JP2004135369A - 振動モータ - Google Patents

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JP2004135369A JP2002294503A JP2002294503A JP2004135369A JP 2004135369 A JP2004135369 A JP 2004135369A JP 2002294503 A JP2002294503 A JP 2002294503A JP 2002294503 A JP2002294503 A JP 2002294503A JP 2004135369 A JP2004135369 A JP 2004135369A
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Tomokuni Wauke
和宇慶 朝邦
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Abstract

【課題】簡単な構成により、回転軸に沿う縦方向に振動する振動モータを提供する。
【解決手段】第1のコア部21は、第1のコイルC1とその両端に設けられた上部コア部材22と下部コア部材23を有し、上部コア部材22と下部コア部材23には回転軸19に対して互いに対称となる位置に凸部22b,23bが設けられている。同様に第2のコア部26は、第2のコイルC2とその両端に設けられた上部コア部材27と下部コア部材28を有し、上部コア部材27と下部コア部材28には回転軸19に対して互いに対称となる位置に凸部27b,28bが設けられている。前記凸部22b,23bと前記凸部27b,28bとを回転方向に90°ずれた位置に配置し、ロータ部20をマグネット11の内部で相対的に回転させることにより、ロータ部20を回転軸19に沿う方向に縦振動させることができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム用の操作装置に内蔵される振動発生用の振動モータに係わり、特にモータの回転軸に沿う縦振動を可能とした振動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ゲーム用の操作装置や携帯電話機等において、振動による報知手段として振動モータが使用されている。一般的な振動モータとしては、円筒型のモータの出力軸に偏心ウェイトを取り付け、偏心ウェイトの遠心力によって振動を発生させるようにしている。
【0003】
また、出力軸に偏心ウェイトを取り付けるかわりに、電機子自体をアンバランスな形状に構成したり、電機子巻線をアンバランスに巻回することで回転時に振動を発生させる振動モータも提案されている。
【0004】
しかし、これらの振動モータは、いずれも出力軸の径方向(横方向)に振動を発生させる構成であり、出力軸に沿う方向である縦方向へ振動を発生させることはできなかったため、例えばゲーム機の操作装置においては操作者にゲームの内容に応じて大きな振動を伝えることが充分ではなかった。
【0005】
そこで、縦振動を生じさせる振動モータが開発されており、これらは例えば特許文献1や特許文献2などの公報に開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開平07−107761号公報
【特許文献2】特開平09−327150号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に開示されている振動モータでは、ステータ部において、リング状に形成した圧電素子の分極を、ロータ部の回転軸に対して傾斜する方向で、かつロータ部の回転方向にほぼ沿った向きに形成しておく必要があり、その構造は複雑である。よって、振動モータ全体のコストを低減することが難しい。
【0008】
