JP2004135706A - 飛距離チャート、飛距離チャート表示方法、飛距離チャート表示装置、飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法及び飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置 - Google Patents

飛距離チャート、飛距離チャート表示方法、飛距離チャート表示装置、飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法及び飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴルフボールなどの飛翔体の飛距離とこの飛距離を決定する要素との関係を直感的にかつ明確に対象ゴルファーなどの対象者に示すこと。
【解決手段】ゴルフクラブの所定のヘッドスピード時におけるゴルフボールの等飛距離線を2次元座標空間上に表した飛距離チャートを提供する。ここで、「等飛距離線」とは、山等の等しい高さを示す等高線や等しい気圧を示す等圧線などのように、等しい飛距離を示す曲線又は連続直線である。横軸にはゴルフボールの回転数をとり、縦軸にはゴルフボールの打ち出し角度(打出角)をとってある。また、ゴルフボールの回転数は、ここではバックスピン量を表している。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛距離チャート、飛距離チャート表示方法、飛距離チャート表示装置、飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法及び飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置に関し、特に、ゴルフボールなどの飛翔体の飛距離とこの飛距離を決定する要素との関係を直感的にかつ明確に対象ゴルファーなどの対象者に示して、ゴルフクラブなどの選択を支援するのに有用な技術である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゴルフボールの飛距離の向上は、ゴルファーにとって特に関心が強く、ゴルファーは、誰よりもゴルフボールを遠くに飛ばそうとする。
ゴルフボールの飛距離は、一般に、ゴルフクラブのヘッドスピード若しくはゴルフボールの初速度(ボール初速)、ゴルフボールの初期飛翔角度である打ち出し角度(打出角)並びにゴルフボールの初期回転数であるバックスピン量の3要素で決定することが知られている。
【0003】
そのため、近年では、ゴルフクラブメーカーは、これらの3要素の値を計測・評価することによって、ゴルフクラブの特徴的な特性を提示し、ゴルフクラブを販売するようになってきている。これによって、対象ゴルファーは、ゴルフクラブの特徴的な特性が、試打などによって知った自らの3要素に適する最適なゴルフクラブを選択して購入することができるようになってきている。
【0004】
この種のゴルフクラブ選択のための装置としては、対象ゴルファーがゴルフクラブでゴルフボールを試打したときのヘッドスピード及び打球データ値(ボール初速、打出角、バックスピン量、サイドスピン量等)を取得し、必要に応じて打球データ値の計測されていない値を理想の打球データ値として算出して取得し、これらの打球データ値に基づいてゴルフボールの弾道および飛距離を計算してこれらの情報を提示するとともに、計測又は計算して得た3要素などの打球データ値を示して、対象ゴルファーに適したゴルフクラブを選択させるようにした装置が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−269425号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特許文献1に記載の従来の装置は、ゴルフボールの弾道を示すとともに、計測又は計算して得た3要素などの数値を示して、対象ゴルファーのゴルフスウィングに適したゴルフクラブを選択させるようにしている。
【0007】
しかし、上記装置において、一般の対象ゴルファーがゴルフボールの初速度(ボール初速)、ゴルフボールの打ち出し角度(打出角)並びにゴルフボールのバックスピン量の3要素の各値とゴルフボールの飛距離との間の関係を把握することは容易ではない。また、一般の対象ゴルファーが、ゴルフボールの弾道を示されても、前記3要素とこのゴルフボールの弾道による飛距離との間にどのような関係があるのかを把握するのは難しいため、対象ゴルファーが前記3要素のどの値を増減させればよいかを把握しにくい。
【0008】
したがって、従来の装置では、前記3要素などの数値からどのようにすれば飛距離を効率よく向上させることができるのかを把握しにくいという問題点がある。そのため、従来の装置では、ゴルフクラブ販売スタッフなどの専門員が、計算されて得られたゴルフボールの弾道を示しながら、専門員の経験によって前記3要素のどの要素の増減を行えば効率よくゴルフボールの飛距離が向上するか説明しなければならなかった。そのため、最適なゴルフクラブの選択は専門員の経験に委ねられ、客観性のないものとなってしまう恐れがある。
【0009】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ゴルフボールなどの飛翔体の飛距離とこの飛距離を決定する要素との関係を直感的にかつ明確に対象ゴルファーなどの対象者に示すことができる飛距離チャート、飛距離チャート表示方法、飛距離チャート表示装置、飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法及び飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、飛翔体の初速度、飛翔体の初期飛翔角度および飛翔体の初期回転数のうち、2つの要素を変数とし、残りの要素を定数として飛翔体の飛距離が表示された飛距離チャートであって、
変数とした一方の要素を割り当てた第1座標軸と、変数とした他方の要素を割り当てた第2座標軸とによって規定される2次元座標系を有し、
