JP2004135460A - 充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却対応電池パック及び冷却非対応電池パックの両方の電池パックを、正確な満充電制御及び的確な充電電流で充電できる充電装置を提供すること。
【解決手段】CPU51により演算された電池温度勾配及び電池温度勾配記憶手段532の出力に基づいて、マイコン50において設定された第一サンプリング幅の電池温度勾配で電池パック2の満充電を判別し、マイコン50において設定され第一サンプリング幅より長い第二サンプリング幅の電池温度勾配でる冷却効果の有無を電池温度検出手段90により検出された充電開始時の電池温度に基づき判別する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池等の2次電池を充電する充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コードレス工具等の電源に用いられてニッケルカドミニウム電池やニッケル水素電池等の電池パックを充電する場合、大きな充電電流で充電すれば短時間で充電できるが、充電時の電池パック内の電池の発熱が大きくなって電池のサイクル寿命が短くなるため、電池の発熱を抑制するように小さい充電電流で時間をかけて充電する充電装置が提案されている。
【0003】
一方、充電装置に設けられた冷却ファンにより電池パックを冷却しながら充電し、充電時の電池パック内の電池の発熱を抑制して大きな充電電流で短時間で充電する充電装置も提案されている。
【0004】
上記2つの充電装置は電池パックが強制冷却に対応できるか否かすなわち冷却ファンからの送風に対して電池パックが風穴等の構造を設けているか否かによってその充電方式が異なる。このように冷却対応電池パックと冷却非対応電池パックとでは充電方式が異なることを考慮し、充電開始時の電池温度勾配が所定値以上であるか以下であるかを判別することにより、冷却ファンによる電池パックへの送風による冷却効果の有無を判別し、その結果に基づいて平均充電電流を定めて充電する充電方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、電池パックの満充電を判別する方法として、あるサンプリング幅で演算された電池温度勾配が、電池温度勾配記憶手段の中の最小値からある所定値以上上昇した時、満充電とするΔT/Δt検出法等が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開2000−312440号公報(請求項6)
【特許文献2】
特開平6−113475号公報(請求項1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、冷却効果の有無の判別を、単純にΔT/Δt検出法における満充電の判別に用いるサンプリング幅で演算された電池温度勾配を用いて行うことには無理がある。
【0007】
これを図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2は、冷却対応電池パック及び冷却非対応電池パックを充電した時の充電電圧、充電電流、満充電を判別するために用いる第一サンプリング幅の電池温度勾配(A/D変換値)、冷却効果の有無の判別に用いる第二サンプリング幅(>第一サンプリング幅)の電池温度勾配(A/D変換値)の推移を示すグラフである。電池温度Kに達するまでの最小の電池温度勾配値は、第一サンプリング幅の電池温度勾配では冷却対応電池パックと冷却非対応電池パックとで差は小さいが、第二サンプリング幅の電池温度勾配は冷却対応電池パックと冷却非対応電池パックとでは大きな差が生じる。このように冷却効果の有無の判別を、単純にΔT/Δt検出法における満充電の判別に用いるサンプリング幅で演算された電池温度勾配を用いて行うことは困難である。また第二サンプリング幅の電池温度勾配値により満充電を検出しようとすると、満充電検出が遅れ過充電となる恐れがある。
【0008】
また、充電開始からの電池温度勾配は充電開始時の電池温度により異なるため、単純に充電開始時の電池温度勾配が所定値以上か以下かによって冷却効果の有無を判別して、充電電流を定めることには無理がある。
【0009】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、冷却対応電池パック及び冷却非対応電池パックの両方の電池パックにおいて、正確な満充電制御及び的確な充電電流で充電することができる充電装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するため、充電電流を制御する制御手段と、電池パックを冷却する冷却ファンと、電池温度を検出する電池温度検出手段と、電池温度検出手段の出力に基づいて電池温度を記憶する電池温度記憶手段と、電池温度検出手段及び電池温度記憶手段の出力に基づいてサンプリング幅の異なる複数の電池温度勾配を演算する電池温度勾配演算手段と、電池温度勾配演算手段の出力に基づいて複数の電池温度勾配を記憶する電池温度勾配記憶手段とを有する充電装置であって、電池温度勾配演算手段及び電池温度勾配記憶手段の出力に基づいて予め設定された第一サンプリング幅の電池温度勾配で電池パックの満充電を判別し、予め設定され第一サンプリング幅より長い第二サンプリング幅の電池温度勾配で冷却効果の有無を判別することを技術的特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