JP2004137833A - 非開削推進装置 - Google Patents

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Hiromasa Nakauchi
中内 啓雅
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Abstract

【課題】ドリルヘッドに内蔵された電子回路への電力供給を比較的簡単な構成で容易に行うことができる非開削推進装置を提供すること。
【解決手段】土壌を掘削するドリルヘッド8を含む推進体4と、ドリルヘッド8に内蔵された電子回路35と、を備えた非開削推進装置。ドリルヘッド8には、更に、電子回路35に電力を供給するためのバッテリ58が内蔵されている。電子回路35は、探査信号を送信、受信するためのレーダ回路52及び測定信号を通信するための通信手段56を含んでいる。このドリルヘッド8には、更に、電源制御回路54が内蔵されており、電源制御回路54は、非接触で外部から入力される入力信号、例えば赤外線入力信号に基づいて電子回路35に供給される電力を制御する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土壌中を掘進するドリルヘッドを含む推進体を備えた非開削推進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガス管、水道管などの埋設物を埋設するのに、埋設用溝などを掘削することなく施工する非開削推進工法が提案され実用に供されている。このような非開削推進工法では、土壌中を掘進する非開削推進装置が用いられる。この非開削推進装置は、土壌中を推進する推進体と、推進体を所定方向に回転駆動するとともに推進方向に駆動するための回転推進駆動手段とを備えており、この推進体は土壌を掘削するためのドリルヘッドと、ドリルヘッドと回転推進駆動手段との間で着脱自在に連結される接続パイプユニットとを含んでいる。
【0003】
非開削推進工法を行う土壌中には各種の埋設物、例えば埋設ガス管、埋設水道管などが埋設されており、それ故に、土壌中を推進する推進体(ドリルヘッド)がこの埋設物に当たってこれを破損するおそれがある。このようなことから、埋設物を探査するための探査装置を装備した非開削推進装置も提案されている。この種の非開削推進装置では、探査信号としての送信信号を生成する送信信号生成手段、探査信号を送信する送信アンテナ、及び反射探査信号を受信する受信アンテナがドリルヘッドに装備され、受信信号を演算処理する信号処理手段が車両(回転推進駆動手段が搭載されている車両)側に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−47885号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した非開削推進装置においては、接続パイプに電力を供給するための電力ケーブルが内蔵され、一対の接続パイプを着脱自在に連結すると、それらの電力ケーブルが相互に電気的に接続され、外部からの電力がこれら電力ケーブルを介して送信信号生成手段に供給される。このような構成であるので、各接続パイプに電力供給のための電力ケーブルを内蔵するとともに、これらを相互に接続するための接続端子を設けなければならず、接続パイプユニットの構成が複雑になる問題がある。加えて、相互に接続される接続パイプユニット間に土砂などの異物が侵入すると、両者間の電気的接続が遮断され、電力供給不良が生じる。
【0006】
本発明の目的は、ドリルヘッドに内蔵された電子回路への電力供給を比較的簡単な構成で容易に行うことができる非開削推進装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、土壌を掘削するドリルヘッドを含む推進体と、前記ドリルヘッドに内蔵された電子回路と、を備えた非開削推進装置であって、
前記ドリルヘッドには、更に、前記電子回路に電力を供給するためのバッテリが内蔵されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に従えば、推進体のドリルヘッドにバッテリが内蔵されているので、ドリルヘッドに内蔵された電子回路への電力供給は、このバッテリから行われる。従って、ドリルヘッドの掘進に伴って接続される接続ユニットに電力ケーブル及びこの電力ケーブルを接続するための接続端子を必要とせず、これによって、その構成を簡単にすることができる。また、土砂などの侵入による電力供給不良も発生することはなく、電子回路に電力を安定して供給することができる。
