JP2004134977A - ハンズフリー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で接続する携帯電話機の発信機能などを有効に利用することができるようにする。
【解決手段】ハンズフリー装置1は、接続手段3を介して接続される携帯電話機2に、携帯電話機2自体の操作で行う発信機能を、操作釦4やタッチパネル5への操作で代行して作動させることができる。メモリダイヤルや短縮ダイヤルなどで、携帯電話機2に記憶されている電話番号などから特定の電話番号を選んで発信する場合に、少ない操作で電話番号を選び、発信することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ハンズフリー装置1は、接続手段3を介して接続される携帯電話機2に、携帯電話機2自体の操作で行う発信機能を、操作釦4やタッチパネル5への操作で代行して作動させることができる。メモリダイヤルや短縮ダイヤルなどで、携帯電話機2に記憶されている電話番号などから特定の電話番号を選んで発信する場合に、少ない操作で電話番号を選び、発信することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話機は、携帯性を重視して小型軽量に設計され、使用者の使い勝手を向上させる多くの機能が設けられている。代表的な機能として、短縮ダイヤルやメモリダイヤルの機能があり、いったん電話番号を記憶しておけば、電話番号全体を入力する操作を行うことなく、相手を呼出す操作を行うことができる。電話番号を順次入力して、相手を呼出す操作も、もちろん可能である。
【0003】
携帯電話機の操作は、使用者が手持で行うことを前提にしている。このため、自動車などを運転する場合、走行中に運転しながら操作することは、運転に集中すべき注意力が分散するばかりではなく、携帯電話機の操作に手を使用してしまうので好ましくない。停止時などに操作するために、携帯電話機を常に所持していることも、運転に使用する手が少なくなることで好ましくない。走行中は放置しておいて、停止時などに取り上げて操作しようとしても、走行中に受ける加速度や振動で、携帯電話機の位置がずれてしまうおそれがある。そこで、自動車などの運転者が手持で携帯電話機を操作しないでも使用可能にするために、携帯電話機には、ハンズフリー装置が車載オプションなどとして用意されることがある。車載オプションとしてのハンズフリー装置には、車内で携帯電話機を保持するホルダ、携帯電話機の動作用電源および内部電池充電用の電源、アンテナ、および操作ユニットなどが含まれる。また、独立した製品としてのハンズフリー装置も販売されている。ハンズフリー装置では、携帯電話機を接続する装置の操作部を使用して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことができる。
【0004】
特開平10−322435号公報の[0001]段落−[0002]段落などには、「車両を運転中に携帯電話器を手に持たずに通話するための車両用ハンドフリー装置」についての記載がある。従来の技術としては、「携帯電話器を車両のハンドフリー装置を構成する制御回路に接続してハンドフリー状態で使用する場合、携帯電話器に記憶したメモリダイヤルデータを制御回路側のデータ記憶部に読み込み、制御回路側で短縮ダイヤル操作を行えるようにしている。このメモリダイヤルデータの読み込み処理は、携帯電話器を制御回路へ接続する毎に行われていた。」と記載されている。この先行技術では、[0019]段落などに記載されているように、いったん読み込んだメモリダイヤルデータを保存しておき、再接続時にはメモリダイヤルデータを読み込む必要を無くするようにしている。
【0005】
なお、特開平8−139798号公報には、その要約書の
[構成]の欄に記載されているように、「通信回線との接続ができない携帯情報端末(PDA)10を、相互に情報の授受が可能なPCMCIAインターフェイス28を介して、携帯電話30と接続し、携帯電話側の電話帳情報をPDA側に転送して、PDA側の電話帳情報と併せて、電話番号の検索処理を行い、検索された電話番号を携帯側に転送して、発呼処理を行い、通信回線と接続する」電子電話帳の拡張方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−322435号公報
【特許文献2】
特開平8−139798号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機をハンズフリー装置に接続しても、短縮ダイヤルやメモリダイヤルの機能を利用することができなければ、通話頻度が高い相手を呼出すたびに多くの操作を必要として煩わしい。特開平10−322435号公報に記載されている先行技術では、メモリダイヤルデータを車両用ハンドフリー装置側に保存しておくので、記憶されている電話番号へ発信する場合は携帯電話機と同様に、簡単に行うことができる。ただし、このためには常に接続する携帯電話機と同じメモリダイヤルデータなどを保存しておく必要がある。この先行技術では、そのようなデータのアップデートを、できるだけデータの転送量が少ないようにデータ管理を行う考え方が示されている。
【0008】
いずれにしても、ハンズフリー装置に携帯電話機と同一のダイヤルデータを記憶して同等の機能を代行して実現可能にすることは、メモリや操作手段などを、接続対象となる携帯電話機と同様に備えなければならない。このため、ハンズフリー装置は専用の装置となり、コストも上昇してしまう。また、ナビゲーション装置やオーディオ・ヴィジュアル装置など、他の車載用装置の機能の一部などとして実現させることも困難である。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構成で接続する携帯電話機の発信機能などを有効に利用することができるハンズフリー装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置であって、
携帯電話機との接続を行う接続手段と、
携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能に対応するように設定される操作手段と、
操作手段に対する操作が行われるときに、接続手段を介して携帯電話機を、該発信機能で発信を行うように制御する制御手段とを含むことを特徴とするハンズフリー装置である。
【0011】
本発明に従えば、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置は、接続手段と、操作手段と、制御手段とを含む。携帯電話機は接続手段を介して接続され、携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能を、操作手段に対する操作で携帯電話機自体を操作するときと同様に行えるように、制御手段が接続手段を介して携帯電話機を制御することができる。ハンズフリー装置には、携帯電話機と同等な情報を記憶する必要はなく、携帯電話機に記憶されている情報を使用して発信機能を有効に利用することができる。
【0012】
また本発明で、前記操作手段は、タッチパネルを含み、
