JP2004141464A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主制御回路のプログラムの簡素化を実現した遊技機を提供する。
【解決手段】主制御回路30から、図柄表示に関する制御指令として、「外れ」であることを示す外れコマンドを副制御回路40に出力し、副制御回路40において外れ停止図柄を任意に決定して外れ停止図柄をLCD4に表示する。また、主制御回路30は、当り停止図柄を決定して制御指令として当り停止図柄指定コマンドを副制御回路40に出力し、副制御回路40は、当り図柄指定コマンドが入力すると、その当り図柄指定コマンドに応じた当り停止図柄をLCD4に表示する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
遊技に必要な図柄等の表示制御をマイクロコンピュータ等の制御手段で行う遊技機(パチンコ機、スロットマシンのほか、TVゲーム機を含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、弾球遊技機の一種のパチンコ遊技機においては、所定の信号入力(例えば始動入賞)に応じて特別図柄を変動表示する表示装置を設け、変動表示された図柄が所定の特別図柄の組み合わせで停止した場合に遊技者に利益を与えるようにしたものが提供されている。近年では、このような特別図柄の変動表示に加え、この変動表示の状態に応じた種々の演出(例えばリーチ演出)を表示したり、大当りの発生を予兆する予兆演出等を表示し、遊技を盛り上げている。これらの演出は、種々のキャラクタを登場させたアニメーションで表示する等、趣向を凝らしたものが多い。このため、制御手段の処理負担が増大する傾向にあることから、制御手段を複数の制御手段に分担し、制御処理の効率化を図った遊技機が登場してきている。
【0003】
また、近年では、新機種を市場に投入するサイクルが短期化の傾向にあり、このため、市場へ投入するために必要な検定試験を短期間でパスする必要性が高まっている。そこで、制御手段としての回路基板をメイン基板とサブ基板で構成し、試験の対象とならない制御処理、すなわち、遊技者の利益に影響を与えない制御処理についてサブ基板に行わせ、試験の対象となるメイン基板のプログラムを簡素化し、試験期間の短縮化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−191797号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、停止図柄の組み合せについての決定をサブ基板で行わせるようにした場合では、メイン基板のプログラムを簡素化することができるが、停止図柄の組み合せの決定は遊技者の利益に影響を与える処理であるため、試験対象外のサブ基板にこのような決定処理を行わせることは好ましくない。
【0006】
本発明は、主制御回路のプログラムの簡素化を実現した遊技機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機は、上記課題を解決するために、複数の特別図柄を変動表示した後に停止表示する図柄表示手段と、所定の信号入力に応じて前記図柄表示手段の表示図柄に関する制御指令を出力する主制御回路と、前記制御指令が入力すると、前記指令信号に応じて前記図柄表示手段に表示される特別図柄の表示制御を行う副制御回路とを備えた遊技機において、前記主制御回路は、前記制御指令として外れコマンドを前記副制御回路に出力し、前記副制御回路は、前記外れコマンドが入力すると、外れ停止図柄を任意に決定して前記外れ停止図柄を前記図柄表示手段に表示することを特徴としている。
【0008】
その場合、主制御回路から、図柄表示に関する制御指令として、「外れ」であることを示す外れコマンドを副制御回路に出力し、副制御回路において外れ停止図柄を任意に決定して外れ停止図柄を図柄表示手段に表示する。
【0009】
すなわち、主制御回路では、具体的な外れ停止図柄の態様については決定せずに「外れ」指令のみを決定し、図柄表示手段に表示する具体的な外れ停止図柄の決定については、副制御回路で任意に決定させる。
【0010】
このように、図柄表示手段に表示する具体的な外れ停止図柄の決定を遊技機の検定試験の対象外である副制御回路で行わせるため、主制御回路で実行するプログラムに具体的な外れ停止図柄の決定手順を含めなくて済むため、主制御回路内のプログラムが簡素化され、その簡素化された分を他の処理に充てることができるようになる。
【0011】
また、本発明の遊技機は、上記課題を解決するために、前記主制御回路は、前記制御指令として当り図柄指定コマンドを前記副制御回路に出力し、前記副制御回路は、前記当り図柄指定コマンドが入力すると、前記当り図柄指定コマンドに応じた当り停止図柄を前記図柄表示手段に表示することを特徴としている。
【0012】
その場合、主制御回路は、当り停止図柄を決定して制御指令として当り停止図柄指定コマンドを副制御回路に出力し、副制御回路は、当り図柄指定コマンドが入力すると、その当り図柄指定コマンドに応じた当り停止図柄を図柄表示手段に表示する。
【0013】
すなわち、停止図柄の種類によって区別される当りの種類のような遊技者の利益に影響を及ぼす内容の決定については、検定試験の対象で外部からの接触を回避するため封印された主制御回路内で行われるため、外部からの不正操作により遊技者にとって非常に有利な特定当りを強制的に発生させる等の不正行為が未然に防止することができる。
【0014】
また、当り停止図柄は、例えば、”1”〜”12”の特別図柄で変動を行う遊技機では、12種類程度(通常当り図柄が6種類、特定当り図柄が6種類)なので、主制御回路内のプログラムが複雑になることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態のパチンコ遊技機1の正面外観図である。
【0016】
このパチンコ遊技機1の遊技部は、前面扉2の上部ガラスの内側に遊技盤3を配置し、その盤面上に各種入賞領域を配設して構成されている。遊技盤3のほぼ中央には、遊技に必要な特別図柄の変動表示および遊技に関連した演出表示を行う図柄表示手段としての液晶表示装置(以下「LCD」という)4が配置されている。遊技盤3に配置される各部の詳細については図2を参照して後で説明する。
【0017】
遊技盤3の下方には、賞球または貸し球として払い出される遊技球(パチンコ球)を溜めるための上皿21が設けられ、上皿21に排出された遊技球は遊技盤3の裏面側に設けられた発射装置に供給される。更に上皿21の下方には、上皿21からの遊技球を排出するための排出口22、排出口22から排出された遊技球を溜めるための下皿23、遊技球を遊技部に向けて発射させる操作手段としての発射ハンドル24、BGM等の各種音声を出力するためのスピーカ25等が設けられている。
【0018】
図2は、上記遊技盤3を拡大表示した正面図である。遊技盤3のほぼ中央にはLCD4が配置されている。このLCD4は、上述の通り、特別図柄の変動表示および該変動表示に関連した演出表示を行う。特別図柄の変動表示は、スロットマシンの3列の回転リールを画像によって擬似的に表示するもので、後述の始動入賞口6に遊技球が入賞(「始動入賞」という)することにより開始される。
【0019】
この図2では、特別図柄として、LCD4の画面4aの左側に数字の”7”、中央に数字の”6”、右側に数字の”7”が表示されている。そして、この特別図柄の変動表示が、所定の停止態様で停止したとき、「大当り」となり、遊技者にとって有利な後述の「特別遊技状態」へと移行する。大当りとなる所定の停止態様は、例えば、画面4aの左側に停止した特別図柄(以下「左停止図柄」という)、画面4aの中央に停止した特別図柄(以下「中停止図柄」という)および画面4aの右側に停止した特別図柄(以下「右停止図柄」という)の3つが、いずれも同一態様の図柄の場合で揃った停止態様である。
【0020】
また、大当りとなる停止態様(以下「大当り停止態様」という)を構成する特別図柄(以下「当り停止図柄」という)が特定の特別図柄(以下「特定当り停止図柄」という)であるときは、更に有利な「確変大当り」となる。「確変大当り」となった場合は、「大当り遊技状態」が終了した後の一般遊技状態が、大当りの発生確率が高い状態となる。本実施形態では、”0”から”11”までの12種類の特別図柄を設定し、そのうちの”1”,”3”,”5”,”7”,”9”,”11”の6種類の特別図柄を「特定当り停止図柄」とし、”0”,”2”,”4”,”6”,”8”,”10”の6種類の特別図柄を「通常当り停止図柄」とする。なお、通常当り停止図柄によって大当り停止態様が表示された場合は、「確変大当り」ではなく、通常の「大当り」となる。
【0021】
また、LCD4の画面4aには、種々のキャラクタが登場するアニメーション等による演出表示が行われる。ここでは、演出表示の一例として、「一人のキャラクタと牛が力比べをしている」様子を示すアニメーションの一場面を示している。
【0022】
なお、特別図柄等を表示する表示手段には、本実施形態のようなLCD4のほか、多数のLEDを配列して構成した表示器、ランプ等の発光手段、CRT、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス等のその他の電気的表示器を用いても構成できる。また、電気的表示装置ではなく、図柄を外周面上に描いた回転リールを配設し可変表示を行うような機械的リール、模型等の動作物等の機械的装置を用いてもよい。
