JP2003278632A - 発電設備 - Google Patents

発電設備

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JP2003278632A
JP2003278632A JP2002085576A JP2002085576A JP2003278632A JP 2003278632 A JP2003278632 A JP 2003278632A JP 2002085576 A JP2002085576 A JP 2002085576A JP 2002085576 A JP2002085576 A JP 2002085576A JP 2003278632 A JP2003278632 A JP 2003278632A
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Japan
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water
power
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pump
ocean
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Application number
JP2002085576A
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English (en)
Inventor
Takemi Aizawa
健実 相沢
Hiroshi Yasuda
浩 安田
Tomoaki Hayama
倫明 葉山
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海洋の近くであれば特別な地形を必要とする
ことなく設置することができる発電設備を提供する。 【解決手段】 地下に設けられた地下水槽12と、海洋
11と地下水槽12とを連通させる水路13と、水路1
3に設けられた水車ポンプ14と、水車ポンプ14に連
結された発電電動機15とを具備する。電力需要が旺盛
な時間帯に海洋11から地下水槽12に海水を落下させ
て水車ポンプ14を水車運転することにより発電電動機
15による発電を行い、電力需要が少ない時間帯に夜間
電力または余剰電力を用いて発電電動機15を動作させ
て水車ポンプ14をポンプ運転させることにより地下水
槽12に溜まった海水を海洋11へ排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臨海地帯に設置され
る発電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】揚水発電設備は、一般的に上ダムと下ダ
ムとの間に水路を設け、その水路にポンプ水車と発電電
動機が設置された構成を有している。このような揚水発
電設備では、上ダムから下ダムへの放水によってポンプ
水車を水車駆動して、そのポンプ水車に結合されている
発電電動機を駆動することにより発電が行われ、一方、
発電電動機によりポンプ水車をポンプとして駆動するこ
とによって下ダムに貯留された水が上ダムへ揚水され
る。
【0003】このような揚水発電設備は、上ダムと下ダ
ムの高低差を利用するために、山間部に設けられるのが
一般的であるが、上ダムを海岸付近の山上に設け、下ダ
ムとして海洋を利用して、海水による発電を行う揚水発
電設備も設置されるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自然環境保護
の意識の高まりを反映して、このような揚水発電所の新
規建設は困難な状況となっている。また、上ダムと下ダ
ムの建設費が高いことや、揚水発電所が建設される山間
部や海岸部は主な電力消費地から離れている場合が多い
ために送電ロスが多いこと、また、送電のための鉄塔等
の建設に多額の費用が発生するという問題もある。さら
に、上ダムを河川、下ダムを放水用地下河川とすること
も考えられているが、緊急災害用の放水用地下河川を発
電用に用いた場合には、例えば、予測できない集中豪雨
等の際の放水に支障をきたす等、本来の防災機能が果た
されなくなるという問題を生じる。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、海洋の近くであれば特別な地形を必要とす
ることなく設置することができる発電設備を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、海洋の近くであれば
