JP2004142946A - 刷版供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 刷版から合紙を振り落とす際に刷版に発生する傷を防止する刷版供給装置を提供する。また、刷版を搬送する際に発生するモーメントを低減し、駆動に用いられるモータに対するコストを低減させる刷版供給装置を提供する。
【解決手段】 刷版供給装置は、捌き動作において小刻みなパッドロッド403の上昇および停止や急激な下降によって吸着固定している刷版に様々な振動を与えることによって、確実に刷版の裏面に付着した合紙を剥離させ、刷版にロッド上下方向の振動を加えるため、刷版へ加わる曲げ応力が軽微となり刷版が押し付けられないため、刷版への傷の発生を防止することができる。刷版の搬送において、パッドロッド403を短くして刷版の反転動作を行うため、パッドロッド403の回動動作に必要なモーメントが低減され、そのモーメントを供給するモータの駆動力を小さくすることができ、コスト低減を実現できる。
【選択図】 図9

Description

 本発明は、刷版供給装置に関し、より特定的には、刷版と合紙とが交互に載置された収納部から刷版を反転させて供給する刷版供給装置に関する。
 従来、刷版供給装置は、PS(Presensitized Plate)版等の刷版にレーザ光を照射して直接画像記録する画像記録装置に対して、当該刷版を自動的に供給する装置である。このような画像記録装置で用いられる刷版は、支持層と画像記録層とから構成され、画像記録層が傷つきやすいため刷版を取り出す際には細心の注意が必要である。
 上記刷版供給装置内に供給される刷版は、カセットの中に収納され、当該カセット内に複数枚の刷版および刷版間の摩擦を防止するための複数枚の合紙とが交互に積載されている。刷版供給装置は、刷版吸着用の吸盤を有する可動アーム等を備えており、刷版吸着用の吸盤が刷版の支持層側を吸着固定しこの状態で可動アームが吸盤を所定位置まで移動させることにより、刷版がカセットから取り出され、上記画像記録装置に供給される。そして、可動アーム等によって刷版がカセットから取り出される毎に、合紙吸着用の可動式吸盤によって合紙を吸着固定し、この状態で合紙吸着用の吸盤を所定位置まで移動させることにより合紙が刷版供給装置外に排出される。
 ここで、図16〜図19を参照して、上述した従来の刷版供給装置の動作について説明する。なお、図16〜図19は、当該刷版供給装置200がカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構の一連の動作を示す説明図である。
 図16〜図19において、上述したように刷版供給装置から供給される刷版Pは、画像記録層を下面としてカセット206の中に収納され、当該カセット206内に複数枚の刷版Pおよび複数枚の合紙Sとが交互に積載されている。刷版の供給位置に配置されたカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構は、モータ208の駆動によりベルト209を介して回動する無端状の同期ベルト207の駆動を受け、ガイドレール210に沿って走行する走行部材204を備える。なお、走行部材204には、連結部205が固設されており、この連結部205が同期ベルト207を挟持することによって同期ベルト207からの駆動を受ける。また、走行部材204には、ガイドレール210と平行に配設されたラックレール211に噛合するピニオンを有する減速機203が配設されており、この減速機203の出力軸にはアーム202が固設されている。また、このアーム202の先端部には、支持板を介して刷版Pを吸着保持するための複数個の吸着パッド201が付設されている。吸着パッド201は、カセット206内に収納された刷版Pに対応するように付設されている。
 このような構成を有する刷版搬送機構においては、モータ208の駆動により走行部材204が図16に示す状態から右方向(以下、搬送移動方向と記載する)に移動した場合、図17〜図19に示すように、アーム202が減速機203に備えられた出力軸の軸芯を中心として時計方向(以下、搬送回転方向と記載する)に回動する。このため、図16に示す状態で吸着パッド201により刷版Pの支持層側を吸着保持し、図17〜図19に示すように、刷版Pを吸着保持した状態で走行部材204をモータ208の駆動により搬送移動方向に移動させた場合、アーム202が搬送回転方向に180°回動することによって、吸着パッド201により吸着保持された刷版Pは、曲げ応力を受けながらその表裏を反転(つまり、支持層が下面になるように反転)された後、図19に示すように刷版Pの先端部を画像記録装置に向けて搬送するための一対の搬送ローラ212および213間に挟持されることになる。
 上記アーム202が刷版Pを搬送するとき、上記合紙Sの種類や静電気等の環境条件によっては、その裏面の合紙Sも一緒に搬送してしまうことがある。このような問題を解決するため、従来の刷版供給装置200では、吸着パッド201に吸着保持された刷版Pを刷版搬送中に所定の時間静止させる、あるいは振動させることによっていわゆる捌き動作を行い、刷版Pの裏面に付着した合紙Sを剥離させるようにしているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
 図20を参照して、アーム202を所定の時間振り動かすことによって、合紙Sを剥離させる動作の一例について説明する。なお、図20は、アーム202を所定の時間振り動かす動作を、走行部材204が上記搬送移動方向へ移動する速度およびその時のアーム202の搬送回転方向の角度で示したグラフである。また、上記速度は、図16における搬送移動方向への走行部材204の移動を正の値で示し、上記搬送回転方向の角度は、図16のアーム202の状態を0°として示す。
 図20において、アーム202が搬送回転方向の角度0°の状態で吸着パッド201により刷版Pを吸着保持し(図16の状態)、その状態で走行部材204が搬送移動方向に上記角度が角度aに到達するまで移動する。その後、上記角度a〜角度bまでの区間において、走行部材204は、搬送移動方向へ小刻みな移動と停止を繰り返す。そして、アーム202が角度bに到達すると、走行部材204は、反搬送移動方向に上記角度が角度aに戻るまで逆方向に移動する。そして、再度、上記角度a〜角度bまでの区間において、走行部材204は、搬送移動方向へ小刻みな移動と停止を繰り返す。刷版供給装置200は、このような動作を所定の回数繰り返した後、上述したように吸着パッド201により吸着保持している刷版Pを画像記録装置に向けて搬送する。
特開2000−247489号公報
 しかしながら、上述したように刷版Pを刷版搬送中に所定の時間静止させることによって、刷版Pの裏面に付着した合紙Sを剥離させるようにしている場合、合紙Sが必ず剥離する確実性が低く、刷版Pの裏面の合紙Sも一緒に搬送してしまうことがあった。
 また、上述したようにアーム202を所定の時間振り動かすことによって、刷版Pの裏面に付着した合紙Sを剥離させる場合、合紙Sを確実に剥離させるには上記角度bを大きくする必要があり、例えば、角度a=10°、角度b=40°に設定して上記捌き動作を行っている。このような角度で上記捌き動作を行うと、刷版Pの腰によってアーム202の角度に応じた曲げ応力が発生し、この曲げ応力によって搬送される刷版Pは、カセット206の方向に押し付けられた状態となる。また、角度a〜角度bまでの区間は、上述したように刷版Pに振動を加えられる。したがって、刷版Pには、上記曲げ応力による押し付ける力と上記振動とが同時に加えられることになり、刷版Pの押し付けられた部位が擦れて画像記録層に傷が発生することがある。
 また、近年、刷版の面積あるいは厚さの大型化の対応や複数の刷版を同時に供給すること等が望まれており、このような刷版を上記刷版供給装置で搬送する場合、アーム202に大きなモーメントが発生するため、走行部材204を駆動させるモータ208の駆動力を大きくする必要があり、コストアップの一因となっている。
 また、カセット206から取り出すべき刷版Pの刷版供給装置200内における高さが、例えばカセット206内での刷版の残存量の多寡、あるいは刷版供給装置100内におけるカセット206の高さ誤差によって様々にばらつくことがある。この場合には、アーム202に対してカセット206内の刷版が確実に吸着しないために、当該刷版をカセット206から良好に取り出せない恐れがある。
 それ故に、本発明の目的は、刷版から合紙を振り落とす際に刷版の画像記録層に発生する傷を防止する刷版供給装置を提供することである。また、本発明の目的は、刷版を搬送する際にアームに加わるモーメントを低減し、駆動に用いられるモータに対するコストを低減させる刷版供給装置を提供することである。さらに、本発明の目的は、刷版供給位置に配置されたカセットの最上位置に位置する刷版を良好に取り出し、反転供給することが可能な刷版供給装置を提供することである。