前記変数とした2つの要素の値によって定まる飛翔体の飛距離の情報を前記2次元座標系上に表わしたことを特徴とする飛距離チャートを提供する。
【0011】
ここで、「飛翔体」とは、ゴルフボール、野球ボール、テニスボール、バレーボール、卓球等の各種スポーツに用いるボールの他に、円盤投げの円盤等も含み、所定位置から空中に投げ出されて所定飛距離到達後に地面に落下するような物体であればどのような物体でもよい。
【0012】
なお、前記飛距離チャートは、前記飛距離の情報が、前記変数とした2つの要素の値によって定まる飛距離が略等しい前記2次元座標系上の位置を、曲線又は直線で結んだ等飛距離線によって表されるのが好ましい。また、前記飛距離チャートは、異なる飛距離間の領域を色分け又はハッチングによって区分けして表すようにしてもよい。さらに、前記飛距離チャートは、前記2次元座標系と直交する方向に第3座標軸を規定した3次元座標系を有し、前記第3座標軸に飛距離を割り当てて飛距離の情報を表すようにしてもよい。
【0013】
また、特に、前記飛翔体は、打ち出されたゴルフボールであって、前記初期回転数は、前記ゴルフボールのバックスピン量あるいはサイドスピン量であり、前記飛距離は、前記ゴルフボールのキャリーの飛距離あるいはトータルの飛距離であり、前記定数とした要素の値に対応して設定されるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明は、前記飛距離チャートのディスプレイへの表示又は記録媒体への印刷による表示を行う飛距離チャート表示方法であって、前記定数とした要素の値と、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値とから飛距離を算出する算出情報を用いて、前記2つの変数の要素の値に応じて飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成ステップと、作成された飛距離チャートをディスプレイに表示し、あるいは、作成された飛距離チャートを記録媒体に印刷して表示するチャート表示ステップと、を含むことを特徴とする飛距離チャート表示方法を提供する。
【0015】
この飛距離チャート表示方法では、さらに、前記変数とした要素の特定値を取得して、前記定数とした要素の値と前記変数とした要素の特定値に応じた飛距離を算出する特定飛距離算出ステップと、前記特定飛距離算出ステップで算出された特定飛距離の値を、前記チャート作成ステップで作成された飛距離チャート中にプロットするプロットステップと、を含み、前記チャート表示ステップでは、特定飛距離の値をプロットして作成された飛距離チャートを表示するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明は、前記飛距離チャートの表示を行う飛距離チャート表示装置であって、前記定数とした要素の値と、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値とから飛距離を算出する算出情報を用いて、前記2つの変数の要素の値に応じて飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成手段と、作成された飛距離チャートをディスプレイ画面に表示するか、又は、作成された飛距離チャートを記録媒体に印刷して表示するチャート表示手段と、を有することを特徴とする飛距離チャート表示装置を提供する。
【0017】
この飛距離チャート表示装置は、さらに、変数とした要素の特定値を取得して、定数の要素と変数の要素の特定値に応じた飛距離を算出する特定飛距離算出手段と、前記特定飛距離算出手段が算出した特定飛距離の値を、前記チャート作成手段が作成した飛距離チャート中にプロットするプロット手段と、を有し、前記チャート表示手段は、特定飛距離の値をプロットして作成された飛距離チャートを表示するようにしてもよい。
【0018】
また、本発明は、前記飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法であって、対象ゴルファーの試打時、前記変数とした要素の値および前記定数とした要素の値を計測により取得して特定値とする特定値取得ステップと、前記定数とした要素の特定値に対応した飛距離チャート上の、前記変数とした要素の特定値によって規定される座標位置に、試打マークをプロットするプロットステップと、プロットされた飛距離チャートのディスプレイへの表示又は記録媒体への印刷による表示を行う試打マーク表示ステップと、を含み、飛距離チャートに示された試打マークの位置から対象ゴルファーに適したゴルフクラブを選択させるように支援することを特徴とする飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法を提供する。
【0019】
さらに、本発明は、前記飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置であって、対象ゴルファーの試打時、前記変数とした要素の値および前記定数とした要素の値を計測により取得して特定値とする特定値取得手段と、前記定数とした要素の値を特定値として、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値に応じた飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成手段と、前記定数とした要素の特定値に対応した飛距離チャート上の、前記変数とした要素の特定値によって規定される座標位置に、試打マークをプロットするプロット手段と、プロットされた飛距離チャートのディスプレイ画面への表示又は記録媒体への印刷による表示を行う試打マーク表示手段と、を有し、飛距離チャートに示された試打マークの位置から対象ゴルファーに適したゴルフクラブを選択させるように支援することを特徴とする飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を適宜参照することによって、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施形態によって限定されず、本発明の構成と実質的に同一の構成も本発明の範囲に含む。