電力消費地に近い場所に設置が可能な発電設備を提供す
ることを目的とする。さらに本発明は安価に建設するこ
とが可能な発電設備を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上下関
係に設けられた上ダムおよび下ダムと、前記上ダムと前
記下ダムとを連通させる水路と、前記水路に設けられた
水車機能およびポンプ機能を有する水車ポンプと、前記
水車ポンプに連結された発電電動機とを具備し、前記水
車ポンプの水車運転とポンプ運転とを切り替えることに
よって前記発電電動機による発電または揚水が行われる
発電設備であって、前記上ダムは海洋であり、かつ、前
記下ダムは地下に設けられた水槽であり、電力需要が旺
盛な時間帯に海洋から前記水槽に海水を落下させて前記
水車ポンプを水車運転することにより前記発電電動機に
よる発電を行い、電力需要が少ない時間帯に夜間電力ま
たは余剰電力を用いて前記発電電動機を動作させて前記
水車ポンプをポンプ運転させることにより前記水槽に溜
まった海水を海洋へ排水することを特徴とする発電設
備、が提供される。
【0007】このような発電設備においては、海洋から
水槽に落下する海水の流量を制御する流量制御機構を水
路に設けて、発電電動機の発電出力がこの流量制御機構
にフィードバックされるように構成することが好まし
い。これにより、海洋から海水を水槽に落下させて発電
を行う際に上ダムと下ダムの水位差が変化しても、流量
制御機構により水路を落下する海水の流量を調整するこ
とができるために、発電電動機の発電出力を一定に保持
することができる。
【0008】また、海洋から水槽に落下する海水の流量
を制御する流量制御機構を水路に設けて、この流量制御
機構には電力需要源からの所定電力の供給要請信号が送
られてくるように構成することも好ましい。この場合に
は、発電電動機による発電出力が要求される電力となる
ように、流量制御機構が水路を落下する海水の流量を調
整することができる。勿論、この流量制御機構に、さら
に前述した上ダムと下ダムの水位差が変化した場合に水
路を落下する海水の流量を調整する機能を付加すること
も可能である。
【0009】また、本発明によれば、上下関係に設けら
れた上ダムおよび下ダムと、前記上ダムから前記下ダム
へ水を導入する第1水路と、前記下ダムに貯留された水
を前記上ダムに排水する第2水路と、前記第1水路に設
けられた水車と、前記第2水路に設けられたポンプと、
前記水車に連結された発電機と、前記ポンプに連結され
た電動機とを具備し、前記水車の運転と前記ポンプの運
転とを切り替えることによって発電または揚水が行われ
る発電設備であって、前記上ダムは海洋であり、かつ、
前記下ダムは地下に設けられた水槽であり、電力需要が
旺盛な時間帯に海洋から前記水槽に海水を落下させて前
記水車を運転することにより前記発電機による発電を行
い、電力需要が少ない時間帯に夜間電力または余剰電力
を用いて前記電動機を動作させて前記ポンプを運転させ
ることにより前記水槽に溜まった海水を海洋へ排水する
ことを特徴とする発電設備、が提供される。
【0010】このような発電設備においても、前述した
流量調整機構を第1水路に設けることができることは言
うまでもない。このような本発明の発電設備は、海洋の
近くであれば特別な地形を必要することなく設置が可能
である。特に、臨海工業地帯や臨海都市部等の消費電力
量の多い地域に隣接して設けることが可能であるため
に、電力需要の変化に迅速に対処して不足電力を補うよ
うな運転が可能である。また、工場等に設けた場合に
は、自家発電設備として使用することもできる。また、
このような発電設備は、現在の掘削技術やライニング技
術を用いることによって安価に建設することが可能であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、発電設
備10の概略構成を示す説明図である。発電設備10
は、下ダムとして地下に設けられた地下水槽12と、海
洋11と地下水槽12とを連通させる水路13(配管1
3a)と、水路13に設けられた水車ポンプ14と、水
車ポンプ14に連結された発電電動機15と、水路13
に設けられた流量制御装置17と、集中制御部20とを
具備しており、海洋11が上ダムとして利用される。
【0012】地下水槽12は、地下方向への掘削と略水
平方向への掘削によって形成され、必要に応じて地下水
槽12の内壁には地下水槽12からの地盤への水の流出
