JP2004141353A - 尿飛散防止用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に用いる尿飛散防止用シートに関するものであり、詳しくは、洋式便器が便座を上げた状態で使用される場合に効果的な尿飛散防止用シートを提供する。
【解決手段】便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に設置して用いる尿飛散防止用のシートであって、便座裏面及び便鉢上面に装着され、便座を上げた状態において、少なくとも便座と便鉢との連結部を被覆することを特徴とする尿飛散防止用シート。
【選択図】 図1
【解決手段】便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に設置して用いる尿飛散防止用のシートであって、便座裏面及び便鉢上面に装着され、便座を上げた状態において、少なくとも便座と便鉢との連結部を被覆することを特徴とする尿飛散防止用シート。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に用いる尿飛散防止用シートに関するものであり、詳しくは、洋式便器が便座を上げた状態で使用される場合に効果的な尿飛散防止用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器を、立姿勢にて男子小用に使用する場合、尿が便鉢外に飛散し、便器本体や、床などの便器周辺部が汚れてしまうといった問題があった。
【0003】
そこで、床など便器周辺部への尿の飛散防止を図るものとして、例えば、便座に尿飛散防止カバーを一体成形した便器(特許文献1参照)や、使用者の足の位置を検知するセンサを便器に設置することによって、尿飛散を防止する便器装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−336484号
【特許文献2】
特開2002−119442
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の便器や便器装置はいずれも、便器や便器装置そのもののコストがかかる上、設置作業が煩雑であり、既存の全ての洋式便器に設置できるものではなかった。また、尿飛散防止カバーは、便器周辺部への尿の飛散は防止できるが、カバーそのものを清掃する必要があり、足位置検知センサは、あらゆる身長の使用者に対して同等の効果を有するものではなかった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決し、あらゆる形状の洋式便器に簡便に装着できる尿飛散防止用シートおよびそのシートを用いた尿飛散防止方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の尿飛散防止用シートは、便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に設置して用いる尿飛散防止用のシートであって、便座裏面及び便鉢上面に装着され、便座を上げた状態において、少なくとも便座と便鉢との連結部を被覆することを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることにより、洋式便器を、立姿勢にて男子小用に使用する場合に、便鉢外への尿の飛散を防止して、便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができる。また、本発明の尿飛散防止用シートは、既存の洋式便器のサイズ・形状を問わずあらゆる型の洋式便器に、簡便かつ安価に設置することが可能である。
【0009】
本発明の請求項2の尿飛散防止用シートは、請求項1記載の尿飛散防止用シートにおいて、さらに便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とを有し、便座を上げた状態において、前記便座裏面から前記便鉢上面を被覆する形状に成形されてなることを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることにより、請求項1の構成による上記の効果に加えて、さらに広範囲にわたって便鉢外への尿の飛散を防止できる。
【0011】
本発明の請求項3の尿飛散防止用シートは、請求項2記載の尿飛散防止用シートにおいて、便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とが、便座を下げた状態において、便器前後方向にほぼ同じ長さであることを特徴とする。
【0012】
このような構成とすることにより、請求項2の構成による上記の効果に加えて、便座を下げた状態で便器を使用する際に、シートの汚れが他の箇所に付着することを防ぐことができる。
【0013】
本発明の請求項4の尿飛散防止用シートは、請求項1乃至3記載の尿飛散防止用シートにおいて、便器本体に着脱自在であることを特徴とする。
【0014】
このような構成とすることにより、請求項1乃至3の構成による上記の効果に加えて、尿飛散防止用シートが着脱自在であるので、汚れたシートを取外して洗浄したり、新しいシートと交換するなど、シートの装着・交換作業を簡便に行うことができる。
【0015】
本発明の請求項5の尿飛散防止用シートは、請求項1乃至4記載の尿飛散防止用シートにおいて、防水性及び/又は吸水性を有することを特徴とする。
【0016】
このような構成とすることにより、請求項1乃至4の構成による上記の効果に加えて、さらに便鉢外への尿の飛散を防止でき、より確実に便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができる。
【0017】