【0021】
図1は、本発明の実施形態の飛距離チャートの実施例1を示す図である。
この飛距離チャートは、ゴルフボールの所定の初速度(ボール初速)時におけるゴルフボールの等飛距離線を2次元座標空間上に表したチャートである。ここで、「等飛距離線」とは、山等の等しい高さを示す等高線や等しい気圧を示す等圧線などのように、等しい飛距離を示す曲線又は連続直線である。横軸にはゴルフボールの初期回転数(以下、適宜「回転数」と省略する。)をとり、縦軸にはゴルフボールの初期飛翔角度である打ち出し角度(打出角)をとってある。また、ゴルフボールの回転数は、ここではバックスピン量を表している。また、飛距離は、空中に打ち出されたゴルフボールが地面に落下して、転がって止まるまでの距離を含めたトータル距離を表している。
【0022】
この飛距離チャートは、バックスピン量と打出角とボール初速とを注目する3要素として、バックスピン量(回転数)と打出角とを変数とし、ボール初速を定数として飛距離を表してある。
【0023】
なお、この飛距離チャートでは、ゴルフボールの揚力係数及び抗力係数並びに風速、風向、気温、湿度及び空気密度等の外部条件等の要素を定数として扱っている。そして、飛距離は、所定の解析式あるいは予め検討して得られた回帰式によって算出され、バックスピン量(回転数)−打出角で示される2次元座標系上にプロットして等飛距離線で結んで描かれる。
【0024】
また、ボール初速とヘッドスピードとは、概ね良好な相関関係にあるため、一方が計測されれば、他方が推測できる。従って、ここでは、所定のボール初速の飛距離チャートを示してあるが、所定のヘッドスピードとしても同様の飛距離チャートとなる。なお、ヘッドスピードは、インパクト直前の一定区間を通過するヘッドの移動速度で測定することができる。例えば、ヘッドスピードは、100[mm]の区間内の速度で表せる。
【0025】
具体的には、この飛距離チャートの変数要素としては、500〜5000[rpm]の範囲でバックスピン量(回転数)を横軸にとり、5〜25[deg]の範囲で打ち出し角度(打出角)を縦軸にとった矩形で示す2次元空間内に、トータル飛距離を5ヤードおきに等飛距離線を描いたチャートになっている。その等飛距離線は、210、220、230、240、250、260ヤードというように10ヤードおきに実線で描き、225、235、245、255というように10ヤードおきに破線で描いてある。また、定数とした要素としては、ボール初速が60[m/s]で、所定の揚力係数、所定の抗力係数、風速0、温度20℃などの条件としてある。なお、例えば、対象ゴルファーのヘッドスピード(H/S)が40[m/s]のときは、対応関係にあるボール初速(B/V)が60[m/s]の飛距離チャートを用いればよいと考えられる。
【0026】
本実施例1の飛距離チャートでは、図中左端上と右端下とを結ぶ右下がりの対角線でほぼ上下線対象な曲線を描く等飛距離線となり、打出角が高く、回転数が少なくなると飛距離がでる傾向にある。
【0027】
図2は、本発明の実施形態の飛距離チャートの実施例2を示す図である。
この飛距離チャートは、実施例1と同様に、ゴルフクラブの所定のボール初速時におけるゴルフボールの等飛距離線を2次元座標空間上に表したチャートである。飛距離は、前記実施例1ではトータル距離を表していたのに対して、本実施例2では、空中に打ち出されたゴルフボールが地面に落下するまでの距離であるキャリー距離を表している。そのため、飛距離の算出式が異なる。その他の条件は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0028】
具体的には、この飛距離チャートの変数要素及び定数とした要素は、前記実施例1と同様であるため、これらの説明も省略する。但し、本実施例1では、等飛距離線は、120〜230ヤードという範囲を10ヤードおきに実線で描き、125〜235という範囲を10ヤードおきに破線で描いてある。
【0029】
本実施例2の飛距離チャートでは、約210ヤードを境に等飛距離線の描く模様が異なっている。つまり、図中約210〜235ヤードまでは、前記実施例1と同様に、右下がりの直線を境にほぼ上下線対象な曲線を描く等飛距離線となっているのに対して、図中120〜約210ヤードまでは、ほぼ右下がりの直線を平行に並べた等飛距離線となっている。
【0030】
なお、前記実施例1又は2では、飛距離チャートは、連続直線による実線と破線とで等飛距離線を示した実施例1、2であった。連続直線ではなく滑らかな曲線としても、また、点や種々のマークによって等しい飛距離を区別するように描いてもよい。さらに、等飛距離線同士で囲まれる領域(実線同士で囲まれる領域又は実線と破線とで囲まれる領域)を色分けやハッチングなどによって区分けするようにしてもよい。
【0031】
また、前記実施例1又は2では、前記飛距離チャートは、前記回転数をバックスピン量として説明したが、サイドスピン量やトップスピン量であってもよい。また、この飛距離チャートは、ボール初速を定数とし、これ以外のバックスピン量や打出角などの要素を変数として、バックスピン量と打出角とによって表される2次元座標系上に飛距離を示したが、定数とする要素及び変数とする要素はヘッドスピードまたはボール初速、回転数および打出角の3要素の中のどの2要素を変数としてもよく、また、横軸及び縦軸にとる変数の要素も制限されない。
【0032】
また、前記実施例1又は2では、飛距離チャートの座標系を2次元座標系として説明したが、これに限らず、直交座標系、極座標系又は円筒座標系のいずれでもよく、さらに、2次元座標系とほぼ直交する方向に高さによって飛距離を表す飛距離軸を規定し、異なる飛距離間を傾斜させて飛距離空間を表す3次元座標系としてもよい。この3次元座標系は、紙媒体やディスプレイ画面上の2次元空間に表しても、立体模型によって3次元空間に表してもよい。また、座標軸の取り方は、実数直線で表すだけでなく、例えば、対数直線によって表してもよい。また、3次元座標系は、模型として製作されるばかりでなく、ディスプレイ画面や紙媒体に製図法を利用して表示するようにしてもよい。さらに、3D表示が可能な液晶ディスプレイでは、3次元座標系で飛距離チャートを表すとより直感的かつ明確に飛距離チャートを対象ゴルファーに示すことができる。
