JP2004140725A - 携帯電話システム及びその使用方法 - Google Patents
携帯電話システム及びその使用方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004140725A JP2004140725A JP2002305346A JP2002305346A JP2004140725A JP 2004140725 A JP2004140725 A JP 2004140725A JP 2002305346 A JP2002305346 A JP 2002305346A JP 2002305346 A JP2002305346 A JP 2002305346A JP 2004140725 A JP2004140725 A JP 2004140725A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile phone
- use prohibition
- prohibition
- call
- forbidden
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
【課題】多種の機能を有する携帯電話の使用制限を通話だけか全面的な禁止とかというようにどちらか一方に設定すると、場所、環境の相違によってはそこまで制限しなくてもよい場合がある。そのため、携帯電話の利用者と第三者との利益のバランスが最もよいところを見計らって使用の制限が変更されて設定されることが望ましい。
【解決手段】携帯電話1を使用するのに不適切な禁止区域を通話だけ制限する第1の禁止区域と全面的に制限する第2の禁止区域とに分け、この禁止区域の情報を予め地図サーバ4に設定して携帯電話1がこれらの区域に入ったことをGPSの位置検出とにより検知し、この検知したデータにより携帯電話1が第1の禁止区域にあるときは通話を制限し、第2の禁止区域にあるときは通話も含めて全面的に使用を制限する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話1を使用するのに不適切な禁止区域を通話だけ制限する第1の禁止区域と全面的に制限する第2の禁止区域とに分け、この禁止区域の情報を予め地図サーバ4に設定して携帯電話1がこれらの区域に入ったことをGPSの位置検出とにより検知し、この検知したデータにより携帯電話1が第1の禁止区域にあるときは通話を制限し、第2の禁止区域にあるときは通話も含めて全面的に使用を制限する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通話以外の各種の機能を有し且つGPSにより現在位置を判断できる携帯電話システム及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話は、単なる通話としての機能だけでなく、電子メール、電話番号のメモ機能等が付されて著しい発展を遂げている。一方では、携帯電話が電車、バス、病院等の場所で使用されて第三者に迷惑をかけるという問題が発生している。また、自動車の運転時に携帯電話を使用することは事故防止のために禁止されている。使用者は、上述したような不適切な場所での使用を控えるように注意をしてもどうしても不用意に使用してしまうことが多い。
【0003】
そこで、従来は、携帯電話の利用者に対しその使用が不適切な場所であることを表示したり、強制的に使用を不能にすることが考えられている。その一例としては、GPSを利用して携帯電話の現在位置を検知し、この検知出力で病院、美術館、電車内等の使用が適切でない区域での着信を中止するようにボタン操作を不能にする等の対策を講じていた(例えば、特許文献1及び2参照)。また、利用者が自動車を運転している場合は、携帯電話の利用ができないようにGPSと速度情報とをもちいて自動車による走行中であることを検知し携帯電話の使用ができないように制御する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
上記従来技術は、携帯電話の使用を全面的に禁止するか、電子メール、メモ機能等のデータ処理操作は可能にし通話だけ禁止するというようにどちらか一方に制限している。しかし、ますます多様な機能を有するようになってきている最近の携帯電話にあっては、場所、環境の相違に応じ、携帯電話の利用者と第三者の利益とのバランスの最もよいところを見計らって可変的に設定される使用制限が望まれる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−18159号公報
【特許文献2】
特開2002−64866号公報
【特許文献3】
特開2001−160985号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、携帯電話を使用するのに不適切な禁止区域を機能別に予め設定しておき、携帯電話がその禁止区域に在ることを検知し、場所、環境に応じて機能の使用制限がなされる携帯電話システム及び其使用方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の装置は、GPS衛星からの情報を受信して携帯電話の位置を検出する位置情報検出手段(例えば、GPS衛星2、位置情報検出部7、位置情報処理部9から構成される手段)と、前記位置情報検出手段から得た位置情報を基に前記携帯電話の現在位置を判断して第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域に有るときは第2の使用禁止信号を送信する基地局(例えば、地図サーバ4を備えた基地局3から構成される手段)と、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに通話を不能に制御する第1の使用禁止制御手段(例えば、禁止データD1を送出する位置情報処理部9、CPU14から構成された手段)と、前記携帯電話が前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話を不能にすると共に通話以外の他の機能をも不能にする第2の使用禁止制御手段(例えば、第1、第2の禁止データD1.D2を送出する位置情報処理部9、スイッチ回路20から構成される手段)とを備えた携帯電話システムである。