JP2004139261A - 監視モニター装置 - Google Patents

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Nobusuke Akimoto
秋元 伸祐
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】異常の判断を自動的に行い、異常の確認を容易に行うことができる監視モニター装置を提供すること。
【解決手段】本発明の監視モニター装置は、予め定めた複数の被写体をそれぞれ映す複数の監視カメラ1a、1bと、複数の監視カメラ1a、1bのそれぞれに対応して設けられた複数の音検出手段2a、2bと、監視カメラ1a、1bよりの映像を表示するモニター手段4と、複数の音検出手段2a、2bが検出する音をそれぞれ分析し異常ありと判断したとき、監視カメラ1a、1bよりの映像を切替え制御する切替え制御信号をモニター手段4に出力する音分析手段7a、7bとを備えた構成を有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学校、ホテル、デパート、公共の場所などの施設において、各施設の被写体を監視カメラによる映像とマイクロホンによる音とで監視する監視モニター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視モニター装置は、監視カメラにマイクロホンが設けられ、被写体を監視カメラによる映像とマイクロホンによる音とで監視するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10は、従来の監視モニター装置の構成図を示す。
【0004】
図10に示すように、従来の監視モニター装置は、複数の監視カメラ1a、1bにマイクロホン2a、2bが装着され、監視カメラ1a、1bは、接続ケーブル3a、3bによってモニター部4に接続され、モニター部4により被写体の映像と音とが監視され、記録部5にて映像と音との記録が行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−161161号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の監視モニター装置では、監視カメラ1a、1bによる映像とマイクロホン2a、2bによる音とで被写体が監視されるが、監視者は、映像と音との監視を行ない異常と判断したときに、監視カメラを切替えて異常状態を確認しなければならないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、異常の判断を自動的に行い、異常の確認を容易に行うことができる監視モニター装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の監視モニター装置は、予め定めた複数の被写体をそれぞれ映す複数の監視カメラと、前記複数の監視カメラのそれぞれに対応して設けられた複数の音検出手段と、前記監視カメラよりの映像を表示するモニター手段と、前記複数の音検出手段が検出する音をそれぞれ分析し異常ありと判断したとき、前記監視カメラよりの映像を切替え制御する切替え制御信号を前記モニター手段に出力する音分析手段とを備えた構成を有している。この構成により、監視者によることなく、異常の判断を自動的に行い、異常の確認を容易に行うことができる。
【0009】
また、前記音分析手段が、前記検出する音を周波数分析し、前記周波数分析した音の周波数帯ごとに、予め設定した周波数ごとの設定レベルと比較し、前記切替え制御信号を送出する構成を有している。この構成により、通常時のレベルから設定レベルを細かく設定でき、異常音の判断を的確に行うことができる。
【0010】
また、前記予め設定した周波数ごとの設定レベルが、前記音検出手段が通常時に検出する闇騒音をもとに設定される構成を有している。この構成により、異常音の判断に使用する設定レベルを的確に設定して、異常音の判断を行うことができる。
【0011】
また、前記検出音分析手段が、検出した音の種類と、予め記録した複数の音の種類と比較し、前記検出した音の種類と同じ種類の音があったとき前記切替え制御信号を送出する構成を有している。この構成により、音の種別により異常音を的確に判断でき、精度の高い異常音判断を行うことができる。
【0012】
また、前記音分析手段が異常ありと判断したとき、警告器による警告や、警告放送を行う構成を有している。この構成により、監視者に確実に異常を知らすことができ、異常の確認を迅速に行うことができる。
【0013】
また、前記複数の音検出手段が検出した音を順次切替えて前記音分析手段に送出する構成を有している。この構成により、1つの音分析部で多数の音を分析でき、簡潔構造で異常の確認を容易に行うことができる。
【0014】
さらに、前記音分析手段が、異常ありと判断した異常音を記録する記憶手段を設けた構成を有している。この構成により、再確認を的確に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置のブロック図を示す。