【0033】
次に、前記実施例1及び2の飛距離チャートの読取例並びに飛距離チャートを利用したアドバイス例を説明する。
図3は、図1に示した実施例1の飛距離チャートを利用した飛距離アドバイスの一例を説明する図である。図3に示す点Aは、一般の対象ゴルファーaが試打を行って、バックスピン量約2700[rpm]、打出角度約6[deg]を計測してプロットした試打マークである。この試打マーク点Aで示す約226ヤードの飛距離のときには、バックスピン量及び打出角を増やすことで(約240ヤード付近までは矢印の方向に向かうことで)飛距離を効率よく出せる傾向にある。このように矢印に示す方向に向かうには、バックスピン量を約2700[rpm]から3000[rpm]に増やし、打出角を約6[deg]から約14[deg]に増やせばよいことが分かる。ここで、矢印は、等飛距離線の勾配の密な方向かつ飛距離の延びる方向に向くように描いてある。対象ゴルファーは、等飛距離線の勾配が密な方向に向かうように、バックスピン量と打出角とを変えることによって、飛距離を容易に伸ばすことができる。なお、以下の説明においても、矢印は、等飛距離線の勾配の密な方向かつ飛距離の延びる方向に向くように描くものとする。
【0034】
また、約250ヤードの方向に飛距離を延ばすためには、例えば、バックスピン量(回転数)を約2700[rpm]から約1800[rpm]に減らし、かつ、打出角を約6[deg]から約17[deg]に増やせばよいことが分かる。しかし、このようにバックスピン量を約900[rpm]減らし、打出角を約11[deg]増やすように、ゴルフボールを打ち出すことは一般の対象ゴルファーには体力的かつ技術的に難しい。
【0035】
従って、一般の対象ゴルファーaは、前述したように、飛距離を約240ヤードに増やすのは、バックスピン量及び打出角の変化も少なく対応することが容易であるため、アドバイザーなどの専門員は飛距離チャートを示しながらバックスピン量を約300[rpm]増やし、かつ、打出角を約8[deg]だけ増やすようにアドバイスすることになる。この場合には、バックスピン量を増やしているため、一般に常識とされているバックスピン量を減らした方が飛ぶという誤解を直感的かつ明確に解くことが可能となる。また、このような誤解に基づくアドバイスがされるのを防ぐことができる。
【0036】
同様に、図3に示す点Aは、一般の対象ゴルファーaが試打を行って、約3900[rpm]、約18[deg]を計測してプロットした試打マークである。この試打マーク点Aで示す235ヤードの飛距離のときには、約250ヤード付近までは矢印の方向に向かうと飛距離を延ばしやすい傾向にある。このように矢印に示す方向に向かうには、打出角を余り替えずに、バックスピン量を約3900[rpm]〜2000[rpm]に減らせばよいことが分かる。
【0037】
したがって、アドバイザーなどの専門員は飛距離チャートを示しながらバックスピン量を約1900[rpm]減らすようにアドバイスすることになる。
【0038】
図4は、図2に示した実施例1の飛距離チャートを利用した飛距離アドバイスの一例を説明する図である。図4に示す点Bは、一般の対象ゴルファーbが試打を行って、約2300[rpm]、約10[deg]を計測してプロットした試打マークである。この試打マーク点Bで示す約200ヤードの飛距離のときには、約225ヤード付近までは矢印の方向に向かうと飛距離を延ばしやすい傾向にある。このように矢印に示す方向に向かうには、バックスピン量を約2300[rpm]から3000[rpm]に増やし、打出角を約10[deg]から約17[deg]に増やせばよいことが分かる。
【0039】
また、約230ヤードの方向に飛距離を延ばすためには、例えば、バックスピン量(回転数)を約2300[rpm]から約1000[rpm]に減らし、かつ、打出角を約10[deg]から約20[deg]に増やせばよいことが分かる。しかし、実施例1の場合と同様に、このようにバックスピン量を約1300[rpm]減らし、打出角を約10[deg]増やすように、ゴルフボールを打ち出すことは一般の対象ゴルファーには体力的かつ技術的に難しい。
【0040】
したがって、一般の対象ゴルファーbは、前述したように、飛距離を約225ヤードに増やすのは、バックスピン量及び打出角の変化も少なく対応することが容易であるため、アドバイザーなどの専門員は飛距離チャートを示しながらバックスピン量を約700[rpm]増やし、かつ、打出角を約7[deg]だけ増やすようにアドバイスすることになる。この場合には、実施例1の場合と同様に、バックスピン量を増やしているため、一般に常識とされているバックスピン量を減らした方が飛ぶという誤解を直感的かつ明確に解くことが可能となる。また、このような誤解に基づくアドバイスがされるのを防ぐことができる。
【0041】
同様に、図4に示す点Bは、一般の対象ゴルファーbが試打を行って、約4200[rpm]、約15[deg]を計測してプロットした試打マークである。この試打マーク点Bで示す221ヤードの飛距離のときには、矢印の方向に向かうと約230ヤードというように飛距離がでる傾向にある。このように矢印に示す方向に向かうには、打出角を約5[deg]増やし、かつ、バックスピン量を約1000[rpm]に減らせばよいことが分かる。
したがって、アドバイザーなどの専門員は飛距離チャートを示しながら打出角を約5[deg]増やし、かつ、バックスピン量を約1000[rpm]に減らすようにアドバイスすることになる。
【0042】
同様に、図4に示す点Bは、一般の対象ゴルファーbが試打を行って、約4500[rpm]、約22[deg]を計測してプロットした試打マークである。この試打マーク点Bで示す約216ヤードの飛距離のときには、矢印の方向に向かうと約228ヤードというように飛距離がでる傾向にある。このように矢印に示す方向に向かうには、打出角を約3[deg]減らし、かつ、バックスピン量を約1500[rpm]減らせばよいことが分かる。
したがって、アドバイザーなどの専門員は飛距離チャートを示しながら打出角を約3[deg]減らし、かつ、バックスピン量を約1500[rpm]減らすようにアドバイスすることになる。