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明の方法は、GPS衛星から情報を受信して携帯電話の位置を検出し(例えば、GPS衛星2、位置情報検出部7、位置情報処理部9等による位置検出)、前記位置情報を基に第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域にあるときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と送受信し(例えば、地図サーバ4を備えた基地局3との送受信)、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに前記携帯電話の通話を不能とし前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話以外の他の機能をも不能にする(例えば、第1、第2の禁止データD1,D2を送出する位置情報処理部9、スイッチ回路20、CPU14による制御)携帯電話システム使用方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態の一例における携帯電話システムの全体的な構成を示すブロック図である。1は携帯電話、2はGPS衛星、3は基地局、4は基地局1側に設けた地図サーバ、5はGPS衛星2からの情報を受信するために携帯電話1に設けたアンテナ、6は基地局3との情報の送受信をするための携帯電話1に設けたアンテナである。
【0011】
7はアンテナ5によって受信されたGPS衛星2からの情報に基づき携帯電話1の現在位置を検出するための位置情報検出部、8はアンテナ6と共に基地局3と情報の送受信を行う送受信部である。9は位置情報処理部であって、位置情報検出部7の検出出力を送受信部8から基地局3に送信し且つ基地局から送信される情報を処理するものである。
【0012】
基地局3から送信される情報には、通話することが不適切な病院、官庁内等である第1の禁止区域を示す第1の禁止信号P1と、通話のみならずデータ処理操作も不適切な車両内、学校等である第2の禁止区域を示す第2の禁止信号P2が含まれている。第1の禁止区域に病院、官庁等を指定したのは、医療機器に対する悪影響防止、騒音対策の観点からであり、データ処理操作をも禁止しなくても第三者の利益が最小限守られるとの判断による。第2の使用禁禁止区域に車両内を指定した理由は、混雑している電車、バス等の中でデータ処理を操作することが他の乗客に迷惑となり、また、自動車の運転者の携帯電話の使用が禁止されているからである。第2の禁止区域に学校を指定したのは教育上の観点からである。
【0013】
第1、第2の禁止信号P1,P2の送信は、予め地図サーバ4で設定されている第1、第2の禁止区域に携帯電話1が入っていることを検知することによりなされる。そして、携帯電話1は第1の禁止信号P1を受信すると位置情報処理部9が第1の禁止データD1を送出し、第2の禁止信号P2を受信すると位置情報処理部9が禁止データD2を送出するように処理する。
【0014】
携帯電話1は、固定だけでなく電車、自動車等の車両内にあり移動している場合も第2の禁止区域として検知する必要がある。これを実行する構成は以下の通りである。10は携帯電話1が移動している速度を検出するための速度情報検出部、11は移動情報処理部であって、速度情報検出部10の検出出力Vと位置データDpとにより携帯電話1が一定速度以上で移動していることを検出して車両内であることを検知するようになっている。そして、移動検出処理部11は所定速度以上で移動していると第2の禁止区域に相当する第2の禁止データD2を送出するようになっている。
【0015】
12は送受信部8を介して通常の通話を達成させるための電話送受信部、13は電子メール、電話番号のメモ機能等のデータ処理を操作するためのデータ処理部であり、データ処理用のCPU14,メモリ15から形成されている。16は電子メールの内容、電話番号等を表示するための液晶表示素子からなる表示部である。17はバッテリー、18は携帯電話の各構成部への電源供給をオン、オフ制御するための電源スイッチ回路、19は操作部であり、操作部19の操作により、利用者が電源スイッチ回路18をオン、オフ制御し、電話送受信部12を作動して通話を行い、またデータ処理部を制御してデータ処理を行うことができる。20は電源スイッチ回路18と電話送受信部12との間に接続されたスイッチ回路、21は第1の禁止データD1と第2の禁止データD2との論理和をとるためのオア回路である。スイッチ回路20は、常時はオンでありオア回路21に出力が得られるとオフになるように制御される。CPU14は第2の禁止データD2の有無を判別し、第2の禁止データD2があるとデータ処理部13の操作を不能にするように実行する。
【0016】
次に、本発明の実施の態様の一例における動作について、図2のフローチャートによって説明する。
【0017】