また上記特許文献2に記載されている振動モータは、偏平形コアレス振動モ−タであり、その構造は極めて複雑であるため、製造コストが高騰しやすいという問題がある。しかも扁平型であるため、同公報中にも記載されているように薄型の小型無線機の呼び出し装置など、軽い振動を与えることを目的とする装置の場合には適しているが、操作者に大きな振動を与えることにより、ゲームソフトが有している仮想現実の世界の中で、より効果的な臨場感を演出することを目的とした場合には、前記公報に記載されている偏平形コアレス振動モ−タでは充分とはいえない。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、簡単な構成でモータ軸の径方向振動のみならず縦方向振動を与えることを可能とした振動モータを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筒状に形成されたマグネットと、第1および第2のコイルとこの第1および第2のコイルの中心に回転軸が設けられた第1および第2のコア部材とを有し、前記マグネットの内側に前記第1及び第2のコア部材が設けられた状態で相対的に回転する振動モータにおいて、
前記マグネットは、前記回転軸に沿う方向で2分割したときに、一方の内壁がS極の着磁され、他方の内壁がN極に着磁されており、
前記第1および第2のコア部材には、コイルの内部から外部に発生する磁束を前記コイルの一方の端部から他方の端部に導く磁束案内部が回転軸に対して対称となる位置にそれぞれ設けられており、且つ第1のコア部材に設けられた磁束案内部と第2のコア部材に設けられた磁束案内部とが、前記回転軸の回転方向に互いに90°ずれて形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
上記において、前記第1および第2のコイルの両端に上部コア部材と下部コア部材が設けられており、前記磁束案内部は、前記上部コア部材および下部コア部材にそれぞれ形成されているものとすることが可能である。
【0012】
また、前記回転軸が、軸方向に移動自在に支持されているものである。
上記においては、前記マグネットを有する側がステータ部であり、前記第1及び第2のコア部材を有する側がロータ部とすることができる。
【0013】
あるいは、前記マグネットを有する側がロータ部であり、前記第1及び第2のコア部材を有する側がステータ部とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態として、振動モータの横断面図、図2は図1のII−II線における縦断面図であり、ロータ部の回転角度θが0の状態を示している。また図3は第1のコアと第2のコアに生じるコギングトルクを示すグラフであり、T1は第1のコアのコギングトルク、T2は第2のコアのコギングトルク、Tcは合成コギングトルクである。
【0015】
図1および図2に示す振動モータ1は、例えばゲーム機器の操作用コントローラの内部に内蔵され、ゲームの内容に応じて縦振動を発生させることにより、仮想現実的な世界にいる操作者がより効果的な臨場感を体感できるようにしたものである。
【0016】
図1および図2に示す振動モータ1では、ステータ部が符号10で示され、ロータ部が符号20で示されている。
【0017】
前記ステータ部10は円筒形状をしたマグネット11で形成されており、例えば図1に示すI−I線で半分に分けたときに、一方(図示Y1側)の内壁はN極に着磁され、他方(Y2側)の内壁がS極は着磁されている。図1では、N極とS極との境目を符号12,13で示しており、マグネット11の内壁のうち、N極の磁極中心(N極として最も磁力が強い位置)を示す部分を符号14で示し、S極の磁極中心(S極として最も磁力が強い位置)を符号15で示している。なお、図1に示すように、N極の磁極中心14およびS極の磁極中心15は、前記N極とS極との境目12,13からN極方向(Y1方向)又はS極方向(Y2方向)に最も離れた部分である。
【0018】
一方、ロータ部20は、回転軸19の上部(Z1)側に第1のコア部21が設けられ、その下部(Z2)側に第2のコア部26が並べられて設けられた2段構成である。
【0019】
前記第1のコア部21は、所定の間隔を軸(Z)方向に空けて対向する一対の上部コア部材22と下部コア部材23とを有している。
【0020】
前記上部コア部材22およぶ下部コア部材23は略円盤形状をしており、鉄板や鋼板などの磁性材料で形成されている。前記上部コア部材22と下部コア部材23の中心には軸穴22a,23aが形成されており、この軸穴22a,23aに前記回転軸19が挿通され、この状態で前記上部コア部材22と下部コア部材23が回転軸19に固定されている。
【0021】
前記上部コア部材22と下部コア部材23の間には、ボビン24が設けられており、このボビン24の周囲に線材を巻回することにより第1のコイルC1が形成されている。
