JP2004136913A - 飲料自動定量注出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料を安定的に定量注出することができる飲料自動定量注出装置を提供する。
【解決手段】飲料導管10内を流れる飲料の流量を検出する流量検出手段16と、この下流側に設けられ、飲料導管10内を流れる飲料を冷却する冷却槽11とを備え、飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置において、冷却槽11の上流側における飲料の温度を測定する第1の温度測定手段17と、冷却槽11の下流側における飲料の温度を測定する第2の温度測定手段18と、これらにより測定された各温度における飲料の密度を算出し密度誤差補正値を算出する密度誤差補正演算処理部22と、流量と密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正する注出補正処理部23とを備えたものである。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置に関し、より詳しくは、例えばビールや炭酸水等の発泡性飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビールや炭酸水等の発泡性飲料の飲料ディスペンサには、この発泡性飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置が用いられている。
【0003】
図9は、従来の飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。この図9において、飲料自動定量注出装置は、注出装置本体1の外部に設けられた飲料タンク2および炭酸ガスボンベ3から供給される発泡性飲料を定量注出するものである。飲料タンク2は、発泡性飲料の飲料原液の供給源であり、炭酸ガスボンベ3は、発泡性飲料を形成する炭酸ガスの供給源である。飲料タンク2の飲料取出口には図示しないディスペンサヘッドが着脱可能に装着されている。このディスペンサヘッドは、ガス導入管4を介して炭酸ガスボンベ3に取付けられた減圧弁(図示せず)に接続されている。
【0004】
注出装置本体1内には、飲料タンク2および炭酸ガスボンベ3から供給される発泡性飲料の流路となる飲料導管10が配設されている。この飲料導管10は、飲料導入管10a、飲料冷却管10bおよび飲料導出管10cから構成されている。飲料導入管10aは、その基端部が注出装置本体1外にある飲料タンク2のディスペンサヘッドに接続されており、その先端部が飲料冷却管10bに接続されている。飲料冷却管10bは、その基端部が飲料導入管10aと接続され、その先端部が飲料導出管10cに接続されている。この飲料冷却管10bは、コイル状に巻回された形状を有しており、冷却槽11内の冷却水に浸漬した状態で配設されている。ここに、冷却槽11内の冷却水は、図示しない冷却装置により冷却されている。飲料導出管10cは、その基端部が飲料冷却管10bと接続され、その先端部が飲料吐出弁12に接続されている。飲料吐出弁12は、弁駆動装置13により開閉されるものである。この飲料吐出弁12には、飲料吐出ノズル14が取付けられている。この飲料吐出ノズル14の下方には、カップ等の飲料容器Cを載置するための載置台15が設けられている。
【0005】
飲料導入管10aの所定の個所には、該飲料導入管10a内を流れる発泡性飲料の流量を検出するための流量検出手段16が設けられている。流量検出手段16は、検出した流量に関する情報を流量信号aとして制御部60に出力するものである。
【0006】
制御部60は、流量検出手段16から入力した流量信号aに基づき発泡性飲料の注出を制御するものである。より詳細には、制御部60は、弁駆動装置13に対して弁駆動指令bを発して飲料吐出弁12を開状態にさせ、流量検出手段16から入力した流量信号aに含まれる流量の積算値の大きさ、つまり流量に積算時間を乗じて得られる体積量の大きさが予め設定した値となった場合に、弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発して飲料吐出弁12を閉状態にさせて飲料吐出ノズル14からの発泡性飲料の注出を制御するものである。
【0007】
ここで、制御部60で得られる体積量は、飲料吐出ノズル14から吐出される発泡性飲料の注出量と略一致するものである。これについて説明すると、通常の使用状態においては、流量検出手段16による検出個所を流れた発泡性飲料が該検出個所から閉状態となっている飲料吐出弁12まで待機飲料として充たされている。そのため、飲料吐出弁12が開状態となったことにより、流量検出手段16により検出された流量に基づき得られる体積量に対応する量だけ飲料吐出ノズル14から吐出されることになる結果、該体積量と発泡性飲料の注出量とは略一致することになる。
【0008】
以上のような構成を有する飲料自動定量注出装置の動作について説明する。利用者が載置台15に飲料容器Cを載置して販売ボタンを押す。そうすると、この販売ボタンから制御部60に販売指令dが発せられる。制御部60は、上述のように弁駆動装置13に弁駆動指令bを発する。これにより、飲料吐出弁12は開状態になり、飲料吐出ノズル14から飲料容器Cに発泡性飲料が注出される。より詳細に説明すると、炭酸ガスボンベ3から供給された炭酸ガスの圧力により飲料タンク2から供給された飲料が発泡性飲料として飲料導入管10aを流れる。飲料導入管10aを流れた発泡性飲料が飲料冷却管10bに達すると、該発泡性飲料は冷却槽11内の冷却水と熱交換が行われて冷却される。飲料冷却管10bを流れて冷却された発泡性飲料は、飲料導出管10cを流れ、飲料吐出ノズル14から吐出されて飲料容器Cに注出される。
【0009】