の充電装置において、電池パックの満充電を判別するための前記第一サンプリング幅の電池温度勾配を、充電電流に対応して満充電を判別することが可能な最小サンプリング幅より大きくすることを技術的特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の充電装置において、冷却効果の有無を判別するための前記第二サンプリング幅の電池温度勾配を、冷却効果の有無を判別することが可能なサンプリング幅にすることを技術的特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1または請求項3の充電装置において、前記電池温度記憶手段は前記第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値を記憶し、充電中の電池温度が所定の温度に達した時の前記最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別することを技術的特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4の充電装置において、前記冷却効果の有無を判別する第一所定値を、充電開始時の電池温度に対応して設定することを技術的特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1または請求項3の充電装置において、前記第二サンプリング幅の電池温度勾配が演算された直後の電池温度勾配が予め設定された第二所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別することを技術的特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項5の充電装置において、前記冷却効果の有無を判別する第二所定値を、充電開始時の電池温度に対応して設定することを技術的特徴とする。
【0017】
請求項1及び2及び3の発明では、第一サンプリング幅の電池温度勾配で電池パックの満充電を判別し、第二サンプリング幅の電池温度勾配で冷却効果の有無を判別する。また、前記第一サンプリング幅の電池温度勾配を、充電電流に対応して満充電を判別することが可能な最小サンプリング幅より大きくし、前記第二サンプリング幅の電池温度勾配を、冷却効果の有無を判別することが可能なサンプリング幅にすることにより、満充電を判別でき、かつ冷却効果の有無を判別する。
【0018】
請求項4の発明では、請求項1または請求項3の充電装置において、前記電池温度記憶手段は前記第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値を記憶し、充電中の電池温度が所定の温度に達した時の前記最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かを判別することにより、冷却効果の有無を判別する。
【0019】
請求項5の発明では、請求項4の充電装置において、前記冷却効果の有無を判別する第一所定値を、充電開始時の電池温度に対応して設定することにより、充電開始時の電池温度を考慮して、冷却効果の有無を判別する。
【0020】
請求項6の発明では、請求項1または請求項3の充電装置において、前記第二サンプリング幅の電池温度勾配が演算された直後の電池温度勾配が予め設定された第二所定値より大きいか否かを判別することにより、冷却効果の有無を判別する。
【0021】
請求項7の発明では、請求項6の充電装置において、前記冷却効果の有無を判別する第一所定値を、充電開始時の電池温度に対応して設定することにより、充電開始時の電池温度を考慮して、冷却効果の有無を判別する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図3は本発明の一実施形態を示すブロック回路図である。1は交流電源、2は電池パックで、複数の電池2a(上の従来技術の記載と整合させるため素電池でなく電池とする)を直列接続した電池組及び電池2aに接触または近接して電池温度を検出する例えばサーミスタ等からなる感温素子2bを有する。3は電池パック2に流れる充電電流を検出する電流検出手段、4は充電の開始及び停止を制御する信号を伝達する充電制御信号伝達手段、5は充電電流の信号をPWM制御IC23に帰還する充電電流信号伝達手段で、充電制御伝達信号手段4及び充電電流信号伝達手段5はホトカプラ等からなる。6は電池パック2を冷却する冷却ファン、7は冷却ファン6を駆動する駆動手段で、トランジスタ7a、抵抗7b、7cから構成され、マイコン50の出力ポート56bの出力に応じて冷却ファン6の駆動を制御する。10は全波整流回路11と平滑用コンデンサ12からなる整流平滑回路、20は高周波トランス21、MOSFET22とPWM制御IC23からなるスイッチング回路で、PWM制御IC23はMOSFET22の駆動パルス幅を変えて整流平滑回路30の出力電圧を調整するスイッチング電源ICである。30はダイオード31、32、チョークコイル33、平滑用コンデンサ34からなる整流平滑回路、40は抵抗41、42からなる電池電圧検出手段で、電池パック2の端子電圧を分圧する。50は演算手段(CPU)51、ROM52、RAM53、タイマ54、A/Dコンバータ55、出力ポート56a、56b、リセット入力ポート57からなるマイコンである。