタ8、このビーム
スプリッタ8を経たレーザ光束が入射される対物レンズ
4、及び、該レーザ光束の光学記録媒体による反射光束
を受光する光検出器9を有している。上記ビームスプリ
ッタ8は、反射面を、上記半導体レーザ7よりの光束の
光軸に対して45°の傾きとなるように配設されてい
る。
【0004】なお、この図9に示している光学ピックア
ップ装置においては、上記半導体レーザ7及び上記光検
出器9が主面部上に配設、形成された半導体基板と、こ
の半導体基板の主面部上の該光検出器9に対応する位置
に配設された上記ビームスプリッタ8とにより、受発光
複合素子(レーザカプラ:Laser Coupler)6が構成さ
れている。そして、この受発光複合素子より射出された
レーザ光束は、ミラー5により90°偏向されて上記対
物レンズ4に入射する。
【0005】そして、上記対物レンズ4に入射されたレ
ーザ光束は、この対物レンズ4により、図10に示すよ
うに、上記光学記録媒体の透明基板107内を透過し
て、この透明基板107と信号記録層108との境界
面、すなわち、信号記録面に集光して照射される。すな
わち、上記レーザ光束は、上記光学記録媒体の透明基板
107側よりこの光学記録媒体に対して照射される。上
記対物レンズ4は、図示しない2軸アクチュエータに支
持されて移動操作されることにより、常に、上記信号記
録面上の情報信号が記録される箇所(記録トラック)に
上記レーザ光束を集光させる。上記光学記録媒体におい
ては、上記対物レンズ4を経たレーザ光束が集光されて
照射されることにより、このレーザ光束が照射された箇
所に情報信号の記録が行われる。
【0006】なお、上記透明基板107内においては、
この透明基板107をなす材料の屈折率が空気の屈折率
よりも高いため(例えば、1.56程度)、上記レーザ
光束が上記信号記録面上の集光点に至るときの収束角度
θ1は、このレーザ光束が上記対物レンズ4より射出さ
れたときの収束角度よりも狭くなっている。
【0007】上記信号記録面上に照射された光束は、こ
の信号記録面上に記録された情報信号に応じて、光量、
または、偏光方向を変調されて該信号記録面により反射
され、上記対物レンズ4に戻る。
【0008】上記信号記録面により反射された反射光束
は、上記対物レンズ4及び上記ミラー5を経て、上記ビ
ームスプリッタ8に至る。この反射光束は、上記ビーム
スプリッタ8の反射面により、上記半導体レーザ7に戻
る経路に対して分岐されて該ビームスプリッタ8内に進
入し、上記光検出器9に向かう。
【0009】上記光検出器9は、フォトダイオードの如
き受光素子であって、上記ビームスプリッタ8を透過し
た反射光束を受光し、電気信号に変換する。この光検出
器9より出力される電気信号に基づいて、上記光学記録
媒体に記録された情報信号の再生が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光ディスクの如き光学記録媒体においては、コンピュ
ータ用の補助記憶装置として、また、音声及び画像信号
の記録媒体として用いるために、情報信号の記録密度の
高密度化が進められている。
【0011】このように記録密度が高密度化された光学
記録媒体に対して情報信号の記録及び再生を行うには、
上記レーザ光束の波長をより短波長とすること、及び、
上記対物レンズの開口数(NA)を大きくすることのい
ずれか、または、両方により、この光学記録媒体上に上
記光束が集光されることにより形成されるビームスポッ
トを小さくする必要がある。
【0012】しかしながら、このこようなレーザ光束の
短波長化や上記対物レンズの高開口数化にも、現状にお
いて限界が見えはじめている。
【0013】上記ビームスポットを小さくする手法とし
ては、上記レーザ光束の光路中に遮光帯を設けて超解像
効果を得るものがある。しかしながら、このような超解
像効果が得られても、基本的に上記レーザ光束の波長と
上記対物レンズの開口数とにより決まるカットオフ周波
数を上昇させることはできない。また、本件出願人は、
上記光学記録媒体の信号記録層を多重化するなどして機
能性を持たせ、上記レーザ光束が照射された箇所のみに
小窓が開くようにして情報信号の高密度化を図る技術を
提案している。しかし、この技術においては、光学記録