 本発明は、上記目的を達成するために、以下に述べるような特徴を有している。
 本発明の刷版供給装置は、交互に積載された刷版および合紙から、刷版を表裏反転させて搬送し供給する。刷版供給装置は、収納部、刷版吸着部、ベース部、移動回動機構、上下動機構、制御部、および供給部を備えている。収納部は、交互に積載された刷版および合紙を収納する。刷版吸着部は、収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する。ベース部は、刷版吸着部を支持する。移動回動機構は、刷版吸着部およびベース部を刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも刷版吸着部を回動させることによって刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する。上下動機構は、ベース部に対して刷版吸着部を上下動作させる。制御部は、刷版吸着部と移動回動機構と上下動機構との動作を制御する。供給部は、移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する。制御部は、刷版吸着部によって刷版を吸着させ、上下動機構を用いて刷版吸着部を上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす捌き動作を行い、上下動機構による捌き動作が終了した刷版を移動回動機構を用いて供給部に向けて搬送する。
 制御部は、一例として、刷版吸着部によって刷版を吸着させ、上下動機構を用いて刷版吸着部を小刻みに移動および停止を繰り返して上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす。また、上記制御部は、他の例として、刷版吸着部によって刷版を吸着させ、移動回動機構によって刷版吸着部およびベース部を所定の角度回動させた後、上下動機構を用いて刷版吸着部を上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす。
 また、制御部は、上下動機構を用いて刷版吸着部が刷版を吸着する位置からベース部までの距離を短くした状態で、移動回動機構を用いて刷版吸着部およびベース部を移動させながら回動させることによって刷版を搬送してもかまわない。さらに、上記制御部は、移動回動機構によって表裏反転され搬送された刷版の一方の端部が供給部と一致するように上下動機構を用いて刷版吸着部をさらに上下動作させてもかまわない。
 また、制御部は、上下動機構を用いて収納部に収納された刷版の残存量に応じて刷版吸着部が刷版を吸着する位置からベース部までの距離を調整し、距離が調整された刷版吸着部を用いて収納部の最上位置に載置された刷版の一方の端部近傍を吸着させてもかまわない。
 上記収納部には、刷版および合紙を複数組並べて載置して収納され、刷版吸着部は、収納部に載置されるそれぞれの組の刷版に対応してそれぞれ設けられてもかまわない。この場合、上下動機構は、それぞれの刷版吸着部に対応して設けられる。そして、制御部は、上下動機構を用いて収納部に収納されたそれぞれの組の刷版の残存量に応じて刷版吸着部が刷版を吸着する位置からベース部までの距離を調整し、距離がそれぞれ調整された刷版吸着部を用いて収納部の最上位置に載置されたそれぞれの刷版の一方の端部近傍を吸着させる。
 本発明の刷版供給装置は、積載された刷版から、刷版を1枚ずつ表裏反転させて搬送し供給する。刷版供給装置は、収納部、刷版吸着部、ベース部、移動回動機構、上下動機構、制御部、および供給部を備えている。収納部は、積載された複数枚の刷版を収納する。刷版吸着部は、収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する。ベース部は、刷版吸着部を支持する。移動回動機構は、刷版吸着部およびベース部を刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも刷版吸着部を回動させることによって刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する。上下動機構は、ベース部に対して刷版吸着部を上下動作させる。制御部は、刷版吸着部と移動回動機構と上下動機構との動作を制御する。供給部は、移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する。制御部は、刷版吸着部によって刷版を吸着させ、上下動機構を用いて刷版吸着部を上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した他の刷版を振り落とす捌き動作を行い、上下動機構による捌き動作が終了した刷版を移動回動機構を用いて供給部に向けて搬送する。
 本発明の刷版供給装置は、積載された刷版から、刷版を1枚ずつ表裏反転させて搬送し供給する。刷版供給装置は、収納部、刷版吸着部、ベース部、移動回動機構、距離調整機構、供給部、および制御部を備えている。収納部は、積載された複数枚の刷版を収納する。刷版吸着部は、収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する。ベース部は、刷版吸着部を支持する。移動回動機構は、刷版吸着部およびベース部を刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも刷版吸着部を回動させることによって刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する。距離調整機構は、ベース部から刷版吸着部までの距離を調整する。供給部と、移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する。制御部は、距離調整機構を作動させて刷版吸着部の刷版を吸着する部分が収納部内の最上位置に載置されている刷版に一致するように刷版吸着部をベース部に対して移動させ、その後、刷版吸着部によってその最上位置に位置する刷版の一方端部近傍を吸着させ、その後、その刷版を移動回動機構によって反転させながら供給部まで搬送するように、刷版吸着部と距離調整機構と移動回動機構とを制御する。
 さらに、マルチカセット部およびスライド機構を備えてもよい。マルチカセット部は、上下方向に複数の収納部を配置する。スライド機構は、複数の収納部の中から選択された収納部を移動回動機構の下方の刷版供給位置まで水平移動させる。この場合、距離調整機構は、スライド機構によって刷版供給位置まで移動された収納部の最上位置に載置されている刷版に一致するように刷版吸着部をベース部に対して移動させる。具体的には、距離調整機構は、ロッドおよびロッド伸縮機構を含んでいる。ロッドは、その先端に刷版吸着部が設けられる。ロッド伸縮機構は、ロッドをベース部に対してロッド長手方向に移動させる。
 上記マルチカセット部は、複数存在してもかまわない。この場合、移動回動機構の下方へ移動する収納部は、複数のマルチカセット部に配置された中から選択されて、スライド機構によって移動回動機構の下方の刷版供給位置に向けて水平移動される。
 また、上記制御部は、刷版吸着部によって最上位置に位置する刷版の一方端部近傍を吸着させた後、距離調整機構を用いて刷版吸着部を上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した別の刷版を振り落とす捌き動作がさらに行われるように、刷版吸着部と距離調整機構と移動回動機構とを制御してもかまわない。
 本発明の刷版供給装置によれば、刷版および合紙が交互に積載されている場合、吸着した刷版から合紙を振り落とす際、上下方向の動作を加えるため、刷版に曲げ応力が加わらず、吸着された刷版が収納部に押し付けられない。したがって、刷版が押し付けられた摩擦による傷の発生を防止することができる。また、刷版のみが積載されている場合も、吸着した刷版の裏面に付着した別の刷版を振り落とす際、上下方向の動作を加えるため、吸着した刷版に曲げ応力が加わらず、吸着された刷版が収納部に押し付けられない。したがって、刷版が押し付けられた摩擦による傷の発生を防止することができる。
