JP2004137924A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004137924A
JP2004137924A JP2002301509A JP2002301509A JP2004137924A JP 2004137924 A JP2004137924 A JP 2004137924A JP 2002301509 A JP2002301509 A JP 2002301509A JP 2002301509 A JP2002301509 A JP 2002301509A JP 2004137924 A JP2004137924 A JP 2004137924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
compressor
swash plate
drive shaft
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002301509A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Tsunoda
角田 正隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2002301509A priority Critical patent/JP2004137924A/ja
Publication of JP2004137924A publication Critical patent/JP2004137924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】スラスト荷重の低減と制御性を向上することができる圧縮機を提供すること。
【解決手段】ハウジング2に形成したシリンダボア31内に摺動自在に挿入されて往復動するピストン5と、前記ハウジング2に回転自在に配置された駆動軸3と、該駆動軸3に傾斜させて装着され前記駆動軸3と共に回転する斜板4とを備え、該斜板を狭持するようにして前記ピストン5に摺動自在に保持され前記斜板4の揺動運動を直線往復運動に変換して前記ピストン5に伝達する圧縮機において、最大容量で運転中に、前記ハウジング2内におけるクランク室25側の圧力Pcを可変開始圧の近傍まで昇圧しておく。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の空調装置に用いられる圧縮機に属し、特に、駆動軸を支持する軸受部分へ潤滑油を供給するための構成を備えている圧縮機に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧縮機としては、図3に示すような容量可変型の斜板式圧縮機がある。図3を参照して、圧縮機1は、一端側が略漏斗形状に作られているハウジング2と、駆動軸3と、駆動軸3の回転に伴って回転・揺動する斜板4と、ピストン5と、ほぼ半球形状の一対のシュー部材(伝達部材)6と、ハウジング2に設けたシリンダヘッド7などを具備している。
【0003】
ハウジング2の一側には、軸線に駆動軸3を貫通させるための筒形状の軸貫通孔21が形成されている。ハウジング2内には、第1のラジアルニードルベアリング部材22、第1のスラストニードルベアリング部材(スラスト軸受)23、及び軸シール部材24が設けられている。第1のラジアルニードルベアリング部材22、及び軸シール部材24は、軸貫通孔21の内壁と駆動軸3との間に設けられている。
【0004】
ハウジング2の内部には、大きな空間であるクランク室25が形成されている。ハウジング2の開口端は、弁板装置26を介在させてシリンダヘッド7によって閉塞されている。ハウジング2の空間を作っているシリンダブロック28には、中心孔30と、この中心孔30の回りに複数のシリンダボア31とが形成されている。複数のシリンダボア31は、軸線の回りで互いに角度間隔をもってシリンダブロック28に形成されている。
【0005】
中心孔30の中には、第2のラジアルニードルベアリング部材33、第2のスラストニードルベアリング部材(スラスト軸受)34を介して駆動軸3が挿入されている。
【0006】
シリンダボア31は、シリンダブロック28の外周部に、かつ中心孔30を取り囲むようにして、等間隔に複数個が形成されている。さらに、シリンダヘッド7には、高圧側である吸入室35及び低圧側である吐出室36が画設するように形成されている。
【0007】
シリンダヘッド7は、複数のボルト(図示せず)によって弁板装置26を介在させてハウジング2に固定されている。すなわち、ハウジング2及びシリンダヘッド7は、互いにボルトによって一体に固定されている。ボルトは、シリンダボア31の中心線と平行に延在し、かつ隣り合うシリンダボア31間を通るように挿通されている。
【0008】
駆動軸3は、第1及び第2のラジアルニードルベアリング部材22,33を介してハウジング2、シリンダブロック28に回転自在に支持されている。この駆動軸3は、ハウジング2の中心線上に位置している。駆動軸3の一方の先端部分は、軸貫通孔21から外部へ突出している。外部へ突出している駆動軸3の先端部分は、電磁クラッチ(図示せず)を介して、例えば、エンジン(図示せず)からの力が伝達されるように成っている。
