JP2004145972A - リードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラム - Google Patents

リードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】内復号器と外復号器を有する反復型のリードチャネル復号器において、回路規模を大きくすることなく、エラー訂正能力を高めること。
【解決手段】誤訂正補正部110、120および130がそれぞれDAE部43、45および47の誤訂正を補正し、正規化部141〜144がそれぞれLDPC部151〜154の性能が最善となるようにLDPC部151〜154の入力情報を正規化し、LDPC部151〜154の復号アルゴリズムをチャネル情報が十分活用されるよう変更する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号器による復号と外復号器による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラムに関し、特に、内復号器の簡略化に起因する性能劣化を防ぎ、エラー訂正能力を高めることができるリードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録再生装置には、記録した信号を誤りなく再生するため、強力なエラー訂正機能が搭載されている。このエラー訂正によって初めて、ノイズが含まれた不安定な信号の中から記録信号を確実に復元することが可能となる。
【0003】
近年、記録再生装置のエラー訂正は、主としてPRML(Partial Response Maximum Likelihood)、ECC(Error Correcting Code)と呼ぶ2つの手法の組合せによって実現されてきた。PRMLは、記録チャネルを符号間干渉のあるパーシャルレスポンスチャネル(PRチャネル)とみなし、一般にビタビ検出器を用いた最尤復号(Maximum Likelihood Detection)を行う方式である。一方、ECCは、ビタビ検出器で訂正できなかったエラーを訂正するものであり、一般にリードソロモン符号が用いられている。ビタビ検出器やリードソロモン符号に関する一般的な解説は、多数の文献に示されており、例えば、非特許文献1に示されている。
【0004】
図4は、記録再生装置の代表例である磁気ディスク装置の記録再生系の主要構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、磁気ディスク装置の記録再生系は、大きく分けて、ハードディスクコントローラ(HDC)1、リードチャネル(RDC)2およびプリアンプ3からなる。
【0005】
データを磁気ディスクに記録する場合、まずHDC1内で、CRC符号器4とECC符号器5によって記録データにパリティが付加される。ここで、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号は、ECCの誤訂正を検出するために用いられるものである。
【0006】
次に、RDC2では、符号器6、記録補償器7、ドライバ8を経由し、プリアンプ3に記録データが送出される。ここで、符号器6では、PLLによるクロック再生を安定化するためのRLL符号等が用いられる。また、記録補償器7は、磁化反転が隣接する個所で反転間隔を多少広げる補償処理を行う。最後に、プリアンプ3は、ドライバ9によって記録ヘッドへのライト電流を発生させる。
【0007】
一方、磁気ディスクに記録されたデータを再生する場合は、再生ヘッドからのアナログ電圧がまずアンプ10によって増幅された後、RDC2に送られる。RDC2は、TA検出部11でのサーマルアスペリティ検出処理の後、可変利得アンプ(VGA)12、ローパスフィルタ(LPF)13、ADコンバータ(ADC)14を経由してデジタル信号への変換を行う。そして、FIRフィルタ15によって波形等化を行った後、復号器16でビタビ復号を行う。
【0008】
なお、RDC2内には、信号をサンプリングするタイミングを制御するPLL17、および可変利得アンプ12の利得を制御する自動利得制御器(AGC)18も搭載されている。
【0009】
そして、RDC2による復号結果はHDC1に戻され、HDC1内のECC復号器19によってエラー訂正が行われた後、CRC検査部20を経て、再生データとなる。
【0010】
また、PRML方式に変わる新しい符号・復号方式として、ターボ符号・低密度パリティ符号(LDPC:Low Density Parity Check codes)等が提案されている。これらの符号・復号方式は、反復計算で復号を行うことから、ここでは反復型方式(iterative method)と総称する。反復型方式としては、特許文献1に開示されているターボ符号が代表的である。
【0011】
ターボ符号は、2つの再帰的組織畳み込み符号(RSC: Recursive Systematic Convolutional code)を、ランダムインターリーバを介して接続した並列連接(parallel concatenation)符号であり、復号は2つの復号器を用いた反復計算によって行う。
【0012】
ターボ符号は通信の分野で考案されたが、これを記録再生系のPRチャネルに適用した複数の方式が、非特許文献2に開示されている。図5は、ターボ符号を記録再生系のPRチャネルに適用する場合の符号器および復号器の構成を示す機能ブロック図である。
【0013】
同図(a)に示すように、ターボ符号を記録再生系のPRチャネルに適用する場合、符号器は、2つの要素符号器(constituent encoder)21、23をランダムインターリーバ22(図5ではπと表示)を介して縦列連接(serial concatenation)した構成を取る。この時、チャネルに近い符号器を内符号器(inner encoder)、もう一方を外符号器(outer encoder)と呼ぶ。
