JP2004142066A - 研磨ベルトとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の不織布研磨ベルトに比較して切削能力を極めて高くして、しかも長寿命にする。ロールで駆動される状態で片側に被研磨物を押し付けても横方向にずれるのを少なくする。細いロールで駆動して内部での剥離を有効に防止する。
【解決手段】研磨ベルトは、表面に研磨粒5を有する熱可塑性プラスチックの繊維4が立体的に方向性なく集合されると共に、押圧プレートでもって、繊維4を熱変形させて表面を平滑化する温度と時間にプレスされてなる不織布研磨層3と、この不織布研磨層3に積層される状態で連結された基材シート2とを備える。研磨ベルトは、基材シート2と不織布研磨層3との積層体を無端ベルト状に連結している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不織布を基材シートに積層している研磨ベルトとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の不織布を使用している研磨ベルトは、基材シートに不織布を積層して接着している。この研磨ベルトは、以下のふたつの方法で製造されている。第1の方法は、以下の工程で製造される。
(1) 不織布を基材シートに積層する。
(2) 不織布をニードルパンチで基材シートに連結する。
(3) 不織布の表面に、バインダーを介して研磨粒を付着する。
(4) バインダーを硬化させて、研磨粒を不織布の繊維表面に接着する。
第2の方法は、以下の工程で研磨ベルトを製造する。
(1) 不織布にバインダーを介して研磨粒を付着する。
(2) 研磨粒を付着している不織布を基材シートに積層して接着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の方法で製造してなる不織布製の研磨ベルトは、無端ベルト状の布である基材シートの表面に直接に研磨粒を付着して製作される通称ペーパーの研磨ベルトに比較すると、目詰まりに強い特長がある。繊維の間に隙間があるからである。しかしながら、この構造の不織布製の研磨ベルトは、ペーパーの研磨ベルトに比較すると切削能力が低い欠点がある。
【0004】
さらにまた、不織布製の研磨ベルトは、2本のロールにかけて駆動して使用するとき、ロールの表面でベルトの片側に偏在して研磨ベルトの表面に被研磨物を押し付けると、ロールで移動される研磨ベルトが次第に横方向にずれる欠点がある。それは、研磨ベルトを駆動するロール両側の実質的な半径が変化してアンバランスになるからである。すなわち、被研磨物が押し付けられると、不織布が押し潰されるように弾性変形してロールと研磨ベルトとの隙間が狭くなる。これに対して、被研磨物が押し付けられない部分は、不織布が押し潰されず、ロールとの間隔が広くなる。ロールで駆動される研磨ベルトが、両側部分でロールとの間隔がアンバランスになると、ロールが研磨ベルトを駆動する実質的な半径がアンバランスになる。ロールに接近される研磨ベルトの片側は細いロールで駆動される状態となり、ロールから離れる研磨ベルトの他の片側は太いロールで駆動される状態となる。このため、研磨ベルトがテーパー状のロールで駆動される状態となって、横方向に移動する弊害が発生する。
【0005】
また、不織布製の研磨ベルトは、長時間使用すると中間層で剥離して寿命が短くなる欠点がある。とくに、細いロールで駆動するとこの弊害が甚だしい。細いロールで駆動される研磨ベルトは、ロールに沿って湾曲される状態で外側が内側よりも長くなる。このため、研磨ベルトがロールで湾曲されるごとに、内側と外側とで長手方向にずれが発生し、これが繰り返されて、内側と外側とで剥離する弊害が発生する。