【0017】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置は、被写体の映像により監視が行われる監視カメラシステム10と、集音した被写体の音を分析し異常音を検出する異常音検出部9とで構成されている。
【0018】
監視カメラシステム10は、2台の監視カメラ1a、1bと、接続ケーブル3a、3bによって監視カメラ1a、1bに接続され、監視カメラ1a、1bよりの映像により監視が行われるモニター部4と、監視された映像が記録される記録部5とで構成されている。モニター部4では、例えば、監視カメラ1a、1bよりの映像がモニター上に分割表示され、または、モニター上に時分割表示される。
【0019】
異常音検出部9は、監視カメラ1a、1bのそれぞれに対応して設けられ、被写体の音を集音するマイクロホン2a、2bと、集音した被写体の音の信号を増幅するマイクロホン増幅器6a、6bと、集音した被写体の音を分析する音分析部7a、7bとで構成され、音分析部7a、7bによる分析結果は監視カメラシステム10のモニター部4に送られる。マイクロホン2a、2bは、被写体の近辺または、被写体の音を検出できる場所に設置される。
【0020】
図2は、本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置で動作が行われるときのフローチャートを示す。
【0021】
本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置について、図1と図2を用いてその動作を説明する。
【0022】
まず、監視を行っている施設の被写体に異常音が発生したとき(ステップS1)、マイクロホン2a、2bにて異常音の集音が行われ(ステップS2)、マイクロホン増幅器6a、6bにて集音した音の信号の増幅が行われ(ステップS3)、音分析部7a、7bに送られる。音分析部7a、7bで集音した音の信号を分析し、異常ありと判断したとき(ステップS4)、判断結果を切替え制御信号8a、8bとして監視カメラシステム10に出力する(ステップS5)。監視カメラシステム10では、モニター部4が、切替え制御信号8a、8bにより、異常音の発生場所の監視カメラ1a、1bの映像に切替えられ(ステップS6)、切替えられた映像により異常の確認が行われ、また、切替えられた映像は記録部5に記録される。
【0023】
以上のように、本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置は、監視カメラ1a、1bのそれぞれに対応してマイクロホン1a、1bを設け、集音した音を分析する音分析部7a、7bを設けることにより、異常音を検出してモニター部4の映像を切替え、異常の確認を容易に行うことができる。
【0024】
図3は、本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置における音分析部のブロック図を示す。
【0025】
図3に示すように、本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置における音分析部17は、図1に示す音分析部7b、7aに使用されるもので、マイクロホン増幅器6aを介しマイクロホン2aに接続され、集音した音を周波数帯毎に分析する周波数分析部11と、異常音と判断するための周波数帯ごとの設定レベルを記録する設定レベル記録部12と、通常状態の闇騒音を記録する闇騒音記録部13と、異常を判断する判断部14とから構成されている。
【0026】
図4は、本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置における音分析部の動作説明図を示す。
【0027】
以上のように構成された音分析部7aについて、図3と図4を用いてその動作を説明する。
【0028】
まず、マイクロホン2で異常音発生時でない通常時の音が集音され、周波数分析部11で周波数帯毎に分解され、周波数帯毎に分解された音が闇騒音Bとして闇騒音記録部13に記録されている。次に、異常時の設定レベルAが闇騒音Bのレベルから周波数帯毎に設定され、設定レベル記録部12に記録されている。マイクロホン2aで集音された音の信号はマイクロホン増幅器6で増幅され、周波数分析部11に送出される。周波数分析部11は、集音した検出音Dを周波数帯別に分解し、判断部14では、設定レベル記録部12の設定レベルと比較し、設定レベルAを超える場合は異常音Cがあるとみなし異常ありと判断し、切替え制御信号18を送出する。切替え制御信号18により監視カメラの映像の切替えが行われる。
【0029】
以上のように、本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置は、音分析部に周波数分析部11と周波数帯毎の設定レベル記録部12、闇騒音記録部13を設けることにより、通常時のレベルから設定レベルを細かく設定でき、異常音の判断を的確に行うことができる。
【0030】
図5は、本発明の第3の実施の形態の監視モニター装置における音分析部のブロック図を示す。
【0031】