【0014】
実は、PRチャネルでは、チャネル自体を畳み込み符号器とみなすことができるので、内符号器23は明に設ける必要がない。ただし、再帰的組織畳み込み符号にするためにプリコーダと呼ばれる補完的な符号器を用いる場合もある。
【0015】
また、外符号器21としては、2つのRSCを用いるものや1つのRSCを用いるものなどが各種提案されている。また、非特許文献3に開示されるLDPCを用いる場合や、非特許文献4に示される積符号(TPC: Turbo Product Code)を用いる場合もある。
【0016】
一方、反復型方式の復号器は、図5(b)に示すように、内復号器24および外復号器26と呼ばれる2つの要素復号器(constituent decoder)で構成される。内復号器24は内符号器23に対応した復号を、外復号器26は外符号器21に対応した復号を行う。また、内復号器24をチャネル復号器と呼ぶこともある。
【0017】
反復型方式で特徴的な点は、最大事後確率(MAP: Maximum a posteriori Probability)復号を行うという点であり、そのため2つの要素復号器はいずれも軟入力・軟出力(SISO: Soft−In/Soft−Out)復号器となる。ここで、SISO復号器とは、単なる0または1といった硬判定結果を出力するのではなく、0.4や0.9といった信頼度情報を出力する復号器である。
【0018】
例えば、内復号器は、チャネルからのリード信号系列y(k=1〜N)が与えられた条件下で、符号化前の情報シンボルxの事後確率を計算するものであり、事後確率は、xが1である確率と0である確率の対数尤度比(LLR:Log−LikelihoodRatio)である全確率情報
【数1】
Figure 2004145972
で表現される。ただし、
【数2】
Figure 2004145972
である。
【0019】
また、内復号器には、復号に先立って得られている事前情報Λ(x)がやはり対数尤度比の形で入力される。内復号器はこの事前情報Λ(x)とリード信号系列yから、(1)式の全確率情報Λ(x)を算出する。また、全確率情報Λ(x)から事前情報Λ(x)を差し引いた外部情報(extrinsic information)
【0020】
Λ(x)=Λ(x)−Λ(x
を出力し、この外部情報Λ(x)がもう一方の復号器に伝えられる。
【0021】
ここで、復号の手順を改めて図5(b)で説明する。リード信号系列yは、まず内復号器24に入る。内復号器24は、リード信号系列yと、外復号器26から出力される事前情報Λ(x)とから、外部情報Λ(x)を算出して出力する。出力された外部情報Λ(x)は、逆インターリーバ25(図5ではと表示)を経由して外復号器のチャネル情報Λ(x’)となる。
【0022】
また、外復号器26は、チャネル情報Λ(x’)から情報系列の全情報確率Λ(u)と外部情報Λ(x’)を出力する。この外部情報Λ(x’)は、再度インターリーバ27(図5ではπと表示)を経由して内復号器24の事前情報Λ(x)として用いられる。
【0023】
そして、これらの内復号器24および外復号器26の処理を所定の回数反復した後、外復号器26が出力する全確率情報Λ(u)を判定部28がしきい値処理することで復号が達成される。
【0024】
ここで、畳み込み符号等の状態遷移で定義される符号に対するSISO復号の具体的計算法としては、BCJRアルゴリズムがあり、非特許文献5に詳しく説明されている。一般には、内符号器・外符号器ともBCJRアルゴリズムを用いるが、外符号器としてLDPC符号を使う場合は、非特許文献6に紹介されているsum−product法が用いられる。また、反復型方式全般に渡る解説が非特許文献6で述べられている。これらの反復型方式は、PRML方式を上回る高いエラー訂正能力を有しており、次世代符号化方式として有望視されている。
【0025】
しかし、反復型方式は、反復回数に比例して回路規模が大きくなるという欠点を有している。これは、データ転送速度が速い場合は同じ回路を繰返し使用することが困難なため、反復回数分の回路を実装することに起因している。
【0026】
図6は、反復型のリードチャネル復号器の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは、インターリーバおよび逆インターリーバは外復号器に含まれるものとしている。
【0027】
同図に示すように、このリードチャネル復号器30では、反復回数を4回としたため、31〜38の内・外復号器が必要となり、内復号器にBCJRアルゴリズムによる復号器を使用した場合、回路規模が非常に大きくなってしまう。
【0028】
この対策として、内復号器として簡略化されたDAE(Decision Aided Equalization)を使う方式が非特許文献6に紹介されている。図7は、DAEを用いたリードチャネル復号器の構成を示す図である。同図に示すように、このリードチャネル復号器40は、BCJR部41と、DAE部43、45および47と、LDPC部42〜48と、判定部49とを有する。
【0029】
BCJR部41は、BCJRアルゴリズムを用いた内復号器であり、リード信号系列yから外部情報Λ(x)を算出して出力する。このリードチャネル復号器40のように、簡略化内復号器としてDAE法を用いた場合、入力の事前情報に正確さが要求されるため、反復の初回にはBCJRアルゴリズムなどを利用した内復号器が使用される。
【0030】
DAE部43、45および47は、DAE法を用いた内復号器であり、リード信号系列yおよび事前情報Λ(x)から外部情報Λ(x)を算出して出力する。この外部情報Λ(x)は、LDPC部42〜48が入力する事前情報となる。