 刷版吸着部を小刻みに移動および停止を繰り返して上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす場合、吸着した刷版から合紙を振り落とす際、上下動作を小刻みな移動および停止の繰り返しで行うため、吸着した刷版に様々な振動を与えられ、確実に刷版の裏面に付着した合紙や刷版を剥離することができる。また、刷版吸着部およびベース部を所定の角度回動させた後、刷版吸着部を上下動作させることによって、その刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす場合、収納部に載置された刷版および合紙と吸着された刷版との間に所定の角度を形成するため、合紙の剥離効率が向上し剥離した合紙の再付着を防止することができる。また、吸着した刷版の他方の端部の位置を安定させることができるため、上下動作中に吸着した刷版が他の刷版あるいは合紙と擦れることを防止することができる。
 また、上下動機構を用いて刷版吸着部が刷版を吸着する位置からベース部までの距離を短くした状態で、移動回動機構を用いて刷版吸着部およびベース部を移動させながら回動させる場合、刷版吸着部およびベース部の回動動作に必要なモーメントが低減され、そのモーメントを供給する動力源の容量を小さくすることができ、コスト低減を実現できる。さらに、表裏反転され搬送された刷版の一方の端部が供給部と一致するように上下動機構を用いて刷版吸着部を上下動作させる場合、他の設備に刷版を供給する供給部の位置を上下動機構の調整範囲内で設定することが可能であり、後工程に設置される装置の高さに合わせて刷版供給装置を容易に改変することができる。
 また、収納部に収納された刷版の残存量に応じて刷版吸着部が刷版を吸着する位置からベース部までの距離を調整する場合、収納部に収納されている刷版の残存量に応じて、適切に刷版を吸着することができる。
 また、収納部に刷版および合紙を複数組並べて載置して収納した場合、収納部に収納されている複数組並べて載置されたそれぞれの刷版の残存量に応じて、それぞれ適切に刷版を吸着することができる。
 本発明の刷版供給装置は、距離調整機構によって収納部に積載された最上位置の刷版に一致するようにベース部から刷版吸着部までの距離が調整される。この場合、距離調整機構によって刷版吸着部とベース部との間隔を適切な長さに設定することができるため、収納部内の最上位置に位置する刷版を刷版吸着部に対して確実に吸着固定し、この刷版を表裏反転させながら供給部まで搬送することができる。
 また、上下方向に複数の収納部を配置したマルチカセット部を備えている場合でも、複数の収納部を選択的に使用することによって、刷版供給位置にある収納部内の最上位置にある刷版を確実に吸着することができる。また、収納部を上下動作させる必要がない。位置調整機構は、ロッドおよびロッド伸縮機構によって構成することができる。
 また、複数のマルチカセット部を備えている場合、複数のマルチカセット部の中から所望の収納部を選択することができるので、選択使用可能な収納部の数を増加させることができる。
 (第1の実施形態)
 本発明の第1の実施形態に係る刷版供給装置について説明する。なお、図1は当該刷版供給装置を備えた画像記録システムの斜視図であり、図2はその側面概要図である。
 図1および図2において、当該刷版供給装置を備えた画像記録システムは、各カセット9内に刷版Pを収納する際に使用する刷版供給部2、上下方向に互いに積層された複数のカセット9を有するマルチカセット部3、刷版の供給位置に移動したカセット9内から刷版Pを取り出して搬送する刷版供給装置(以下、オートローダ部と記載する)4、給版トレー131および排版トレー132とを有する給排トレー部5、コンベアー部8、刷版に画像を記録するための画像記録部6、および画像記録部6において画像の記録を行った刷版Pを後段の自動現像装置(図示せず)に搬送するための搬送機構7を備える。
 なお、上記コンベアー部8は、オートローダ部4から給排トレー部5に刷版Pを搬送するためのものである。このコンベアー部8は、装置全体のメンテナンス性を向上させるため、図2において二点鎖線で示すように、その一端を中心として跳ね上げ可能に構成されている。
 この画像記録システムにおいては、マルチカセット部3に複数のカセット9が積層した状態で収納されている。このカセット9内の刷版Pを画像記録部6に搬送する際には、図示しないスライド機構によりマルチカセット部3に収納されたカセット9をオートローダ部4に移動させる。そして、このカセット9を、後述する電装部450に制御された昇降機構150により図2に示す刷版の供給位置まで昇降させる。
 また、カセット9内に新しい刷版Pを収納させる際には、図示しないスライド機構によりマルチカセット部3に収納されたカセット9をオートローダ部4に移動させる。そして、このカセット9を、昇降機構150により図2において実線で示す水平姿勢のカセット受け11と同一高さのカセット取り出し位置まで昇降させる。その後、オートローダ部4内のカセット9を図示しない案内部材に沿って移動させ、このカセット9を刷版供給部2におけるカセット受け11内に移動させる。
 カセット受け11は、刷版供給部2において回動可能に配設されており、図示しないモータの駆動により、図2において示すように水平姿勢と傾斜姿勢との間を揺動する構成となっている。オートローダ部4とカセット受け11との間でカセット9を移動させる際には、カセット受け11は水平姿勢となっている。したがって、比較的小さな刷版Pをカセット受け11内に移動したカセット9に収納する際には、カセット受け11は水平姿勢のまま刷版Pを収納することができる。しかしながら、比較的大きな刷版Pをカセット9内に収納する場合においては、カセット受け11を傾斜姿勢とする。これにより、比較的大きな刷版Pを折り曲げたりすることなく、容易にカセット9内に収納することが可能となる。なお、刷版Pは、例えば、PS(Presensitized Plate)版であり、支持層と画像記録層とから構成される。上記カセット9への収納の際には、刷版Pの画像記録層を下面にして行われる。また、カセット9への供給は、当該カセット内に複数枚の刷版Pおよび刷版間の摩擦を防止するための複数枚の合紙とを交互に積載して行われる。
 オートローダ部4は、刷版Pを画像記録部6に向けて搬送する場合、図2に示す刷版供給位置に配置されたカセット9に積載されている刷版Pを用いる。オートローダ部4は、後述する刷版吸着用の吸着パッドが設けられた可動アームを有する刷版搬送機構400と、合紙搬送機構81と、刷版搬送機構400および合紙搬送機構81の吸着パッドに電磁弁452およびホース(図示せず)を介して連通連結される真空ポンプ451と、これらの機構の制御を行う電装部450とを備えている。上記刷版供給位置に配置されたカセット9に積載されている刷版Pは、刷版搬送機構400の吸着パッドによって支持層側が吸着保持され、その状態で可動アームが回動しながら移動することによって表裏を反転された後、図2に示すように刷版Pの先端部をコンベアー部8に向けて搬送される。そして、コンベアー部8に搬送された刷版Pは、支持層を下面として給排トレー部5の給版トレー131に搬送される。
 一方、カセット9内には、複数枚の刷版Pおよび合紙とが交互に積載されている。この合紙を排出するために、オートローダ部4は、合紙吸着用の可動式吸盤を有する合紙搬送機構81を備えている。合紙搬送機構81は、刷版搬送機構400の可動アームによって刷版Pがカセット9から取り出される毎に、合紙吸着用の吸着パッドによって合紙を吸着固定し、この状態で合紙吸着用の吸着パッドを所定位置まで移動させることにより合紙が刷版供給装置外に排出され、合紙を合紙入れ10に排出する。合紙入れ10に排出された合紙は、図2に示すように、カセット受け11の裏面に取り付けられた合紙押さえ43により押圧されて容積が減らされる。
 画像記録部6は、円筒状の記録ドラム101および記録ヘッド102を備えている。記録ドラム101は、その外周部に刷版Pを装着するためのものである。この記録ドラム101は、図示しないモータの駆動によりその円筒軸を中心に回転する。記録ヘッド102は、記録ドラム101の外周部に装着された刷版Pに画像を記録するためのものである。この記録ヘッド102は、そこに配設された多数の発光素子から画像信号等に対応して変調された光ビームを照射する構成を有している。
 給版トレー131に載置された刷版Pは、画像記録部6に設けられた記録ドラム101に搬送される。そして、刷版Pは、画像記録層を外側にして記録ドラム101の外周部に装着され、その円筒軸を中心に回転しながら、記録ヘッド102によって画像記録層に画像信号等に対応して変調された光ビームが照射される。その後、画像の記録が完了した刷版Pは、排版トレー132を介して搬送機構7に排出される。
 次に、図3を参照して、カセット9の構造について説明する。なお、図3は、カセット9内に各種のサイズ刷版Pを収納した状態を示す説明図である。
