JP2004137847A - 臨海用の水力発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな水力発電設備を小規模かつ安価に設置でき、海辺に隣接して設置される火力発電所等における発電電力の不足を確実に解消できる臨海用の水力発電システムを提供する。
【解決手段】上部に取水口11を有し、海側から陸側への海水の浸入を阻止する止水壁1と、止水壁1の陸側における地下空間20に設けられ、取水口11から取り入れられた海水を水頭差を設けた管路2により導いて発電する発電装置2と、止水壁1の陸側の地盤における地下水位を低下させることにより発電装置2から排出された海水を地下空間20より深い地盤中に浸透させて貯留する海水貯留手段3とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海辺に隣接する地域において用いられる臨海用の水力発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水力発電システムとしては、例えば、水力発電所に設けられるものであって、ダム堤体部を主要部とする水槽と、水槽から取水口を通じて排出される水を水頭差により発電用水として水車まで導く水圧管路と、水圧管路における流水により回転する水車と、水車により駆動する発電機とを備えるものが開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
土木学会編,「土木工学ハンドブックII」,第四版,技報堂出版,1993年11月20日,p.1670
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の水力発電システムに依拠して新たな水力発電設備を設置するには、水圧管路において取水口から水車まで十分な発電を行うための落差が確保された大規模なダム建設を行う必要があり、膨大な資金、資材、労働力を投入することが前提となっている。
しかしながら、近年の社会的事情により、そのような大規模なダム建設や膨大な資金等の投入により新たな水力発電設備を設置することが事実上困難な状況となっており、かかる状況の下においては、従来の水力発電システムと異なり、新たな水力発電設備を小規模かつ安価に設置できる水力発電システムの開発が要請されている。
【0005】
一方、東京等沿岸地域に形成される大都市圏においては、平常時にあっては、海辺に隣接して設置される火力発電所等による発電電力を蓄積して得られる電力供給力でもって大半の電力需要に対応することとしている。
しかしながら、近年、例えば夏期におけるクーラーの集中使用等により、かかる火力発電所等のみでは、発電電力が不足して停電するなどの事態を招くことが避けられない状況となっており、かかる状況の下においては、そのような発電電力の不足を確実に解消できる発電システムの開発が要請されている。
【0006】
そこで、本発明の課題は、新たな水力発電設備を小規模かつ安価に設置でき、海辺に隣接して設置される火力発電所等における発電電力の不足も確実に解消できる臨海用の水力発電システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る臨海用の水力発電システムは、上部に取水口を有し、海側から陸側への海水の浸入を阻止する止水壁と、止水壁の陸側における地下空間に設けられ、取水口から取り入れられた海水を水頭差を設けた管路により導いて発電する発電装置と、止水壁の陸側の地盤における地下水位を低下させることにより発電装置から排出された海水を地下空間より深い地盤中に浸透させて貯留する海水貯留手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
このような臨海用の水力発電システムによれば、止水壁の陸側の地下空間に設けられ海水を用いて発電する発電装置及び発電に用いた海水を地下空間より深い地盤中に貯留する海水貯留手段を備え、海辺に隣接する狭隘な地下空間及びその直下の地盤中を有効に利用することとしたので、新たな水力発電設備を小規模かつ安価に設置でき、海辺に隣接して設置される火力発電所等における発電電力の不足も確実に解消できることとなる。
【0009】
このような技術的手段において、海水貯留手段としては、止水壁の陸側の地盤中の地下水位を低下させることで発電に用いた海水を地下水として貯留するための空間を確保し得るものであれば、どのような構造や工法を用いているかなどの別を問わなず、例えばウェルポイント工法、ディープウェル工法、ジーメンスウェル工法等の中から適宜選定しても差し支えなく、加えて、地盤中に設置された壁体により地下水を貯留するための空間を確保する地下ダムに類似した技術的手段を併せて用いても差し支えない。
【0010】