を抑制するためのライニング処理が施される。地下水槽
12の設置深さが深いほど海洋11から落下する海水の
勢いを高めることができるが、例えば、地下水槽12
は、地下20〜500mの間に設置することができる。
地下水槽12は所定の体積が確保される限りにおいてそ
の形状に限定はなく、例えば、直方体型、円柱型、不定
形等のいずれであってもよいが、地下水槽12に貯留さ
れた海水の表面と海洋の表面との高低差が小さくなるこ
とを防止するために、地下水槽12は鉛直方向に長い形
状としないことが好ましい。
【0013】地下水槽12の設置場所は臨海地帯であれ
ば地形を問わない。好ましくは海洋11からの揚水を最
小限に押さえるために、標高差のない場所が好ましい。
このため、発電設備10は、消費電力の大きい臨海都市
部や臨海工業地帯に好適に設置される。
【0014】水路13は海洋11と地下水槽12とを連
結する配管13a内に形成される。配管13aの海洋1
1側の開口面は、例えば、大潮干潮時の潮位よりも低い
位置に設けることが好ましい。発電設備10では、配管
13aの一部は地上に露出しているために、サイフォン
の原理を利用して地下水槽12へ海洋11から海水を落
水させる。このため配管13aの一部が所定の高さに位
置するように配管13aは設置される。なお、サイフォ
ンの原理を利用して海洋11から地下水槽12へ海水を
落水させるためには、最初に一定量の海水を海洋11か
ら汲み上げなければならないために、配管13aが地上
に露出している部分には、海水を汲み上げるポンプ18
や汲み上げた海水を貯留するタンク(図示せず)が設け
られている。
【0015】水路13には、主に海洋11から地下水槽
12へ流す海水の流量を調整するために用いられる流量
制御装置17が設けられている。流量制御装置17は水
路13を開閉する開閉バルブを有している。流量制御装
置17は発電電動機15および集中制御部20と接続さ
れており、相互に制御信号の送受信が可能である。な
お、流量制御装置17は、地上に設けるとその設置が容
易であるが、地中に設けてもよい。
【0016】水路13を通して海洋11から地下水槽1
2へ海水を落水させる際には、水車ポンプ14は水車と
して運転され(以下、「水車運転」という)、このとき
の水車の回転を利用して発電電動機15は発電機として
運転される。一方、地下水槽12に貯留された海水を海
洋11に排水する際には、水車ポンプ14は発電電動機
15の駆動によってポンプとして運転される(以下「ポ
ンプ運転」という)。発電電動機15によって発電され
た電力は、後述する電力施設30または電力消費地40
へと送電される。
【0017】地下水槽12には地上と連通する立坑16
が設けられている。地下水槽12へ水路13を通して海
水が落水する際には、地下水槽12内の空気が地上へと
放出されるために、地下水槽12内が加圧状態になって
海水が水路13へと押し戻されて水車ポンプ14の水車
運転の効率が低下することはない。逆に、地下水槽12
に貯留された海水を水路13を通して海洋11に排出す
る際には、立坑16を通して地下水槽12内に空気が導
入されるために、地下水槽12内が減圧雰囲気になって
水車ポンプ14によるポンプ運転の効率が低下すること
がない。
【0018】集中制御部20は発電設備10の運転を統
括し、流量制御装置17の制御や水車ポンプ14の水車
運転とポンプ運転の切り替え、これに伴う発電電動機1
5の動作切り替え等を行う。また、集中制御部20は流
量制御装置17と発電電動機15の動作状態を監視し、
異常が発生している場合には警報を発する等してオペレ
ータに対処を促す。この集中制御部20は、電力消費地
40(例えば、工場や市街地等)へ電力を供給する広域
電力供給網の一施設である変電所等の電力施設30とも
接続されており、相互に発電設備10の運転に係る信号
を送受信できるようになっている。
【0019】発電設備10の発電能力は概算で以下のよ
うに求められる。例えば、地下200m(海抜0mを基
準)の位置に、30m×30m×24mの地下水槽12
を設けて、落下水量:3ton/s、有効水位差:20
0m、水車ポンプ14のポンプ運転時の効率:85%、
発電電動機15の発電効率:95%とする。この場合に
は、発電量は、9.8(m/s)×3(ton/s)
×200(m)×0.85×0.95=4700(k
W)、発電時間は30(m)×30(m)×24(m)
/3(ton/s)=7200(s)=2時間(海水の
密度を1g/cm とした場合)となる。
【0020】次に、発電設備10の運転の形態について
