JP2004144486A - コンクリート供試体成形用型枠 - Google Patents

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Minoru Arai
新井 年
Toru Taniguchi
谷口 徹
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Abstract

【課題】構造が簡単で、製造費用が安く、繰り返し使用でき、硬化したコンクリート供試体の離型が容易で、しかも型枠の再使用に際して型枠の清浄作業や剥離剤の塗布作業を必要としない、コンクリート供試体成型用型枠を提供することを課題とする。
【解決手段】保形性を備え、底面に孔の開いた外枠、および該外枠の円筒部に内接する合成樹脂シート製の内枠を主要部としてなる、コンクリート供試体成形用型枠により、上記の課題を解決する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート強度試験用の供試体を製造する際に用いられる成形用型枠に関するものである。
さらに詳しくは、本発明は、保形性を備えた円筒部がその上端に鍔部を有し、下端に孔の開いた底部を有してなる外枠と、この外枠の円筒部に内接する合成樹脂シート製の円筒部がその上端に鍔部を有し、下端に底部を有してなる内枠と、この内枠の底部上面に載置される耐衝撃性の円盤とからなるコンクリート供試体成形用の型枠に関するものである。
【0002】
また、本発明は、上記の外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に2分割され、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからなるコンクリート供試体成形用型枠に関するものである。
【0003】
さらに、本発明は、上記の外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に開閉自在になされ、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからなるコンクリート供試体成形用型枠に関するものである。
【0004】
【従来の技術】
コンクリート強度試験用の供試体を製造する際に用いられる成形用型枠として、主に次の3つのタイプのものが知られている。
すなわち、
タイプA:筒体を縦方向に2分割したものを組み合わせて筒体を形成し、この筒体と円形の底板とから型枠を形成するもの(例えば、特許文献1〜5参照)、
タイプB:プラスチック製の筒体からなり、硬化したコンクリート供試体を取り出す際に筒体の側壁面を切り離すもの(例えば、特許文献6〜8参照)、
タイプC:硬化したコンクリート供試体を取り出す際に筒体下部から噴出された圧縮空気などを利用するもの(例えば、特許文献9〜13参照)
などが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−302873号公報
【特許文献2】
特開平6−174614号公報
【特許文献3】
特開平6−307997号公報
【特許文献4】
特開平7−72052号公報
【特許文献5】
特開平9−26385号公報
【特許文献6】
特開平7−68524号公報
【特許文献7】
特開平7−83811号公報
【特許文献8】
特開平9−145570号公報
【特許文献9】
特開平6−31714号公報
【特許文献10】
特開平9−257676号公報
【特許文献11】
特開平11−320531号公報
【特許文献12】
特開2000−105179号公報
【特許文献13】
特開2001−205612号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の型枠のうち、タイプAのものは構造が複雑であり、しかも水密性を求められるため、型枠の製造コストが高くなるばかりでなく、重量があるためその運搬や取扱いに不都合があった。この型枠を何度も繰り返して使用すればコスト面の問題は解消できるかも知れないが、そのためには型枠を使用するたびにその内面に付着したコンクリートを完全に除去しなければならず、作業性の面で新たな問題が生じる。
上記のタイプBのものは、タイプAのものに比べれば構造が簡単であるが、硬化したコンクリート供試体を取り出す際に筒体の側壁面を破断するため、型枠として再使用することができず、コスト高となる上、環境の面でも好ましくない。