まず、操作部19を操作して電源スイッチ回路18をオン状態にして携帯電話1の夫々の回路にバッテリー17から電源の供給を行う。その結果、ステップS1において、携帯電話1はGPS衛星2から位置情報を受信する。
【0018】
ステップS2において、受信された位置情報を基地局3に送信して地図サーバ4のデータから得られた第1、第2の禁止信号P1,P2を受信する。そして、位置情報処理部9から送出される第1の禁止データD1,第2の禁止データD2から携帯電話1が禁止地域内に位置しているか否かを判別する。
【0019】
禁止地域に内に位置していない場合は、ステップS3で示すように、通常の通話、データ処理操作等の全ての機能の使用が可能になる。
【0020】
ステップS4において、位置情報処理部9により携帯電話1が第1の禁止区域に位置しているのか否かが判別される。
【0021】
ステップS5において、第1の区域に位置していることと判別されると第1の禁止データD1が位置情報処理部9より発生される。
【0022】
ステップS6おいて、第1の禁止データD1によりスイッチ部20がオフ状態に転換され電話送受信部12への電源供給が停止され通話が不能になる。
【0023】
一方、ステップS4で第2の禁止区域に位置していると判別されると、ステップS7において、第2の禁止データD2が位置情報処理部9より発生される。
【0024】
ステップS8おいて、CPU14は第2の禁止データDが有ると判断しデータ処理部13のデータ処理の操作を不能に処理する。併せて、第2の禁止データD2がオア回路21を介してスイッチ回路20に供給され、これをオフに転換させて通話を不能状態にする。従って、第2の禁止区域では、通話とデータ処理操作が不能となる。
【0025】
携帯電話1は、常時、GPS衛星2と基地局3との送受信がなされているので第1、2の禁止区域から脱すると第1の禁止データD1、第2の禁止データDが
発生されずスイッチ回路20がオン状態となると同時に、CPU14のデータ処理不能の状態が解除されて全ての使用が可能となる。もし、第1の禁止区域から第2の禁止区域に移動したならば,第1の禁止データD1の発生が停止し第2の禁止データD2が発生して通話不能状態から通話及びデータ処理操作の不能状態に転換される。これとは反対に、第2の禁止区域から第1の禁止区域の移動したならば第2の禁止データD2の発生が停止し第1の禁止データD1が発生して通話不能のみの状態に転換する。
【0026】
本発明の実施の態様に一例によれば、携帯電話1は、常時、GPS衛星2と基地局3との送受信により位置が監視され、使用禁止条件が異なる第1の禁止区域又は第2の禁止区域に入ったならばそれを示す第1の禁止データD1又は第2の禁止データD2が得られる。従って、第1の禁止データD1が得られることにより第1の禁止区域での禁止条件である通話の使用が自動的に制限される。一方、禁止データD2が得られることにより第2の禁止区域での禁止条件である通話とデータ処理操作を行うことが自動的に禁止される。
【0027】
本発明の実施の態様の一例では、データ処理部13は、第2の禁止データD2が得られたことによるCPU14の処理によって操作不能になされたが、データ処理部13に専用のスイッチ回路を設け、これを第2の禁止データD2でオン、オフ制御して操作不能を達成されるようにしてもよい。
【0028】
尚、本発明においては、携帯電話が禁止区域にあり使用が制限されている旨をCPU14で判別し表示部16で表示するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
上述したように、本発明の請求項1によれば、GPS衛星からの情報を受信して携帯電話の位置を検出する位置情報検出手段と、位置情報検出手段から得た位置情報を基に携帯電話の現在位置を判断して第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域に有るときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と、携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに通話を不能に制御する第1の使用禁止制御手段と、携帯電話が前記第2の使用禁止信号を受信したときに通話を不能にすると共に通話以外の他の機能をも不能にする第2の使用禁止制御手段とを備えたため、携帯電話の禁止区域での使用が自動的に制限される。また、異種の禁止区域で異種の使用制限がなされるため、携帯電話の利用者と第三者の利益のバランスが最もよいところに機能の使用制限が設定できるという効果を呈する携帯電話システムを提供できる。
【0030】
また、本発明の請求項2によれば、GPS衛星から情報を受信して携帯電話の位置を検出し、位置情報を基に第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域にあるときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と送受信し、携帯電話が第1の使用禁止信号を受信したときに携帯電話の通話を不能とし第2の使用禁止信号を受信したときに通話以外の他の機能をも不能にしたため、携帯電話の禁止区域での使用が自動的に制限される。また、異種の禁止区域で異種の使用制限がなされるため、携帯電話の利用者と第三者の利益のバランスが最もよいところに機能の使用制限が設定できるという効果を呈する携帯電話システム使用方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す携帯電話システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話
2 GPS衛星