【0009】
また、本発明では、前記ドリルヘッドには、前記バッテリから前記電子回路に供給される電力を制御するための電源制御回路が内蔵されており、前記電源制御回路は、非接触で外部から入力される入力信号に基づいて前記電子回路に供給する電力を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明に従えば、ドリルヘッドに電力の供給を制御するための電源制御回路が内蔵され、この電源制御回路により電子回路に供給される電力を制御するので、電力の無駄な消費を抑えることができる。また、非接触で制御するので、外部から容易に制御することができる。尚、このような非接触制御として、無線通信、赤外線通信などを利用することができる。
【0011】
また、本発明では、前記電源制御回路は赤外線受光素子を含み、外部から入力される入力信号は赤外線信号であり、また前記ドリルヘッドには、赤外線伝送用ファイバが取り付けられており、前記赤外線信号は前記赤外線伝送用ファイバを通して前記赤外線受光素子に受光されることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、入力信号として赤外線信号が利用され、外部からの赤外線信号が赤外線伝送用ファイバを通して電源制御回路の赤外線受光素子に受光されるので、赤外線信号(入力信号)を赤外線受光素子に効率よく且つ確実に導くことができる。
【0013】
また、本発明では、前記ドリルヘッドには、更に、前記バッテリを充電するための充電手段が内蔵されていることを特徴とする。
本発明に従えば、ドリルヘッドに充電手段が内蔵されているので、バッテリを充電することにより、長期に渡って使用することができる。
【0014】
また、本発明では、前記充電手段は、外部からの磁界を受けて非接触で充電するための誘導コイルを含んでいることを特徴とする。
本発明に従えば、充電手段は誘導コイルを含んでいるので、外部からの磁界により誘導コイルに電流が生じ、この電流を充電電流として利用してバッテリを充電することができる。また、誘導コイルを利用するので、非接触で充電することができる。尚、外部からの磁界の付与は、例えば、この誘導コイルに近接対向して対向誘導コイルを配置し、対向誘導コイルに充電のための電流を流すようにすればよい。
【0015】
また、本発明では、前記ドリルヘッドには、更に、探査信号を送信する送信アンテナ及び反射探査信号を受信する受信アンテナが設けられており、前記電子回路は、前記探査信号を生成するための送信信号生成手段、前記受信アンテナの受信信号を増幅する増幅手段、及び前記増幅手段により増幅された前記受信信号を通信するための通信手段を含んでいることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、ドリルヘッドに内蔵された電子回路は送信信号生成手段、増幅手段及び通信手段を含んでおり、バッテリからの電力はこれらの手段に供給される。従って、バッテリからの電力を利用して、送信アンテナから送信される探査信号が生成されるとともに、受信アンテナに受信された反射探査信号が増幅され、増幅された受信信号が通信手段を介して外部に通信される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う非開削推進装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従う非開削推進装置の一例を用いた非開削推進工法の代表適用例を示す簡略斜視図であり、図2は、図1の非開削推進装置のドリルヘッドを簡略的に示す断面図であり、図3は、図2の非開削推進装置を簡略的に示すブロック図であり、図4は、図2の非開削推進装置における電源制御回路及びこれに関連する構成を示すブロック図であり、図5は、図4の電源制御回路の一部及びそれに関連する構成を示す部分拡大断面図である。
【0018】
図1において、図示の非開削推進装置は、土壌2内を掘削しながら推進する推進体4を備え、この推進体4は土壌中2において可撓性を有している。推進体4は、推進本体6と推進本体6の前端部に設けられたドリルヘッド8から構成され、推進本体6は着脱自在に連結される接続パイプユニット18から構成される。推進本体6を推進させるための回転推進駆動手段12は、例えば車両15に搭載され、推進本体6を介してドリルヘッド8を所定方向に回転駆動するとともに、例えば矢印14で示す推進方向に推進する。
【0019】