 図3において、カセット9内には、全てのサイズの刷版Pの位置基準となる基準ガイド板58がカセット9内の前壁(図3の紙面の下方向)として固設されている。また、カセット9内には、各種のサイズの刷版Pを複数枚並べて収納することが可能となっているため、カセット9の底部には、各種のサイズの刷版Pを位置決めする位置決め部材57を装着するための溝56が複数本形成されている。例えば、カセット9内に比較的大型の単一のサイズの刷版Pを1枚収納する場合、刷版Pの一方端を基準ガイド板58に沿って載置し、刷版Pの他方端および両端(図3の紙面の上および左右方向)を溝56に沿って装着された複数の位置決め部材57に沿って載置する(図3(a)参照)。また、カセット9内に同一サイズの2枚の刷版Pを収納する場合、2枚の刷版Pの一方端をそれぞれ基準ガイド板58に沿って載置し、2枚の刷版Pのそれぞれの他方端および両端を溝56に沿って装着された複数の位置決め部材57に沿って載置する(図3(b)参照)。さらに、カセット9内に互いに異なるサイズの2枚の刷版Pを収納する場合も同様に、2枚の刷版Pの一方端をそれぞれ基準ガイド板58に沿って載置し、2枚の刷版Pのそれぞれの他方端および両端を溝56に沿って装着された複数の位置決め部材57に沿って載置する(図3(c)参照)。このように、カセット9内に収納された刷版Pは、いずれの状態においてもその一辺をカセット9の基準ガイド板58に当接させ、他の3辺を溝56に装着された位置決め部材57に当接させた状態で位置決めされる。
 次に、図4〜図7を参照して、刷版の供給位置に配置されたカセット9内からコンベアー部8に向けて刷版Pを搬送する刷版搬送機構400の略構成および搬送動作について説明する。図4〜図7は、オートローダ部4の側面方向から見た刷版搬送機構400の全体的な動作を示す説明図である。なお、刷版搬送機構400は、前述した2枚の刷版Pの搬送に対応するために、1対の構成を有している。以下の刷版搬送機構400の説明では、1対の一方(図2の紙面の手前側)を構成する部位の参照符号に「a」を付し、1対の他方を構成する部位の参照符号に「b」を付して説明する。また、上記1対のそれぞれの構成あるいは動作が共通であり総称して説明する場合は、「a」および「b」を省略して記載する。
 図4において、刷版供給位置(図4に示す位置)に移動したカセット9からコンベアー部8に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構400は、ローダ移動モータ440の駆動により回動する無端状の同期ベルト442の駆動を受け、スライドレール444に沿って走行するリニアブッシュホルダ407を備える。同期ベルト442は、2つの駆動プーリ443および448によって回動可能に掛け渡され、ローダ移動モータ440の駆動力は、ベルト441を介して一方の駆動プーリ448aを回転させることによって伝達される。他方を構成する駆動プーリ448bへの駆動力は、駆動プーリ448aおよび448bをその両端に固定的に連結する水平シャフト(図示せず)を介して伝達され、一対の駆動プーリ448aおよび448bは、ローダ移動モータ440によって同一位相で回転する。また、リニアブッシュホルダ407には、連結部408が固設されており、この連結部408が同期ベルト442を挟持することによって同期ベルト442からの駆動を受ける。リニアブッシュホルダ407には、スライドレール444と平行に配設されたラックレール445に噛合するローダ反転用ピニオンギア406を有する減速機405が配設されており、この減速機405には連結軸およびローダベース(図示せず)を介して複数のパッドロッド403が設けられている。これら連結軸、ローダベース、およびパッドロッド403は、上記連結軸の軸芯を中心に減速機405によって減速された回転速度で反転可能に設けられている。また、このパッドロッド403の先端部には、後述する一対の支持板402が配設されており、この支持板402には刷版Pを吸着保持するための複数個の吸着パッド401が付設されている。また、上記ローダベースには、パッドロッド上下動モータ411が固設されている。このパッドロッド上下動モータ411は、パッドロッド403先端に配置された吸着パッド401からローダベースまでのパッドロッド403長手方向距離(以下、パッドロッド403のストローク長さと記載する)が変更されるように、パッドロッド403をローダベースに対して移動させる。すなわち、パッドロッド403を実質的に伸縮させてパッドロッド403を上下動させる。なお、これらの機構の詳細な説明は、後述する。
 また、パッドロッド403の先端部には、刷版Pの搬送時にこの刷版Pの先端部分をその下面から支持するためのサポートローラ404が配設されている。さらに、上記ローダベースは、刷版Pの中央部付近をその下面から支持するためのサポートローラ410をその先端に有するアーム409が連結されている。
 このような構成を有する刷版搬送機構400においては、ローダ移動モータ440の駆動によりリニアブッシュホルダ407が図4に示す状態から右方向(以下、搬送移動方向と記載する)に移動した場合、図5〜図7に示すように、パッドロッド403が減速機405に備えられた上記連結軸の軸芯を中心として時計方向(以下、搬送回転方向と記載し、図4のパッドロッド403の状態を搬送回転方向の角度0°として説明する)に回動する。このため、図4に示す状態で吸着パッド401により刷版Pの支持層側の一方の端部近傍を吸着保持し、図5〜図7に示すように、刷版Pを吸着保持した状態でリニアブッシュホルダ407をローダ移動モータ440の駆動により搬送移動方向に移動させた場合、パッドロッド403が搬送回転方向に180°回動することによって、吸着パッド401により吸着保持された刷版Pは、その表裏を反転(つまり、支持層が下面になるように反転)された後、図7に示すように刷版Pの先端部をコンベアー部8に向けて搬送するための一対の搬送ローラ446および447間に挟持されることになる。なお、上記搬送動作においては、刷版Pの他方の端部が位置決め部材57に接触した状態を保持して行われるため、搬送される刷版Pとカセット9に載置されている合紙Sとは摩擦が発生しない。
 次に、図8〜図10を参照して、刷版搬送機構400の詳細な構造について説明する。なお、図8は刷版搬送機構400を説明するためのオートローダ部4をコンベアー部8と共に示す平面図であり、図9は刷版搬送機構400を図7で示す状態における図示A方向から見た正面図であり、図10は図9の刷版搬送機構400の上記一方側の構成の一部を示す斜視図である。なお、図8〜図10においては、説明に用いない部位について省略して示している。
 図8において、複数の吸着パッド401aおよび401bは、カセット9内に並べて収納された2枚の刷版Pに対応するように配置された一対の支持板402aおよび402bにそれぞれ付設されている。そして、全ての吸着パッド401aおよび401bは、上述したように、ホース(図示せず)および電装部450によって制御される電磁弁452(図2参照)を介して真空ポンプ451と連通連結されており、吸着パッド401aおよび401bに供給される負圧が電装部450によって制御される。例えば、電装部450は、負圧制御の一例として、これらの支持板402aおよび402bに付設された吸着パッド401aおよび401bへの負圧供給を、そこに吸着保持すべき刷版Pのサイズに応じて選択する。なお、これらの吸着パッド401aおよび401bを、そこに吸着保持すべき刷版Pのサイズに応じてその列設方向(図8における左右方向)に移動させるようにしてもよい。
 図9および図10において、一対のリニアブッシュホルダ407aおよび407bには、リニアブッシュ422を介してそれぞれスライドレール444aおよび444bが貫装され、それぞれ連結部408aおよび408bが固設されている。連結部408aおよび408bは、それぞれ同期ベルト442aおよび442bを挟持している。このような構成によって、ローダ移動モータ440によって、一対の同期ベルト442aおよび442bが回動された場合、リニアブッシュホルダ407aおよび407bは、同期ベルト442aおよび442bの回動に合わせてスライドレール444aおよび444bに沿って移動する。
 リニアブッシュホルダ407aおよび407bには、それぞれ減速機405aおよび405bが固設されている。減速機405aおよび405bは、入力軸が回転するとその回転数を所定数で分割した回転数で出力軸を回転させる部材である。減速機405aおよび405bの上記入力軸には、それぞれローダ反転用ピニオンギア406aおよび406bが取り付けられ、上記出力軸は、それぞれ連結軸413aおよび413bとして機能する。ローダ反転用ピニオンギア406aおよび406bは、それぞれラックレール445aおよび445b上に噛合しており、上述したリニアブッシュホルダ407aおよび407bの移動によって減速機405aおよび405bの入力軸を回転させる。減速機405aおよび405bの出力軸に相当するそれぞれの連結軸413aおよび413bは、略直方体形状のローダベース412の両端に固設されている。したがって、ローダ反転用ピニオンギア406aおよび406bがリニアブッシュホルダ407aおよび407bの移動によって回転した場合、連結軸413aおよび413bの軸芯を中心に上記所定数で分割した回転数でローダベース412が回動する。