【0006】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、従来の不織布研磨ベルトに比較して切削能力が極めて高く、しかも長寿命にできる不織布製の研磨ベルトを提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、ロールで駆動される状態で片側に被研磨物を押し付けても横方向のずれを少なくできる研磨ベルトを提供することにある。さらにまた、本発明の他の大切な目的は、細いロールで駆動して内部での剥離を有効に防止できる研磨ベルトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の研磨ベルトは、表面に研磨粒5を有する熱可塑性プラスチックの繊維4が立体的に方向性なく集合されると共に、押圧プレートでもって、繊維4を熱変形させて表面を平滑化する温度と時間にプレスされてなる不織布研磨層3と、この不織布研磨層3に積層される状態で連結された基材シート2とを備える。研磨ベルトは、基材シート2と不織布研磨層3との積層体を無端ベルト状に連結している。
【0008】
本発明の研磨ベルトは、不織布研磨層3をホットプレスして表面を平面状にすることができる。さらに、本発明の研磨ベルトは、基材シート2を含む全体の厚さを1〜10mm、好ましくは2〜5mmとすることができる。
【0009】
本発明の請求項5の研磨ベルトの製造方法は、繊維4を立体的に方向性なく集合している不織布にバインダーで研磨粒5を付着する付着工程と、研磨粒5を付着している不織布を繊維4が熱変形される温度に加熱する状態でプレスして表面を平滑化する加熱プレス工程と、熱プレスされた不織布を基材シート2に接着する接着工程とからなる。
【0010】
研磨粒5の付着工程において、研磨粒5を添加しているバインダーを不織布の両面にスプレーして、繊維4の表面に研磨粒5を付着することができる。
【0011】
さらに、本発明の請求項7の研磨ベルトの製造方法は、繊維4を立体的に方向性なく集合している不織布を基材シート2に積層する積層工程と、基材シート2に積層している不織布に、バインダーを介して研磨粒5を付着する付着工程と、研磨粒5を付着している不織布を繊維4が熱変形される温度に加熱する状態でプレスして不織布の表面を平滑化する加熱プレス工程とからなる。
【0012】
積層工程において、不織布を基材シート2にニードルパンチして積層連結することができる。
【0013】
さらに、本発明の研磨ベルトの製造方法は、研磨粒5を不織布に付着するバインダーが未硬化な状態において、加熱状態でプレスして表面を平滑化することも、研磨粒5を不織布に付着するバインダーが硬化された状態において、加熱状態でプレスして表面を平滑化することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための研磨ベルトとその製造方法を例示するものであって、本発明は研磨ベルトの構造や材質等を下記の具体例に特定しない。
【0015】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0016】
図1と図2に示す研磨ベルト1は、基材シート2に不織布研磨層3を積層している積層体を細長いベルト状とし、その両端を連結して無端ベルト状としている。研磨ベルト1は、多くの場合、図に示すように2本のロール6にかけて使用される。ただ、本発明の研磨ベルトは、1本のロールに被着して使用することもできる。1本のロールに被着される研磨ベルトは、内径をロールの外径にほぼ等しくして、ロールを挿入して外れないようにする。
【0017】
研磨ベルト1は、不織布研磨層3に基材シート2を積層して、基材シート2に外れないように連結している。図1に示す基材シート2はネットである。ネットは、不織布研磨層3をニードルパンチして外れないように連結できる特長がある。図2に示す基材シート2は紙である。紙製の基材シート2は、不織布研磨層3を接着して連結することができる。ただ、本発明の研磨ベルトには、可撓性があって充分な引張強度のある全てのシート、たとえば織布等も使用できる。不織布研磨層3は、ニードルパンチして基材シート2に連結され、あるいは接着して基材シート2に連結される。さらにまた、ニードルパンチと接着の両方で不織布研磨層3を基材シート2に連結することもできる。