このような推進体4を用いて掘削する場合、土壌2に発進立坑16が掘削され、この発進立坑16から推進体4が土壌中に推進される。回転推進駆動手段12は例えば地上に設置され、この形態では、自走車両15に搭載されて工事現場に駐車して用いられ、回転推進駆動手段12はドリルヘッド8を回転駆動するとともに土壌2中に押し込み、このように駆動することによって、推進体4は土壌2中を推進方向に推進する。
【0020】
推進体4を利用した非開削推進工法では、ドリルヘッド8が土壌2中に貫入され、推進体4が推進するに伴い、推進体4の一部を構成する接続パイプユニット18が着脱自在に連結されて継ぎ足され、このようにして推進体4の掘削が行われる。回転推進駆動手段12によって推進体4を回転しながら矢印14で示す推進方向14に押し込むことによって、ドリルヘッド8を直進することができ、また回転駆動することなく上記推進方向に押し込むことによって、ドリルヘッド8を湾曲して進ませることができる。ドリルヘッド8の先端片側部には、図2に示すように傾斜部20が設けられており、それ故に、推進体4を単に押し込むことによって、ドリルヘッド8を湾曲して進ませることができる。作業操作者がドリルヘッド8の推進を上述したように操作することによって、埋設ガス管、埋設水道管などの埋設物を回避しながら推進体4を所定の推進方向に推進させることができる。
【0021】
土壌2には、また、到達立坑22が掘削され、推進体4はドリルヘッド8が到達立坑22に到達するまで掘削推進する。ドリルヘッド8が到達立坑22に到達すると、到達立坑22内にて、又は地上にてドリルヘッド8及びヘッド側接続パイプユニット18(図2参照)が外され、これらに代えて例えばポリエチレン製埋設管(図示せず)が接続される。そして、推進体4が発進立坑16に向けて引き戻され、埋設管を発進立坑16まで引き戻すことによって、埋設管が到達立坑22から発進立坑16まで埋設され、このようにして非開削で埋設管を土壌2中に埋設することができる。
【0022】
図2を参照して、図示の推進体4のドリルヘッド8について説明すると、ドリルヘッド8の軸線方向(図2において左右方向)に対して垂直な面における断面は円形状であり、その先端部には平坦な傾斜部20が設けられ、この傾斜部20によって先細状に形成されている。このドリルヘッド8の先端には噴出孔24が設けられ、この噴出孔24から掘削用水が噴出され、このように掘削用水を噴出させることによって、土壌2の掘削が容易となる。
【0023】
ドリルヘッド8の傾斜部20は平板状の誘電体基板26から構成され、この誘電体基板26の内側に送信アンテナ28及び受信アンテナ30が配設されている。この誘電体基板26の外側には、防護用の誘電体(図示せず)を設けるようにしてもよい。送信アンテナ28及び受信アンテナ30は例えばボータイアンテナから構成される。ドリルヘッド8のヘッドハウジング31内には、電子ユニット体32が内蔵されている。電子ユニット体32は中空円筒状のユニットハウジング34を備え、このユニットハウジング34内にICなどの各種電子部品から構成される電子回路35が収容され、これら電子回路35は、後述するレーダ回路52、電源制御回路54及び通信手段56を含んでいる。送信アンテナ28及び受信アンテナ30は導線36,38を介して電子ユニット体32(その電子回路35)に電気的に接続され、電子ユニット体32からの送信信号が導線36を介して送信アンテナ28に送給され、受信アンテナ30からの受信信号が導線38を介して電子ユニット体32に送給される。
【0024】
ドリルヘッド8には、更に、電子ユニット体32の電子回路35に電力を供給するためのバッテリ58が内蔵されている。ドリルヘッド8のヘッドハウジング31には仕切り壁59が設けられ、この仕切り壁59の前側の収容空間に電子ユニット体32が収容され、その後側の収容空間にバッテリ58が収容されている。バッテリ58と電子ユニット体35とは接続端子61,63などを介して電気的に接続され、バッテリ58からの電力が電子ユニット体32の電子回路35に供給される。
【0025】
次に、図3を参照して、上述した非開削推進装置における信号処理について説明する。この非開削推進装置は、推進体4のドリルヘッド8側に装備される推進側レーダ装置60と、地上側に設置される地上側処理装置62とから構成される。推進側レーダ装置60は、送信信号を生成するための送信信号生成手段64を備え、この送信信号生成手段64にて生成された送信信号が送信アンテナ28に送給され、この送信アンテナ28から探査信号として送信される。送信アンテナ28から送信された後地中埋設物66に反射された反射探査信号は、受信アンテナ30に受信され、この受信信号が増幅手段68(例えば、増幅回路から構成される)に送給されて増幅され、その後通信手段56(例えば、通信回路から構成される)により外部に通信され、このようにして受信探査信号が測定信号として伝送される。この形態では、送信信号生成手段64及び増幅手段68がレーダ回路52を構成する。