【0043】
以上、調整すべき変数の増減方向を知ることによって、このような変数の増減を実現するゴルフクラブを容易に提示することができる。たとえば、バックスピン量を減らすには、たとえば、重心位置が低いゴルフクラブヘッドを持つゴルフクラブを提示する。
【0044】
以上のように、実施例1及び2に示す飛距離チャートは、試打の際に、飛距離を算出する必要もなく、バックスピン量と打出角とによってきまる座標に試打マークをプロットすれば、飛距離が直感的にかつ明確に示されることになる。
【0045】
次に、前記実施例1及び2の飛距離チャートの読取例並びに飛距離チャートを利用したゴルフクラブの選択アドバイス例を説明する。
図5は、図1に示した実施例1の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援の一例を説明する図である。図5に示す点C,C,C,Cは、一般の対象ゴルファーcが4本のゴルフクラブで試打を行ったときにバックスピン量と打出角とボール初速とを計測して、対応するボール初速の飛距離チャート上にバックスピン量と打出角とをプロットして飛距離を表す試打マークである。試打マーク点Cでは約237ヤードの飛距離、試打マーク点Cでは約236ヤードの飛距離、試打マーク点Cでは約241ヤードの飛距離、試打マーク点Cでは約241ヤードの飛距離となっている。ここで、試打マークCを対象ゴルファーcが所有するゴルフクラブで試打した結果とし、試打マークC,C,Cを購入候補のゴルフクラブで試打した結果とする。この中で飛距離がでているのは、試打マークC,Cである。しかし、試打マークCのクラブは、打出角が約22[deg]と高く、バックスピン量も3000[deg]を越える特殊なゴルフクラブであることから、対象ゴルファーcにとっては、試打マークCのクラブが適切なゴルフクラブであるといえる。
そのため、販売員などの専門員は、対象ゴルファーcに対して試打マークCのクラブの購入を勧めることになる。しかし、対象ゴルファーcの好みによっては、試打マークCのゴルフクラブを選択させるようにしてもよい。
【0046】
図6は、図2に示した実施例2の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援の一例を説明する図である。図5に示す点D,D,D,Dは、一般の対象ゴルファーdが4本のゴルフクラブで試打を行ったときにバックスピン量と打出角とボール初速とを計測して、対応するボール初速の飛距離チャート上にバックスピン量と打出角とをプロットして飛距離を表した試打マークである。試打マーク点Dでは約191ヤードの飛距離、試打マーク点Dでは約209ヤードの飛距離、試打マーク点Dでは約201ヤードの飛距離、試打マーク点Dでは約211ヤードの飛距離となっている。ここで、試打マークDを対象ゴルファーdが所有するゴルフクラブで試打した結果とし、試打マークD,D,Dを購入候補のゴルフクラブで試打した結果とする。この中で飛距離がでているのは、飛距離が約211ヤードの試打マークDである。しかし、試打マークDのゴルフクラブは、バックスピン量が3000[deg]を越える特殊なゴルフクラブであることから、対象ゴルファーdにとっては、試打マークDのゴルフクラブが適切なゴルフクラブであるといえる。
そのため、販売員などの専門員は、対象ゴルファーdに対して試打マークDのクラブの購入を勧めることになる。しかし、対象ゴルファーdの好みによっては、試打マークDのゴルフクラブを選択させるようにしてもよい。
【0047】
次に、本発明の実施形態の飛距離チャートを表示し対象ゴルファーのゴルフクラブの選択を支援するゴルフクラブ選択支援方法および装置を説明する。
図7は、本発明の実施形態のゴルフクラブ支援装置の一例の概略構成を説明する図である。
このゴルフクラブ選択支援装置1は、自ら所有するゴルフクラブの飛距離と購入候補のゴルフクラブの飛距離とを直感的にかつ明確に比較できるように、両方の試打マークをプロットした飛距離チャートを表示して、対象ゴルファーのゴルフクラブの選択を支援する装置である。
そのため、このゴルフクラブ選択支援装置1は、対象ゴルファー5がゴルフボール6をゴルフクラブ7によって試打したときの初期弾道特性を測定する初期弾道特性計測装置10と、この初期弾道特性計測装置10を制御する制御装置20と、初期弾道特性計測装置10によって測定された初期弾道特性を取り込んで飛距離チャートを作成して表示するとともに、制御装置20を制御するコンピュータ30とを主に有して構成される。なお、初期弾道特性計測装置10は、例えば、特開2002−20237号公報に記載の技術によって、初期弾道を計測することができる。以下、前記公報に記載の技術によって初期弾道を計測する構成及び方法の概略を含め説明する。
【0048】
また、ここで、初期弾道特性は、ゴルフボール6の初速度(ボール初速)、ゴルフボール6の打ち出し角度(打出角)及びゴルフボール6のバックスピン量若しくはサイドスピン量の3要素である。そして、これら3要素のうち、2つの要素を変数とし、残りの要素を定数とする。また、これら3要素が、試打によって得られる特定値である。また、飛距離チャートが示す飛距離は、ゴルフボール6のキャリーの飛距離又はトータルの飛距離を表す。なお、飛距離チャートは、いずれの飛距離によるものを表示するかは、適宜設定すればよい。以下の説明では、飛距離は、トータルの飛距離を指すものとする。
【0049】