 ローダベース412の側面には、それぞれの円筒面にラック歯車が形成された2本のパッドロッド403aと2本のパッドロッド403bが、それそれ軸受421を介して上下動可能に貫装されている。パッドロッド403aおよび403bに形成されたラック歯車は、それぞれロッド駆動ピニオンギア414aおよび414bが噛合している。ロッド駆動ピニオンギア414aおよび414bは、それぞれローダベース412の側面に固設された駆動軸ブラケット419aおよび419bに対して軸受420を介して支持された駆動軸415aおよび415bに固定されている。駆動軸415aおよび415bのそれぞれの一方端には、タイミングプーリ416aおよび416bが固定されている。
 タイミングプーリ416aおよび416bは、それぞれパッドロッド上下動モータ411aおよび411bの駆動により回動する無端状の同期ベルト418aおよび418bの駆動を受ける。同期ベルト418aおよび418bは、それぞれタイミングプーリ416aとモータプーリ417aおよびタイミングプーリ416bとモータプーリ417bによって回動可能に掛け渡され、パッドロッド上下動モータ411aおよび411bの駆動力は、同期ベルト418aおよび418bを介して一方のモータプーリ417aおよび417bを回転させることによって伝達される。なお、パッドロッド上下動モータ411aおよび411bは、ステッピングモータ等の回転角度が制御可能なモータが用いられ、電装部450(図2参照)によってそれぞれ独立して動作制御される。したがって、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411aおよび411bをそれぞれ動作制御することによって、パッドロッド403aおよび403bをその貫装方向(以下、ロッド上下方向と記載する)に対してそれぞれストローク動作制御することができる。
 2本のパッドロッド403aおよび2本のパッドロッド403bは、それぞれ2枚の刷版Pに対応するように複数の吸着パッド401aおよび401bが付設された一対の支持板402aおよび402bを固定的に支持している。このように刷版搬送機構400を構成することによって、電装部450は、一対の支持板402aおよび402bに付設された吸着パッド401aおよび401bを、ローダ移動モータ440の駆動により上記搬送回転方向に反転しながら上記搬送移動方向に移動させ、パッドロッド上下動モータ411aおよび411bの駆動によってそれぞれ上記ロッド上下方向にストローク動作させることができる。
 次に、図11を参照して、刷版搬送機構400による刷版搬送時におけるパッドロッド403の伸縮動作制御について説明する。以下では、マルチカセット部3の複数のカセット9の中から選択されたカセット9に収納された最も上に位置する刷版高さのばらつきへの対応と、刷版Pの裏面に付着した合紙Sの剥離とが行われる。
 図11は、パッドロッド403のローダベース412に対する上下方向の移動、すなわちパッドロッド403のストローク長さ調整を示すものである。図11の上のグラフは、パッドロッド403の上下動速度(すなわちパッドロッド403の伸縮速度)を示し、下のグラフは、パッドロッド403のストローク長さの変化を示している。また、上記速度は、パッドロッド403先端の吸着パッド401がローダベース412に向けて接近する方向(すなわち、パッドロッド103のストローク長さが短くなる方向)を正の値で示し、吸着パッド401がローダベース412から離反する方向(すなわち、パッドロッド403のストローク長さが長くなる方向)を負の値で示している。
 図11の下のグラフにおいて、上記ストローク長さは、パッドロッド上下動モータ411がパッドロッド403を最も伸長させたときの最大ストローク長さ(以下、基準ストローク長さと記載する)を0mmとして示す。そして、パッドロッド403の基準ストローク長さからの減少値を正の値で示している。また、本実施形態では、上記基準ストローク長さは、カセット9に刷版Pが無い状態で鉛直下方を指向したパッドロッド403の先端の吸着パッド401がカセット9の底部に到達するときのパッドロッド403のストローク長さと同一となるように設計されているが、必ずしも同一にならなければならないわけではない。例えば、オートローダ部4内の昇降機構150が故障し、オートローダ部4内においてカセット9を所定高さまで上昇させることができないような事態、あるいは最初からオートローダ部4内に昇降機構150が配置されない事態に備えて、上記基準ストローク長さを実際に本実施形態において必要とされる長さよりも長くなるように設定しておいてもよい。
 まず、電装部450は、刷版供給位置に移動したカセット9に収納された刷版Pをコンベアー部8に向けて搬送するために、刷版搬送機構400の上記搬送回転方向の角度が0°の状態でパッドロッド403を下降させて吸着パッド401を、マルチカセット部3からオートローダ部4に向けて水平移動されてオートローダ部4内に位置することになったカセット9の最上面に載置されている刷版Pの支持層の一方の端部近傍に密着させて刷版Pを吸着固定する(図4の状態)。なお、このときのパッドロッド403のストローク長さは、上記カセット9に載置されている刷版Pおよび合紙Sの残存量によって異なる。このように、パッドロッド403先端に配置された吸着パッド401がカセット9に載置されている刷版Pおよび合紙S中の最も上に位置する刷版Pを吸着できるときのパッドロッド403のストローク長さを図11において「刷版位置」として図示している。カセット9内の刷版Pおよび合紙Sの残存量によって、この「刷版位置」は変動するので、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411によるパッドロッド403の伸縮調整を「刷版位置」に応じて、すなわちカセット9内に載置された最上位置に位置する刷版Pの高さ位置に応じて実行する。電装部450は、刷版搬送機構400が上記「刷版位置」に到達したか否かの判断を、例えば、吸着パッド401内部の圧力を検出する図示しない圧力センサによって検出される圧力を、所定の圧力値以下か否かを判断することによって上記「刷版位置」を検出することができる。あるいは、電装部450は、カセット9からの刷版Pおよび合紙Sの消費量に応じて上記「刷版位置」、すなわちカセット9内の最も上の刷版Pを吸着するために必要とされるパッドロッド403のストローク長さを判断するようにしてもよい。
 なお、上述したようにカセット9内には、各種のサイズの刷版Pを複数枚並べて収納することが可能となっているため、上記残存量がそれぞれ異なる場合がある。この場合、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411aおよび411bをそれぞれ制御することによって、パッドロッド403aおよび403bをそれぞれ対応する刷版Pにパッドロッド403aおよび403bを密着させ、それぞれ異なった「刷版位置」に到達させる。なお、以下に説明する捌き動作においては、パッドロッド403aおよび403bの動作が同様であるため、パッドロッド403で総称して説明を行う。
 上記刷版位置に到達以降、刷版搬送機構400は、刷版Pの裏面に付着した合紙Sを剥離させる捌き動作を行う。図11において、まず、電装部450は、刷版Pの上記吸着固定状態を保持しながらパッドロッド上下動モータ411を駆動させ、パッドロッド403を上記刷版位置から10mm短縮させる。次に、電装部450は、ローダ移動モータ440を駆動させ、リニアブッシュホルダ407を上記搬送移動方向に移動させることによって、パッドロッド403を上記搬送回転方向に好ましくは10°〜15°回動させる(図5の状態)。なお、パッドロッド403の回動動作中、パッドロッド403のストローク長さは変更されない。
 次に、電装部450は、刷版Pの上記吸着固定状態で、かつ搬送回転方向に10°〜15°を保持しながらパッドロッド上下動モータ411を小刻みに回転および停止を繰り返して駆動させ、パッドロッド403を上記刷版位置Uから10mm短縮させる。この動作は、パッドロッド403のストローク長さが、上記基準ストローク長さから70mm短い状態に到達するまで継続される。
 次に、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411を駆動させ、パッドロッド403が基準ストローク長さから30mm短い長さになるまで短縮させる。そして、電装部450は、再度、パッドロッド上下動モータ411を小刻みに回転および停止を繰り返して駆動させ、パッドロッド403が基準ストローク長さから80mm短い長さになるまで短縮させる。
