JP2004139820A - 燃料電池の一酸化炭素除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】触媒の劣化を防ぎつつ、凝縮水の発生を効率よく阻止する。
【解決手段】改質ガスに含まれる一酸化炭素を触媒作用による選択酸化反応により低減する選択酸化反応器1と、選択酸化反応器1に冷媒を循環させて選択酸化反応に必要な温度範囲に維持する冷却系を備える。さらに選択酸化反応器1の温度を検出する温度センサ17と、選択酸化反応器1の温度を選択酸化反応温度範囲に維持するために循環される冷媒を貯留する主冷媒タンク2、及びこれよりも低温の冷媒を貯留する副冷媒タンク3と、これら冷媒の循環系を切り換える流路切換手段5〜8と、選択酸化反応器1に空気を圧送して残留改質ガスをパージする空気供給源4と、運転停止時に選択酸化反応器1に副冷媒タンク3からの低温冷媒が循環されるように流路切換えを行い、温度が選択酸化反応温度範囲よりも低下してから空気供給源4からの空気の圧送を行うようにするコントローラ9とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】改質ガスに含まれる一酸化炭素を触媒作用による選択酸化反応により低減する選択酸化反応器1と、選択酸化反応器1に冷媒を循環させて選択酸化反応に必要な温度範囲に維持する冷却系を備える。さらに選択酸化反応器1の温度を検出する温度センサ17と、選択酸化反応器1の温度を選択酸化反応温度範囲に維持するために循環される冷媒を貯留する主冷媒タンク2、及びこれよりも低温の冷媒を貯留する副冷媒タンク3と、これら冷媒の循環系を切り換える流路切換手段5〜8と、選択酸化反応器1に空気を圧送して残留改質ガスをパージする空気供給源4と、運転停止時に選択酸化反応器1に副冷媒タンク3からの低温冷媒が循環されるように流路切換えを行い、温度が選択酸化反応温度範囲よりも低下してから空気供給源4からの空気の圧送を行うようにするコントローラ9とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は燃料電池に供給される改質ガス中に含まれる一酸化炭素を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池に水素リッチな改質ガスを供給して発電させる場合、炭化水素系燃料を改質した改質ガス中には一酸化炭素(CO)が含まれ、このCOが燃料電池の触媒を劣化させ、発電性能を低下させることがある。そのため、特許文献1にあるように、燃料電池に送り込まれる前に改質ガス中のCOを酸化除去するCO除去装置が知られている。
【0003】
なおこの場合、CO除去装置では、触媒での選択酸化反応によりCOを除去するが、選択酸化反応の選択性とCO除去の効率を両立するために、改質ガスの流入側から排出側まで適正な温度範囲に維持する必要があり、このため冷媒を利用して温度コントロールをしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−243425号公報
【0005】
【発明の解決すべき課題】
燃料電池が頻繁に起動、停止、つまり発電したり発電停止したりする場合、これに合わせて燃料電池への改質ガスの供給も同時に停止されるが、CO除去装置の内部では起動と停止との繰り返しにより凝縮水が発生し、腐食が起こるという問題があった。これに対して、停止直後に空気源より内部に空気を圧送するようにすると、残留している改質ガスをパージし、凝縮水の発生を阻止することができるが、空気中のCOがCO除去装置の高温触媒と反応し、部分的に反応熱により過熱し、触媒の機能を損なうおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は、燃料電池の一時的な発電停止時に、冷媒を利用して触媒の温度を低下させてから改質ガスのパージを行うことで、触媒の劣化を防ぎつつ、凝縮水の発生を効率よく阻止するようにした一酸化炭素除去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水素リッチな改質ガスに含まれる一酸化炭素を触媒作用による選択酸化反応により低減する選択酸化反応器と、前記選択酸化反応器に前記改質ガスの選択酸化反応に必要な空気を混合する空気混合器と、前記選択酸化反応器に冷媒を循環させて選択酸化反応に必要な温度範囲に維持する冷却系と、を備えた燃料電池の一酸化炭素除去装置において、前記選択酸化反応器の温度を検出する手段と、前記冷却系の冷媒として運転中に前記選択酸化反応器の温度を選択酸化反応温度範囲に維持するために循環される冷媒を貯留する主冷媒タンク、及び前記主冷媒タンクよりも低い温度で冷媒を貯留する副冷媒タンクと、これら主冷媒タンクと副冷媒タンクとの冷媒の循環系を切り換える流路切換手段と、運転停止時に前記選択酸化反応器内の残留改質ガスをパージする空気供給源と、運転停止時に前記選択酸化反応器に前記副冷媒タンクからの低温冷媒が循環されるように前記流路切換えを行い、温度が選択酸化反応温度範囲よりも低下してから前記空気供給源からの空気の圧送によるパージを行うようにする制御手段とを備えている。