本発明の請求項6の尿飛散防止方法は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の尿飛散防止用シートを用いることを特徴とするものである。
【0018】
請求項6は、請求項1乃至5の構成を方法化したものであり、上述の構成による作用と同等の作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を用いて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更することが可能である。
【0020】
図1は、本発明の実施形態の一例であるシート1を洋式便器に装着した状態を示す図である。図2は、本発明の実施形態の一例であるシート1を洋式便器に装着したまま、便座を下げた状態を示す図である。また、図3は、本発明の実施形態の一例であるシート1を示す平面図である。
【0021】
本実施形態における尿飛散防止用シート1は、図3に示されるように、シート1の上下辺が、便座の形状に沿って凹形状に成形されており、洋式便器10に装着した際に、上下辺がそれぞれ便座11及び便鉢12の円弧形状に沿う形状となっている。また、シート1は、中央部から上方に突出した便座裏面カバー部2,2と、下方に突出した便鉢上面カバー部3,3を有する。便座裏面カバー部2と便鉢上面カバー部3との長手方向の長さは、特に限定されず、便座裏面及び便鉢上面のほぼ全面を覆う形であっても構わない。また、後述するような素材を用いてシートを作成することにより、使用者の必要に応じて、適宜長さを調節することもできる。シート1の汚れが他の箇所に付着することを防ぐためには、便座を下げた状態において、便器前後方向にほぼ同じであることが好ましい。
【0022】
シート1の幅方向の長さwは、便器10の幅方向の長さにほぼ等しく形成されるが、例えば図4に示すように、幅調節部4を設け、便器10の幅に合わせて幅調節部4を折り曲げて使用することにより、便器のサイズに合わせて調節自在となる。便器10の幅を超えた幅調節部4は、折り曲げて、例えば両面テープなどでシート1の片面に固着される。また、幅調節部4は、折り曲げて使用するため、シート1の両端が二重となって、便座11を上げ下げする際にシート1を補強することもできる。
【0023】
シート1の素材は特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルム等の水分を透過しない防水性を有する素材や、不織布等の吸水性を有する素材を用いることができる。シート1の構造は、上記した素材を単独で用いる一層構造としてもよいし、二層以上の複数層を有する構造としても構わない。尿を吸収・保持し、便器周辺部への飛散を確実に防止するためには、例えばシート1を装着した際の便器側を合成樹脂フィルム等の防水性を有する素材とし、便器と接しない外面側を不織布等の吸水性を有する素材とする二層構造とすることが好ましい。尚、本発明のシート1は、以上に例示したような素材を用いて作成することにより、ハサミ等を用いて、簡単にサイズ・形状の調整を行い、多様な型の洋式便器への装着に対応することができる。
【0024】
次に、本発明のシート1の装着方法を説明する。図3に示すように、シート1の片面の数箇所に接着部材5(5a,5b,5c...)を設ける。接着部材5を設ける箇所は、特に限定されず、例えば便座裏面カバー部2や便鉢上面カバー部3の先端部、シート1中央の上下の凹部などに適宜設けられる。接着部材5としては、例えば両面テープやマジックテープ(登録商標)などが挙げられる。
【0025】
シート1の中央部を、洋式便器10の便座11を上げた状態で、便座11と便鉢12の形状に沿うかたちで、便器後方(タンク側)の便座11と便鉢12の連結部を被覆するように当接し、シート1中央の上下の凹部に設けられた接着部材5a,5aによって、便座11の裏面及び便鉢12の上面にシート1中央部を接着する。次に、便座裏面カバー部2をその先端に設けられた接着部材5b,5bで便座11の裏面に、便鉢上面カバー部3をその先端に設けられた接着部材5c,5cで便鉢12の上面に、それぞれ接着する。このようにして、シート1によって、便座11と便鉢12との連結部、並びに、便座11の裏面及び便鉢12の上面の一部が被覆された状態となる。
【0026】
洋式便器を立姿勢にて男子小用に使用する場合、便器後方にある便座11と便鉢12との連結部周辺への尿の飛散率が特に高く、多量の尿が連結部に飛散した場合、連結部から便器裏側への流出して便器後方側面及び便器周辺の床まで汚染してしまう。本発明のシート1は、尿飛散率の高い連結部を被覆することにより、上述の尿の飛散及び流出を防止し、便器側面及び便器周辺部の汚れを防止する。また、連結部周辺の便座裏面及び便鉢上面をもシート1によって被覆することにより、上述の汚れ防止をより確実なものとする。
【0027】
また、図2に示すとおり、本発明の尿飛散防止用シート1を装着した便器10は、便座を下げた状態では、通常の洋式便器と変わらない状態で使用することができ、シート1の装着により便座を下げた状態での使用時に、違和感・不快感が与えられるといったことはない。また、シートの装着に特別な空間を必要とするものでもなく、外観上も特に変化なく使用できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の尿飛散防止用シートは、洋式便器を立姿勢にて男子小用に使用する場合に、便鉢外への尿の飛散を防止して、便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができ、既存の洋式便器のサイズ・形状を問わず、あらゆる型の洋式便器に、簡便かつ安価に装着することが可能なシートである。また、本発明の尿飛散防止用シートは、便座を下げた状態での洋式便器の使用を何ら阻害せず、便座を下げた状態での使用は、通常の使用と全く同様に行うことができる。