【0023】
LCD4の下方には、始動入賞口(いわゆるスタート孔)6を構成する普通電動役物5が設けられている。普通電動役物5は、始動入賞口6へ入賞しやすい第1状態と始動入賞口6へ入賞しにくい第2状態とに変換可能な開閉翼片を有する入賞装置(所謂チューリップ)である。なお、この開閉翼片が閉じた第2状態であっても、遊技球が1個程度入賞可能である。そして、遊技球が始動入賞口6へ入賞すると、5個の賞球が払い出される。
【0024】
また、始動入賞口6の左下方には、普通図柄作動用ゲート7が設けられている。この普通図柄作動用ゲート7に遊技球が入賞すると、後述の普通図柄表示用LED11a,11bの作動が行われる。
【0025】
普通電動役物5の下方には、遊技者にとって有利な「開状態」と遊技者にとって不利な「閉状態」に変換可能な扉開閉式の変動入賞装置からなる大入賞口(所謂アタッカ)8が設けられている。大入賞口8は、LCD4での特別図柄の変動表示が大当り停止態様で停止したときに、所定時間上記の開状態に変換される。そして、この大入賞口8に遊技球が入賞すると所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるように定められている。前述の特別遊技状態とは、この大入賞口8が開状態となった遊技状態をいい、この特別遊技状態中は、大入賞口8への10球入賞或いは30秒経過まで開状態が連続する遊技(以下「大当り遊技」という)を、15回(ラウンド)行える。ここで、1回目の大当り遊技を「第1ラウンド」と称し、2回目以降の大当り遊技も同様に、「第2ラウンド」,「第3ラウンド」...と称する。なお、大当り遊技が1ラウンド終了した後、次のラウンドを行うためには、一般的に「V入賞」といわれる所定の条件を満たす必要がある。ここで、上記大入賞口8は複数の入賞口で構成され、上記V入賞は、その複数の入賞口のうちの特定の入賞口に遊技球が入賞した場合で、このV入賞の成立条件となる特定の入賞口は、通常、大入賞口8の中央に設けられる。
【0026】
大入賞口8の下方には、アウト球を回収するアウト口9が設けられている。また、遊技盤3の左側にはレール10が設置されている。遊技盤3の裏面側に設けられた発射装置から発射された遊技球は、このレール10に沿って上昇移動し、遊技領域に打ち込まれる。また、LCD4の上方には、普通図柄表示用LED11a,11b、普通図柄記憶LED12、および特別図柄記憶LED13a〜13dが設けられている。
【0027】
左側に配置される普通図柄表示用LED11aは緑色発光ダイオードで構成され、右側に配置される普通図柄表示用LED11bは赤色発光ダイオードで構成される。遊技球が普通図柄作動用ゲート7を通過したとき、これら2つのLED11a,11bが、所定時間、交互に点灯動作を行う。所定時間経過後、左側の普通図柄表示用LED11aが点灯した状態(緑色に点灯した状態)となったとき、普通電動役物5が第1状態に変換される。
【0028】
普通図柄記憶LED12は、普通図柄の変動中に普通図柄作動用ゲート7への遊技球通過がある度に1個ずつ点灯し、その時点での普通図柄表示用LED11a,11bの動作可能回数(4回を限度とする)を遊技者に知らせるものである。5回目以降の通過はカウントされず無効となる。
【0029】
特別図柄記憶LED13a〜13dは、特別図柄の変動表示が行われている最中に、始動入賞がある度に1個ずつ点灯する。また、4個の特別図柄記憶LED13a〜13dが全て点灯している時の始動入賞口6への入賞は無効になる。
【0030】
液晶表示装置4の左側には、左上風車14および左下風車15が設けられ、液晶表示装置4の右側には、右上風車16および右下風車17が設けられている。始動入賞口6の左右側には、それぞれ入賞球があると10個の賞球を払出すように定められた一般入賞口18a,18bが設けられている。
【0031】
また、遊技盤3上には、遊技状態に応じて光による演出を行う装飾用の各種ランプが設けられる。
【0032】
図3は、パチンコ遊技機1におけるLCD4の表示に関する制御動作の概略を示すブロック図である。この図3に示すように、パチンコ遊技機1では、CPU,ROM,RAM等を備えた種々の制御回路で遊技動作が制御され、ここでは、主制御回路30と副制御回路40の2つの制御回路によるLCD4の表示に関する制御について示している。
【0033】
主制御回路30は、所定の信号入力に応じてLCD4の表示に関する制御指令(以下「コマンド」という)を出す。具体的には、主制御回路30は、始動入賞球センサ6Sからの入力信号が検知されたとき加算処理を行う始動記憶数カウンタ101と、LCD4で行われる図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する大当り判定手段102と、図柄変動の停止結果が外れのときにリ−チを発生させるか否かを判定するリ−チ判定手段103と、図柄変動の停止結果が大当りのときに停止図柄を特定当り停止図柄および通常当り停止図柄のいずれにするかを選択するとともに、特定当り停止図柄および通常当り停止図柄そのものを選択する停止図柄種別選択手段104と、特別図柄の変動態様および演出の表示内容(以下、まとめて「変動パターン」という)を選択する変動パターン選択手段105と、上記の判定結果および選択結果に応じたコマンドを生成するコマンド生成手段106と、生成されたコマンドを副制御回路40に向けて送信するコマンド送信手段107とを含み構成される。
【0034】
ここで、コマンド生成手段は、「特定当り停止図柄決定コマンド」、「通常当り停止図柄決定コマンド」、「リーチ有り外れコマンド」および「リーチ無し外れコマンド」を生成する。
【0035】
副制御回路40は、主制御回路30から出されたコマンドに基づいてLCD4の表示制御を行う。具体的には、主制御回路から送られたコマンドを受信するコマンド受信手段201と、受信したコマンドに基づきLCD4で行われる図柄変動が停止したときの停止図柄を選択する停止図柄選択手段202と、その選択された停止図柄とコマンドに基づきLCD4の表示制御を行う表示制御手段203とを含み構成される。
【0036】
次に、これらの制御回路における具体的な処理の流れについて説明する。主制御回路30において、始動入賞球センサ6Sからの信号入力を検知したとき、始動記憶数カウンタ101において加算処理が行われ、この始動記憶数カウンタが1以上のとき、大当り判定手段102による判定処理が実行される。
【0037】
この判定の結果が外れのときは、リ−チ判定手段103によりリ−チを発生させるか否かが判定され、その判定結果に基づき変動パターン選択手段105により変動パターンが選択される。
【0038】
一方、大当り判定手段102での判定結果が大当りのときは、停止図柄種別選択手段104により特定当り停止図柄および通常当り停止図柄のいずれかが停止図柄と共に選択され、その選択結果に基づいて変動パターン選択手段105により変動パターンが選択される。
【0039】
以上の各手段による判定結果および選択結果に基づいて、コマンド生成手段106においてLCD4を表示制御するためのコマンドが生成され、このコマンドがコマンド送信手段107により副制御回路40に送信される。主制御回路30から出力される変動表示に関するコマンドについては、図11を参照して後で説明する。
【0040】
副制御回路40では、コマンド受信手段201により主制御回路からのコマンドが受信され、停止図柄選択手段202において受信したコマンドに応じた停止図柄の選択が行われる。そして、選択された停止図柄とコマンドに基づいて、表示制御手段203によりLCD4の表示制御が行われる。
【0041】
ここで、停止図柄選択手段202は、主制御回路30から「特定当り停止図柄決定コマンド」または「通常当り停止図柄決定コマンド」を受信したときに、停止図柄の選択は行わずにそのまま「大当り」停止図柄を決定し、主制御回路30から「リーチ有り外れコマンド」および「リーチ無し外れコマンド」を受信したときには、外れ図柄を任意に選択する。
【0042】
図4のブロック図は、上記の主制御回路30および副制御回路40を含むパチンコ遊技機1の制御部の具体的構成を示す。
【0043】
パチンコ遊技機1の遊技動作は、一つの回路基板上に配置された主制御回路30により制御される。主制御回路30は、演算処理装置としてのCPU(以下「メインCPU」という)31、読み出し専用の記憶手段としてのROM(以下「メインROM」という)32、および読み書き可能な記憶手段としてのRAM(以下「メインRAM」という)33を主たる構成要素として構成される。
【0044】
メインRAM33としては、ダイナミック型メモリ(DRAM)が用いられる。主制御回路30に接続された各種センサからの入力信号は、この主制御回路30内のメインCPU31に入力され、メインCPU31は、入力信号に応じた処理をメインROM32に格納されている制御プログラムに従って実行する。
【0045】
さらに、主制御回路30は、全体の遊技制御処理プログラムを定期的(例えば2ms毎)に実行するためのリセット信号を発生する(これを「割込発生」という)リセット用クロックパルス発生回路34、および電源が投入されたときに回路についての初期処理を実行するための初期リセット信号を発生する初期リセット回路35を備えている。
