JP2004135010A - オーディオ放送受信機及び放送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オーディオデータの放送コンテンツ単位の編集を容易化する。
【解決手段】記録開始の指示が入力されたならば記録終了の指示が入力されるまで、制御部1は、受信したオーディオデータを取り込み、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たに作成したロウオーディオファイル210に格納していく。また、このとき、オーディオデータの放送と同期して放送されるオーディオデータの属するコンテンツを表すメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210にオーディオデータを格納した各コンテンツについて、コンテンツに対応するオーディオデータ範囲を識別するためのコンテンツ管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。ロウオーディオファイルデータの編集時には、コンテンツ管理情報を参照してコンテンツ単位にオーディオデータのオーディオファイル211への編集を行う。
【選択図】図1
【解決手段】記録開始の指示が入力されたならば記録終了の指示が入力されるまで、制御部1は、受信したオーディオデータを取り込み、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たに作成したロウオーディオファイル210に格納していく。また、このとき、オーディオデータの放送と同期して放送されるオーディオデータの属するコンテンツを表すメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210にオーディオデータを格納した各コンテンツについて、コンテンツに対応するオーディオデータ範囲を識別するためのコンテンツ管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。ロウオーディオファイルデータの編集時には、コンテンツ管理情報を参照してコンテンツ単位にオーディオデータのオーディオファイル211への編集を行う。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送を受信し記録する放送受信機における記録及び編集の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムには、オーディオ放送受信機やテレビ放送受信機等の放送受信機と共に、これら放送受信機で受信した放送内容を記録する記録装置が組み込まれることが多い。
このような従来のオーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおける放送内容の記録の技術としては、予約記録と手動記録の技術が最も一般的である。
予約記録は、ユーザによって予めセットされた記録を行う時間帯と記録の対象とする放送チャネルに応じて、オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムが、セットされた時間帯にセットされた放送チャネルの受信と受信した放送内容の記録動作を行うものである。一方、手動記録の技術は、オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおいて、ユーザによって記録開始を指示された時点で受信中の放送チャネルの放送内容の記録動作を開始し、ユーザによって記録終了を指示された時点で記録動作を終了するものである。
【0003】
また、放送中の音声番組の種別を示す情報を番組の音声と共に受信する装置において、前記情報に基づいて、受信した音声の内の特定の種別の番組の音声のみを自動的に記録する技術も知られている(たとえば特開平08−265203号公報)。また、このような音声番組の種別を示す情報などのように、音声番組の音声と共に放送される情報を利用する技術としては、受信しユーザに対して出力した音声が楽曲であった場合に、当該音声と共に受信した情報が示すその楽曲名等を自動的に記録し、後にユーザに提示可能とする技術などが知られている(たとえば、特開平11−122199号公報)。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−265203号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−122199号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなオーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおける予約記録、手動記録のいずれの技術を利用して放送内容の記録を行う場合においても、通常、ユーザは、真に記録したい放送内容の記録漏れを防ぐために、真に記録したい放送内容の放送開始時刻よりも少し前の時刻から放送内容の記録動作を開始させ、真に記録したい放送内容の放送終了時刻よりも少し後の時刻で記録動作を終了させることが多い。そして、このような場合、記録された放送内容にはユーザにとって不要な部分が含まれることになる。たとえば、放送される楽曲を記録した場合には、楽曲の時間的に前後に放送された楽曲紹介のCMなどのスピーチの一部も記録に含まれてしまうことになる。
【0007】
一方、複数の楽曲が連続的にまたは断続的に放送される場合において、ユーザが各楽曲を記録したい場合、通常ユーザは、これら複数の楽曲が放送される全時間帯に対して放送内容の記録を行うことが多い。そして、この場合に、記録された放送内容には、複数の楽曲と、楽曲以外の前述したような不要な部分が含まれることになる。同様に、前記受信した音声の内の特定種別の番組の音声のみを受信する技術によれば、ユーザが楽曲のみの記録を希望している場合において、音楽番組を音声を記録する番組の種別としても、その番組が複数の楽曲と曲紹介の音声を含む場合には、楽曲以外の不要な曲紹介の部分の音声も記録された放送内容に含まれてしまうことになる。
【0008】
さて、以上のようにして記録した放送内容を再生等に利用する場合、記録されてしまった不要な部分は、その利用の妨げとなる。また、記録した放送内容に含まれる複数の楽曲を、個々の楽曲毎に利用したい場合もある。
【0009】
そして、このような場合、ユーザは、記録した放送内容を再生しながら、再生内容に含まれる必要な部分のみを新たに再記録するといった煩雑な編集作業を行う必要がある。
そこで、本発明は、放送を受信し記録する放送受信システムにおいて、ユーザの記録した放送内容の編集や利用を支援することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、たとえば、放送コンテンツを形成するオーディオデータと、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを放送するオーディオ放送を受信するオーディオ放送受信機を、前記オーディオデータと前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、記憶媒体と、前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記記録したオーディオデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録する編集手段とを備えて構成したものである。
【0011】
このようなオーディオ放送受信機によれば、オーディオデータを記録する際に、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報を利用して求めたオーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲についての情報も管理情報として併せて記録する。そして、その後に、この管理情報を利用して、前記管理情報が示す範囲のオーディオデータ、すなわち、放送コンテンツ毎のオーディオデータを単位とした編集を行う。すなわち、本発明によれば、オーディオデータに対して放送コンテンツ単位の編集を行う際に、ユーザは、記録したオーディオデータを再生しながら、所望の放送コンテンツに対応するオーディオデータ部分の編集を行うといった煩雑な作業を行う必要がない。
【0012】
ここで、前記編集手段が行う編集は、たとえば、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された放送コンテンツについて、当該編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0013】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲のみを含む編集後ファイルを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されているオーディオデータの必要放送コンテンツ部分のみを編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0014】
または、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録し、複数の放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータを連結したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0015】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲1−スピーチ−楽曲2−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1−楽曲2といった楽曲のみを集めた編集後ファイルを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されている必要放送古典点津部分のみを集めて連結して編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0016】
または、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータを、前記管理情報が示す前記各放送コンテンツの範囲毎に分離し、分離した各オーディオファイルを各々一つの編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0017】
このような編集によれば、たとえば、楽曲1−楽曲2−楽曲3の放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1の編集後ファイルと楽曲2の編集後ファイルと楽曲3の編集後ファイルとを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されているオーディオデータを、放送コンテンツ毎に異なる編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0018】
さらには、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして、複数の放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータの各々を一つの編集後ファイルとして、前記記憶媒体に記録するものあっても良い。
