JP2004142599A - ハイブリッド車の動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの容量不足が発生した場合にエンジンのみにより車両を駆動することができるようにする。
【解決手段】このハイブリッド車の動力伝達装置は、モータ13による動力伝達経路と、エンジン11による複数の動力伝達経路とを有しており、エンジン11により車両を駆動する場合にはモータ側入力軸24を介してエンジン動力を伝達することができる。バッテリの充電が不足しているときなどには、入力切換軸56を介してエンジン動力を車両に伝達することができ、そのときの変速比はモータ側入力軸24に設けられた主歯車列28の変速比とは相違した変速比を持つ副歯車列59を介して動力伝達が行われる。エンジン動力により車両を後退させるときには、噛合いクラッチ機構66により後退用の副歯車列64を介して動力伝達が行われる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は駆動輪を駆動するための動力源としてエンジンとモータとを有するハイブリッド車の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動力源としてエンジンとモータとを有するハイブリッド車つまりハイブリッド電気自動車には、シリーズ式とパラレル式とシリーズ・パラレル式とがある。シリーズ式は、エンジンにより発電機を回転して発電された電力をバッテリに充電し、モータにより車両を駆動するようにしたハイブリッド車であり、エンジンは発電のために使用される。パラレル式は、エンジンを車両走行用の駆動源として使用し、エンジンに負荷がかかる発進時や加速時にモータにより駆動力を補助するようにしたハイブリッド車であり、エンジン効率が悪い軽負荷時にはモータを発電機に変えてバッテリの充電を行うようにしている。
【0003】
一方、シリーズ・パラレル式は、エンジンとモータとに加えて発電機を有しており、車両の駆動は、走行状態に応じてエンジンによる駆動とモータによる駆動と両方による駆動とのいずれかに切り換えられることになる。この方式のハイブリッド車は、発進時や後退時および低速時にはモータにより車両を駆動し、車速がある程度以上になるとエンジンにより車両を駆動し、登坂時のような高負荷時にはモータとエンジンとにより車両を駆動することができ、軽負荷時には走行しながら発電することができる。
【0004】
エンジンとモータとに加えて単独の発電機を有する従来のシリーズ・パラレル式のハイブリッド車の動力伝達装置としては、例えば特許文献1に示したものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−78704号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のハイブリッド車においては、発進時や後退時および低速時にはモータにより車両を駆動し、車速がある程度以上になるとエンジンにより車両を駆動するようにしているので、モータにより車両を駆動することができる程度までバッテリの充電量が確保されないと、モータにより車両を前進走行させたり後退走行させることができなくなる。また、エンジンにより車両を駆動する場合には、複数の変速段を持っていないので、走行状態に応じて最適な駆動力により車両を駆動することができない。さらに、モータやバッテリが故障した場合には、一方向にしか回転できないエンジンのみでは車両の前進と後進を選択的に行うことができない。
【0007】
本発明の目的は、バッテリの容量不足が発生した場合にエンジンのみにより車両を駆動することができるようにすることにある。
【0008】
本発明の他の目的は、エンジンと出力軸との間の複数の動力伝達経路を切り換えて走行状態に応じた最適な駆動力により車両を駆動できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、クランク軸を駆動するエンジンと、モータロータを駆動するモータと、前記エンジンにより駆動されてバッテリに充電する電力を発生する発電機とを有し、車両の走行状況に応じて前記エンジンと前記モータの一方または双方により駆動輪を駆動するハイブリッド車の動力伝達装置であって、前記モータロータに連結されるモータ側入力軸と、前記駆動輪に連結される出力軸との間に主動力伝達経路を形成する主歯車列と、前記クランク軸に連結されるエンジン側入力軸と前記出力軸との間に副動力伝達経路をそれぞれ形成する前進段および後退段の複数の副歯車列と、車両を前記モータと前記エンジンの少なくとも一方による駆動と、変速比を相違させた前記エンジンのみによる駆動とにそれぞれの前記動力伝達経路を切り換える切換手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記主歯車列を介して前記エンジン動力を伝達することを特徴とする。
