JP2004136915A - トレイのカバーフイルムシール装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】カバーフイルムを、しわを形成することなくトレイに溶着する。
【構成】トレイ15のフランジ29を係合するシール台25が上昇する過程で、カバーフイルム31に被包装物62が接触したあと、フイルム押え40がバネ39の弾力を用い、被包装物の周囲で前記フイルム31を押し付け、さらなるシール台25の上昇運動は、スプリング抵抗体37の弾力に抗してトレイ周縁のフランジ29を、その上のシーラ34に押し付け前記フイルム31をフランジ29に溶着し、溝41に切断刃38を沈めてフイルム31を切断する。結果としてトレイ上面より盛り上がった被包装物でも、フイルムにしわを形成することなく密封が可能である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレイに被せたカバーフイルムを、前記トレイ周縁のフランジ部分に溶着する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
水平軌道上において、多数のプラステイックトレイを縦列運搬しながら、これら各トレイに対し、例えばブロック肉のような被包装物を順次収容したあと、前記各トレイにカバーフイルムを被せると共に、同カバーフイルムを前記各トレイ周縁に溶着する包装機が提供されているが、トレイ上に盛り上がる前記被包装物により、フイルムはトレイより上に押上げられる結果、フイルムの溶着部分には無数のひだが形成されるという欠点があり、商品として美観が損なわれる問題があった。
【0003】
【その解決手段】
そこで本発明は、多数のタッチバーを架設する両側一対のエンドレスチェンの回転で、トレイを前記タッチバーで押して軌道プレート上でスライド移動させる運搬機構と、1ピッチずつ移動する前記トレイの停止セクションで、同トレイ周縁のフランジを支えるシール台を上動させるトレイ持ち上げ機構と、前記停止セクション上域の支持板に、前記トレイフランジと同輪郭の加熱シーラ及び同シーラをそれぞれ取り囲む、中側の切断刃並びに、外側の弾性フイルム押えとを支持して構成する溶着セット機構と、前記トレイの持ち上げ機構と前記溶着機構との間で帯状フイルムを間欠移動させるフイルム移動機構とにより構成する。
【0004】
多数のタッチバーを架設する両側一対のエンドレスチェンが1ピッチずつ移動することとより、これら各タッチバーにより各トレイは軌道プレート上をスライドさせして1ピッチずつ移動し、停止セクションでトレイが停止すると、同トレイ周縁のフランジと同輪郭のシール台の上動により、同トレイ上域の、同トレイフランジと同輪郭の加熱シーラに向け持ち上がるので、帯状フイルムはトレイに収容した被包装物に被さる。さらなるシール台の上昇運動継続により、前記シーラ周囲の弾性フイルム押えがフイルムをシール台に押えながら被包装物で同フイルムを突き上げる形になるので、シール台は、前記フイルムを緊張した状態でシーラに押し付け溶着すると同時に、トレイ周囲で切断刃がフイルムを押し切ることになる。
【0005】
【発明の実施形態】
装置全体の側面を示す図2及び、同平面を示す図3のごとく、トレイの運搬機構10は、チェンホイル11に支持した両側一対のエンドレスチェン12に、一定間隔でタッチバー13を架設して形成し、前記ホイル11はチェン12を、各タッチバー13の間隔と同ピッチで矢印14の方向に断続移動することができ、この場合、横2列に配置したトレイ15は、両側のガイドバー16の間に設置した軌道プレート17上をスライドして移動する。
【0006】
前記運搬機構の停止セクシヨン20には、図4に示すごとく同運搬機構10を跨ぐように門型のフレーム21を、機台18に固定するボス19に固着して設置する。前記フレームは4本の脚22を備え、図2のごとく各脚22間に架設固定する支え板33のスリーブ23に、スライド棒24を上下スライド自在に支持し、該スライド棒24の上に、トレイ15の周縁のフランジと同輪郭のシール台25を固定する。また両スライド棒を繋ぐステー24と、下方のクランク機構27とをコンロット28を介して連結し、、トレイ15が停止セクション20で停止すると、前記クランク27が構成する持ち上げ機構が、各スライド棒24をスリーブ23に沿って押し上げる結果、図1のように中抜き形のシール台25は周囲のフランジ29を支えトレイ15を持ち上げる。
【0007】