【0008】
【作用・効果】
したがって、運転停止時にまず副冷媒タンクからの低温冷媒を選択酸化反応器に循環させることで、その温度を低下させ、選択酸化反応が起こらない温度になったら空気供給源から空気を圧送して残留改質ガスをパージするので、空気中に含まれるCOにより触媒温度が部分的に高温となり、劣化したりすることを確実に回避し、選択酸化反応器内部が凝縮水により腐食することを防止できる。
【0009】
【実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
まず、第1の実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0011】
この実施形態では一例として、燃料電池を車両の駆動源に適用する場合を示してあり、まず、図1において、1は選択酸化反応器であり、水素リッチな改質ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)を、選択酸化反応により除去するもので、この選択酸化反応器の1の上流には空気混合器11が配置され、選択酸化反応器1での酸化反応に必要な酸素を改質ガスと混合する。
【0012】
これら選択酸化反応器1と空気混合器11とは、実際には図2に示すように、一体的に構成されている。
【0013】
選択酸化反応器1はその内部に改質ガス流路12と冷媒流路13とが交互に多数積層され、流路間で熱交換が行われる構造となっている。改質ガス流路12は選択酸化反応を起こさせる触媒が、流路を画成する壁面に塗布されたり、触媒担体の充填等の方法により配置される。選択酸化反応に適した温度の改質ガスを導入することにより、触媒の作用で選択酸化反応が起こり、改質ガス中のCOがCO2に変換され、CO濃度が低下する。このとき反応により発生する熱は、冷媒流路13を流れる冷媒との熱交換により吸収され、選択酸化反応器1の温度が選択酸化反応に適した温度より高くなることが防止される。なお、CO濃度が低下した改質ガスはこの選択酸化反応器1から図示しない燃料電池へと供給され、ここで酸化剤ガスとしての空気と共に電気化学反応により発電作用を生じる。
【0014】
選択酸化反応器1の入口側には空気混合器11が配置され、空気混合器11の空気導入口14から導入した、選択酸化反応に必要な空気(酸素)を改質ガスに混入し、この混合ガスが改質ガス流路12を流れる。また、選択酸化反応器11には、改質ガスの流れについて、上流側に冷媒の取入口15が、また下流側に取出口16が配置され、冷媒流路13に冷媒を流通させる。
【0015】
図1に戻り、2は冷媒を蓄える主冷媒タンクで、選択酸化反応器1の作動中に所定の冷却を行うための冷媒を蓄える。また、3は副冷媒タンクで、副冷媒タンク3は選択酸化反応器1の作動中は冷媒循環系から切り離されることにより、副冷媒タンク3の冷媒は選択酸化反応器1と熱交換せず、このため冷媒を主冷媒タンク2の冷媒よりも低い温度で蓄えておくことができ、後述する燃料電池の作動停止に伴う選択酸化反応器1の作動停止直後に、この低い温度の冷媒により選択酸化反応器1を速やかに冷却することを可能としている。
【0016】
これらのために、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3との冷媒を、選択酸化反応器1との間で循環させる冷媒循環経路21が設けられ、この冷媒循環経路21の途中には選択酸化反応器1で熱交換した冷媒を冷やすラジエータ22と、冷媒を循環させる冷媒ポンプ23とが配設される。さらに、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3とを並列に冷媒循環経路21に接続するために、主冷媒通路24と副冷媒通路25とが設けられる。主冷媒通路24には主冷媒タンク2の上流と下流に流量調整弁5と7が、また副冷媒通路25には副冷媒タンク3の上流と下流に流量調整弁6と8がそれぞれ介装され、後述するコントローラ9がこれら弁を制御することにより、主冷媒タンク2または副冷媒タンク3のいずれか一方の冷媒を選択酸化反応器1に選択的に流すようになっている。
【0017】
4は空気供給源であり、選択酸化反応器1の作動停止直後に高圧の空気を選択酸化反応器1に吹き込み、酸などの腐食成分を含んだガスをパージする。また、この実施形態では、図2にもあるように、空気混合器11から改質ガス中に供給する選択酸化反応に必要な空気についても、空気供給源4から供給しており、したがって空気供給源4は選択酸化器1の作動中と停止に伴うパージ時とでは、後述するコントローラ9により供給流量が異なるように制御される。具体的には、選択酸化反応器1が作動中は改質ガス中のCOの選択酸化反応に必要な少量の空気を、パージ時には残留ガスや凝縮水を排除するためにこれよりも大流量の空気を供給するように流量が制御される。