【0011】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記出力軸に取り付けられた被駆動歯車と噛み合う駆動歯車が取り付けられた前記モータロータに、エンジン動力を伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第1クラッチ機構と、前記出力軸に装着された前進段と後退段の複数の被駆動歯車に噛合う複数の駆動歯車を備えた入力切換軸にエンジン動力を伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第2クラッチ機構とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記入力切換軸と前記出力軸との間に設けられた前進段の副歯車列と後退段の副歯車列とを動力伝達状態と遮断する状態とに切り換える噛合クラッチ機構を有することを特徴とする。
【0013】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記モータ、前記発電機、差動機構および終減速装置を一体のケース内に組み込むことを特徴とする。
【0014】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記クランク軸に前記発電機の発電ロータを取り付け、当該発電ロータを前記クランク軸により直接駆動することを特徴とする。
【0015】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記モータロータの回転数を検出するモータ回転数検出手段と、前記クランク軸の回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手段と、エンジンのスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段とを有し、これらの検出手段からの信号に基づいて前記モータによる駆動と前記エンジンによる駆動との切り換え、および前記第1クラッチ機構、前記第2クラッチ機構および前記噛合クラッチ機構の切り換えを判定することを特徴とする。
【0016】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、車両の走行状態に応じて前記モータと前記エンジンの動力を合成して前記駆動輪に伝達することを特徴とする。
【0017】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記駆動輪を前記モータによる駆動から前記エンジンによる駆動に切り換える車速を前記エンジンによる駆動から前記モータによる駆動に切り換える車速より高速とすることを特徴とする。
【0018】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置は、前記駆動輪を前記モータによる駆動から前記エンジンによる駆動に切り換えるエンジン回転数を前記発電機の発電用定格回転数よりも大きな回転数とすることを特徴とする。
【0019】
本発明のハイブリッド車の動力伝達装置にあっては、主動力伝達経路を介してモータまたはエンジンにより車両を駆動するとともに、バッテリの充電不足などにより車両をモータ駆動することができないときには、エンジンにより車両を前進および後退移動させることができる。さらに、エンジンにより前進走行する場合にも、複数の前進用の副動力伝達経路を介して変速比を相違させて車両を駆動することができ、最適な駆動力を駆動輪に伝達することができる。
【0020】
車両の走行状態に応じて第1クラッチ機構を係合状態とすると、モータとエンジンの動力を合成することができ、より大きな駆動力を駆動輪に伝達することでトラクションの向上を図ることができる。また、モータロータは出力軸に常時噛み合って回転しているので、モータを回生運転させれば回生ブレーキとして使用することもできる。
【0021】
モータ、発電機、差動機構および終減速装置とを一体型のケースに組み込むことにより動力伝達装置を小型化することができる。発電機の発電ロータをクランク軸により直接回転駆動することにより、発電効率を向上させることができる。車両は車速やスロットル開度などをパラメータとして、モータやバッテリの状態に応じてエンジンによる駆動とモータによる駆動とに自動的に切り換えるとともに、車速に応じて異なる変速比を有する主歯車列および副歯車列のうちのいずれか1組の歯車列に自動的に切り換えることで、燃費を向上させることができる。
【0022】
モータ駆動からエンジン駆動に切り換える車速をエンジン駆動からモータ駆動に切り換える車速よりも大きくすることにより、モータ駆動とエンジン駆動が頻繁に切り変わることで発生するハンチングを防止することができる。モータ駆動からエンジン駆動に切り換えられるエンジン回転数を発電機の定格回転数よりも大きい回転数とすることにより、バッテリへの充電を確実に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるハイブリッド車の動力伝達装置を示すスケルトン図であり、この動力伝達装置は燃料の燃焼によってクランク軸10を回転するエンジン11と、モータロータ12を回転するモータ13とを有している。エンジン11はクランク軸10を車両にその幅方向に向けて横向きに配置され、モータ13はエンジン11に対向して車両に配置される。
【0024】