また、上記のタイプCのものは、硬化したコンクリート供試体を取り出すのに圧縮空気などを噴出するための特別な装置を必要とし、しかも筒体を型枠として再使用する場合には、前記のタイプAのものより作業性は幾分改善されているが、コスト高となる問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記のような課題を解決すべく鋭意研究の結果、保形性を備えた円筒部がその上端に鍔部を有し、下端に孔の開いた底部を有してなる外枠と、この外枠の円筒部に内接する合成樹脂シート製の円筒部がその上端に鍔部を有し、下端に底部を有してなる内枠と、この内枠の底部上面に載置される耐衝撃性の円盤とからコンクリート供試体成形用型枠を構成すれば、構造が簡単であり、外枠も内枠もそれぞれ一体成形できて製造コストが低く、硬化したコンクリート供試体を収容する内枠を外枠の底部に開けられた孔から軽く押すだけで外枠と内枠とを分離することができ、内枠の鍔部に切取り部を設けておけば硬化したコンクリート供試体を内枠から容易に取り出すことができ、しかも外枠にはコンクリートが付着しないのでそのまま再使用できて作業性にも優れていることを見出した。
【0008】
また、本発明者らは、上記の外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に2分割され、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからコンクリート供試体成形用型枠を構成すれば、構造が簡単であり、2分割された円筒部を重ねて輸送すれば、数量的に多く使用される内枠の運搬経費を大幅に節減でき、硬化したコンクリート供試体を収容する内枠を外枠の底部に開けられた孔から軽く押すだけで外枠と内枠とを分離することができ、内枠を接着個所で縦方向に引き離せば硬化したコンクリート供試体を内枠から容易に取り出すことができ、しかも外枠にはコンクリートが付着しないのでそのまま再使用できて作業性にも優れていることを見出した。
【0009】
さらに、本発明者らは、上記の外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に開閉自在になされ、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからコンクリート供試体成形用型枠を構成すれば、構造が簡単であり、開閉自在の円筒部を開いた状態で重ねて輸送すれば、数量的に多く使用される内枠の運搬経費を大幅に節減でき、硬化したコンクリート供試体を収容する内枠を外枠の底部に開けられた孔から軽く押すだけで外枠と内枠とを分離することができ、内枠を接着個所で縦方向に引き離せば硬化したコンクリート供試体を内枠から容易に取り出すことができ、しかも外枠にはコンクリートが付着しないのでそのまま再使用できて作業性にも優れていることを見出し、この発明を完成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明のコンクリート供試体成形用型枠の実施例を図面に基づいて以下に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明のコンクリート供試体成形用型枠の一つの態様は、保形性を備えた外枠と、合成樹脂シート製の内枠と、内枠の底部上面に載置される円盤とから構成されている。
【0011】
実施の形態1:
図1は、本発明のコンクリート供試体成形用型枠の縦断面図であり、図2は型枠を組み立てる前の状態を示す斜視図である。
本発明の型枠1は、外枠11、その内側に収められる内枠21、およびその内側に収められる円盤31からなる。
外枠11は、型枠1内に生コンクリートが充填されたときに、その形状を保持するのに十分な厚さを有する硬質合成樹脂で成形されており、上端に鍔部12を有し、下端に底部13を有する円筒部14からなり、底部13の中央部には孔15が開けられている。
【0012】
外枠11の大きさは、円筒部14の高さが約200mmであり、その内径が約100mmである。この大きさは、コンクリートの圧縮強度試験(JIS A 1108)に適合する大きさであるが、外枠11の大きさはこれに限定されるものではない。
外枠11が上記の大きさである場合、型枠内に充填される生コンクリートの重量は約3.5〜4.0kgとなるので、円筒部14の厚さは3mm程度で十分である。
【0013】
円筒部14の上端外周に設けられる鍔部12は、型枠1内に生コンクリートを充填してから硬化したコンクリート供試体を型枠から取り出すまでの間に型枠を移動させたりする際に型枠を把持するためのものであり、その幅は10mm程度であり、厚さは5mm程度である。円筒部14の下端には厚さ3mm程度の底部13が一体的に設けられており、その底部13の中央部には直径50mm程度の孔15が開けられている。この孔15は、硬化したコンクリートを型枠1から取り出す際に、この孔15を通して内枠21の底部を外から押圧し、内枠21を外枠11から分離させるためのものである。
