JP2004141598A - ベッド柵着脱型変動オーバーテーブル - Google Patents

Abstract

【課題】高齢者や疾患を持ちベッド上での生活を余儀なくされる介護を必要とする方々の身体をベッド上でサポートすることにより、残存機能を生かし、日常生活動作の拡大や意欲の向上をはかる。
【解決手段】テーブルの高さ、角度を自在に調整し、テーブルの上面及び肘掛け部分にラバーシートを用いて身体を支持する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、介護用家具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ベッド柵へ取り付けるオーバーテーブルのほとんどはテーブルの両サイドを柵へ掛ける簡易的なものである。
【０００３】
【発明の目的】
加齢や疾患による身体の機能的変化により、ベッド上での生活を余儀なくされる介護を必要とする方々に対し、個々の状況に合わせて調整できるオーバーテーブルを使用することにより、残存機能を生かし日常生活動作の拡大や意欲の向上をはかる。又、介護する方々を支援する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の柵へ掛けるテーブルでは高齢者や疾患を持った方々に対し身体を支えるテーブルではなかったため、ベッドの背もたれを上げると身体が左右に倒れたりベッドの下方へ滑り落ちることがありました。筋力低下や麻痺のある方は自力で手を挙げる動作が難しく自分で食事を口元へ運べないことがありました。高齢で背が縮んだり背骨が曲がっていたり、又、拘縮で身体が変形している場合では目線が低くなるため、従来のテーブルでは食事が見えにくく、一人でおいしく見ながら食べるためには高さを自在に変える必要がありました。しかし、長期臥床等で下肢の屈曲拘縮がある場合、目線に合わせてテーブルを下げると足に当るためテーブルの角度を身体に合わせて変える必要がありました。
【０００５】
【改良点のポイント】
高さ調整によりどのような身長差にも対応できる。
下肢の屈曲拘縮に合わせてテーブルの前後の角度が変えられる。
滑り止めの着いた肘掛けにより両腕を載せることで身体を支持し体重を分散して長時間の坐位を可能にする。
テーブル使用時の安定性を得るために柵への取り付け部分やテーブル上面にラバーシートを用いて滑り止めにする。
【０００６】
【実施事例】
９０才男性　肺炎で入院。もともと介助で歩行できていたが、高齢で日中でも眠っていることが多くなり筋力低下が見られて坐ると右に傾き、クッションで支えるがずれるため、最後まで安定して食事が取れなかった。又、時間がかかることが苦痛となって食べる量にむらがあった。
【０００７】
【発明の効果】
クッションでは支えきれず疲労感が増していたが、このテーブルを使用すると身体が安定し、食べる量が次第に増え、同時に筋力の回復もみられて車椅子へ一人で移動可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】テーブルを柵へ取り付けた図である。
【図２】高さ調節部分の正面図である。
【図３】高さ調節部分の立体図である。

Claims (5)

1. テーブルの両サイドに図１に示すように高さ調節部分を４箇所作り、（１．２．３．４）の部品を用いて（１．２）のそれぞれの穴を組み合わせて（３）のネジを通すことにより、何段階にでも高さを調整できる。
2. 両サイドの４箇所の調節部を用いて、高さをそれぞれ変えることでテーブルの前後の角度が調整できるため、足もとを高く、肘掛け部分を低くしたりという具合に身体に合わせることができる。
3. テーブル上面にラバーシート（５）を取り付けることにより、テーブルの角度を変えても食物や食器が転げにくい。又、肘が滑らない。
4. 柵への取り付け部品（１）の内側にラバーシート（６）を取り付けることによりテーブルに体重を加えても、前へ滑らない。
5. 柵のあるテーブルであれば長さの異なる円柱パイプ（７）を（３）にはめることにより、幅の調整ができるので、どのようなベッドでも着脱が可能である。

Images