【0019】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲1−スピーチ−楽曲2−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1の編集後ファイルと楽曲2の編集後ファイルとを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されている必要放送コンテンツ部分のみを放送コンテンツ毎に異なる編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0020】
ここで、以上の編集において、一つの前記編集前ファイルのオーディオデータを分離した各オーディオデータを各々一つの編集後ファイルとして記録する際には、前記記憶媒体上に新たなディレクトリを作成し、作成したディレクトリに前記各編集後ファイルを記録するようにするのが、その後の編集後ファイルの利用の便宜を図る上で好ましい。
【0021】
なお、以上のオーディオ放送受信機においては、前記記録手段は、リアルタイムな記録開始操作や、記録予約設定などによりユーザから記録動作を指示されている期間中に前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録するようにしてもよい。
【0022】
また、以上のオーディオ放送受信機の構成は、音声と映像との少なくとも一方を前記放送コンテンツとする放送の受信機における、その放送コンテンツのデータの記録と編集に同様に適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、デジタルオーディオ放送受信機で受信したオーディオデータを記録するシステムへの適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機の構成を示す。
図示するように、デジタルオーディオ放送受信機は、制御部1、ハードディスクドライブ2、メモリ3、アンテナ4、チューナ5、データ分離部6、音声デコード部7、出力セレクタ8、D/A変換器9、アンプ10、スピーカー11、オーディオコーデック12、操作部13、表示制御部14、表示装置15、過般型の半導体記憶装置である過般型メモリ17を脱着可能に装着するための過般型メモリインタフェース16等を備えている。
【0024】
そして、チューナ5は、アンテナ4で受信した放送波から所望の周波数成分と取り出して中間周波数信号に変換し出力するフロントエンド部51と、中間周波数信号に対して直交復調処理、デインタリーブ処理、多重化復調、誤り訂正などの放送方式に応じた処理を行って放送のペイロードデータを復元するベースバンド処理部52とを有する。
【0025】
また、ハードディスクドライブ2には、ロウオーディオファイル210を格納するためのディレクトリであるロウファイルフォルダ201と、オーディオファイル211を格納するディレクトリであるオーディオファイルフォルダ202が設けられている。
【0026】
なお、図1において、図中の太線はオーディオデータの経路を示し、細線は制御系の情報、信号の経路を示している。
ただし、以上のデジタルオーディオ放送受信機は、チューナ機能を電子計算機に付加するチューナカードなどが接続された、一般的な電子計算機を用いて構成するようにしてもよく、この場合において、以上の制御部1や、オーディオコーデック12や、出力セレクタ8や、音声デコード部7や、データ分離部6などの少なくとも一部は、電子計算機がプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであってもよい。
【0027】
ここで、本実施形態がデジタルオーディオ放送受信機が受信の対象とするデジタルオーディオ放送について説明する。
本デジタルオーディオ放送受信機は、図2aに示すように各チャネルでパケットPの列を伝送する放送を受信する。各パケットPは、図2bに示すようにメッセージ情報と放送コンテンツのデータであるオーディオデータとを含む。メッセージ情報は、そのチャネルで放送中のオーディオデータが形成するコンテンツの内容を示すコンテンツラベル、コンテンツの時間的長さを示すコンテンツ長さ、現時点のコンテンツ放送開始からの経過時間を示すコンテンツ経過時間などが含まれる。コンテンツラベルは、たとえば音楽、ニュースなどのコンテンツのジャンルを示すコンテンツジャンルや、コンテンツが楽曲である場合の楽曲の曲名や、その他のコンテンツの内容に関する情報が含まれる。
【0028】
さて、図1に戻り、デジタルオーディオ放送受信機の通常の受信出力動作は、以下のようになる。
すなわち、チューナ5は出力対象チャネルを受信し、出力対象チャネルのペイロードを復調し、データ分離部6に出力する。データ分離部6は、チューナ5から受け取った出力対象チャネルのペイロードデータから、メッセージ情報を抽出し、制御部1に出力する。また、データ分離部6は、チューナ5から受け取った出力対象チャネルのペイロードデータからオーディオデータを抽出し、音声デコード部7に出力する。
【0029】
音声デコード部7は、出力対象チャネルのオーディオデータを復号し、これを出力セレクタ8に出力し、出力セレクタ8は、音声デコード部7から入力するオーディオデータを選択し、D/A変換器9に出力する。そして、D/A変換器9は出力セレクタ8を介して入力するオーディオデータをアナログ信号に変換して、アンプ10を介してスピーカに出力する。
【0030】
一方、制御部1は、データ分離部6から送られたメッセージ情報を利用して、メモリ3を使用しながら、出力対象チャネルのメッセージ情報が示す曲名などを表示装置に表示する処理や、操作部13からの操作に応じて出力対象チャネルを切り替える処理などを行う。
【0031】
以下、このようなデジタルオーディオ放送受信機におけるオーディオデータの記録動作について説明する。
操作部13を介してユーザより記録開始の指示が入力されたならば、制御部1は、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たなロウオーディオファイル210を作成し、操作部13を介してユーザより記録終了の指示が入力されるまで、音声デコード部7が出力中のオーディオデータを取り込み、作成したロウオーディオファイル格納していく。また、このとき、データ分離部6から入力するメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210に格納したオーディオデータによって形成されるコンテンツの管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。なお、ロウオーディオファイル210のファイル名としては、格納したオーディオデータを受信した放送チャネルの名称やロウオーディオファイル210の作成日時などを含めた文字列を用いるのが良い。
【0032】
また、制御部1は、操作部13を介して予めユーザから記録を予約されている場合には、予約された時刻となったならば、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たなロウオーディオファイル210を作成し、チューナ5に予約された放送チャネルの受信を指示し、予約された記録終了時刻となるまで、音声デコード部7から出力される予約された放送チャネルのオーディオデータを取り込み、作成したロウオーディオファイル格納していく。また、同様にデータ分離部6から入力するメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210に格納したオーディオデータに含まれる各コンテンツの管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。
【0033】
ここで図3に、このロウオーディオファイル210の内容を示す。
図示するように、ロウオーディオファイル210に、当該ロウオーディオファイル210へ格納したオーディオデータの格納開始/終了日時(記録日時)や記録時間長さなどを表すファイル情報と、制御部1がメッセージ情報から作成したコンテンツの管理情報であるコンテンツ管理テーブルと、オーディオデータとが格納される。
【0034】
コンテンツ管理テーブルには、オーディオデータに含まれるコンテンツ数と、オーディオデータに含まれる各コンテンツについてのコンテンツ情報が格納される。そして、コンテンツ情報には、そのコンテンツに対応するオーディオデータの開始位置を示す開始位置ポインタと、そのコンテンツに対応するオーディオデータの終了位置を示す終了位置ポインタと、そのコンテンツのメッセージ情報から抽出したコンテンツラベルやコンテンツ長さなどのコンテンツ内容情報が格納される。
【0035】
ここで、あるコンテンツのオーディオデータの開始位置は、先頭のコンテンツを除き、そのコンテンツのメッセージ情報の受信を開始した時点で受信したオーディオデータの記録位置として求まり、コンテンツのオーディオデータの開始位置は、最後のコンテンツを除きそのコンテンツのメッセージ情報の受信を終了した時点または受信したメッセージ情報が他のコンテンツのメッセージ情報に変化した時点で受信したオーディオデータの記録位置として求まる。なお、先頭のコンテンツの開始位置は、オーディオデータの先頭であり、最後のコンテンツの終了位置はオーディオデータの最後尾となる。
【0036】
以下、このようなロウオーディオファイル210を編集する動作について説明する。
制御部1は、図4に示す記録ファイル編集処理を行う。
図示するように、この処理ではロウオーディオファイル210の記録が終了したならば(ステップ402)、予めユーザによって設定されたモードがロウモードであるかどうかを調べ(ステップ404)、ロウモードであれば、そのままステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録終了を待つ。なお、本実施形態では、予めユーザが設定可能なモードとして、ロウモード、抽出モード、分割モードの3つのモードを設けている。
【0037】
一方、ロウモードでなければ、記録を終了したロウオーディオファイル210に含まれるコンテンツ数が1であるかどうかを、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルを参照して調べ(ステップ406)、1であれば、ロウオーディオファイル210からオーディオデータを読み出し、オーディオコーデック12を用いて、読み出したオーディオデータを所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ408)。
【0038】
一方、ロウオーディオファイル210に含まれるコンテンツ数が1でなければ、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの各コンテンツ情報の開始位置ポインタと終了位置ポインタを参照して求まる各コンテンツに対応するオーディオデータ量より算出される、各コンテンツに対応するオーディオデータの再生時間が所定時間Th(たとえば120秒)以上のコンテンツが存在するかどうかを調べ(ステップ410)、存在しない場合には、そのままステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録終了を待つ。
【0039】