エンジン11とモータ13の間には動力伝達機構組立体14が配置されており、それぞれは一体となってメインケース15内に組み込まれている。クランク軸10には発電ロータ16が固定されており、この発電ロータ16はディスク部16aとこれと一体となった円筒部16bとを有しており、円筒部16bには永久磁石が装着される。発電ロータ16を囲むようにしてメインケース15にはステータコイル17が固定されており、発電ロータ16とステータコイル17によってジェネレータつまり発電機18が形成され、発電ロータ16の回転により発生される電力をバッテリに充電することができる。このように、発電ロータ16はクランク軸10により直接回転駆動されるので、動力伝達ロスを発生させることなく、効率的な発電が可能となる。
【0025】
モータ13はメインケース15に取り付けられるモータケース19内に組み込まれており、モータロータ12には永久磁石が組み込まれ、モータロータ12を囲むようにしてモータケース19にはステータコイル21が固定されている。このステータコイル21とモータロータ12とによりモータ13が形成され、ステータコイル21に電力を供給するとモータロータ12は回転駆動される。一方、このモータ13はジェネレータとしても機能し、モータロータ12を回転駆動することによりステータコイル21に発生した電気エネルギーをバッテリに充電することができ、更にはモータ13を回生ブレーキとしても機能させることができる。
【0026】
発電ロータ16に形成された収容空間にはダンパー22が組み込まれ、ダンパー22の入力側は発電ロータ16のディスク部16aに取り付けられ、出力側部にはエンジン側入力軸23が取り付けられており、エンジン側入力軸23はモータロータ12の中空部を貫通している。このダンパー22によりクランク軸10の振動が減衰されてエンジン側入力軸23にエンジン動力が伝達される。一方、モータロータ12には中空のモータ側入力軸24が設けられており、モータ側入力軸24とエンジン側入力軸23とが同軸状となるようにしてエンジン11とモータ13とが車両に搭載されることになる。前述のように、ダンパー22が発電ロータ16の内部に組み込まれているので、動力伝達装置の軸方向の寸法を短くすることが可能となる。
【0027】
メインケース15内にはモータ側入力軸24と平行に出力軸25が回転自在に装着されており、モータ側入力軸24に取り付けられた駆動歯車26と常時噛み合う被駆動歯車27が出力軸25に取り付けられ、これらの駆動歯車26と被駆動歯車27により主歯車列28が形成されている。出力軸25には被駆動歯車27よりも小径の中間歯車31が取り付けられ、この中間歯車31はこれよりも大径の終減速大歯車32に噛み合っており、中間歯車31と終減速大歯車32により終減速機構が形成されている。終減速大歯車32には左右駆動輪の回転差を吸収するための差動機構33が設けられ、差動機構33はアクスルシャフト34a、34bを介して左右の駆動輪35a、35bに連結されている。差動機構33はメインケース15内に組み込まれており、左右の駆動輪35a、35bは前輪となっている。したがって、モータ13を駆動すると、モータ側入力軸24から出力軸25に主歯車列28を介してモータ動力が伝達される。被駆動歯車27の直径を駆動歯車26の直径よりも大きくすると、モータ側入力軸24の回転は減速されて出力軸25に伝達されることになる。
【0028】
エンジン側入力軸23とモータ側入力軸24との間には、エンジン動力をモータ側入力軸24に伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第1クラッチ機構36が設けられており、この第1クラッチ機構36が係合状態に切り換えられると、エンジン動力はエンジン側入力軸23から第1クラッチ機構36,モータロータ12および主歯車列28を介して駆動輪に伝達される。第1クラッチ機構36はモータ13のエンジン11に対向する端部側に対して反対側に配置されており、第1クラッチ機構36はパイロットクラッチ37とメインクラッチ38とから構成されている。
【0029】
パイロットクラッチ37は、エンジン側入力軸23に固定されたクラッチドラム41に所定間隔隔てて装着される一対のクラッチディスク42と、このクラッチディスク42間に位置するクラッチディスク43とを有している。これら一対のクラッチディスク42の外周部には電磁コイル44とアーマチュア45とが対向して配置されており、クラッチディスク43の内周側にはカムプレート46が一体に設けられている。
【0030】
一方、メインクラッチ38はモータ側入力軸24に固定されたクラッチハブ47を有し、クラッチハブ47の外側には複数枚のクラッチディスク48が装着され、それぞれのクラッチディスク48に対向する複数枚のクラッチディスク49がクラッチドラム51に装着されている。これらのクラッチディスク49のうちパイロットクラッチ37側のクラッチディスク49の内周側にはカムプレート52が一体に設けられており、このカムプレート52はカムプレート46に対向している。
【0031】