【0022】
前記上部コア部材22には、その縁部から下部コア部材23方向に延びる凸部(磁束案内部)22bが一体に形成されている。同様に、前記下部コア部材23には、その縁部から上部コア部材22方向に延びる凸部(磁束案内部)23bが一体に形成されている。前記上部コア部材22の凸部22bと前記下部コア部材23の凸部23bは、回転軸19にに関して対称となる位置に形成されている。
【0023】
前記第2のコア部26は前記は第1のコア部21とほぼ同じ構成であり、上部コア部材27と下部コア部材28の間にボビン29が設けられ、このボビン29の外周に第2のコイルC2が設けられている。
【0024】
ただし、第2のコア部26では、上部コア部材27に形成された凸部27bと下部コア部材28に形成された凸部28bが、前記第1のコア部21の上部コア部材22に形成された凸部23bと下部コア部材23に形成された凸部23bに対し周方向に90°ずれた位置に形成されている点で異なっている。
【0025】
すなわち、図1及び図2に示すものでは、上部コア部材27に形成された凸部27bが図示X2側の位置において図示下方に向けて形成されており、下部コア部材28に形成された凸部28bは図示X1側の位置において図示上方に向けて形成されている。
【0026】
図2に示すように、前記回転軸19の上下には軸受部材31,32が設けられており、回転軸19は前記軸受部材31,32に形成された軸穴31a,32bに挿通された状態で回転自在に支持され、且つ回転軸19が延びる方向である図示Z方向に自在に移動できるように支持されている。
【0027】
以下、振動モータ1の動作について説明する。
上記第1のコア部21と第2のコア部26を有するロータ部20は、前記ステータ部10を形成するマグネット11の内部に配置され、前記各凸部22b,23b,27bおよび28bは、マグネット11の内壁とわずかな隙間を介して対向している。
【0028】
このとき、第1,第2のコイルC1,C2に駆動信号を与えない場合には、第1のコア部21側の凸部22bと凸部23b、および第2のコア部26側の凸部27bと凸部28bが、それぞれN極の磁極中心14とS極の磁極中心15に磁気吸引力によって引き付けられるため、ステータ部10内でロータ部20の回転が停止させられる。
【0029】
ここで、図2に示すように、第1のコア部21側の凸部22bがS極の磁極中心15に対向し、凸部23bがN極の磁極中心14に対向したたとき、すなわち第2のコア部26側の凸部27bおよび凸部28bは、N極とS極との境目12および13に対向している状態を、ロータ部20の回転角度θ=0°の位置と規定する。
【0030】
この状態から、無通電のままロータ部20のみを手動で回転させると、マグネット11と第1のコア部21および第2のコア部26との間には、図3に示すようなコギングトルクが発生する。
【0031】
すなわち、第1のコア部21には関数sin2θで近似されるコギングトルクT1が発生し、第2のコア部26には前記第1のコア部21から45°位相が遅れ(又は進む)た関数sin(2θ+90°)=cos2θで近似されるコギングトルクT2が発生する。
【0032】
よって、マグネット11とロータ部20の間には、前記第1のコア部21に発生するコギングトルクT1(sin2θ)と第2のコア部26に発生するコギングトルクT2(cos2θ)とが合成された合成コギングトルクTc(=sin2θ+cos2θ)が発生する。
【0033】
前記ロータ部20が一回転したときに、合成コギングトルクTcが零点と交わる位置D1,D2,D3およびD4はロータ部20のデットポイント、すなわちマグネット11のN極およびS極と第1,第2のコア部21,26に設けられた凸部22b,23b,27b,28bとの間に作用する磁気吸引力がバランス的につり合うことにより、ロータ部20の回転が停止させられる位置を示している。前記デットポイントD1,D2,D3およびD4の回転角度θは、D1がθ=3π/8、D2が7π/8、D3が11π/8(D3)およびD4が15π/8(D4)である。
【0034】
一方、前記ロータ部20の第1のコイルC1および第2のコイルC2に所定の駆動電流を与えると、第1のコイルC1および第2のコイルC2の内部には磁界が発生する。
【0035】