媒体によって構造が異なることや、情報信号の記録は大
きなビームスポットを用いて行うためにマージンがとり
ずらいという問題が解決できていない。
【0014】したがって、超高密度の光学記録媒体を実
現するには、やはり、上記レーザ光束が上記信号記録面
上に形成するビームスポットを実際に小さくしなければ
ならない。ここで、スタンフォード大学によって提案さ
れたSIL(Solid Immersion Lens)技術を光学記録媒
体に応用してものが注目を集めている。このSIL技術
は、図11に示すように、上記透明基板107の表面上
に、入射面が球面で出射面が平面のSIL(Solid Imme
rsion Lens)109を配設し、このSIL109を透し
て該透明基板107中に上記レーザ光束を入射させるも
のである。上記SIL109の出射面である平面は、上
記当面基板107の表面上に接合、または、極めて近接
される。そして、上記SIL109の入射面の曲率中心
は、上記信号記録面上に位置している。このSIL10
9の入射面に対して、この入射面の接面に垂直な状態で
上記レーザ光束を入射させると、このレーザ光束は、こ
のSIL109の入射面において屈折されない。そし
て、上記SIL109を上記透明基板107をなす材料
の屈折率nに等しい屈折率nを有する材料により形成し
ておけば、上記レーザ光束は、該SIL109と該透明
基板107との境界面において屈折しない。
【0015】したがって、このSIL技術を用いた場合
には、上記レーザ光束が上記透明基板107内において
上記信号記録面上の集光点に至るときの収束角度θ
2は、このレーザ光束が上記対物レンズ4より射出され
たときの収束角度に等しいこととなる。すなわち、この
場合には、上記対物レンズ4の開口数が上記SIL10
9が設けられていない場合に比してn倍になったのと同
等のビームスポットを得ることができる(nは、上記透
明基板107をなす材料及び上記SIL109をなす材
料の屈折率)。
【0016】しかしながら、このSIL技術において
は、上記SIL109の出射面と上記透明基板107の
表面部との距離を可能な限り接近させなければならない
ため、光学記録媒体のリムーバビリティ(交換性)を確
保するのが困難である。そして、リムーバビリティの確
保のために、上記SIL109の出射面と上記透明基板
107の表面部との距離を100μm程度とした場合に
は、該SIL109の出射面や該透明基板107の表面
部において上記レーザ光束の全反射が生ずることを考慮
すると、実質的に実現できる開口数は、0.9程度であ
る。0.9程度の開口数では、顕微鏡用の対物レンズを
光学ピックアップ装置の対物レンズとして採用した程度
の意味しかない。
【0017】一方、ハードディスクにおけるフライング
ヘッドの技術を上記SILについて応用して、実質的な
開口数を1.5程度とすることが提案されている。しか
し、この場合には、上記光学記録媒体の信号記録面が設
けられた側より情報信号の読み出しを行うようにする必
要があり、上記フライングヘッドの上記信号記録層への
衝突(ヘッドクラッシュ)から該信号記録層を保護する
ことが困難となる。また、この場合には、上記信号記録
層が光磁気記録層であって磁界変調記録を行うこととす
る場合には、磁界変調用の磁気ヘッドの配置が困難とな
る。
【0018】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、光学ピックアップ装置の対物レ
ンズとの間の作動距離(ワーキングディスタンス)が充
分に確保されて、良好なリムーバビリティ(交換性)が
確保され、また、汎用性や従来の光学ピックアップ装置
に対応された従来の光学記録媒体との互換性が確保され
つつ、従来の光学記録媒体よりも高密度の情報信号の記
録が行えるようになされた光学記録媒体の提供という課
題を解決しようとするものである。
【0019】また、本発明、上述の本発明に係る光学記
録媒体を用いた情報記録再生装置の提供という課題を解
決しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光学記録媒体は、透明材料よりなる基
板と、この基板の裏面部に形成された信号記録層とを備
え、上記基板は、少なくとも表面部の近傍が、該表面部