図2(a)はカムプレート46の一部を示す拡大正面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A線に沿う部分のカムプレート46とこれに対向するカムプレート52を示す拡大断面図である。カムプレート46の中心部にはエンジン側入力軸23が貫通する貫通孔53が形成されており、対向面には円周方向に延びる複数の凹部54が形成されている。他方のカムプレート52にも同様に貫通孔と複数の凹部54とが形成されており、それぞれの凹部54はその長手方向の中央部から両端部に向かうに従って深さが浅くなったテーパ面となっている。カムプレート46に形成された凹部54とカムプレート52に形成された凹部54は相互に対向し合っており、対向し合う凹部54の間にはボール55が組み込まれている。
【0032】
このように構成された第1クラッチ機構36は、モータ側入力軸24に代えてエンジン側入力軸23からの動力を出力軸25に伝達する際には、先ず電磁コイル44に電力を供給する。電力供給により、電磁コイル44とアーマチュア45との間に磁界が発生し、クラッチディスク42、43が相互に係合する。これにより、パイロットクラッチ37が締結された状態となり、エンジン側入力軸23に係合されたカムプレート46がエンジン側入力軸23と一体化する。
【0033】
これによりパイロットクラッチ37のカムプレート46と、メインクラッチ38のカムプレート52との間に差回転が発生し回転トルクが生じる。すると、それぞれのカムプレート46、52の凹部54間に位置するボール55がテーパ面に沿って変位し、カムプレート52をカムプレート46から遠ざかる方向、即ちメインクラッチ38側に変位させるスラスト力が発生する。このカムプレート52のメインクラッチ38側への変位により、メインクラッチ38のクラッチディスク48、49が締結されてエンジン側入力軸23からの回転がモータ側入力軸24を介して出力軸25に伝達されるようになる。このようなクラッチ機構36を用いることで、モータ側入力軸24による回転をエンジン側入力軸23による回転に切り換える際に、パイロットクラッチ37の締結の後でメインクラッチ38を締結することで半クラッチ状態が実現でき、円滑な切り換えが可能となる。
【0034】
上述した動力伝達装置においては、エンジン11により車両を駆動するときには、ステータコイル21への通電を解いて、第1クラッチ機構36を締結することによってモータ側入力軸24を介して出力軸25に動力を伝達するようにしているので、駆動歯車26と被駆動歯車27とからなる主歯車列28はモータ動力とエンジン動力とを選択的に伝達する主動力伝達経路となる。
【0035】
図示するように第1クラッチ機構36がエンジン11に対して反対側に配置されているので、エンジン側入力軸23をクラッチドラム41に取り付けるために、エンジン側入力軸23はモータ13の中心部を貫通している。一方、モータ側入力軸24はモータロータ12の両端部から突出し、その一端部には駆動歯車26が取り付けられ、他端部にはクラッチハブ47が取り付けられている。なお、モータケース19には第1クラッチ機構36を覆うように図示しないカバーが取り付けられることになる。
【0036】
この動力伝達装置は通常状態のもとでは車両の始動時から所定の車速となるまではモータ駆動が設定され、所定の車速以上となるとエンジン駆動に切り換えられるが、バッテリの充電不足などが発生した非通常時には前進後退ともに始動時からエンジン駆動に設定される。そのため、エンジン側入力軸23には中空の入力切換軸56が回転自在に装着され、この入力切換軸56には前進用の駆動歯車57が回転自在に装着されている。この駆動歯車57は出力軸25に固定された被駆動歯車58に常時噛み合って前進用の副歯車列59を構成しており、この副歯車列59により前進用の副動力伝達経路が形成されている。この副歯車列59は、エンジン動力をモータ側入力軸24を介して出力軸25に伝達する際における主歯車列28よりも大きな変速比つまり低速段側の変速比となっている。
【0037】
エンジン側入力軸23には駆動歯車57に対向して後退用の駆動歯車61が回転自在に装着され、この駆動歯車61は出力軸25に固定された後退用の被駆動歯車62にアイドラ歯車63を介して常時噛み合って後退用の副歯車列64となっており、この副歯車列64により後退用の副動力伝達経路が形成されている。この後退用の副歯車列64は前進用の副歯車列59よりも僅かに大きな変速比に設定されているが、両方の歯車列の変速比を同一の変速比あるいは小さい変速比としてもよい。
【0038】
エンジン側入力軸23と入力切換軸56との間には、入力切換軸56に対してエンジン動力を伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第2クラッチ機構65が配置されている。この第2クラッチ機構65の基本構造は第1クラッチ機構36と同様であり、第2クラッチ機構65を構成する各部材のうち第1クラッチ機構36を構成する部材と共通する部材には同一の番号に符号aが付されている。第2クラッチ機構65におけるパイロットクラッチ37aのクラッチドラム41aはエンジン側入力軸23に連結されているのに対して、メインクラッチ38aのクラッチハブ47aは入力切換軸56に連結されている。したがって、第2クラッチ機構65を係合状態とすると、入力切換軸56を介してエンジン動力により始動時および低速走行時を含めて車両を駆動することができる。