【0018】
なお空気供給源4は原燃料を改質器で改質するときに必要な空気を送り込むコンプレッサなどを兼用することもできる。
【0019】
そして9はコントローラであり、選択酸化反応器1の作動中、すなわち燃料電池の作動中には、主冷媒タンク2からの冷媒が選択酸化反応器1に導入されるように前記流量調整弁5〜8を制御し、また冷媒ポンプ23の駆動を制御し、選択酸化反応器1を選択酸化反応に最適な温度に維持し、さらに選択酸化反応器1の作動停止直後には、副冷媒タンク3からの低温の冷媒を選択酸化反応器1に導入し、選択酸化反応器1の温度が低下した後、空気供給源4からの高圧空気を選択酸化反応器1に送り込み、残留改質ガスをパージするように空気供給源4の作動を制御する、すなわち選択酸化反応器1の冷却パージ制御を行うようになっている。
【0020】
このため、コントローラ9には、選択酸化反応器1の温度を検出する温度センサ18からの信号が入力し、さらに燃料電池の運転状態を制御する運転制御信号が入力し、これらに基づいて上記した制御を行う。
【0021】
ここで、コントローラ9が実行する制御動作のうち、とくに本発明の要点である燃料電池の作動停止時、すなわち選択酸化反応器1の作動停止時の制御について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0022】
まず、ステップS1では冷却パージ動作の禁止フラグ=1かどうかの判定を行い、禁止フラグ=1でないときにのみ冷却パージ動作に入り、それ以外ではこの制御ルーチンを終了する。
【0023】
この冷却パージ動作の禁止フラグは、例えば車両のアイドルストップ時などのように、一時的に燃料電池の作動を停止させるときにはすぐに再始動されることが多く、この場合に選択酸化反応器1の温度を選択酸化反応に必要な温度まで上昇させなければならず、非効率であるので、運転状態がアイドルストップ制御であるときには、コントローラ9内でアイドルストップ制御の開始時に冷却パージ禁止フラグ=1が設定される。この実施形態では、アイドルストップ制御以外での停止時には冷却パージ禁止フラグは0にセットされ、冷却パージ制御を許可する。
【0024】
ステップS2では温度センサ18が検出した選択酸化反応器1のコア温度を、選択酸化反応域の温度に相当する設定温度T1と比較し、もしコア温度が設定温度T1よりも低く無いときには、ステップS3に進んで、冷媒の供給を主冷媒タンク2から副冷媒タンク3に切り換えるように、流量調整弁5と7を閉じ、流量調整弁6と8を開く。これにより、副冷媒タンク3からの低温の冷媒が選択酸化反応器1の冷媒流路13に流れ、選択酸化反応器1を急速に冷却する。
【0025】
ステップS4では再びコア温度を設定温度T1と比較し、設定温度T1よりも高いときには、そのまま急速冷却を継続する。そして設定温度T1よりも低下したら、ステップS5に進んで、冷媒の循環経路を切り換える。すなわち、選択酸化反応器1の触媒の温度が、選択酸化反応が起こらない状態まで低下したら、流量調整弁5と7を開き、流量調整弁6と8を閉じ、主冷媒タンク2の冷媒が選択酸化反応器1に循環するように流路を切り換える。
【0026】
そして、ステップS6において、空気供給源4から選択酸化反応器1に加圧空気を送り込み、改質ガス流路12に残留している改質ガスなどをパージし、腐食の原因となる凝縮水の発生を阻止する。
【0027】
なお、ステップS2で停止時のコア温度が設定温度T1よりも低く、選択酸化反応が起こらないときには、直ちにステップS6に移行して加圧空気によるパージを実行する。これにより低温冷媒を選択酸化反応器1に送り込むことが無く、低温冷媒を選択酸化反応器1により不必要に加熱することが避けられる。
【0028】
ここで、全体的な作用について説明する。
【0029】
燃料電池が起動され、選択酸化反応器1が選択酸化反応により改質ガス中のCOの除去動作を行っているときは、コントローラ9は主冷媒タンク2からの冷媒を選択酸化反応器1の冷却に用いるべく、流量調整弁5と7を開き、流量調整弁6と8を閉じる。これにより選択酸化反応器1は選択酸化反応に適した温度範囲に維持され、改質ガス中のCOが選択的に反応し、除去される。主冷媒タンク2から導入された冷媒は、選択酸化反応により生じた熱を吸収するが、冷媒循環経路21に備えたラジエータ22により放熱し、冷媒ポンプ23により主冷媒タンク2へと戻される。このような循環を繰り返すことにより、選択酸化反応器1は安定的に選択酸化反応に最適な温度域に保たれ、良好なCOの除去効率が維持される。
【0030】
これに対して、燃料電池の運転が停止されたときには、車両のアイドルストップ時などごく短時間の停止時などを除いて、停止時の選択酸化反応器1のコア温度が、選択酸化反応温度域にあるときは、流量調整弁5と7を閉じ、流量調整弁6と8を開き、副冷媒タンク3より低温の冷媒を選択酸化反応器1に循環させるように切り換える。