一方、再生時間が所定時間Th以上のコンテンツが存在する場合には、再生時間が所定時間Th以上のコンテンツを全て選択する(ステップ412)。
そして、予めユーザによって設定されたモードがロウモードが抽出モードと分割モードのいずれであるかを調べる(ステップ414、418)。
抽出モードである場合には、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの選択した各コンテンツ情報の開始位置ポインタと終了位置ポインタを参照して、選択した各コンテンツに対応するオーディオデータを読み出して連結し、連結したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ416)。
【0040】
この結果、たとえば、図5aに示すようにロウオーディオファイル210にC1からC3のコンテンツが含まれ、C2のみが所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2のオーディオデータのみが格納された、すなわちロウオーディオファイル210のオーディオデータからC1とC3に対応するオーディオデータが削除された一つのオーディオファイル211が作成される。また、図5bに示すように、ロウオーディオファイル210にC1からC5のコンテンツが含まれ、C2とC4が所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2とC4のオーディオデータが格納された、すなわち、ロウオーディオファイル210のオーディオデータからC1とC3とc5に対応するオーディオデータが削除された一つのオーディオファイル211が作成されることになる。
【0041】
一方、分割モードである場合には、新しいオーディオファイルフォルダ202を作成する。そして、選択した各コンテンツに対応するオーディオデータのそれぞれについて、オーディオデータを読み出し、読み出したオーディオデータを所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、新たに作成したオーディオファイルフォルダ202に記録する処理を行う(ステップ420)。
【0042】
この結果、たとえば、図5cに示すように、ロウオーディオファイル210にC1からC5のコンテンツが含まれ、C2とC4が所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C4のみのオーディオデータのみが格納されたオーディオファイル211との二つのオーディオファイル211が作成され、新規に作成したオーディオファイルフォルダ202に格納されることになる。
【0043】
そして、このようにしてステップ416又は418でオーディオファイル211を作成したならば、ステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録完了を待つ。
ところで、以上の記録ファイル編集処理では、抽出モードと分割モードにおいてオーディオファイル211に含めるコンテンツを、そのコンテンツに対応するロウオーディオファイル210内のオーディオデータの再生時間が所定時間Th以上であるかどうかのみに応じて選択したが、このコンテンツの選択は、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの各コンテンツ情報のコンテンツ内容情報をも考慮して行うようにしてもよい。たとえば、コンテンツのジャンルが楽曲であって、かつ、再生時間が定時間Th以上のコンテンツのみを選択するようにするなどして良い。また、たとえば、ロウオーディオファイル210に3つのコンテンツが含まれる場合には、無条件に2番目のコンテンツのみを選択するようにしてもよい。また、対応するオーディオデータの再生時間が、コンテンツ内容情報が示すコンテンツ長さに達しない、すなわち途中から記録が開始されたか途中で記録が中止されたコンテンツは無条件に選択の対象から除外するなどしても良い。
【0044】
さて、以上のようにロウモードを設定している場合、ユーザは、以下に説明する編集処理を用いて、ロウファイルフォルダ201に格納されたロウオーディオファイル210を編集することができる。なお、以上の記録ファイル編集処理を行わないようデジタルオーディオ放送受信機を構成した場合にも、ユーザは、以下に説明する編集処理を用いて、ロウファイルフォルダ201に格納されたロウオーディオファイル210を編集することができる。
【0045】
さて、制御部1は、操作部13を介したユーザからの所定の操作に応じて、図6に手順を示す編集処理を起動する。
図示するように、この処理では、まず、ロウファイルフォルダを検査し、ロウファイルフォルダに格納されているファイルのリストを生成し、表示制御部14を介して表示部に表示する(ステップ602)。そして、表示したリスト中から、編集対象とするファイルの選択を受け付ける(ステップ604)。ここで、ファイルのリストには、各ロウオーディオファイル210のファイル名やファイル情報に格納されている記録日時を表示するのが良い。
【0046】
さて、編集対象とするロウオーディオファイル210(以下、「編集対象ロウオーディオファイル」と呼ぶ)が選択されたならば、編集ウインドウを生成し表示する(ステップ606)。図7aに示すように、編集ウインドウには、編集対象ロウオーディオファイルのファイル情報の内容である記録日時や再生時間や、編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツ管理テーブルに記述されたコンテンツ数等の表示701と、編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツ管理テーブルを参照して求まる編集対象ロウオーディオファイルに格納されているコンテンツの再生時間と記録順序に応じて、各コンテンツを再生時間に応じた長さのバーで記録順に表示したコンテンツバー702の表示を含める。
【0047】
また、図示するように、編集ウインドウには作成ファイル名入力ボックス703と、音質/フォーマット選択メニュー704と、詳細編集ボタン705と、抽出ボタン706と、分割ボタン707と、終了ボタン708とが設けられている。
【0048】
さて、図6に戻り、編集処理では、編集ウインドウを表示した後に、操作部13を介したユーザのコンテンツバー702のポイント操作(たとえばクリック)があったならば(ステップ608)、コンテンツバー702上のポイント位置に対応するコンテンツの選択を受け付けると共に、図7bに示すように、コンテンツバー702の選択されたコンテンツに対応するバー部分を強調表示する。また、コンテンツ管理テーブルの当該選択されたコンテンツのコンテンツ情報に記述されているコンテンツラベルやコンテンツ長さや開始/終了位置ポインタから求まる再生時間をポップアップウインドウ751の形態で表示する(ステップ610)。
【0049】
一方、操作部13を介したユーザの作成ファイル名入力ボックス703の操作があったならば(ステップ612)、作成ファイル名入力ボックス703へのファイル名の入力を受け付けて(ステップ6149、ステップ608に戻りユーザの次の操作を待つ。また、操作部13を介したユーザの音声/フォーマット選択メニュー操作があったならば(ステップ616)、プルダウンメニュー形式で選択可能な音質とフォーマットの組み合わせのリストを表示し、リスト上で音質とフォーマットの組み合わせのの選択を受け付けて(ステップ618)、ステップ608に戻りユーザの次の操作を待つ。
【0050】
また、操作部13を介したユーザの詳細編集ボタン705の操作があったならば(ステップ620)、後述する詳細編集処理を実行する(ステップ622)。そして、操作部13を介したユーザの抽出ボタン706の操作があったならば(ステップ624)、ステップで選択したコンテンツに対応するオーディオデータを編集対象ロウオーディオファイルから読み出し、読み出したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて、ステップ618で選択を受け付けた音質、フォーマットのオーディオデータに変換し、ステップ614で入力を受け付けた作成ファイル名のオーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ626)。そして、ステップ608に戻り、ユーザの次の操作を待つ。なお、この時点で、ユーザによって、音質、フォーマットの選択が成されていない場合には、予め定めたディフォルトの音質、フォーマットを選択された音質、フォーマットとして取り扱う。また、この時点でユーザによって作成ファイル名が入力されていない場合には、ステップ626の処理に代えて、適当なメッセージを表示して作成ファイル名の入力を促し、その上でステップ608に戻りユーザの次の操作を待つようにする。
【0051】
この結果、図5aに示すように編集対象ロウオーディオファイルにC1からC3のコンテンツが含まれる場合に、ユーザがC2を選択して抽出ボタン706を操作すると、C2のオーディオデータのみが格納された一つのオーディオファイル211が作成される。また、図5cに示すように、編集対象ロウオーディオファイルにC1からC5のコンテンツが含まれる場合に、ユーザがC2を選択して抽出ボタン706を操作するとC2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211が作成され、次にユーザがC4を選択して抽出ボタン706を操作するとC4のみのオーディオデータのみが格納されたオーディオファイル211が作成されることになる。
【0052】
一方、操作部13を介したユーザの分割ボタン707の操作があったならば(ステップ628)、入力された作成ファイル名にディレクトリを示す適当な文字列(たとえば、「_フォルダ」)を付加した文字列などをディレクトリ名として用いた、新たなオーディオファイルフォルダ202を作成(ステップ630)する。そして、編集対象ロウオーディオファイルの全てのコンテンツに対応するオーディオデータのそれぞれについて、オーディオデータを読み出し、読み出したオーディオデータを選択された音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、入力された作成ファイル名に枝番を付加したファイル名のオーディオファイル211として、新たに作成したオーディオファイルフォルダ202に記録する処理を行う(ステップ632)。
【0053】
この結果、図5dに示すように、編集対象ロウオーディオファイルにC1からC3のコンテンツが含まれる場合には、新規オーディオファイルフォルダ202が作成され、このオーディオファイルフォルダ202に、C1のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C3のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211が作成されることになる。
【0054】
さて、図6に戻り、操作部13を介してユーザが終了ボタン708を操作したならば(ステップ634)、以上の編集処理を終了する。
以下、ステップ622で行う詳細編集処理について説明する。
詳細編集処理では、まず、図8に示す詳細編集ウインドウを表示する。詳細編集ウインドウはソースファイルコンテンツリストボックス801と、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802と、選択ボタン803と、ファイル切替ボタン804と、編集ウインドウと同様の作成ファイル名入力ボックス805及び音質/フォーマット選択メニュー806と、作成ボタン807と終了ボタン808が設けられている。