【0018】
不織布研磨層3は、ポリエステル繊維等の熱可塑性プラスチックの繊維4を立体的に方向性なく所定の厚さに集合して、研磨粒5を付着している。ただ、不織布研磨層3の繊維4には、ポリエステル繊維以外の熱可塑性プラスチック繊維も使用できる。研磨粒5は、バインダーを介して繊維4の表面に付着され、あるいは繊維4の表面と繊維4の空隙とに付着される。研磨粒5を付着するバインダーは、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂等の接着材である。バインダーの種類と塗布量は、不織布研磨層3の可撓性に影響を与える。硬いバインダーを使用し、あるいはバインダーの塗布量を多くすると、不織布研磨層3は硬くなる。反対に柔軟なバインダーを使用し、あるいはバインダーの塗布量を少なくすると柔軟になって変形しやすくなる。硬いバインダーとしてフェノール樹脂系、エポキシ樹脂系接着剤を使用し、柔軟なバインダーとしてシリコン樹脂系、ウレタン樹脂系の接着剤が使用できる。これ等のバインダーを混合して使用することもできる。
【0019】
不織布研磨層3は、研磨粒5を付着するバインダーでもって、立体的に集合している繊維4の接点を結合することもできる。ただ、繊維4の接点を結合するバインダーと、研磨粒5を付着するバインダーとに専用のバインダーを使用することもできる。この不織布研磨層3は、繊維4をバインダーで結合した後、研磨粒5を別のバインダーで付着する。
【0020】
研磨粒5は、以下の方法で不織布に付着される。
(1) 不織布にペースト状のバインダーをスプレーする。または、不織布をペースト状のバインダーに浸漬した後、2本のロールで不織布を挟んで余分なバインダーを絞り出して、バインダーを不織布に付着する。
(2) バインダーが未硬化な状態で、不織布に研磨粒5をスプレーして付着する。
以上の方法で研磨粒5を付着している不織布研磨層3は、研磨粒5をバインダーの表面に表出させて切削能力を高くできる。ただ、研磨粒5を混合しているバインダーを不織布にスプレーして、研磨粒5を付着することもできる。この方法は簡単に研磨粒5を付着できる。
【0021】
研磨粒5が付着された不織布研磨層3は、図3に示すように、押圧プレート7でもって、繊維4を熱変形させて表面を平滑化する温度と時間にプレスされる。この工程は、ホットプレスの押圧プレート7で不織布研磨層3を加熱しながら押圧し、あるいは予め加熱された不織布研磨層3を加熱されない押圧プレート7で押圧する。この工程は、不織布研磨層3を130〜150℃に加熱してプレスする。プレス時間は、15〜20分、プレス圧は5〜7kg/cmとする。ただし、不織布研磨層3の加熱温度は、たとえば80〜200℃、好ましくは100〜160℃とすることもできる。加熱温度を低くする場合、不織布をプレスする時間を長くして繊維4を熱変形させる。不織布の加熱温度を高くするときは、不織布のプレス時間を短くする。プレス時間は、たとえば30秒〜60分、1〜30分、さらに好ましくは10〜25分とすることができる。プレス圧は、加熱温度、プレス時間、用途等を考慮して最適値に設定されるので、たとえば0.2〜15kg/cm、好ましくは1〜10kg/cm、さらに好ましくは3〜8kg/cmの範囲に設定する。
【0022】
不織布研磨層3は、基材シート2に連結された状態で加熱してプレスされ、あるいは基材シート2に接着する前工程でプレスできる。不織布研磨層3を基材シート2に積層して連結する状態でプレスする方法は、簡単に能率よく研磨ベルト1を製造できる。プレスした不織布研磨層3を基材シート2に積層して連結する方法は、不織布研磨層3の切削能力を高くできる。それは、不織布研磨層2の両面に研磨粒5を付着できるからである。
【0023】
【実施例】
以下の工程で研磨ベルトを製造する。
[実施例1]
(1) 太さを44デシテックスとするポリエステル繊維を、立体的に方向性なく基材シート2の上に、5mmの厚さに積層して、基材シート2に不織布を積層する。