【0009】
斜板4は、駆動軸3に固定されているロータ9へアーム部材13を介してヒンジ結合されている。すなわち、斜板4は駆動軸3とともに回転する。この斜板4は、駆動軸3に対する傾斜角度(カム角)を可変になすように駆動軸3に装着されている。これにより、斜板4は駆動軸3と共に回転するように成っている。
【0010】
斜板4とロータ9との間には、駆動軸3に装着されたコイルスプリング10が介在されている。斜板4はコイルスプリング10により、斜板4の傾斜角度が小さくなる方へ付勢されている。ロータ9は、アーム部材13によって斜板4と連結されている。斜板4のアーム部材13の先端部分は、ロータ9にヒンジ結合されている。また、ロータ9は、アーム部材13の反対側にバランス部材9aを有している。このロータ9は、第1のスラストニードルベアリング部材23を介してしハウジング2の内壁面上に保持されている。
【0011】
クランク室25側のハウジング2の内壁面には、軸貫通孔21の回りで径方向に延びている大きな大径溝41が形成されている。大径溝41はハウジング2の内壁面とバランス部材9aとに干渉することなくロータ9を回転させるように軸貫通孔21を囲んでいる。バランス部材9aとハウジング2の内壁面とは、互いに接近した構成になっている。
【0012】
複数のシリンダボア31に一対一に対応するように組み込まれている複数のピストン5のそれぞれは、ピストン部50、ロッド部51、及びシュー受部52を有している。ピストン部50は、シリンダボア31内に摺動自在に挿入されている。ロッド部51は、ピストン部50とシュー受部52とを連結している。シュー受部52は、球面形状に窪んだシュー受面52aを有している。
【0013】
ここで、一対のシュー部材6は斜板4の外周側の端部を板厚方向で挟むようにして摺動自在に保持している。シュー部材6のそれぞれは、ピストン5のシュー受部52上に摺動自在に配置されて斜板4を摺動自在に挟持する。この構成によって、シュー部材6は、斜板4が駆動軸3と共に回転することによって行う揺動運動の中から、往復直線運動のみをシュー受部52に伝達し、ピストン部50をシリンダボア31内で往復直線運動させるように成っている。
【0014】
冷媒ガスは、シリンダボア31内におけるピストン部50の往復直線運動によって、吸入室35から弁板装置26を通して吸い込まれ、ピストン部50におって圧縮されたガスが弁板装置26を通して吐出室36へ排出される。
【0015】
クランク室25には、圧縮機における種々の部分の動きを円滑にするために、潤滑油が貯溜されている。潤滑油は、駆動軸3とともに回転するロータ9及び斜板4によってクランク室25の内壁面へかき上げられ飛ばされる。潤滑油は、種々の部分と内壁面に流れて動きを円滑にする。
【0016】
クランク室25と軸シール部材24が対向している軸貫通孔21の内壁面との間に油通路20aが形成されている。油通路20aは、駆動軸3の回転によりクランク室15に貯溜されている潤滑油をかき上げて油通路20aを通して軸貫通孔21へ潤滑油が供給されるようになっている。すなわち、クランク室25の内壁面の潤滑油は、第1のラジアルニードルベアリング部材22と軸シール部材24と油通路20aを通して軸貫通孔21へ供給されるようになっている。
【0017】
図4は、上記圧縮機1を利用した圧縮式冷凍装置を示している。圧縮式冷凍装置は、圧縮機1と、圧縮機1の出口側に連通した凝縮器81と、凝縮器81からの冷媒を受け膨張させる膨張機構82と、膨張機構82に連通し圧縮機1の入口側に接続された蒸発器83と、受液器84とから構成されている。これらの要素は、流動閉回路に構成されて連結され、回路で冷媒が循環される。
【0018】
さらに、吐出室36には、クランク室25側の圧力Pcと吐出室36側の圧力Pdとをコントローラ85によってON−OFF制御する第1の電磁弁(容量制御弁V1)86が設けられている。また、吸入室35には、クランク室25側の圧力Pcと吸入室35側の圧力Psとをコントローラ85によってON−OFF制御する第2の電磁弁(容量制御弁V2)87が設けられている。なお、コントローラ85には、蒸発器83の温度を検出する温度センサ91が接続されている。
【0019】
即ち、第1の電磁弁86による圧力V1は、吐出室36側の圧力Pd−クランク室25側の圧力Pc間でON−OFF、第2の電磁弁87による圧力V2は、クランク室25側の圧力Pc−吸入室35側の圧力Ps間でON−OFFする。
【0020】
クランク室25と第1の電磁弁86との間は、通路61によって連通されており、吐出室36と第1の電磁弁86との間は通路62によって連通されている。クランク室25と第2の電磁弁87との間は、通路53によって連通されている。
【0021】
上記圧縮式冷凍装置の運転原理を説明すると、冷媒蒸気の圧力及び温度は、圧縮機1によって増大され、次いで、その冷媒蒸気が凝縮器81に入り、凝縮器81によって冷却及び凝縮され、熱が二次冷却材に与えられる。この後、高圧液状冷媒は、膨張機構82によって蒸発圧力及び温度に絞られる。冷媒は、蒸発器83において気化し、その周辺から熱を吸収する。蒸発器83の出口における蒸気は、圧縮機1に吸い込まれ、サイクルが完了する。
【0022】