【0026】
レーダ回路52及び通信手段56には、ドリルヘッド8内のバッテリ58からの電力が供給され、この電力が電源制御回路54によりオン・オフ制御されるように構成されている。図4をも参照して、図示の電源制御回路54は、フォトダイオード70、増幅器72、制御用マイコン74、リレー回路76及びスイッチ回路78を備えている。赤外線受光素子としてのフォトダイオード70は、外部からの赤外線信号、この形態では赤外線のオン・オフ信号を受光し、増幅器72は受光した赤外線信号を増幅する。制御用マイコン74は、受信した赤外線信号がオン信号のときには作動信号を生成し、この作動信号に基づいてリレー回路76が作動され、スイッチ回路78が閉状態となる。スイッチ回路78が閉になると、バッテリ58からの電力がこのスイッチ回路78を通してレーダ回路52(送信信号生成手段64及び増幅手段68)及び通信手段56に供給される。従って、バッテリ58からの電力を利用してレーダ回路52及び通信手段56が作動し、地中埋設物66の上述した探査が行われる。一方、受信した赤外線信号がオフ信号のときには、この制御用マイコン74は不作動信号を生成し、この不作動信号に基づいてリレー回路76の作動が停止し、スイッチ回路78が開状態となる。スイッチ回路78が開になると、バッテリ58からの電力供給が停止し、レーダ回路52及び通信手段68の作動が停止し、地中埋設物66の探査が終了する。このように外部からの赤外線信号を利用してスイッチ回路78を切り換えるので、非接触によりバッテリ58からの電力供給をオン、オフ制御することができる。
【0027】
電源制御回路54は、更に、バッテリ58からの電力を供給するための電源回路80を含んでいる。この電源回路80は、バッテリ58からの電力を増幅器72、制御用マイコン74及びリレー回路76に供給し、この電力を利用して電源制御回路54が作動される。
【0028】
また、地上側処理装置62は、受信手段82(例えば、受信回路から構成される)、信号処理手段84、記憶手段86及び表示手段88を備えている。受信手段82は、推進側レーダ装置60の通信手段56からの測定信号を受信し、この測定信号が信号処理手段84に送給される。信号処理手段84は、例えばマイクロプロセッサから構成され、推進側レーダ装置60からの測定信号を所要の通りに処理して探査画像情報(即ち、埋設物66の埋設情報)を生成し、この探査画像情報が記憶手段86に記憶され、また表示手段88に送給されてこの探査画像情報が表示される。記憶手段86は、例えばハードディスク駆動装置から構成され、表示手段88は、例えば液晶表示装置から構成される。
【0029】
このような非開削推進装置においては、ドリルヘッド8にバッテリ58が内蔵され、このバッテリ58からの電力がドリルヘッド8内の電子回路35(レーダ回路52など)に供給されるので、外部から接続パイプユニット18を介してドリルヘッド8側に電力を供給する必要はなく、推進体4、特に接続パイプユニット18に関連する構成を簡単にすることができるとともに、ドリルヘッド8内の電子回路35への電力供給不良の発生を防止することができる。また、ドリルヘッド8に通信手段56が内蔵され、受信アンテナ30にて受信した受信信号が通信手段56から地上側処理装置62に通信されるので、ドリルヘッド8から接続パイプユニット18を介して地上側処理装置62側に伝送する必要はなく、接続パイプユニット18に関連する構成を一層簡単にすることができる。
【0030】
次に、図5を参照して、外部からの赤外線信号の入力様式について説明すると、この形態では、ドリルヘッド8のヘッドハウジング31の所定部位に取付孔が設けられ、この取付孔に赤外線伝送用ファイバ92の一端部が取り付けられている。この伝送用ファイバ92の他端部は電源制御回路54のフォトダイオード70の受光部に延びている。オン・オフ制御はリモコン94により行われ、リモコン94の送信部96からの赤外線信号が伝送用ファイバ92に受光され、かく受光された赤外線信号は伝送用ファイバ92を通してフォトダイオード70に伝送され、電源制御回路54は、この赤外線信号に基づいてバッテリ58からの電力供給をオン、オフ制御する。このように伝送用ファイバ92を設けることによって、リモコン94からの赤外線信号をフォトダイオード70に確実に伝送することができ、非接触でもって電力供給をオン、オフ制御することができる。
【0031】