より該基板内に入射する光線の該表面部における屈折角
を制御する屈折角制御層となされ、この屈折角制御層
は、上記基板の外方側の媒質の屈折率をnAとし、該基
板の屈折率をnBとし、上記光線の該基板に対する入射
角をθAとし、該光線の該基板に入射した後の屈折角を
θBとしたとき、 θA≠0 のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行い、 θA=0 のときには、 0≦θB が成立する制御を行うこととなされたものである。
【0021】また、本発明は、上記光学記録媒体におい
て、上記屈折角制御層は、ホログラムレンズによって形
成されていることとしたものである。
【0022】さらに、本発明は、上記光学記録媒体にお
いて、上記屈折率制御層は、屈折率の異方性を有する物
質によって形成されていることとしたものである。
【0023】そして、本発明に係る情報記録再生装置
は、光学記録媒体の信号記録層に対して光学ピックアッ
プ装置によって光束を集光して照射することによって情
報信号の記録または再生を行う情報記録再生装置であっ
て、上記光学記録媒体は、透明材料よりなる基板とこの
基板の裏面部に形成された信号記録層とを備え、該基板
は、少なくとも表面部の近傍が該表面部より該基板内に
入射する光線の該表面部における屈折角を制御する屈折
角制御層となされ、この屈折角制御層は、上記基板の外
方側の媒質の屈折率をnAとし、該基板の屈折率をnB
し、上記光線の該基板に対する入射角をθAとし、該光
線の該基板に入射した後の屈折角をθBとしたとき、 θA≠0 のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行い、 θA=0 のときには、 0≦θB が成立する制御を行うこととしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0025】本発明に係る光学記録媒体は、図1に示す
ように、透明材料よりなる基板1と、この基板1の裏面
部に形成された信号記録層2とを有して構成されてい
る。上記基板1をなす材料としては、ポリカーボネイト
(Polycarbonate:PC)の他種々の合成樹脂材料やガ
ラス材料が考えられる。上記信号記録層としては、いわ
ゆるピットが形成されたもの、光磁気記録層、相転移型
記録層等、種々の方式のものが考えられる。また、この
光学記録媒体は、光ディスク、光カード等、種々の形態
の媒体として構成することができる。
【0026】この光学記録媒体においては、図1に示す
ように、後述する光学ピックアップ装置の対物レンズ4
より射出されたレーザ光束が、上記基板1を透して、こ
の基板1及び上記信号記録層2の境界面、すなわち、信
号記録面上に集光される。
【0027】そして、上記基板1は、少なくとも表面部
の近傍が、該表面部より該基板1内に入射する光線の該
表面部における屈折角を制御する屈折角制御層となされ
ている。この屈折角制御層は、nA、nB、θA、θBにつ
いて、図1に示すように、以下のように定めたとき、 θA:光線の基板に対する入射角 θB:光線の基板に入射した後の屈折角 nA:基板の外方側の媒質の屈折率 nB:基板の屈折率 θA≠0のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行う。ここで、nA≒1、nB=1.5
6とすれば、 sinθA<1.56sinθB となり、sinθA=sinθB(すなわち、θA=θB)であっ
てもよい。
【0028】また、θA=0のときには、 0≦θB が成立する制御を行う。すなわち、θA=θB=0であっ
てもよいし、凸レンズのように作用して、0<θBとし
てもよい。
【0029】すなわち、この光学記録媒体においては、
光学ピックアップ装置の対物レンズ4を変更することな
く、この対物レンズ4の開口数が増大したのと同様の効
果が得られる。
【0030】上記屈折率制御層は、図1及び図2に示す
ように、いわゆるフレネルレンズや、いわゆるバイナリ
レンズの如き回折型レンズ3によって形成することがで
きる。これらフレネルレンズや回折型レンズ3は、上記
基板1の表面上に、この基板1をなす材料と同様の材料
により形成されている。これらフレネルレンズや回折型