初期弾道特性計測装置10は、地面に置かれるフレーム11と、このフレーム11上に取り付けられるゴルフボール6をティーアップするためのティー12と、長時間発光ストロボと電子シャッターとによって打ち出し時から所定時間の間ゴルフボール6を水平方向から撮影するCCDカメラ13と、同様に長時間発光ストロボと電子シャッターとによって打ち出し時から所定時間(例えば約1秒)の間ゴルフボール6を鉛直上方向から撮影するCCDカメラ14と、CCDカメラ14を下向きに取り付けるフレーム15と、フレーム11上に支えられフレーム15を片持ちしCCDカメラ13を水平方向に取り付けるフレーム16と、ティー12にティーアップされたゴルフボール6とスイングされたゴルフクラブヘッド7aとのインパクトの直前でゴルフクラブヘッド7aにビーム光が当たるようにフレーム11に配置した投光部17と、この投光部17と対向してフレーム16に配置されてゴルフクラブヘッド7aによってビーム光がさえぎられていないときに投光部16aから投射されたビーム光を受光しビーム光がさえぎられたときにトリガー信号を出力して制御装置20にCCDカメラ13,14の撮影を開始させる受光部18と、を主に組み立てた装置である。なお、CCDカメラ13,14で撮影した画像は、コンピュータ30に自動的に取り込まれ、2値化などの画像処理が行われる。また、ゴルフクラブヘッド7aのインパクト直前のスピードを計測する図示されないヘッドスピード計測センサがCCDカメラ13に内蔵されている。フレーム11、15、16はボルトなどによって一体になるように取り付けられている。なお、ヘッドスピード計測センサはCCDカメラ14に内蔵しても、別体としてフレーム11、15、16に取り付けるようにしてもよい。
【0050】
コンピュータ30は、ゴルフクラブ選択支援プログラムを実行するCPU31と、特にゴルフクラブ選択支援プログラムと飛距離チャートを作成するのに必要な作成データを格納しておくハードディスク(HD)32と、各種データ特に飛距離チャートを表示するモニタ33と、初期弾道特性測定装置10側と接続するためのI/F34と、オペレータの操作するキーボード35と、特に飛距離チャートを印刷するプリンタ36とを主に有している。
【0051】
CPU31の実行するゴルフクラブ選択支援プログラムは、初期弾道特性測定装置10による初期弾道特性の測定及び各種データの算出を行う初期弾道特性測定モジュールと、対象ゴルファー5の試打による測定又は算出された初期弾道特性に応じた飛距離チャートを作成する飛距離チャート作成モジュールと、対象ゴルファー5の試打による測定又は算出された初期弾道特性の試打マークを飛距離チャート上にプロットする試打マークプロットモジュールと、を含んでいる。また、HD32には、飛距離チャート作成モジュールのデータとして、飛距離チャートを作成するための作成データも記憶しておく。
【0052】
次に、フローチャートを参照しつつゴルフクラブ選択支援処理を説明する。
図8に、本発明の実施形態のゴルフクラブ選択支援処理を説明するフローチャートを示す。なお、ここでは、対象ゴルファー5が試打するゴルフクラブ7は、対象ゴルファー5の所有のものと、購入候補のものとする。
まず、対象ゴルファー5が、自ら所有するゴルフクラブ7のグリップ7bを握って初期弾道特性測定装置10の前に立って試打することによって、そのときの初期弾道特性を初期弾道特性測定装置10が測定する(ステップ200)。このとき、初期弾道特性測定装置10では、制御装置20は、投光部17から投射されて受光部18に入力しているビーム光がゴルフクラブヘッド7aの通過時に遮られるとこれを検知して、CCDカメラ13、14の連続撮影を開始する。また、同時に、CCDカメラ13に内蔵した図示しないヘッドスピード計測センサが、ヘッドスピードを計測するようにしてもよい。そして、CPU31では、初期弾道特性測定モジュールを実行し、画像を解析して初期飛翔角度である打出角及び初期回転数であるバックスピン量(又はサイドスピン量)を求める。ここでは、打出角、バックスピン量、ボール初速の値を初期弾道特性データとする。なお、ボール初速は、ゴルフボール6の画像を解析して単位時間内の移動距離から算出する。また、ゴルフボール6の画像を解析して単位時間内の移動距離からゴルフボールの初速度を算出してもよい。
【0053】
続いて、CPU31では、飛距離チャート作成モジュールを実行し、ボール初速に対応する飛距離チャートの作成データをHD32から抽出して(ステップ202)、図1又は2に示すような飛距離チャートを作成する(ステップ204)。その後、CPU31では、試打マークプロットモジュールを実行して、試打によって得られたバックスピン量と打出角とによる座標に試打マークをプロットし(ステップ206)、図5又は6(図3又は4)に示した飛距離チャートをモニタ33に表示する(ステップ208)。
【0054】
そして、対象ゴルファー5は、続けて購入候補のゴルフクラブ7を試打する。すると、この場合も同様に、初期弾道特性測定装置10は、打出角、バックスピン量、ボール初速の値である初期弾道特性を測定する(ステップ200)。次に、CPU31では、対象ゴルファー5の所有するゴルフクラブでの試打マークをプロットした飛距離チャートがすでにあるためステップ202及び203を飛ばし、試打マークプロットモジュールを実行して、今回取得した購入候補のゴルフクラブ7による試打によって得られたバックスピン量と打出角とによる座標に試打マークをプロットし(ステップ206)、図5又は6(図3又は4)に示した飛距離チャートをモニタ33に表示する(ステップ208)。このように、購入候補のゴルフクラブ5に対しても処理し、対象ゴルファー5の所有するゴルフクラブ7の試打マークと、購入候補の数の分だけゴルフクラブ7による試打マークをプロットしていく。なお、各試打マークは、それぞれが異なる形状や色としたり、各試打マークに文字を付記させる。また、全ての購入候補のゴルフクラブ7の試打マークがプロットされた飛距離チャートは、モニタ33に表示するばかりでなく、プリンタ35によって印刷して、対象ゴルファー5に配布する。
このように、対象ゴルファー5の所有するゴルフクラブの試打マークと、購入候補の試打マークとが飛距離チャート上に表示されることによって、図5及び6で説明したように、販売員などの専門員は、対象ゴルファー5にあった飛距離のでるゴルフクラブを選択させることができるようになる。なお、飛距離は、定数とした要素であるヘッドスピードの値と、変数とした2つの要素の値であるバックスピン量と打出角とから飛距離を算出するようにしてもよい。
【0055】
従って、本実施形態によれば、ボール初速に応じたバックスピン量及び打出角によって表される2次元座標上に等飛距離線を表した飛距離チャートによって、試打によりゴルファーのバックスピン量及び打出角を測定するだけで、ゴルファーの飛距離の特性を容易に直感的にかつ明確に知ることができるようになる。また、バックスピン量及び打出角の値がわかれば、飛距離チャート上にプロットすることによって飛距離が分かるため、従来のように、試打毎に飛距離を算出しなくてもよくなる。