【0031】
LDPC部42〜48は、外符号にLDPCを用いた外復号器であり、DAE部43、45および47の出力する外部情報Λ(x)を事前情報として外部情報を算出する。この外部情報は、次の内復号器の事前情報Λ(x)となる。
【0032】
判定部49は、全確率情報Λ(u)をしきいち処理する処理部であり、具体的には、全確率情報Λ(u)が負の場合には0を、全確率情報Λ(u)が正の場合には1を出力する。
【0033】
このように、このリードチャネル復号器40では、内復号器にDAE法を使用した復号器を用いることによって、反復型方式の欠点である回路規模の増大を防いでいる。
【0034】
また、外符号にLDPCを用いた場合、外復号器には非特許文献6に紹介されるsum−product法を用いた復号器が用いられる。このsum−product法を用いた復号器では、検査行列Mをj×i、bitからcheckへの対数尤度比をLLR(qji)、 checkからbit への対数尤度比をLLR(rji)、全確率情報をΛ(x)とすると、図8に示す復号アルゴリズムを用いて入力事前情報Λ(x)および出力外部情報Λ(x)を繰返し算出している。
【0035】
図8は、sum−product法を用いた復号器の復号アルゴリズム、すなわち図7に示したLDPC部42〜48の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、LDPC部42〜48は、まず、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)をチャネル情報である入力事前情報Λ(x)で初期化を行う。すなわち、LLR(qji)= Λ(x)とする(ステップS801)。
【0036】
そして、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)を用いてcheckからbit への対数尤度比LLR(rji)を(2)式のように更新する(ステップS802)。
【数3】
Figure 2004145972
ここで、
【数4】
Figure 2004145972
である。
【0037】
そして、checkからbit への対数尤度比LLR(rji)と入力事前情報Λ(x)を用いて全確率情報Λ(x)を(3)式のように求める(ステップS803)。
【数5】
Figure 2004145972
【0038】
そして、次反復のために出力外部情報Λ(x)と、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)を(4)式および(5)式のように更新する(ステップS804)。
【数6】
Figure 2004145972
【0039】
そして、上述した処理を所定の回数実行したか否かを調べ(ステップS805)、所定の回数実行していない場合には、ステップS802に戻って、上述した処理を繰り返す。一方、上述した処理を所定の回数実行した場合には、復号処理を終了する。
【0040】
【特許文献1】
米国特許第5446747号明細書(第10頁、第1図)
【非特許文献1】
エス・リン、ディー・ジェー・コステロ・ジュニア(S. Lin and D. J. Costelo, Jr.)著、「エラー・コントロール・コーディング・ファンダメンタルズ・アンド・アプリケーションズ(Error control  coding: fundamentals and applications)」、プレンティス・ホール(Prentice−Hall)、1983年
【非特許文献2】
ティー・ソウビグニア他(T.Souvignier et al.)著、 「ターボ・デコーディング・フォー・ピーアールフォー:パラレル・バーザス・シリアル・コンカティネーション(Turbo Decoding for PR4: ParallelVersus Serial Concatenation)」、プロシーディング・アイトリプルイー・インターナショナル・コンフェレンス・オン・コミュニケーションズ(Proc. IEEE Int. Conf. on Communications)、1999年、p.1638−1642
【非特許文献3】
アール・ジー・ガラガー(R. G. Gallager)著、「ロー・デンシティ・パリティ・チェック・コード(Low−Density Parity−Check Codes)」、ケンブリッジ(Cambridge)、マサチューセッツ(MA):エムアイティー・プレス(MIT Press)1963年、p.47−69
【非特許文献4】
アール・エム・ピンディア(R. M. Pyndiah)著、「ニア・オプティマム・デコーディング・オブ・プロダクト・コード:ブロック・ターボ・コード(Near−optimum decoding of product codes: block turbo codes)」、アイトリプルイー・トランズアクションズ・オン・コミュニケーションズ(IEEE Trans. on Communications)、1998年、第46巻、第8号、p.1003−1010
【非特許文献5】
エル・アール・バール他(L. R. Bahl et al.)著、「オプティマル・デコーディング・オブ・リニア・コード・フォー・ミニマイジング・シンボル・エラー・レイト(Optimal decoding of linear codes for minimizing symbol error rate)」、アイトリプルイー・トランズアクションズ・インフォーメーション・セオリ(IEEE Trans.   Inform. Theory)、1974年、第20巻、p.248−87
【非特許文献6】