ただし、止水壁の陸側の地盤における地下水位の低下をより効率的に実行することとして、予想外の電力需要の急増に対応する十分な供給力をより一層安価に得るという観点からすれば、海水貯留手段は、止水壁の陸側の地盤において上下方向に埋設され、内部に地下水を流入させるためのストレーナーを設けたケーシング管と、ケーシング管の内部に内側面から隙間をおいて設けられ、下端部に通水孔を有する内筒管と、ストレーナー及び通水孔を通過した地下水を吸引して排出する吸引排出装置とからなる地下水位低下装置を備えることが好ましい。
【0011】
また、自由落下による水の力のみならず流水に勢いをつけた結果増大することとなる水の力をも用いて発電を効率的に行うこととして、予想外の電力需要の急増に対応する十分な供給力をより一層安価に得るという観点からすれば、発電装置は、管路内を流れる海水により回転して発電機を駆動させる水車と、水車の下流側において管路に接続した真空室と、真空室内に管路内を流れる海水を保持しながら、ほぼ真空に維持する真空吸引ポンプとを備えることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
なお、ここでは、海辺に隣接して設置される火力発電所による発電電力の不足を解消する場合について説明するが、これに限られるものではなく、火力発電所以外の原子力発電所等の発電所による発電電力の不足を解消する場合でも、以下の説明が妥当する。
【0014】
また、海辺に隣接して設置されていない発電所における発電電力の不足を解消する場合でも、海辺に隣接して本発明に係る臨海用の水力発電システムを設置することによる実益がある限り、本発明の適用が可能であり、以下の説明が妥当する。
【0015】
[臨海用の水力発電システム]
図1は本発明の一実施の形態に係る臨海用の水力発電システムの全体構成を示す平面図、図2は同臨海用の水力発電システムの部分構成を示す断面図(図1におけるA方向矢視図)、図3は同臨海用の水力発電システムの部分構成を示す断面図である。
【0016】
なお、図1において、符号71は、海辺に隣接して設置される火力発電所、を示している。
【0017】
本実施の形態において、臨海用の水力発電システムは、大都市であるX市における予想外の電力需要の急増に対応しようとする目的で設置されるものであり、図1及び図2に示すように、止水壁1と、発電装置2と、海水貯留手段3とを含むものとして構成されている。
【0018】
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0019】
(1)止水壁1
止水壁1は、図1及び図2に示すように、上部に取水口11を有するものであり、海側から陸側への海水の浸入を阻止する機能を果たすものとして構成されている。
【0020】
すなわち、このような止水壁1によれば、海側から陸側への海水の浸入が阻止されることとなり、これにより、止水壁1の陸側の地盤における地下水位を低下させるという海水貯留手段3の機能が担保されることとなっている。
【0021】
具体的には、この止水壁1としては、これらの図に示すように、SMW工法等によって構築された柱列式の地中連続壁が用いられている。
【0022】
もちろん、これに限られるものではなく、海側から陸側への海水の浸入を後記する海水貯留手段3の機能を妨げない程度に阻止し得るものであれば、海側が露出状態にあるか否かなどの設置態様の別を問わず、地盤の状態、発電設備の規模、立地条件や経済的条件等に応じて適宜選定して差し支えない。このような止水壁1としては、例えばシートパイルや鉄筋コンクリート等を打設してなる壁式の地中連続壁なども用いることができる。
【0023】
(2)発電装置2
発電装置2は、止水壁の陸側における地下空間たる立坑空間20に設けられるものであり、取水口11から取り入れられた海水を水頭差を設けた水圧管路21により導いて発電する役割を果たすものとして構成されている。
【0024】
ここで、立坑空間20としては、これらの図に示すように、ブロック積や石積擁壁工等を用いて構造物により保護された法面20a及び柱列式の地中連続壁の陸側面20bにより形成されたものが用いられている。
【0025】
もちろん、地下空間としては、これに限られるものではなく、止水壁1の陸側の地下に設けられるものであれば、上方が開口となっているか地盤により閉塞されているかなどの別を問わず、地盤の状態、発電装置の規模、メンテナンスの必要性や経済的条件等に応じて適宜選定して差し支えない。このような地下空間として、上方が地盤により閉塞されており、水圧管路21の一部が地盤中に埋設されるものも用いることができる。
【0026】
具体的には、この発電装置2としては、水圧管路21と、水車22と、発電機(図示外)と、真空室23と、真空吸引ポンプ24とを含むものとして構成されている。
【0027】
水圧管路21は、図1及び図2に示すように、止水壁1の陸側において設けられるものであり、取水口11から取り入れられた海水を水頭差により発電用水として下方向に導く機能を果たすものとして構成されている。
【0028】
すなわち、このような水圧管路21によれば、取水口11から取り入れられた海水が水頭差により発電用水として下方向に導かれることとなり、これにより、海水を用いた水力発電が行われることとなっている。