【0039】
第1と第2のクラッチ機構36,65はそれぞれ多板クラッチにより構成されており、電磁コイル44に電気信号を送ることによりオンオフ制御を行うことができるようになっているが、油圧によりオンオフ制御を行うようにしてもよい。
【0040】
前進用の副歯車列59と後退用の副歯車列64のいずれか一方を介してエンジン動力を出力軸25に伝達する状態と、いずれの副歯車列59,64にも動力を伝達しない状態とに切り換えるために、入力切換軸56には噛合いクラッチ機構66が設けられている。この噛合いクラッチ機構66は入力切換軸56に固定された切換ハブ67と、この切換ハブ67の外側に軸方向に往復動自在に組み込まれて常時切換ハブ67に噛み合う切換スリーブ68とを有している。切換スリーブ68は図示しない油圧アクチュエータなどによって駆動されるようになっており、切換スリーブ68を前進用の駆動歯車57と一体のクラッチ歯車に噛み合わせると、前進用の副歯車列59は動力伝達状態となり、切換スリーブ68を後退用の駆動歯車61と一体のクラッチ歯車に噛み合わせると、後退用の副歯車列64は動力伝達状態となり、切換スリーブ68をいずれの駆動歯車57,61にも噛み合わせない中立位置にすると、入力切換軸56から出力軸25への動力伝達は遮断される。切換スリーブ68の駆動はモータや油圧もしくは電磁力により駆動されるようになっており、運転席からの機械的もしくは電気的な操作系の指示で選択的に前進段と後進段との切換が行われる。
【0041】
この動力伝達装置においては、第1および第2のクラッチ機構36,65と噛合いクラッチ機構66とからなる切換手段によって、通常時に車両をモータ13またはエンジン11により駆動する場合と両方の合成により駆動する場合に加えて、バッテリの充電不足などのような非通常時にはエンジン11のみにより車両を駆動することができる。非通常時にエンジン11のみにより駆動する場合には、入力切換軸56を動力伝達状態として、低速段用の副歯車列59と高速段用の主歯車列28のいずれかを介して車両を前進走行させることができ、さらに後退用の副歯車列64を介して車両を後退走行させることができる。なお、入力切換軸56と出力軸25の間には、前進用と後退用のそれぞれに1段の副歯車列が設けられているが、それぞれ複数段の副歯車列を設けるようにしてもよい。
【0042】
この動力伝達装置においては、モータ13やバッテリの充電状態、車速、進行方向などに基づいて、自動的にクラッチ機構36、65、66を切り換えることにより、車速に対して最も駆動力が大きくなる駆動源と歯車列の組み合わせで走行することが可能となる。必要に応じてモータ13とエンジン11の駆動力の合成のみならず、モータ13を回生ブレーキとして使用することも各クラッチ機構の係合関係を変えるだけで可能となる。
【0043】
図3は図1に示した動力伝達装置の作動を制御する制御回路を示すブロック図であり、メインコントローラ71にはアクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ72、車両の走行速度を検出する車速センサ73、モータロータ12の回転数を検出するモータ回転数センサ74、およびクランク軸10の回転数を検出するエンジン回転数センサ75からの検出信号が送られるようになっている。一方、メインコントローラ71からは、エンジン11の作動を制御するエンジンコントローラ76、モータ13の作動を制御するモータコントローラ77、発電機18の作動を制御する発電機コントローラ78、および各クラッチ機構36、65、66の切り換えを制御するクラッチコントローラ79に対してそれぞれ制御信号が送られるようになっている。バッテリ80はモータコントローラ77と発電機コントローラ78に接続されており、モータ13により車両を駆動する場合には充電装置つまりバッテリ80からの電力がモータ13のステータコイル17に供給される。一方、バッテリ80への充電は、発電機18を作動させることにより行われるが、モータ13をジェネレータとして機能させてモータ13により充電を行うこともできる。
【0044】
図4は図1に示した動力伝達装置の車両走行状態に応じた動力伝達経路を示す動作表であり、符号G〜Gはそれぞれ歯数を示し、Gは駆動歯車26、Gは被駆動歯車27、Gは中間歯車31、Gは終減速大歯車32、Gは駆動歯車57、Gは被駆動歯車58、Gは後退用の駆動歯車61、Gはアイドラ歯車63、そしてGは後退用の被駆動歯車62の歯数を示す。
【0045】
図5(a)〜(e)は車両の走行状態やバッテリの充電状態などにより切り換えられる動力伝達経路に応じた駆動輪に対する伝達動力を示す駆動力特性線図である。図5中に示す曲線Mはモータ13により車両を駆動する場合の特性曲線であり、曲線E1はエンジン11を駆動して主歯車列28を介して車両を駆動する場合の特性曲線であり、曲線E2は前進用の副歯車列59を介して動力伝達を行った場合の特性曲線であり、曲線Rは後退用の副歯車列64を介して車両を後退移動させる場合の特性曲線である。
【0046】
次に、図5を参照しつつ、図4に示した各走行状態に応じた動力伝達装置の動力伝達経路を説明する。なお、図5中の各曲線のうち、各走行状態に応じて動力伝達を行う伝達経路は太い実線で示され、動力伝達に関与しない伝達経路は破線で示されている。