CPU51は、最新の電池温度と複数のサンプリング時間前にサンプリングした電池温度とから所定周期ごとに複数の電池温度勾配を演算すると共に現在の電池温度勾配とRAM53が記憶した最小の電池温度勾配とを比較する。RAM53は、所定サンプリング時間前にサンプリングした電池温度を記憶する電池温度記憶手段531と、最新の電池温度と複数のサンプリング時間前にサンプリングした電池温度とから所定周期ごとに演算した複数の電池温度勾配を記憶する電池温度勾配記憶手段532を内蔵する。60は演算増幅器61、62、抵抗63〜66からなる充電電流制御手段、70は電源トランス71、全波整流回路72、3端子レギュレータ73、74、平滑コンデンサ75〜77、リセットIC78からなる定電圧電源で、冷却ファン6、マイコン50、充電電流制御手段60等の電源となる。リセットIC78はマイコン50を初期状態にするためにリセット入力ポート57にリセット信号を出力する。80は充電電流を設定する充電電流設定手段であって、前記出力ポート56aからの信号に対応して演算増幅器62の反転入力端に印加する電圧値を変えるものである。90は電池パック2の感温素子2bの抵抗値を電圧に変換しA/Dコンバータ55に出力する抵抗91及び92とからなる電池温度検出回路である。
【0023】
図4のグラフにより、充電中の電池温度が所定の温度Kに達した時の第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却ファン6による冷却効果の有無を判別する方法を説明する。
【0024】
図4は、充電中の電池温度が所定の温度Kに達した時、電池温度Kに達すまでの電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かによって冷却効果の有無を判別する時、冷却効果の有無を判別する第一所定値を充電開始時の電池温度に基づいて定めた判断基準を示すグラフの一例である。横軸は、充電開始時の電池の温度、縦軸は所定の電池温度Kに達するまでの最小の電池温度勾配(A/D変換された値)、図中の点は冷却対応電池パック及び冷却非対応電池パックを周囲温度及び充電開始時の電池温度を変化させて充電した時の前記最小の電池温度勾配の一例を表す。図4より充電開始時の電池温度が低い場合所定の電池温度Kに達した時の最小の電池温度勾配は大きく、逆に充電開始時の電池温度が高い場合最小の電池温度勾配は小さい。また、充電開始時の電池温度が同じ場合、周囲温度が低い状態で冷却対応電池パックを充電した場合は最小の電池温度勾配が小さく、逆に冷却非対応電池パックを充電した場合は冷却対応電池パックを充電した場合に比べ最小の電池温度勾配は高い。周囲温度が高い状態の場合は、冷却対応電池パックと冷却非対応電池パックのいずれの電池パックを充電した場合でも最小の電池温度勾配値は、周囲温度が低い状態で冷却対応電池を充電した場合の最小の電池温度勾配よりも大きい。このことから、最小の電池温度勾配が小さい周囲温度が低い場合を冷却効果が有ると判別すると、各充電開始時の電池温度ごとに対応した冷却効果の有無を判別する第一所定値は図4に示すような境界線上に設定することができる。以上のことより、電池温度Kに達した時、充電開始時の電池温度に基づき、図4の直線の上の領域に最小の電池温度勾配がある場合は冷却効果が無いと判断し、逆に下の領域に最小の電池温度勾配がある場合は冷却効果が有ると判断し、充電電流の制御を行うことができる。
【0025】
次に、第二サンプリング幅の電池温度勾配が演算された直後の電池温度勾配が予め設定された第二所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する方法を説明する。
【0026】
この方法で冷却効果の有無を判別する時に用いる第二サンプリング幅の電池温度勾配が演算された直後の電池温度勾配は、先ほどの充電中の電池温度が所定の温度に達した時の第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する方法で用いた第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値と同様の傾向を示す。即ち、電池温度が低い場合は、電池温度勾配が演算された直後の電池温度勾配は大きく、逆に充電開始時の電池温度が高い場合は、演算された直後の電池温度勾配は小さい。また、充電開始時の電池温度が同じ場合は、周囲温度が低い状態で冷却対応電池パックを充電した場合は演算された直後の電池温度勾配が小さく、逆に冷却非対応電池パックを充電した場合は冷却対応電池パックを充電した場合に比べ演算された直後の電池温度勾配は高い。周囲温度が高い状態の場合は、冷却対応電池パックと冷却非対応電池パックのいずれの電池パックを充電した場合でも演算された直後の電池温度勾配値は、周囲温度が低い状態で冷却対応電池パックを充電した場合の演算された直後の電池温度勾配よりも大きい。以上のことより、図4と同様に各充電開始時の電池温度ごとに冷却効果の有無を判別する第二所定値をある境界線上に設定することができる。以上のことより、充電開始時の電池温度に基づいて、境界線の上の領域に演算された直後の電池温度勾配がある場合は冷却効果が無いと判断し、逆に下の領域に演算された直後の電池温度勾配がある場合は冷却効果が有ると判断し、充電電流の制御を行うことができる
次に図3のブロック回路図及び図5、図6のフローチャートを参照して本発明における充電中の電池温度が所定の温度に達した時の電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する場合の動作を説明する。