図5には、クランク室25側の圧力Pc,吸入室35側の圧力Ps、斜板4のカム角である最小傾斜角(min)及び最大傾斜角(max)、回転数(RPM)、第1及び第2の電磁弁86、87による圧力V1,V2との関係を示した。
【0023】
圧縮機1の斜板4が最大傾斜角(max)から可変し始める場合、圧縮機1が高速回転されるか、又は車室内の温度が低下して冷房負荷が低減されて、吸入室35側の圧力Psが低下すると、第1及び第2の電磁弁86,87が通路(クランク室25側から受ける圧力)53,61及び作動面(圧縮時に受ける圧力)に作用する差圧が増大する。このため、斜板4の傾斜角が減少してピストン5のストロークが減少し、圧縮機1の吐出容量が減少される。
【0024】
なお、圧縮式冷凍装置の冷媒には、二酸化炭素を使用する。この二酸化炭素冷媒は可燃性、毒性がないことに加えて、地球温暖化係数も小さく、フロン冷媒の代替え冷媒と目されている。二酸化炭素冷媒はフロン冷媒と比べて最適なサイクル効率が得られるための使用圧力が10MPaと高い圧力である(例えば、特許文献1参照)。
【0025】
【特許文献1】
特開平11−351146号公報(第4頁−第6頁、図1)
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、クランク室25側の圧力は、吸入室35側の圧力に比べてやや高いか、ほぼ同じくらいであるが、二酸化炭素を冷媒とした冷凍装置では、ピストン5の吐出室36側の圧力Pdと、吸入室35側の圧力Psとの差(Pd−Ps)が大きく、スラスト荷重が大きい。このように、スラスト荷重は、吐出室36側の圧力Pdとクランク室25側の圧力Pcとの差圧の合力が主な荷重となる。即ち、スラスト荷重F=Σ(Pd−Pc)Aとなる。ここで、Aはピストン断面積である。
【0027】
二酸化炭素を冷媒として使用する圧縮機においては、斜板4の可変が始まるクランク室25側の圧力Pcは、吸入室35側の圧力Ps+1MPaも必要であるため、斜板4が可変するくらいの圧力に上昇するまでに時間(H4)がかかり、回転数の変化に対してクランク室25側の圧力Pcの上昇遅れが発生するという問題がある。
【0028】
また、最大容量で運転中は、クランク室36側の圧力Pcと吸入室35側の圧力Psとがほぼ等しく制御されているが、斜板4の傾斜角を可変する際、クランク室36側の圧力Pcは、吸入室35側の圧力Ps+1MPaと大きく、クランク室36側のPc昇圧の追従が遅れる。
【0029】
さらに、第1のスラストニードルベアリング部材23が受ける荷重は、主に、吐出室36側の圧力Pd−クランク室25側の圧力Pcに影響されるが、クランク室36側の圧力Pcが上昇するのには時間がかかる。つまり、二酸化炭素を冷媒として使用した圧縮機1の場合、圧縮時に高い圧力を必要とするため、もともと第1のスラストニードルベアリング部材23は、長い時間(H5)、高い圧力を受ける。そのため、Pd−Pcの差が大きい状態が長く続くため、その分、さらに第1のスラストニードルベアリング部材23は長い間高い荷重を受けることになる。
【0030】
それ故に、本発明の課題は、スラスト荷重の低減と制御性の向上を図ることができる圧縮機を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ハウジングに形成したシリンダボアと、該シリンダボア内に摺動自在に挿入されて往復動するピストンと、前記ハウジングの中心部に回転自在に配置された駆動軸と、前記駆動軸に傾斜させて装着され、該駆動軸と共に回転する斜板と、吸入室と吐出室とを画設しかつ前記ハウジングに弁板装置を介して設けたシリンダヘッドとを備え、該斜板を狭持するようにして前記ピストンに摺動自在に保持され前記斜板の揺動運動を直線往復運動に変換して前記ピストンに伝達する圧縮機において、前記斜板が前記駆動軸に対する傾斜角度を可変になすように前記駆動軸に装着されており、最大容量で運転中に、前記ハウジング内に形成したクランク室側の圧力が可変開始圧の近傍にまで昇圧されていることを特徴とする圧縮機が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧縮機の一実施の形態例を説明する。なお、圧縮機を用いた圧縮式冷凍装置は、図3によって説明した圧縮機1、及びこの圧縮機1を用いた図4の圧縮式冷凍装置を採用し、発明の要部となる部分のみを説明する。
【0033】
図1は、係る圧縮機1における、クランク室25側の圧力Pc、吸入室35の圧力Ps、斜板4のカム角である最小傾斜角(min)及び最大傾斜角(max)、駆動軸3の回転数(rpm)、第1及び第2の電磁弁86、87における開閉状態との関係を示している。
【0034】
前述したように、圧縮式冷凍装置の冷媒に二酸化炭素を使用した場合、二酸化炭素冷媒は、フロン冷媒と比べて最適なサイクル効率が得るための使用圧力が10MPaと高い圧力である。冷媒として二酸化炭素を使用する圧縮式冷凍装置では、圧縮機1が吐出ガスを冷媒の超臨界圧力(10MPa程度)で吐出する。この場合、吐出圧力が特に高いことから、吐出圧力が高くなる分だけシリンダボア31との摺動隙間から吐出する冷媒(ブローバイガス)によってクランク室25側の圧力Pcも高くなる。
【0035】