一方、流量検出手段16は検出した流量を流量信号aとして制御部60に出力する。制御部60は、入力した流量信号aの積算値の大きさが予め設定した値となったときに、弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発する。これにより、飲料吐出弁12は閉状態になり、発泡性飲料の注出が終了する。従って、制御部60が入力した流量信号aの積算値の大きさが予め設定した値となったときに発泡性飲料の注出を終了するので、毎回の発泡性飲料の注出量が定量になるものと考えられていた(特願2002−226498参照)。
【0010】
【特許文献1】
特許第2933372号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そのような飲料自動定量注出装置においては、流量検出手段16が流量を検出するのは、飲料導入管10aを流れる発泡性飲料、すなわち飲料冷却管10bで冷却される前の発泡性飲料である。ところが、実際に飲料吐出ノズル14から注出される発泡性飲料は、飲料冷却管10bで冷却されたものであり、流量検出手段16で検出される発泡性飲料(以下、検出飲料ともいう)と、実際に注出される発泡性飲料(以下、注出飲料ともいう)との間には温度差がある。そのため、検出飲料の密度と、注出飲料の密度とには誤差があり、これにより、流量検出手段16により検出した流量に基づき得られた体積量が実際の発泡性飲料の注出量には一致しないことになる。
【0012】
特に、注出飲料は、飲料冷却管10bで冷却されるために毎回略同じ温度に保持されているが、検出飲料は、毎回略同じ温度であるとは限らず、温度にばらつきがある。そのため、飲料容器Cへの発泡性飲料の注出毎における検出飲料の密度と、注出飲料の密度との誤差は一定ではないので、各飲料容器Cへの発泡性飲料の注出量は一定にはならず、発泡性飲料の定量注出が困難であった。尚、上記の問題は発泡性飲料だけに限らず、例えば清涼飲料等の飲料においても同様の問題があった。
【0013】
本発明は、上記実情に鑑みて、飲料を安定的に定量注出することができる飲料自動定量注出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料自動定量注出装置は、飲料導管内を流れる飲料の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の下流側に設けられ、前記飲料導管内を流れる飲料を冷却する冷却手段とを備え、前記冷却手段によって冷却された飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置において、前記冷却手段の上流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を測定する第1の温度測定手段と、前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を測定する第2の温度測定手段と、前記第1の温度測定手段および第2の温度測定手段により測定されたそれぞれの温度における前記飲料の密度を算出し、かつ前記第2の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記第1の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出する密度誤差補正演算手段と、前記流量検出手段により検出された飲料の流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正する注出補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項2に係る飲料自動定量注出装置は、上記の請求項1において、前記流量検出手段が、前記飲料導管内の飲料の流速と、予め設定された流速補正係数とに基づき該飲料の流量を検出するものであり、前記第1の温度測定手段により測定された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、前記流量検出手段が流量の検出を行う個所における前記飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出する内径誤差補正演算手段を備え、前記注出補正手段は、前記流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、前記内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項3に係る飲料自動定量注出装置は、上記の請求項1において、前記流量検出手段が超音波の伝播時間に基づき前記飲料導管内の飲料の流量を検出するものであり、前記超音波式流量検出手段における超音波の伝播時間に基づき超音波の速度を算出し、予め設定された飲料の温度と超音波の速度との関係から前記算出した速度を飲料の温度に換算する温度演算手段を備え、前記密度誤差補正演算手段は、前記温度演算手段により換算された温度における前記飲料の密度と、前記第2の温度測定手段により測定された温度における前記飲料の密度とを算出するとともに、前記第2の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記温度演算手段の換算温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出するものであり、前記注出補正手段は、前記超音波式流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項4に係る飲料自動定量注出装置は、飲料導管内を流れる飲料を冷却する冷却手段を備え、前記冷却手段によって冷却された飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置において、前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段により検出された流量に基づいて飲料の注出量を補正する注出補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項5に係る飲料自動定量注出装置は、