【0014】
なお、円筒部14の上端部の内径は下端部の内径より0.4mmほど大きくなっていて、円筒部14は上方に向かって0.1°の広がり勾配を有している。この勾配は、硬化したコンクリートを型枠1から取り出す際に、コンクリート供試体の入った内枠21を外枠11から抜き取りやすくするためのものである。
また、外枠11は、型枠1内に生コンクリートを入れたときに、その形状を保つのに十分な強度を有していればよく、したがって外枠11の材質は合成樹脂に限定されない。
【0015】
内枠21は、上記の外枠11の内部に収められるものであり、上端に鍔部22を有し、下端に底部23を有する円筒部24からなる。型枠1の使用に際して、この内枠21を外枠11内に収容したときに、内枠21の鍔部22は外枠11の鍔部12の上面に載り、底部23は外枠11の底部13の上面に載り、円筒部24の外面と外枠の円筒部14の内面との間には0.1mmほどの隙間ができるようになされている。
この内枠21は、コンクリート供試体製造時に、内枠21内に投入される生コンクリートと外枠11とを隔てるのに十分な厚さを有していればよく、合成樹脂シートがポリエチレンテレフタレート(PET)である場合、その厚さは約0.1〜0.5mmが適当である。内枠21の鍔部22、底部23および円筒部24は、合成樹脂シートを公知の方法により一体成形して製造される。なお、内枠21の円筒部24も、外枠11の円筒部14と同様に、その上端部の内径が下端部の内径より0.4mmほど大きくなっていて、円筒部24は上方に向かって0.1°の広がり勾配を有している。
【0016】
円盤31は、内枠21の円筒部24の下端部内径に等しいか、それより0.05〜0.1mmほど小さい直径を有する。この円盤31は、内枠21の底部23に載置され、コンクリート供試体製造時に鉄棒などで生コンクリートを突いた際に、内枠21の底部23および外枠11の底部13を保護するためのものである。したがって、その厚さは材質にもよるが、円盤が鉄製である場合、約1.5mmで十分である。
【0017】
実施の形態2:
この実施形態における外枠11の円筒部14の内周面には溝16が縦方向に複数設けられている。この溝16は、硬化したコンクリート供試体を離型する際に、外枠11の円筒部14の内面と内枠21の円筒部24の外面との接触面積を小さくすることにより、両面間の摩擦抵抗を小さくして、硬化したコンクリート供試体の入った内枠21を外枠11から抜き取りやすくするためのものである。
したがって、溝16の幅および深さ、ならびにその間隔は特に限定されないが、内枠21が厚さ0.1mmで、表面平滑なPETシートを成形してなる場合、溝16の幅は約5mmで、深さは約0.2〜0.5mmであり、その間隔は約5mmが適当である。
この実施形態における型枠1は、その外枠11が上記のように溝16を有するほかは、実施の形態1と同じである。
【0018】
実施の形態3:
この実施形態では、内枠21の鍔部22に少なくとも1つの切取り部25が設けられている。この切取り部25は、内枠21内で硬化したコンクリート供試体を離型する際に、内枠21の鍔部22を破りやすくするためのものである。図5では、鍔部22の外周における切欠き25aとそれに続く切取り線25bとからなる切取り部25が鍔部22に等間隔で4つ設けられた例を示しているが、切取り部25の形状および数はこれに限定されず、任意である。
この実施形態における型枠1は、その内枠21の鍔部22に上記のような切取り部25が設けられているほかは、前記の実施の形態1または2と同じである。
【0019】
実施の形態4:
この実施形態では、内枠21の鍔部22に設けられた切取り部25が鍔部から円筒部24の下端まで続いており、内枠21内で硬化したコンクリート供試体を離型する際に、内枠21の鍔部22だけでなく、その円筒部24をも破りやすくなされている。
図6では、鍔部22の外周における切欠き25aとそれに続く鍔部22の切取り線25bおよび円筒部24の切取り線25cとからなる切取り部25が、鍔部22から円筒部24にかけて円周方向に等間隔で4つ設けられた例を示しているが、切取り部25の形状および数はこれに限定されず、任意である。
この実施例における型枠1は、その内枠21の鍔部22および円筒部24に上記のような切取り部25が設けられているほかは、前記の実施の形態1または2と同じである。
【0020】
実施の形態5:
この実施形態でも、上記の実施形態と同様に、内枠21の鍔部22に設けられた切取り部25が鍔部から円筒部24の側壁下端まで延びているが、円筒部24の切取り線25cが図7に示すように、らせん状となされている。
本発明のコンクリート供試体成形用型枠のもう一つの態様は、保形性を備えた外枠と、縦方向に2分割された円筒部と、その底部に接着される円盤とから構成される。