レンズ3は、上述したSIL(Solid Immersion Lens)
と同様の作用を果たし、上記対物レンズ4の開口数が増
大したのと同様の効果を実現する(ただし、これらフレ
ネルレンズや回折型レンズ3は、上記基板1上を移動す
ることがないので、1つの回折型レンズ3等によって上
記対物レンズ4の開口数を増大させる効果が得られるの
は、一点のみである)。
【0031】また、上記屈折角制御層は、図3に示すよ
うに、ホログラムレンズ3によって形成することができ
る。このホログラムレンズ3は、体積ホログラムを用い
た多重記録(多重露光記録)によって形成され、上述し
たSILが上記基板1上に無数に形成されているのと同
様の作用を果たし、該SILが上記信号記録面上に形成
された記録トラックに沿って該基板1上を移動している
のと同様の作用を果たす。したがって、このようにホロ
グラムレンズ3により形成された屈折率制御層は、上記
基板1上のいずれの箇所においても、上記対物レンズ4
の開口数が増大したのと同様の効果を実現する。
【0032】そして、上記屈折率制御層は、図5に示す
ように、屈折率の異方性を有する物質によって形成する
ことができる。このような屈折率の異方性を有する物質
としては、液晶10を用いることができる。この屈折率
制御層は、例えば、図7に示すように、正の誘電異方性
を有する液晶10を電極104,105間に配置し、図
8に示すように、電源106によってこの液晶10を電
界中に置いて液晶分子を図8中矢印Aで示す縦方向に配
向させ、この状態で液晶分子を固定させることによって
形成することができる。
【0033】このように液晶10からなる屈折率制御層
においては、この屈折率制御層の屈折率nは、この屈折
率制御層への光束の入射角に応じて、1.0乃至1.8
程度まで変化する。そして、この屈折率制御層は、上記
光束の入射角が45°以上であれば、上記屈折率nが
1.0となるように形成されている。
【0034】また、上記液晶10からなる屈折率制御層
は、上記液晶分子の配向方向を、上記屈折率制御層の表
面部と上記基板1の近傍とで異なるようにして形成して
もよい。例えば、この屈折率制御層は、上記屈折率制御
層の表面部においては上記液晶分子の配向方向を横方向
(該表面に沿う方向)とし、上記基板1の近傍において
は該液晶分子の配向方向を縦方向(該基板1の表面に垂
直な方向)として形成することができる。
【0035】さらに、上記屈折率制御層は、図6に示す
ように、屈折率分布層11によって形成することができ
る。この屈折率分布層11においては、この屈折率分布
層11の表面部において屈折率nが1.0であり、上記
基板1に接近した位置ほど徐々に屈折率nが高くなって
おり、該基板1の近傍において屈折率nは1.8となっ
ている。
【0036】そして、本発明に係る信号記録再生装置
は、図4に示すように、上述のような本発明に係る光学
記録媒体の信号記録層に対して、光学ピックアップ装置
によって光束を集光して照射することにより、情報信号
の記録または再生を行うものである。
【0037】上記光学ピックアップ装置は、光源となる
半導体レーザ7と、この半導体レーザ7より発せられた
レーザ光束が入射されるビームスプリッタ8、このビー
ムスプリッタ8を経たレーザ光束が入射される対物レン
ズ4、及び、該レーザ光束の上記光学記録媒体による反
射光束を受光する光検出器9を有している。上記ビーム
スプリッタ8は、反射面を、上記半導体レーザ7よりの
光束の光軸に対して45°の傾きとなるように配設され
ている。
【0038】この光学ピックアップ装置においては、上
記半導体レーザ7及び上記光検出器9が主面部上に配
設、形成された半導体基板と、この半導体基板の主面部
上の該光検出器9に対応する位置に配設された上記ビー
ムスプリッタ8とにより、受発光複合素子(レーザカプ
ラ:Laser Coupler)6が構成されている。そして、こ
の受発光複合素子より射出されたレーザ光束は、ミラー
5により90°偏向されて上記対物レンズ4に入射す
る。
【0039】そして、上記対物レンズ4に入射されたレ
ーザ光束は、この対物レンズ4により、図1、図5及び
図6に示すように、上記光学記録媒体の基板1内を透過
して、この基板1と上記信号記録層2との境界面、すな
わち、信号記録面に集光して照射される。すなわち、上