【0046】
この主制御回路30には、信号入力手段として、前述の普通図柄作動用ゲート7に入賞した遊技球を検知する通過球センサ7S、前述の一般入賞口18a,18bに入賞した遊技球を検知する一般入賞球センサ18S、前述の始動入賞口6に入賞した遊技球を検出する始動入賞球センサ6S、および前述の大入賞口8に入賞した遊技球を検出する大入賞球センサ8Sが接続されている。
【0047】
例えば、始動入賞球センサ6Sからの信号が主制御回路30に入力されたとき、この主制御回路30内のメインCPU31において始動記憶数の加算処理が行われ、大当りとするか否かの判定が行われる。
【0048】
メインROM32には、LCD4の表示に関する各種の決定に必要なデータが格納されている。例えば、LCD4で行われる図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される「大当り判定テーブル」、図柄変動の停止結果が外れのときにリ−チを発生させるか否かを判定する際に参照される「リ−チ判定テーブル」、図柄変動の停止結果が大当りのときに停止図柄を特定当り停止図柄および通常当り停止図柄のいずれにするかを選択する際に参照される「当り停止図柄種別選択テーブル」、変動パターンを選択する際に参照される「変動パターン選択テーブル」、通常当りのときの停止図柄を選択する「通常当り停止図柄決定テーブル」、特定当りのときの停止図柄を選択する「特定当り停止図柄決定テーブル」等がメインROM32に格納されている。これら各種テーブルの詳細については後述する。
【0049】
また、パチンコ遊技機1は、主制御回路30とは別の一つの回路基板上に配置された副制御回路40を備える。副制御回路40は、主制御回路30と同様に、CPU(以下「サブCPU」という)41、ROM(以下「プログラムROM」という)42、およびRAM(以下「ワークRAM」という)43を主たる構成要素として構成される。
【0050】
副制御回路40では、上述の通り、主制御回路30から送信されたコマンドに基づいた停止図柄の選択が行われ、その選択された停止図柄と主制御回路30からコマンドに基づいてLCD4での図柄変動や演出アニメーションの表示制御が行われる。
【0051】
また、副制御回路40では、LCD4の表示制御のほか、主制御回路30から送信されるコマンドに基づいたスピーカ25からの音声出力制御と前面扉2および遊技盤3に配置される枠LED,盤面上LED等の発光体(ランプ26と総称する。)の動作制御についても行う。
【0052】
主制御回路30から送信されるコマンドを実行する具体的手段として、副制御回路40は、LCD4を制御するための図柄制御部45、スピーカ25を制御するための音声制御部46、およびランプ26を制御するためのランプ制御部47を備える。
【0053】
プログラムROM42は、主制御回路30から送信された「リーチ有り外れコマンド」、「リーチ無し外れコマンド」に基づいた停止図柄の決定の際に参照される停止図柄決定テーブルを格納している。
【0054】
具体的には、「リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル」、「リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル」等である。
【0055】
「リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル」は、主制御回路30から送信された「リーチ有り外れコマンド」に、停止図柄の種別として「外れ」が指定され、変動パターンとしてリ−チを発生させるパターンが指定されている場合における、停止図柄の種類を決定するときに参照される。
【0056】
「リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル」は、主制御回路30から送信された「リーチ無し外れコマンド」に、停止図柄の種別として「外れ」が指定され、変動パターンとしてリ−チを発生させないパターンが指定されている場合における、停止図柄の種類を決定するときに参照される。これら各種テーブルの詳細については後述する。
【0057】
図柄制御部45は、サブCPU41からの指令に基づき、LCD4に表示すべき画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行するための手段で構成される。
【0058】
具体的には、図4に示すように、図柄制御部45は、画像データを生成するためのドットデータを格納する画像データROM54、サブCPU41で設定されたパラメータに応じて画像データROM54内のドットデータを読み込み表示すべき画像データを生成するVDP(Video Display Processor)51、VDP51で生成された画像データをRGB信号に変換するD/Aコンバータ52、および図柄制御プログラムが異常な処理ルーチンに入ったときにリセット信号を発生するリセットIC53を備える。
【0059】
また、所定時間ごとに割込をかけるためのCTC(Counter Timer Circuit)44が、サブCPU41およびVDP51に接続される。
【0060】
音声制御部46は、音源IC61、AMP62および音声データROM63を備え、音声発生手段としてのスピーカ25に音声信号を出力する。音源IC61は、サブCPU41からの指令に基づき音声データROM63より所定の音声データを読み込み音声信号を生成する。AMP62は、音源IC61で生成された音声信号をAMP62で増幅してスピーカ25に出力する。
【0061】
ランプ制御部47は、装飾データROM71およびドライブ回路72を備え、ランプ26の点灯制御を行う。装飾データROM71には、ランプ26の点灯パターンが設定されたランプ演出パターンが格納されており、サブCPU41は、LCD4の表示内容に応じたランプ動作制御プログラムを作成し、ドライブ回路72を制御してランプ26の点灯制御を行う。
【0062】
次に、図5〜図10を参照し、メインROM32に格納されている各種テーブルの詳細について説明する。
【0063】
図5は、「大当り判定テーブル」を示す。「大当り判定テーブル」は、図柄変動の停止結果を大当りとするか否かの判定に用いられ、メインCPU31は、この判定の際に取り出した大当り判定用乱数カウンタの値(「大当り判定用乱数値」という)をこの大当り判定テーブルに設定された数値範囲と照合し上記の判定を行う。ここで、「大当り判定用乱数カウンタ」は、メインCPU31内に形成され、”0〜315”の範囲内で定期的に更新される。この図5に示す「大当り判定テーブル」では、外れの判定となる大当り判定用乱数値の数値範囲は”0〜6”または”8〜315”で、大当りの判定となる大当り判定用乱数値は”7”である。また、確率変動中に大当りの判定となる大当り判定用乱数値は”7”,”57”,”117”,”217”,”297”の5つである。
【0064】
図6は、「リ−チ判定テーブル」を示す。「リ−チ判定テーブル」は、図柄変動の停止結果が外れのときにリ−チを発生させるか否かの判定に用いられ、メインCPU31は、この判定の際に取り出したリ−チ判定用乱数カウンタの値(「リ−チ判定用乱数値」という)をこのリ−チ判定テーブルに設定された数値範囲と照合し上記の判定を行う。ここで、「リ−チ判定用乱数カウンタ」は、メインCPU31内に形成され、”0〜9”の範囲内で定期的に更新される。この図6に示す「リ−チ判定テーブル」では、リ−チを発生させる(リ−チ有り)との判定となるリ−チ判定用乱数値の数値範囲は”0”で、リ−チを発生させない(リ−チ無し)の判定となるリ−チ判定用乱数値の数値範囲は”1〜9”である。
【0065】
図7は、「当り停止図柄種別選択テーブル」を示す。「当り停止図柄種別選択テーブル」は、図柄変動の停止結果が大当りのときに停止図柄を特定当り停止図柄および通常当り停止図柄のいずれにするかの選択に用いられ、メインCPU31は、この選択の際に取り出した当り停止図柄種別選択用乱数カウンタの値(「当り停止図柄種別選択用乱数値」という)をこの当り停止図柄種別選択テーブルに設定された数値と照合し上記の選択を行う。ここで、「当り停止図柄種別選択用乱数カウンタ」は、メインCPU31内に形成され、”0〜11”の範囲内で定期的に更新される。この図7に示す「当り停止図柄種別選択テーブル」では、停止図柄として特定当り停止図柄が選択される当り停止図柄種別選択用乱数値は”1”,”3”,”5”,”7”,”9”,”11”のいずれかで、停止図柄として通常当り停止図柄が選択される当り停止図柄種別選択用乱数値は”0”,”2”,”4”,”6”,”8”,”10”のいずれかである。
【0066】
図8は、「リ−チ無し外れ変動パターン選択テーブル」を示す。この「リ−チ無し外れ変動パターン選択テーブル」は、図柄変動の停止結果が外れでリ−チを発生させない場合における変動パターンの選択時に参照され、このときに取り出した変動パターン選択用乱数カウンタの値(「変動パターン選択用乱数値」という)が、このリ−チ無し外れ変動パターン選択テーブルに設定された数値範囲と照合され、一つの変動パターンの選択が行われる。
【0067】