【0021】
実施の形態6:
この実施形態では、図8に示すように、内枠21の円筒部24は、縦方向に2分割されており、2分割された各半円筒部24aおよび24bの上端には鍔部22aおよび22bがそれぞれ連設されており、その側面端部には円筒形成用接着部26aおよび26bが連設されるとともに、その下端には底面形成用接着部27aおよび27bが連設されている。上記の接着部26a、26b、27aおよび27bの幅は特に限定されないが、1〜1.5cmほどで十分であり、各接着面には接着すべき対象物に適した接着剤が予め塗布されており、その塗布面は剥離紙で被覆されている。
【0022】
この実施形態の内枠21は、まず両半円筒部24aおよび24bをそれぞれの接着部26aおよび26bで他方の対向する半円筒部24bおよび24aとそれぞれ接着して円筒部24を形成させ、次いで下端の接着部27aおよび27bで円筒部24と耐衝撃性の円盤31とを接着して底部を形成させることにより、組み立てられる。
このようにして組み立てられた内枠21は、耐衝撃性の円盤31で底部が形成されているので、上記の実施の形態1〜5とは異なって、底部上面に載置される円盤は不要となる。
【0023】
実施の形態7:
この実施形態では、図9に示すように、内枠21の円筒部24は、やや肉薄になったヒンジ部28を中心として、縦方向に開閉自在になされ、その側面端部には円筒形成用接着部26cが連設されるとともに、その下端には底面形成用接着部27cおよび27dが連設されている。上記の接着部26c、27cおよび27dの幅は特に限定されないが、1〜1.5cmほどで十分であり、各接着面には接着すべき対象物に適した接着剤が予め塗布されており、その塗布面は剥離紙で被覆されている。
【0024】
この実施形態の内枠21は、まず開かれた状態の両半円筒部24cおよび24dを閉じて、接着部26cで対向する半円筒部の端部と接着して円筒部24を形成させ、次いで下端の接着部27cおよび27dで円筒部24と耐衝撃性の円盤31とを接着して底部を形成させることにより、組み立てられる。
このようにして組み立てられた内枠21は、上記の実施の形態6と同様に、耐衝撃性の円盤31で底部が形成されているので、底部上面に載置される円盤は不要となる。
【0025】
次に、本発明の型枠1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、外枠11内に内枠21を入れ、その内枠21内の底部23上に円盤31を載置する。そして、内枠21内に生コンクリートを入れ、鉄棒などで生コンクリートを突いて、生コンクリート内に混入した空隙を除去した後、生コンクリートの上面を内枠21の鍔部22の上面と一致させる。
これを1日間静置すると、コンクリートが収縮して、内枠21内の上部に若干の隙間が生じるので、セメントミルクを補充して、その上面を内枠21の鍔部22の上面と一致させる。
これを再び1日間静置すると、コンクリートおよびセメントミルクが硬化して、コンクリート供試体となる。
なお、実施の形態5および6の場合には、前記のようにして、まず内枠21を組み立て、その内枠21を上記のように外枠11内に入れることにより、型枠1が形成される。
【0026】
硬化したコンクリート供試体を型枠1から離型する方法は任意であるが、例えば次のようにすると、簡単に離型することができる。
まず、硬化したコンクリート供試体の入った型枠1を倒置させ、その内枠21の鍔部22を適当な台、例えば鍔部22よりやや大きな内径を有する環状の台に載せ、外枠11の底部に開けられた孔15を通して、硬化したコンクリート供試体を収容した内枠21の底部23を鉄棒などで軽く押圧する。すると、硬化したコンクリート供試体を収容したままの内枠21が外枠11から外れる。
次いで、内枠21を正置させ、その鍔部22の切欠き25aから切取り線25bおよび25cに添って、内枠21の鍔部22および円筒部24を引き裂き、硬化したコンクリート供試体を内枠21から取り出す。
なお、実施の形態5および6にあっては、上記のようにして、硬化したコンクリート供試体を収容したままの内枠21を外枠11から外した後、内枠21の円筒部24を接着部で引き離すことにより、硬化したコンクリート供試体を内枠21から取り出す。
【0027】
【発明の効果】
この発明のコンクリート供試体成形用型枠は、外枠を何度でも繰り返し使用できるので、経済的であるばかりでなく、資源の有効利用および環境保全という面でも優れている。
また、本発明の型枠は、外枠の内面は内枠によってコンクリートから完全に隔てられているので、硬化したコンクリートが付着せず、再使用に際して外枠の清浄化作業や剥離剤の塗布作業などを省略でき、作業性の面でも優れている。