【0031】
このため、選択酸化反応器1は主冷媒タンク2からの冷媒が循環するときに比較して急速に冷却され、速やかに温度が低下する。そして、空気中に含まれるCOの選択酸化反応が起こらない状態まで選択酸化反応器1の温度が低下したら、空気供給源4により改質ガス流路12に加圧空気を導入し、腐食の原因となる酸などを含んだ残留ガスをパージする。
【0032】
このように本実施形態によれば、選択酸化反応器1の温度を低下させてから加圧空気によるパージを行うので、触媒が高い温度のままパージするときに生じるCOの選択酸化反応による触媒の部分的な過熱による劣化などを回避しつつ、選択酸化反応器1内に残留するガスをパージし、凝縮水による腐食を防止することができるのである。
【0033】
また、副冷媒タンク3からの低温冷媒を選択酸化反応器1に導入するときには、空気供給源4から供給される空気に含まれるCOが改質ガス流路12の触媒に触れたときに一部についても選択酸化反応が起こらないようにすることが望ましい。空気供給源4は選択酸化反応器1の上流側から空気を導入するので、副冷媒タンク3から選択酸化反応器1に低温冷媒が導入される位置は、空気供給源4からの供給空気が最も集中する、空気導入部の付近に配置することが好ましいが、図2のように、空気供給源4からの空気を取入口14に近接して、冷媒取入口15を設けているので、空気中のCOによる選択酸化反応を効果的に阻止することができる。
【0034】
選択酸化反応器1の加圧空気によるパージは、選択酸化反応器1の温度が選択酸化反応温度域よりも低く、空気を導入してもCOの選択酸化反応が起きないときには、低温冷媒を供給することなく、直ちに実行されるので、不必要に低温冷媒を流して選択酸化反応器1の温度を必要以上に下げることもなく、換言すると低温冷媒を熱交換により不必要に加熱することもなく、効果的に冷却パージが行える。
【0035】
なお、車両のアイドルストップ時など、一時的に運転を停止し、すぐに再開するときには、選択酸化反応器1の冷却パージを禁止することで、運転再開時に不必要に選択酸化反応器1の温度が低下し、選択酸化反応の効率が悪化するのを防ぐことができる。
【0036】
第2の実施形態について図4を参照して説明する。
【0037】
この実施形態では、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3とを接続する補助通路9を設け、ここに冷媒補充用流量調整弁10を介装し、主冷媒タンク2の冷媒量が最低貯留量を下回ったときに、コントローラ9が冷媒補充用流量調整弁10を開いて副冷媒タンク3から冷媒を補充できるようにしたものである。
【0038】
このようにして、主冷媒タンク2の冷媒量を確保することで、選択酸化反応器1の温度コントロール制御を常に良好に行うことができる。
【0039】
なお、この場合、とくに副冷媒タンク3と主冷媒タンク2との設置位置を調整することで、流量調整弁を設けなくても、主冷媒タンク2の液面レベルが下がったときに重力の作用で自動的に副冷媒タンク3から主冷媒タンク2に冷媒を補充することも可能である。
【0040】
したがってこの実施形態によれば、主冷媒タンク2の冷媒の減少時など、副冷媒タンク3の冷媒を利用でき、つまりリザーバタンクとして機能させられ、搭載スペースを削減し、コストの低減が図れる。
【0041】
本発明は上記した実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、当業者がなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のブロック図である。
【図2】同じくその選択酸化反応器の構成図である。
【図3】コントローラの制御動作を示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 選択酸化反応器
2 主冷媒タンク
3 副冷媒タンク
4 空気供給源
5,6,7,8 流量調整弁
9 コントローラ
11 空気混合器
21 冷媒循環経路
22 ラジエータ
23 冷媒ポンプ
【発明の属する技術分野】
この発明は燃料電池に供給される改質ガス中に含まれる一酸化炭素を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池に水素リッチな改質ガスを供給して発電させる場合、炭化水素系燃料を改質した改質ガス中には一酸化炭素(CO)が含まれ、このCOが燃料電池の触媒を劣化させ、発電性能を低下させることがある。そのため、特許文献1にあるように、燃料電池に送り込まれる前に改質ガス中のCOを酸化除去するCO除去装置が知られている。
【0003】