説明する。図2は発電設備10の運転の流れを示す説明
図(フローチャート)である。電力消費地40において
電力需要が旺盛となる時間帯、つまり電力消費量が増大
する時間帯になると、電力施設30から発電設備10の
集中制御部20へ、発電設備10を運転して、発電設備
10から電力消費地40へ所定の電力を送電するように
信号が送信される。この信号を受けた集中制御部20
は、水車ポンプ14が水車運転され、発電電動機15が
発電機として動作するように設定を行う。
【0021】その後、ポンプ18を動作させて、海洋1
1から海水が汲み上げられることによって、または海水
が貯留されたタンク(図示せず)からの放水を行うこと
によって、水路13への海水注入が行われる。海洋11
から地下水槽12への海水の落下が始まると、その後
は、サイフォンの原理によって連続的に水路13を海水
が落下するようになるので、ポンプ18の運転等を停止
する。
【0022】水路13を落下する海水によって水車ポン
プ14が水車運転され、発電電動機15で発電が行われ
る。こうして発電された電力は、送電線を通じて電力施
設30へ、または電力消費地40へ直接に電力が供給さ
れる。発電電動機15による発電電力は流量制御装置1
7へフィードバックされ、流量制御装置17は、発電電
動機15による発電電力が電力施設30からの要求電力
と一致するように、水路13を落下する海水の流量を調
整する。
【0023】また、発電が行われている際には、潮の満
ち引きによって潮位が変化し、地下水槽12の水位も徐
々に上がるために、落下する海水が水車ポンプ14を回
転させる力が時々刻々と変化する。このために発電電動
機15で発電される電力にも変動が生ずる。発電電動機
15による発電電力は流量制御装置17へフィードバッ
クされているために、流量制御装置17は、このような
潮位および水位の変化による発電電力の変動が抑制され
るように、水路13を落下する海水の流量を調整する。
【0024】発電設備10の発電運転は、地下水槽12
がほぼ満水となった時点で終了する。例えば、地下水槽
12に水位センサを設け、この水位センサが定められた
水位を検知した際に流量制御装置17が水路13を閉じ
ることによって発電運転が終了する。発電設備10では
地下水槽12に貯留された海水を海洋11へ排出しなけ
れば、次の発電運転を行うことができない。そこで、発
電設備10では、電力需要が少ない時間帯、例えば夜間
から早朝にかけての夜間電力や余剰電力を用いて、発電
電動機15を電動機として運転することによって水車ポ
ンプ14をポンプ運転させ、これにより地下水槽12に
貯留された海水を海洋11へ排水する。このとき、海水
の排水を補助するようにポンプ18を動作させると、水
車ポンプ14の負担が軽減される。
【0025】なお、発電設備10の発電運転開始時に水
路13に海水を放水するタンクを配管13aの地上露出
部分に設けておいた場合には、海水11を地下水槽12
から海洋11へ排水する際に、一部の海水をこのタンク
へ貯蔵する。これにより、次の発電運転の際に、ポンプ
18を運転させなくとも、発電運転を開始することがで
きる。
【0026】発電設備10は、海洋の近くであれば特別
な地形を必要することなく設置が可能である。特に、臨
海工業地帯や臨海都市部等の消費電力量の多い地域に隣
接して設けることが可能であるために、上述したよう
に、電力需要の変化に迅速に対処して不足電力を補うよ
うな運転を行うことができ、しかも送電ロスを少なくす
ることができる。地下水槽12や水路13は、現在の掘
削技術やライニング技術を用いることによって安価に建
設することが可能であるから、発電設備10の建設コス
トは、山間部等に建設される揚水発電所よりも低く抑え
ることが可能である。さらに、発電設備10は海水を用
いるために、河川水やダムに貯蔵される水を用いる揚水
発電所と比較して、小雨や干ばつ等の気象条件に影響さ
れることなく、運転を行うことができる。
【0027】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図3に示す発電設備50は、下ダムとして地下に設
けられた地下水槽12と、海洋11から地下水槽12へ
海水導入する第1水路51と、地下水槽12に貯留され
た海水を海洋11に排水する第2水路52と、第1水路
51に設けられた水車53と、第2水路52に設けられ
たポンプ54と、水車53に連結された発電機53a
と、ポンプ54に連結された電動機54aと、第1水路
51に設けられた流量制御装置17と、集中制御部20
とを具備しており、海洋11が上ダムとして利用され