【0027】
電源を投入するとマイコン50は出力ポート56a、56bをイニシャルセットし、電池パック2の接続待機状態となる(ステップ501)。電池パック2が接続されると、冷却ファン6が作動し(ステップ502)、その後、充電電流I0で充電を開始する(ステップ503)。
【0028】
電池温度記憶手段531の記憶データの36サンプリング前までの電池温度Ti−36、Ti−35、………、Ti−01と、電池温度勾配記憶手段532の記憶データの最新の電池温度と12サンプリング前の電池温度とから演算した第一サンプリング幅の温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)と、最新の電池温度と36サンプリング前の電池温度とから演算した第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN36)と、冷却効果有りフラグ、冷却効果無しフラグ、45℃フラグをイニシャルセットし(ステップ504)、サンプリングタイマをスタートさせる(ステップ505)。サンプリングタイマ時間がΔt経過したら(ステップ506)、再度サンプリングタイマをスタートさせる(ステップ507)。この例ではサンプリングタイマ時間Δtは5秒とする。第一サンプリング幅の電池温度勾配は最新の電池温度と12サンプリング前の電池温度との減算結果を12サンプリング分の時間60秒で割った値とし、第二サンプリング幅の電池温度勾配は最新の電池温度と36サンプリング前の電池温度勾配との減算結果を36サンプリング分の時間180秒で割った値とする。
【0029】
次いで、電池温度Tinを電池温度検出手段90で抵抗91及び92によって分圧した分圧値をA/Dコンバータ55でA/D変換し、電池温度として取り込む(ステップ508)。この時、始めてのサンプリングタイマスタート時である時は(ステップ509)、取り込んだ電池温度Tinを充電開始時の電池温度T0として電池温度記憶手段531に記憶する(ステップ510)。次に、先に取り込んだ電池温度Tinから電池温度記憶手段の記憶データ531の36サンプリング前の電池温度Ti−36を減算し、その値を36サンプリング分の時間180秒で割り、その値(Tin−Ti−36)/180を第二サンプリング幅の電温度勾配dT/dt(in36)として電池温度勾配記憶手段532に記憶する(ステップ511)。その時、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が正か負かを比較し(ステップ512)、負でないなら36サンプリング分の時間180秒以上経過しており、第二サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されているので、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)と第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN36)とを比較し(ステップ513)、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN36)より小さい場合は、第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN36)を更新し(ステップ514)、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN36)より小さい場合はステップ514をスキップする。ステップ512において第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負の時は、36サンプリング分の時間180秒以上経過しておらず、第二サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されていないので、ステップ513及びステップ514をスキップする。次に、先に取り込んだ電池温度Tinから電池温度記憶手段の記憶データ531の12サンプリング前の電池温度Ti−12を減算し、その値を12サンプリング分の時間60秒で割り、その値(Tin−Ti−12)/60を第一サンプリング幅の電温度勾配dT/dt(in12)として電池温度勾配記憶手段532に記憶する(ステップ515)。その時、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が正か負かを比較し(ステップ516)、負でないなら12サンプリング分の時間60秒以上経過しており、第一サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されているので、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)と第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)とを比較し(ステップ517)、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)より小さい場合は、第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)を更新し(ステップ518)、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)より小さい場合はステップ518をスキップする。また、ステップ516において第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が負の時は、12サンプリング分の時間60秒以上経過しておらず、第一サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されていないので、ステップ517及びステップ518をスキップする。次に45℃フラグが1であるか否かを判断し(ステップ519)、1でない場合はTinが45℃に達したか否かを比較し(ステップ520)、45℃に達したと判断した場合は、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負か正かを比較し(ステップ521)、負でないと判断された場合45℃フラグを1とする(ステップ522)。