図2において軸30に支持する帯状フイルム31は、リール32の巻き取りにより、トレイ15の上域を、運搬機構10の運動に合せて移動するが、同フイルム31を隔てて上部に、図1のトレイ15のフランジと同輪郭のシーラ34を配置している。同シーラ34は逆椀型で、上部2段の支持板35にスライド自在に支持する複数のスピンドル36の下端と連結し、また各スピンドル36の回りにそれぞれコイルスプリングにより形成した抵抗体37を配置し、シール台25によるトレイ15の持ち上げにより、抵抗体37の弾力がフランジ29に対するシーラ34の挟圧力を強めるものであり、カバーフイルム31をフランジ29に溶着するのである。なおスプリング製抵抗体37に変え、流体シリンダでスピンドルを押し返す構造の抵抗体を構成することができる。
【0008】
また前記シーラ37を囲繞する状態で支持板35に、連続形状の切断刃38を設置すると共に、該切断刃38の回りに、バネ39を介して連続形状のフイルム押え40を配置して溶着セット機構60を構成し、該溶着セット機構の下方において、切断刃38との対向部に連続溝41を形成する。この結果、シール台25がトレイ15を上動させる過程で、連続的なシール台25と、フイルム押え40とでフイルム31を挟持しながらフランジ29をシーラ34に押し付け、さらなるシール台25の上動運動で抵抗体37の抗力を強めながら、溝41に突入する切断刃38でフイルム31を、フランジ29の外輪郭に合せてカットするのである。
【0009】
図2において既に説明した運搬機構10を跨ぐ門型のフレーム21には、図4に示す溶着セット機構60を固定した支持板35を、方形のスライド枠24に支持する。前記のスライド枠24は図4〜図6との比較で差異が理解できるように、水平方向に変位自在である。
【0010】
図7の拡大図に示すように、門型フレーム21に固定連結するブラケット45に4個のコロ46を配置し、これら各コロ46は、既に説明したスライド枠24を変位自在に支持するもので、同スライド枠24の両端にねじ47で固定した噛付き具48は、その切り込み部49に支持板を引っ掛け且つセットボルト50で固定する。つまり図5では溶着セット機構60の支持板35を、両側の噛付き具48で支持する状態を示し、逆に両側のねじ47及びセットボルト50を操作することで、トレイの形状変化に対応して溶着セット機構60の分離が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の正面断面図
【図2】装置全体の側面図
【図3】前図の平面図
【図4】フレームの正面図
【図5】スライド枠が変位した前図との対比図
【図6】前図の平面図
【図7】フレームの部分拡大図
【符号の説明】
10…運搬機構
12…エンドレスチェン
13…タッチハバー
15…トレイ
16…スライド板
20…停止セクション
21…門型フレーム
22…脚
24…スライド棒
27…クランク−持ち上げ機構
29…フランジ
31…フイルム
34…シーラ
35…支持板
37…抵抗体
38…切断刃
39…バネ
40フイルム押え
48…噛付き
60…溶着セット機構
62…被包装物

Claims (4)

  1. 多数のタッチバーを架設する両側一対のエンドレスチェンの回転で、トレイを前記タッチバーで押して軌道プレート上でスライド移動させる運搬機構と、1ピッチずつ移動する前記トレイの停止セクションで、同トレイ周縁のフランジを支えるシール台を上動させるトレイ持ち上げ機構と、前記停止セクション上域の支持板に、前記トレイフランジと同輪郭の加熱シーラ及び同シーラをそれぞれ取り囲む、中側の切断刃並びに、外側の弾性フイルム押えとを支持して構成する溶着セット機構と、前記トレイの持ち上げ機構と前記溶着機構との間で帯状フイルムを間欠移動させるフイルム移動機構とにより構成するシール装置。
  2. トレイをスライド移動させる軌道プレートを跨ぐようにフレームを配置する一方、前記フレームに対し、前記軌道プレート上から同軌道プレート外に変位自在にスライド枠を支持すると共に、前記スライド枠に取付け自在に支持した支持板に溶着セット機構を固定する請求項1に記載の装置。
  3. 上部の支持板と、下部の溶着セット機構との間に、スプリング弾力を利用する抵抗体を介設し、該抵抗体の弾力に抗してシール台をシーラに圧接するように構成した請求項1及び2それぞれにに記載の装置。
  4. 上部の支持板と、下部の溶着セット機構との間に、流体圧を利用する抵抗体を介設し、該抵抗体の流体圧力に抗してシール台とシーラとを圧接するように構成した請求項1及び2それぞれに記載の装置。
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