3 基地局
4 地図サーバ
7 位置情報検出部
8 送受信部
9 位置情報処理部
10 速度情報検出部
11 移動検出処理部
12 電話送受信部
13 データ処理部
14 CPU
17 バッテリー
18 電源スイッチ回路
19 操作部
20 スイッチ回路
【発明の属する技術分野】
本発明は通話以外の各種の機能を有し且つGPSにより現在位置を判断できる携帯電話システム及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話は、単なる通話としての機能だけでなく、電子メール、電話番号のメモ機能等が付されて著しい発展を遂げている。一方では、携帯電話が電車、バス、病院等の場所で使用されて第三者に迷惑をかけるという問題が発生している。また、自動車の運転時に携帯電話を使用することは事故防止のために禁止されている。使用者は、上述したような不適切な場所での使用を控えるように注意をしてもどうしても不用意に使用してしまうことが多い。
【0003】
そこで、従来は、携帯電話の利用者に対しその使用が不適切な場所であることを表示したり、強制的に使用を不能にすることが考えられている。その一例としては、GPSを利用して携帯電話の現在位置を検知し、この検知出力で病院、美術館、電車内等の使用が適切でない区域での着信を中止するようにボタン操作を不能にする等の対策を講じていた(例えば、特許文献1及び2参照)。また、利用者が自動車を運転している場合は、携帯電話の利用ができないようにGPSと速度情報とをもちいて自動車による走行中であることを検知し携帯電話の使用ができないように制御する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
上記従来技術は、携帯電話の使用を全面的に禁止するか、電子メール、メモ機能等のデータ処理操作は可能にし通話だけ禁止するというようにどちらか一方に制限している。しかし、ますます多様な機能を有するようになってきている最近の携帯電話にあっては、場所、環境の相違に応じ、携帯電話の利用者と第三者の利益とのバランスの最もよいところを見計らって可変的に設定される使用制限が望まれる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−18159号公報
【特許文献2】
特開2002−64866号公報
【特許文献3】
特開2001−160985号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、携帯電話を使用するのに不適切な禁止区域を機能別に予め設定しておき、携帯電話がその禁止区域に在ることを検知し、場所、環境に応じて機能の使用制限がなされる携帯電話システム及び其使用方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の装置は、GPS衛星からの情報を受信して携帯電話の位置を検出する位置情報検出手段(例えば、GPS衛星2、位置情報検出部7、位置情報処理部9から構成される手段)と、前記位置情報検出手段から得た位置情報を基に前記携帯電話の現在位置を判断して第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域に有るときは第2の使用禁止信号を送信する基地局(例えば、地図サーバ4を備えた基地局3から構成される手段)と、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに通話を不能に制御する第1の使用禁止制御手段(例えば、禁止データD1を送出する位置情報処理部9、CPU14から構成された手段)と、前記携帯電話が前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話を不能にすると共に通話以外の他の機能をも不能にする第2の使用禁止制御手段(例えば、第1、第2の禁止データD1.D2を送出する位置情報処理部9、スイッチ回路20から構成される手段)とを備えた携帯電話システムである。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明の方法は、GPS衛星から情報を受信して携帯電話の位置を検出し(例えば、GPS衛星2、位置情報検出部7、位置情報処理部9等による位置検出)、前記位置情報を基に第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域にあるときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と送受信し(例えば、地図サーバ4を備えた基地局3との送受信)、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに前記携帯電話の通話を不能とし前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話以外の他の機能をも不能にする(例えば、第1、第2の禁止データD1,D2を送出する位置情報処理部9、スイッチ回路20、CPU14による制御)携帯電話システム使用方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態の一例における携帯電話システムの全体的な構成を示すブロック図である。1は携帯電話、2はGPS衛星、3は基地局、4は基地局1側に設けた地図サーバ、5はGPS衛星2からの情報を受信するために携帯電話1に設けたアンテナ、6は基地局3との情報の送受信をするための携帯電話1に設けたアンテナである。
【0011】