(2) 不織布の表面に繊維4を結合するバインダーをスプレーして、繊維4を接点で結合する。ただし、このこの工程は省略することができる。研磨粒5を付着するバインダーで繊維4の接点を結合できるからである。また、この工程は、次の(3)の工程の後とすることもできる。
(3) ニードルパンチして不織布を基材シート2に連結する。
(4) 不織布に研磨粒5を付着するバインダーを塗布する。バインダーはスプレーして不織布に塗布され、あるいはバインダーに浸漬した後、2本のロールで絞って塗布される。
(5) バインダーが未硬化の状態で研磨粒5をスプレーする。研磨粒5はバインダーで不織布の繊維4の表面に付着され、あるいは繊維表面と繊維4の隙間に付着される。
(6) バインダーが完全に硬化しない状態で、図3に示すようにホットプレスで、不織布研磨層3と基材シート2の積層体をプレスする。ホットプレスは、押圧プレート7の温度を150℃として、15分間プレスする。プレス圧は7kg/cmとする。
(7) その後、バインダーを完全に硬化させた後、図1に示すように両端を連結して無端ベルト状に加工する。
【0024】
以上の工程で製作された実施例1の研磨ベルト1は、(6)の工程を省略する以外は同じ工程とする比較例の研磨ベルト1に比較して、単位時間の切削能力が約1.2倍、寿命が2〜3倍となり、ライフが尽きるまでのトータルの切削量は約3倍と飛躍的に向上した。ただし、研削量と寿命は、ステンレス板を同じ圧力で押圧して測定した。
【0025】
[実施例2]
(1) 太さを44デシテックスとするポリエステル繊維を、立体的に方向性なく搬送シートの上に、2mmの厚さに積層して、所定の厚さの不織布を製作する。
(2) 不織布の表面に繊維4を結合するバインダーをスプレーして、繊維4を接点で結合する。ただし、このこの工程は省略することができる。研磨粒5を付着するバインダーで繊維4の接点を結合できるからである。また、この工程は、次の(3)の工程の後とすることもできる。
(3) 不織布に研磨粒5を付着するバインダーを塗布する。バインダーはスプレーして不織布に塗布され、あるいはバインダーに浸漬した後、2本のロールで絞って塗布される。
(4) バインダーが未硬化の状態で、不織布に両面から研磨粒5をスプレーする。研磨粒5はバインダーで不織布の繊維4の表面に付着され、あるいは繊維表面と繊維4の隙間に付着される。
(5) バインダーが完全に硬化しない状態で、図3に示すようにホットプレスで不織布をプレスする。ホットプレスは、押圧プレート7の温度を150℃として、15分間プレスする。プレス圧は5kg/cmとする。
(6) 以上の工程で製作された研磨粒5を付着してプレスされた不織布研磨層3を、接着材を使用して基材シート2に接着する。
(7) 接着剤を完全に硬化させた後、図2に示すように両端を連結して無端ベルト状に加工する。
【0026】
以上の工程で製作された実施例2の研磨ベルト1は、(5)の工程を省略する以外は同じ工程とする比較例の研磨ベルト1に比較して、単位時間の切削能力が最後まで変化せずに約1.5倍となり、寿命は3〜4倍となって、ライフが尽きるまでのトータルの切削量は約5倍と飛躍的に向上した。ただし、研削量と寿命は、実施例1と同じようにステンレス板を同じ圧力で押圧して測定した。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、従来の不織布製の研磨ベルトに比較して切削能力を飛躍的に向上させると共に、極めて長寿命にできる特長がある。それは、本発明の研磨ベルトが、基材シートに積層している不織布研磨層の表面を、押圧プレートで繊維を加熱状態で熱変形するようにプレスして平滑化しているからである。この構造の研磨ベルトは、平滑化された表面で被研磨物を研削する。平滑な表面は被研磨物に連続的に接触して効率よく切削する。従来の不織布研磨ベルトは、繊維で表面に凹凸があり、しかも繊維が被研磨物にひっかかりやすい状態となっているので、ペーパーのように平滑な切削面での切削はできなかった。また、表面に表出しているひっかかりやすい状態の繊維は切断されて摩耗しやすく、寿命も短くなった。これに対して本発明の研磨ベルトは、熱プレスして表面を平滑化しているので、表面に繊維の凹凸がなく、繊維は高密度にしっかりと結合されているので、切削能力と寿命の両方を飛躍的に向上できる。