【0029】
また、水車22は、図1及び図2に示すように、水圧管路21内を流れる海水により回転して発電機を駆動させる機能を果たすものとして構成されている。
【0030】
すなわち、このような水車22によれば、水圧管路21内を流れる海水の勢いを用いて回転することで発電機を駆動させることが可能となっており、これにより、水圧管路21内を流れる海水の勢いを用いた水力発電が行われることとなっている。
【0031】
ここで、水車22は、図示しないが、複数存在しており、同じく複数存在している発電機を均等な速度で駆動させる歯車列を有している。
【0032】
これにより、水車22が複数存在する場合において、得られた水の力を各水車22に均等に振り向けて効率的な発電を実現させることが可能となっている。
【0033】
さらに、発電機は、図示しないが、水車22により駆動する機能を果たすものとして構成されている。
【0034】
すなわち、このような発電機によれば、水圧管路21内を流れる海水により回転する水車22を用いた水力発電が行われることとなっている。
【0035】
ここで、発電機は、図示しないが、複数の各水車22に対応して複数存在しており、これにより、複数の各水車22とともに効率的な発電を実現させることが可能となっている。
【0036】
さらにまた、真空室23は、図1及び図2に示すように、水圧管路21のうち水車22の下流側から上方に突出するよう取り付けられており、水圧管路21の内部に連通口23aを通じて連通するものとして構成されている。
【0037】
ここで、真空室23は、図2に示すように、真空室23の内部のうち水圧管路21との連通口23aから水圧管路21よりも上側までの部分に亘って流水を保持しながら、余りの部分をほぼ真空に維持できる程度に、水圧管路21から上方に突出しているという態様となっている。
【0038】
これにより、真空吸引ポンプ24の有する機能が妨げられないこととなり、その結果、予想外の電力需要の急増に対応する十分な供給力がより一層安価に得られるという効果が担保されることとなっている。
【0039】
また、真空吸引ポンプ24は、図2に示すように、真空室23の内部のうち水圧管路21との連通口23aから水圧管路21よりも上側までの部分に亘って流水を保持しながら、余りの部分をほぼ真空に維持する機能を果たすものとして構成されている。
【0040】
すなわち、このような真空吸引ポンプ24によれば、自由落下による水の力のみならず、流水に勢いをつけた結果増大することとなる水の力もが用いられて効率的な発電が行われることとなり、これにより、予想外の電力需要の急増に対応する十分な供給力がより一層安価に得られることとなっている。
【0041】
また、本実施の形態のような、真空吸引ポンプ24を含む臨海用の水力発電システムによれば、大きな水頭差を必要としないことから、海辺に隣接しているため大きな水頭差の確保が事実上非常に困難であるという地理的な制約条件に適合しているのみならず、海辺に隣接して設置される火力発電所による発電電力の不足を解消するという目的の達成にとっても適合的な態様となっている。
【0042】
ここで、真空吸引ポンプ24は、真空室23の内部で保持される流水に係る水面よりも高い位置に配設され、吸引口を通じて真空室23の内部に連通する真空吸引ポンプ24と、水圧管路21のうち真空室23の下流側において配設され、海水を下流方向に吸引する排水ポンプ23bであって吸引力の調節が可能であるものとを備えている。
【0043】
つまり、このような排水ポンプ23bが真空吸引ポンプ24の他に配設されていることから、水圧管路21により発電用水として導かれる海水を過度に吸引してしまう事態は有効に回避されることとなり、その結果、真空吸引ポンプ24が発揮する機能が担保されることとなっている。
【0044】
(3)海水貯留手段3
海水貯留手段3は、図2に示すように、止水壁1の陸側の地盤における地下水位を低下させることにより、発電装置2において発電用水として用いられ地盤中に排出された海水を立坑空間20より深い地盤中に浸透させて貯留する機能を果たすものとして構成されている。
【0045】
すなわち、このような海水貯留手段3によれば、止水壁1の陸側の地盤における地下水位が低下することとなり、これにより、発電用水として用いられ地盤中に排出された海水が地下水として貯留されることとなっている。
【0046】
ここで、海水貯留手段3は、同図に示すように、止水壁1の陸側の地盤において上下方向に埋設され、内部への地下水の流入が可能であるストレーナー31aが付設されるケーシング管31と、ケーシング管31の内部に内側面から隙間をおいて設けられ、下端部に通水孔32aを有する内筒管32と、ストレーナー31a及び通水孔32aを通過した地下水を吸引して排出する吸引排出装置33とからなる地下水低下手段を含むものとして構成されている。
【0047】
これにより、止水壁1の陸側の地盤における地下水位の低下がより効率的に実行されることとなり、その結果、予想に反して発生する電力需要の急増に対応する十分な供給力がより一層安価に得られることとなっている。