なおこの場合、CO除去装置では、触媒での選択酸化反応によりCOを除去するが、選択酸化反応の選択性とCO除去の効率を両立するために、改質ガスの流入側から排出側まで適正な温度範囲に維持する必要があり、このため冷媒を利用して温度コントロールをしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−243425号公報
【0005】
【発明の解決すべき課題】
燃料電池が頻繁に起動、停止、つまり発電したり発電停止したりする場合、これに合わせて燃料電池への改質ガスの供給も同時に停止されるが、CO除去装置の内部では起動と停止との繰り返しにより凝縮水が発生し、腐食が起こるという問題があった。これに対して、停止直後に空気源より内部に空気を圧送するようにすると、残留している改質ガスをパージし、凝縮水の発生を阻止することができるが、空気中のCOがCO除去装置の高温触媒と反応し、部分的に反応熱により過熱し、触媒の機能を損なうおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は、燃料電池の一時的な発電停止時に、冷媒を利用して触媒の温度を低下させてから改質ガスのパージを行うことで、触媒の劣化を防ぎつつ、凝縮水の発生を効率よく阻止するようにした一酸化炭素除去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水素リッチな改質ガスに含まれる一酸化炭素を触媒作用による選択酸化反応により低減する選択酸化反応器と、前記選択酸化反応器に前記改質ガスの選択酸化反応に必要な空気を混合する空気混合器と、前記選択酸化反応器に冷媒を循環させて選択酸化反応に必要な温度範囲に維持する冷却系と、を備えた燃料電池の一酸化炭素除去装置において、前記選択酸化反応器の温度を検出する手段と、前記冷却系の冷媒として運転中に前記選択酸化反応器の温度を選択酸化反応温度範囲に維持するために循環される冷媒を貯留する主冷媒タンク、及び前記主冷媒タンクよりも低い温度で冷媒を貯留する副冷媒タンクと、これら主冷媒タンクと副冷媒タンクとの冷媒の循環系を切り換える流路切換手段と、運転停止時に前記選択酸化反応器内の残留改質ガスをパージする空気供給源と、運転停止時に前記選択酸化反応器に前記副冷媒タンクからの低温冷媒が循環されるように前記流路切換えを行い、温度が選択酸化反応温度範囲よりも低下してから前記空気供給源からの空気の圧送によるパージを行うようにする制御手段とを備えている。
【0008】
【作用・効果】
したがって、運転停止時にまず副冷媒タンクからの低温冷媒を選択酸化反応器に循環させることで、その温度を低下させ、選択酸化反応が起こらない温度になったら空気供給源から空気を圧送して残留改質ガスをパージするので、空気中に含まれるCOにより触媒温度が部分的に高温となり、劣化したりすることを確実に回避し、選択酸化反応器内部が凝縮水により腐食することを防止できる。
【0009】
【実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
まず、第1の実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0011】
この実施形態では一例として、燃料電池を車両の駆動源に適用する場合を示してあり、まず、図1において、1は選択酸化反応器であり、水素リッチな改質ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)を、選択酸化反応により除去するもので、この選択酸化反応器の1の上流には空気混合器11が配置され、選択酸化反応器1での酸化反応に必要な酸素を改質ガスと混合する。
【0012】
これら選択酸化反応器1と空気混合器11とは、実際には図2に示すように、一体的に構成されている。
【0013】
選択酸化反応器1はその内部に改質ガス流路12と冷媒流路13とが交互に多数積層され、流路間で熱交換が行われる構造となっている。改質ガス流路12は選択酸化反応を起こさせる触媒が、流路を画成する壁面に塗布されたり、触媒担体の充填等の方法により配置される。選択酸化反応に適した温度の改質ガスを導入することにより、触媒の作用で選択酸化反応が起こり、改質ガス中のCOがCO2に変換され、CO濃度が低下する。このとき反応により発生する熱は、冷媒流路13を流れる冷媒との熱交換により吸収され、選択酸化反応器1の温度が選択酸化反応に適した温度より高くなることが防止される。なお、CO濃度が低下した改質ガスはこの選択酸化反応器1から図示しない燃料電池へと供給され、ここで酸化剤ガスとしての空気と共に電気化学反応により発電作用を生じる。
【0014】
選択酸化反応器1の入口側には空気混合器11が配置され、空気混合器11の空気導入口14から導入した、選択酸化反応に必要な空気(酸素)を改質ガスに混入し、この混合ガスが改質ガス流路12を流れる。また、選択酸化反応器11には、改質ガスの流れについて、上流側に冷媒の取入口15が、また下流側に取出口16が配置され、冷媒流路13に冷媒を流通させる。
【0015】