ここで、「変動パターン選択用乱数カウンタ」は、メインCPU31内に形成され、”0〜1023”の範囲内で定期的に更新される。この図8に示す「リ−チ無し外れ変動パターン選択テーブル」では、パターンNo.1およびパターンNo.2の2種類の変動パターンが設定されており、パターンNo.1が選択される変動パターン選択用乱数値の数値範囲は”0〜500”で、パターンNo.2が選択される変動パターン選択用乱数値の数値範囲は”501〜1023”である。また、この図8の「リ−チ無し外れ変動パターン選択テーブル」に示すように、パターンNo.1は、演出名称が「リ−チ無し_A」で表示時間が9000msecと設定され、パターンNo.2は、演出名称が「リ−チ無し_B」で表示時間が12000msecと設定されている。
【0068】
図9は、「リ−チ有り外れ変動パターン選択テーブル」を示す。この「リ−チ有り外れ変動パターン選択テーブル」は、図柄変動の停止結果が外れでリ−チを発生させる場合における変動パターンの選択時に参照され、このときに取り出した変動パターン選択用乱数値がこのリ−チ有り外れ変動パターン選択テーブルに設定された数値範囲と照合され、一つの変動パターンの選択が行われる。
【0069】
この図9に示す「リ−チ有り外れ変動パターン選択テーブル」では、パターンNo.3〜パターンNo.13の11種類の変動パターンが設定されており、それぞれに変動パターン選択用乱数値の数値範囲が設定されている。また、それぞれの変動パターンに演出名称と表示時間が設定されている。
【0070】
図10は、「当り変動パターン選択テーブル」を示す。この「当り変動パターン選択テーブル」は、図柄変動の停止結果が大当りの場合における変動パターンの選択時に参照され、このときに取り出した変動パターン選択用乱数値がこの当り変動パターン選択テーブルに設定された数値範囲と照合され、一つの変動パターンの選択が行われる。この図10に示す「当り変動パターン選択テーブル」では、パターンNo.14〜パターンNo.25の12種類の変動パターンが設定されており、それぞれに変動パターン選択用乱数値の数値範囲が設定されている。また、それぞれの変動パターンに演出名称と表示時間が設定されている。
【0071】
図11は、主制御回路30から副制御回路40に対し送信されるコマンドのうちの、LCD4の表示に関するコマンドを示す。この図11に示すように、主制御回路30から副制御回路40に対し送信されるLCD4の表示に関するコマンドには、変動パターン指定コマンド、外れコマンド、通常当り図柄指定コマンド、特定当り図柄指定コマンド、確定コマンド、特別遊技状態開始画像表示コマンド、V入賞前ラウンド画像表示コマンド、V入賞後ラウンド画像表示コマンド、大当り遊技インターバル画像表示コマンド、特別遊技状態終了画像表示コマンドがある。これらのコマンドは、1バイトのデータ(コマンドデータ)で構成される。ここで、変動パターン指定コマンド、通常当り図柄指定コマンド、特定当り図柄指定コマンド、外れコマンドおよび確定コマンドの3つのコマンドは変動表示に関するコマンドである。
【0072】
変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始の指令と変動パターンを指定するコマンドである。この変動パターン指定コマンドには、変動パターンとして図8〜図10に示したパターン1〜パターン25のいずれかが指定され、具体的には、図12に示す00H〜1BHの25種類のうちのいずれか一つのコマンドデータによって指定される。
【0073】
通常当り図柄指定コマンド(当り図柄指定コマンド)は「大当り」のときの停止図柄の種別を指定するコマンドであり、停止図柄の種別として、「通常大当り」とそれに伴う通常停止図柄が指定される。
【0074】
特定当り図柄指定コマンド(当り図柄指定コマンド)は「大当り」のときの停止図柄の種別を指定するコマンドであり、停止図柄の種別として、「確変大当り」とそれに伴う確変停止図柄が指定される。
【0075】
具体的には、通常当り図柄指定コマンドは、「通常当り図柄」として ”0”,”2”,”4”,”6”,”8”,”10”の6種類の特別図柄を指定する場合には、主制御回路30から出力されるコマンドデータは特定当り図柄にそれぞれ対応する6種類のコマンドデータ「21H〜26H」である。
【0076】
特定当り図柄指定コマンドは、「特定当り図柄」として ”1”,”3”,”5”,”7”,”9”,”11”の6種類の特別図柄を指定する場合には、主制御回路30から出力されるコマンドデータは特定当り図柄にそれぞれ対応する6種類のコマンドデータ「27H〜32H」である。
【0077】
外れコマンドは、図13に示すコマンドデータによって指定される。停止図柄の種別として「外れ」が指定されるのは、図柄変動の停止結果が外れの場合で、この場合に主制御回路30から出力されるコマンドデータが「20H」である。
【0078】
確定コマンドは、特別図柄の変動の完全停止を指令するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2AH」で構成される。
【0079】
特別遊技状態開始画像表示コマンドは、特別遊技状態の開始を報知する演出画像(特別遊技状態開始画像)の表示を指定するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2BH」で構成される。
【0080】
V入賞前ラウンド画像表示コマンドは、大当り遊技のラウンド中においてV入賞前に表示される演出画像(V入賞前ラウンド画像)の表示を指定するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2CH」で構成される。
【0081】
V入賞後ラウンド画像表示コマンドは、大当り遊技のラウンド中においてV入賞後に表示される演出画像(V入賞後ラウンド画像)の表示を指定するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2DH」で構成される。
【0082】
大当り遊技インターバル画像表示コマンドは、大当り遊技の1ラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでに表示される演出画像(大当り遊技インターバル画像)の表示を指定するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2EH」で構成される。
【0083】
特別遊技状態終了画像表示コマンドは、大当り遊技の最終ラウンドである第15ラウンドが終了し特別遊技状態が終了することを示す演出画像(特別遊技状態終了画像)を指定するコマンドで、具体的には、コマンドデータの「2FH」で構成される。
【0084】
次に、図14、図15を参照して主制御回路30内のメインROM32に格納されている各種テーブルの詳細について説明する。
【0085】
図14は、「通常当り停止図柄決定テーブル」を示す。「通常当り停止図柄決定テーブル」はメインROM32に格納されており、メインCPU31は停止図柄決定用乱数カウンタの値(「停止図柄決定用乱数値」という)を「通常当り停止図柄決定テーブル」に設定された数値と照合し、最終停止図柄の決定を行う。
【0086】
具体的には、「停止図柄決定用乱数カウンタ」は、メインサブCPU31内に形成され、”0〜11”の範囲内で定期的に更新される。この図14に示す「通常当り停止図柄決定テーブル」では、停止図柄決定用乱数値が”0”または”6”の場合は、3つの停止図柄(左停止図柄,中停止図柄,右停止図柄)がいずれも”2”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”1”または”7”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”4”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”2”または”8”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”6”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”3”または”9”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”8”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”4”または”10”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”10”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”5”または”11”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”12”と決定される。
【0087】
ここで、この図14に示す「通常当り停止図柄決定テーブル」が参照された場合に決定される停止図柄の”2”,”4”,”6”,”8”,”10”の6種類の特別図柄は、通常当り停止図柄である。
【0088】