この伝送用ファイバ92のヘッドハウジング31への取付けは、例えば、図6に示すように行うことができる。図6(a)に示す形態では、ヘッドハウジング31の取付孔が断面円形状に形成され、この取付孔に伝送用ファイバ92の一端部が、例えば接着剤により固定されている。このように接着固定することによって、外部からヘッドハウジング31内への地中水、土砂などの浸入を防止することができる。この伝送用ファイバ92は、その直径が例えば1mm程度の小さいものが望ましく、このような大きさにすることによって、掘削時の水圧に充分に耐えることが可能となる。
【0032】
図6(b)に示す他の形態では、ヘッドハウジング31の取付孔は、その外側部の内径が外側に向けてテーパ状に漸増し、このような取付孔に伝送用ファイバ92Aの一端部が、例えば溶融により固定されている。このように溶融固定するようにしても、ヘッドハウジング31と伝送用ファイバ92Aとの間を確実に密封し、地中水、土砂などの浸入を防止することができる。このように構成することによって、伝送用ファイバ92Aの一端面の面積(即ち、リモコン94からの赤外線信号を受光する領域)を大きくすることができ、リモコン94からの赤外線信号をより確実に受光することができる。このような伝送用ファイバ92Aは、その直径が例えば1mm程度で、一端(拡大された先端)の直径が2mm程度に形成される。
【0033】
図6(c)に示す他の変形形態では、ヘッドハウジング31の取付孔は図6(b)に示す形状と実質上同じであるが、伝送用ファイバ92Bの構成が異なっている。即ち、この形態では、伝送用ファイバ92Bは、図6(a)に示す伝送用ファイバ92と同様の構成のファイバ本体97と、このファイバ本体97の一端面に接続される伝送用カバーファイバ98とから構成され、ヘッドハウジング31の取付孔の外側部(内径が外側に向けてテーパ状に漸増している部分)にカバーファイバ98が取り付けられ、その内側部(内径が等しく延びている部分)にファイバ本体97の一端部が取り付けられている。このように二つの部分から構成しても、図6(b)に示す形態と同様の作用効果が達成される。
【0034】
尚、この実施形態では伝送用ファイバ92(92A,92B)を設けているが、この伝送用ファイバ92を省略するようにしてもよい。この場合、ヘッドハウジング31の取付孔にカバー部材を取り付けて密封し、この取付孔内に、又は取付孔の内側にフォトダイオード70を配設するようにすればよい。
【0035】
次に、図7を参照して、非開削推進装置の第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態の非開削推進装置の推進側レーダ装置を簡略的に示すブロック図であり、この第2の実施形態では、バッテリとして複数個のバッテリが搭載され、これらバッテリからの電力供給がオン・オフ制御されるように構成されている。
【0036】
図7において、第2の実施形態では、ドリルヘッド8に内蔵されるバッテリ58Aが複数個(この形態では4個)バッテリ、即ち第1〜第4バッテリ102,104,106,108から構成されている。また、このことに関連して、リレー回路76Aが第1〜第4リレー回路110,112,114,116から構成されているとともに、スイッチ回路78Aが第1〜第4スイッチ回路118,120,122,124から構成されている。更に、電源回路80が増幅器72,制御用マイコン74及び第1〜第4リレー回路110〜116に接続され、バッテリ58Aからの電力が電源回路80を介して増幅器72、制御用マイコン74及び第1〜第4リレー回路110〜116に供給される。更にまた、リモコン(図示せず)からは電力供給するバッテリ102〜108に対応した赤外線入力信号、即ち第1〜第4チャンネルの赤外線信号が入力される。この第2の実施形態のその他の構成は、図1〜図5に示す第1の実施形態と実質上同一である。
【0037】
この第2の実施形態において、リモコンから第1(又は第2、第3、第4)チャンネルの赤外線信号が入力されると、電源制御回路54Aのフォトダイオード70がこの赤外線信号を受光し、この受光信号が増幅器72で増幅された後に制御用マイコン74に送給される。制御用マイコン74は、赤外線信号が第1(又は第2、第3、第4)チャンネルの信号である場合に、赤外線信号に基づいて生成した作動信号を第1(又は第2、第3、第4)リレー回路110(又は112,114,116)に送給する。かくすると、この作動信号に基づいて第1(又は第2、第3、第4)リレー回路110(又は112,114,116)が作動され、第1(又は第2、第3、第4)スイッチ回路118(又は120,122,124)が閉状態となり、第1(又は第2、第3、第4)バッテリ102(又は104,106,108)からの電力が第1(又は第2、第3、第4)スイッチ回路118(120,122,124)を介してレーダ回路52(送信信号生成手段64及び増幅手段68)及び通信手段56に供給される。従って、第1(又は第2、第3、第4)バッテリ102(又は104,106,108)からの電力を利用してレーダ回路52及び通信手段56が作動する。