図1に戻り、2は冷媒を蓄える主冷媒タンクで、選択酸化反応器1の作動中に所定の冷却を行うための冷媒を蓄える。また、3は副冷媒タンクで、副冷媒タンク3は選択酸化反応器1の作動中は冷媒循環系から切り離されることにより、副冷媒タンク3の冷媒は選択酸化反応器1と熱交換せず、このため冷媒を主冷媒タンク2の冷媒よりも低い温度で蓄えておくことができ、後述する燃料電池の作動停止に伴う選択酸化反応器1の作動停止直後に、この低い温度の冷媒により選択酸化反応器1を速やかに冷却することを可能としている。
【0016】
これらのために、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3との冷媒を、選択酸化反応器1との間で循環させる冷媒循環経路21が設けられ、この冷媒循環経路21の途中には選択酸化反応器1で熱交換した冷媒を冷やすラジエータ22と、冷媒を循環させる冷媒ポンプ23とが配設される。さらに、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3とを並列に冷媒循環経路21に接続するために、主冷媒通路24と副冷媒通路25とが設けられる。主冷媒通路24には主冷媒タンク2の上流と下流に流量調整弁5と7が、また副冷媒通路25には副冷媒タンク3の上流と下流に流量調整弁6と8がそれぞれ介装され、後述するコントローラ9がこれら弁を制御することにより、主冷媒タンク2または副冷媒タンク3のいずれか一方の冷媒を選択酸化反応器1に選択的に流すようになっている。
【0017】
4は空気供給源であり、選択酸化反応器1の作動停止直後に高圧の空気を選択酸化反応器1に吹き込み、酸などの腐食成分を含んだガスをパージする。また、この実施形態では、図2にもあるように、空気混合器11から改質ガス中に供給する選択酸化反応に必要な空気についても、空気供給源4から供給しており、したがって空気供給源4は選択酸化器1の作動中と停止に伴うパージ時とでは、後述するコントローラ9により供給流量が異なるように制御される。具体的には、選択酸化反応器1が作動中は改質ガス中のCOの選択酸化反応に必要な少量の空気を、パージ時には残留ガスや凝縮水を排除するためにこれよりも大流量の空気を供給するように流量が制御される。
【0018】
なお空気供給源4は原燃料を改質器で改質するときに必要な空気を送り込むコンプレッサなどを兼用することもできる。
【0019】
そして9はコントローラであり、選択酸化反応器1の作動中、すなわち燃料電池の作動中には、主冷媒タンク2からの冷媒が選択酸化反応器1に導入されるように前記流量調整弁5〜8を制御し、また冷媒ポンプ23の駆動を制御し、選択酸化反応器1を選択酸化反応に最適な温度に維持し、さらに選択酸化反応器1の作動停止直後には、副冷媒タンク3からの低温の冷媒を選択酸化反応器1に導入し、選択酸化反応器1の温度が低下した後、空気供給源4からの高圧空気を選択酸化反応器1に送り込み、残留改質ガスをパージするように空気供給源4の作動を制御する、すなわち選択酸化反応器1の冷却パージ制御を行うようになっている。
【0020】
このため、コントローラ9には、選択酸化反応器1の温度を検出する温度センサ18からの信号が入力し、さらに燃料電池の運転状態を制御する運転制御信号が入力し、これらに基づいて上記した制御を行う。
【0021】
ここで、コントローラ9が実行する制御動作のうち、とくに本発明の要点である燃料電池の作動停止時、すなわち選択酸化反応器1の作動停止時の制御について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0022】
まず、ステップS1では冷却パージ動作の禁止フラグ=1かどうかの判定を行い、禁止フラグ=1でないときにのみ冷却パージ動作に入り、それ以外ではこの制御ルーチンを終了する。
【0023】
この冷却パージ動作の禁止フラグは、例えば車両のアイドルストップ時などのように、一時的に燃料電池の作動を停止させるときにはすぐに再始動されることが多く、この場合に選択酸化反応器1の温度を選択酸化反応に必要な温度まで上昇させなければならず、非効率であるので、運転状態がアイドルストップ制御であるときには、コントローラ9内でアイドルストップ制御の開始時に冷却パージ禁止フラグ=1が設定される。この実施形態では、アイドルストップ制御以外での停止時には冷却パージ禁止フラグは0にセットされ、冷却パージ制御を許可する。
【0024】
ステップS2では温度センサ18が検出した選択酸化反応器1のコア温度を、選択酸化反応域の温度に相当する設定温度T1と比較し、もしコア温度が設定温度T1よりも低く無いときには、ステップS3に進んで、冷媒の供給を主冷媒タンク2から副冷媒タンク3に切り換えるように、流量調整弁5と7を閉じ、流量調整弁6と8を開く。これにより、副冷媒タンク3からの低温の冷媒が選択酸化反応器1の冷媒流路13に流れ、選択酸化反応器1を急速に冷却する。
【0025】