【0028】
さらに、本発明の研磨ベルトは、ロールで駆動する状態で片側に被研磨物を押し付けても横方向のずれを極めて少なくできる特長もある。それは、不織布研磨層を熱プレスしているからである。熱プレスされた不織布研磨層は、表面に被研磨物を押し付けても潰れるように変形することがない。したがって、従来の研磨ベルトのように、ロールの実質的な半径がアンバランスになって横方向にずれることがない。
【0029】
また、本発明の研磨ベルトは、細いロールで駆動しても内部での剥離を有効に防止できる特長がある。それは、不織布研磨層を薄くなるようにプレスして、繊維をしっかりと一体的に結合しているからである。この構造の研磨ベルトは、小さい曲率半径で繰り返し湾曲しても、内側と外側とが剥離することがなく、この使用状態においても寿命を著しく長くできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかる研磨ベルトの一部拡大断面斜視図
【図2】本発明の実施例2にかかる研磨ベルトの一部拡大断面斜視図
【図3】不織布研磨層を押圧プレートでホットプレスする工程を示す概略図
【符号の説明】
1…研磨ベルト
2…基材シート
3…不織布研磨層
4…繊維
5…研磨粒
6…ロール
7…押圧プレート

Claims (10)

  1. 表面に研磨粒(5)を有する熱可塑性プラスチックの繊維(4)が立体的に方向性なく集合されると共に、押圧プレート(7)でもって、繊維(4)を熱変形させて表面を平滑化する温度と時間にプレスされてなる不織布研磨層(3)と、この不織布研磨層(3)に積層される状態で連結された基材シート(2)とからなり、基材シート(2)と不織布研磨層(3)との積層体が無端ベルト状に連結されてなる研磨ベルト。
  2. 不織布研磨層(3)がホットプレスされて表面を平面状にしてなる請求項1に記載される研磨ベルト。
  3. 基材シート(2)を含む全体の厚さを1〜10mmとする請求項1に記載される研磨ベルト。
  4. 基材シート(2)を含む全体の厚さを2〜5mmとする請求項1に記載される研磨ベルト。
  5. 繊維(4)を立体的に方向性なく集合している不織布にバインダーで研磨粒(5)を付着する付着工程と、研磨粒(5)を付着している不織布を繊維(4)が熱変形される温度に加熱する状態でプレスして表面を平滑化する加熱プレス工程と、熱プレスされた不織布を基材シート(2)に接着する接着工程とからなる研磨ベルトの製造方法。
  6. 研磨粒(5)の付着工程において、研磨粒(5)を添加しているバインダーを不織布の両面にスプレーして、繊維(4)の表面に研磨粒(5)を付着する請求項5に記載される研磨ベルトの製造方法。
  7. 繊維(4)を立体的に方向性なく集合している不織布を基材シート(2)に積層する積層工程と、基材シート(2)に積層している不織布に、バインダーを介して研磨粒(5)を付着する付着工程と、研磨粒(5)を付着している不織布を繊維(4)が熱変形される温度に加熱する状態でプレスして不織布の表面を平滑化する加熱プレス工程とからなる研磨ベルトの製造方法。
  8. 積層工程において、不織布を基材シート(2)にニードルパンチして積層連結する請求項7に記載される研磨ベルトの製造方法。
  9. 研磨粒(5)を不織布に付着するバインダーが未硬化な状態において、加熱状態でプレスして表面を平滑化する請求項5又は7に記載される研磨ベルトの製造方法。
  10. 研磨粒(5)を不織布に付着するバインダーが硬化された状態において、加熱状態でプレスして表面を平滑化する請求項5又は7に記載される研磨ベルトの製造方法。
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