【0029】
さらに、便器本体への装着に、着脱自在な接着部材を用いるため、容易にシートの交換作業を行うことができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の一例である尿飛散防止用シートを洋式便器に装着した状態を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態の一例である尿飛散防止用シートを洋式便器に装着したまま、便座を下げた状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の一例であるシートを示す平面図である。
【図4】図4は,本発明の別実施形態のシートを示す平面図である。
【符号の説明】
1 シート
2 便座裏面カバー部
3 便鉢上面カバー部
4 幅調節部
5 接着部材
10 便器
11 便座
12 便鉢
【発明の属する技術分野】
本発明は、便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に用いる尿飛散防止用シートに関するものであり、詳しくは、洋式便器が便座を上げた状態で使用される場合に効果的な尿飛散防止用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器を、立姿勢にて男子小用に使用する場合、尿が便鉢外に飛散し、便器本体や、床などの便器周辺部が汚れてしまうといった問題があった。
【0003】
そこで、床など便器周辺部への尿の飛散防止を図るものとして、例えば、便座に尿飛散防止カバーを一体成形した便器(特許文献1参照)や、使用者の足の位置を検知するセンサを便器に設置することによって、尿飛散を防止する便器装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−336484号
【特許文献2】
特開2002−119442
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の便器や便器装置はいずれも、便器や便器装置そのもののコストがかかる上、設置作業が煩雑であり、既存の全ての洋式便器に設置できるものではなかった。また、尿飛散防止カバーは、便器周辺部への尿の飛散は防止できるが、カバーそのものを清掃する必要があり、足位置検知センサは、あらゆる身長の使用者に対して同等の効果を有するものではなかった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決し、あらゆる形状の洋式便器に簡便に装着できる尿飛散防止用シートおよびそのシートを用いた尿飛散防止方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の尿飛散防止用シートは、便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に設置して用いる尿飛散防止用のシートであって、便座裏面及び便鉢上面に装着され、便座を上げた状態において、少なくとも便座と便鉢との連結部を被覆することを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることにより、洋式便器を、立姿勢にて男子小用に使用する場合に、便鉢外への尿の飛散を防止して、便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができる。また、本発明の尿飛散防止用シートは、既存の洋式便器のサイズ・形状を問わずあらゆる型の洋式便器に、簡便かつ安価に設置することが可能である。
【0009】
本発明の請求項2の尿飛散防止用シートは、請求項1記載の尿飛散防止用シートにおいて、さらに便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とを有し、便座を上げた状態において、前記便座裏面から前記便鉢上面を被覆する形状に成形されてなることを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることにより、請求項1の構成による上記の効果に加えて、さらに広範囲にわたって便鉢外への尿の飛散を防止できる。
【0011】
本発明の請求項3の尿飛散防止用シートは、請求項2記載の尿飛散防止用シートにおいて、便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とが、便座を下げた状態において、便器前後方向にほぼ同じ長さであることを特徴とする。
【0012】
このような構成とすることにより、請求項2の構成による上記の効果に加えて、便座を下げた状態で便器を使用する際に、シートの汚れが他の箇所に付着することを防ぐことができる。
【0013】
本発明の請求項4の尿飛散防止用シートは、請求項1乃至3記載の尿飛散防止用シートにおいて、便器本体に着脱自在であることを特徴とする。
【0014】
このような構成とすることにより、請求項1乃至3の構成による上記の効果に加えて、尿飛散防止用シートが着脱自在であるので、汚れたシートを取外して洗浄したり、新しいシートと交換するなど、シートの装着・交換作業を簡便に行うことができる。
【0015】
本発明の請求項5の尿飛散防止用シートは、請求項1乃至4記載の尿飛散防止用シートにおいて、防水性及び/又は吸水性を有することを特徴とする。
【0016】
このような構成とすることにより、請求項1乃至4の構成による上記の効果に加えて、さらに便鉢外への尿の飛散を防止でき、より確実に便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができる。
【0017】
