JP2000215447A - 光ディスク記録及び/又は再生装置並びに光ディスク - Google Patents

光ディスク記録及び/又は再生装置並びに光ディスク

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JP2000215447A
JP2000215447A JP2000020060A JP2000020060A JP2000215447A JP 2000215447 A JP2000215447 A JP 2000215447A JP 2000020060 A JP2000020060 A JP 2000020060A JP 2000020060 A JP2000020060 A JP 2000020060A JP 2000215447 A JP2000215447 A JP 2000215447A
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optical
optical disk
magneto
laser beam
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Satoru Watanabe
渡辺  哲
Yoshio Aoki
芳夫 青木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高密度な記録及び/又は再生ができるよ
うにした大容量化された光ディスク記録及び/又は再生
装置並びに光ディスクを提供する。 【解決手段】 記録及び/又は再生のためのレーザビー
ムを光ディスク40の透光性カバー41を介して記録層
43に集束する対物レンズ2の開口数(NA)を0.5
5〜0.70とする。また、光ディスク40の透光性カ
バー41の厚さを0.6〜0.1mmとする。対物レン
ズ2のNAが大きくて厚さが厚くても、この対物レンズ
2が光ディスク40に接触せず、また、対物レンズ2の
コマ収差が抑制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、光ディスクや
光磁気ディスクなどについて記録及び/又は再生を行う
ための光ディスク記録及び/又は再生装置並びに光ディ
スクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスクなどの光記
録媒体における記録及び/又は再生のための光ディスク
記録及び/又は再生装置の一例として、光磁気ディスク
記録及び/又は再生装置を図5に示す。
【0003】図5に示す従来の光磁気ディスク記録及び
/又は再生装置は、ディスク状の片面光磁気記録媒体5
0を装着した際に、片面光磁気記録媒体50の上面側に
レーザ装置58及び対物レンズ59等から成る光学系を
設け、また、片面光磁気記録媒体50の下面側に磁気系
である磁界発生装置60を設けて構成されている。対物
レンズ59の開口数(以下「NA」と称する)は0.5
0〜0.53に設定されている。
【0004】また、光磁気記録媒体50に関するフォー
カス方向及びトラッキング方向への光学系の駆動のため
に、図示省略した駆動系が設けられている。磁気系につ
いても図5の矢印方向及び上記トラッキング方向への駆
動のために、図示省略した別の駆動系が設けられてい
る。
【0005】この光磁気ディスク記録及び/又は再生装
置においてはその記録のために磁界変調方式が採用され
ている。この磁界変調方式においては、磁界を高速で反
転制御する必要があるため充分な励磁電流が得られず、
発生磁界強度に限度があるため、上記磁界発生装置60
は、片面光磁気記録媒体50内の後述の記録磁性層53
の近くに配設される。磁界変調方式によれば、オーバラ
イト(重ね書き)が可能である。
【0006】一方、上記片面光磁気記録媒体50は、例
えばポリカーボネート等の透光性のある透明基体51の
一側面に、誘電体層52、例えば希土類−遷移金属合金
非晶質薄膜等の磁気光学効果の大きな記録磁性層53、
誘電体層54、反射層55、保護カバー56を順に積層
して成っている。この場合、上記基体51の厚さt1
一定であり、従来までは1.2mmに設定されている。
【0007】次に簡単な動作説明をする。先ず、図示省
略した回転ディスクに片面光磁気記録媒体50を載置し
て回転駆動し、片面光磁気記録媒体50内の記録磁性層