図15は、「特定当り停止図柄決定テーブル」を示す。「特定当り停止図柄決定テーブル」は、メインROM32に格納されており、メインCPU31は停止図柄決定用乱数値を「特定当り停止図柄決定テーブル」に設定された数値と照合し、上記の決定を行う。
【0089】
この図15に示す「特定当り停止図柄決定テーブル」では、停止図柄決定用乱数値が”0”または”6”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”1”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”1”または”7”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”3”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”2”または”8”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”5”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”3”または”9”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”7”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”4”または”10”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”9”と決定され、停止図柄決定用乱数値が”5”または”11”の場合は、3つの停止図柄がいずれも”11”と決定される。ここで、この図15に示す「特定当り停止図柄決定テーブル」が参照された場合に決定される停止図柄の”1”,”3”,”5”,”7”,”9”,”11”の6種類の特別図柄は、特定当り停止図柄である。
【0090】
次に、図16、図17を参照し、副制御回路40内のプログラムROM42に格納されている各種テーブルの詳細について説明する。
【0091】
図16は、「リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル」を示す。「リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル」は、主制御回路30からコマンドデータが20Hのコマンドを受信し、さらにコマンドデータが00H〜01Hのコマンドを受信した場合、すなわち「外れコマンド」を受信し、さらにリ−チ有りの変動パターンが指定された変動パターン指定コマンドを受信した(このコマンドが「リーチ有り外れコマンド」である)場合の停止図柄の種類の決定時に参照される。
【0092】
サブCPU41は、この決定の際に取り出した停止図柄決定用乱数値および第3停止図柄決定用乱数カウンタの値(「第3停止図柄決定用乱数値」という)を、リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルに設定された数値と照合し停止図柄を決定する。
【0093】
具体的には、サブCPU41は、停止図柄決定用乱数値を、リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルにおける「第1,第2停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第1,第2停止図柄を決定し、第3停止図柄決定用乱数値を、リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルにおける「第3停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第3停止図柄を決定する。
【0094】
この図16に示す「リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル」では、例えば、停止図柄決定用乱数値が”0”のときは、左停止図柄および右停止図柄が同一図柄の”1”に決定される。
【0095】
また、第3停止図柄決定用乱数値が”0”のときは、中停止図柄は決定された左停止図柄に1加算した図柄に決定される。例えば、左停止図柄が”1”と決定されている場合では、中停止図柄は、その左停止図柄の”1”に1加算した”2”と決定される。
【0096】
図17は、「リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル」を示す。「リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル」は、主制御回路30からコマンドデータが20Hのコマンドを受信し、さらにコマンドデータが02H〜0CHのコマンドを受信した場合、すなわち「外れコマンド」を受信し、さらにリ−チ無しの変動パターンが指定された変動パターン指定コマンドを受信した場合(このコマンドが「リーチ無し外れコマンド」である)の停止図柄の種類の決定時に参照される。
【0097】
サブCPU41は、この決定の際に取り出した第1停止図柄決定用乱数カウンタの値(「第1停止図柄決定用乱数値」という)、第2停止図柄決定用乱数カウンタの値(「第2停止図柄決定用乱数値」という)および第3停止図柄決定用乱数値を、リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブルに設定された数値と照合し停止図柄を決定する。具体的には、サブCPU41は、第1停止図柄決定用乱数値を、リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブルにおける「第1停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第1停止図柄を決定し、第2停止図柄決定用乱数値を、該テーブルにおける「第2停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第2停止図柄を決定し、そして、第3停止図柄決定用乱数値を、該テーブルにおける「第3停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第3停止図柄を決定する。
【0098】
この図17に示す「リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル」では、例えば、第1停止図柄決定用乱数値が”0”のときは、左停止図柄が”1”に決定され、第2停止図柄決定用乱数値が”0”のときは、決定された左停止図柄に1加算した図柄が右停止図柄に決定され、第3停止図柄決定用乱数値が”0”のときは、中停止図柄が”1”に決定される。
【0099】
次に図18を参照して、主制御回路30のメインCPU31が実行する制御処理動作の手順について説明する。
【0100】
初めに電源が投入されると、CPU動作初期設定処理を行う(ステップ[以下、STと表示する]1)。次に、メインCPU31は、割込みを許可する(ST2)。
【0101】
ここで、割込みが許可されることにより、後述の図19に示す「割込処理」が開始される。次に、「特別図柄制御処理」を行い(ST3)、続いて、リ−チ判定用乱数カウンタおよび変動パターン選択用乱数カウンタのカウント値の更新を行う(ST4)。
【0102】
このST4で更新されたカウント値は、その都度メインRAM33の所定領域(「更新乱数記憶領域」という)に格納され、リ−チ判定用乱数カウンタのカウント値については後述のリーチ判定(図21のST38)で読み出し使用され、変動パターン選択用乱数カウンタのカウント値については後述の変動パターンの決定(図21のST34,ST39,ST40)で読み出し使用される。
【0103】
なお、リ−チ判定用乱数カウンタでは、例えば、”0〜9”の数値範囲内でカウント値の更新が行われ、変動パターン選択用乱数カウンタでは、例えば、”0〜1023”の数値範囲内でカウント値の更新が行われる。また、上記ST3の「特別図柄制御処理」については、後で図21を参照して説明する。
【0104】
次に、図19を参照して、「割込処理」について説明する。
【0105】
初めに、メインCPU31は、各レジスタを退避させ(ST11)、大当り判定用乱数カウンタおよび当り停止図柄種別選択用乱数カウンタのカウント値の更新を行う(ST12)。
【0106】
ここで、更新された乱数は、その都度メインRAM33の更新乱数記憶領域に格納され、大当り判定用乱数カウンタのカウント値については後述の大当り判定(図21のST33)で読み出し使用され、当り停止図柄選択用乱数カウンタのカウント値については後述の当り停止図柄種別の選択(図21のST36)において読み出し使用される。
【0107】
なお、大当り判定用乱数カウンタでは、例えば、”0〜315”の数値範囲内でカウント値の更新が行われ、当り停止図柄選択用乱数カウンタでは、例えば、”0〜11”の数値範囲内でカウント値の更新が行われる。
【0108】
次に、メインCPU31は「タイマ更新処理」を行う(ST13)。ここでは、遊技処理に必要なタイマの更新処理を行う。
【0109】
次に、メインCPU31は「各入力信号処理」を行う(ST14)。ここでは、通過球センサ7S、一般入賞球センサ18S、始動入賞球センサ6S、大入賞球センサ8S等からの入力信号に基づく処理が行われる。
【0110】