ステップS4では再びコア温度を設定温度T1と比較し、設定温度T1よりも高いときには、そのまま急速冷却を継続する。そして設定温度T1よりも低下したら、ステップS5に進んで、冷媒の循環経路を切り換える。すなわち、選択酸化反応器1の触媒の温度が、選択酸化反応が起こらない状態まで低下したら、流量調整弁5と7を開き、流量調整弁6と8を閉じ、主冷媒タンク2の冷媒が選択酸化反応器1に循環するように流路を切り換える。
【0026】
そして、ステップS6において、空気供給源4から選択酸化反応器1に加圧空気を送り込み、改質ガス流路12に残留している改質ガスなどをパージし、腐食の原因となる凝縮水の発生を阻止する。
【0027】
なお、ステップS2で停止時のコア温度が設定温度T1よりも低く、選択酸化反応が起こらないときには、直ちにステップS6に移行して加圧空気によるパージを実行する。これにより低温冷媒を選択酸化反応器1に送り込むことが無く、低温冷媒を選択酸化反応器1により不必要に加熱することが避けられる。
【0028】
ここで、全体的な作用について説明する。
【0029】
燃料電池が起動され、選択酸化反応器1が選択酸化反応により改質ガス中のCOの除去動作を行っているときは、コントローラ9は主冷媒タンク2からの冷媒を選択酸化反応器1の冷却に用いるべく、流量調整弁5と7を開き、流量調整弁6と8を閉じる。これにより選択酸化反応器1は選択酸化反応に適した温度範囲に維持され、改質ガス中のCOが選択的に反応し、除去される。主冷媒タンク2から導入された冷媒は、選択酸化反応により生じた熱を吸収するが、冷媒循環経路21に備えたラジエータ22により放熱し、冷媒ポンプ23により主冷媒タンク2へと戻される。このような循環を繰り返すことにより、選択酸化反応器1は安定的に選択酸化反応に最適な温度域に保たれ、良好なCOの除去効率が維持される。
【0030】
これに対して、燃料電池の運転が停止されたときには、車両のアイドルストップ時などごく短時間の停止時などを除いて、停止時の選択酸化反応器1のコア温度が、選択酸化反応温度域にあるときは、流量調整弁5と7を閉じ、流量調整弁6と8を開き、副冷媒タンク3より低温の冷媒を選択酸化反応器1に循環させるように切り換える。
【0031】
このため、選択酸化反応器1は主冷媒タンク2からの冷媒が循環するときに比較して急速に冷却され、速やかに温度が低下する。そして、空気中に含まれるCOの選択酸化反応が起こらない状態まで選択酸化反応器1の温度が低下したら、空気供給源4により改質ガス流路12に加圧空気を導入し、腐食の原因となる酸などを含んだ残留ガスをパージする。
【0032】
このように本実施形態によれば、選択酸化反応器1の温度を低下させてから加圧空気によるパージを行うので、触媒が高い温度のままパージするときに生じるCOの選択酸化反応による触媒の部分的な過熱による劣化などを回避しつつ、選択酸化反応器1内に残留するガスをパージし、凝縮水による腐食を防止することができるのである。
【0033】
また、副冷媒タンク3からの低温冷媒を選択酸化反応器1に導入するときには、空気供給源4から供給される空気に含まれるCOが改質ガス流路12の触媒に触れたときに一部についても選択酸化反応が起こらないようにすることが望ましい。空気供給源4は選択酸化反応器1の上流側から空気を導入するので、副冷媒タンク3から選択酸化反応器1に低温冷媒が導入される位置は、空気供給源4からの供給空気が最も集中する、空気導入部の付近に配置することが好ましいが、図2のように、空気供給源4からの空気を取入口14に近接して、冷媒取入口15を設けているので、空気中のCOによる選択酸化反応を効果的に阻止することができる。
【0034】
選択酸化反応器1の加圧空気によるパージは、選択酸化反応器1の温度が選択酸化反応温度域よりも低く、空気を導入してもCOの選択酸化反応が起きないときには、低温冷媒を供給することなく、直ちに実行されるので、不必要に低温冷媒を流して選択酸化反応器1の温度を必要以上に下げることもなく、換言すると低温冷媒を熱交換により不必要に加熱することもなく、効果的に冷却パージが行える。
【0035】
なお、車両のアイドルストップ時など、一時的に運転を停止し、すぐに再開するときには、選択酸化反応器1の冷却パージを禁止することで、運転再開時に不必要に選択酸化反応器1の温度が低下し、選択酸化反応の効率が悪化するのを防ぐことができる。
【0036】
第2の実施形態について図4を参照して説明する。
【0037】
この実施形態では、主冷媒タンク2と副冷媒タンク3とを接続する補助通路9を設け、ここに冷媒補充用流量調整弁10を介装し、主冷媒タンク2の冷媒量が最低貯留量を下回ったときに、コントローラ9が冷媒補充用流量調整弁10を開いて副冷媒タンク3から冷媒を補充できるようにしたものである。
【0038】
このようにして、主冷媒タンク2の冷媒量を確保することで、選択酸化反応器1の温度コントロール制御を常に良好に行うことができる。
【0039】