53に磁界発生装置60からの磁界を印加する。この印
加される磁界は高速反転制御されており、この磁界の印
加された記録磁性層53に、レーザ装置58から照射さ
れるレーザビームを対物レンズ59を介して集束するこ
とにより、このレーザビームを集束した領域の記録磁性
層53を磁化させることができ、リアルタイムに情報信
号をオーバーライトすることができる。
【0008】ところで、上記光学系、上記磁気系及びこ
れらの駆動系を備えて構成される光磁気ピックアップを
より小型化するために、上記光学系と上記磁気系とを一
体にして光磁気記録媒体の同一面側に配置することが考
えられる。すなわち、図5における磁界発生装置60を
対物レンズ59側(透光性基体51側)に配置してこれ
らを一体にする場合であるが、この場合は、磁界発生装
置60と記録磁性層53との距離がより大きくなってし
まうため、記録磁性層53に対して磁界を充分な強さで
印加することができない。
【0009】また、近年における情報量の増大化に伴
い、一枚の光磁気記録媒体の両面に上述のような記録磁
性層等を備えて両面に情報信号の記録ができるような両
面光磁気記録媒体が開発されてきている。ところが、こ
のような両面光磁気記録媒体において記録及び/又は再
生を行うために、例えば図5に示すような光学系と磁気
系とから構成される光磁気ピックアップから両記録磁性
層に対して磁界を充分な強さで印加することは極めて困
難である。
【0010】磁界変調方式の磁界発生装置においては、
高周波のデータ信号に応じた高周波の電流を電磁コイル
に流さなければならないが、電流は高周波になればなる
ほどコイルを流れ難くなるため、発生磁界に制限がある
うえに、磁界発生装置から記録磁性層までの距離がかな
り大きいためである。よって、現行の技術では磁界変調
方式による両面光磁気記録は極めて困難とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のような情報量の
増大化に対応するため、光ディスクの例えば上述した記
録磁性層などの記録部において、より多くの情報信号を
記録することが必要となる。本願の発明の課題は、より
高密度な記録及び/又は再生ができるようにした大容量
化された光ディスク記録及び/又は再生装置並びに光デ
ィスクを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る光ディス
ク記録及び/又は再生装置は、記録及び/又は再生のた
めにレーザビームが照射される記録層と、この記録層を
覆うように設けられているとともに上記レーザビームが
透過する透光性カバーとを備えている光ディスクについ
て記録及び/又は再生を行うための光ディスク記録及び
/又は再生装置であって、上記記録及び/又は再生のた
めに上記レーザビームを出射する光源と、この光源から
出射された上記レーザビームを上記透光性カバーを介し
て上記記録層に集束する対物レンズとを具備し、上記対
物レンズによって上記記録層に集束された上記レーザビ
ームの最小直径を2ω0 、上記レーザビームの波長を
λ、上記対物レンズの開口数をNAとしたときに、上記
最小直径2ω0 が、 2ω0 =0.82×λ/NA (NA=0.55〜0.70) で与えられる。
【0013】請求項2に係る光ディスク記録及び/又は
再生装置は、上記透光性カバーの厚さが0.6〜0.1
mmである。
【0014】請求項3に係る光ディスクは、記録及び/
又は再生のために光源から出射されるレーザビームの波
長をλ、このレーザビームを集束させる対物レンズの開
口数をNAとしたときに、 2ω0 =0.82×λ/NA (NA=0.55〜0.70) で表される上記レーザビームの最小直径2ω0 で走査さ
れて記録又は再生が行われる光ディスクであって、上記
対物レンズによって集束された上記レーザビームが照射
される記録層と、この記録層を覆うように設けられてい
るとともに上記レーザビームが透過する透光性カバーと
を備え、この透光性カバーの厚さが0.6〜0.1mm
である。
【0015】対物レンズによりレーザビームが集束され
たとき、その集束ビームの最小直径(2ω0 )は次式
(1)で表わされる。 2ω0 =0.82×λ/NA (1) (λ:レーザビームの波長) したがって、対物レンズのNAは0.55〜0.70で
あって従来のNA(0.50〜0.53)よりも大きい
から、集束ビームの最小直径はより小さくなって記録密