上記の請求項4において、前記流量検出手段が、前記飲料導管内の飲料の流速と、予め設定された流速補正係数とに基づき該飲料の流量を検出するものであり、前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度における前記飲料の密度と、予め設定された基準温度における前記飲料の密度とを算出するとともに、前記温度検出手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記基準温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出する密度誤差補正演算手段と、前記温度検出手段により検出された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、前記流量検出手段が流量の検出を行う個所における前記飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出する内径誤差補正演算手段とを備え、前記注出補正手段は、前記流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、前記内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料自動定量注出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。この図1において、飲料自動定量注出装置は、注出装置本体1の外部に設けられた飲料タンク2および炭酸ガスボンベ3から供給される発泡性飲料を定量注出するものである。飲料タンク2は、発泡性飲料の飲料原液の供給源であり、炭酸ガスボンベ3は、発泡性飲料を形成する炭酸ガスの供給源である。飲料タンク2の飲料取出口には図示しないディスペンサヘッドが着脱可能に装着されている。このディスペンサヘッドは、ガス導入管4を介して炭酸ガスボンベ3に取付けられた減圧弁(図示せず)に接続されている。
【0021】
注出装置本体1内には、飲料タンク2および炭酸ガスボンベ3から供給される発泡性飲料の流路となる飲料導管10が配設されている。この飲料導管10は、飲料導入管10a、飲料冷却管10bおよび飲料導出管10cから構成されている。飲料導入管10aは、その基端部が注出装置本体1外にある飲料タンク2のディスペンサヘッドに接続されており、その先端部が飲料冷却管10bに接続されている。飲料冷却管10bは、その基端部が飲料導入管10aと接続され、その先端部が飲料導出管10cに接続されている。この飲料冷却管10bは、コイル状に巻回された形状を有しており、冷却槽11内の冷却水(図示せず)に浸漬した状態で配設されている。ここに、冷却槽11内の冷却水は、図示しない冷却装置により冷却されている。飲料導出管10cは、その基端部が飲料冷却管10bと接続され、その先端部が飲料吐出弁12に接続されている。飲料吐出弁12は、弁駆動装置13により開閉されるものである。この飲料吐出弁12には、飲料吐出ノズル14が取付けられている。この飲料吐出ノズル14の下方には、カップ等の飲料容器Cを載置するための載置台15が設けられている。
【0022】
飲料導入管10aの所定の個所、すなわち飲料冷却管10bよりも上流側の所定の個所には、該飲料導入管10a内を流れる発泡性飲料の流量を検出するための流量検出手段16が設けられている。流量検出手段16は、検出した流量の大きさに関する情報を流量信号aとして制御手段20に出力するものである。
【0023】
また、飲料導入管10aにおいて流量検出手段16よりも上流側の所定の個所には、該個所における発泡性飲料の温度、すなわち流量検出手段16を流れる発泡性飲料の温度を測定する第1の温度測定手段17が設けられている。第1の温度測定手段17は、測定した温度に関する情報を第1の温度信号eとして制御手段20に出力するものである。
【0024】
一方、飲料導出管10cの所定の個所、すなわち飲料冷却管10bよりも下流側の所定の個所には、該個所における発泡性飲料の温度、すなわち飲料吐出ノズル14より吐出される発泡性飲料の温度を測定する第2の温度測定手段18が設けられている。第2の温度測定手段18は、測定した温度に関する情報を第2の温度信号fとして制御手段20に出力するものである。
【0025】
制御手段20は、図2に示すように、主制御部21、密度誤差補正演算処理部22および注出補正処理部23を有して構成されている。主制御部21は、メモリ24に格納されているプログラム等にしたがって制御手段20の動作を統括的に制御するものである。
【0026】
密度誤差補正演算処理部22は、第1の温度測定手段17および第2の温度測定手段18のそれぞれから入力インターフェース25を介して入力した第1の温度信号eおよび第2の温度信号fの各測定温度における発泡性飲料の密度(ρおよびρ)を算出し、かつ第2の温度測定手段18の測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)に対する第1の温度測定手段17の測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)の比となる密度誤差補正値(ρ/ρ)を算出するものである。
【0027】
注出補正処理部23は、次の三つの処理を行うものである。第一に、出力インターフェース26を介して弁駆動装置13に対して弁駆動指令bを発して飲料吐出弁12を開状態にさせるものである。第二に、入力インターフェース25を介して流量検出手段16から入力した流量信号aの流量の大きさ、すなわち流量値に上記の密度誤差補正値(ρ/ρ)を乗じて補正流量値を得、この補正流量値の積算した値の大きさ、つまり補正流量値に積算時間を乗じて得られる補正体積量値の大きさがメモリ24に予め格納されている注出基準値となったか否かを判断するものである。第三に、補正体積量値の大きさが注出基準値となった場合に弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発して飲料吐出弁12を閉状態にさせるものである。