なお、この場合、とくに副冷媒タンク3と主冷媒タンク2との設置位置を調整することで、流量調整弁を設けなくても、主冷媒タンク2の液面レベルが下がったときに重力の作用で自動的に副冷媒タンク3から主冷媒タンク2に冷媒を補充することも可能である。
【0040】
したがってこの実施形態によれば、主冷媒タンク2の冷媒の減少時など、副冷媒タンク3の冷媒を利用でき、つまりリザーバタンクとして機能させられ、搭載スペースを削減し、コストの低減が図れる。
【0041】
本発明は上記した実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、当業者がなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のブロック図である。
【図2】同じくその選択酸化反応器の構成図である。
【図3】コントローラの制御動作を示すフローチャートである。
【図4】第2実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 選択酸化反応器
2 主冷媒タンク
3 副冷媒タンク
4 空気供給源
5,6,7,8 流量調整弁
9 コントローラ
11 空気混合器
21 冷媒循環経路
22 ラジエータ
23 冷媒ポンプ
Claims (7)
- 水素リッチな改質ガスに含まれる一酸化炭素を触媒作用による選択酸化反応により低減する選択酸化反応器と、
前記選択酸化反応器に前記改質ガスの選択酸化反応に必要な空気を混合する空気混合器と、
前記選択酸化反応器に冷媒を循環させて選択酸化反応に必要な温度範囲に維持する冷却系と、を備えた燃料電池の一酸化炭素除去装置において、
前記選択酸化反応器の温度を検出する手段と、
前記冷却系の冷媒として運転中に前記選択酸化反応器の温度を選択酸化反応温度範囲に維持するために循環される冷媒を貯留する主冷媒タンク、及び前記主冷媒タンクよりも低い温度で冷媒を貯留する副冷媒タンクと、
これら主冷媒タンクと副冷媒タンクとの冷媒の循環系を切り換える流路切換手段と、
運転停止時に前記選択酸化反応器内の残留改質ガスをパージする空気供給源と、
運転停止時に前記選択酸化反応器に前記副冷媒タンクからの低温冷媒が循環されるように前記流路切換えを行い、温度が選択酸化反応温度範囲よりも低下してから前記空気供給源からの空気の圧送によるパージを行うようにする制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池の一酸化炭素除去装置。 - 前記制御手段は、運転停止後の前記選択酸化反応器の温度が選択酸化反応温度範囲よりも低いときには、前記副冷媒タンクからの冷媒の循環に切り換えることなく、前記空気供給源からの空気の圧送を開始させる請求項1に記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
- 前記選択酸化反応器の運転中に前記主冷媒タンクの冷媒量が規定値よりも低下したときに、前記副冷媒タンクからの冷媒を補充するように接続される補助流路を備えた請求項1または2に記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
- 前記制御手段は、停止後に短時間のうちに運転が再開される、一時的な運転停止時など、前記選択酸化反応器の冷却パージ制御を中止するようになっている請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
- 前記制御手段は、前記冷却パージ制御を車両のアイドルストップ時に中止する請求項4に記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
- 前記選択酸化反応器に冷媒を導入する冷媒取入口が前記空気供給源からの空気導入口に近接して設けられる請求項1に記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
- 前記空気混合器には前記空気供給源からの空気が導入される請求項6に記載の燃料電池の一酸化炭素除去装置。
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WO2011036886A1 (ja) * | 2009-09-25 | 2011-03-31 | パナソニック株式会社 | 燃料電池システム、及び燃料電池システムの運転方法 |
KR101926704B1 (ko) * | 2016-02-22 | 2018-12-07 | 주식회사 두산 | 연료 처리장치 및 연료전지 시스템 |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302890A patent/JP2004139820A/ja active Pending
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