【0056】
なお、前述したゴルフクラブ選択支援処理では、図6又は7で説明した飛距離チャートの場合、つまり、対象ゴルファーが所有するゴルフクラブを最初に試打して、自ら所有するゴルフクラブと比較して飛距離のでるゴルフクラブを飛距離チャートによって選択する場合を説明した。しかし、対象ゴルファーが、ゴルフクラブを所有していないときには、次のようにして選択させることができる。ゴルフクラブを所有していないゴルファーとしては、例えば、所有していたゴルフクラブを破損・紛失してしまったゴルファーや初心者がいる。
【0057】
例えば、メーカーの推奨する6本のバックスピン量の異なるような特性を持つゴルフクラブX〜Xがあり、いずれのゴルファーが試打してもバックスピン量がX<X<X<X<X<Xの関係にあるように設計されているとする。
【0058】
このとき、メーカーは、基準となるゴルフクラブXを最も推奨するものとして、対象ゴルファーcに試打させる。すると、飛距離チャートには、例えば試打マークCのようにプロットされたとする。この場合、飛距離チャート上において、試打マークCの点からは、図中左斜め上の方向だとさらに飛距離のでることがわかる。つまり、バックスピン量(回転数)を減らし、打ち出し角度(打出角)を増やせるようなゴルフクラブであれば、さらに飛距離が延びる。
【0059】
そこで、メーカーは、ゴルフクラブXよりもバックスピン量を減らすことができるゴルフクラブXからXを対象ゴルファーcに試打させる。その結果、飛距離チャート上には、ゴルフクラブXでは試打マークC、ゴルフクラブXでは試打マークC、ゴルフクラブXでは試打マークCのようにプロットされるとする。この中では、図5において説明したように、試打マークCが最も好ましい。そのため、メーカーは試打マークCを出したゴルフクラブXを飛距離チャートを対象ゴルファーに示しながら対象ゴルファーに選択させることができるようになる。つまり、ゴルフクラブX,Xは、試打すること無しに、ゴルフクラブを選択することができるため、効率的である。
【0060】
なお、以上では、バックスピン量の関係が既知のゴルフクラブの場合を説明したが、打ち出し角度の関係が既知の場合や両方とも既知の場合でも同様の手順によって対象ゴルファーに効率よくゴルフクラブを選択させることができる。また、基準となるゴルフクラブからさらに飛距離のであるであろうゴルフクラブが一本であれば、2本の試打によって適切なゴルフクラブを選択させることができる。
【0061】
さらに、対象ゴルファーの所有するゴルフクラブに対しても同様の手順によって行うことができる。但し、この場合には、対象ゴルファーの所有するゴルフクラブとメーカーの推奨するゴルフクラブとの間でバックスピン量などの特性の関係が既知である必要がある。
【0062】
なお、前述した実施形態では、対象ゴルファーの所有するゴルフクラブを基準にしてゴルフクラブの選択を支援する方法を説明したが、予めメーカーが定めたゴルフクラブを基準に対象ゴルファーに試打させてゴルフクラブを選択させるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、飛翔体の初速度、飛翔体の初期飛翔角度および飛翔体の初期回転数のうち、2つの要素を変数とし、残りの要素を定数として、飛翔体の飛距離を飛距離チャートに表示するようにしたため、飛翔体の初速度、飛翔体の初期飛翔角度及び飛翔体の初期回転数の3要素と飛翔体の飛距離との間の関係を直感的かつ明確に把握できる効果を奏する。
【0064】
したがって、本発明によれば、ゴルフボールなどの飛翔体の飛距離とこの飛距離を決定する要素との関係を直感的にかつ明確に対象ゴルファーなどの対象者に示すことができる飛距離チャート、飛距離チャート表示方法、飛距離チャート表示装置、飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法及び飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置を提供することができる。そのため、対象ゴルファーは、どのようにすれば飛距離を効率よく向上させるのかを容易に把握することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の飛距離チャートの実施例1を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の飛距離チャートの実施例2を示す図である。
【図3】図1に示した実施例1の飛距離チャートを利用した飛距離アドバイスの一例を説明する図である。
【図4】図2に示した実施例2の飛距離チャートを利用した飛距離アドバイスの一例を説明する図である。
【図5】図1に示した実施例1の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援の一例を説明する図である。
【図6】図2に示した実施例2の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援の一例を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態のゴルフクラブ支援装置の一例の概略構成を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態のゴルフクラブ選択支援処理を説明である。
【符号の説明】
1    ゴルフクラブ選択支援装置
5    ゴルファー
6    ゴルフボール
7    ゴルフクラブ
7a  ゴルフクラブヘッド
7b  グリップ
10  初期弾道特性計測装置
11  フレーム
12  ティー
13  カメラ
14  カメラ
15  フレーム
16  フレーム
17  投光部
18  受光部
20  制御装置
30 コンピュータ
31 CPU
32 HD
33 モニタ
34 I/F
35 キーボード
36 プリンタ

Claims (11)

  1. 飛翔体の初速度、飛翔体の初期飛翔角度および飛翔体の初期回転数のうち、2つの要素を変数とし、残りの要素を定数として飛翔体の飛距離が表示された飛距離チャートであって、