【0047】
まず、モータ13およびバッテリ80が正常であり、バッテリ80の充電量が十分であって車両が低速ないし中速走行するとき(図5(a)参照)には、すなわち通常走行するときには、車両はモータ13によって車両を駆動する。このときの車速と駆動力の関係は特性曲線Mのようになる。このときには、第1クラッチ機構36の動力遮断状態のもとでエンジン11を一定の定格回転数の下で駆動することにより、発電機18を作動させてバッテリ80に充電することができる。車両の走行中にブレーキペダルが踏み込まれたときには、エンジン11を停止状態としてモータ13を回生ブレーキとして制動力を加えるとともにモータ13をジェネレータとして機能させてモータ13からバッテリ80に充電を行う。ブレーキの作動によって車両が停止寸前となったら、モータ13の回生ブレーキとしての作動を停止させる。
【0048】
車両が高速走行となったとき、例えば車速が80km/h程度の所定値以上となったときには(図5(b)参照)、第1クラッチ機構36を係合状態として、モータ13による駆動を停止しエンジン11により車両を駆動する。これにより、特性曲線E1に示される駆動力により車両を駆動することができ、モータ駆動よりも有利な特性による走行が可能となる。モータ駆動からエンジン駆動に切り換える車速条件としては、エンジン駆動がモータ駆動よりも高い駆動力が得られる車速が選択されており、特性曲線Mと特性曲線E1との交点付近が切換条件となる。
【0049】
一方、車両を追越し加速したり、車両が登坂路を走行する際には、エンジン11とモータ13の両方を駆動させることで、これらの動力が合成されて車両に伝達されるようにしてもよい。なお、モータ13による駆動によって車速が上述した所定値となったときには、瞬間的に第1クラッチ機構36を動力伝達状態として、モータ側入力軸24の回転をクランク軸10に伝達することによりエンジン11を始動させることができる。
【0050】
モータ駆動により車両を後退させるときには(図5(a)参照)、前進時とは逆方向にモータ13を回転させる。このときの車速と駆動力の関係は特性曲線Mと同一となる。
【0051】
次に、バッテリの充電量がモータ13によって車両を始動させて走行させるには不十分である場合などの非通常時における動力伝達経路について説明する。この動力伝達経路はモータ13や発電機18が故障した場合などにも選択されることになる。
【0052】
車両が低速ないし中速走行する場合には(図5(c)参照)、モータ13による駆動を行わずに、副歯車列59を介してエンジン11により車両を駆動する。すなわち、第1クラッチ機構36を動力遮断状態のもとで第2クラッチ機構65を係合するとともに噛合クラッチ機構66を駆動歯車57に係合してエンジン11を駆動することにより駆動輪に動力を伝達する。この条件下での車速と駆動力の相関関係を表すと、変速比が主歯車列28よりも副歯車列59の方が大きいので、図5の特性曲線E2のようになる。
【0053】
低車速および中車速で走行しているときに、車両が高速走行となったとき(図5(d)参照)、具体的には特性曲線E1とE2の交点の速度より高速域で走行する場合には、特性曲線E1に現れる駆動源と動力伝達経路に切り換えて走行した方が高い駆動力を得て走行することができる。そこで、第1クラッチ機構36を係合状態とする一方、第2クラッチ機構65を動力遮断状態として、主歯車列28を介してエンジン11により車両を駆動する。
【0054】
エンジン11により車両を後退させるときは(図5(e)参照)、後退用の副歯車列64を介して車両を駆動する。そのときに、第1クラッチ機構36の動力遮断状態のもとで第2クラッチ機構65を係合するとともに噛合クラッチ機構66を後退用の駆動歯車61に係合してエンジン11を駆動する。これにより、後退段の副歯車列64を介して出力軸25に逆回転の動力を伝達する。このときの車速と駆動力の関係は、後退用の副歯車列64の変速比を前進用の副歯車列59よりも僅かに大きくしているので、特性曲線Rに示すように特性曲線E2よりも駆動力は大きくなる。
【0055】
動力伝達装置における動力伝達経路の切り換えは、車両の走行状態に応じて自動的に行われるようになっており、車両の走行状態を示すパラメータとしては、モータ13の回転数、エンジン11の回転数、車速、およびスロットル開度などである。これらの走行状態を示すパラメータに基づいてメインコントローラ71からはエンジン11、モータ13、発電機18および各クラッチ機構36、65、66に制御信号が送られる。
【0056】
上述のように、通常走行時に車速が所定の速度以上となったときには、モータ13による駆動からエンジン11による駆動に切り換えられ、所定の車速以上の走行状態から所定の車速以下となったときにはエンジン11による駆動からモータ13による駆動に切り換えられるが、モータ駆動からエンジン駆動に切り換えられる車速をVeとし、逆にエンジン駆動からモータ駆動に切り換えられる車速をVmとすると、Ve>Vmに設定されている。つまり、モータ駆動からエンジン駆動に切り換えられる車速Veは、エンジン駆動からモータ駆動に切り換えられる車速Vmよりも高速に設定されている。これにより、モータ駆動とエンジン駆動とが頻繁に切り換わるハンチング現象の発生を防止することができる。