【0038】
この非開削推進装置では、容易に理解される如く、例えば、第1バッテリ102の電力を消費すると、リモコン(図示せず)から赤外線信号を入力して第1バッテリ102からの電力供給を停止し、そして、他のバッテリ(第2〜第4のバッテリ104〜108のいずれか)から電力供給を行うようになり、このように第1〜第4バッテリ102〜108を切り換えて使用することによって、バッテリ58Aからの電力供給を長く行うことができる。
【0039】
尚、第2の実施形態では、バッテリ58Aを第1〜第4バッテリ102〜108から構成しているが、このような構成に限定されず、2個又は3個、或いは5個以上のバッテリから構成するようにしてもよい。
【0040】
次いで、図8及び図9を参照して、非開削推進装置の第3の実施形態について説明する。図8は、第3の実施形態の非開削推進装置の推進側レーダ装置を簡略的に示すブロック図であり、図9は、図8の非開削推進装置のドリルヘッドの一部を簡略的に示す部分拡大断面図であり、この第3の実施形態では、バッテリを充電するための充電手段がドリルヘッドに搭載されている。
【0041】
図8及び図9において、第3の実施形態における非開削推進装置では、ドリルヘッド8のヘッドハウジング31内に充電手段132が内蔵されている。この充電手段132は誘導コイル134及び充電回路136を有し、後述する如くして誘導コイル134に充電電流が誘導され、この充電電流が充電回路136を介してバッテリ58に充電される。
【0042】
この形態では、赤外線信号を電源制御回路54のフォトダイオード70に導くための赤外線伝送用ファイバ92Cが設けられ、この伝送ファイバ92Cの一端部がヘッドハウジング31の取付孔に取り付けられている。充電手段132の誘導コイル134は、図9に示すように、伝送用ファイバ92Cの一端部内に格納され、この一端面に近接して配置される。第3の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0043】
この第3の実施形態において、バッテリ58を充電するときには、充電ユニット140をヘッドハウジング31の伝送用ファイバ92Cの一端面に近接して位置付ければよい。充電ユニット140には対向誘導コイル142が内蔵され、この対向誘導コイル142が外部電源に電気的に接続される。従って、対向誘導コイル142を誘導コイル134に近づけると、対向誘導コイル142を流れる電流により発生する磁界がドリルヘッド8側の誘導コイル134を横切り、これにより、誘導コイル134に電流が生じ、この電流を充電電流として利用してバッテリ58の充電が行われる。従って、ドリルヘッド8の外部から非接触でバッテリ58を充電することができ、充電することにより長く使用することができる。また、この形態では、伝送用ファイバ92Cの一端部に誘導コイル134を格納しているので、充電時における充電ユニット140の対向誘導コイル142とドリルヘッド8側の誘導コイル134との間隔を小さくすることができ、これにより、バッテリ58を効率よく充電することができる。
【0044】
以上、本発明に従う非開削推進装置の各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明の請求項1の非開削推装置によれば、推進体のドリルヘッドにバッテリが内蔵され、このバッテリからの電力がドリルヘッド内の電子回路に供給されるので、ドリルヘッドの掘進に伴って接続される接続ユニットに電力ケーブル及びこの電力ケーブルを接続する接続端子を必要とせず、これによって、推進体の構成を簡単にすることができ、また土砂などの侵入による電力供給不良も発生せず、電力を安定して供給することができる。
【0046】
また、本発明の請求項2の非開削推進装置によれば、ドリルヘッドに内蔵された電源制御回路により電子回路に供給される電力を制御するので、電力の無駄な消費を抑えることができる。また、非接触で制御するので、外部から容易に制御することができ、また地中水、土砂などの浸入を防止することができる。
【0047】
また、本発明の請求項3の非開削推進装置によれば、外部からの赤外線信号が赤外線伝送用ファイバを通して電源制御回路の赤外線受光素子に受光されるので、赤外線信号(入力信号)を赤外線受光素子に効率よく且つ確実に導くことができる。