7はアンテナ5によって受信されたGPS衛星2からの情報に基づき携帯電話1の現在位置を検出するための位置情報検出部、8はアンテナ6と共に基地局3と情報の送受信を行う送受信部である。9は位置情報処理部であって、位置情報検出部7の検出出力を送受信部8から基地局3に送信し且つ基地局から送信される情報を処理するものである。
【0012】
基地局3から送信される情報には、通話することが不適切な病院、官庁内等である第1の禁止区域を示す第1の禁止信号P1と、通話のみならずデータ処理操作も不適切な車両内、学校等である第2の禁止区域を示す第2の禁止信号P2が含まれている。第1の禁止区域に病院、官庁等を指定したのは、医療機器に対する悪影響防止、騒音対策の観点からであり、データ処理操作をも禁止しなくても第三者の利益が最小限守られるとの判断による。第2の使用禁禁止区域に車両内を指定した理由は、混雑している電車、バス等の中でデータ処理を操作することが他の乗客に迷惑となり、また、自動車の運転者の携帯電話の使用が禁止されているからである。第2の禁止区域に学校を指定したのは教育上の観点からである。
【0013】
第1、第2の禁止信号P1,P2の送信は、予め地図サーバ4で設定されている第1、第2の禁止区域に携帯電話1が入っていることを検知することによりなされる。そして、携帯電話1は第1の禁止信号P1を受信すると位置情報処理部9が第1の禁止データD1を送出し、第2の禁止信号P2を受信すると位置情報処理部9が禁止データD2を送出するように処理する。
【0014】
携帯電話1は、固定だけでなく電車、自動車等の車両内にあり移動している場合も第2の禁止区域として検知する必要がある。これを実行する構成は以下の通りである。10は携帯電話1が移動している速度を検出するための速度情報検出部、11は移動情報処理部であって、速度情報検出部10の検出出力Vと位置データDpとにより携帯電話1が一定速度以上で移動していることを検出して車両内であることを検知するようになっている。そして、移動検出処理部11は所定速度以上で移動していると第2の禁止区域に相当する第2の禁止データD2を送出するようになっている。
【0015】
12は送受信部8を介して通常の通話を達成させるための電話送受信部、13は電子メール、電話番号のメモ機能等のデータ処理を操作するためのデータ処理部であり、データ処理用のCPU14,メモリ15から形成されている。16は電子メールの内容、電話番号等を表示するための液晶表示素子からなる表示部である。17はバッテリー、18は携帯電話の各構成部への電源供給をオン、オフ制御するための電源スイッチ回路、19は操作部であり、操作部19の操作により、利用者が電源スイッチ回路18をオン、オフ制御し、電話送受信部12を作動して通話を行い、またデータ処理部を制御してデータ処理を行うことができる。20は電源スイッチ回路18と電話送受信部12との間に接続されたスイッチ回路、21は第1の禁止データD1と第2の禁止データD2との論理和をとるためのオア回路である。スイッチ回路20は、常時はオンでありオア回路21に出力が得られるとオフになるように制御される。CPU14は第2の禁止データD2の有無を判別し、第2の禁止データD2があるとデータ処理部13の操作を不能にするように実行する。
【0016】
次に、本発明の実施の態様の一例における動作について、図2のフローチャートによって説明する。
【0017】
まず、操作部19を操作して電源スイッチ回路18をオン状態にして携帯電話1の夫々の回路にバッテリー17から電源の供給を行う。その結果、ステップS1において、携帯電話1はGPS衛星2から位置情報を受信する。
【0018】
ステップS2において、受信された位置情報を基地局3に送信して地図サーバ4のデータから得られた第1、第2の禁止信号P1,P2を受信する。そして、位置情報処理部9から送出される第1の禁止データD1,第2の禁止データD2から携帯電話1が禁止地域内に位置しているか否かを判別する。
【0019】
禁止地域に内に位置していない場合は、ステップS3で示すように、通常の通話、データ処理操作等の全ての機能の使用が可能になる。
【0020】
ステップS4において、位置情報処理部9により携帯電話1が第1の禁止区域に位置しているのか否かが判別される。
【0021】
ステップS5において、第1の区域に位置していることと判別されると第1の禁止データD1が位置情報処理部9より発生される。
【0022】
ステップS6おいて、第1の禁止データD1によりスイッチ部20がオフ状態に転換され電話送受信部12への電源供給が停止され通話が不能になる。
【0023】
一方、ステップS4で第2の禁止区域に位置していると判別されると、ステップS7において、第2の禁止データD2が位置情報処理部9より発生される。
【0024】
ステップS8おいて、CPU14は第2の禁止データDが有ると判断しデータ処理部13のデータ処理の操作を不能に処理する。併せて、第2の禁止データD2がオア回路21を介してスイッチ回路20に供給され、これをオフに転換させて通話を不能状態にする。従って、第2の禁止区域では、通話とデータ処理操作が不能となる。
【0025】
携帯電話1は、常時、GPS衛星2と基地局3との送受信がなされているので第1、2の禁止区域から脱すると第1の禁止データD1、第2の禁止データDが
発生されずスイッチ回路20がオン状態となると同時に、CPU14のデータ処理不能の状態が解除されて全ての使用が可能となる。もし、第1の禁止区域から第2の禁止区域に移動したならば,第1の禁止データD1の発生が停止し第2の禁止データD2が発生して通話不能状態から通話及びデータ処理操作の不能状態に転換される。これとは反対に、第2の禁止区域から第1の禁止区域の移動したならば第2の禁止データD2の発生が停止し第1の禁止データD1が発生して通話不能のみの状態に転換する。