度が大きくなる。そして、その記録密度に対応した再生
ができる。
【0016】また、NAが大きくなると対物レンズの厚
みも増すが、光ディスクの透光性カバーの厚さが0.6
〜0.1mmであって従来の厚さ(1.2mm) よりも
小さいから、厚みの増した対物レンズが光ディスクに接
触することはない。
【0017】また、対物レンズのNA及び光ディスクの
透光性カバーの厚さtが変わると、次のような対物レン
ズの収差値が変化する。
【0018】 (A)球面収差W40 40={t・(N2 −1)・sin4 α}/(8N3 ) (2) (sinα=NA) (N:光ディスクの透光性カバーの屈折率)
【0019】 (B)コマ収差W31 31={t・(N2 −1)N2 sinθcosθ・sin3 α}/{2(N2 − sin2 θ)5/2 } (3) (θ:スキュー)
【0020】上記(A)の球面収差は対物レンズにおい
て補正が可能であるから、基本的に問題はない。しか
し、透光性カバーの厚さtがばらつくと問題となるか
ら、このtを公差内に抑えることが望ましい。上記
(B)のコマ収差は対物レンズにおいて補正できないか
ら、その絶対値は小さいほど好ましい。ここで、NAが
0.55〜0.70と大きくなっても透光性カバーの厚
さtは0.6〜0.1mmと小さくなるので、W31の絶
対値は大きくならない。したがって、対物レンズの収差
はNAを0.55〜0.70とより大きくしてもほとん
ど問題とならないから、従来通りの記録及び/又は再生
をより高密度に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明による第1〜第
3の実施形態を図1〜4を参照しながら説明する。図1
は、本願の発明を光磁気ディスク記録及び/又は再生装
置に適用した第1の実施形態を示す断面図であって、こ
の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の基本的な構
成を示す。図1に示すように、この光磁気ディスク記録
及び/又は再生装置は、NAを0.55〜0.70とし
た対物レンズ2とコイルパターン7の形成された光透過
性を有する光学ガラス8から構成されている磁界発生装
置9とを具備する。
【0022】そして、厚さt2 が0.1〜0.6mmで
ある透光性基体41に、誘電体層42、記録磁性層4
3、誘電体層44、反射膜45及び保護カバー46を順
に積層して成る、透光性基体部を薄くしたディスク状の
片面光磁気記録媒体40について、図示省略したレーザ
ビーム装置からレーザビームを照射して記録及び再生を
行うことができるように構成されている。なお、上記磁
界発生装置9は磁界変調方式によるものであり、これに
ついては後で図3を用いて詳述する。
【0023】また、上記誘電体層42の厚さは、上記t
2 と較べてかなり小さいので、このt 2 に対する厚さと
しては考慮しなくてもよい。光学系である対物レンズ2
と磁気系である光学ガラス8とは、一体になるように接
着されておりかつコイルパターン7が光磁気記録媒体4
0に接近して配置されている。
【0024】上述のように透光性基体41の厚さt2
従来よりもかなり小さく、またコイルパターン7が透光
性基体41に接近しているから、コイルパターン7と記
録磁性層43との距離は短くなり好ましい。また、光学
系と磁気系とを一体にできるから、これらから成る光磁
気ピックアップを小型化でき、また低価格化できるとと
もに、後述の第2及び第3の実施形態において示すよう
に両面光磁気記録媒体における記録及び再生が可能とな
る。
【0025】また、この光磁気ディスク記録及び/又は
再生装置に用いられる光磁気記録媒体において、例えば
3.5インチの光磁気ディスクを固定式にあるいはカー
トリッジホルダーに収納して用いるのが好ましい。
【0026】対物レンズ2のNAが0.55〜0.70
と大きくなることにより、その焦点深度(=λ/NA
2 、λ:レーザビームの波長)が浅くなるが、光磁気デ
ィスクが上述のように小さいために、上記光磁気ピック
アップのための駆動系を構成する図示省略したアクチュ
エータが小型化され、その周波数特性が改善されてこの
アクチュエータが十分に追随するから、焦点深度が浅く
なることは問題ない。
【0027】また、上述の球面収差W40は対物レンズ2
において補正されている。また、コマ収差W31に関して