る。
【0028】発電設備10では、海洋11から地下水槽
12への海水の導入と地下水槽12から海洋11への海
水の排出を1本の水路13を用いて行ったが、発電設備
50のように、地下水槽12への海水の導水と地下水槽
12からの海水の排水を、第1水路51と第2水路52
という別の水路を用いて行うことも可能である。
【0029】発電設備50において、第1水路51の取
水口は、海洋11側の海面下、好ましくは大潮干潮時の
最低潮位よりもさらに低い位置に設けることが好まし
い。これにより、サイフォンの原理を利用することな
く、流量制御装置17によって第1水路51を開くこと
によって、自然に海洋11から地下水槽12へ海水を落
下させることができる。第2水路52の排水口を海洋1
1の海面下に設けた場合には水圧によってポンプ54に
負荷が掛かるために、第2水路52の排水口は海洋11
の水面よりも上に設けることが好ましい。
【0030】発電設備50の運転方法は発電設備10の
運転方法に準ずる。つまり、電力消費地40において電
力需要が旺盛となる時間帯になると、電力施設30から
発電設備50の集中制御部20へ、発電設備50から電
力消費地40への送電開始の信号が送信される。この信
号を受けた集中制御部20は、流量制御装置17を動作
させて第1水路51を開き、地下水槽12への海水の導
入を開始する。これによって水車53が稼働し、発電機
53aによる発電運転が行われる。こうして発電された
電力は、送電線を通じて電力施設30へ、または電力消
費地40へ直接に電力が供給される。地下水槽12がほ
ぼ満水となった時点で、流量制御装置17は第1水路5
1を閉じる。これによって発電運転が終了する。その
後、電力消費が少ない時間帯を利用して電動機54aを
運転してポンプ54を稼働し、第2水路52を通して地
下水槽12に貯留された海水を海洋11へ排水する。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこのような形態に限定されるものではな
い。発電設備10・50の発電運転は、上述したよう
に、電力需要がピークに達する時間帯に限定されるもの
ではない。一般的に広域電力供給網から電力消費地40
に供給される電力量は、毎年の電力消費データから予測
されて決められており、これに基づいて大規模火力発電
所や原子力発電所等の運転計画が定められている。しか
し、このような大規模発電所の操業負担を軽減するため
に、太陽電池を用いた自家発電設備や燃料電池を用いた
コージェネレーションシステムが住宅地や市街地等に設
けられるようになり、これら自家発電設備等で発電され
た電力における余剰電力は広域電力供給網へ送電するこ
とが可能となっている。したがって、発電設備10・5
0もまたこのような自家発電設備等と同じように、広域
電力供給網への送電目的のために運転することが可能で
あり、この場合には発電運転を行う時間帯を選ばない。
【0032】発電設備50において第1水路51の取水
口を海洋11の海面下に設けたように、発電設備10に
おいて水路13の海洋11側の取排水口を海洋11の海
面下に設けることも可能である。この場合には、水路1
3に常に地下水槽12へ海水が流れ込もうとする水圧が
掛かるために、地下水槽12に貯留された海水の海洋1
1への排水運転はこの水圧の大きさが小さくなる時間
帯、例えば、電力消費の少ない夜間でしかも潮位が下が
る干潮時に行うことが好ましい。これにより、水車ポン
プ14のポンプ運転時の負荷を小さくすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】上述の通り、本発明の発電設備は、地下
に地下水槽を設けるために、海洋の近くであれば特別な
地形を必要することなく設置が可能である。特に、臨海
工業地帯や臨海都市部等の消費電力量の多い地域に隣接
して設けることが可能であるために、電力需要の変化に
迅速に対処して不足電力を補うような運転が可能であ
り、送電ロスを少なくすることができる。また工場等に
設けた場合には、自家発電設備として使用することもで
き、これにより広域電力供給網への負荷を軽減すること
ができる。地下水槽や水路は、現在の掘削技術やライニ
ング技術を用いることによって安価に建設することが可
能であるから、本発明の発電設備は、山間部等に建設さ
れる揚水発電所よりも安価に建設することが可能であ
る。さらに、本発明の発電設備は、河川水やダムに貯蔵
される水を用いる従来の揚水発電所と比較すると、海水
を用いるために小雨や干ばつ等の気象条件に影響される