この各入力信号処理において、始動入賞球センサ6Sからの検知信号が入力されたとき、すなわち始動入賞があったときは、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶数に1加算するとともに、メインRAM33に記憶されている「大当り判定」用乱数、「当り停止図柄種別選択」用乱数および「停止図柄決定」用乱数の各乱数値を読み出し、メインRAM33内の所定の記憶領域(以下「乱数値記憶領域」という)に格納する。
【0111】
メインRAM33内の乱数値記憶領域は、例えば、図20に示すように、大当り判定用乱数値を格納するための記憶領域(以下「大当り判定用乱数値記憶領域」という)101、当り停止図柄種別選択用乱数値を格納するための記憶領域(以下「当り停止図柄種別選択用乱数値記憶領域」という)102および停止図柄決定用乱数値を格納するための記憶領域(以下、「停止図柄決定用乱数値記憶領域」という)103で構成される。
【0112】
さらに、これら3つの記憶領域101〜103は、それぞれ始動記憶数0〜4に応じた5つの記憶領域(「変動中」は始動記憶数0)に分けられる。例えば、ST14の処理において、始動入賞が検出され始動記憶数が加算されて”4”となったとき、このときに読み出された各乱数値は、それぞれの乱数値に応じた記憶領域における始動記憶数”4”の記憶領域に格納される。
【0113】
次に、メインCPU31は「普通図柄処理」を行う(ST15)。この普通図柄処理は、上記ST14の処理で通過球センサ7Sからの入力信号を検知したときに実行され、メインCPU31は、普通図柄表示用LED11a,11bの作動に関する処理を実行する(ST14)。
【0114】
具体的には、メインCPU31は、緑色の普通図柄表示用LED11aと赤色の普通図柄表示用LED11bのいずれを点灯させて普通図柄表示用LED11a,11bの作動を終了するかについて抽選により決定し、その抽選結果に基づき所定時間、普通図柄表示用LED11a,11bを交互に点灯させる制御を行う。
【0115】
次に、メインCPU31は「装飾制御処理」を行う(ST16)。この装飾制御処理は、上記ST14の処理で、通過球センサ7S、一般入賞球センサ18S、始動入賞球センサ6S、大入賞球センサ8S等からの入力信号を検知したときに実行され、メインCPU31は、入賞した入賞口の種類に応じた各種ランプによる装飾演出を実行する。
【0116】
次に、メインCPU31は「払出処理」を行う(ST17)。この払出処理は、上記ST14の処理で一般入賞球センサ18S、始動入賞球センサ6Sおよび大入賞球センサ8Sからの入力信号を検知したときに実行され、メインCPU31は、その入力信号に応じた遊技球の払い出し、すなわち、入賞した入賞口の種類に応じた所定数の遊技球の払い出しを実行する。
【0117】
次に、メインCPU31は「エラー処理」を行う(ST18)。このエラー処理では、メインCPU31は、各種装置から発生されるエラー信号を処理する。
次に、メインCPU31は「コマンド送信処理」を行う(ST19)。このコマンド送信処理では、メインRAM33の送信データ記憶領域に格納されている各種コマンド等の送信データをその指定された送信先に出力する処理を行う(ST19)。例えば、後述のST35またはST41(図21)でメインRAM33の送信データ記憶領域に格納された変動パターン指定コマンド等の各種コマンドを副制御回路40に向けて送信する。
【0118】
次に、メインCPU31は、上記ST11で退避させた各レジスタを復帰させ(ST20)、割込みを許可する(ST21)。
【0119】
次に、図21を参照して、上記ST3の「特別図柄制御処理」の手順について説明する。
【0120】
初めに、メインCPU31は、始動記憶があるかどうか、すなわちメインRAM33内に記憶されている始動記憶数が1以上かどうかを判別する(ST31)。この判別が”NO”のときは、「デモ表示処理」を行う(ST32)。具体的には、メインCPU31は、副制御回路40にデモ画像を表示させる制御指令である「デモ表示コマンド」をメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する。ST31の判別が”YES”のときは、ST33の処理に移る。
【0121】
ST33の処理では、メインCPU31は、メインRAM33の大当り判定用乱数値記憶領域101(図20)における”変動中”(始動記憶数0)の記憶領域に格納されている乱数値を読み出し、この乱数値(大当り判定用乱数値)が当り値であるかどうかを判定する。
【0122】
この判定では、メインCPU31は、上記の図5に示した「大当り判定テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、当該乱数値が”7”のときは大当りと判定し、”0〜6”または”8〜315”のときは外れと判定する。
【0123】
ST33の判定の結果が大当りのときは(ST33で”YES”)、ST34の処理に移り、外れのときは(ST33で”NO”)、ST38の処理に移る。
【0124】
ST34の処理では、メインCPU31は、メインRAM33から変動パターン選択用乱数の値を読み出し、この乱数値(変動パターン選択用乱数値)を、上記の図10に示した「当り変動パターン選択テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、図柄変動の停止結果が大当りとなる場合の変動パターンの選択を行う。
【0125】
具体的には、図10に示す「当り変動パターン選択テーブル」における、パターンNo.14〜パターンNo.25の12種類の変動パターンのうちのいずれか1つが選択される。
【0126】
続いて、メインCPU31は、ST34で選択された変動パターンを指定した変動パターン指定コマンドをメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する(ST35)。変動パターン指定コマンドは、パターン14〜パターン25のいずれかの変動パターンを指定した10H〜1BHのうちのいずれかのコマンドデータで構成される。
【0127】
次に、メインCPU31は、メインRAM33の当り停止図柄種別選択用乱数値記憶領域102(図20)における”変動中”(始動記憶数0)の記憶領域に格納されている乱数値を読み出し、この乱数値(当り停止図柄種別選択用乱数値)を、上記の図7に示した「当り停止図柄種別選択テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、当該乱数値が”1”,”3”,”5”,”7”,”9”,”11”のいずれかであれば、停止図柄として特定当り停止図柄を選択し、当り停止当該乱数が”0”,”2”,”4”,”6”,”8”,”10”のいずれかであれば、停止図柄として通常当り停止図柄を選択する(ST36)。
【0128】
続いて、メインCPU31は、ST36で選択された当り停止図柄種別(特定当り停止図柄または通常当り停止図柄)に基づいて、停止図柄の種別(ここでは、特定当りまたは通常当りと共にその特定当りまたは通常当りの停止図柄)を指定した通常当り図柄指定コマンドまたは特定当り図柄指定コマンドをメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する(ST37)。
【0129】
ST38の処理では、メインCPU31は、メインRAM33のリーチ判定用乱数の値を読み出し、この乱数値(リーチ判定用乱数値)に基づいて、リ−チを発生させるか否かの判定を行う。この判定では、メインCPU31は、読み出したリーチ判定用乱数値と上記の図6に示した「リーチ判定テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、当該乱数値が”0”のときはリ−チを発生させる(リ−チ有り)と判定し、”1〜9”のときはリ−チを発生させない(リ−チ無し)と判定する。
【0130】
ST38の判定の結果がリーチ有りのときは(ST38で”YES”)、ST39の処理に移り、リーチ無しのときは(ST38で”NO”)、ST40の処理に移る。
【0131】
ST39の処理では、メインCPU31は、メインRAM33の変動パターン選択用乱数の値を読み出し、この乱数値(変動パターン選択用乱数値)を、上記の図9に示した「リーチ有り外れ変動パターン選択テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、図柄変動がリーチ発生後に外れで停止する場合の変動パターンの選択を行う。
【0132】
具体的には、図9に示す「リーチ有り外れ変動パターン選択テーブル」における、パターンNo.3〜パターンNo.13の11種類の変動パターンのうちのいずれか1つが選択される。続いて、ST41の処理に移る。
【0133】
ST40の処理では、メインCPU31は、メインRAM33の変動パターン選択用乱数の値を読み出し、この乱数値(変動パターン選択用乱数値)を、上記の図8に示した「リーチ無し外れ変動パターン選択テーブル」に設定されている数値範囲と照合し、図柄変動がリーチ発生せずに外れで停止する場合の変動パターンの選択を行う。
【0134】
具体的には、図8に示す「リーチ無し外れ変動パターン選択テーブル」における、パターンNo.1またはパターンNo.2の変動パターンのいずれかが選択される。続いて、ST41の処理に移る。