例えば、図2に示すように、第1のコイルC1にα1方向に流れる駆動電流を与え、第1のコイルC1の内部に図示Z1方向の磁界を発生させたとすると、第1のコイルC1のY1側(凸部23b側)では、磁束φ1は第1のコイルC1の上端から第1のコア部21の上部コア部材22内を伝わって外周方向(図示Y1方向)に向かい、上部コア部材22の縁部から、上部コア部材22の縁部と下部コア部材23の凸部23bの先端との間に設けられたギャップG中を抜けて前記下部コア部材23の凸部23bに入り込む。そして下部コア部材23を伝わって第1のコイルC1の下端に至るという磁気経路(磁路)を形成する。
【0036】
また、第1のコイルC1のY2側(凸部22b側)では、磁束φ1´が第1のコイルC1の上端から第1のコア部21の上部コア部材22本体および上部コア部材22の凸部22bを伝わって下方(図示X2方向)に向かい、さらに凸部22bの先端から、凸部22bの先端と下部コア部材23の縁部との間に設けられたギャップG中を抜けて前記下部コア部材23に入り込む。そして、下部コア部材23内を伝わって第1のコイルC1の下端に至るという磁気経路(磁路)を形成する。
【0037】
よって、第1のコア部21の第1のコイルC1にα1方向の駆動電流を与えると、上部コア部材22およびその凸部22bはN極に磁化され、下部コア部材23およびその凸部23bはS極に磁化される。
【0038】
また、第1のコイルC1にα2方向に流れる駆動電流を与え、第1のコイルC1にの内部に図示Z2方向の磁界を発生させたとすると、前記磁気経路における磁束φ1,φ1´の向きが逆方向になる。よって、このときには前記とは逆に第1のコア部21の上部コア部材22およびその凸部22bはS極に磁化され、下部コア部材23およびその凸部23bはN極に磁化される。
【0039】
同様に、前記第2のコアの第2のコイルC2にα1方向の駆動電流を与えると、上部コア部材27とその凸部27bがN極に磁化され、下部コア部材28とその凸部28bがS極に磁化される。また第2のコイルC2にα2方向の駆動電流を与えると、前記とは逆に上部コア部材27とその凸部27bがS極に磁化され、下部コア部材28とその凸部28bがN極に磁化される。
【0040】
このように、第1のコイルC1および,第2のコイルC2に流れる駆動電流の方向を切り換えることにより、前記凸部22b,23b,27bおよび28bが磁化される方向を切り換えることが可能である。
【0041】
図4は、ロータ部のコイルに流れる駆動電流による磁束と、ステータ部のマグネットとの相互作用のみによって生じる励磁トルクと合成コギングトルクとの関係を示すグラフである。なお、前記磁束は、凸部22b,23b,27b、28bと、これに対向する下部コア部材23,上部コア部材22,下部コア部材28,上部コア部材27との間のギャップGから外部に漏れる磁束である。
【0042】
図4に示すように、例えば第1のコイルC1のみに関数sinθからなる駆動電流を与えると、前記駆動電流によって磁化された前記凸部22b,23b,27b、28bと、前記マグネット11との間に作用する磁気的な吸引力または反発力により、ロータ部20には関数sinθで示される励磁トルクTe1を発生させることができる。
【0043】
そして、第1のコイルC1で発生した励磁トルクTe1が前記デットポインドD1に達すると、ロータ部20には、図4において符号Ta1で示される起動トルクとして作用するため、ロータ部20を始動させることができる。この後、ロータ部20は前記励磁トルクTe1を受けて回転し続けるが、前記ロータ部20は前記励磁トルクTe1の1周期に対し、回転数1の割合で回転させられる。
【0044】
一方、第2のコイルC2のみに例えば図4に示す関数sin(θ−90°)からなる駆動電流を与えると、前記駆動電流によって磁化された前記凸部22b,23b,27b、28bと、前記マグネット11との間に作用する磁気的な吸引力または反発力により、ロータ部20には関数sin(θ−90°)で示される励磁トルクTe2を発生させることができる。
【0045】
そして、前記第2のコイルC2で発生した励磁トルクTe2が前記デットポインドD1に達すると、ロータ部20には図4において符号Ta2で示される起動トルクとして作用するため、ロータ部20を始動させることができる。この後、ロータ部20は前記励磁トルクTe2を受けて回転し続けるが、前記ロータ部20は前記励磁トルクTe2の1周期に対し、回転数1の割合で回転させられる。