記レーザ光束は、上記光学記録媒体の基板1側よりこの
光学記録媒体に対して照射される。上記対物レンズ4
は、図示しない2軸アクチュエータに支持されて移動操
作されることにより、常に、上記信号記録面上の情報信
号が記録される箇所(記録トラック)に上記レーザ光束
を集光させる。上記光学記録媒体においては、上記対物
レンズ4を経たレーザ光束が集光されて照射されること
により、このレーザ光束が照射された箇所に情報信号の
記録が行われる。
【0040】上記基板1内においては、この基板1の表
面部、または、表面部近傍が上述した屈折率制御層とな
っているため、上記レーザ光束が上記信号記録面上の集
光点に至るときの収束角度θB(すなわち、上記レーザ
光線の上記基板1に入射した後の屈折角θB)は、この
レーザ光束が上記対物レンズ4より射出されたときの収
束角度θA(すなわち、上記レーザ光線の上記基板1に
対する入射角θA)に等しいか、または、等しくなくと
も、以下の関係が成立している(基板の外方側の媒質の
屈折率をnA、基板の屈折率をnBとする)。すなわち、
θA≠0のときには、nA・sinθA<nB・sinθBが成立
している。また、θA=0のときには、 0≦θB が成立している。
【0041】したがって、この情報記録再生装置におい
ては、上記光学記録媒体において、上記光学ピックアッ
プ装置の対物レンズ4を変更することなく、この対物レ
ンズ4の開口数が増大したのと同様の効果が得られてい
る。
【0042】上記信号記録面上に照射された光束は、こ
の信号記録面上に記録された情報信号に応じて、光量、
または、偏光方向を変調されて該信号記録面により反射
され、上記対物レンズ4に戻る。
【0043】上記信号記録面により反射された反射光束
は、上記対物レンズ4及び上記ミラー5を経て、上記ビ
ームスプリッタ8に至る。この反射光束は、上記ビーム
スプリッタ8の反射面により、上記半導体レーザ7に戻
る経路に対して分岐されて該ビームスプリッタ8内に進
入し、上記光検出器9に向かう。
【0044】上記光検出器9は、フォトダイオードの如
き受光素子であって、上記ビームスプリッタ8を透過し
た反射光束を受光し、電気信号に変換する。この光検出
器9より出力される電気信号に基づいて、上記光学記録
媒体に記録された情報信号の再生が行われる。
【0045】なお、上記光学記録媒体がディスク状の記
録媒体(光ディスク)である場合には、この光学記録媒
体は、図4に示すように、中心部に有するチャッキング
孔により位置決めされてディスクテーブル103により
支持される。このディスクテーブル103は、略々円盤
状に形成されており、スピンドルモータ101の駆動軸
102に取付けられている。この光学記録媒体は、上記
スピンドルモータ101が駆動することにより、上記デ
ィスクテーブル103とともに、回転操作される。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学記録媒
体においては、透明材料よりなる基板の表面部に、例え
ばホログラムレンズからなる屈折角制御層を形成し、こ
の屈折角制御層により、 nA:基板の外方側の媒質の屈折率 nB:基板の屈折率 θA:光線の基板に対する入射角 θB:光線の基板に入射した後の屈折角 としたとき、θA≠0のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行い、θA=0のときには、 0≦θB が成立する制御を行う。すなわち、この光学記録媒体に
おいては、光学ピックアップ装置の対物レンズを変更す
ることなく、この対物レンズの開口数が増大したのと同
様の効果が得られる。
【0047】すなわち、本発明は、光学ピックアップ装
置の対物レンズとの間の作動距離(ワーキングディスタ
ンス)が充分に確保されて、良好なリムーバビリティ
(交換性)が確保され、また、汎用性や従来の光学ピッ
クアップ装置に対応された従来の光学記録媒体との互換
性が確保されつつ、従来の光学記録媒体よりも高密度の
情報信号の記録が行えるようになされた光学記録媒体を
提供することができるものである。
【0048】また、本発明に係る信号記録再生装置は、
上述の本発明に係る光学記録媒体の信号記録層に対して
光学ピックアップ装置によって光束を集光して照射する