 次に、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411を駆動させ、パッドロッド403が基準ストローク長さから40mm短い長さになるまで伸長させる。そして、電装部450は、再々度、パッドロッド上下動モータ411を小刻みに回転および停止を繰り返して駆動させ、パッドロッド403が基準ストローク長さから90mm短くなるまで短縮させて、捌き動作を終了する。
 なお、上記捌き動作では、パッドロッド403を小刻みに伸縮させる例を説明したが、途中で停止させることなくパッドロッド403を目標とするストローク長さまで伸縮させるようにしてもかまわない。これらのストロークは、搬送する刷版のサイズや装置の大きさによって設定すればよい。
 上記捌き動作が終了後、刷版搬送機構400は、刷版Pをコンベアー部8に向けて搬送する。電装部450は、パッドロッド403のストローク長さを基準ストローク長さから90mm短い長さに保持した状態でローダ移動モータ440を駆動させ、リニアブッシュホルダ407を上記搬送移動方向に移動させる。この上記搬送移動方向への移動によって、刷版Pを吸着固定したパッドロッド403は、減速機405の出力軸(連結軸413)の軸芯を中心として上記搬送回転方向に回動する(図5〜図7の状態)。このパッドロッド403が上記搬送移動方向へ移動および上記搬送回転方向に約180°回動し停止することによって、吸着パッド401により吸着保持された刷版Pは、その表裏を反転(つまり、支持層が下面になるように反転)され、刷版Pの先端部がコンベアー部8に向けて搬送するための一対の搬送ローラ446および447付近に配置される。そして、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411を駆動させ、パッドロッド403を上記ロッド上下方向に移動させることによって、刷版Pの先端部を一対の搬送ローラ446および447の搬出位置と一致させる。そして、電装部450は、ローダ移動モータ440を駆動させリニアブッシュホルダ407を上記搬送移動方向にさらに移動させて刷版Pの先端部を一対の搬送ローラ446および447に接触させ、搬送ローラ446あるいは447を回動させることによって刷版Pをコンベアー部8に向けて搬出する。なお、上記搬送動作においては、刷版Pの他方の端部が位置決め部材57に接触した状態を保持して行われるため、搬送される刷版Pとカセット9に載置されている合紙Sとは摩擦が発生しない。
 次に、電装部450は、刷版Pをコンベアー部8へ搬出後、パッドロッド上下動モータ411を駆動させ、パッドロッド403が基準ストローク長さから90mm短くなるまでこれを短縮させる。そして、電装部450は、ローダ移動モータ440を駆動させ、刷版搬送機構400の上記搬送回転方向の角度0°の状態まで移動させて、次の刷版搬送を繰り返して行う。
 このように、オートローダ部4は、上記捌き動作において小刻みなパッドロッド403の上昇および停止や急激な下降によって吸着固定している刷版Pに様々な振動を与えることによって、確実に刷版Pの裏面に付着した合紙Sを剥離させることができる。また、オートローダ部4は、上記捌き動作において刷版Pに上記ロッド上下方向の振動を加えるため、刷版Pへ加わる曲げ応力が軽微となり、刷版Pがカセット9の方向に押し付けられない。したがって、刷版Pには、振動のみが加えられることになり、刷版Pが擦れることによる画像記録層への傷の発生を防止することができる。
 また、パッドロッド403が伸縮可能である。このため、取り出すべき刷版Pのオートローダ部4内における高さが、例えばカセット9内での刷版Pおよび合紙Sの残存量の多寡、あるいはカセット9のオートローダ部4内における高さ誤差によって様々にばらついたとしても、その取り出すべき刷版Pをパッドロッド403先端の吸着パッド401に確実に吸着固定させることができる。したがって、その後の刷版搬送機構400による当該吸着された刷版Pの反転搬送において、刷版Pが吸着パッド401から取りはずれることがない。また、パッドロッド403を伸縮させる機構は、パッドロッド403を反転搬送させる機構から独立して配備されているので、図11において説明したように、パッドロッド403を一定の角度に保った状態でパッドロッド403を伸縮することができる。このため、パッドロッド403の回動動作により捌き動作を行うときよりも、小さな曲げ応力で捌き動作を実現することができる。
 また、オートローダ部4は、上記捌き動作の終了後の刷版Pの搬送において、パッドロッド403を短くして刷版Pの反転動作を行い、次の刷版Pを吸着するための位置へもパッドロッド403を短くして戻す回動動作を行う。したがって、パッドロッド403の回動動作に必要なモーメントが低減され、そのモーメントを供給するローダ移動モータ440の駆動力を小さくすることができ、コスト低減を実現できる。さらに、オートローダ部4は、搬出時の刷版Pの先端部の位置について、パッドロッド403を上記ロッド上下方向に移動させることによって調整することができるため、コンベアー部8に向けて搬送するための一対の搬送ローラ446および447の位置をパッドロッド403のストローク長さの調整範囲で設定することが可能である。したがって、後工程に設置される画像記録部6の高さに合わせて搬送ローラ446および447の位置を設定することができる。
 なお、上述した刷版供給装置の説明では、カセット内に各種のサイズの刷版を複数枚並べて収納し、それぞれの刷版に対応した刷版搬送機構を設けたが、一方にのみ刷版がカセット内に載置されている場合、その刷版に対応する一方の刷版搬送機構のみ動作させればよい。この場合、カセット内に刷版が載置されていない他方の刷版搬送機構は、パッドロッドを最短の状態に固定して刷版の供給が行えばよい。また、単一の刷版に対応する刷版供給装置の場合、単一の刷版搬送機構で構成すれば良いことは、言うまでもない。
 なお、上述した刷版供給装置の説明では、カセット内に刷版と合紙とが交互に積載されている態様を説明したが、カセット内に複数枚の刷版のみが積載されている場合であっても本発明は適用可能である。
 (第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態に係る刷版供給装置について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の構成部には同一の参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
 第1の実施形態に係る画像記録システムでは、まずカセット9をマルチカセット部3からスライド移動させ、次にこのカセット9をオートローダ部4の昇降機構150によりオートローダ部4内の所定高さまで昇降させていた。しかしながら、上述したように、オートローダ部4のパッドロッド403が伸縮動作可能であるので、この機能を利用してオートローダ部4内におけるカセット9の高さのばらつきに対応するようにしてよい。このようにすれば、オートローダ部4は、カセット9を昇降させる機構(昇降機構150)が不要となるので、装置のコストダウンが可能となる。また、重量および面積が大きい刷版に対しても容易に対応できる。
 第2の実施形態に係る刷版供給装置は、昇降機構150を有さない装置である。以下、図12を参照して、第2の実施形態に係るマルチカセット部3およびオートローダ部4の構成について説明する。なお、図12は、マルチカセット部3およびオートローダ部4と、マルチカセット部3からオートローダ部4に亘って配設されたスライド機構との構成を示す側面図である。
 図12において、カセット9は、マルチカセット部3とオートローダ部4との間をスライド機構により往復できるように構成される。なお、オートローダ部4内に位置するカセット9は、その内部に積載された刷版Pおよび合紙Sを図示するために、その側板の図示を省略している。マルチカセット部3の内部には複数のカセット9が積層されて配置されるが、説明を具体的にするために、その代表例としてマルチカセット部3の内部に配置される2つのカセット9aおよび9bを一例に説明する。
 カセット9aおよび9bの側板には、それぞれ複数のローラ39aおよび39bが付設される。これら複数のローラ39aおよび39bをそれぞれマルチカセット部3内で水平に設けられた支持レール38aおよび38bによって支持することによって、マルチカセット部3内でそれぞれカセット9aおよび9bが水平方向に移動可能な状態(以下、この水平方向の移動をスライド移動と記載し、水平方向に移動可能な方向をスライド移動方向と記載する)で上下方向に積層されて配置される。