【0057】
また、モータ駆動からエンジン駆動に切り換えられるエンジン回転数をNeとし、発電機18の定格回転数をNsとすると、エンジン駆動に切り換えられるエンジン回転数Neは、定格回転数Nsよりも大きな回転数(Ne>Ns)に設定されている。これにより、通常走行時に確実にバッテリ80に対する充電を行うことができる。
【0058】
図1に示した動力伝達装置はエンジンが横置きとなったタイプであるが、この動力伝達装置はクランク軸10が車両の進行方向を向くようにしてエンジン11が車両に搭載されるようになったエンジン縦置き式にも適用することができる。
【0059】
図6はエンジン縦置きタイプに適用した場合の動力伝達装置であり、図6においては図1に示した部材と共通の機能を有する部材には同一の符号か付されている。この動力伝達装置にあっては、エンジン11の車両進行方向後方にはエンジン11に対向してモータ13が配置されており、第1クラッチ機構36はエンジン11とモータ13の間に配置され、第2クラッチ機構65と噛合クラッチ機構66はモータ13の後方に配置されている。
【0060】
エンジン11の後端部に設けられる発電機18、モータ13およびこれらの間に配置される第1クラッチ機構36は、一体型のメインケース15内に組み込まれており、メインケース15は前述したモータケース19を兼ねている。モータロータ12の一端部には第1クラッチ機構36のクラッチハブ47が取り付けられ、他端部にはモータ側入力軸24が取り付けられている。メインケース15に取り付けられるエクステンションケース20内には、モータ側入力軸24、出力軸25、入力切換軸56、第2クラッチ機構65および噛合クラッチ機構66が組み込まれており、出力軸25の中間歯車31に噛み合う出力歯車81はフロントドライブシャフト82に取り付けられ、このドライブシャフト82はメインケース15とエクステンションケース20内に組み込まれている。
【0061】
ドライブシャフト82には終減速大歯車32に噛み合う終減速小歯車83が取り付けられており、終減速大歯車32には図1に示した場合と同様の構造の差動機構33が設けられている。この差動機構33はメインケース15内に組み込まれており、一体構造のメインケース15内にはモータ13、発電機18、第1クラッチ機構36および差動機構33が収容されている。ただし、メインケース15を、モータ13と差動機構33とを収容する部分と、発電機18と第1クラッチ機構36とを収容する部分とに分割するようにしてもよい。
【0062】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する動力伝達装置においては、通常時にはモータ駆動による場合とエンジン駆動による場合のいずれも駆動歯車26と被駆動歯車27とからなる主歯車列28を介して動力伝達を行うようにしているが、モータ動力伝達用とエンジン動力伝達用とに別々の主歯車列を設けるようにしてもよい。また、前輪に併せて後輪も駆動する四輪駆動用車両に図1、図6に示すタイプの動力伝達装置にも本発明を適用することができ、その場合には、出力軸25の動力を図示しないドライブシャフトを介して後輪に伝達するようにする。また、噛合クラッチ機構66の切り換え操作は、油圧アクチュエータ以外に電動モータや電磁力により操作してもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、主動力伝達経路を介してモータまたはエンジンにより車両を駆動するとともに、バッテリの充電不足またはモータや発電機が故障して車両をモータ駆動することができないときには、エンジンにより車両を前進および後退移動させることができる。さらに、エンジンにより前進走行する場合にも、複数の前進用の動力伝達経路を介して変速比を相違させて車両を駆動することができ、最適な駆動力を駆動輪に伝達することができる。
【0064】
車両の走行状態に応じて第1クラッチ機構を係合状態とすると、モータとエンジンの動力を合成することができ、より大きな駆動力を駆動輪に伝達することでトラクションの向上を図ることができる。また、モータロータは出力軸に常時噛み合って回転しているので、モータを回生運転させれば回生ブレーキとして使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるハイブリッド車の動力伝達装置を示すスケルトン図である。
【図2】(a)はカムプレートの一部を示す拡大正面図であり、(b)は(a)におけるA−A線に沿う部分を示す拡大断面図である。
【図3】動力伝達装置の作動を制御する制御回路を示すブロック図である。
【図4】動力伝達装置の車両走行状態に応じた動力伝達経路を示す動作表である。
【図5】(a)〜(e)は動力伝達経路に応じた車速と駆動力の相関関係を模式的に表す特性曲線である。
【図6】本発明の他の実施の形態である動力伝達装置を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
10   クランク軸
11   エンジン
12   モータロータ