なお、吸引排出装置33により吸引して排出された地下水は、発電用水として再利用され又は海に廃棄されることとなっている。
【0048】
すなわち、このような臨海用の水力発電システムによれば、止水壁1の陸側の立坑空間20に設けられ海水を用いて発電する発電装置2及び発電に用いた海水を立坑空間20より深い地盤中に貯留する海水貯留手段3を備えており、海辺に隣接する狭隘な地下空間及びその直下の地盤中を有効に利用することとしたので、新たな水力発電設備を小規模かつ安価に設置できることとなっている。
【0049】
次に、図1を参照にしながら、本実施の形態に係る臨海用の水力発電システムの作用について説明する。
【0050】
大都市であるX市においては、平常時にあっては、海辺に隣接して設置される火力発電所71における火力発電装置(図示外)が稼働しており、火力発電装置による発電電力を蓄積して得られる電力供給力でもって電力需要に対応している。
【0051】
このような状態において、夏期になりクーラーが集中使用されると、X市における電力需要が一時的に予想以上に急激に増大する。
【0052】
すると、火力発電装置による電力供給力のみでは、かかる予想外の電力需要の急増に十分に対応できない状態となる。
【0053】
このような状態において、臨海用の水力発電システムが稼働が開始されると、火力発電装置による発電電力に加えて、この臨海用の水力発電システムによる発電電力を蓄積することが可能となる。
【0054】
これにより、非常時にあっては、火力発電装置による電力供給力及び臨海用の水力発電システムによる電力供給力の双方でもってX市における予想外の電力需要の急増に対応できることとなる。
【0055】
ここで、臨海用の水力発電システムによる電力供給力は、火力発電所71による発電電力の不足を補完し得るものとして設計されている。
【0056】
したがって、このような臨海用の水力発電システムによれば、海辺に隣接して設置される火力発電所71における発電電力の不足が簡易な設備で確実に解消されることとなり、その結果、X市が非常時にあっても、発電電力が不足して停電するなどの事態を招くことがなくなる。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係る臨海用の水力発電システムによれば、予想外の電力需要の急増に対応する十分な供給力が安価に得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る臨海用の水力発電システムの全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る臨海用の水力発電システムの部分構成を示す断面図(図1におけるA方向矢視図)である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る臨海用の水力発電システムの部分構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 止水壁
2 発電装置
3 海水貯留手段
11 取水口
20 立坑空間
20a 法面
20b 陸側面
21 水圧管路
22 水車
23 真空室
23a 連通口
23b 排水ポンプ
24 真空吸引ポンプ
31 ケーシング管
31a ストレーナー
32 内筒管
32a 通水孔
33 吸引排出装置
71 火力発電所

Claims (3)

  1. 上部に取水口を有し、海側から陸側への海水の浸入を阻止する止水壁と、
    前記止水壁の陸側における地下空間に設けられ、前記取水口から取り入れられた海水を水頭差を設けた管路により導いて発電する発電装置と、
    前記止水壁の陸側の地盤における地下水位を低下させることにより前記発電装置から排出された海水を前記地下空間より深い地盤中に浸透させて貯留する海水貯留手段とを備えることを特徴とする臨海用の水力発電システム。
  2. 前記海水貯留手段は、前記止水壁の陸側の地盤において上下方向に埋設され、内部に地下水を流入させるためのストレーナーを設けたケーシング管と、前記ケーシング管の内部に内側面から隙間をおいて設けられ、下端部に通水孔を有する内筒管と、前記ストレーナー及び前記通水孔を通過した地下水を吸引して排出する吸引排出装置とからなる地下水位低下装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の臨海用の水力発電システム。
  3. 前記発電装置は、前記管路内を流れる海水により回転して発電機を駆動させる水車と、前記水車の下流側において前記管路に接続した真空室と、前記真空室内に前記管路内を流れる海水を保持しながら、ほぼ真空に維持する真空吸引ポンプとを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の臨海用の水力発電システム。
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