さらに、本発明の型枠は、外枠の円筒部内面に縦方向の溝が複数設けられていると、硬化したコンクリート供試体を型枠から取り出す際に、外枠の円筒部内面と内枠の円筒部外面との間の摩擦抵抗が減少して、内枠が外枠から離れやすくなり、作業性の面で優れている。
その上、本発明の型枠は、内枠の鍔部外縁から鍔部および胴部にかけて切取り部が設けられていると、硬化したコンクリート供試体を型枠から取り出す際に、内枠の鍔部および円筒部を引き裂きやすくなって、コンクリート供試体を取り出しやすくなり、作業性の面で優れている。
また、本発明の型枠は、実施の形態6のように内枠の円筒部が縦方向に2分割されているか、または実施の形態7のように内枠の円筒部が開閉自在になされていると、内枠を形成すべき円筒部を重ねて運搬できるので、輸送および保管のコストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンクリート供試体成形用型枠の一実施形態における縦断面の模式図である。
【図2】図1の型枠を組み立てる前の斜視図である。
【図3】本発明の型枠の他の実施形態における外枠の斜視図である。
【図4】図3のD−D’線における横断面図である。
【図5】本発明の型枠の他の実施形態における内枠の斜視図である。
【図6】本発明の型枠の他の実施形態における内枠の斜視図である。
【図7】本発明の型枠の他の実施形態における内枠の斜視図である。
【図8】本発明の型枠の他の実施形態における内枠を組み立てる前の斜視図である。
【図9】本発明の型枠の他の実施形態における内枠を組み立てる前の斜視図である。
【符号の説明】
1  型枠
11 外枠
12 外枠の鍔部
13 外枠の底部
14 外枠の円筒部
15 外枠の底部に開けられた孔
16 外枠の円筒部内周面に設けられた溝
21 内枠
22 内枠の鍔部
23 内枠の底部
24 内枠の円筒部
24a、24b、24c、24d 内枠の2分割された半円筒部
25 内枠の切取り部
26a、26b、26c 円筒形成用接着部
27a、27b、27c、27d 底面形成用接着部
28 ヒンジ部
31 円盤

Claims (10)

  1. 保形性を備えた円筒部が、その上端に鍔部を有し、下端に孔の開いた底部を有してなる外枠と、該外枠の円筒部に内接する合成樹脂シート製の円筒部が、その上端に鍔部を有し、下端に底部を有してなる内枠と、該内枠の底部上面に載置される耐衝撃性の円盤とからなることを特徴とするコンクリート供試体成形用型枠。
  2. 内枠の鍔部に少なくとも1つの切取り部が設けられている請求項1または2に記載のコンクリート供試体成形用型枠。
  3. 内枠の鍔部に設けられた切取り部が、鍔部から円筒部の下端まで続いている請求項2に記載のコンクリート供試体成形用型枠。
  4. 内枠の円筒部における切取り部が螺旋状に設けられている請求項3に記載のコンクリート供試体成形用型枠。
  5. 保形性を備えた円筒部が、その上端に鍔部を有し、下端に孔の開いた底部を有してなる外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に2分割され、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからなることを特徴とするコンクリート供試体成形用型枠。
  6. 保形性を備えた円筒部が、その上端に鍔部を有し、下端に孔の開いた底部を有してなる外枠と、該外枠の円筒部に内接し、上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に開閉自在になされ、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有する内枠と、該内枠の底部に接着される耐衝撃性の円盤とからなることを特徴とするコンクリート供試体成形用型枠。
  7. 外枠の円筒部の側壁内面に縦方向の溝が複数設けられている請求項1〜6のいずれかに記載のコンクリート供試体成形用型枠。
  8. 合成樹脂シート製の円筒部が、その上端に鍔部を有し、下端に底部を有してなるコンクリート供試体成形用内枠。
  9. 上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に2分割され、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有してなるコンクリート供試体成形用内枠部材。
  10. 上端に鍔部を有する合成樹脂シート製の円筒部が縦方向に開閉自在になされ、その側面端部に円筒形成用接着部を有するとともに、下端に底面形成用接着部を有してなるコンクリート供試体成形用内枠部材。
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