図5に示すように、本発明の第3の実施の形態の監視モニター装置における音分析部27は、図1に示す音分析部7b、7aに使用されるもので、マイクロホン増幅器6を介しマイクロホン2に接続され、集音する音を認識する音認識部25と、事前に異常音が記録された異常音記録部26と、異常を判断する判断部24とからから構成されている。
【0032】
以上のように構成された音分析部27について、その動作を説明する。
【0033】
まず、マイクロホン2で集音された音が、音認識部25で分析され、音の種類が判別される。異常音記録部26には、事前に異常音が記録されており、判断部24では、音声認識部25の分析結果と異常音記録部25に事前に記憶された異常音とを比較し、同一の場合は異常音とみなし異常ありと判断して、切替え制御信号28を送出する。切替え制御信号28により監視カメラの映像の切替えが行われる。
【0034】
以上のように、本発明の第3の実施の形態の監視モニター装置は、音分析部に音声認識部25と異常音記録部26を設けることにより、精度の高い異常音判断を行うことができる。
【0035】
図6は、本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部のブロック図を示す。
【0036】
図6に示すように、本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部49は、被写体の音を集音するマイクロホン2aと、集音した被写体の音の信号を増幅するマイクロホン増幅器6aと、集音した被写体の音を分析する音分析部7aと、音分析部7aに接続する警告器41と異常発生放送部42とで構成され、異常発生放送部42は増幅器43を介しスピーカ44に接続している。警告器41には、警告灯やブザーなどが使用される。図6では、異常音検出部49は、マイクロホン2aにより被写体の音を集音する1系列を示しているが、複数の系列にすることができる。
【0037】
図7は、本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部で動作が行われるときのフローチャートを示す。
【0038】
以上のように構成された異常音検出部49について、図6と図7を用いてその動作を説明する。
【0039】
まず、監視を行っている施設の被写体に異常音が発生したとき(ステップS41)、マイクロホン2aにて異常音の集音が行われ(ステップS42)、マイクロホン増幅器6aにて集音した音の信号の増幅が行われ(ステップS43)、音分析部7aに送られる。音分析部7aでは、集音した音の信号を分析し、異常ありと判断したとき(ステップS44)、警告器41を起動させる(ステップS47)。また、音分析部7aは、異常発生放送部42を起動し(ステップS45)、増幅器43を経由してスピーカ44から異常発生時の警告メッセージを放送(ステップS46)させることもできる。
【0040】
以上のように、本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部49は、異常音ありと判断したとき、警告器41により警告し、また、異常発生放送部42により音声で異常を知らせることもでき、異常の確認を迅速に行うことができる。
【0041】
図8は、本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部のブロック図を示す。
【0042】
図8に示すように、本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部59は、被写体の音を集音するマイクロホン2a、2b、2cと、集音した被写体の音の信号を増幅するマイクロホン増幅器6a、6b、6cと、集音した被写体の音の信号を切替える入力切替え部51と、集音した被写体の音を分析する音分析部57と、入力切替え部51を一定時間ごとに切替え制御を行うタイマー制御部52と、音分析部57からの異常時の音声を記憶する記録部53とで構成され、音分析部57からは切替え制御信号58a、58b、58cが出力される。
【0043】
図9は、本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部で動作が行われるときのフローチャートを示す。
【0044】
本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部59について、図8と図9を用いてその動作を説明する。
【0045】
まず、監視を行っている施設の被写体に異常音が発生したとき(ステップS51)、マイクロホン2a、2b、2cにて異常音の集音が行われ(ステップS52)、マイクロホン増幅器6a、6b、6cにて集音した音の信号の増幅が行われ、入力切替え部51に送られる。タイマー制御部52は、入力切替え部51の入力切替え制御を行い(ステップS55)、入力切替え部51では、一定時間ごとに順次入力切替えが行われ、マイクロホン2a、2b、2cにて集音した音を切替えて(ステップS53)、音分析部57に出力する。音分析部57は、タイマー制御部52により入力切替え部51の入力切替え制御か行われたとき、集音した音の信号を分析し、異常あり判断したとき(ステップS54)、図1に示す監視カメラシステムに異常あり判断した音に対応する切替え制御信号58a、58b、58cを出力し(ステップS57)、監視カメラの映像の切替え(ステップS58)が行われる。異常音は、音分析部57から記録部53に入力され記録される(ステップS56)。