【0046】
また前記コイル1とコイル2に上記の駆動電流を同時与えると、ロータ部20には前記コイル1の励磁トルクTe1とコイル2の励磁トルクTe2とが加算された合成励磁トルクTe(=Te1+Te2)を発生させることができる。そして、この場合にはロータ部20は前記デットポイントD1の合成励磁トルクTeである起動トルクTaで始動させられ、始動後は前記合成励磁トルクTeで回転させられる。図4に示すように、前記合成励磁トルクTeは、他の励磁トルクTe1,Te2に比較して大きなトルクであるため、ロータ部20を勢いよく回転させることができる。
【0047】
このように、上記振動モータ1では、デットポイントD1において起動トルクTaを与えることにより、回転させることが可能である。
【0048】
前記ロータ部20が、前記ステータ部10を構成するマグネット11の中で回転しているときに、前記N極に磁化された凸部22b,23b,27b,28bのいずれかがマグネット11のS極に対向し、また前記S極に磁化された凸部22b,23b,27b、28bのいずれかがマグネット11のN極に対向すると、両者の間に磁気吸引力が作用する。
【0049】
ただし、N極またはS極に磁化された凸部22b,23b,27b,28bのいずれかが、N極とS極との境目12や13に対向したときには、両者の間に磁気吸引力は作用しないか、あるいは作用したとしてもその磁気吸引力は微少である。
【0050】
図5は、図1のII−II線における縦断面図であり、Aはロータ部の回転角度θが90°の状態、Bはロータ部の回転角度θが180°の状態、Cはロータ部の回転角度θが270°の状態を示している。
【0051】
図5Aに示すように、ロータ部の回転角度θがθ=90°の場合には、第2のコア部26側の上部コア部材27の凸部27bがマグネット11のN極の磁極中心14に対向し、下部コア部材28の凸部28bがマグネット11のS極の磁極中心15に対向する。
【0052】
このとき、前記凸部28bがN極に磁化され、前記凸部28bがS極に磁化されるように第1のコイルC1および第2のコイルC2に駆動電流を与えると、N極に磁化された前記凸部28bとS極の磁極中心15との間に磁気吸引力が作用し、且つS極に磁化された前記凸部27bとN極の磁極中心14との間に磁気吸引力が作用するが、同時に第2のコア部26の全体が図示上方(Z1方向)に引かれ、ロータ部20が前記回転軸19に沿って図示上方のZ2方向に移動させることができる。
【0053】
この移動は、軸方向に延びる磁極中心14,15から発生する磁力線の数は、マグネット11の縁部よりも中心部14a,15aほど密の状態にあり、磁気吸引力は前記縁部に比較して中心部14a,15aの方が強いためと考えられる。
【0054】
同様に、図5Bに示す回転角度θがθ=180°の場合には、第1のコア部21側の上部コア部材22の凸部22bがマグネット11のN極の磁極中心14に対向し、下部コア部材23の凸部23bがマグネット11のS極の磁極中心15に対向する。よって、このときは、前記凸部22bがN極に磁化され、前記凸部23bがS極に磁化されるように第1のコイルC1および第2のコイルC2に駆動電流を与えることにより、ロータ部20を図示下方のZ2方向に移動させることができる。
【0055】
同様に、図5Cに示す回転角度θがθ=270°の場合には、第2のコア部26側の凸部28bがマグネット11のN極の磁極中心14に対向し、凸部27bがマグネット11のS極の磁極中心15に対向する。よって、このときは、前記凸部27bがN極に磁化され、前記凸部22bがS極に磁化されるように第1のコイルC1および第2のコイルC2に駆動電流を与えると、ロータ部20を図示上方のZ1方向に移動させることができる。
【0056】
さらに、図2に示す回転角度θがθ=0°の場合には、第1のコア部21側の下部コア部材23の凸部23bがマグネット11のN極の磁極中心14に対向し、上部コア部材22の凸部22bがマグネット11のS極の磁極中心15に対向する。よって、このときは、前記凸部23bがS極に磁化され、前記凸部23bがN極に磁化されるように第1のコイルC1および第2のコイルC2に駆動電流を与えことにより、ロータ部20を図示下方のZ2方向に移動させることができる。
【0057】