【0055】
詳細編集処理の起動時には、ソースファイルコンテンツリストボックス801には、その時点の編集対象ロウオーディオファイルに含まれるコンテンツのリストを表示する。このリストにおける各コンテンツの表示としては、コンテンツ管理テーブルの当該コンテンツのコンテンツ情報に記述されているコンテンツラベルやコンテンツ長さや開始/終了位置ポインタから求まる再生時間などを表示する。
【0056】
そして、操作部13を介した、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作に応じて、ポイントされたコンテンツをターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに追加する。図示した例は、コンテンツ3、コンテンツ2の順に、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作が行われた結果、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストにコンテンツ3、コンテンツ2が、この順に追加されたようすを示している。
【0057】
一方、操作部13を介して、ユーザのファイル切替ボタン804の操作があった場合には、ロウオーディオファイルフォルダ202に格納されているロウオーディオファイル210のリストを表示し、リスト上で新たに編集対象ロウオーディオファイルとするロウオーディオファイル210の選択を受け付ける。そして、受け付けたロウオーディオファイル210に編集対象ロウオーディオファイルを切替え、ソースファイルコンテンツリストボックス801のコンテンツのリストを新たな編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツのリストに更新し、前述したースファイルコンテンツリストボックスのリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作に応じた、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストへの追加を行う。
【0058】
また、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上のコンテンツの操作(たとえば、ドラッグアンドドロップ操作)に応じて、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上におけるコンテンツ順を並べ変える処理なども行う。
さて、詳細編集ウインドウの作成ボタン807が、ユーザによって操作されたならば、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに含まれるコンテンツに対応するオーディオデータを、当該コンテンツを含むロウオーディオファイル210からリスト上の順番に従って読み出し連結する。そして連結したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて、音質/フォーマット選択メニュー806で選択を受け付けた音質、フォーマットのオーディオデータに変換し、作成ファイル名入力ボックス805に入力された作成ファイル名のオーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する。
【0059】
この結果、図5eに示すように、複数のロウオーディオファイル210から、1または複数の任意のコンテンツを選択して、選択した各コンテンツのオーディオデータを含むオーディオファイル211を作成することができる。図示した例は、たとえば、ユーザが、コンテンツC1からC3を含む編集対象ロウオーディオファイルであるロウオーディオファイルIからコンテンツC2を選択してターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに追加し、その次に、編集対象ロウオーディオファイルを、コンテンツC4からC7を含むロウオーディオファイルIIに切り替え、その上で、編集対象ロウオーディオファイルからC5とC6を選択して、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上に追加し、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上でC6、C2、C5の順にコンテンツを並び変え、作成ボタン807を操作した場合の例を示している。図示するように、この場合には、オーディオファイル211としてC6、C2、C5の順にコンテンツのオーディオデータが格納された一つのオーディオファイル211が作成されることになる。
【0060】
さて、詳細編集ウインドウの終了ボタン808が、ユーザによって操作されたならば、詳細編集ウインドウを消去し、詳細編集処理を終了し、図6のステップ608に戻る。
以上、ロウオーディオファイル210の編集の動作について説明した。
さて、このようにしてハードディスクドライブ2に記録されたオーディオファイル211やロウオーディオファイル210は、過般型メモリインタフェース16に装着された過般型メモリ17にコピーして、その記録フォーマットに対応する他のオーディオ再生装置で再生したり、デジタルオーディオ放送受信機において再生したりすることができる
デジタルオーディオ放送受信機で再生する場合の動作は、以下のようになる。
【0061】
すなわち、制御部1は、ユーザから操作部13を介してオーディオファイル211またはロウオーディオファイル210の再生の指示を受けると、再生を指示されたオーディオファイル211またはロウオーディオファイル210に格納されたオーディオデータをハードディスクドライブ2から読み出して、オーディオコーデック12に供給して復号化させると共に、出力セレクタ8にオーディオコーデック12の出力オーディオデータを選択出力せる。この結果、オーディオコーデック12で復号されたオーディオデータは出力セレクタ8を介して、D/A変換器9に出力されてアナログ信号に変換され、アンプ10よりスピーカに出力される。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、オーディオデータに同期して放送中のオーディオデータのコンテンツを示すメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210のオーディオデータとコンテンツを対応づけるためのコンテンツ管理テーブルを作成したが、コンテンツ管理テーブルは、放送されているオーディオデータとコンテンツの対応を認識できる任意の情報、たとえば、オーディオデータと同期して放送されるコンテンツの区切りを示す情報や、EPG(電子番組表)などに基づいて作成するようにして良い。
【0063】
また、以上では、デジタルオーディオ放送受信機への適用を例にとり本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態で示したロウオーディオファイル210の記録と、そのオーディオファイル211への編集の技術は、TV放送など任意の放送を受信する受信機において同様に適用可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、放送を受信し記録する放送受信システムにおいて、ユーザの記録した放送内容の編集や利用を支援し容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が対象とするデジタルオーディオ放送の放送フォーマットの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が作成するロウオーディオファイルの内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が行う記録ファイル編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機のオーディオファイル編集動作を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が行う編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が表示する編集ウインドウを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が表示する詳細編集ウインドウを示す図である。
【符号の説明】
1:制御部、2:ハードディスクドライブ、3:メモリ、4:アンテナ、5:チューナ、6:データ分離部、7:音声デコード部、8:出力セレクタ、9:D/A変換器、10:アンプ、11:スピーカー、12:オーディオコーデック、13:操作部、14:表示制御部、16:過般型メモリインタフェース、17:過般型メモリ、51:フロントエンド部、52:ベースバンド処理部、202:オーディオファイルフォルダ、210:ロウオーディオファイル、211:オーディオファイル。
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送を受信し記録する放送受信機における記録及び編集の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムには、オーディオ放送受信機やテレビ放送受信機等の放送受信機と共に、これら放送受信機で受信した放送内容を記録する記録装置が組み込まれることが多い。
このような従来のオーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおける放送内容の記録の技術としては、予約記録と手動記録の技術が最も一般的である。
予約記録は、ユーザによって予めセットされた記録を行う時間帯と記録の対象とする放送チャネルに応じて、オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムが、セットされた時間帯にセットされた放送チャネルの受信と受信した放送内容の記録動作を行うものである。一方、手動記録の技術は、オーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおいて、ユーザによって記録開始を指示された時点で受信中の放送チャネルの放送内容の記録動作を開始し、ユーザによって記録終了を指示された時点で記録動作を終了するものである。
【0003】
また、放送中の音声番組の種別を示す情報を番組の音声と共に受信する装置において、前記情報に基づいて、受信した音声の内の特定の種別の番組の音声のみを自動的に記録する技術も知られている(たとえば特開平08−265203号公報)。また、このような音声番組の種別を示す情報などのように、音声番組の音声と共に放送される情報を利用する技術としては、受信しユーザに対して出力した音声が楽曲であった場合に、当該音声と共に受信した情報が示すその楽曲名等を自動的に記録し、後にユーザに提示可能とする技術などが知られている(たとえば、特開平11−122199号公報)。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−265203号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−122199号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなオーディオシステムやオーディオビジュアルシステムにおける予約記録、手動記録のいずれの技術を利用して放送内容の記録を行う場合においても、通常、ユーザは、真に記録したい放送内容の記録漏れを防ぐために、真に記録したい放送内容の放送開始時刻よりも少し前の時刻から放送内容の記録動作を開始させ、真に記録したい放送内容の放送終了時刻よりも少し後の時刻で記録動作を終了させることが多い。そして、このような場合、記録された放送内容にはユーザにとって不要な部分が含まれることになる。たとえば、放送される楽曲を記録した場合には、楽曲の時間的に前後に放送された楽曲紹介のCMなどのスピーチの一部も記録に含まれてしまうことになる。
【0007】
一方、複数の楽曲が連続的にまたは断続的に放送される場合において、ユーザが各楽曲を記録したい場合、通常ユーザは、これら複数の楽曲が放送される全時間帯に対して放送内容の記録を行うことが多い。そして、この場合に、記録された放送内容には、複数の楽曲と、楽曲以外の前述したような不要な部分が含まれることになる。同様に、前記受信した音声の内の特定種別の番組の音声のみを受信する技術によれば、ユーザが楽曲のみの記録を希望している場合において、音楽番組を音声を記録する番組の種別としても、その番組が複数の楽曲と曲紹介の音声を含む場合には、楽曲以外の不要な曲紹介の部分の音声も記録された放送内容に含まれてしまうことになる。
【0008】
さて、以上のようにして記録した放送内容を再生等に利用する場合、記録されてしまった不要な部分は、その利用の妨げとなる。また、記録した放送内容に含まれる複数の楽曲を、個々の楽曲毎に利用したい場合もある。
【0009】
そして、このような場合、ユーザは、記録した放送内容を再生しながら、再生内容に含まれる必要な部分のみを新たに再記録するといった煩雑な編集作業を行う必要がある。
そこで、本発明は、放送を受信し記録する放送受信システムにおいて、ユーザの記録した放送内容の編集や利用を支援することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、たとえば、放送コンテンツを形成するオーディオデータと、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを放送するオーディオ放送を受信するオーディオ放送受信機を、前記オーディオデータと前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、記憶媒体と、前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記記録したオーディオデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録する編集手段とを備えて構成したものである。
【0011】
このようなオーディオ放送受信機によれば、オーディオデータを記録する際に、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報を利用して求めたオーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲についての情報も管理情報として併せて記録する。そして、その後に、この管理情報を利用して、前記管理情報が示す範囲のオーディオデータ、すなわち、放送コンテンツ毎のオーディオデータを単位とした編集を行う。すなわち、本発明によれば、オーディオデータに対して放送コンテンツ単位の編集を行う際に、ユーザは、記録したオーディオデータを再生しながら、所望の放送コンテンツに対応するオーディオデータ部分の編集を行うといった煩雑な作業を行う必要がない。
【0012】
ここで、前記編集手段が行う編集は、たとえば、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された放送コンテンツについて、当該編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0013】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲のみを含む編集後ファイルを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されているオーディオデータの必要放送コンテンツ部分のみを編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0014】
または、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録し、複数の放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータを連結したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0015】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲1−スピーチ−楽曲2−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1−楽曲2といった楽曲のみを集めた編集後ファイルを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されている必要放送古典点津部分のみを集めて連結して編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0016】
または、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータを、前記管理情報が示す前記各放送コンテンツの範囲毎に分離し、分離した各オーディオファイルを各々一つの編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録するものであっても良い。
【0017】
このような編集によれば、たとえば、楽曲1−楽曲2−楽曲3の放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1の編集後ファイルと楽曲2の編集後ファイルと楽曲3の編集後ファイルとを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されているオーディオデータを、放送コンテンツ毎に異なる編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0018】
さらには、前記編集手段が行う編集は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして、複数の放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータの各々を一つの編集後ファイルとして、前記記憶媒体に記録するものあっても良い。
【0019】
このような編集によれば、たとえば、スピーチ−楽曲1−スピーチ−楽曲2−スピーチの放送コンテンツの順にオーディオデータを記録した編集前ファイルから、楽曲1の編集後ファイルと楽曲2の編集後ファイルとを作成することができるようになる。すなわち、編集前ファイルに記録されている必要放送コンテンツ部分のみを放送コンテンツ毎に異なる編集後ファイルとする編集を行うことができる。
【0020】
ここで、以上の編集において、一つの前記編集前ファイルのオーディオデータを分離した各オーディオデータを各々一つの編集後ファイルとして記録する際には、前記記憶媒体上に新たなディレクトリを作成し、作成したディレクトリに前記各編集後ファイルを記録するようにするのが、その後の編集後ファイルの利用の便宜を図る上で好ましい。
【0021】
なお、以上のオーディオ放送受信機においては、前記記録手段は、リアルタイムな記録開始操作や、記録予約設定などによりユーザから記録動作を指示されている期間中に前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録するようにしてもよい。
【0022】
また、以上のオーディオ放送受信機の構成は、音声と映像との少なくとも一方を前記放送コンテンツとする放送の受信機における、その放送コンテンツのデータの記録と編集に同様に適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、デジタルオーディオ放送受信機で受信したオーディオデータを記録するシステムへの適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機の構成を示す。
図示するように、デジタルオーディオ放送受信機は、制御部1、ハードディスクドライブ2、メモリ3、アンテナ4、チューナ5、データ分離部6、音声デコード部7、出力セレクタ8、D/A変換器9、アンプ10、スピーカー11、オーディオコーデック12、操作部13、表示制御部14、表示装置15、過般型の半導体記憶装置である過般型メモリ17を脱着可能に装着するための過般型メモリインタフェース16等を備えている。
【0024】
そして、チューナ5は、アンテナ4で受信した放送波から所望の周波数成分と取り出して中間周波数信号に変換し出力するフロントエンド部51と、中間周波数信号に対して直交復調処理、デインタリーブ処理、多重化復調、誤り訂正などの放送方式に応じた処理を行って放送のペイロードデータを復元するベースバンド処理部52とを有する。
【0025】
また、ハードディスクドライブ2には、ロウオーディオファイル210を格納するためのディレクトリであるロウファイルフォルダ201と、オーディオファイル211を格納するディレクトリであるオーディオファイルフォルダ202が設けられている。
【0026】
なお、図1において、図中の太線はオーディオデータの経路を示し、細線は制御系の情報、信号の経路を示している。
ただし、以上のデジタルオーディオ放送受信機は、チューナ機能を電子計算機に付加するチューナカードなどが接続された、一般的な電子計算機を用いて構成するようにしてもよく、この場合において、以上の制御部1や、オーディオコーデック12や、出力セレクタ8や、音声デコード部7や、データ分離部6などの少なくとも一部は、電子計算機がプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであってもよい。
【0027】
ここで、本実施形態がデジタルオーディオ放送受信機が受信の対象とするデジタルオーディオ放送について説明する。
本デジタルオーディオ放送受信機は、図2aに示すように各チャネルでパケットPの列を伝送する放送を受信する。各パケットPは、図2bに示すようにメッセージ情報と放送コンテンツのデータであるオーディオデータとを含む。メッセージ情報は、そのチャネルで放送中のオーディオデータが形成するコンテンツの内容を示すコンテンツラベル、コンテンツの時間的長さを示すコンテンツ長さ、現時点のコンテンツ放送開始からの経過時間を示すコンテンツ経過時間などが含まれる。コンテンツラベルは、たとえば音楽、ニュースなどのコンテンツのジャンルを示すコンテンツジャンルや、コンテンツが楽曲である場合の楽曲の曲名や、その他のコンテンツの内容に関する情報が含まれる。
【0028】
さて、図1に戻り、デジタルオーディオ放送受信機の通常の受信出力動作は、以下のようになる。
すなわち、チューナ5は出力対象チャネルを受信し、出力対象チャネルのペイロードを復調し、データ分離部6に出力する。データ分離部6は、チューナ5から受け取った出力対象チャネルのペイロードデータから、メッセージ情報を抽出し、制御部1に出力する。また、データ分離部6は、チューナ5から受け取った出力対象チャネルのペイロードデータからオーディオデータを抽出し、音声デコード部7に出力する。
【0029】
音声デコード部7は、出力対象チャネルのオーディオデータを復号し、これを出力セレクタ8に出力し、出力セレクタ8は、音声デコード部7から入力するオーディオデータを選択し、D/A変換器9に出力する。そして、D/A変換器9は出力セレクタ8を介して入力するオーディオデータをアナログ信号に変換して、アンプ10を介してスピーカに出力する。
【0030】
一方、制御部1は、データ分離部6から送られたメッセージ情報を利用して、メモリ3を使用しながら、出力対象チャネルのメッセージ情報が示す曲名などを表示装置に表示する処理や、操作部13からの操作に応じて出力対象チャネルを切り替える処理などを行う。
【0031】
以下、このようなデジタルオーディオ放送受信機におけるオーディオデータの記録動作について説明する。
操作部13を介してユーザより記録開始の指示が入力されたならば、制御部1は、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たなロウオーディオファイル210を作成し、操作部13を介してユーザより記録終了の指示が入力されるまで、音声デコード部7が出力中のオーディオデータを取り込み、作成したロウオーディオファイル格納していく。また、このとき、データ分離部6から入力するメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210に格納したオーディオデータによって形成されるコンテンツの管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。なお、ロウオーディオファイル210のファイル名としては、格納したオーディオデータを受信した放送チャネルの名称やロウオーディオファイル210の作成日時などを含めた文字列を用いるのが良い。
【0032】
また、制御部1は、操作部13を介して予めユーザから記録を予約されている場合には、予約された時刻となったならば、ハードディスクドライブ2のロウファイルフォルダに新たなロウオーディオファイル210を作成し、チューナ5に予約された放送チャネルの受信を指示し、予約された記録終了時刻となるまで、音声デコード部7から出力される予約された放送チャネルのオーディオデータを取り込み、作成したロウオーディオファイル格納していく。また、同様にデータ分離部6から入力するメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210に格納したオーディオデータに含まれる各コンテンツの管理情報もロウオーディオファイル210に格納する。
【0033】
ここで図3に、このロウオーディオファイル210の内容を示す。
図示するように、ロウオーディオファイル210に、当該ロウオーディオファイル210へ格納したオーディオデータの格納開始/終了日時(記録日時)や記録時間長さなどを表すファイル情報と、制御部1がメッセージ情報から作成したコンテンツの管理情報であるコンテンツ管理テーブルと、オーディオデータとが格納される。
【0034】
コンテンツ管理テーブルには、オーディオデータに含まれるコンテンツ数と、オーディオデータに含まれる各コンテンツについてのコンテンツ情報が格納される。そして、コンテンツ情報には、そのコンテンツに対応するオーディオデータの開始位置を示す開始位置ポインタと、そのコンテンツに対応するオーディオデータの終了位置を示す終了位置ポインタと、そのコンテンツのメッセージ情報から抽出したコンテンツラベルやコンテンツ長さなどのコンテンツ内容情報が格納される。
【0035】
ここで、あるコンテンツのオーディオデータの開始位置は、先頭のコンテンツを除き、そのコンテンツのメッセージ情報の受信を開始した時点で受信したオーディオデータの記録位置として求まり、コンテンツのオーディオデータの開始位置は、最後のコンテンツを除きそのコンテンツのメッセージ情報の受信を終了した時点または受信したメッセージ情報が他のコンテンツのメッセージ情報に変化した時点で受信したオーディオデータの記録位置として求まる。なお、先頭のコンテンツの開始位置は、オーディオデータの先頭であり、最後のコンテンツの終了位置はオーディオデータの最後尾となる。
【0036】
以下、このようなロウオーディオファイル210を編集する動作について説明する。
制御部1は、図4に示す記録ファイル編集処理を行う。
図示するように、この処理ではロウオーディオファイル210の記録が終了したならば(ステップ402)、予めユーザによって設定されたモードがロウモードであるかどうかを調べ(ステップ404)、ロウモードであれば、そのままステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録終了を待つ。なお、本実施形態では、予めユーザが設定可能なモードとして、ロウモード、抽出モード、分割モードの3つのモードを設けている。
【0037】
一方、ロウモードでなければ、記録を終了したロウオーディオファイル210に含まれるコンテンツ数が1であるかどうかを、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルを参照して調べ(ステップ406)、1であれば、ロウオーディオファイル210からオーディオデータを読み出し、オーディオコーデック12を用いて、読み出したオーディオデータを所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ408)。
【0038】
一方、ロウオーディオファイル210に含まれるコンテンツ数が1でなければ、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの各コンテンツ情報の開始位置ポインタと終了位置ポインタを参照して求まる各コンテンツに対応するオーディオデータ量より算出される、各コンテンツに対応するオーディオデータの再生時間が所定時間Th(たとえば120秒)以上のコンテンツが存在するかどうかを調べ(ステップ410)、存在しない場合には、そのままステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録終了を待つ。
【0039】
一方、再生時間が所定時間Th以上のコンテンツが存在する場合には、再生時間が所定時間Th以上のコンテンツを全て選択する(ステップ412)。
そして、予めユーザによって設定されたモードがロウモードが抽出モードと分割モードのいずれであるかを調べる(ステップ414、418)。
抽出モードである場合には、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの選択した各コンテンツ情報の開始位置ポインタと終了位置ポインタを参照して、選択した各コンテンツに対応するオーディオデータを読み出して連結し、連結したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ416)。
【0040】
この結果、たとえば、図5aに示すようにロウオーディオファイル210にC1からC3のコンテンツが含まれ、C2のみが所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2のオーディオデータのみが格納された、すなわちロウオーディオファイル210のオーディオデータからC1とC3に対応するオーディオデータが削除された一つのオーディオファイル211が作成される。また、図5bに示すように、ロウオーディオファイル210にC1からC5のコンテンツが含まれ、C2とC4が所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2とC4のオーディオデータが格納された、すなわち、ロウオーディオファイル210のオーディオデータからC1とC3とc5に対応するオーディオデータが削除された一つのオーディオファイル211が作成されることになる。
【0041】
一方、分割モードである場合には、新しいオーディオファイルフォルダ202を作成する。そして、選択した各コンテンツに対応するオーディオデータのそれぞれについて、オーディオデータを読み出し、読み出したオーディオデータを所定音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、オーディオファイル211として、新たに作成したオーディオファイルフォルダ202に記録する処理を行う(ステップ420)。
【0042】
この結果、たとえば、図5cに示すように、ロウオーディオファイル210にC1からC5のコンテンツが含まれ、C2とC4が所定時間Th以上の再生時間を持つオーディオデータである場合、C2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C4のみのオーディオデータのみが格納されたオーディオファイル211との二つのオーディオファイル211が作成され、新規に作成したオーディオファイルフォルダ202に格納されることになる。
【0043】
そして、このようにしてステップ416又は418でオーディオファイル211を作成したならば、ステップ402に戻り、次のロウオーディオファイル210の記録完了を待つ。
ところで、以上の記録ファイル編集処理では、抽出モードと分割モードにおいてオーディオファイル211に含めるコンテンツを、そのコンテンツに対応するロウオーディオファイル210内のオーディオデータの再生時間が所定時間Th以上であるかどうかのみに応じて選択したが、このコンテンツの選択は、ロウオーディオファイル210のコンテンツ管理テーブルの各コンテンツ情報のコンテンツ内容情報をも考慮して行うようにしてもよい。たとえば、コンテンツのジャンルが楽曲であって、かつ、再生時間が定時間Th以上のコンテンツのみを選択するようにするなどして良い。また、たとえば、ロウオーディオファイル210に3つのコンテンツが含まれる場合には、無条件に2番目のコンテンツのみを選択するようにしてもよい。また、対応するオーディオデータの再生時間が、コンテンツ内容情報が示すコンテンツ長さに達しない、すなわち途中から記録が開始されたか途中で記録が中止されたコンテンツは無条件に選択の対象から除外するなどしても良い。
【0044】
さて、以上のようにロウモードを設定している場合、ユーザは、以下に説明する編集処理を用いて、ロウファイルフォルダ201に格納されたロウオーディオファイル210を編集することができる。なお、以上の記録ファイル編集処理を行わないようデジタルオーディオ放送受信機を構成した場合にも、ユーザは、以下に説明する編集処理を用いて、ロウファイルフォルダ201に格納されたロウオーディオファイル210を編集することができる。
【0045】
さて、制御部1は、操作部13を介したユーザからの所定の操作に応じて、図6に手順を示す編集処理を起動する。
図示するように、この処理では、まず、ロウファイルフォルダを検査し、ロウファイルフォルダに格納されているファイルのリストを生成し、表示制御部14を介して表示部に表示する(ステップ602)。そして、表示したリスト中から、編集対象とするファイルの選択を受け付ける(ステップ604)。ここで、ファイルのリストには、各ロウオーディオファイル210のファイル名やファイル情報に格納されている記録日時を表示するのが良い。
【0046】
さて、編集対象とするロウオーディオファイル210(以下、「編集対象ロウオーディオファイル」と呼ぶ)が選択されたならば、編集ウインドウを生成し表示する(ステップ606)。図7aに示すように、編集ウインドウには、編集対象ロウオーディオファイルのファイル情報の内容である記録日時や再生時間や、編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツ管理テーブルに記述されたコンテンツ数等の表示701と、編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツ管理テーブルを参照して求まる編集対象ロウオーディオファイルに格納されているコンテンツの再生時間と記録順序に応じて、各コンテンツを再生時間に応じた長さのバーで記録順に表示したコンテンツバー702の表示を含める。
【0047】
また、図示するように、編集ウインドウには作成ファイル名入力ボックス703と、音質/フォーマット選択メニュー704と、詳細編集ボタン705と、抽出ボタン706と、分割ボタン707と、終了ボタン708とが設けられている。
【0048】
さて、図6に戻り、編集処理では、編集ウインドウを表示した後に、操作部13を介したユーザのコンテンツバー702のポイント操作(たとえばクリック)があったならば(ステップ608)、コンテンツバー702上のポイント位置に対応するコンテンツの選択を受け付けると共に、図7bに示すように、コンテンツバー702の選択されたコンテンツに対応するバー部分を強調表示する。また、コンテンツ管理テーブルの当該選択されたコンテンツのコンテンツ情報に記述されているコンテンツラベルやコンテンツ長さや開始/終了位置ポインタから求まる再生時間をポップアップウインドウ751の形態で表示する(ステップ610)。
【0049】
一方、操作部13を介したユーザの作成ファイル名入力ボックス703の操作があったならば(ステップ612)、作成ファイル名入力ボックス703へのファイル名の入力を受け付けて(ステップ6149、ステップ608に戻りユーザの次の操作を待つ。また、操作部13を介したユーザの音声/フォーマット選択メニュー操作があったならば(ステップ616)、プルダウンメニュー形式で選択可能な音質とフォーマットの組み合わせのリストを表示し、リスト上で音質とフォーマットの組み合わせのの選択を受け付けて(ステップ618)、ステップ608に戻りユーザの次の操作を待つ。
【0050】
また、操作部13を介したユーザの詳細編集ボタン705の操作があったならば(ステップ620)、後述する詳細編集処理を実行する(ステップ622)。そして、操作部13を介したユーザの抽出ボタン706の操作があったならば(ステップ624)、ステップで選択したコンテンツに対応するオーディオデータを編集対象ロウオーディオファイルから読み出し、読み出したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて、ステップ618で選択を受け付けた音質、フォーマットのオーディオデータに変換し、ステップ614で入力を受け付けた作成ファイル名のオーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する(ステップ626)。そして、ステップ608に戻り、ユーザの次の操作を待つ。なお、この時点で、ユーザによって、音質、フォーマットの選択が成されていない場合には、予め定めたディフォルトの音質、フォーマットを選択された音質、フォーマットとして取り扱う。また、この時点でユーザによって作成ファイル名が入力されていない場合には、ステップ626の処理に代えて、適当なメッセージを表示して作成ファイル名の入力を促し、その上でステップ608に戻りユーザの次の操作を待つようにする。
【0051】
この結果、図5aに示すように編集対象ロウオーディオファイルにC1からC3のコンテンツが含まれる場合に、ユーザがC2を選択して抽出ボタン706を操作すると、C2のオーディオデータのみが格納された一つのオーディオファイル211が作成される。また、図5cに示すように、編集対象ロウオーディオファイルにC1からC5のコンテンツが含まれる場合に、ユーザがC2を選択して抽出ボタン706を操作するとC2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211が作成され、次にユーザがC4を選択して抽出ボタン706を操作するとC4のみのオーディオデータのみが格納されたオーディオファイル211が作成されることになる。
【0052】
一方、操作部13を介したユーザの分割ボタン707の操作があったならば(ステップ628)、入力された作成ファイル名にディレクトリを示す適当な文字列(たとえば、「_フォルダ」)を付加した文字列などをディレクトリ名として用いた、新たなオーディオファイルフォルダ202を作成(ステップ630)する。そして、編集対象ロウオーディオファイルの全てのコンテンツに対応するオーディオデータのそれぞれについて、オーディオデータを読み出し、読み出したオーディオデータを選択された音質、所定フォーマットのオーディオデータに変換し、入力された作成ファイル名に枝番を付加したファイル名のオーディオファイル211として、新たに作成したオーディオファイルフォルダ202に記録する処理を行う(ステップ632)。
【0053】
この結果、図5dに示すように、編集対象ロウオーディオファイルにC1からC3のコンテンツが含まれる場合には、新規オーディオファイルフォルダ202が作成され、このオーディオファイルフォルダ202に、C1のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C2のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211と、C3のみのオーディオデータが格納されたオーディオファイル211が作成されることになる。
【0054】
さて、図6に戻り、操作部13を介してユーザが終了ボタン708を操作したならば(ステップ634)、以上の編集処理を終了する。
以下、ステップ622で行う詳細編集処理について説明する。
詳細編集処理では、まず、図8に示す詳細編集ウインドウを表示する。詳細編集ウインドウはソースファイルコンテンツリストボックス801と、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802と、選択ボタン803と、ファイル切替ボタン804と、編集ウインドウと同様の作成ファイル名入力ボックス805及び音質/フォーマット選択メニュー806と、作成ボタン807と終了ボタン808が設けられている。
【0055】
詳細編集処理の起動時には、ソースファイルコンテンツリストボックス801には、その時点の編集対象ロウオーディオファイルに含まれるコンテンツのリストを表示する。このリストにおける各コンテンツの表示としては、コンテンツ管理テーブルの当該コンテンツのコンテンツ情報に記述されているコンテンツラベルやコンテンツ長さや開始/終了位置ポインタから求まる再生時間などを表示する。
【0056】
そして、操作部13を介した、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作に応じて、ポイントされたコンテンツをターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに追加する。図示した例は、コンテンツ3、コンテンツ2の順に、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作が行われた結果、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストにコンテンツ3、コンテンツ2が、この順に追加されたようすを示している。
【0057】
一方、操作部13を介して、ユーザのファイル切替ボタン804の操作があった場合には、ロウオーディオファイルフォルダ202に格納されているロウオーディオファイル210のリストを表示し、リスト上で新たに編集対象ロウオーディオファイルとするロウオーディオファイル210の選択を受け付ける。そして、受け付けたロウオーディオファイル210に編集対象ロウオーディオファイルを切替え、ソースファイルコンテンツリストボックス801のコンテンツのリストを新たな編集対象ロウオーディオファイルのコンテンツのリストに更新し、前述したースファイルコンテンツリストボックスのリスト上のコンテンツのポイントと選択ボタン803の操作に応じた、ソースファイルコンテンツリストボックス801のリスト上のコンテンツのターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストへの追加を行う。
【0058】
また、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上のコンテンツの操作(たとえば、ドラッグアンドドロップ操作)に応じて、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上におけるコンテンツ順を並べ変える処理なども行う。
さて、詳細編集ウインドウの作成ボタン807が、ユーザによって操作されたならば、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに含まれるコンテンツに対応するオーディオデータを、当該コンテンツを含むロウオーディオファイル210からリスト上の順番に従って読み出し連結する。そして連結したオーディオデータを、オーディオコーデック12を用いて、音質/フォーマット選択メニュー806で選択を受け付けた音質、フォーマットのオーディオデータに変換し、作成ファイル名入力ボックス805に入力された作成ファイル名のオーディオファイル211として、ハードディスクドライブ2上の所定のオーディオファイルフォルダ202に記録する。
【0059】
この結果、図5eに示すように、複数のロウオーディオファイル210から、1または複数の任意のコンテンツを選択して、選択した各コンテンツのオーディオデータを含むオーディオファイル211を作成することができる。図示した例は、たとえば、ユーザが、コンテンツC1からC3を含む編集対象ロウオーディオファイルであるロウオーディオファイルIからコンテンツC2を選択してターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリストに追加し、その次に、編集対象ロウオーディオファイルを、コンテンツC4からC7を含むロウオーディオファイルIIに切り替え、その上で、編集対象ロウオーディオファイルからC5とC6を選択して、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上に追加し、ターゲットファイルコンテンツリストボックス802のリスト上でC6、C2、C5の順にコンテンツを並び変え、作成ボタン807を操作した場合の例を示している。図示するように、この場合には、オーディオファイル211としてC6、C2、C5の順にコンテンツのオーディオデータが格納された一つのオーディオファイル211が作成されることになる。
【0060】
さて、詳細編集ウインドウの終了ボタン808が、ユーザによって操作されたならば、詳細編集ウインドウを消去し、詳細編集処理を終了し、図6のステップ608に戻る。
以上、ロウオーディオファイル210の編集の動作について説明した。
さて、このようにしてハードディスクドライブ2に記録されたオーディオファイル211やロウオーディオファイル210は、過般型メモリインタフェース16に装着された過般型メモリ17にコピーして、その記録フォーマットに対応する他のオーディオ再生装置で再生したり、デジタルオーディオ放送受信機において再生したりすることができる
デジタルオーディオ放送受信機で再生する場合の動作は、以下のようになる。
【0061】
すなわち、制御部1は、ユーザから操作部13を介してオーディオファイル211またはロウオーディオファイル210の再生の指示を受けると、再生を指示されたオーディオファイル211またはロウオーディオファイル210に格納されたオーディオデータをハードディスクドライブ2から読み出して、オーディオコーデック12に供給して復号化させると共に、出力セレクタ8にオーディオコーデック12の出力オーディオデータを選択出力せる。この結果、オーディオコーデック12で復号されたオーディオデータは出力セレクタ8を介して、D/A変換器9に出力されてアナログ信号に変換され、アンプ10よりスピーカに出力される。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、オーディオデータに同期して放送中のオーディオデータのコンテンツを示すメッセージ情報に基づき、ロウオーディオファイル210のオーディオデータとコンテンツを対応づけるためのコンテンツ管理テーブルを作成したが、コンテンツ管理テーブルは、放送されているオーディオデータとコンテンツの対応を認識できる任意の情報、たとえば、オーディオデータと同期して放送されるコンテンツの区切りを示す情報や、EPG(電子番組表)などに基づいて作成するようにして良い。
【0063】
また、以上では、デジタルオーディオ放送受信機への適用を例にとり本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態で示したロウオーディオファイル210の記録と、そのオーディオファイル211への編集の技術は、TV放送など任意の放送を受信する受信機において同様に適用可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、放送を受信し記録する放送受信システムにおいて、ユーザの記録した放送内容の編集や利用を支援し容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が対象とするデジタルオーディオ放送の放送フォーマットの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が作成するロウオーディオファイルの内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が行う記録ファイル編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機のオーディオファイル編集動作を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が行う編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が表示する編集ウインドウを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るデジタルオーディオ放送受信機が表示する詳細編集ウインドウを示す図である。
【符号の説明】
1:制御部、2:ハードディスクドライブ、3:メモリ、4:アンテナ、5:チューナ、6:データ分離部、7:音声デコード部、8:出力セレクタ、9:D/A変換器、10:アンプ、11:スピーカー、12:オーディオコーデック、13:操作部、14:表示制御部、16:過般型メモリインタフェース、17:過般型メモリ、51:フロントエンド部、52:ベースバンド処理部、202:オーディオファイルフォルダ、210:ロウオーディオファイル、211:オーディオファイル。
Claims (10)
- 放送コンテンツを形成するオーディオデータと、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを放送するオーディオ放送を受信するオーディオ放送受信機であって、
前記オーディオデータと前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、
記憶媒体と、
前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録する記録手段と、
前記記録したオーディオデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録する編集手段とを有することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項1記載のオーディオ放送受信機であって、
前記編集手段は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された放送コンテンツについて、当該編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項1記載のオーディオ放送受信機であって、
前記編集手段は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録し、複数の放送コンテンツにいてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータを連結したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項1記載のオーディオ放送受信機であって、
前記編集手段は、前記編集前ファイルのオーディオデータを、前記管理情報が示す前記各放送コンテンツの範囲毎に分離し、分離した各オーディオデータを各々一つの編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項1記載のオーディオ放送受信機であって、
前記編集手段は、前記編集前ファイルのオーディオデータが少なくとも一部を形成する放送コンテンツの内の、所定の条件を満たす、もしくは、ユーザから指示された1または複数の放送コンテンツについて、前記編集前ファイルから前記管理情報が示す当該放送コンテンツの範囲のオーディオデータを抽出し、一つの放送コンテンツについてオーディオデータを抽出した場合には抽出したオーディオデータを編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録し、複数の放送コンテンツにいてオーディオデータを抽出した場合には抽出した各オーディオデータを各々一つの編集後ファイルとして、前記記憶媒体に記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項4、5記載のオーディオ放送受信機であって、
前記編集手段は、一つの前記編集前ファイルのオーディオデータを分離した各オーディオデータを各々一つの前記編集後ファイルとして記録する際に、前記記憶媒体上に新たなディレクトリを作成し、作成したディレクトリに前記各編集後ファイルを記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 請求項1、2、3、4、5または6記載のオーディオ放送受信機であって、
前記記録手段は、ユーザから記録動作を指示されている期間中に前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に前記編集前ファイルとして前記記憶媒体に記録することを特徴とするオーディオ放送受信機。 - 放送を受信する放送受信機であって、
音声と映像との少なくとも一方を前記放送コンテンツとする放送であって、前記放送コンテンツを形成するデータと、放送中のデータが形成する放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを送信する放送を受信するオーディオ放送受信機であって、
前記データと前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、
記憶媒体と、
前記受信手段が受信した前記データを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該データの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に前記記憶媒体に記録する記録手段と、
前記記録したデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、前記記憶媒体に再記録する編集手段とを有することを特徴とする放送受信機。 - コンピュータによって読み取られれ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
放送コンテンツを形成するオーディオデータと、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを放送するオーディオ放送から、前記オーディオデータと前記コンテンツ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして所定の記憶媒体に記録する記録手段と、
前記記録したオーディオデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、編集後ファイルとして前記記憶媒体に記録する編集手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 放送コンテンツを形成するオーディオデータと、放送中の放送コンテンツが変化するタイミングを少なくとも示すコンテンツ情報とを放送するオーディオ放送を受信するオーディオ放送受信機において、オーディオデータを記録し編集するオーディオデータ記録編集方法であって、
前記オーディオデータと前記コンテンツ情報を受信するステップと、
受信した前記オーディオデータを、前記コンテンツ情報に基づき求めた当該オーディオデータの放送コンテンツ毎の範囲を示す管理情報と共に編集前ファイルとして記録するステップと、
前記記録したオーディオデータを、前記管理情報が示す前記放送コンテンツ毎の範囲を単位として編集し、編集後ファイルとして記録するステップとを有することを特徴とするオーディオ放送受信機におけるオーディオデータ記録編集方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021067845A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | 東京瓦斯株式会社 | 音声再生システムおよびプログラム |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002296847A patent/JP2004135010A/ja active Pending
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