は、上述のように対物レンズのNAがより大きくなって
も透光性基体の厚さt2 がより小さいので問題はない。
ここで、コマ収差W31が、従来のような対物レンズのN
A=0.50及び透光性基体( 透光性カバー) の厚さt
=1.2mmの場合に得られるコマ収差W31の値と等価
になるNA及びtを、4ケースについて求めた結果を下
の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】この表1に示されるように、NAを0.5
5〜0.70としても上記tを0.6〜0.1mmとす
れば、コマ収差は従来と同じかそれ以下にできるから問
題ないことがわかる。
【0030】また、対物レンズ2のNAを大きくしたこ
とにより対物レンズ2の厚さが増すが、上述のように透
光性基体の厚さt2 が小さいから、図1に示すように対
物レンズ2と光磁気記録媒体40との距離d(いわゆる
ワーキングディスタンス)は、所定の値以上となるか
ら、対物レンズ2と光磁気記録媒体40とは接触しな
い。また、光ディスク記録及び/又は再生装置において
問題となるダストは、この場合、光磁気記録媒体におい
てカートリッジホルダー式あるいは固定式を採用したの
で、問題はない。
【0031】なお、上述のダストは、その粒径や分布が
問題となるが、上記透光性基体41上においてレーザビ
ームによって生じる投影された円の半径r(図1参照)
は、 r=t・tan(arc sin(NA/N)) (4) である。そして、この式(4)からわかるように、透光
性カバーの厚さtが小さくなると上記rも小さくなる
が、NAがより大きいため大幅に上記rは小さくならな
いから、本実施形態において上述のダストの問題は特に
ない。
【0032】上述のように、本実施形態の光磁気ディス
ク記録及び/又は再生装置においては、その対物レンズ
のNAを0.55〜0.70とするとともに透光性基体
(透光性カバー)の厚さt2 を0.6〜0.1mmとし
たから、従来のNAが0.50である対物レンズを用い
た記録及び/又は再生装置の場合と比べて、上記式
(1)からわかるようにその記録密度を(0.55/
0.50)2 〜(0.70/0.50)2 ≒1.2〜2
倍とすることが可能となり、このNAを大きくしたこと
による上記種々の問題は総て解消され得ることがわか
る。したがって、問題なく光磁気ディスク記録及び/又
は再生装置を大容量化することが可能である。
【0033】次に、上述の第1の実施形態のさらに詳細
な光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の構成を、第
2及び第3の実施形態につき説明する。図2は、本願の
発明による光磁気ディスク記録及び/又は再生装置の第
2の実施形態の断面図である。
【0034】この第2の実施形態は、光学系と磁気系と
を備えている第1及び第2の光磁気ピックアップ装置
を、図2に示すように光磁気記録媒体10を介して対向
するように配置して構成されているものである。上記媒
体10の上面側に配置される第1の光磁気ピックアップ
装置及びその下面側に配置される第2の光磁気ピックア
ップ装置は、以下に説明するように同様の構成であり、
それらの構成部分1〜9と1′〜9′とは対応してい
る。
【0035】この図2における第1及び第2の光磁気ピ
ックアップ装置は、レーザ装置1、1′と、上述したよ
うにNAが0.55〜0.70である対物レンズ2、
2′と、フォーカスコイル3a、3a′及びトラッキン
グコイル3b、3b′が巻装されたコイルボビン4、
4′と、このコイルボビン4、4′の周りに配されるマ
グネット5、5′とから成る光学系であるピックアップ
6、6′と磁気系である上述の磁界発生装置9、9′と
から構成されている。
【0036】上記ピックアップ6、6′のコイルボビン
4、4′は、例えば円筒形をしており、周囲にこのピッ
クアップ6、6′を図1に示すF方向に駆動させるため
のフォーカスコイル3a、3a′及びピックアップ6、
6′を図1に示すT方向に駆動させるために巻回された
トラッキングコイル3b、3b′が設けられている。ま
た、コイルボビン4、4′の端部4a、4a′に近い位
置には、レンズ支持部材2a、2a′が設けられてお
り、これにより上記レーザ装置1、1′から照射される
レーザビームを集束する対物レンズ2、2′を支持して
いる。