【0026】
本発明の実施の態様に一例によれば、携帯電話1は、常時、GPS衛星2と基地局3との送受信により位置が監視され、使用禁止条件が異なる第1の禁止区域又は第2の禁止区域に入ったならばそれを示す第1の禁止データD1又は第2の禁止データD2が得られる。従って、第1の禁止データD1が得られることにより第1の禁止区域での禁止条件である通話の使用が自動的に制限される。一方、禁止データD2が得られることにより第2の禁止区域での禁止条件である通話とデータ処理操作を行うことが自動的に禁止される。
【0027】
本発明の実施の態様の一例では、データ処理部13は、第2の禁止データD2が得られたことによるCPU14の処理によって操作不能になされたが、データ処理部13に専用のスイッチ回路を設け、これを第2の禁止データD2でオン、オフ制御して操作不能を達成されるようにしてもよい。
【0028】
尚、本発明においては、携帯電話が禁止区域にあり使用が制限されている旨をCPU14で判別し表示部16で表示するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
上述したように、本発明の請求項1によれば、GPS衛星からの情報を受信して携帯電話の位置を検出する位置情報検出手段と、位置情報検出手段から得た位置情報を基に携帯電話の現在位置を判断して第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域に有るときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と、携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに通話を不能に制御する第1の使用禁止制御手段と、携帯電話が前記第2の使用禁止信号を受信したときに通話を不能にすると共に通話以外の他の機能をも不能にする第2の使用禁止制御手段とを備えたため、携帯電話の禁止区域での使用が自動的に制限される。また、異種の禁止区域で異種の使用制限がなされるため、携帯電話の利用者と第三者の利益のバランスが最もよいところに機能の使用制限が設定できるという効果を呈する携帯電話システムを提供できる。
【0030】
また、本発明の請求項2によれば、GPS衛星から情報を受信して携帯電話の位置を検出し、位置情報を基に第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域にあるときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と送受信し、携帯電話が第1の使用禁止信号を受信したときに携帯電話の通話を不能とし第2の使用禁止信号を受信したときに通話以外の他の機能をも不能にしたため、携帯電話の禁止区域での使用が自動的に制限される。また、異種の禁止区域で異種の使用制限がなされるため、携帯電話の利用者と第三者の利益のバランスが最もよいところに機能の使用制限が設定できるという効果を呈する携帯電話システム使用方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す携帯電話システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話
2 GPS衛星
3 基地局
4 地図サーバ
7 位置情報検出部
8 送受信部
9 位置情報処理部
10 速度情報検出部
11 移動検出処理部
12 電話送受信部
13 データ処理部
14 CPU
17 バッテリー
18 電源スイッチ回路
19 操作部
20 スイッチ回路
Claims (2)
- GPS衛星からの情報を受信して携帯電話の位置を検出する位置情報検出手段と、前記位置情報検出手段から得た位置情報を基に前記携帯電話の現在位置を判断して第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域に有るときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに通話を不能に制御する第1の使用禁止制御手段と、前記携帯電話が前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話を不能にすると共に通話以外の他の機能をも不能にする第2の使用禁止制御手段とを備えてなることを特徴とする携帯電話システム。
- GPS衛星から情報を受信して携帯電話の位置を検出し、前記位置情報を基に第1の使用禁止区域にあるときは第1の使用禁止信号を送信し、第2の使用禁止区域にあるときは第2の使用禁止信号を送信する基地局と送受信し、前記携帯電話が前記第1の使用禁止信号を受信したときに前記携帯電話の通話を不能とし、前記第2の使用禁止信号を受信したときに前記通話以外の他の機能をも不能にすることを特徴とする携帯電話システム使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002305346A JP2004140725A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 携帯電話システム及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002305346A JP2004140725A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 携帯電話システム及びその使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004140725A