本発明の請求項6の尿飛散防止方法は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の尿飛散防止用シートを用いることを特徴とするものである。
【0018】
請求項6は、請求項1乃至5の構成を方法化したものであり、上述の構成による作用と同等の作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を用いて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更することが可能である。
【0020】
図1は、本発明の実施形態の一例であるシート1を洋式便器に装着した状態を示す図である。図2は、本発明の実施形態の一例であるシート1を洋式便器に装着したまま、便座を下げた状態を示す図である。また、図3は、本発明の実施形態の一例であるシート1を示す平面図である。
【0021】
本実施形態における尿飛散防止用シート1は、図3に示されるように、シート1の上下辺が、便座の形状に沿って凹形状に成形されており、洋式便器10に装着した際に、上下辺がそれぞれ便座11及び便鉢12の円弧形状に沿う形状となっている。また、シート1は、中央部から上方に突出した便座裏面カバー部2,2と、下方に突出した便鉢上面カバー部3,3を有する。便座裏面カバー部2と便鉢上面カバー部3との長手方向の長さは、特に限定されず、便座裏面及び便鉢上面のほぼ全面を覆う形であっても構わない。また、後述するような素材を用いてシートを作成することにより、使用者の必要に応じて、適宜長さを調節することもできる。シート1の汚れが他の箇所に付着することを防ぐためには、便座を下げた状態において、便器前後方向にほぼ同じであることが好ましい。
【0022】
シート1の幅方向の長さwは、便器10の幅方向の長さにほぼ等しく形成されるが、例えば図4に示すように、幅調節部4を設け、便器10の幅に合わせて幅調節部4を折り曲げて使用することにより、便器のサイズに合わせて調節自在となる。便器10の幅を超えた幅調節部4は、折り曲げて、例えば両面テープなどでシート1の片面に固着される。また、幅調節部4は、折り曲げて使用するため、シート1の両端が二重となって、便座11を上げ下げする際にシート1を補強することもできる。
【0023】
シート1の素材は特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルム等の水分を透過しない防水性を有する素材や、不織布等の吸水性を有する素材を用いることができる。シート1の構造は、上記した素材を単独で用いる一層構造としてもよいし、二層以上の複数層を有する構造としても構わない。尿を吸収・保持し、便器周辺部への飛散を確実に防止するためには、例えばシート1を装着した際の便器側を合成樹脂フィルム等の防水性を有する素材とし、便器と接しない外面側を不織布等の吸水性を有する素材とする二層構造とすることが好ましい。尚、本発明のシート1は、以上に例示したような素材を用いて作成することにより、ハサミ等を用いて、簡単にサイズ・形状の調整を行い、多様な型の洋式便器への装着に対応することができる。
【0024】
次に、本発明のシート1の装着方法を説明する。図3に示すように、シート1の片面の数箇所に接着部材5(5a,5b,5c...)を設ける。接着部材5を設ける箇所は、特に限定されず、例えば便座裏面カバー部2や便鉢上面カバー部3の先端部、シート1中央の上下の凹部などに適宜設けられる。接着部材5としては、例えば両面テープやマジックテープ(登録商標)などが挙げられる。
【0025】
シート1の中央部を、洋式便器10の便座11を上げた状態で、便座11と便鉢12の形状に沿うかたちで、便器後方(タンク側)の便座11と便鉢12の連結部を被覆するように当接し、シート1中央の上下の凹部に設けられた接着部材5a,5aによって、便座11の裏面及び便鉢12の上面にシート1中央部を接着する。次に、便座裏面カバー部2をその先端に設けられた接着部材5b,5bで便座11の裏面に、便鉢上面カバー部3をその先端に設けられた接着部材5c,5cで便鉢12の上面に、それぞれ接着する。このようにして、シート1によって、便座11と便鉢12との連結部、並びに、便座11の裏面及び便鉢12の上面の一部が被覆された状態となる。
【0026】
洋式便器を立姿勢にて男子小用に使用する場合、便器後方にある便座11と便鉢12との連結部周辺への尿の飛散率が特に高く、多量の尿が連結部に飛散した場合、連結部から便器裏側への流出して便器後方側面及び便器周辺の床まで汚染してしまう。本発明のシート1は、尿飛散率の高い連結部を被覆することにより、上述の尿の飛散及び流出を防止し、便器側面及び便器周辺部の汚れを防止する。また、連結部周辺の便座裏面及び便鉢上面をもシート1によって被覆することにより、上述の汚れ防止をより確実なものとする。
【0027】
また、図2に示すとおり、本発明の尿飛散防止用シート1を装着した便器10は、便座を下げた状態では、通常の洋式便器と変わらない状態で使用することができ、シート1の装着により便座を下げた状態での使用時に、違和感・不快感が与えられるといったことはない。また、シートの装着に特別な空間を必要とするものでもなく、外観上も特に変化なく使用できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の尿飛散防止用シートは、洋式便器を立姿勢にて男子小用に使用する場合に、便鉢外への尿の飛散を防止して、便器本体や床などの便器周辺部の汚染を防止することができ、既存の洋式便器のサイズ・形状を問わず、あらゆる型の洋式便器に、簡便かつ安価に装着することが可能なシートである。また、本発明の尿飛散防止用シートは、便座を下げた状態での洋式便器の使用を何ら阻害せず、便座を下げた状態での使用は、通常の使用と全く同様に行うことができる。
【0029】