【0037】上記磁界発生装置9、9′は、図3に示す
ように、例えば石英等のような光透過性を有する光学ガ
ラス8、8′の表面8a、8a′に、高周波信号の電流
を流して磁界を発生させるための導体7a、7a′が、
渦巻き状のコイルパターン7、7′として形成されるこ
とにより構成されている。
【0038】この光学ガラス8、8′のコイルパターン
7、7′が形成されていない裏面8b、8b′には、上
記コイルボビン4、4′の端部4a、4a′が、上記コ
イルパターン7、7′の中心と、対物レンズ2、2′の
中心とが一致するように位置合わせされて接着固定され
ている。これにより、発生する磁界の中心にレーザビー
ムを集束することができるため、ピックアップの組み立
て時における中心合わせの調整が不要となる。
【0039】なお、上記光学ガラス8、8′に石英を用
いたのは一例であり、光透過性のものであれば何でもよ
く、また、上記コイルパターン7、7′において、例え
ばプリントコイル、薄膜コイル等を用いたりすることが
できる。また、上記光学ガラス8、8′に、反射を防ぐ
ためレーザビームの通過する孔部を設けてもよい。
【0040】一方、図2に示す第1の両面光磁気記録媒
体10は、本件出願人が先に特願平1−142563号
の明細書及び図面において提案したものであり、共通化
した基体11の両面にそれぞれ記録部16、光硬化樹脂
層17、透明保護板18を設けて構成されている。透明
保護板18と光硬化樹脂層17とは共に透光性を有しそ
れらの厚さの和は、0.6mm以下にすることができ
る。
【0041】上記各記録部16においては、それぞれ反
射層15が記録磁性層12よりも基体11側に配される
ように積層されており、それぞれ基体11側から反射層
15、第2の誘電体層14、記録磁性層12、第1の誘
電体層13の順に積層されている。この両面光磁気記録
媒体10は基体11が共通化されているため、これまで
の基体の貼り合わせによる従来の両面光磁気記録媒体に
比べて厚さをほぼ半分に抑えることができるようなもの
である。
【0042】次に動作説明をする。上述のように構成さ
れる第1の光磁気ピックアップ装置は、フォーカスコイ
ル3aにフォーカス駆動電流を供給することにより、コ
イルボビン4、及びこのコイルボビン4に設けられてい
る磁界発生装置9が図2中矢印Fで示す上記対物レンズ
2の光軸方向であるフォーカス方向に駆動変位される。
【0043】また、上記トラッキングコイル3bにトラ
ッキング駆動電流が供給されることにより、コイルボビ
ン4、及び磁界発生装置9が図2中矢印Tで示す対物レ
ンズ2の光軸に直交する方向であるトラッキング方向に
駆動変位される。同様に、第2の光磁気ピックアップ装
置についても上記F方向及び上記T方向に第1の光磁気
ピックアップ装置の駆動に同期して駆動変位される。
【0044】同時に、磁界発生装置9、9′の導体7
a、7a′で形成されるコイルパターン7、7′に、記
録しようとする信号を増幅した高周波の電流信号を供給
することにより磁界が発生する。この磁界は記録信号に
応じて高速反転制御されており、上記両面光磁気記録媒
体10の記録磁性層12、12に印加される。そして、
この記録磁性層12、12の磁界の印加された領域に、
レーザ装置1、1′から照射されるレーザビームを対物
レンズ2、2′及び光透過性を有する光学ガラス8、
8′を介して集束し、記録磁性層12、12の温度をキ
ュリー点以上に上昇させることにより情報信号の記録を
行うことができる。
【0045】以上の説明から明らかなように、本実施形
態における光磁気ディスク記録及び/又は再生装置は、
レーザ装置1、1′や対物レンズ2、2′等から成るピ
ックアップ6、6′である光学系と、光学ガラス8、
8′にコイルパターン7、7′を形成して成る磁界発生
装置9、9′である磁気系とを両面光磁気記録媒体10
の同一面側に設けることにより、コイルパターンと光磁
気記録媒体10との距離を短くできる。
【0046】さらに透明保護板18と光硬化樹脂層17
とから成る透光性カバーの厚さが小さいので、結局、コ
イルパターン7、7′と両面光磁気記録媒体10の記録
磁性層12、12との距離を極めて短くできるから、従
来までは極めて困難であるとされていた光磁気変調方式
による両面光磁気記録媒体への記録及び再生が可能とな
る。
【0047】また、ピックアップ6、6′のコイルボビ
ン4、4′と磁界発生装置9、9′とを、例えば接着等