以上のように、第1のコイルC1および第2のコイルC2に駆動電流を順次切り換えることにより、ロータ部20を回転角度90°ごとに上下方向に往復移動させることができるため、縦方向に振動を発生させることができる。
【0058】
ただし、この場合においても、モータの起動時には前記デットポイントD1において起動トルクTaを発生させることが必要である。
【0059】
なお、回転軸19と垂直に交差する径方向に振動を与えたい場合には、従来同様に回転軸19の先端に偏心ウェイトを設けることにより、その遠心力によって振動を発生させることが可能である。そして、この場合には径方向の振動と縦方向(回転軸に沿う方向)の振動を同時に発生させることができる。
【0060】
また上記実施の形態では、コイルを有するロータ部20側が回転するインナーロータ型の振動モータについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コイル側をステータ部としてマグネット側が回転可能なアウターロータ型の振動モータであってもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明では、簡単な構成で回転軸の沿う縦方向に振動させることができる。
【0062】
また径方向に振動も同時に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として、振動モータの横断面図、
【図2】図1のII−II線における縦断面図であり、ロータ部の回転角度θが0の状態、
【図3】第1のコアと第2のコアに生じるコギングトルクを示すグラフ、
【図4】ロータ部のコイルに流れる駆動電流による磁束と、ステータ部のマグネットとの相互作用のみによって生じる励磁トルクと合成コギングトルクとの関係を示すグラフ、
【図5】図1のII−II線における縦断面図であり、Aはロータ部の回転角度θが90°の状態、Bはロータ部の回転角度θが180°の状態、Cはロータ部の回転角度θが270°の状態、
【符号の説明】
1 振動モータ
10 ステータ部
11 マグネット
12,13 N極とS極との境目
14 N極の磁極中心
15 S極の磁極中心
19 回転軸
20 ロータ部
21 第1のコア部
22 上部コア部材
22b 凸部
23 下部コア部材
23b 凸部
26 第2のコア部
27 上部コア部材
27b 凸部(磁束案内部)
28 下部コア部材
28b 凸部(磁束案内部)
C1 第1のコイル
C2 第2のコイル
T1 第1のコアのコギングトルク
T2 第2のコアのコギングトルク
Tc 合成コギングトルク
Te1 第1のコイルによる励磁トルク
Te2 第2のコイルによる励磁トルク
Te 合成励磁トルク

Claims (5)

  1. 筒状に形成されたマグネットと、第1および第2のコイルとこの第1および第2のコイルの中心に回転軸が設けられた第1および第2のコア部材とを有し、前記マグネットの内側に前記第1及び第2のコア部材が設けられた状態で相対的に回転する振動モータにおいて、
    前記マグネットは、前記回転軸に沿う方向で2分割したときに、一方の内壁がS極の着磁され、他方の内壁がN極に着磁されており、
    前記第1および第2のコア部材には、コイルの内部から外部に発生する磁束を前記コイルの一方の端部から他方の端部に導く磁束案内部が回転軸に対して対称となる位置にそれぞれ設けられており、且つ第1のコア部材に設けられた磁束案内部と第2のコア部材に設けられた磁束案内部とが、前記回転軸の回転方向に互いに90°ずれて形成されていることを特徴とする振動モータ。
  2. 前記第1および第2のコイルの両端に上部コア部材と下部コア部材が設けられており、前記磁束案内部は、前記上部コア部材および下部コア部材にそれぞれ形成されている請求項1記載の振動モータ。
  3. 前記回転軸が、軸方向に移動自在に支持されている請求項1または2記載の振動モータ。
  4. 前記マグネットを有する側がステータ部であり、前記第1及び第2のコア部材を有する側がロータ部である請求項1ないし3のいずれかに記載の振動モータ。
  5. 前記マグネットを有する側がロータ部であり、前記第1及び第2のコア部材を有する側がステータ部である請求項1ないし3のいずれかに記載の振動モータ。
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