【0030】
次に、冷却効果有りフラグが1か否かの判別を行う(ステップ523)。ステップ523において、冷却効果有りフラグが1の場合、すなわち充電電流が後述するI1の場合は、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値 dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N1と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ524)。
【0031】
前記減算結果が所定値N1以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ528)、再度ステップ506からの処理を行う。前記減算結果が所定値N1以上である場合は、充電を終了して(ステップ529)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ530)、冷却ファン6を停止し(ステップ531)、再度ステップ501からの処理を行う。
【0032】
ステップ523において、冷却効果有りフラグが1でない場合は、冷却効果無しフラグが1か否かの判別を行う(ステップ525)。ステップ525において、冷却効果無しフラグが1の場合、すなわち充電電流が後述するI2の場合は、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値 dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N2と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ526)。
【0033】
前記減算結果が所定値N2以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ528)、再度ステップ506からの処理を行う。前記減算結果が所定値N2以上である場合は、充電を終了して(ステップ529)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ530)、冷却ファン6を停止し(ステップ531)、再度ステップ501からの処理を行う。
【0034】
ステップ525において、冷却効果無しフラグが1で無い場合は、充電電流がI0で充電が行われており、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N0と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ527)。
【0035】
前記減算結果が所定値N0以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ528)、再度ステップ506からの処理を行う。前記減算結果が所定値N0以上である場合は、充電を終了して(ステップ529)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ530)、冷却ファン6を停止し(ステップ531)、再度ステップ501からの処理を行う。
【0036】
また、ステップ520において電池温度が45℃に達していないと判断した場合は、ステップ521及びステップ522をスキップする。また、ステップ521において第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負であると判断した場合はステップ522をスキップする。
【0037】
ステップ519において45℃フラグが1である場合は、冷却効果有りフラグが1であるか否かを比較して(ステップ532)、1の場合はステップ523にジャンプする。冷却効果有りフラグが1でない場合は、冷却効果無しフラグが1であるか否かを比較し(ステップ533)、1の場合はステップ523にジャンプする。冷却効果無しフラグが1でない場合は、電池温度記憶手段531の記憶データの充電開始時の電池温度T0を出力し(ステップ534)、その結果に基づいた所定値P1T0と第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)とを比較し(ステップ535)、充電開始時の電池温度に基づいた所定値P1T0より第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が小さい場合は、冷却効果が有ると判別し、冷却効果があることを考慮した電池パック2の発熱による電池寿命の劣化を抑制することが可能な最大の電流値である第一充電電流I1(<I0)で充電を行い(ステップ536)、冷却効果有りフラグを1にし(ステップ537)、その後ステップ523にジャンプする。