によって結合固定することにより、対物レンズ2、2′
の中心と、磁界発生装置9、9′の磁界の中心とを合わ
せることが容易となり、また、フォーカスサーボによ
り、ピックアップ6、6′と磁界発生装置9、9′とが
連動するため、両面光磁気記録媒体10に印加する磁界
の強度を常に一定とすることができる。また、従来まで
必要であった磁気系のための駆動系を省略できる。そし
て、上記光磁気ピックアップ装置の配設スペースに余裕
ができるため、設計における自由度を増すことができ
る。
【0048】上記第2の実施形態によれば、両面光磁気
記録媒体の記録及び再生を様々に行うことが可能とな
り、例えばレーザ装置1、1′及び磁気発生装置9、
9′を同時に用いることによって、両面光磁気記録媒体
10の上面側及び下面側への同時記録が可能となり、ま
たレーザ装置1と1′とを同時に用いれば同時再生が可
能となる。これによって、より大容量化が図れるととも
に、情報信号のより高速な記録及び再生が可能となる。
【0049】また、両面光磁気記録媒体10の一方の面
においてまず記録または再生を行ってから、次に他方の
面において記録または再生を行うことが可能となる。こ
れによって、片面光磁気記録媒体と比べて2倍の容量の
記録及び再生ができる。
【0050】なお、上述の場合、一方の面に記録する
際、他方の面側に配置されている磁界発生装置9または
9′からも磁界を発生させながら2つの磁界発生装置9
及び9′を同時に用いることができる。したがって、記
録磁性層12に対してその両面から磁界を加えることが
でき、より大きな磁界のもので記録を行える。また、一
方の面に記録する際に他方の面側に配置されている磁界
発生装置だけを用いることにより記録を行うことも可能
である。
【0051】次に、第3の実施形態について説明する。
図4に示すように本実施形態は、図2に示すのと同様の
光磁気ディスク記録及び/又は再生装置を用いるととも
に、図4に示す第2の両面光磁気記録媒体30を用いて
記録及び再生を行うことができるように構成されている
ものである。
【0052】上記第2の両面光磁気記録媒体30は、本
願の発明者の一人が先に他の発明者と共に特願平1−2
74734号の明細書及び図面において提案したもので
あり、共通化した基体31の両面にそれぞれ高透磁率層
32、光硬化性樹脂層33、光磁気記録層34、接着剤
層35、透明保護板36が順次に積層されているもので
ある。透明保護板36と接着剤層35とは共に透光性を
有しそれらの厚さの和は、0.6mm以下とすることが
できる。
【0053】高透磁率層32は、例えばFe、Co、N
iなどの遷移金属、及びこれらの合金であるパーマロ
イ、センダスト、またはアモルファス磁性合金などの高
透磁率を有する材料から構成されるものであって、両面
光磁気記録媒体30の垂直方向における垂直磁界効率を
高めることが可能となる。
【0054】第3の実施形態においては、第2の両面光
磁気記録媒体30が高透磁率層32を備えているため、
磁界発生装置9、9′からの磁束が、例えば図4の破線
で示すように、磁気閉ループを構成するから、記録時に
おいて両面光磁気記録媒体30に印加される磁束を効果
的に集束してその垂直磁界効率を高めることができて好
ましい。
【0055】また、第3の実施形態においても、両面光
磁気記録媒体30の両面において同時に記録または再生
が可能であり、また一方の面で記録または再生を行って
から、次に他方の面で記録または再生を行うことが可能
である。
【0056】以上のように、第2及び第3の実施形態で
は、第1の実施形態と同様に対物レンズ2、2′のNA
をより大きくしたのでより高密度な記録及び再生が可能
となるとともに、両面光磁気記録媒体を用いることがで
きるため、より大容量でかつより高速な記録及び再生が
可能である。したがって、大容量化された光磁気ディス
ク記録及び/又は再生装置を提供することができる。
【0057】なお、第1〜第3の実施形態においては、
その磁界発生装置9、9′は磁界変調方式によるもので
あったが、他の方式例えば光変調方式によるものにも適
用可能である。また、第1〜第3の実施形態は光磁気デ
ィスク記録及び/又は再生装置であるが、本願の発明は
これに限定されるものではなく、例えば記録層にピット
を設けて構成される光記録媒体(例えば追記型光記録媒
体なども含む)の記録及び/又は再生を行う光ディスク