【0028】
以上のような構成を有する実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置の動作について説明する。尚、ここでは通常の使用状態について説明するので、流量検出手段16による検出個所を流れた発泡性飲料が該検出個所から閉状態となっている飲料吐出弁12まで待機飲料として既に充たされているものとする。
【0029】
利用者が載置台15に飲料容器Cを載置して販売ボタンBを押す。そうすると、この販売ボタンBから制御手段20に販売指令dが発せられる。制御手段20の注出補正処理部23は、上述のように出力インターフェース26を介して弁駆動装置13に弁駆動指令bを発する。これにより、飲料吐出弁12は開状態になり、飲料吐出ノズル14から飲料容器Cに発泡性飲料の注出が開始される。より詳細に説明すると、炭酸ガスボンベ3から供給された炭酸ガスの圧力により飲料タンク2から供給された飲料が発泡性飲料として飲料導入管10aを流れる。飲料導入管10aを流れた発泡性飲料が飲料冷却管10bに達すると、該発泡性飲料は冷却槽11内の冷却水と熱交換が行われて冷却される。飲料冷却管10bを流れて冷却された発泡性飲料は、飲料導出管10cを流れ、飲料吐出ノズル14から吐出されて飲料容器Cに注出される。
【0030】
一方、流量検出手段16は、検出した流量の大きさ(流量値)を流量信号aとして制御手段20に出力する。また、第1の温度測定手段17および第2の温度測定手段18は、それぞれ測定した発泡性飲料の温度を第1の温度信号eおよび第2の温度信号fとして制御手段20に出力する。
【0031】
制御手段20の主制御部21は、第1の温度測定手段17および第2の温度測定手段18のそれぞれから入力インターフェース25を介して入力した第1の温度信号eおよび第2の温度信号fの各測定温度における発泡性飲料の密度(ρおよびρ)を密度誤差補正演算処理部22を通じて算出する。そして、該密度誤差補正演算処理部22を通じて、第2の温度測定手段18の測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)に対する第1の温度測定手段17の測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)の比となる密度誤差補正値(ρ/ρ)を算出する。
【0032】
また、制御手段20の主制御部21は、注出処理部23を通じて、入力インターフェース25を介して流量検出手段16から入力した流量信号aの流量に密度誤差補正値(ρ/ρ)を乗じて補正流量値を得、この補正流量値を積算してなる補正体積量値の大きさがメモリ24の注出基準値となったか否かを判断する。その結果、補正体積量値の大きさが注出基準値となった場合には、主制御部21は、注出補正処理部23を通じて弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発する。これにより、飲料吐出弁12は閉状態になり、発泡性飲料の注出が終了する。ここで、補正流量値は下記式(A)、補正体積量値は下記式(B)であらわされる。
【0033】
=(ρ/ρ)×Q=(ρ/ρ)×S×v・・・(A)
=(ρ/ρ)×Q=(ρ/ρ)×S×v×t・・・(B)
ここで、qは飲料吐出弁12付近における発泡性飲料の流量(m/s)、Qは飲料吐出弁12付近における発泡性飲料の体積量(m)、Qは流量検出手段16付近における発泡性飲料の体積量(m)、Sは飲料導入管10aの検出個所における流路の断面積(m)、vは発泡性飲料の流速(m/s)、tは積算時間(sec)である。
【0034】
以上のような本発明の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置によれば、制御手段20が第1の温度設定手段17および第2の温度設定手段18のそれぞれが測定した温度に基づき密度誤差補正値(ρ/ρ)を算出し、この密度誤差補正値(ρ/ρ)と流量検出手段16からの流量とから補正流量値を得、この補正流量値の積算してなる補正体積量値の大きさに基づいて飲料吐出弁12の開閉状態を制御するので、流量検出手段16の検出個所における発泡性飲料の温度と飲料吐出ノズル14における発泡性飲料の温度との間に温度差があっても補正体積量に等しい量を飲料容器Cに注出することができる。従って、飲料容器Cに対して毎回発泡性飲料を安定的に定量注出することができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、第1の温度設定手段は飲料冷却管10bよりも上流側であればどの個所に設けてもよく、流量検出手段16の下流側における飲料導入管10aの所定の個所に設けてもよい。このような構成によっても、上記の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置が奏する効果を発揮することができる。
【0036】
<実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。尚、上述の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して重複した説明を省略する。この図3において、本発明の実施の形態2に係る飲料自動定量注出装置は、注出装置本体1内において、流量検出手段16′と、制御手段30とを有して構成されている。流量検出手段16′は、検出個所における発泡性飲料の流速を測定することにより該発泡性飲料の流量を検出するものである。より詳細に説明すると、流量検出手段16′は、検出個所における発泡性飲料の流速と、予め設定された流速補正係数と、飲料導入管10aの流路部分の断面積とを乗じて流量を検出するものである。ここで、検出された流量は、流量信号aとして制御手段30に出力される。
【0037】
制御手段30は、図4に示すように、主制御部21、密度誤差補正演算処理部22、内径誤差補正処理部31および注出補正処理部32を有して構成されている。内径誤差補正演算処理部31は、第1の温度測定手段17から入力インターフェース25を介して入力した第1の温度信号eの測定温度と、メモリ24に予め格納されている流速補正係数設定時における温度とに基づき内径誤差補正値を算出するものである。この内径誤差補正値は、飲料導管10(飲料導入管10a)の温度変化に伴う内径の誤差を補正するためのものである。ここで、内径誤差補正値は、下記式(C)であらわされる。
【0038】
内径誤差補正値={(1+α(θ−θ)}・・・(C)
ここで、αは飲料導管10(飲料導入管10a)の材質の膨張係数であり、θは流速補正係数設定時の発泡性飲料の温度であり、θは第1の温度設定手段17による測定された発泡性飲料の温度である。
【0039】
注出補正処理部32は、次の三つの処理を行うものである。第一に、出力インターフェース26を介して弁駆動装置13に対して弁駆動指令bを発して飲料吐出弁12を開状態にさせるものである。第二に、入力インターフェース25を介して流量検出手段16′から入力した流量信号aの流量に密度誤差補正値(ρ/ρ)と、内径誤差補正値とを乗じて補正流量値を得、この補正流量値の積算した値である補正体積量値の大きさがメモリ24に予め格納されている注出基準値となったか否かを判断するものである。第三に、補正体積量値の大きさが注出基準値となった場合に弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発して飲料吐出弁12を閉状態にさせるものである。ここで、補正流量値は下記式(D)、補正体積量値は下記式(E)であらわされる。
【0040】
【数1】
Figure 2004136913
ここで、dは流量検出手段16′の検出個所である飲料導入管10aの内径である。
【0041】
以上のような本発明の実施の形態2に係る飲料自動定量注出装置によれば、制御手段30が第1の温度測定手段17の測定温度と、メモリ24に格納してある流速補正係数設定時の温度とにより内径誤差補正値を算出し、この内径誤差補正値と、流量検出手段16′からの流量値と、密度誤差補正値(ρ/ρ)とから補正流量値を得、この補正流量値の積算してなる補正体積量値の大きさに基づいて飲料吐出弁12の開閉状態を制御するので、飲料導管10の温度変化に伴う内径の誤差があっても補正体積量に等しい量を飲料容器Cに注出することができる。従って、飲料容器Cに対して毎回発泡性飲料を安定的に定量注出することができる。
【0042】
<実施の形態3>
図5は、本発明の実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。尚、上述の実施の形態1および2に係る飲料自動定量注出装置と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して重複した説明を省略する。この図5において、本発明の実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置は、注出装置本体1内において、超音波式流量検出手段45と、温度演算手段47とを有して構成されている。
【0043】
超音波式流量検出手段45は、飲料導入管10aの所定の個所に設けられている。超音波式流量検出手段45は、超音波の伝播時間に基づき飲料導入管10aの所定個所における発泡性飲料の流量を検出するものである。
【0044】
温度演算手段47は、超音波式流量検出手段45における超音波の伝播時間に基づき超音波の速度を算出し、予め設定された発泡性飲料の温度と超音波の速度との関係から算出した速度を発泡性飲料の温度に換算するものである。
【0045】
以上のような構成を有する実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置の動作について説明する。超音波式流量検出手段45は、飲料吐出弁12が閉状態にあるとき、すなわち飲料導管10内の発泡性飲料が流れていないとき、超音波振動子46a、46bの一方を超音波の送信側、他方を受信側として超音波を伝播させる(図6(a)参照)。そして、図6(b)に示すように、送信側と受信側との時間差で伝播時間を求め、これを伝播時間信号gとして温度演算手段47に出力する。
【0046】
温度演算手段47は、上述のように超音波式流量検出手段45から入力した伝播時間信号gにおける伝播時間に基づき超音波の速度を算出する。そして、予め設定された発泡性飲料の温度と超音波の速度との関係から、算出した超音波の速度を発泡性飲料の温度に換算する。この換算した温度は、換算温度信号hとして制御手段20に出力する。
【0047】
一方、超音波式流量検出手段45は、制御手段20から弁駆動装置13に弁駆動指令bが発せられることにより飲料吐出弁12が開状態になって飲料導管10内にある発泡性飲料が流れると、図6(a)に示すように、まず上流側にある超音波振動子46aを送信側、下流側にある超音波振動子46bを受信側として超音波の伝播時間(T)を求め、次に超音波振動子46bを送信側、超音波振動子46aを受信側として超音波の伝播時間(T)を求め、これら伝播時間(TおよびT)が発泡性飲料の流速に反比例する関係を利用して該発泡性飲料の流量を検出する。超音波式流量検出手段45で検出された流量は、流量信号aとして制御手段20に出力される。ここで、流量は下記式(F)によりあらわされる。
【0048】
【数2】
Figure 2004136913
ここで、Kは流速補正係数、θは超音波の伝播経路と飲料導入管10aの管軸とのなす角度、Dは飲料導入管10aの内径、Tは超音波振動子46aが送信側であるときの超音波の伝播時間、Tは超音波振動子46bが送信側であるときの超音波の伝播時間である。
【0049】
制御手段20においては、主制御部21は、密度誤差補正演算処理部22を通じて、温度演算手段47から入力インターフェース25を介して入力した換算温度信号hにおける換算温度の発泡性飲料の密度(ρ)を算出するとともに、第2の温度測定手段18から入力インターフェース25を介して入力した第2の温度信号fの測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)を算出する。そして、該密度誤差補正演算処理部22を通じて、第2の温度測定手段18の測定温度における発泡性飲料の密度(ρ)に対する換算温度における発泡性飲料の密度(ρ)の比となる密度誤差補正値(ρ/ρ)を算出する。
【0050】
また、制御手段20の主制御部21は、注出処理部23を通じて、入力インターフェース25を介して超音波式流量検出手段45から入力した流量信号aの流量値に密度誤差補正値(ρ/ρ)を乗じて補正流量値を得、この補正流量値を積算してなる補正体積量値の大きさがメモリ24の注出基準値となったか否かを判断する。その結果、補正体積量値の大きさが注出基準値となった場合には、主制御部21は、注出補正処理部23を通じて弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発する。これにより、飲料吐出弁12は閉状態になり、発泡性飲料の注出が終了する。
【0051】
以上のような本発明の実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置によれば、制御手段20が温度演算手段47からの換算温度信号hおよび第2の温度設定手段18からの第2の温度信号fのそれぞれにおける換算温度および測定温度に基づき密度誤差補正値(ρ/ρ)を算出し、この密度誤差補正値(ρ/ρ)と超音波式流量検出手段45からの流量とから補正流量値を得、この補正流量値の積算してなる補正体積量値の大きさに基づいて飲料吐出弁12の開閉状態を制御するので、飲料容器Cに対して毎回発泡性飲料を安定的に定量注出することができる。また、超音波式流量検出手段45および温度演算手段47を用いることにより、第1の温度測定手段を必要とせず、かかる第1の温度測定手段に要するコストを低減させることができる。
【0052】
<実施の形態4>
図7は、本発明の実施の形態4に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。尚、上述の実施の形態1〜3に係る飲料自動定量注出装置と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して重複した説明を省略する。この図7において、本発明の実施の形態4に係る飲料自動定量注出装置は、流量検出手段19を飲料導出管10cの所定の個所に設けている。つまり、流量検出手段19は、飲料導出管10c内を流れる発泡性飲料の流量を検出し、該検出した流量に関する情報を流量信号aとして制御手段40に出力するものである。この制御手段40は、流量検出手段19から入力した流量信号aに基づき発泡性飲料の注出を制御するものである。より詳細には、制御手段40は、弁駆動装置13に対して弁駆動指令bを発して飲料吐出弁12を開状態にさせ、流量検出手段19から入力した流量信号aに含まれる流量の積算値の大きさ、つまり流量に積算時間を乗じて得られる体積量の大きさが予め設定した値となった場合に、弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発して飲料吐出弁12を閉状態にさせて飲料吐出ノズル14からの発泡性飲料の注出を制御するものである。
【0053】
以上のような本発明の実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置によれば、流量検出手段16が飲料冷却管10bの下流側にある飲料導出管10cの所定の個所における発泡性飲料の流量を検出するものであるため、該流量検出手段19の検出個所における発泡性飲料(検出飲料)の温度と、飲料吐出ノズル14から注出される発泡性飲料(注出飲料)の温度とは略一致しており、これにより、体積量に等しい量を飲料容器Cに注出することができる。従って、飲料容器Cに対して毎回発泡性飲料を安定的に定量注出することができる。
【0054】
<実施の形態5>
図8は、本発明の実施の形態5に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示した説明図である。尚、上述の実施の形態1〜4に係る飲料自動定量注出装置と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して重複した説明を省略する。この図8において、本発明の実施の形態5に係る飲料自動定量注出装置は、流量検出手段19′と、温度検出手段29と、制御手段30とを有して構成されている。流量検出手段19′は、上述の流量検出手段19と同じ個所に設けられており、流量検出手段16′と同様に検出個所における発泡性飲料の流速を測定することにより該発泡性飲料の流量を検出するものである。ここで、流量検出手段19′により検出された流量は、流量信号aとして制御手段30に出力される。
【0055】
温度検出手段29は、飲料導出管10cの流量検出手段19′の上流側における所定の個所に設けられており、該個所における発泡性飲料の温度を検出温度信号iとして制御手段30に出力するものである。
【0056】
制御手段30は、主制御部21、密度誤差補正演算処理部22、内径誤差補正処理部31および注出補正処理部32を有して構成されている。密度誤差補正演算処理部22は、温度検出手段29から入力インターフェース25を介して入力した温度信号の検出温度における発泡性飲料の密度(ρ)を算出するとともに、該密度に基づいて密度誤差補正値(1/ρ)を算出するものである。
【0057】
内径誤差補正処理部31は、温度検出手段29から入力インターフェース25を介して入力した温度信号の検出温度と、メモリ24に予め格納されている流速補正係数設定時における温度とに基づき内径誤差補正値を算出するものである。この内径誤差補正値は、飲料導管10(飲料導出管10c)の温度変化に伴う内径の誤差を補正するためのものである。ここに、内径誤差補正値は上記式(C)にあらわされる。
【0058】
注出補正処理部32は、次の三つの処理を行うものである。第一に、出力インターフェース26を介して弁駆動装置13に対して弁駆動指令bを発して飲料吐出弁12を開状態にさせるものである。第二に、入力インターフェース25を介して流量検出手段19′から入力した流量信号aの流量に密度誤差補正値(1/ρ)と、内径誤差補正値とを乗じて補正流量値を得、この補正流量値の積算した値である補正体積量値の大きさがメモリ24に予め格納されている注出基準値となったか否かを判断するものである。第三に、補正体積量値の大きさが注出基準値となった場合に弁駆動装置13に弁駆動停止指令cを発して飲料吐出弁12を閉状態にさせるものである。ここで、補正流量値は下記式(G)、補正体積量値は下記式(H)であらわされる。
【0059】
【数3】
Figure 2004136913
【0060】
以上のような本発明の実施の形態5に係る飲料自動定量注出装置によれば、制御手段30が温度検出手段29の検出温度と、メモリ24に格納してある流速補正係数設定時の温度とにより内径誤差補正値を算出し、この内径誤差補正値と、流量検出手段19′からの流量値と、密度誤差補正値(1/ρ)とから補正流量値を得、この補正流量値の積算してなる補正体積量値の大きさに基づいて飲料吐出弁12の開閉状態を制御するので、飲料導管10の温度変化に伴う内径の誤差があっても補正体積量に等しい量を飲料容器Cに注出することができる。従って、飲料容器Cに対して毎回発泡性飲料を安定的に定量注出することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、密度誤差補正演算手段が第1の温度測定手段および第2の温度測定手段により測定されたそれぞれの温度における前記飲料の密度を算出し、かつ密度誤差補正値を算出し、注出補正手段が流量検出手段により検出された飲料の流量と、密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するので、飲料を安定的に定量注出することができる。
【0062】
また、請求項2に記載の発明によれば、内径誤差補正演算手段が第1の温度測定手段により測定された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、流量検出手段が流量の検出を行う個所における飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出し、注出補正手段が流量検出手段により検出された流量と、密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するので、飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差があっても飲料を安定的に定量注出することができる。
【0063】
また、請求項3に記載の発明によれば、超音波式流量検出手段が超音波の伝播時間に基づき前記飲料導管内の飲料の流量を検出し、温度演算手段が超音波式流量検出手段における超音波の伝播時間に基づき超音波の速度を算出し、予め設定された飲料の温度と超音波の速度との関係から前記算出した速度を飲料の温度に換算し、密度誤差補正演算手段が温度演算手段により換算された温度における飲料の密度と、第2の温度測定手段により測定された温度における飲料の密度とを算出するとともに、密度誤差補正値を算出し、注出補正手段は、超音波式流量検出手段により検出された流量と、密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するので、第1の温度測定手段を必要とせず、かかる第1の温度設定手段に要するコストを低減させることができ、かつ飲料を安定的に定量注出することができる。
【0064】
また、請求項4に記載の発明によれば、流量検出手段が冷却手段の下流側における飲料導管内を流れる飲料の流量を検出し、注出補正手段が流量検出手段により検出された流量に基づいて飲料の注出量を補正するので、流量検出手段の検出個所における飲料の温度と、注出される飲料の温度とは略一致しており、これにより、体積量に等しい量を注出することができる。従って、飲料を安定的に定量注出することができる。
【0065】
また、請求項5に記載の発明によれば、密度誤差補正演算手段が温度検出手段により検出された温度における飲料の密度と、予め設定された基準温度における前記飲料の密度とを算出するとともに、温度検出手段の測定温度における飲料の密度に対する基準温度における飲料の密度の比となる密度誤差補正値を算出し、内径誤差補正演算手段が温度検出手段により検出された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、流量検出手段が流量の検出を行う個所における飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出し、注出補正手段は、流量検出手段により検出された流量と、密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するので、飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差があっても飲料を安定的に定量注出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図2】図1における制御手段の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図4】図2における制御手段の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図6】(a)は、図5における超音波式流量検出手段における超音波の伝播距離を説明するための説明図である。(b)は、伝播時間を示すための説明図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態5に係る飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図9】従来の飲料自動定量注出装置の構成を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1    注出装置本体
2    飲料タンク
3    炭酸ガスボンベ
4    ガス導入管
10   飲料導管
10a  飲料導入管
10b  飲料冷却管
10c  飲料導出管
11   冷却槽
12   飲料吐出弁
13   弁駆動装置
14   飲料吐出ノズル
15   載置台
16   流量検出手段
17   第1の温度測定手段
18   第2の温度測定手段
20   制御手段
21   主制御部
22   密度誤差補正演算処理部
23   注出補正処理部
24   メモリ
25   入力インターフェース
26   出力インターフェース

Claims (5)

  1. 飲料導管内を流れる飲料の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の下流側に設けられ、前記飲料導管内を流れる飲料を冷却する冷却手段とを備え、前記冷却手段によって冷却された飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置において、
    前記冷却手段の上流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を測定する第1の温度測定手段と、
    前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を測定する第2の温度測定手段と、
    前記第1の温度測定手段および第2の温度測定手段により測定されたそれぞれの温度における前記飲料の密度を算出し、かつ前記第2の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記第1の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出する密度誤差補正演算手段と、
    前記流量検出手段により検出された飲料の流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正する注出補正手段と
    を備えたことを特徴とする飲料自動定量注出装置。
  2. 前記流量検出手段が、前記飲料導管内の飲料の流速と、予め設定された流速補正係数とに基づき該飲料の流量を検出するものであり、
    前記第1の温度測定手段により測定された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、前記流量検出手段が流量の検出を行う個所における前記飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出する内径誤差補正演算手段を備え、
    前記注出補正手段は、前記流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、前記内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の飲料自動定量注出装置。
  3. 前記流量検出手段が超音波の伝播時間に基づき前記飲料導管内の飲料の流量を検出するものであり、
    前記超音波式流量検出手段における超音波の伝播時間に基づき超音波の速度を算出し、予め設定された飲料の温度と超音波の速度との関係から前記算出した速度を飲料の温度に換算する温度演算手段を備え、
    前記密度誤差補正演算手段は、前記温度演算手段により換算された温度における前記飲料の密度と、前記第2の温度測定手段により測定された温度における前記飲料の密度とを算出するとともに、前記第2の温度測定手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記温度演算手段の換算温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出するものであり、
    前記注出補正手段は、前記超音波式流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の飲料自動定量注出装置。
  4. 飲料導管内を流れる飲料を冷却する冷却手段を備え、前記冷却手段によって冷却された飲料を定量注出するための飲料自動定量注出装置において、
    前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段により検出された流量に基づいて飲料の注出量を補正する注出補正手段と
    を備えたことを特徴とする飲料自動定量注出装置。
  5. 前記流量検出手段が、前記飲料導管内の飲料の流速と、予め設定された流速補正係数とに基づき該飲料の流量を検出するものであり、
    前記冷却手段の下流側における前記飲料導管内を流れる飲料の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度における前記飲料の密度と、予め設定された基準温度における前記飲料の密度とを算出するとともに、前記温度検出手段の測定温度における前記飲料の密度に対する前記基準温度における前記飲料の密度の比としてなる密度誤差補正値を算出する密度誤差補正演算手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度と、流速補正係数設定時における温度とに基づき、前記流量検出手段が流量の検出を行う個所における前記飲料導管の温度変化に伴う内径の誤差を補正するための内径誤差補正値を算出する内径誤差補正演算手段と
    を備え、
    前記注出補正手段は、前記流量検出手段により検出された流量と、前記密度誤差補正演算手段により算出された密度誤差補正値と、前記内径誤差補正演算手段により算出された内径誤差補正値とに基づいて飲料の注出量を補正するものであることを特徴とする請求項4に記載の飲料自動定量注出装置。
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