【0038】
また、ステップ535において、充電開始時の電池温度に基づいた所定値P1T0より第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が大きい場合は、冷却効果がないと判別し、冷却効果がないことを考慮した電池パック2の発熱による電池寿命の劣化を抑制することが可能な最大の電流値である第二充電電流I2(<I1)で充電を行い(ステップ538)、冷却効果無しフラグを1にし(ステップ539)、その後ステップ523にジャンプする。
【0039】
次に図3の回路図及び図7、図8のフローチャートを参照して本発明における充電中の電池温度が所定の温度に達した時の電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する場合の動作を説明する。
【0040】
電源を投入するとマイコン50は出力ポート56a、56bをイニシャルセットし、電池パック2の接続待機状態となる(ステップ601)。電池パック2が接続されると、冷却ファン6が作動し(ステップ602)、その後、充電電流I0で充電を開始する(ステップ603)。
【0041】
電池温度記憶手段531の記憶データの36サンプリング前までの電池温度Ti−36、Ti−35、………、Ti−01と、電池温度勾配記憶手段532の記憶データの最新の電池温度と12サンプリング前の電池温度とから演算した第一サンプリング幅の温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)と、冷却効果フラグ、冷却効果判断済みフラグ、45℃フラグ、I3フラグ、I4フラグをイニシャルセットし(ステップ604)、サンプリングタイマをスタートさせる(ステップ605)。サンプリングタイマ時間がΔt経過したら(ステップ606)、再度サンプリングタイマをスタートさせる(ステップ607)。この例ではサンプリングタイマ時間Δtは5秒とする。第一サンプリング幅の電池温度勾配は最新の電池温度と12サンプリング前の電池温度との減算結果を12サンプリング分の時間60秒で割った値とする。また、第二サンプリング幅の電池温度勾配は最新の電池温度と36サンプリング前の電池温度勾配との減算結果を36サンプリング分の時間180秒で割った値とする。
【0042】
次いで、電池温度Tinを電池温度検出手段90で抵抗91及び92によって分圧した分圧値をA/Dコンバータ55でA/D変換し、電池温度として取り込む(ステップ608)。この時、始めてのサンプリングタイマスタート時である時は(ステップ609)、取り込んだ電池温度Tinを充電開始時の電池温度T0として電池温度記憶手段531に記憶する(ステップ610)。次に、電池温度Tinから電池温度記憶手段の記憶データ531の36サンプリング前の電池温度を減算し、その値を36サンプリング分の時間180秒で割り、その値(Tin−Ti−36)/180を第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)として電池温度勾配記憶手段532に記憶する(ステップ611)。
【0043】
次に、冷却効果判断済みフラグが1であるか否かを比較し(ステップ612)、1でない場合は、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が正か負かを比較し(ステップ613)、負でないなら36サンプリング分の時間180秒以上経過しており、第二サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されているので、電池温度記憶手段531の記憶データの充電開始時の電池温度T0を出力し(ステップ614)、その結果に基づいた所定値P2T0と第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)とを比較する(ステップ615)。充電開始時の電池温度に基づいた所定値P2T0より第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が小さい場合は冷却効果が有ると判別し冷却効果フラグを1にし(ステップ616)、次いで冷却効果判断済みフラグを1にする。充電開始時の電池温度に基づいた所定値P2T0より第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が大きい場合は、冷却効果が無いと判別して冷却効果フラグを0にし、(ステップ617)次いでステップ618において冷却効果判断済みフラグを1にする。
【0044】
ステップ612において、冷却効果判断済みフラグが1であるか否かを比較し、1であると判断された場合は、ステップ619の処理を行う。
【0045】
また、ステップ613において、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負である場合はステップ619の処理を行う。
【0046】