 一方、オートローダ部4内には、マルチカセット部3の支持レール38aおよび38bと対応する高さの位置で上記スライド移動方向に、それぞれ支持レール48aおよび48bが配設される。そして、カセット9aおよび9bがオートローダ部4内に移動した場合、それぞれの複数のローラ39aおよび39bが支持レール48aおよび48bによって支持される。
 カセット9aおよび9bの側板には、それぞれ図示しないラックが上記スライド移動方向についての全長に亘って付設される。これらのラックは、マルチカセット部3内で支持レール38aおよび38b毎に配置されたモータ34aおよび34bによって回転駆動されるピニオン35aおよび35bとそれぞれ噛合する。また、これらのラックは、オートローダ部4内で支持レール48aおよび48b毎に配置されたモータ44aおよび44b(図示省略)によって回転駆動されるピニオンともそれぞれ噛合する。したがって、カセット9aおよび9bは、これらのモータ34a、34b、44a、および44bの駆動によってマルチカセット部3とオートローダ部4との間を、支持レール38a、38b、48a、および48bに沿ってそれぞれ上記スライド移動方向へ移動する。
 オートローダ部4の刷版搬送機構400については、上記第1の実施形態と概略同一構成である。ただし、第2の実施形態では、図12において、実線で示すカセット9aおよび破線で示すカセット9bのように、オートローダ部4内に複数の刷版供給位置が存在する。したがって、第2の実施形態では、伸縮範囲がより長いパッドロッド403が使用される。便宜上、カセット9aの位置に対応する刷版供給位置を第1の刷版供給位置と、カセット9bの位置に対応する刷版供給位置を第2の刷版供給位置として説明する。
 次に、第2の実施形態における刷版搬送動作について説明する。まず、電装部450は、取り出そうとする種類の刷版Pが格納されたカセット9をマルチカセット部3内の2個のカセット9aおよび9bから選択する。そして、その選択されたカセット9aまたは9bを上記スライド移動方向へ移動させる機構であるモータ34および44を駆動して、オートローダ部4へ向けてスライド移動させる。ここでは、説明を具体的にするために、カセット9bが選択されてスライド移動されたものとして説明する。
 次に、電装部450は、オートローダ部4内にスライド移動したカセット9が第1または第2の刷版供給位置の何れであるか(ここでは、カセット9bがオートローダ部4内に移動しているので第2の刷版供給位置)、そのカセット9内の刷版Pおよび合紙Sの残存量がどれだけあるかを参照して、カセット9内の最上位置に位置する刷版Pが吸着可能な高さまでパッドロッド403を伸長させる。図13は、この状態を示している。
 図13において、電装部450は、カセット9b内の最上位置に位置する刷版Pをパッドロッド403の先端に設けられている吸着パッド401に吸着させる。
 次に、電装部450は、パッドロッド上下動モータ411を駆動させてパッドロッド403を短縮させながら、ローダ移動モータ440を駆動させてパッドロッド403を搬送回転方向に回転させながら搬送移動方向へ移動させる。パッドロッド403の短縮動作と回転動作・水平移動動作とを同時に行うのは、取り出そうとする刷版Pがカセット9b内でその下の刷版Pや合紙Sと擦れ合わないようにするためである。なお、パッドロッド403が上記短縮動作を行う際に、第1の実施形態で述べた捌き動作を行って、刷版Pの裏面に付着した合紙Sを取り除くようにしてもかまわない。
 パッドロッド403が所望長さまで短縮された段階を図14に示す。この後は、第1の実施形態で図6および図7を参照して説明したのと同様に、パッドロッド403を一定長に保ったまま、搬送回転方向に回転させながら搬送移動方向へ移動させる。このようにして、刷版Pは、その先端が一対の搬送ローラ446および447間に挟持されるまで、反転されながら搬送される。
 なお、マルチカセット部3は、複数配置してもかまわない。図15は、第2の実施形態で説明したマルチカセット部3をオートローダ部4の両側に配置した画像記録システムの平面図である。マルチカセット部3aおよび3bの内部に、それぞれ例えば2個のカセット9が上下方向に積載されている場合、オートローダ部4に対しては4個のカセット9を選択的にスライド方向へ移動させることができる。
 この場合、電装部450は、所望の刷版Pが格納されたカセット9をマルチカセット部3aおよび3bから選択する。そして、選択されたカセット9をマルチカセット部3aまたは3bからオートローダ部4内へスライド移動させることで、このカセット9をオートローダ部4内の第1または第2の刷版供給位置に位置させる。
 本発明にかかる刷版供給装置は、吸着した刷版から合紙や刷版を振り落とす際に刷版が押し付けられた摩擦による傷の発生を防止したり、刷版を確実に吸着したりする効果等を有し、刷版を表裏反転させて搬送し供給する装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る刷版供給装置を備えた画像記録システムの斜視図である。 図1の画像記録システムの側面概要図である。 図2のカセット9内に各種のサイズ刷版Pを収納した状態を示す説明図である。 図2のオートローダ部4の側面方向から見た刷版搬送機構400の全体的な動作を示す説明図である。 図2のオートローダ部4の側面方向から見た刷版搬送機構400の全体的な動作を示す説明図である。 図2のオートローダ部4の側面方向から見た刷版搬送機構400の全体的な動作を示す説明図である。 図2のオートローダ部4の側面方向から見た刷版搬送機構400の全体的な動作を示す説明図である。 図2の刷版搬送機構400を説明するためのオートローダ部4をコンベアー部8と共に示す平面図である。 図2の刷版搬送機構400を図7で示す状態における図示A方向から見た正面図である。 図9の刷版搬送機構400の一方側の構成の一部を示す斜視図である。 図9のパッドロッド403が行う捌き動作を、パッドロッド403がロッド上下方向へストローク動作する速度およびその時のパッドロッド403のロッド上下方向のストローク量で示したグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るマルチカセット部3、オートローダ部4、およびスライド機構の構成を示す側面図である。 図12のオートローダ部4で、カセット9内の最上位置に位置する刷版Pが吸着可能な高さまでパッドロッド403を伸長させた状態を示す説明図である。 図12のオートローダ部4がパッドロッド403を所望長さまで短縮した状態を示す説明図である。 図12のマルチカセット部3をオートローダ部4の両側に配置した画像記録システムの平面図である。 従来の刷版供給装置200がカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構の一連の動作を示す説明図である。 従来の刷版供給装置200がカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構の一連の動作を示す説明図である。 従来の刷版供給装置200がカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構の一連の動作を示す説明図である。 従来の刷版供給装置200がカセット206から画像記録装置に向けて刷版Pを搬送するための刷版搬送機構の一連の動作を示す説明図である。 図16のアーム202を所定の時間振り動かす動作を、走行部材204が搬送移動方向へ移動する速度およびその時のアーム202の搬送回転方向の角度で示したグラフである。
符号の説明
2…刷版供給部
3…マルチカセット部
34、44…モータ
38、48…支持レール
39…ローラ
4…オートローダ部(刷版供給装置)
5…給排トレー部
6…画像記録部
7…搬送機構
8…コンベアー部
9…カセット
10…合紙入れ
11…カセット受け
43…合紙押さえ
81…合紙搬送機構
101…記録ドラム
102…記録ヘッド
131…給版トレー
132…排版トレー
150…昇降機構
56…溝
57…位置決め部材
58…基準ガイド板
400…刷版搬送機構
401…吸着パッド
402…支持板
403…パッドロッド
404、410…サポートローラ
405…減速機
406…ローダ反転用ピニオンギア
407…リニアブッシュホルダ
408…連結部
409…アーム
411…パッドロッド上下動モータ
412…ローダベース
413…連結軸
414…ロッド駆動ピニオンギア
415…駆動軸
416…タイミングプーリ
417…モータプーリ
418、442…同期ベルト
419…駆動軸ブラケット
420、421…軸受
422…リニアブッシュ
440…ローダ移動モータ
441…ベルト
443、448…駆動プーリ
444…スライドレール
445…ラックレール
446、447…搬送ローラ
450…電装部
451…真空ポンプ
452…電磁弁

Claims (13)

  1.  交互に積載された刷版および合紙から、刷版を表裏反転させて搬送し供給する刷版供給装置であって、