    変数とした一方の要素を割り当てた第1座標軸と、変数とした他方の要素を割り当てた第2座標軸とによって規定される2次元座標系を有し、
    前記変数とした2つの要素の値によって定まる飛翔体の飛距離の情報を前記2次元座標系上に表わしたことを特徴とする飛距離チャート。
  2. 前記飛距離の情報が、前記変数とした2つの要素の値によって定まる飛距離が略等しい前記2次元座標系上の位置を、曲線又は直線で結んだ等飛距離線によって表されている請求項1に記載の飛距離チャート。
  3. 異なる飛距離間の領域を色分け又はハッチングによって区分けして表している請求項2に記載の飛距離チャート。
  4. さらに、前記2次元座標系と直交する方向に第3座標軸を規定した3次元座標系を有し、
    前記第3座標軸に飛距離を割り当てて飛距離の情報を表す請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛距離チャート。
  5. 前記飛翔体は、打ち出されたゴルフボールであって、
    前記初期回転数は、前記ゴルフボールのバックスピン量あるいはサイドスピン量であり、
    前記飛距離は、前記ゴルフボールのキャリーの飛距離あるいはトータルの飛距離であり、
    前記定数とした要素の値に対応して設定されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛距離チャート。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛距離チャートのディスプレイへの表示又は記録媒体への印刷による表示を行う飛距離チャート表示方法であって、
    前記定数とした要素の値と、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値とから飛距離を算出する算出情報を用いて、前記2つの変数の要素の値に応じて飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成ステップと、
    作成された飛距離チャートをディスプレイに表示し、あるいは、作成された飛距離チャートを記録媒体に印刷して表示するチャート表示ステップと、を含むことを特徴とする飛距離チャート表示方法。
  7. さらに、前記変数とした要素の特定値を取得して、前記定数とした要素の値と前記変数とした要素の特定値に応じた飛距離を算出する特定飛距離算出ステップと、
    前記特定飛距離算出ステップで算出された特定飛距離の値を、前記チャート作成ステップで作成された飛距離チャート中にプロットするプロットステップと、
    を含み、
    前記チャート表示ステップでは、特定飛距離の値をプロットして作成された飛距離チャートを表示する請求項6に記載の飛距離チャート表示方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛距離チャートの表示を行う飛距離チャート表示装置であって、
    前記定数とした要素の値と、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値とから飛距離を算出する算出情報を用いて、前記2つの変数の要素の値に応じて飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成手段と、
    作成された飛距離チャートをディスプレイ画面に表示するか、又は、作成された飛距離チャートを記録媒体に印刷して表示するチャート表示手段と、を有することを特徴とする飛距離チャート表示装置。
  9. さらに、変数とした要素の特定値を取得して、定数の要素と変数の要素の特定値に応じた飛距離を算出する特定飛距離算出手段と、
    前記特定飛距離算出手段が算出した特定飛距離の値を、前記チャート作成手段が作成した飛距離チャート中にプロットするプロット手段と、を有し、
    前記チャート表示手段は、特定飛距離の値をプロットして作成された飛距離チャートを表示することを特徴とする請求項8に記載の飛距離チャート表示装置。
  10. 請求項5に記載の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法であって、
    対象ゴルファーの試打時、前記変数とした要素の値および前記定数とした要素の値を計測により取得して特定値とする特定値取得ステップと、
    前記定数とした要素の特定値に対応した飛距離チャート上の、前記変数とした要素の特定値によって規定される座標位置に、試打マークをプロットするプロットステップと、
    プロットされた飛距離チャートのディスプレイへの表示又は記録媒体への印刷による表示を行う試打マーク表示ステップと、を含み、
    飛距離チャートに示された試打マークの位置から対象ゴルファーに適したゴルフクラブを選択させるように支援することを特徴とする飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援方法。
  11. 請求項5に記載の飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置であって、
    対象ゴルファーの試打時、前記変数とした要素の値および前記定数とした要素の値を計測により取得して特定値とする特定値取得手段と、
    前記定数とした要素の値を特定値として、前記変数とした2つの要素のそれぞれの値に応じた飛距離を算出して飛距離チャートを作成するチャート作成手段と、
    前記定数とした要素の特定値に対応した飛距離チャート上の、前記変数とした要素の特定値によって規定される座標位置に、試打マークをプロットするプロット手段と、
    プロットされた飛距離チャートのディスプレイ画面への表示又は記録媒体への印刷による表示を行う試打マーク表示手段と、を有し、
    飛距離チャートに示された試打マークの位置から対象ゴルファーに適したゴルフクラブを選択させるように支援することを特徴とする飛距離チャートを利用したゴルフクラブ選択支援装置。
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