次に、先に取り込んだ電池温度Tinから電池温度記憶手段の記憶データ531の12サンプリング前の電池温度Ti−12を減算し、その値を12サンプリング分の時間60秒で割り、その値(Tin−Ti−12)/60を第一サンプリング幅の電温度勾配dT/dt(in12)として電池温度勾配記憶手段532に記憶する(ステップ619)。その時、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が正か負かを比較し(ステップ620)、負でないなら12サンプリング分の時間60秒以上経過しており、第一サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されているので、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)と第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)とを比較し(ステップ621)、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)より小さい場合は、第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)を更新し(ステップ622)、第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値dT/dt(MIN12)より大きい場合はステップ622をスキップする。また、ステップ620において第一サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in12)が負の時は、12サンプリング分の時間60秒以上経過しておらず、第一サンプリング幅の電池温度勾配の演算が開始されていないので、ステップ621及びステップ622をスキップする。次に45℃フラグが1であるか否かを判断し(ステップ623)、1でない場合はTinが電池温度が45℃に達したか否かを比較し(ステップ624)、45℃に達したと判断した場合は、第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負か正かを比較し(ステップ625)、正の場合45℃フラグを1とする(ステップ626)。
【0047】
次に、I3フラグが1か否かの判別を行う(ステップ627)。ステップ627において、I3フラグが1の場合、すなわち充電電流が後述するI3の場合は、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値 dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N3と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ628)。
【0048】
前記減算結果が所定値N3以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ632)、再度ステップ606からの処理を行う。前記減算結果が所定値N3以上である場合は、充電を終了して(ステップ633)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ634)、冷却ファン6を停止し(ステップ635)、再度ステップ601からの処理を行う。
【0049】
ステップ627において、I3フラグが1で無い場合は、I4フラグが1か否かの判別を行う(ステップ629)。ステップ629において、I4フラグが1の場合、すなわち充電電流が後述するI4の場合は、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値 dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N4と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ630)。
【0050】
前記減算結果が所定値N4以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ632)、再度ステップ606からの処理を行う。前記減算結果が所定値N4以上である場合は、充電を終了して(ステップ633)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ634)、冷却ファン6を停止し(ステップ635)、再度ステップ601からの処理を行う。
【0051】
ステップ629において、I4フラグが1で無い場合は、充電電流がI0で充電が行われており、最新の電池温度勾配dT/dt(in12)から電池温度勾配記憶手段532の記憶データである第一サンプリング幅の電池温度勾配の最小値 dT/dt(MIN12)を減算し、その減算結果を所定値N0と比較することにより満充電の検出を行う(ステップ631)。
【0052】
前記減算結果が所定値N0以下である場合は、Ti−35→Ti−36、Ti−34→Ti−35、…、Ti−01→Ti−02、Tin→Ti−01とそれぞれの記憶データを1サンプリング前の記憶エリアに移し換え(ステップ632)、再度ステップ606からの処理を行う。前記減算結果が所定値N0以上である場合は、充電を終了して(ステップ633)、電池パック2が充電器より取り外されたら(ステップ634)、冷却ファン6を停止し(ステップ635)、再度ステップ601からの処理を行う。
【0053】
また、ステップ624において電池温度が45℃に達していないと判断した場合は、ステップ625及びステップ626をスキップする。また、ステップ625において第二サンプリング幅の電池温度勾配dT/dt(in36)が負と判断した場合は、ステップ626をスキップする。
【0054】