     交互に積載された刷版および合紙を収納する収納部と、
     前記収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する刷版吸着部と、
     前記刷版吸着部を支持するベース部と、
     前記刷版吸着部および前記ベース部を前記刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも前記刷版吸着部を回動させることによって前記刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する移動回動機構と、
     前記ベース部に対して前記刷版吸着部を上下動作させる上下動機構と、
     前記刷版吸着部と前記移動回動機構と前記上下動機構との動作を制御する制御部と、
     前記移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する供給部とを備え、
     前記制御部は、前記刷版吸着部によって刷版を吸着させ、前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部を上下動作させることによって、当該刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす捌き動作を行い、前記上下動機構による前記捌き動作が終了した刷版を前記移動回動機構を用いて前記供給部に向けて搬送する、刷版供給装置。
  2.  前記制御部は、前記刷版吸着部によって刷版を吸着させ、前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部を小刻みに移動および停止を繰り返して上下動作させることによって、当該刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす、請求項1に記載の刷版供給装置。
  3.  前記制御部は、前記刷版吸着部によって刷版を吸着させ、前記移動回動機構によって前記刷版吸着部および前記ベース部を所定の角度回動させた後、前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部を上下動作させることによって、当該刷版の裏面に付着した合紙を振り落とす、請求項1に記載の刷版供給装置。
  4.  前記制御部は、前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部が刷版を吸着する位置から前記ベース部までの距離を短くした状態で、前記移動回動機構を用いて前記刷版吸着部および前記ベース部を移動させながら回動させることによって刷版を搬送する、請求項1に記載の刷版供給装置。
  5.  前記制御部は、前記移動回動機構によって表裏反転され搬送された刷版の前記一方の端部が前記供給部と一致するように前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部をさらに上下動作させる、請求項4に記載の刷版供給装置。
  6.  前記制御部は、前記上下動機構を用いて前記収納部に収納された刷版の残存量に応じて前記刷版吸着部が刷版を吸着する位置から前記ベース部までの距離を調整し、前記距離が調整された前記刷版吸着部を用いて前記収納部の最上位置に載置された刷版の一方の端部近傍を吸着させる、請求項1に記載の刷版供給装置。
  7.  前記収納部には、刷版および合紙を複数組並べて載置して収納され、
     前記刷版吸着部は、前記収納部に載置されるそれぞれの組の刷版に対応してそれぞれ設けられ、
     前記上下動機構は、それぞれの前記刷版吸着部に対応して設けられ、
     前記制御部は、前記上下動機構を用いて前記収納部に収納されたそれぞれの組の刷版の残存量に応じて前記刷版吸着部が刷版を吸着する位置から前記ベース部までの距離を調整し、前記距離がそれぞれ調整された前記刷版吸着部を用いて前記収納部の最上位置に載置されたそれぞれの刷版の一方の端部近傍を吸着させる、請求項1に記載の刷版供給装置。
  8.  積載された刷版から、刷版を1枚ずつ表裏反転させて搬送し供給する刷版供給装置であって、
     積載された複数枚の刷版を収納する収納部と、
     前記収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する刷版吸着部と、
     前記刷版吸着部を支持するベース部と、
     前記刷版吸着部および前記ベース部を前記刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも前記刷版吸着部を回動させることによって前記刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する移動回動機構と、
     前記ベース部に対して前記刷版吸着部を上下動作させる上下動機構と、
     前記刷版吸着部と前記移動回動機構と前記上下動機構との動作を制御する制御部と、
     前記移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する供給部とを備え、
     前記制御部は、前記刷版吸着部によって刷版を吸着させ、前記上下動機構を用いて前記刷版吸着部を上下動作させることによって、当該刷版の裏面に付着した他の刷版を振り落とす捌き動作を行い、前記上下動機構による前記捌き動作が終了した刷版を前記移動回動機構を用いて前記供給部に向けて搬送する、刷版供給装置。
  9.  積載された刷版から、刷版を1枚ずつ表裏反転させて搬送し供給する刷版供給装置であって、
     積載された複数枚の刷版を収納する収納部と、
     前記収納部の最上位置に載置されている刷版の一方の端部近傍を吸着する刷版吸着部と、
     前記刷版吸着部を支持するベース部と、
     前記刷版吸着部および前記ベース部を前記刷版の他方の端部への方向に移動させながら少なくとも前記刷版吸着部を回動させることによって前記刷版吸着部で吸着された刷版を表裏反転して搬送する移動回動機構と、
     前記ベース部から前記刷版吸着部までの距離を調整する距離調整機構と、
     前記移動回動機構によって搬送された刷版を他の設備に向けて供給する供給部と、
     前記距離調整機構を作動させて前記刷版吸着部の刷版を吸着する部分が前記収納部内の最上位置に載置されている刷版に一致するように前記刷版吸着部を前記ベース部に対して移動させ、その後、前記刷版吸着部によって当該最上位置に位置する刷版の一方端部近傍を吸着させ、その後、当該刷版を前記移動回動機構によって反転させながら前記供給部まで搬送するように、前記刷版吸着部と前記距離調整機構と前記移動回動機構とを制御する制御部とを備える、刷版供給装置。
  10.  上下方向に複数の前記収納部を配置するマルチカセット部と、
     前記複数の収納部の中から選択された収納部を前記移動回動機構の下方の刷版供給位置まで水平移動させるスライド機構とを、さらに備え、
     前記距離調整機構は、前記スライド機構によって前記刷版供給位置まで移動された収納部の最上位置に載置されている刷版に一致するように前記刷版吸着部を前記ベース部に対して移動させる、請求項9に記載の刷版供給装置。
  11.  前記距離調整機構は、
      その先端に前記刷版吸着部が設けられるロッドと、
      前記ロッドを前記ベース部に対してロッド長手方向に移動させるロッド伸縮機構とを含む、請求項10に記載の刷版供給装置。
  12.  前記マルチカセット部は、複数存在し、
     前記移動回動機構の下方へ移動する前記収納部は、前記複数のマルチカセット部に配置された中から選択されて、前記スライド機構によって前記移動回動機構の下方の刷版供給位置に向けて水平移動される、請求項10に記載の刷版供給装置。
  13.  前記制御部は、前記刷版吸着部によって前記最上位置に位置する刷版の一方端部近傍を吸着させた後、前記距離調整機構を用いて前記刷版吸着部を上下動作させることによって、当該刷版の裏面に付着した別の刷版を振り落とす捌き動作がさらに行われるように、前記刷版吸着部と前記距離調整機構と前記移動回動機構とを制御する、請求項9乃至11のいずれかに記載の刷版供給装置。

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JP2015013747A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 日本電気硝子株式会社 シート分離装置及びシート分離方法

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