ことなく運転を行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発電設備の一実施形態を示す説明図。
【図2】図1に示す発電設備の運転形態を示すフローチ
ャート。
【図3】発電設備の別の実施形態を示す説明図。
【符号の説明】
10・50;発電設備 11;海洋 12;地下水槽 13;水路 13a;配管 14;水車ポンプ 15;発電電動機 16;立坑 17;流量制御装置 18;ポンプ 20;集中制御部 30;電力施設 40;電力消費地 51;第1水路 52;第2水路 53;水車 53a;発電機 54;ポンプ 54a;電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 9/04 H02P 9/04 Z (72)発明者 葉山 倫明 東京都千代田区西神田三丁目8番1号 太 平洋セメント株式会社内 Fターム(参考) 3H072 AA17 BB07 BB08 BB24 CC42 CC71 3H073 AA02 AA12 BB12 BB13 BB14 CC15 CE22 3H074 AA10 AA12 BB09 BB10 BB13 BB19 CC11 CC28 CC31 CC38 5H590 AA02 AA04 CA12 CE01 EA10 EB04 EB21 EB30 GA06 HA06 HA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下関係に設けられた上ダムおよび下ダ
    ムと、前記上ダムと前記下ダムとを連通させる水路と、
    前記水路に設けられた水車機能およびポンプ機能を有す
    る水車ポンプと、前記水車ポンプに連結された発電電動
    機とを具備し、前記水車ポンプの水車運転とポンプ運転
    とを切り替えることによって前記発電電動機による発電
    または揚水が行われる発電設備であって、 前記上ダムは海洋であり、かつ、前記下ダムは地下に設
    けられた水槽であり、 電力需要が旺盛な時間帯に海洋から前記水槽に海水を落
    下させて前記水車ポンプを水車運転することにより前記
    発電電動機による発電を行い、 電力需要が少ない時間帯に夜間電力または余剰電力を用
    いて前記発電電動機を動作させて前記水車ポンプをポン
    プ運転させることにより前記水槽に溜まった海水を海洋
    へ排水することを特徴とする発電設備。
  2. 【請求項2】 海洋から前記水槽に落下する海水の流量
    を制御する流量制御機構が前記水路に設けられ、 海洋から海水を前記水槽に落下させて発電を行う際に前
    記上ダムと前記下ダムの水位差が変化しても、前記発電
    電動機の発電出力が前記流量制御機構にフィードバック
    され、前記流量制御機構により前記水路を落下する海水
    の流量が調整されることによって前記発電電動機の発電
    出力が一定に保持されることを特徴とする請求項1に記
    載の発電設備。
  3. 【請求項3】 海洋から前記水槽に落下する海水の流量
    を制御する流量制御機構が前記水路に設けられ、 前記流量制御機構は、電力需要源からの所定電力の供給
    要請信号を受けて、前記発電電動機による発電出力が前
    記所定電力となるように、前記水路を落下する海水の流
    量を調整することを特徴とする請求項1に記載の発電設
    備。
  4. 【請求項4】 上下関係に設けられた上ダムおよび下ダ
    ムと、前記上ダムから前記下ダムへ水を導入する第1水
    路と、前記下ダムに貯留された水を前記上ダムに排水す
    る第2水路と、前記第1水路に設けられた水車と、前記
    第2水路に設けられたポンプと、前記水車に連結された
    発電機と、前記ポンプに連結された電動機とを具備し、
    前記水車の運転と前記ポンプの運転とを切り替えること
    によって発電または揚水が行われる発電設備であって、 前記上ダムは海洋であり、かつ、前記下ダムは地下に設
    けられた水槽であり、 電力需要が旺盛な時間帯に海洋から前記水槽に海水を落
    下させて前記水車を運転することにより前記発電機によ
    る発電を行い、 電力需要が少ない時間帯に夜間電力または余剰電力を用
    いて前記電動機を動作させて前記ポンプを運転させるこ
    とにより前記水槽に溜まった海水を海洋へ排水すること
    を特徴とする発電設備。
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