記録及び/又は再生装置でもよいことは勿論である。
【0058】
【発明の効果】請求項1に係る光ディスク記録及び/又
は再生装置によれば、レーザビームを集束する対物レン
ズのNAをより大きくしたから、より高密度な記録及び
/又は再生が可能となって、大容量化を図ることができ
る。
【0059】請求項2に係る光ディスク記録及び/又は
再生装置によれば、光ディスクの透光性カバーをより薄
くしたから、対物レンズのNAが大きくて厚さが厚くて
も、この対物レンズが光ディスクに接触せず、また、対
物レンズのコマ収差が抑制されていて、より高密度な記
録及び/又は再生が可能である。
【0060】請求項3に係る光ディスクによれば、レー
ザビームを集束する対物レンズのNAをより大きくする
とともに、光ディスクの透光性カバーをより薄くしたか
ら、より高密度な記録及び/又は再生が可能となって、
大容量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第1の実施形態である光磁気ディ
スク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図であ
る。
【図2】本願の発明の第2の実施形態である光磁気ディ
スク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図であ
る。
【図3】図1、2、4に示す光磁気ディスク記録及び/
又は再生装置において用いることのできるコイルパター
ンの形成された光学ガラスの正面図である。
【図4】本願の発明の第3の実施形態である光磁気ディ
スク記録及び/又は再生装置の構成を示す断面図であ
る。
【図5】従来の光磁気ディスク記録及び/又は再生装置
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
2、2′…対物レンズ、10、30、40…光磁気記録
媒体(光ディスク) 、16…記録部(記録層) 、17、
18…光硬化樹脂層及び透明保護板(透光性カバー) 、
34…光磁気記録層(記録層) 、35、36…接着剤層
及び透明保護板(透光性カバー)、41…透光性基体
(透光性カバー) 、43…記録磁性層(記録層) 、t
1 、t2 …透光性カバーの厚さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録及び/又は再生のためにレーザビー
    ムが照射される記録層と、この記録層を覆うように設け
    られているとともに上記レーザビームが透過する透光性
    カバーとを備えている光ディスクについて記録及び/又
    は再生を行うための光ディスク記録及び/又は再生装置
    であって、上記記録及び/又は再生のために上記レーザ
    ビームを出射する光源と、この光源から出射された上記
    レーザビームを上記透光性カバーを介して上記記録層に
    集束する対物レンズとを具備し、上記対物レンズによっ
    て上記記録層に集束された上記レーザビームの最小直径
    を2ω0 、上記レーザビームの波長をλ、上記対物レン
    ズの開口数をNAとしたときに、上記最小直径2ω0
    が、 2ω0 =0.82×λ/NA (NA=0.55〜0.70) で与えられる光ディスク記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記透光性カバーの厚さが0.6〜0.
    1mmである請求項1記載の光ディスク記録及び/又は
    再生装置。
  3. 【請求項3】 記録及び/又は再生のために光源から出
    射されるレーザビームの波長をλ、このレーザビームを
    集束させる対物レンズの開口数をNAとしたときに、 2ω0 =0.82×λ/NA (NA=0.55〜0.70) で表される上記レーザビームの最小直径2ω0 で走査さ
    れて記録又は再生が行われる光ディスクであって、上記
    対物レンズによって集束された上記レーザビームが照射
    される記録層と、この記録層を覆うように設けられてい
    るとともに上記レーザビームが透過する透光性カバーと
    を備え、この透光性カバーの厚さが0.6〜0.1mm
    である光ディスク。
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