ゼット・ウー(Z. Wu)著、「コーディング・アンド・イタラティブ・ディテクション・フォー・マグネティック・レコーディング・チャネルズ(Coding and iterative detection for magnetic recording channels)」、クルウェア・アカデミック・パブリッシャーズ(  Kluwer Academic Publishers)、2000年、p.71−87
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リードチャネル復号器40のように、内復号器の復号アルゴリズムとしてBCJRのかわりにDAEを用いて簡略化すると、内復号器の性能劣化が発生するという問題がある。
【0042】
また、外復号器に用いるLDPCでは、チャネル情報である入力事前情報Λ(x)はLLR(qji)の初期化のみにしか利用されないため、反復2回目以降の内復号器への出力である出力外部情報Λ(x)へチャネル情報が活用されていないという問題がある。
【0043】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、内復号器の簡略化に起因する性能劣化を防ぎ、エラー訂正能力を高めることができるリードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラムを提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号器による復号と外復号器による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号器であって、前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号器への入力情報を生成する補正手段を備えたことを特徴とする。
【0045】
また、本発明は、記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号工程による復号と外復号工程による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号方法であって、前記内復号工程の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号工程への入力情報を生成する補正工程を含んだことを特徴とする。
【0046】
また、本発明は、記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号手順による復号と外復号手順による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号プログラムであって、前記内復号手順の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号手順への入力情報を生成する補正手順をコンピュータで実行することを特徴とする。
【0047】
かかる発明によれば、内復号器の入力情報および出力情報に基づいて出力情報を補正して外復号器への入力情報を生成することとしたので、内復号器の簡略化に起因する性能劣化を防ぎ、エラー訂正能力を高めることができる。
【0048】
また、本発明は、記録媒体に符号化されて記録されたデータを復号するリードチャネル復号器であって、前記記録媒体から読み込んだ信号系列に基づき前記データの復号の信頼度に関する情報を外部情報として生成する内復号手段と、低密度パリティ符号を用いた復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に前記内復号手段により生成された外部情報を該反復計算毎に使用する外復号手段と、を備えたことを特徴とする。
【0049】
この発明によれば、記録媒体から読み込んだ信号系列に基づきデータの復号の信頼度に関する情報を外部情報として生成し、低密度パリティ符号を用いた復号をおこない、データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に生成した外部情報を反復計算毎に使用することとしたので、エラー訂正能力を高めることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るリードチャネル復号器、リードチャネル復号方法およびリードチャネル復号プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0051】
まず、本実施の形態に係るリードチャネル復号器の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るリードチャネル復号器の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは説明の便宜上、図7に示したリードチャネル復号器40の各部と同様の役割を果たす機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0052】
同図に示すように、このリードチャネル復号器100は、BCJR部41と、3つのDAE部43、45および47と、3つの誤訂正補正部110、120および130と、4つの正規化部141〜144と、4つのLDPC部151〜154と、判定部49とを有する。
【0053】
誤訂正補正部110、120および130は、それぞれDAE部43、45および47の出力外部情報Λ(x)を補正する処理部であり、DAE部43、45および47の入力事前情報Λ(x)と出力外部情報Λ(x)に基づいて補正を行う。なお、これらの誤訂正補正部110、120および130はいずれも同様の構成を有するので、以下の説明では誤訂正補正部110を例にとって説明する。
【0054】