【0048】
また、本発明の請求項4の非開削推進装置によれば、ドリルヘッドに充電手段が内蔵されているので、バッテリを充電することにより、長期に渡って使用することができる。
【0049】
また、本発明の請求項5の非開削推進装置によれば、充電手段は誘導コイルを含んでいるので、外部からの磁界を加えることにより誘導コイルに電流を生じさせ、この電流を利用してバッテリを充電することができる。また、誘導コイルを利用するので、非接触で充電することができる。
【0050】
また、本発明の請求項6の非開削推進装置によれば、ドリルヘッドに送信信号生成手段、増幅手段及び通信手段が内蔵される形態のものに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う非開削推進装置の一例を用いた非開削推進工法の代表適用例を示す簡略斜視図である。
【図2】図1の非開削推進装置のドリルヘッドを簡略的に示す断面図である。
【図3】図2の非開削推進装置を簡略的に示すブロック図である。
【図4】図2の非開削推進装置における電源制御回路及びこれに関連する構成を示すブロック図である。
【図5】図4の電源制御回路の一部及びそれに関連する構成を示す部分拡大断面図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、それぞれ、伝送用ファイバのヘッドハウジングへの取付け構造を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図7】本発明に従う非開削推進装置の第2の実施形態における推進側レーダ装置を簡略的に示すブロック図である。
【図8】本発明に従う非開削推進装置の第3の実施形態における推進側レーダ装置を簡略的に示すブロック図である。
【図9】図8の推進側レーダ装置における誘導コイル及びそれに関連する構成を簡略的に示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
4 推進体
6 推進本体
8 ドリルヘッド
12 回転推進駆動手段
18 接続パイプユニット
28 送信アンテナ
30 受信アンテナ
31 ヘッドハウジング
32 電子ユニット体
35 電子回路
52 レーダ回路
54,54A 電源制御回路
56 通信手段
58,58A バッテリ
60 推進側レーダ装置
62 地上側処理装置
70 フォトダイオード
92,92A,92B,92C 伝送用ファイバ
94 リモコン
132 充電手段
134 誘導コイル
136 充電回路
142 対向誘導コイル

Claims (6)

  1. 土壌を掘削するドリルヘッドを含む推進体と、前記ドリルヘッドに内蔵された電子回路と、を備えた非開削推進装置であって、
    前記ドリルヘッドには、更に、前記電子回路に電力を供給するためのバッテリが内蔵されていることを特徴とする非開削推進装置。
  2. 前記ドリルヘッドには、前記バッテリから前記電子回路に供給される電力を制御するための電源制御回路が内蔵されており、前記電源制御回路は、非接触で外部から入力される入力信号に基づいて前記電子回路に供給する電力を制御することを特徴とする請求項1記載の非開削推進装置。
  3. 前記電源制御回路は赤外線受光素子を含み、外部から入力される入力信号は赤外線信号であり、また前記ドリルヘッドには、赤外線伝送用ファイバが取り付けられており、前記赤外線信号は前記赤外線伝送用ファイバを通して前記赤外線受光素子に受光されることを特徴とする請求項2記載の非開削推進装置。
  4. 前記ドリルヘッドには、更に、前記バッテリを充電するための充電手段が内蔵されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非開削推進装置。
  5. 前記充電手段は、外部からの磁界を受けて非接触で充電するための誘導コイルを含んでいることを特徴とする請求項4記載の非開削推進装置。
  6. 前記ドリルヘッドには、更に、探査信号を送信する送信アンテナ及び反射探査信号を受信する受信アンテナが設けられており、前記電子回路は、前記探査信号を生成するための送信信号生成手段、前記受信アンテナの受信信号を増幅する増幅手段、及び前記増幅手段により増幅された前記受信信号を通信するための通信手段を含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の非開削推進装置。
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