true JP2004140725A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32452476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002305346A Pending JP2004140725A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 携帯電話システム及びその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004140725A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7821542B2 (en) | 2003-07-12 | 2010-10-26 | Lg Electronics, Inc. | System and method for restricting use of camera of a mobile terminal |
JP2016208446A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 大和ハウス工業株式会社 | 電源制御システム |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002305346A patent/JP2004140725A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7821542B2 (en) | 2003-07-12 | 2010-10-26 | Lg Electronics, Inc. | System and method for restricting use of camera of a mobile terminal |
JP2016208446A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 大和ハウス工業株式会社 | 電源制御システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3851554B2 (ja) | 携帯電話装置を制御する制御方法 | |
US8213962B2 (en) | Vehicle computer link to mobile phone | |
US7587194B2 (en) | Mobile station having waiting process with main power off | |
US9386142B2 (en) | Driver electronic device automatic deactivation system and method | |
US8254900B2 (en) | In-vehicle apparatus, cellular phone device, and method for controlling communication therebetween | |
EP2196969A2 (en) | Apparatus and method for providing emergency alert service in portable terminal | |
US20050096008A1 (en) | Method for connecting a call in a mobile station during an emergency situation | |
RU2643528C2 (ru) | Способ и устройство для совершения вызова | |
US7623891B2 (en) | Camera-equipped mobile terminal and method for controlling picture-taking function of the same | |
JP5179275B2 (ja) | 移動体通信端末 | |
EP1437909B1 (en) | Apparatus for restricting communication depending on area | |
JP2004140725A (ja) | 携帯電話システム及びその使用方法 | |
JP2001025070A (ja) | 無線通信システム | |
JP3522573B2 (ja) | 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム | |
JP2959623B2 (ja) | 携帯型電話機の使用規制装置 | |
JP2003169133A (ja) | 移動体通信装置 | |
JP2001309435A (ja) | 携帯電話機の使用制限設定解除方法および装置 | |
JPH1188954A (ja) | 移動無線端末の通信制御装置 | |
JPH10154955A (ja) | 携帯電話機、基地局および携帯電話機の高速移動状態検出方法 | |
JP2002142262A (ja) | 携帯電話機使用制限システム及び携帯電話機使用制限方法 | |
KR19980076597A (ko) | 사고 발생 알림장치와 방법 | |
JP2004013388A (ja) | 緊急通報装置 | |
JP2003152628A (ja) | 携帯電話機及びその使用制限方法 | |
JPH10154111A (ja) | 無線通信機能付き情報処理装置及び電波規制方法 | |
JP2003101459A (ja) | 移動体通信装置 |