DAE法は、対象となるリード信号系列に対して符号間干渉の応答範囲であるμに対してリード信号系列:yi:i=k+1 ̄k+μ及び事前情報Λ(xi:i=k−μ ̄k+μ,i)を用いて外部情報Λ(x)を算出して出力する。ここで、入力事前情報Λ(x)に対して出力外部情報Λ(x)の符号が反転すればDAEにより訂正が行われたことになる。
【0055】
そこで、誤訂正補正部110は、この訂正が正しいか否かを検出し、誤訂正であった場合に補正処理を行う。図2は、図1に示した誤訂正補正部110の構成を示す機能ブロック図である。
【0056】
同図(a)に示すように、この誤訂正補正部110は、DELAY111と、検出部112と、訂正部113とを有する。DELAY111は、入力事前情報Λ(x)をDAEの処理時間分遅延する処理部であり、検出部112は、DELAY111により遅延された入力事前情報Λ(x)とDAE部43により生成された出力外部情報Λ(x)を用いて誤訂正を検出する処理部である。また、訂正部113は、検出部112が誤訂正を検出した場合に、DAE部43の生成した出力外部情報Λ(x)を訂正する処理部である。
【0057】
同図(b)は、検出部112の詳細を示す図である。同図(b)に示すように、この検出部112は、Λ(x)、Λ(x)の符号の排他的論理和(EOR)によって訂正を検出する。また、出力外部情報Λ(x)の絶対値が入力事前情報Λ(x)の絶対値より小さい場合には誤訂正と判断されるので、比較器により|Λ(x)|>|Λ(x)|を検出し、訂正検出の結果と論理積(AND)により検出結果とする。
【0058】
同図(c)は、訂正部113の構成の一例を示す図である。同図(c)に示すように、この訂正部113は、検出結果に基づき、誤訂正でない場合には出力外部情報Λ(x)をそのまま出力し、誤訂正の場合には不定値(0)を出力する。また、同図(d)は、訂正部113の他の構成例を示す図であり、検出結果に基づき、誤訂正でない場合には出力外部情報Λ(x)をそのまま出力し、誤訂正の場合には出力外部情報Λ(x)の符号を反転して出力する。
【0059】
このように、この誤訂正補正部110がDAE部43の生成する出力外部情報Λ(x)に誤訂正があったか否かを検出し、誤訂正を検出した場合には、出力外部情報Λ(x)の値を補正することとしたので、リードチャネル復号器100のエラー訂正能力を高めることができる。
【0060】
正規化部141〜144は、BCJR部41、DAE部43、45および47の出力分布に応じた正規化処理を行う処理部である。一般に、外復号器には性能が最善となる入力分布があり、内復号器の出力分布に応じた正規化処理を行うことで外復号器の性能を改善することができる。
【0061】
そこで、内復号器の出力絶対値の最大値Mと正規化値AによりΛ(x)=Λ(x)×A/Mとして正規化処理を行う。ここで、Aは、内復号器に用いるアルゴリズムにより求めるか、実装した実回路から事前に実験により求めることができる。また、正規化部141は、BCJR部41の出力を正規化するため、AおよびMの値として正規化部142〜144とは異なる値を用いる。
【0062】
このように、正規化部141〜144がBCJR部41、DAE部43、45および47の出力分布に応じた正規化処理をおこなうこととしたので、外復号器の性能を改善し、リードチャネル復号器100のエラー訂正能力を高めることができる。
【0063】
LDPC部151〜154は、外符号にLDPCを用いた外復号器である。ただし、これらのLDPC部151〜154は、以下に示すように、LDPC部42〜48と異なる復号アルゴリズムを用いて復号を行う。
【0064】
図3は、LDPC部151〜154の復号処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、これらのLDPC部151〜154は、まず、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)を0で初期化する。すなわち、LLR(qji)=0とする(ステップS301)。
【0065】
そして、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)を、チャネル情報である入力事前情報Λ(x)を加えることによって更新し(ステップS302)、この更新した対数尤度比LLR(qji)を用いてcheckからbit への対数尤度比LLR(rji)を(6)式のように更新する(ステップS303)。
【数7】
Figure 2004145972
ここで、
【数8】
Figure 2004145972
である。
【0066】
そして、checkからbit への対数尤度比LLR(rji)と入力事前情報Λ(x)を用いて全確率情報Λ(x)を(7)式のように求める(ステップS304)。
【数9】
Figure 2004145972
【0067】
そして、次反復のために出力外部情報Λ(x)と、bitからcheckへの対数尤度比LLR(qji)を(8)式および(9)式のように更新する(ステップS305)。
【数10】
Figure 2004145972
【0068】
そして、上述した処理を所定の回数実行したか否かを調べ(ステップS306)、所定の回数実行していない場合には、ステップS302に戻って、上述した処理を繰り返す。一方、上述した処理を所定の回数実行した場合には、復号処理を終了する。
【0069】
このように、LDPC部151〜154が対数尤度比LLR(qji)を更新する際に常にチャネル情報である入力事前情報Λ(x)を加えることとしたので、外部情報を算出する場合にチャネル情報が活用され、リードチャネル復号器100のエラー訂正能力を高めることができる。また、(7)式を(8)式および(9)式に代入することにより入力事前情報Λ(x)の演算処理は相殺されるため、従来アルゴリズムと計算量は等価となる。