【0046】
以上のように、本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部59は、ひとつの音分析部7でマイクロホン2a、2b、2cにて集音した多数の音を分析でき、簡潔構造で異常の確認を容易に行うことができる。
【0047】
なお、以上述べた本発明の実施の形態の監視モニター装置は、監視カメラにマイクロホンを装着し、モニター部に音分析部を内蔵することもできる。
【0048】
また、本発明の第1から第4の実施の形態の監視モニター装置でも、異常音を記録部に記録することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、異常の判断を自動的に行い、異常の確認を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の監視モニター装置で動作が行われるときのフローチャートを示す図
【図3】本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置における音分析部のブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の監視モニター装置における音分析部の動作説明図
【図5】本発明の第3の実施の形態の監視モニター装置における音分析部のブロック図
【図6】本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部のブロック図
【図7】本発明の第4の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部で動作が行われるときのフローチャートを示す図
【図8】本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部のブロック図
【図9】本発明の第5の実施の形態の監視モニター装置における異常音検出部で動作が行われるときのフローチャートを示す図
【図10】従来の監視モニター装置の構成図
【符号の説明】
1a、1b 監視カメラ
2、2a、2b、2c マイクロホン
3a、3b 接続ケーブル
4 モニター部
5、53 記録部
6、6a、6b、6c マイクロホン増幅器
7a、7b、17、27、57 音分析部
8a、8b、18、28、58a、58b、58c 切替え制御信号
9、49、59 異常音検出部
10 監視カメラシステム
11 周波数分析部
12 設定レベル記録部
13 闇騒音記録部
14、24 判断部
25 音認識部
26 異常音記録部
41 警告器
42 異常発生放送部
43 増幅器
44 スピーカ
51 入力切替え部
52 タイマー制御部

Claims (7)

  1. 予め定めた複数の被写体をそれぞれ映す複数の監視カメラと、前記複数の監視カメラのそれぞれに対応して設けられた複数の音検出手段と、前記監視カメラよりの映像を表示するモニター手段と、前記複数の音検出手段が検出する音をそれぞれ分析し異常ありと判断したとき、前記監視カメラよりの映像を切替え制御する切替え制御信号を前記モニター手段に出力する音分析手段とを備えたことを特徴とする監視モニター装置。
  2. 前記音分析手段が、前記検出する音を周波数分析し、前記周波数分析した音の周波数帯ごとに、予め設定した周波数ごとの設定レベルと比較し、前記切替え制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載の監視モニター装置。
  3. 前記予め設定した周波数ごとの設定レベルが、前記音検出手段が通常時に検出する闇騒音をもとに設定されることを特徴とする請求項2に記載の監視モニター装置。
  4. 前記検出音分析手段が、検出した音の種類と、予め記録した複数の音の種類と比較し、前記検出した音の種類と同じ種類の音があったとき前記切替え制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載の監視モニター装置。
  5. 前記音分析手段が異常ありと判断したとき、警告器による警告や、警告放送を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の監視モニター装置。
  6. 前記複数の音検出手段が検出した音を順次切替えて前記音分析手段に送出することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載の監視モニター装置。
  7. 前記音分析手段が、異常ありと判断した異常音を記録する記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の監視モニター装置。
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