ステップ623にて45℃フラグが1である場合は、I3フラグが1であるか否かを比較して(ステップ636)、I3フラグが1であると判断されたらステップ627にジャンプする。I3フラグが1でないと判別されたら、I4フラグが1であるか否かを比較し(ステップ637)、I4フラグが1であると判別されたらステップ627にジャンプする。I4フラグが1でないと判別されたら、冷却効果フラグが1か否かを比較し(ステップ638)、冷却効果フラグが1であると判断された場合は、冷却効果があることを考慮した電池パック2の発熱による電池寿命の劣化を抑制することが可能な最大の電流値である第三充電電流I3(<I0)で充電を行い(ステップ639)、I3フラグを1にし(ステップ640)、次いでステップ627にジャンプする。またステップ638において、冷却効果フラグが1でないと判断された場合は、冷却効果がないことを考慮した電池パック2の発熱による電池寿命の劣化を抑制することが可能な最大の電流値である第四充電電流I4(<I3)で充電を行い(ステップ641)、I4フラグを1にし(ステップ642)、次いでステップ627にジャンプする。
【0055】
上記のような方法で、冷却効果の有無を判別することにより、冷却対応電池パックにおいて電池パック及び充電装置の通風孔が異物の混入等で目詰まりを起こしている時は、冷却効果は無いとみなされ適切な充電を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、冷却対応電池パック及び冷却非対応電池パックの両方の電池パックにおいて、正確な満充電制御及び的確な充電電流で充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却対応電池パックを充電した時の充電電圧、充電電流、第一及び第二サンプリング幅で演算した電池温度勾配の推移を示すグラフ。
【図2】冷却非対応電池パックを充電した時の充電電圧、充電電流、第一及び第二サンプリング幅で演算した電池温度勾配の推移を示すグラフ。
【図3】本発明充電装置の一実施形態を示す回路図。
【図4】ある電池温度に達した時、その温度に達するまでにおける最小の電池温度勾配値がある所定値以上か以下かによって冷却効果の有無を判断する時、各充電開始時の電池温度に基づく判断基準を示すグラフ。
【図5】本発明充電装置の充電中の電池温度が所定の温度に達した時の電池温度勾配の最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する動作説明用フローチャートの前半部。
【図6】図5のフローチャートの後半部。
【図7】本発明充電装置の冷却ファンによる第二サンプリング幅の電池温度勾配で演算された直後の電池温度勾配が予め設定された第二所定値より大きいか否かで冷却効果の有無を判別する動作説明用フローチャートの前半部。
【図8】図7のフローチャートの後半部。
【符号の説明】
2は電池パック、6は冷却ファン、50は演算機能を有するCPU51、電池温度記憶手段531、電池温度勾配記憶手段532等を有するマイコン、90は電池温度検出手段である。

Claims (7)

  1. 充電電流を制御する制御手段と、電池パックを冷却する冷却ファンと、電池温度を検出する電池温度検出手段と、電池温度検出手段の出力に基づいて電池温度を記憶する電池温度記憶手段と、電池温度検出手段及び電池温度記憶手段の出力に基づいてサンプリング幅の異なる複数の電池温度勾配を演算する電池温度勾配演算手段と、電池温度勾配演算手段の出力に基づいて複数の電池温度勾配を記憶する電池温度勾配記憶手段とを有する充電装置であって、
    前記電池温度勾配演算手段及び電池温度勾配記憶手段の出力に基づいて予め設定された第一サンプリング幅の電池温度勾配で電池パックの満充電を判別し、予め設定され第一サンプリング幅より長い第二サンプリング幅の電池温度勾配で冷却ファンによる冷却効果の有無を判別することを特徴とする充電装置。
  2. 電池パックの満充電を判別するための前記第一サンプリング幅の電池温度勾配は、充電電流に対応して満充電を判別することが可能な最小サンプリング幅より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の充電装置。
  3. 冷却ファンによる冷却効果の有無を判別するための前記第二サンプリング幅の電池温度勾配は、冷却効果の有無を判別することが可能なサンプリング幅にしたことを特徴とする請求項1記載の充電装置。
  4. 前記電池温度記憶手段は前記第二サンプリング幅の電池温度勾配の最小値を記憶し、充電中の電池温度が所定の温度に達した時の前記最小値が予め設定された第一所定値より大きいか否かで冷却ファンによる冷却効果の有無を判別するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項3記載の充電装置。
  5. 前記冷却効果の有無を判別する第一所定値は、充電開始時の電池温度に対応して設定するようにしたことを特徴とする請求項4記載の充電装置。
  6. 前記第二サンプリング幅の電池温度勾配で演算された直後の電池温度勾配が予め設定された第二所定値より大きいか否かで冷却ファンによる冷却効果の有無を判別するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項3記載の充電装置。
  7. 前記冷却効果の有無を判別する第二所定値は、充電開始時の電池温度に対応して設定するようにしたことを特徴とする請求項6記載の充電装置。
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