【0070】
上述してきたように、本実施の形態では、誤訂正補正部110、120および130がそれぞれDAE部43、45および47の誤訂正を補正し、正規化部141〜144がそれぞれLDPC部151〜154の性能が最善となるようにLDPC部151〜154の入力情報を正規化し、LDPC部151〜154の復号アルゴリズムをチャネル情報が十分活用されるよう変更することとしたので、内復号器にDAEを用いることに起因する性能劣化を防ぎ、リードチャネル復号器100のエラー訂正能力を高めることができる。
【0071】
なお、本実施の形態では、誤訂正補正部110〜130、正規化部141〜144およびLDPC部151〜154を有するリードチャネル復号器100について説明したが、これらの機能部を全て使用する必要はなく、これらの機能部の一部を使用することもできる。
【0072】
例えば、誤訂正補正部110〜130だけを使用し、LDPC部では従来の復号アルゴリズムを使用することが可能であり、正規化部141〜144だけを使用し、LDPC部では従来の復号アルゴリズムを使用することが可能である。また、LDPC部151〜154を使用し、誤訂正補正部110〜130および正規化部141〜144は使用しないことも可能である。さらに、誤訂正補正部110だけを使用して誤訂正補正部120および130は使用しないなど、特定の反復部分のみに本発明を実施することも可能である。
【0073】
また、本実施の形態では、リードチャネル復号器について説明したが、このリードチャネル復号器が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有するリードチャネル復号プログラムを得ることができる。そこで、これらのリードチャネル復号プログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
【0074】
図9は、リードチャネル復号プログラムを実行するコンピュータシステム900の一例を示す図である。同図に示すように、このコンピュータシステム900は、MPU(Micro Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、入出力部904と、PCインタフェース905とを有する。
【0075】
MPU901は、プログラムを実行する演算装置であり、ここでは、ROM902に記憶されたリードチャネル復号プログラムを実行する。ROM902は、読み出し専用のプログラムおよびデータを記憶したメモリであり、プログラムの実行に先立って、リードチャネル復号プログラムを記憶する。
【0076】
RAM903は、データの書き込みが可能なメモリであり、MPU901がプログラムの実行にともなって作成する一時的なデータ等を記憶する。入出力部904は、外部とのデータ授受を行う処理部である。
【0077】
PCインタフェース905は、プログラムの開発等に使用するパーソナルコンピュータとのインタフェースであり、パーソナルコンピュータで開発したプログラムのローディングや、パーソナルコンピュータとのデバッグ情報の授受などに使用される。
【0078】
(付記1)記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号器による復号と外復号器による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号器であって、
前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号器への入力情報を生成する補正手段
を備えたことを特徴とするリードチャネル復号器。
【0079】
(付記2)前記内復号器の出力情報の分布に応じて前記外復号器への入力情報を正規化する正規化手段をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載のリードチャネル復号器。
【0080】
(付記3)前記外復号器は、低密度パリティ符号を用いて復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に該外復号器の入力情報を該反復計算毎に使用することを特徴とする付記1または2に記載のリードチャネル復号器。
【0081】
(付記4)前記補正手段は、前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該内復号器の誤訂正を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された誤訂正に基づいて内復号器の出力情報を補正し、前記外復号器への入力情報を生成する訂正手段と、を備えたことを特徴とする付記1、2または3に記載のリードチャネル復号器。
【0082】
(付記5)前記検出手段は、前記内復号器の入力情報と出力情報を比較することにより該内復号器の誤訂正を検出することを特徴とする付記4に記載のリードチャネル復号器。
【0083】
(付記6)前記訂正手段は、前記検出手段により誤訂正が検出された場合に、内復号器の出力情報を不定として補正することを特徴とする付記4に記載のリードチャネル復号器。
【0084】
(付記7)前記訂正手段は、前記検出手段により誤訂正が検出された場合に、内復号器の出力情報の符号を反転することにより該出力情報を補正することを特徴とする付記4に記載のリードチャネル復号器。
【0085】
(付記8)記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号器による復号と外復号器による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号器であって、
前記内復号器の出力情報の分布に応じて前記外復号器への入力情報を正規化する正規化手段を
備えたことを特徴とするリードチャネル復号器。
【0086】
(付記9)記録媒体に符号化されて記録されたデータを復号するリードチャネル復号器であって、
前記記録媒体から読み込んだ信号系列に基づき前記データの復号の信頼度に関する情報を外部情報として生成する内復号手段と、
低密度パリティ符号を用いた復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に前記内復号手段により生成された外部情報を該反復計算毎に使用する外復号手段と、
を備えたことを特徴とするリードチャネル復号器。
【0087】
(付記10)内復号器による復号と外復号器による復号を反復することによりデータを復号する反復型復号器であって、
前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号器への入力情報を生成する補正手段
を備えたことを特徴とする反復型復号器。
【0088】
(付記11)記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号工程による復号と外復号工程による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号方法であって、
前記内復号工程の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号工程への入力情報を生成する補正工程
を含んだことを特徴とするリードチャネル復号方法。
【0089】
(付記12)前記内復号工程の出力情報の分布に応じて前記外復号工程への入力情報を正規化する正規化工程をさらに含んだことを特徴とする付記11に記載のリードチャネル復号方法。
【0090】
(付記13)前記外復号工程は、低密度パリティ符号を用いて復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に該外復号工程の入力情報を該反復計算毎に使用することを特徴とする付記11または12に記載のリードチャネル復号方法。
【0091】
(付記14)前記補正工程は、前記内復号工程の入力情報および出力情報に基づいて該内復号工程の誤訂正を検出する検出工程と、前記検出工程により検出された誤訂正に基づいて内復号工程の出力情報を補正し、前記外復号工程への入力情報を生成する訂正工程と、を含んだことを特徴とする付記11、12または13に記載のリードチャネル復号方法。
【0092】
(付記15)前記検出工程は、前記内復号工程の入力情報と出力情報を比較することにより該内復号工程の誤訂正を検出することを特徴とする付記14に記載のリードチャネル復号方法。
【0093】
(付記16)記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号手順による復号と外復号手順による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号プログラムであって、
前記内復号手順の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号手順への入力情報を生成する補正手順
をコンピュータで実行することを特徴とするリードチャネル復号プログラム。
【0094】
(付記17)前記内復号手順の出力情報の分布に応じて前記外復号手順への入力情報を正規化する正規化手順をさらにコンピュータで実行することを特徴とする付記16に記載のリードチャネル復号プログラム。
【0095】
(付記18)前記外復号手順は、低密度パリティ符号を用いて復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に該外復号手順の入力情報を該反復計算毎に使用することを特徴とする付記16または17に記載のリードチャネル復号プログラム。
【0096】
(付記19)前記補正手順は、前記内復号手順の入力情報および出力情報に基づいて該内復号手順の誤訂正を検出する検出手順と、前記検出手順により検出された誤訂正に基づいて内復号手順の出力情報を補正し、前記外復号手順への入力情報を生成する訂正手順と、をコンピュータで実行することを特徴とする付記16、17または18に記載のリードチャネル復号プログラム。
【0097】
(付記20)前記検出手順は、前記内復号手順の入力情報と出力情報を比較することにより該内復号手順の誤訂正を検出することを特徴とする付記19に記載のリードチャネル復号プログラム。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、内復号器の入力情報および出力情報に基づいて出力情報を補正して外復号器への入力情報を生成するよう構成したので、内復号器の簡略化に起因する性能劣化を防ぎ、エラー訂正能力を高めることができるという効果を奏する。
【0099】
また、本発明によれば、記録媒体から読み込んだ信号系列に基づきデータの復号の信頼度に関する情報を外部情報として生成し、低密度パリティ符号を用いた復号をおこない、データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に生成した外部情報を反復計算毎に使用するよう構成したので、エラー訂正能力を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るリードチャネル復号器の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した誤訂正補正部の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】LDPC部の復号処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】磁気ディスク装置の記録再生系の主要構成を示す機能ブロック図である。
【図5】ターボ符号を記録再生系のPRチャネルに適用する場合の符号器および復号器の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】反復型のリードチャネル復号器の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】DAEを用いたリードチャネル復号器の構成を示す図である。
【図8】図7に示したLDPC部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係るコンピュータシステムを示す図である。
【符号の説明】
1 HDC
2 RDC
3 プリアンプ
4 CRC符号器
5 ECC符号器
6 符号器
7 記録補償部
8,9 ドライバ
10 アンプ
11 TA検出部
12 VGA
13 LPF
14 ADC
15 FIR
16 復号器
17 PLL
18 AGC
19 ECC復号器
20 CRC検査部
21 外符号器
22,27 ランダムインターリーバ
23 内符号器
24,31,33,35,37 内復号器
25 逆インターリーバ
26,32,34,36,38 外復号器
28,39,49 判定部
30,40,100 リードチャネル復号器
41 BCJR部
42,44,46,48,151,152,153,154 LDPC部
43,45,47 DAE部
110,120,130 誤訂正補正部
111 DELAY
112 検出部
113 訂正部
141,142,143,144 正規化部
900 コンピュータシステム
901 MPU
902 ROM
903 RAM
904 入出力部
905 PCインタフェース

Claims (10)

  1. 記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号器による復号と外復号器による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号器であって、
    前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号器への入力情報を生成する補正手段
    を備えたことを特徴とするリードチャネル復号器。
  2. 前記内復号器の出力情報の分布に応じて前記外復号器への入力情報を正規化する正規化手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のリードチャネル復号器。
  3. 前記外復号器は、低密度パリティ符号を用いて復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に該外復号器の入力情報を該反復計算毎に使用することを特徴とする請求項1または2に記載のリードチャネル復号器。
  4. 前記補正手段は、前記内復号器の入力情報および出力情報に基づいて該内復号器の誤訂正を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された誤訂正に基づいて内復号器の出力情報を補正し、前記外復号器への入力情報を生成する訂正手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載のリードチャネル復号器。
  5. 前記検出手段は、前記内復号器の入力情報と出力情報を比較することにより該内復号器の誤訂正を検出することを特徴とする請求項4に記載のリードチャネル復号器。
  6. 前記訂正手段は、前記検出手段により誤訂正が検出された場合に、内復号器の出力情報を不定として補正することを特徴とする請求項4に記載のリードチャネル復号器。
  7. 前記訂正手段は、前記検出手段により誤訂正が検出された場合に、内復号器の出力情報の符号を反転することにより該出力情報を補正することを特徴とする請求項4に記載のリードチャネル復号器。
  8. 記録媒体に符号化されて記録されたデータを復号するリードチャネル復号器であって、
    前記記録媒体から読み込んだ信号系列に基づき前記データの復号の信頼度に関する情報を外部情報として生成する内復号手段と、
    低密度パリティ符号を用いた復号をおこない、前記データの復号の信頼度に関する情報を反復計算により算出する際に前記内復号手段により生成された外部情報を該反復計算毎に使用する外復号手段と、
    を備えたことを特徴とするリードチャネル復号器。
  9. 記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号工程による復号と外復号工程による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号方法であって、
    前記内復号工程の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号工程への入力情報を生成する補正工程
    を含んだことを特徴とするリードチャネル復号方法。
  10. 記録媒体に符号化されて記録されたデータを、内復号手順による復号と外復号手順による復号を反復することにより復号するリードチャネル復号プログラムであって、
    前記内復号手順の入力情報および出力情報に基づいて該出力情報を補正して前記外復号手順への入力情報を生成する補正手順
    をコンピュータで実行することを特徴とするリードチャネル復号プログラム。
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