図2に示すグラフは、縦軸に圧力[Pressure(MPaG)],[Comp.rev.;コンプレッサの回転数(*10rpm)],圧縮機1のトルク[Comp.torqe(*0.1Nm)],圧縮機1の吐出容量[Massflow(kg/h)],電流[PWM(パルス幅波形制御) current(mA)]を示し、横軸に時間[Time(sec)]を示している。
【0036】
二酸化炭素を冷媒とした圧縮式冷凍装置では、通常、ピストン5の吐出室36側の圧力Pdと、吸入室35側の圧力Psの差(Pd−Ps)とが大きく、スラスト荷重が大きくなる。このように、スラスト荷重は、吐出室36側の圧力Pdとクランク室25側の圧力Pcとの差圧の合力が主な荷重となる。
【0037】
また、二酸化炭素を冷媒とする可変容量型の圧縮機においては、斜板4の可変が始まるクランク室25側の圧力Pcは、Ps+1MPaであり、回転数の変化に対して、クランク室25側の圧力Pcの上昇遅れが発生する。
【0038】
圧縮機1の最大容量における運転中には、クランク室36側の圧力Pcと吸入室35側の圧力Psとがほぼ等しく制御されているが、可変する際に、クランク室36側の圧力Pcは、Ps+1MPaと大きく、Pc昇圧の追従が遅れる。
【0039】
このとき、スラスト荷重F=Σ(Pd−Pc)Aであり、Aはピストン断面積であり、ΔP=(Pd−Pc)を下げれば、スラスト荷重の低減となる。そこで、最大容量で運転中、クランク室25側の圧力Pcを可変開始(図2に符号Cbにより示した個所)圧の近傍まで昇圧しておく。図1に示したように、クランク室25側の圧力Pcは、高い圧力に維持され、図5に示した時間H3,H4よりも時間H1,H2が短くなる。
【0040】
このような圧縮機1を用いた図4の圧縮式冷凍装置では、コントローラ85によって温度センサ91の信号により第1の電磁弁86による第2の電磁弁87の開度を調整し、圧縮機1内の斜板4の斜板角を変え、吐出容量を変えることによって、蒸発器83の吹き出し温度を設定値に近づける。最大吐出量(斜板4が最大角)のとき、クランク室25側の圧力Pcを斜板4が可変する圧力よりもわずかに低い圧力になるように、第1の電磁弁86による圧力V1及び第2の電磁弁87による圧力V2の開度を調整する。
【0041】
クランク室25側の圧力Pcを、図1及び図2に示すI部分に示すように制御する。これによって、スラスト荷重の低減と制御性の向上を図る。図2に示すI部分で明らかなように、圧縮機1における圧力は、480秒付近で、4MPaよりも大きくなるように制御される。ちなみに、図2及び図5に示したように、従来の圧縮機1によるII部分の圧力は、480秒付近で、4MPaよりも小さいものである。
【0042】
また、クランク室25側の圧力Pcを斜板4の傾斜角が変角する圧力よりも、わずかに小さい圧力に制御することによっても、スラスト荷重の低減と制御性の向上を図ることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上、実施の形態例によって説明したように、本発明の圧縮機にれば、最大容量で運転中に、クランク室側の圧力を可変開始圧の近傍まで昇圧しておくことによって、スラスト荷重の低減と制御性の向上を図ることができる。
【0044】
また、クランク室側の圧力を斜板のカム角が変角する圧力よりわずかに小さい圧力に制御することによって、スラスト荷重の低減と制御性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮機における、クランク室側の圧力、吸入室の圧力、斜板の最小傾斜角及び最大傾斜角、回転数、第1及び第2の電磁弁による圧力との関係を示している。
【図2】圧縮機における圧力を時間で表したグラフである。
【図3】従来の圧縮機を示す縦断面図である。
【図4】図3に示した圧縮機を用いた圧縮式冷凍装置を示す冷凍回路図である。
【図5】従来の圧縮機における、圧縮機における、クランク室側の圧力、吸入室の圧力、斜板の最小傾斜角及び最大傾斜角、回転数、第1及び第2の電磁弁による圧力との関係を示している。
【符号の説明】
1  圧縮機
2  ハウジング
3  駆動軸
4  斜板
5  ピストン
6  シュー部材
7  シリンダヘッド
9  ロータ
20a  油通路
21  軸貫通孔
22  第1のラジアルニードルベアリング部材
24  軸シール部材
25  クランク室
28  シリンダブロック
31  シリンダボア
33  第2のラジアルニードルベアリング部材
35  吸入室
36  吐出室
81  凝縮器
82  膨張機構
83  蒸発器
Pd  吐出室側の圧力
Pc  クランク室側の圧力
Ps  吸入室側の圧力

Claims (4)

  1. ハウジングに形成したシリンダボアと、該シリンダボア内に摺動自在に挿入されて往復動するピストンと、前記ハウジングの中心部に回転自在に配置された駆動軸と、前記駆動軸に傾斜させて装着され、該駆動軸と共に回転する斜板と、吸入室と吐出室とを画設しかつ前記ハウジングに弁板装置を介して設けたシリンダヘッドとを備え、該斜板を狭持するようにして前記ピストンに摺動自在に保持され前記斜板の揺動運動を直線往復運動に変換して前記ピストンに伝達する圧縮機において、