さらに、便器本体への装着に、着脱自在な接着部材を用いるため、容易にシートの交換作業を行うことができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の一例である尿飛散防止用シートを洋式便器に装着した状態を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態の一例である尿飛散防止用シートを洋式便器に装着したまま、便座を下げた状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の一例であるシートを示す平面図である。
【図4】図4は,本発明の別実施形態のシートを示す平面図である。
【符号の説明】
1 シート
2 便座裏面カバー部
3 便鉢上面カバー部
4 幅調節部
5 接着部材
10 便器
11 便座
12 便鉢
Claims (6)
- 便鉢の上に便座を被設してなる洋式便器に設置して用いる尿飛散防止用のシートであって、便座裏面及び便鉢上面に装着され、便座を上げた状態において、少なくとも便座と便鉢との連結部を被覆することを特徴とする尿飛散防止用シート。
- 前記尿飛散防止用シートが、さらに便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とを有し、便座を上げた状態において、前記便座裏面から前記便鉢上面を被覆する形状に成形されてなることを特徴とする請求項1記載の尿飛散防止用シート。
- 前記便座裏面カバー部と便鉢上面カバー部とが、便座を下げた状態において、便器前後方向にほぼ同じ長さであることを特徴とする請求項2記載の尿飛散防止用シート。
- 前記尿飛散防止用シートが、便器本体に着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の尿飛散防止用シート。
- 前記尿飛散防止用シートが、防水性及び/又は吸水性を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の尿飛散防止用シート。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の尿飛散防止用シートを用いることを特徴とする尿飛散防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002308903A JP2004141353A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 尿飛散防止用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002308903A JP2004141353A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 尿飛散防止用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004141353A true JP2004141353A (ja) | 2004-05-20 |
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ID=32454921
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002308903A Pending JP2004141353A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 尿飛散防止用シート |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004141353A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2873012A1 (fr) * | 2004-07-13 | 2006-01-20 | Jean Claude Carreira | Pare projection urinaire ou autres liquides sous le siege d aisance. |
JP7137866B2 (ja) | 2020-12-15 | 2022-09-15 | フォーキャスト合同会社 | 飛散防止カバー及び飛散防止カバーの使用方法 |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308903A patent/JP2004141353A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2873012A1 (fr) * | 2004-07-13 | 2006-01-20 | Jean Claude Carreira | Pare projection urinaire ou autres liquides sous le siege d aisance. |
JP7137866B2 (ja) | 2020-12-15 | 2022-09-15 | フォーキャスト合同会社 | 飛散防止カバー及び飛散防止カバーの使用方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050929 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080530 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080610 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20081021 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |