JP2004136316A - 摩擦攪拌点接合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設備を複雑にすることなく、高い耐久性と低い熱伝導率を有する受けツールを利用して、強い接合強度を得られる摩擦攪拌点接合装置を提供すること。
【解決手段】アルミ板の反対側に配置されて回転ツールの押圧力を受ける受けツール17が、アルミ板に当接する金属製の表面部23と、表面部23の裏側に配置される断熱部22とを備えているので、回転ツールからアルミ板を介して伝達される押圧力は表面部23で受ける。表面部23は金属製なので熱衝撃や機械衝撃に強く、高い耐久性を有する。また、アルミ板の内部で発生した摩擦熱は金属製の表面部23には容易に伝達されるものの、表面部23の裏側に配置された断熱部22によって、他の部材への伝達は遮断される。
【選択図】 図2
【解決手段】アルミ板の反対側に配置されて回転ツールの押圧力を受ける受けツール17が、アルミ板に当接する金属製の表面部23と、表面部23の裏側に配置される断熱部22とを備えているので、回転ツールからアルミ板を介して伝達される押圧力は表面部23で受ける。表面部23は金属製なので熱衝撃や機械衝撃に強く、高い耐久性を有する。また、アルミ板の内部で発生した摩擦熱は金属製の表面部23には容易に伝達されるものの、表面部23の裏側に配置された断熱部22によって、他の部材への伝達は遮断される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,アルミ板同士を点接合させるための摩擦攪拌点接合装置に関し、さらに詳細には,先端が突出した回転ツールを回転させながら押圧することにより、摩擦熱によって接合させる摩擦攪拌点接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アルミ板同士を接合させるために、摩擦攪拌接合装置が利用されている。これは、先端に円柱形状の先端ピンが突出した回転ツールを、回転させながら押圧することにより、アルミ板に摩擦熱を発生させる。そして、この摩擦熱によってアルミ板を部分的に半溶融状態にして攪拌し、再結晶させることにより接合するのである。アルミ板に加えられた押圧力は、アルミ板の反対側に配置された受けツールで受けるので、接合箇所以外のアルミ板の変形が防止されている。その際に、受けツールに熱伝導率の高い材質が使用されていると、回転ツールの回転押圧によってアルミ板に発生した摩擦熱が、受けツールを介して逃げる原因となる。その結果、アルミ板に十分な摩擦熱が加えられず、溶融範囲が小さいものとなって、十分な接合強度が得られないおそれがある。
【0003】
それに対し、受けツールに熱伝導率が低い部材を使用し、摩擦熱を逃がさないようにした摩擦攪拌接合装置が考案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。
例えば、特許文献1には裏当て板(受けツール)に熱伝導率の低い材質を使用して、摩擦熱を遮蔽する装置が記載されている。この摩擦攪拌接合装置では、図6に示すように、アルミ板である接合部材102の裏面に熱伝導率が小さい遮蔽部材108を配置している。そして、回転ツール103によって先端のピン105を回転させながら、接合部材102の接合部に押圧挿入する。これにより、ピン105の回転による摩擦熱が発生し、接合部付近の接合部材102を溶融させる。その摩擦熱が遮蔽部材108によって遮蔽されているので、その熱がピン105の先端からの溶け込み深さdの増加に利用され、接合深さDの増加となるものである。
また、特許文献2には、裏当て材(受けツール)に熱伝導率が低い材質を使用し、その内部にヒータを内蔵したものが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−121274号公報
【特許文献2】
特開2002−79383号公報(第5−6頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の摩擦攪拌点接合装置には、次のような問題点があった。
(1)特許文献1に記載されている摩擦攪拌接合装置では、受けツールに使用する熱伝導率が低い部材として、ステンレス鋼、高合金鋼、耐熱鋼、超耐熱鋼、工具鋼、鋳鋼品、セラミックス、またはセラミックスと金属との複合材がよいとされている。しかし、各種の鋼材は、従来使用されてきた鉄や炭素鋼に比較して、コストが高くなる割に熱伝導率がさほど改善されない。また、セラミックスは、その材質によって熱伝導率はかなり改善されるものがある。しかし、一般に金属に比較して熱衝撃や機械衝撃に弱く、受けツールとしての耐久性に問題があった。また、ここには挙げられていないが、樹脂も熱伝導率が非常に低い部材である。しかし、セラミックスよりさらに大きく強度が劣るため、受けツールとして使用するには耐久性に問題があった。
(2)特許文献2に記載されているような受けツールにヒータを内蔵する摩擦攪拌点接合装置では、設備が複雑になり、さらにコストUPに繋がるという問題点があった。
【0006】
本発明は,前記した従来の摩擦攪拌点接合装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,設備を複雑にすることなく、高い耐久性と低い熱伝導率を有する受けツールを利用して、強い接合強度を得られる摩擦攪拌点接合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の摩擦攪拌点接合装置は、次の構成を有している。
(1)先端に先端ピンが突出した回転ツールを2枚重ねたアルミ板に回転させながら押圧し、アルミ板の反対側に配置された受けツールで回転ツールの押圧力を受けることにより、アルミ板同士を点接合させる摩擦攪拌点接合装置であって、受けツールが、アルミ板に当接する金属製の表面部材と、表面部材の裏側に配置される断熱部材とを備える。
【0008】
上記発明の作用を説明する。アルミ板の反対側に配置されて回転ツールの押圧力を受ける受けツールが、アルミ板に当接する金属製の表面部材と、表面部材の裏側に配置される断熱部材とを備えているので、回転ツールからアルミ板を介して伝達される押圧力は表面部材で受ける。表面部材は金属製なので熱衝撃や機械衝撃に強く、高い耐久性を有する。また、アルミ板の内部で発生した摩擦熱は金属製の表面部材には容易に伝達されるものの、表面部材の裏側に配置された断熱部材によって、他の部材への伝達は遮断される。従って、受けツールとしての熱伝導率は低いものとなる。これにより、接合強度を強くすることができる。
【0009】
さらに、金属製の表面部材と断熱部材とが固着された受けツールを形成して(1)の発明を実施するために、次のいずれかの構成を有している。
(2)(1)に記載する摩擦攪拌点接合装置において、表面部材が、断熱部材を挟んで金属製の基盤に固定されていることを特徴とする。
(3)(1)に記載する摩擦攪拌点接合装置において、表面部材が、断熱部材に溶射された金属で形成されていることを特徴とする。
【0010】
(2)の発明によれば、表面部材が断熱部材を挟んで金属製の基盤に固定されているので、表面部材と基盤とによって断熱部材が保持される。従って、断熱部材の保持が容易であり、表面部材の厚さや大きさを自由に選択することが可能である。例えば、表面部材の表面積に対して小さい断面積のネジによって基盤に固定すれば、ネジからの熱の逃げを防止して十分な断熱効果が得られる。
(3)の発明によれば、表面部材が断熱部材に溶射された金属であるので、表面部材と断熱部材とが固着される。さらに、基盤に接続するためのネジ等の構成が不要である。表面部材の厚さ等は,十分な耐久性を有し,断熱部材の断熱効果が十分に発揮できるように選択されればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
「第1の実施の形態」
以下、本発明の摩擦攪拌点接合装置を具体化した第1の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の摩擦攪拌点接合装置の概略を図1に示す。回転ツール10は、円柱形状の本体13の下端面の中心に円柱形状の先端ピン14が形成されている。先端ピン14の外周にはネジが形成されている。先端ピン14が本体13と連続する面には、先端ピン14から外周方向に向かって下向きに凹となるように、傾斜部15が形成されている。そして、傾斜部15は途中から、下向きに凸となるように、傾斜部16が形成されている。傾斜部15と傾斜部16とにより、凹部が形成されている。
【0012】
接合対象であるアルミ板11,12を中心にして、回転ツール10の反対側には、円柱形状の受けツール17が設置されている。受けツール17の断面図を図2に示す。受けツール17は、図中下から基盤21、断熱部22,表面部23の順に積み重ねられて構成されている。基盤21と表面部23とは鉄や鋼鉄等の金属で形成され、断熱部22は、樹脂やセラミックス等の熱伝導率の低い材質で形成されている。基盤21の上面中央部にはネジ部24が突出して形成されている。断熱部22には、ネジ部24とかみ合うネジ穴25が貫通して形成されている。表面部23には、その厚みの半分程度までの深さのネジ穴26が形成され、ネジ部24の先端部とかみ合っている。これにより、表面部23は断熱部22を挟んで基盤21に係止されている。また、アルミ板11が当接する表面部23の上面は、凹凸のない滑らかな面になっている。
【0013】
ここで、各種の材料の熱伝導率(単位は、W・m−1・K−1)を比較する。金属では、鉄が83.5(0℃)、銅が403(0℃)程度である。セラミックスでは、アルミナが21(25℃)、ムライト(アルミナ+酸化ケイ素)が4.2(25℃)程度であり、金属に比較して低い値であることが分かる。また樹脂では、ナイロンが0.27(25℃)と非常に低い。すなわち、セラミックスや樹脂は断熱性の高い材質である。一方、これらの材料の強度は、金属は靱性が高く衝撃に強いが、セラミックスや樹脂は脆性が高く熱や衝撃に弱い。
【0014】
一般に、この摩擦攪拌点接合作業は、回転ツール10と受けツール17とを工業用ロボットに持たせ、アルミ板11,12に対して点接合を行わせる。そのため、受けツール17の基盤21は、ロボットアームに取り付けて使用される。すなわち、基盤21に伝わった熱は、ロボットアームからロボットの各部分へと容易に逃げ得る。しかし、この実施の形態では、受けツール17の基盤21はネジ部24が表面部23と接触しているのみであり、そのネジ部24の断面積は小さいものである。このようにすれば、アルミ板11,12から表面部23に伝達された熱のごく一部分が基盤21に伝達されるのみである。
【0015】
そして、それ以外の部分は十分な断熱効果を有する材質で構成された断熱部22によって伝熱が防止されている。従って、アルミ板11,12から表面部23に伝えられた摩擦熱は基盤21に伝わりにくく、熱が逃げにくい受けツール17となっている。また、アルミ板11,12を介して回転ツール10から伝えられる押圧力は、表面部23によって受け止められ、断熱部22には直接伝わらない。従って、断熱部22に直接大きな衝撃が加わることはないので、割れにくく耐久性の大きい受けツール17となっている。
【0016】
次に、上記の摩擦攪拌点接合装置を用いてアルミ板11,12の点接合を行う作用について説明する。図3に、2枚のアルミ板11,12を重ね合わせて摩擦攪拌点接合した後の状態の断面を図面で表現したものを示す。摩擦攪拌により、先端ピン14の形状が接合穴31として残る。アルミ板11,12の接合穴31付近には、摩擦攪拌部33が形成されている。摩擦攪拌部33は、アルミ板11,12の先端ピン14近くのアルミが再結晶温度以上まで加熱され、半溶融状態となり、再び固形化したものである。アルミ板12とアルミ板11との間には、図中点線で示す接合界面32が形成されている。接合界面32の直径をHとする。接合穴31の直径はほぼ一定なので、接合界面32の直径Hの大きさにより、接合面積が決定する。接合強度は、この接合面積と、単位面積当たりの接合強度との積として求められる。
【0017】
この摩擦攪拌点接合装置によれば、回転ツール10の回転押圧によってアルミ板11,12に発生された摩擦熱は、受けツール17によって外部へ逃げにくくされている。一般にこの摩擦攪拌点接合装置による加工時間は1箇所当たり1〜3秒程度であり、短時間であるのでネジ部24を介して基盤21へ逃げる熱は少ない。従って、発生した摩擦熱は接合界面32の直径Hを大きくするように働き、アルミ板11,12の接合強度を大きくする。
【0018】
次に、図4に、種々の受けツール17を利用して同じように点接合を行った結果について、接合強度の目安となるせん断強度と受けツール17の耐久性とをグラフにして示す。横軸は受けツール17の材質を示し、縦軸は、左がアルミ板11,12の接合部のせん断強度で棒グラフに対応し、右が受けツール17の耐久性レベルで折れ線グラフに対応する。また、Sは、点溶接におけるせん断強度の目標値を示している。なお実験は、「JIS Z 3136(スポット溶接継手の引張せん断試験方法)」により行った。これは、板厚5mm以下の金属材料を2枚重ねにし、所定のピッチ間隔で溶接する。そして、「JIS Z 2241(金属材料引張試験方法)」によって最大荷重を測定するものである。
【0019】
図4から分かるとおり、せん断強度については、全ての受けツール17においてSを上回っており、一応合格である。しかし、銅の場合にはわずかに上回っている程度であり、鉄、樹脂になるに従って、せん断強度は大きく改善されている。一方、耐久性については、樹脂が大きく劣ることが分かる。それに対して、本発明の受けツール17によれば、せん断強度については鉄を上回って改善されており、耐久性レベルにおいても問題のないことが分かった。
【0020】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の摩擦攪拌点接合装置によれば、受けツール17が高い耐久性と低い熱伝導率を有しているので、アルミ板11,12に発生した摩擦熱が受けツール17の基盤21に逃げにくい。従って、この受けツール17を利用して摩擦攪拌点接合をすれば強い接合強度が得られる。しかも、ヒータ等の設備は不要であり、コストが高くなることもない。
【0021】
「第2の実施の形態」
以下、本発明の摩擦攪拌点接合装置を具体化した第2の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
この第2の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置は、受けツール18の構成が第1の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置の受けツール17と異なるのみである。本実施の形態の受けツール18は、図5に示すように、セラミックス製の断熱部27に金属製の表面部28が溶射されて構成されている。そして、この受けツール18をロボットアームに取り付ける際には、ロボットアームに断熱部27を保持させるようにする。表面部28は,回転ツール10の押圧力に対する十分な耐久性を有するようにその材質や厚さが選択されればよい。
【0022】
この実施の形態の受けツール18においても、回転ツール10の押圧力を受ける表面部28は金属製であるので、押圧に対する耐久性は高い。そして、その表面部28は他の金属部分と接していないので、受けツール18から他の部分へ逃げる摩擦熱はごく少ない。従って、設備を複雑にすることなく、高い耐久性と低い熱伝導率を有する受けツール18を利用して、強い接合強度を得られる摩擦攪拌点接合装置となった。
【0023】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば、回転ツール10の形状は、これに限らない。
また例えば、表面部23の上面は球面等の曲面に形成してもよい。
また例えば、ネジ穴25はネジ部24を貫通させる貫通孔でもよい。
また例えば、表面部23の裏面に突出するネジ部を設け、基盤21にネジ穴を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の摩擦攪拌点接合装置によれば,回転ツールの押圧力を受ける受けツールが、接合対象のアルミ板に当接する表面部材は金属製であり、その裏側には断熱部材を備えている。従って、受けツールが高い耐久性と低い熱伝導率を有するので、設備を複雑にすることなく強い接合強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置を示す断面図である。
【図2】受けツールを示す断面図である。
【図3】摩擦攪拌点接合されたアルミ板の状態を示す断面図である。
【図4】実験結果を示すデータ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の受けツールを示す斜視図である。
【図6】従来の摩擦攪拌接合装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 回転ツール
11,12 アルミ板
14 先端ピン
17,18 受けツール
21 基盤
22,27 断熱部
23,28 表面部
【発明の属する技術分野】
本発明は,アルミ板同士を点接合させるための摩擦攪拌点接合装置に関し、さらに詳細には,先端が突出した回転ツールを回転させながら押圧することにより、摩擦熱によって接合させる摩擦攪拌点接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アルミ板同士を接合させるために、摩擦攪拌接合装置が利用されている。これは、先端に円柱形状の先端ピンが突出した回転ツールを、回転させながら押圧することにより、アルミ板に摩擦熱を発生させる。そして、この摩擦熱によってアルミ板を部分的に半溶融状態にして攪拌し、再結晶させることにより接合するのである。アルミ板に加えられた押圧力は、アルミ板の反対側に配置された受けツールで受けるので、接合箇所以外のアルミ板の変形が防止されている。その際に、受けツールに熱伝導率の高い材質が使用されていると、回転ツールの回転押圧によってアルミ板に発生した摩擦熱が、受けツールを介して逃げる原因となる。その結果、アルミ板に十分な摩擦熱が加えられず、溶融範囲が小さいものとなって、十分な接合強度が得られないおそれがある。
【0003】
それに対し、受けツールに熱伝導率が低い部材を使用し、摩擦熱を逃がさないようにした摩擦攪拌接合装置が考案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。
例えば、特許文献1には裏当て板(受けツール)に熱伝導率の低い材質を使用して、摩擦熱を遮蔽する装置が記載されている。この摩擦攪拌接合装置では、図6に示すように、アルミ板である接合部材102の裏面に熱伝導率が小さい遮蔽部材108を配置している。そして、回転ツール103によって先端のピン105を回転させながら、接合部材102の接合部に押圧挿入する。これにより、ピン105の回転による摩擦熱が発生し、接合部付近の接合部材102を溶融させる。その摩擦熱が遮蔽部材108によって遮蔽されているので、その熱がピン105の先端からの溶け込み深さdの増加に利用され、接合深さDの増加となるものである。
また、特許文献2には、裏当て材(受けツール)に熱伝導率が低い材質を使用し、その内部にヒータを内蔵したものが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−121274号公報
【特許文献2】
特開2002−79383号公報(第5−6頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の摩擦攪拌点接合装置には、次のような問題点があった。
(1)特許文献1に記載されている摩擦攪拌接合装置では、受けツールに使用する熱伝導率が低い部材として、ステンレス鋼、高合金鋼、耐熱鋼、超耐熱鋼、工具鋼、鋳鋼品、セラミックス、またはセラミックスと金属との複合材がよいとされている。しかし、各種の鋼材は、従来使用されてきた鉄や炭素鋼に比較して、コストが高くなる割に熱伝導率がさほど改善されない。また、セラミックスは、その材質によって熱伝導率はかなり改善されるものがある。しかし、一般に金属に比較して熱衝撃や機械衝撃に弱く、受けツールとしての耐久性に問題があった。また、ここには挙げられていないが、樹脂も熱伝導率が非常に低い部材である。しかし、セラミックスよりさらに大きく強度が劣るため、受けツールとして使用するには耐久性に問題があった。
(2)特許文献2に記載されているような受けツールにヒータを内蔵する摩擦攪拌点接合装置では、設備が複雑になり、さらにコストUPに繋がるという問題点があった。
【0006】
本発明は,前記した従来の摩擦攪拌点接合装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,設備を複雑にすることなく、高い耐久性と低い熱伝導率を有する受けツールを利用して、強い接合強度を得られる摩擦攪拌点接合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の摩擦攪拌点接合装置は、次の構成を有している。
(1)先端に先端ピンが突出した回転ツールを2枚重ねたアルミ板に回転させながら押圧し、アルミ板の反対側に配置された受けツールで回転ツールの押圧力を受けることにより、アルミ板同士を点接合させる摩擦攪拌点接合装置であって、受けツールが、アルミ板に当接する金属製の表面部材と、表面部材の裏側に配置される断熱部材とを備える。
【0008】
上記発明の作用を説明する。アルミ板の反対側に配置されて回転ツールの押圧力を受ける受けツールが、アルミ板に当接する金属製の表面部材と、表面部材の裏側に配置される断熱部材とを備えているので、回転ツールからアルミ板を介して伝達される押圧力は表面部材で受ける。表面部材は金属製なので熱衝撃や機械衝撃に強く、高い耐久性を有する。また、アルミ板の内部で発生した摩擦熱は金属製の表面部材には容易に伝達されるものの、表面部材の裏側に配置された断熱部材によって、他の部材への伝達は遮断される。従って、受けツールとしての熱伝導率は低いものとなる。これにより、接合強度を強くすることができる。
【0009】
さらに、金属製の表面部材と断熱部材とが固着された受けツールを形成して(1)の発明を実施するために、次のいずれかの構成を有している。
(2)(1)に記載する摩擦攪拌点接合装置において、表面部材が、断熱部材を挟んで金属製の基盤に固定されていることを特徴とする。
(3)(1)に記載する摩擦攪拌点接合装置において、表面部材が、断熱部材に溶射された金属で形成されていることを特徴とする。
【0010】
(2)の発明によれば、表面部材が断熱部材を挟んで金属製の基盤に固定されているので、表面部材と基盤とによって断熱部材が保持される。従って、断熱部材の保持が容易であり、表面部材の厚さや大きさを自由に選択することが可能である。例えば、表面部材の表面積に対して小さい断面積のネジによって基盤に固定すれば、ネジからの熱の逃げを防止して十分な断熱効果が得られる。
(3)の発明によれば、表面部材が断熱部材に溶射された金属であるので、表面部材と断熱部材とが固着される。さらに、基盤に接続するためのネジ等の構成が不要である。表面部材の厚さ等は,十分な耐久性を有し,断熱部材の断熱効果が十分に発揮できるように選択されればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
「第1の実施の形態」
以下、本発明の摩擦攪拌点接合装置を具体化した第1の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の摩擦攪拌点接合装置の概略を図1に示す。回転ツール10は、円柱形状の本体13の下端面の中心に円柱形状の先端ピン14が形成されている。先端ピン14の外周にはネジが形成されている。先端ピン14が本体13と連続する面には、先端ピン14から外周方向に向かって下向きに凹となるように、傾斜部15が形成されている。そして、傾斜部15は途中から、下向きに凸となるように、傾斜部16が形成されている。傾斜部15と傾斜部16とにより、凹部が形成されている。
【0012】
接合対象であるアルミ板11,12を中心にして、回転ツール10の反対側には、円柱形状の受けツール17が設置されている。受けツール17の断面図を図2に示す。受けツール17は、図中下から基盤21、断熱部22,表面部23の順に積み重ねられて構成されている。基盤21と表面部23とは鉄や鋼鉄等の金属で形成され、断熱部22は、樹脂やセラミックス等の熱伝導率の低い材質で形成されている。基盤21の上面中央部にはネジ部24が突出して形成されている。断熱部22には、ネジ部24とかみ合うネジ穴25が貫通して形成されている。表面部23には、その厚みの半分程度までの深さのネジ穴26が形成され、ネジ部24の先端部とかみ合っている。これにより、表面部23は断熱部22を挟んで基盤21に係止されている。また、アルミ板11が当接する表面部23の上面は、凹凸のない滑らかな面になっている。
【0013】
ここで、各種の材料の熱伝導率(単位は、W・m−1・K−1)を比較する。金属では、鉄が83.5(0℃)、銅が403(0℃)程度である。セラミックスでは、アルミナが21(25℃)、ムライト(アルミナ+酸化ケイ素)が4.2(25℃)程度であり、金属に比較して低い値であることが分かる。また樹脂では、ナイロンが0.27(25℃)と非常に低い。すなわち、セラミックスや樹脂は断熱性の高い材質である。一方、これらの材料の強度は、金属は靱性が高く衝撃に強いが、セラミックスや樹脂は脆性が高く熱や衝撃に弱い。
【0014】
一般に、この摩擦攪拌点接合作業は、回転ツール10と受けツール17とを工業用ロボットに持たせ、アルミ板11,12に対して点接合を行わせる。そのため、受けツール17の基盤21は、ロボットアームに取り付けて使用される。すなわち、基盤21に伝わった熱は、ロボットアームからロボットの各部分へと容易に逃げ得る。しかし、この実施の形態では、受けツール17の基盤21はネジ部24が表面部23と接触しているのみであり、そのネジ部24の断面積は小さいものである。このようにすれば、アルミ板11,12から表面部23に伝達された熱のごく一部分が基盤21に伝達されるのみである。
【0015】
そして、それ以外の部分は十分な断熱効果を有する材質で構成された断熱部22によって伝熱が防止されている。従って、アルミ板11,12から表面部23に伝えられた摩擦熱は基盤21に伝わりにくく、熱が逃げにくい受けツール17となっている。また、アルミ板11,12を介して回転ツール10から伝えられる押圧力は、表面部23によって受け止められ、断熱部22には直接伝わらない。従って、断熱部22に直接大きな衝撃が加わることはないので、割れにくく耐久性の大きい受けツール17となっている。
【0016】
次に、上記の摩擦攪拌点接合装置を用いてアルミ板11,12の点接合を行う作用について説明する。図3に、2枚のアルミ板11,12を重ね合わせて摩擦攪拌点接合した後の状態の断面を図面で表現したものを示す。摩擦攪拌により、先端ピン14の形状が接合穴31として残る。アルミ板11,12の接合穴31付近には、摩擦攪拌部33が形成されている。摩擦攪拌部33は、アルミ板11,12の先端ピン14近くのアルミが再結晶温度以上まで加熱され、半溶融状態となり、再び固形化したものである。アルミ板12とアルミ板11との間には、図中点線で示す接合界面32が形成されている。接合界面32の直径をHとする。接合穴31の直径はほぼ一定なので、接合界面32の直径Hの大きさにより、接合面積が決定する。接合強度は、この接合面積と、単位面積当たりの接合強度との積として求められる。
【0017】
この摩擦攪拌点接合装置によれば、回転ツール10の回転押圧によってアルミ板11,12に発生された摩擦熱は、受けツール17によって外部へ逃げにくくされている。一般にこの摩擦攪拌点接合装置による加工時間は1箇所当たり1〜3秒程度であり、短時間であるのでネジ部24を介して基盤21へ逃げる熱は少ない。従って、発生した摩擦熱は接合界面32の直径Hを大きくするように働き、アルミ板11,12の接合強度を大きくする。
【0018】
次に、図4に、種々の受けツール17を利用して同じように点接合を行った結果について、接合強度の目安となるせん断強度と受けツール17の耐久性とをグラフにして示す。横軸は受けツール17の材質を示し、縦軸は、左がアルミ板11,12の接合部のせん断強度で棒グラフに対応し、右が受けツール17の耐久性レベルで折れ線グラフに対応する。また、Sは、点溶接におけるせん断強度の目標値を示している。なお実験は、「JIS Z 3136(スポット溶接継手の引張せん断試験方法)」により行った。これは、板厚5mm以下の金属材料を2枚重ねにし、所定のピッチ間隔で溶接する。そして、「JIS Z 2241(金属材料引張試験方法)」によって最大荷重を測定するものである。
【0019】
図4から分かるとおり、せん断強度については、全ての受けツール17においてSを上回っており、一応合格である。しかし、銅の場合にはわずかに上回っている程度であり、鉄、樹脂になるに従って、せん断強度は大きく改善されている。一方、耐久性については、樹脂が大きく劣ることが分かる。それに対して、本発明の受けツール17によれば、せん断強度については鉄を上回って改善されており、耐久性レベルにおいても問題のないことが分かった。
【0020】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の摩擦攪拌点接合装置によれば、受けツール17が高い耐久性と低い熱伝導率を有しているので、アルミ板11,12に発生した摩擦熱が受けツール17の基盤21に逃げにくい。従って、この受けツール17を利用して摩擦攪拌点接合をすれば強い接合強度が得られる。しかも、ヒータ等の設備は不要であり、コストが高くなることもない。
【0021】
「第2の実施の形態」
以下、本発明の摩擦攪拌点接合装置を具体化した第2の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
この第2の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置は、受けツール18の構成が第1の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置の受けツール17と異なるのみである。本実施の形態の受けツール18は、図5に示すように、セラミックス製の断熱部27に金属製の表面部28が溶射されて構成されている。そして、この受けツール18をロボットアームに取り付ける際には、ロボットアームに断熱部27を保持させるようにする。表面部28は,回転ツール10の押圧力に対する十分な耐久性を有するようにその材質や厚さが選択されればよい。
【0022】
この実施の形態の受けツール18においても、回転ツール10の押圧力を受ける表面部28は金属製であるので、押圧に対する耐久性は高い。そして、その表面部28は他の金属部分と接していないので、受けツール18から他の部分へ逃げる摩擦熱はごく少ない。従って、設備を複雑にすることなく、高い耐久性と低い熱伝導率を有する受けツール18を利用して、強い接合強度を得られる摩擦攪拌点接合装置となった。
【0023】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば、回転ツール10の形状は、これに限らない。
また例えば、表面部23の上面は球面等の曲面に形成してもよい。
また例えば、ネジ穴25はネジ部24を貫通させる貫通孔でもよい。
また例えば、表面部23の裏面に突出するネジ部を設け、基盤21にネジ穴を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の摩擦攪拌点接合装置によれば,回転ツールの押圧力を受ける受けツールが、接合対象のアルミ板に当接する表面部材は金属製であり、その裏側には断熱部材を備えている。従って、受けツールが高い耐久性と低い熱伝導率を有するので、設備を複雑にすることなく強い接合強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の摩擦攪拌点接合装置を示す断面図である。
【図2】受けツールを示す断面図である。
【図3】摩擦攪拌点接合されたアルミ板の状態を示す断面図である。
【図4】実験結果を示すデータ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の受けツールを示す斜視図である。
【図6】従来の摩擦攪拌接合装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 回転ツール
11,12 アルミ板
14 先端ピン
17,18 受けツール
21 基盤
22,27 断熱部
23,28 表面部
Claims (3)
- 先端に先端ピンが突出した回転ツールを2枚重ねたアルミ板に回転させながら押圧し、前記アルミ板の反対側に配置された受けツールで前記回転ツールの押圧力を受けることにより、アルミ板同士を点接合させる摩擦攪拌点接合装置において、
前記受けツールが、前記アルミ板に当接する金属製の表面部材と、前記表面部材の裏側に配置される断熱部材とを備えることを特徴とする摩擦攪拌点接合装置。 - 請求項1に記載する摩擦攪拌点接合装置において、
前記表面部材が、前記断熱部材を挟んで金属製の基盤に固定されていることを特徴とする摩擦攪拌点接合装置。 - 請求項1に記載する摩擦攪拌点接合装置において、
前記表面部材が、前記断熱部材に溶射された金属で形成されていることを特徴とする摩擦攪拌点接合装置。
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