    前記斜板が前記駆動軸に対する傾斜角度を可変になすように前記駆動軸に装着されており、最大容量で運転中に、前記ハウジング内に形成したクランク室側の圧力が可変開始圧の近傍にまで昇圧されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1記載の圧縮機において、前記吐出室と前記クランク室とを連通する通路に第1の電磁弁を有し、前記クランク室と前記吸入室とを連通する通路に第2の電磁弁を有することを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1記載の圧縮機において、前記吐出室から吐出する吐出ガスを冷媒の超臨界圧力で吐出することを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1記載の圧縮機において、前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする圧縮機。
JP2002301509A 2002-10-16 2002-10-16 圧縮機 Pending JP2004137924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301509A JP2004137924A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301509A JP2004137924A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004137924A true JP2004137924A (ja) 2004-05-13

Family

ID=32449826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002301509A Pending JP2004137924A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004137924A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008060382A1 (de) 2007-12-07 2009-07-09 DENSO CORPORARTION, Kariya-shi Kältekreislaufvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008060382A1 (de) 2007-12-07 2009-07-09 DENSO CORPORARTION, Kariya-shi Kältekreislaufvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5871281B2 (ja) 容量制御弁
JP4075129B2 (ja) 冷房装置の制御方法
JP5118340B2 (ja) 冷凍回路の往復動型圧縮機
US6102670A (en) Apparatus and method for operating fluid displacement apparatus with variable displacement mechanism
JP3900669B2 (ja) 制御弁及び可変容量型圧縮機
JP3928832B2 (ja) 可変容量型圧縮機
JP5949626B2 (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JP2001304109A (ja) 斜板式圧縮機
JP2004137924A (ja) 圧縮機
JP2006200844A (ja) 蒸気圧縮式冷凍装置
US11243014B2 (en) Cryocooler
US20040211203A1 (en) Refrigeration cycle apparatus and unit for refrigeration cycle apparatus
JP4825519B2 (ja) 膨張圧縮機
JP2001153043A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JP2010168959A (ja) 可変容量圧縮機及びその斜板最小傾角設定方法
US6347927B1 (en) Piston-type compressor with bolted separating wall
JP4118413B2 (ja) 容量可変斜板式コンプレッサ
CN104948416B (zh) 可变排量旋转斜板式压缩机
JP5391376B2 (ja) 可変容量往復動圧縮機
JP2005226885A (ja) 蒸気圧縮式冷凍装置
JP2006250057A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2009109157A (ja) 冷媒循環回路
JP2009138629A (ja) 可変容量コンプレッサ
JP2002310064A (ja) 空調用可変容量コンプレッサ
US20180135609A1 (en) Air-conditioner compressor for vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080910