13   モータ
18   発電機
23   エンジン側入力軸
24   モータ側入力軸
25   出力軸
26   駆動歯車
27   被駆動歯車
28   主歯車列
33   差動機構
35a,35b   駆動輪
36   第1クラッチ機構
56   入力切換軸
59   前進用の副歯車列
64   後退用の副歯車列
65   第2クラッチ機構
66   噛合いクラッチ機構

Claims (10)

  1. クランク軸を駆動するエンジンと、モータロータを駆動するモータと、前記エンジンにより駆動されてバッテリに充電する電力を発生する発電機とを有し、車両の走行状況に応じて前記エンジンと前記モータの一方または双方により駆動輪を駆動するハイブリッド車の動力伝達装置であって、
    前記モータロータに連結されるモータ側入力軸と、前記駆動輪に連結される出力軸との間に主動力伝達経路を形成する主歯車列と、
    前記クランク軸に連結されるエンジン側入力軸と前記出力軸との間に副動力伝達経路をそれぞれ形成する前進段および後退段の複数の副歯車列と、
    車両を前記モータと前記エンジンの少なくとも一方による駆動と、変速比を相違させた前記エンジンのみによる駆動とにそれぞれの前記動力伝達経路を切り換える切換手段とを有することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記主歯車列を介して前記エンジン動力を伝達することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記出力軸に取り付けられた被駆動歯車と噛み合う駆動歯車が取り付けられた前記モータロータに、エンジン動力を伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第1クラッチ機構と、
    前記出力軸に装着された前進段と後退段の複数の被駆動歯車に噛合う複数の駆動歯車を備えた入力切換軸にエンジン動力を伝達する係合状態と動力伝達を遮断する状態とに切り換える第2クラッチ機構とを有することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  4. 請求項3記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記入力切換軸と前記出力軸との間に設けられた前進段の副歯車列と後退段の副歯車列とを動力伝達状態と遮断する状態とに切り換える噛合クラッチ機構を有することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記モータ、前記発電機、差動機構および終減速装置を一体のケース内に組み込むことを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  6. 請求項1〜5記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記クランク軸に前記発電機の発電ロータを取り付け、当該発電ロータを前記クランク軸により直接駆動することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記モータロータの回転数を検出するモータ回転数検出手段と、前記クランク軸の回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手段と、エンジンのスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段とを有し、これらの検出手段からの信号に基づいて前記モータによる駆動と前記エンジンによる駆動との切り換え、および前記第1クラッチ機構、前記第2クラッチ機構および前記噛合クラッチ機構の切り換えを判定することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、車両の走行状態に応じて前記モータと前記エンジンの動力を合成して前記駆動輪に伝達することを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記駆動輪を前記モータによる駆動から前記エンジンによる駆動に切り換える車速を前記エンジンによる駆動から前記モータによる駆動に切り換える車速より高速とすることを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のハイブリッド車の動力伝達装置において、前記駆動輪を前記モータによる駆動から前記エンジンによる駆動に切り換えるエンジン回転数を前記発電機の発電用定格回転数よりも大きな回転数とすることを特徴とするハイブリッド車の動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140099260A (ko) * 2011-12-05 2014-08-11 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 순수 전기식 4륜 구동 자동차의 구동 트레인

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