【0135】
ST41の処理では、メインCPU31は、ST39またはST40で選択された変動パターンを指定した変動パターン指定コマンドをメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する。変動パターン指定コマンドは、パターン1〜パターン13のいずれかの変動パターンを指定した00H〜0CHのうちのいずれかのコマンドデータで構成される。
【0136】
続くST42の処理では、メインCPU31は、停止図柄の種別として「外れコマンド」をメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する(ST42)。このST42の処理で格納される「外れコマンド」は、外れを指定したコマンドデータの「20H」で構成される。
【0137】
ST37およびST42に続いて、メインCPU31は、ST34、ST39またはST40で決定された変動グループに設定されている特別図柄の表示時間を管理する「表示時間チェック処理」を行う(ST43)。そして、ST43の処理で設定されている表示時間の経過が確認されたとき、「確定コマンド」をメインRAM33の送信データ記憶領域に格納する(ST44)。
【0138】
次に、メインCPU31は、上記ST33の判別で「大当り」と判定されたか否かを判別し(ST45)、この判別が”NO”のときはST47に移って「特別図柄制御終了処理」を行い、”YES”のときは、「特別遊技処理」を行い(ST46)、この特別遊技処理が終了した後に特別図柄制御終了処理を行う(ST47)。特別遊技処理では、所定期間中、大入賞口8を開放状態とする上記の特別遊技状態を発生させる処理を行う。
【0139】
特別図柄制御終了処理(ST47)では、大当り判定用乱数値記憶領域101における始動記憶数1〜4の乱数値が始動記憶数0〜3の記憶領域に移される。例えば、大当り判定用乱数値記憶領域101における始動記憶数”4”の乱数値は、始動記憶数”3”の記憶領域に移される。同様に、当り停止図柄種別選択用乱数値記憶領域102における始動記憶数1〜4の乱数値が始動記憶数0〜3の記憶領域に移される。
【0140】
次に、図22を参照して、副制御回路40のサブCPU41が実行する制御処理動作の手順について説明する。
【0141】
初めに遊技機1に電源が投入されると、サブCPU41は電源投入時初期設定処理を行う(ST51)。次に、サブCPU41は、後述の図23の「主基板STB入力処理」においてワークRAM43に格納された主制御回路30からの受信コマンドを読み出し、その内容を解析する「受信コマンド解析処理」を行う(ST52)。ここで解析が行われるコマンドは、主制御回路30から送信された、LCD4の表示に関するコマンド、装飾ランプの表示に関するコマンドおよび音声出力に関するコマンドである。
【0142】
LCD4の表示に関するコマンドには、上述の変動パターン指定コマンド、外れコマンド、通常当り図柄指定コマンド、特定当り図柄指定コマンド、確定コマンド、特別遊技状態開始画像表示コマンド、V入賞前ラウンド画像表示コマンド、V入賞後ラウンド画像表示コマンド、大当り遊技インターバル画像表示コマンド、および特別遊技状態終了画像表示コマンドが含まれる。
【0143】
次に、サブCPU41は、図24を参照して後で説明する「演出管理処理」を行い(ST53)、続いて、図25を参照して後で説明する「外れ停止図柄決定処理」を行う(ST54)。ST54の外れ停止図柄決定処理では、主制御回路30から送信された「外れコマンド」に応じて停止図柄の種類が決定される。
【0144】
続いて、所定の乱数カウンタの更新処理を行う(ST55)。ここで、更新処理が行われる乱数カウンタは、上述の停止図柄決定用乱数カウンタ、第1停止図柄決定用乱数カウンタ、第2停止図柄決定用乱数カウンタおよび第3停止図柄決定用乱数カウンタである。
【0145】
このST55で更新されたカウント値は、その都度ワークRAM43の所定領域(「サブ更新乱数記憶領域」という)に格納され、後述の停止図柄決定処理(図25)において、それぞれ、停止図柄決定用乱数値、第1停止図柄決定用乱数値、第2停止図柄決定用乱数値および第3停止図柄決定用乱数値として読み出し使用される。
【0146】
次に、図23を参照して、サブCPU41が実行する「主基板STB入力処理」について説明する。
【0147】
サブCPU41は、主制御回路30から送信されたコマンドの受信の有無を監視し(ST61)、コマンドの受信を確認したとき(ST61で”YES”)、その受信コマンドに指定されているコマンドデータをワークRAM43の所定領域(「受信コマンド記憶領域」という)に格納する(ST62)。
【0148】
次に、図24を参照して、上記ST53において実行される「演出管理処理」について説明する。
【0149】
初めに、サブCPU41は、主制御回路30から受信したコマンド、すなわち上記ST62の処理で受信コマンド記憶領域に格納されたコマンドデータを読み出し、そのコマンドデータに再変動を行う変動パターンが指定されている場合は、その変動パターンに応じた仮停止図柄の画像データをプログラムROM42より読み出して表示制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする(ST71)。ここで仮停止図柄とは、再変動前に停止表示される特別図柄の組み合せである。
【0150】
次に、サブCPU41は、主制御回路30から受信したコマンドに応じて、プログラムROM42に格納されている演出アニメーションパターンから所定のパターンを読み出してLCD4の表示制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする(ST72)。
【0151】
次に、サブCPU41は、主制御回路30から受信したコマンドに応じて、ランプ制御部47内の装飾データROM71に格納されている所定のランプ演出パターンを読み出してランプ動作制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする(ST73)。ランプ演出パターンは、遊技機1の各所に設けられる装飾用のランプの点灯パターンである。
【0152】
次に、サブCPU41は、主制御回路30から受信したコマンドに応じて、プログラムROM42より所定の音声出力パターンを読み出して音声出力制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする(ST74)。
【0153】
次に、図25を参照して、上記ST54において実行される「外れ停止図柄決定処理」について説明する。
【0154】
初めに、サブCPU41は、主制御回路30から受信したコマンドが「外れコマンド」かどうか、すなわち上記ST62の処理で受信コマンド記憶領域に格納されたコマンドデータが20Hかどうかを判別する。
【0155】
そのコマンドデータが20Hのとき、すなわち主制御回路30から受信したコマンドが「外れコマンド」であるときは(ST81で”YES”)、ST82の処理に移り、ST81で”NO”であれば、外れ停止図柄決定処理を終了する。
【0156】
ST82の処理では、主制御回路30から受信したコマンドがリ−チ無しの変動パターンが指定された変動パターン指定コマンドかどうか、すなわち上記ST62の処理で受信コマンド記憶領域に格納されたコマンドデータが00H〜01Hかどうかを判別する。ここで”YES”のときは、ST83の処理に移り、”NO”のときはST84の処理に移る。
【0157】
ST83の処理では、サブCPU41は、サブ更新乱数記憶領域に格納されている第1停止図柄決定用乱数値、第2停止図柄決定用乱数値および第3停止図柄決定用乱数値を読み出し、当該乱数値を、プログラムROM42に格納されているリ−チ無し外れ停止図柄決定テーブル(図17)に設定された数値と照合し、リ−チ無し外れとなる停止図柄の種類を決定する。
【0158】
そして、その停止図柄を表示する表示制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする。
【0159】
具体的には、サブCPU41は、第1停止図柄決定用乱数値を、リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブルにおける「第1停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第1停止図柄を決定し、第2停止図柄決定用乱数値を、該テーブルにおける「第2停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第2停止図柄を決定し、そして、第3停止図柄決定用乱数値を、該テーブルにおける「第3停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第3停止図柄を決定する。
【0160】
ST84の処理では、サブCPU41は、サブ更新乱数記憶領域に格納されている停止図柄決定用乱数値および第3停止図柄決定用乱数値を読み出し、当該乱数値を、プログラムROM42に格納されているリ−チ有り外れ停止図柄決定テーブル(図16)に設定された数値と照合し、リ−チ有り外れとなる停止図柄の種類を決定する。