ことによって情報信号の記録または再生を行う。すなわ
ち、本発明は、上述の本発明に係る光学記録媒体を用い
た情報記録再生装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学記録媒体の要部の構成(回折
型レンズを用いたもの)を示す要部縦断面図である。
【図2】上記光学記録媒体の要部の構成を示す要部斜視
図である。
【図3】上記光学記録媒体の要部の構成の他の例(ホロ
グラムレンズを用いたもの)を示す要部斜視図である。
【図4】上記光学記録媒体を使用した情報記録再生装置
の構成を示す縦断面図である。
【図5】上記光学記録媒体の要部の構成の他の例(回転
楕円体形状粒を用いたもの)を示す要部縦断面図であ
る。
【図6】上記光学記録媒体の要部の構成の他の例(屈折
率分布層を用いたもの)を示す要部縦断面図である。
【図7】上記光学ピックアップ装置における回転楕円体
粒を配向させる装置の構成を示す側面図である。
【図8】上記回転楕円体粒が配向された状態を示す側面
図である。
【図9】従来の光学記録媒体を用いた情報記録再生装置
の構成を示す縦断面図である。
【図10】上記従来の光学記録媒体の要部の構成を示す
要部縦断面図である。
【図11】従来の光学記録媒体において用いられるソリ
ッドイマージョンレンズ(SolidImmersion Lens)の構
成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 基板、2 信号記録層、3 回折型レンズ(ホログ
ラムレンズ)、4 対物レンズ、6 受発光複合素子、
10 液晶、11 屈折率分布層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料よりなる基板と、 上記基板の裏面部に形成された信号記録層とを備え、 上記基板は、少なくとも表面部の近傍が、該表面部より
    該基板内に入射する光線の該表面部における屈折角を制
    御する屈折角制御層となされ、 上記屈折角制御層は、上記基板の外方側の媒質の屈折率
    をnAとし、該基板の屈折率をnBとし、上記光線の該基
    板に対する入射角をθAとし、該光線の該基板に入射し
    た後の屈折角をθBとしたとき、 θA≠0 のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行い、 θA=0 のときには、 0≦θB が成立する制御を行うこととなされた光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 屈折角制御層は、ホログラムレンズによ
    って形成されていることとなされた請求項1記載の光学
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 屈折率制御層は、屈折率の異方性を有す
    る物質によって形成されていることとなされた請求項1
    記載の光学記録媒体。
  4. 【請求項4】 光学記録媒体の信号記録層に対して光学
    ピックアップ装置によって光束を集光して照射すること
    によって情報信号の記録または再生を行う情報記録再生
    装置であって、 上記光学記録媒体は、透明材料よりなる基板と、この基
    板の裏面部に形成された信号記録層とを備え、 上記基板は、少なくとも表面部の近傍が該表面部より該
    基板内に入射する光線の該表面部における屈折角を制御
    する屈折角制御層となされ、 上記屈折角制御層は、上記基板の外方側の媒質の屈折率
    をnAとし、該基板の屈折率をnBとし、上記光線の該基
    板に対する入射角をθAとし、該光線の該基板に入射し
    た後の屈折角をθBとしたとき、 θA≠0 のときには、 nA・sinθA<nB・sinθB が成立する制御を行い、 θA=0 のときには、 0≦θB が成立する制御を行うこととなされた情報記録再生装
    置。
JP8260011A 1996-09-30 1996-09-30 光学記録媒体及び情報記録再生装置 Withdrawn JPH10106028A (ja)

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