【0161】
そして、その停止図柄を表示する表示制御プログラムを作成し、当該プログラムをワークRAM43の所定領域にセットする。具体的には、サブCPU41は、停止図柄決定用乱数値を、リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルにおける「第1,第2停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第1,第2停止図柄を決定し、第3停止図柄決定用乱数値を、リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルにおける「第3停止図柄決定用」に設定された数値と照合することにより第3停止図柄を決定する。
【0162】
なお、通常大当りまたは確変大当りの場合には、当り図柄の選択は行わず、主制御回路30から出力されるコマンドデータ「21H〜26H」または「27H〜32H」に基づいて通常当り図柄または特定当り図柄をLCD4に表示する。
【0163】
次に、図26を参照して、副制御回路40において実行される「内部タイマ割込処理」について説明する。
【0164】
初めに、サブCPU41は、「データ出力処理」を行う(ST91)。このデータ出力処理では、サブCPU41は、上記の表示管理処理(図24)または外れ停止図柄決定処理(図25)においてワークRAM43にセットされた表示制御プログラム、ランプ動作制御プログラムおよび音声出力制御プログラムのそれぞれを参照し、各制御プログラムのシーケンスアドレス順に実行コマンドを読み出し、各制御部に出力する。
【0165】
表示制御プログラムから読み出した実行コマンドは図柄制御部45に送られ、音声出力制御プログラムから読み出した実行コマンドは音声制御部46に送られ、ランプ動作制御プログラムから読み出した実行コマンドはランプ制御部47に送られる。
【0166】
次に、サブCPU41は、図柄制御部45のVDP51を制御して「特別図柄表示処理」を行う(ST92)。特別図柄表示処理では、VDP51は、上記ST91の処理で表示制御プログラムから読み出した実行コマンドに応じて、特別図柄の表示に必要な画像データを画像データROM54から読み出し、読み出した画像データをLCD4に表示させる。
【0167】
次に、サブCPU41は、図柄制御部45のVDP51を制御して「演出アニメーション表示処理」を行う(ST93)。演出アニメーション表示処理では、VDP51は、上記ST91の処理で表示制御プログラムから読み出した実行コマンドに応じて、演出アニメーションの表示に必要な画像データを画像データROM54から読み出し、読み出した画像データをLCD4に表示させる。
【0168】
次に、サブCPU41は、ランプ制御部47のドライブ回路72を制御して「ランプ動作制御処理」を行う(ST94)。このランプ動作制御処理では、サブCPU41は、上記ST91の処理でランプ動作制御プログラムから読み出された実行コマンドに応じてドライブ回路72を制御し、ランプ26を所定のパターンで点灯させる。
【0169】
次に、サブCPU41は、音声制御部46の音源IC61を制御して「音声出力制御処理」を行う(ST95)。この音声出力制御処理では、音源IC61は、上記ST91で音声出力制御プログラムから読み出した実行コマンドに応じて、必要な音声データを音声データROM63から読み出し音声信号を生成し、生成した音声信号をAMP62で増幅してスピーカ25に出力させる。
【0170】
このように本実施形態では、主制御回路30から、図柄表示に関する制御指令として、「外れ」であることを示す外れコマンドを副制御回路40に出力し、副制御回路40において外れ停止図柄を任意に決定して外れ停止図柄をLCD4に表示するようにしたので、すなわち、主制御回路30では、具体的な外れ停止図柄の態様については決定せずに「外れ」指令のみを決定し、LCD4に表示する具体的な外れ停止図柄の決定については、副制御回路40で任意に決定させることにより、LCD4に表示する具体的な外れ停止図柄の決定をパチンコ遊技機1の検定試験の対象外である副制御回路30で行わせるようにしたので、主制御回路30で実行するプログラムに具体的な外れ停止図柄の決定手順を含めるのを不要にできる。このため、主制御回路30内のプログラムを簡素化することができ、その簡素化された分を他の処理に充てることができる。
【0171】
また、本実施形態では、主制御回路30は、当り停止図柄を決定して制御指令として当り停止図柄指定コマンドを副制御回路40に出力し、副制御回路40は、当り図柄指定コマンドが入力すると、その当り図柄指定コマンドに応じた当り停止図柄をLCD4に表示するようにしたので、すなわち、遊技者に与える利益の異なる通常当りと特定当り(例えば、大当り確率が高確率に変動する「確変当り」等)の2種類の当りの何れかの決定を主制御回路において行い、副制御回路40では当り停止図柄に関しては何等決定を行わないので、制御回路を主制御回路30と副制御回路40に分けた場合であっても、停止図柄の種類によって区別される当りの種類のような遊技者の利益に影響を及ぼす内容の決定については、検定試験の対象で外部からの接触を回避するため封印された主制御回路30内で行うことができる。
【0172】
このため、外部からの不正操作により遊技者にとって非常に有利な特定当りを強制的に発生させる等の不正行為が未然に防止することができる。また、当り停止図柄は、例えば、”1”〜”12”の特別図柄で変動を行うパチンコ遊技機では、12種類程度(通常当り図柄が6種類、特定当り図柄が6種類)なので、主制御回路内のプログラムが複雑になるのを防止することができる。
【0173】
【発明の効果】
本発明によれば、図柄表示手段に表示する具体的な外れ停止図柄の決定を遊技機の検定試験の対象外である副制御回路で行わせることができるので、主制御回路で実行するプログラムに具体的な外れ停止図柄の決定手順を含めるのを不要にできる。このため、主制御回路内のプログラムを簡素化して、その簡素化された分を他の処理に充てることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のパチンコ遊技機の正面外観図である。
【図2】遊技盤の正面外観図である。
【図3】LCDの表示に関する制御動作の概略を示すブロック図である。
【図4】パチンコ遊技機の制御部の具体的構成を示すブロック図である。
【図5】大当り判定テーブルを示す図である。
【図6】リ−チ判定テーブルを示す図である。
【図7】当り停止図柄種別選択テーブルを示す図である。
【図8】リ−チ無し外れ変動パターン選択テーブルを示す図である。
【図9】リ−チ有り外れ変動パターン選択テーブルを示す図である。
【図10】当り変動パターン選択テーブルを示す図である。
【図11】LCDの表示に関するコマンドの種類を示す図である。
【図12】変動パターン指定コマンドのコマンドデータの種類を示す図である。
【図13】外れコマンドのコマンドデータの種類を示す図である。
【図14】通常当り停止図柄決定テーブル示す図である。
【図15】特定当り停止図柄決定テーブルを示す図である。
【図16】リ−チ有り外れ停止図柄決定テーブルを示す図である。
【図17】リ−チ無し外れ停止図柄決定テーブルを示す図である。
【図18】主制御回路のメインCPUが実行する制御処理動作の手順を示すフローチャートである。
【図19】割込処理を示すフローチャートである。
【図20】乱数値記憶領域を示す図である。
【図21】特別図柄制御処理を示すフローチャートである。
【図22】副制御回路のサブCPUが実行する制御処理動作の手順を示すフローチャートである。
【図23】主基板STB入力処理を示すフローチャートである。
【図24】演出管理処理を示すフローチャートである。
【図25】外れ停止図柄決定処理を示すフローチャートである。
【図26】内部タイマ割込処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1  パチンコ遊技機(遊技機)
3  遊技領域
4  LCD(図柄表示装置)
30  主制御回路
40  副制御回路

Claims (2)

  1. 複数の特別図柄を変動表示した後に停止表示する図柄表示手段と、
    所定の信号入力に応じて前記図柄表示手段の表示図柄に関する制御指令を出力する主制御回路と、
    前記制御指令が入力すると、前記指令信号に応じて前記図柄表示手段に表示される特別図柄の表示制御を行う副制御回路とを備えた遊技機において、
    前記主制御回路は、前記制御指令として外れコマンドを前記副制御回路に出力し、
    前記副制御回路は、前記外れコマンドが入力すると、外れ停止図柄を任意に決定して前記外れ停止図柄を前記図柄表示手段に表示することを特徴とする遊技機。
  2. 前記主制御回路は、前記制御指令として当り図柄指定コマンドを前記副制御回路に出力し、
    前記副制御回路は、前記当り図柄指定コマンドが入力すると、前記当り図柄指定コマンドに応じた当り停止図柄を前記図柄表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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