該タッチパネルの特定エリアに前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、ハンズフリー装置のタッチパネルの特定エリアに触れるだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0014】
また本発明で、前記操作手段は、複数の操作釦を含み、
各操作釦に前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作釦を操作するだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0016】
また本発明で、前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、特によく使用する短縮ダイヤルの番号などを、ハンズフリー装置から容易に使用することができる。
【0018】
また本発明で、前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、車両を運転中にかかってきた電話の相手先電話番号をメモリダイヤルとして記憶しておき、車両を停車させてから直ちに電話をかけ直すことができる。
【0020】
また本発明で、前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該発信機能で使用する情報を前記携帯電話機から読込んで、該携帯電話機に対して該情報に基づく発信を行うように制御することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の利用者が操作手段を操作して携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用しようとすると、制御手段は該情報を携帯電話機から読込んで、該携帯電話機に対して該情報に基づく発信を行うように制御するので、利用者は該発信機能を、携帯電話機自体を操作する場合と同様に利用することができる。ハンズフリー装置には、該発信機能を利用する際のみ、実際に使用する情報を読込めばよいので、該発信機能で使用する可能性のある情報を全部読込む必要はなく、情報の記憶や転送に必要なメモリや時間を削減して、発信機能を有効に利用することができる。
【0022】
また本発明で、前記情報は、発信先情報であることを特徴とする。
本発明に従えば、携帯電話機に記憶されている電話番号などの発信先情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、発信先情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0023】
また本発明で、前記情報は、発信内容となる情報であることを特徴とする。
本発明に従えば、携帯電話機に記憶されているメールや画像などの発信内容となるコンテンツなどの情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、コンテンツなどの情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0024】
また本発明で、前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該携帯電話機を、該操作に対応する発信機能が作動するように制御することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、利用者がハンズフリー装置の操作手段に対する操作を行うと、制御手段は該操作に対応する発信機能が作動するように携帯電話機を制御するので、利用者が携帯電話機を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0026】
また本発明で、前記接続手段には、複数の携帯電話機が接続可能であり、
前記操作手段は、該接続手段に接続される全ての携帯電話機が同一の発信機能で発信するように制御することを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の接続手段に複数の携帯電話機を接続して、全ての携帯電話機で同一の発信機能による発信を行わせることができる。たとえば各携帯電話機にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。
【0028】
また本発明で、前記操作手段は、前記携帯電話機が有する複数の発信機能に対応する操作が可能であり、
各操作と前記携帯電話機の発信機能との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を備えることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、携帯電話機が有する複数の発信機能と、操作手段への操作との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を備えるので、対応情報を変更して、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0030】
また本発明で、前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、データ通信によって取得して変更可能であることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、対応情報をデータ通信によって外部から取得し、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を変更可能であるので、車載機器などをハンズフリー装置として使用するような場合で、操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができる。複数のハンズフリー装置に対して、統一的に対応情報を設定して変更する場合も、容易に行うことができる。
【0032】
また本発明で、前記データ通信は、メールとして行われることを特徴とする。本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を、スクリプトなどを記述した電子メールで変更することができるので、変更内容を判り易くすることができる。
【0033】
また本発明で、前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、メモリ媒体から取得して変更可能であることを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、メモリ媒体に対応情報を記憶しておいて、メモリ媒体をハンズフリー装置に装着して記憶されている対応情報を読出せば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるハンズフリー装置1の概略的なシステム構成を示す。図1(a)はハードウエアの構成を示し、図1(b)は携帯電話機2に記憶されている情報を示し、図1(c)はハンズフリー装置1に設定されている対応情報を示す。
【0036】
図1(a)に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、自動車などの車両に搭載され、携帯電話機2を接続して、携帯電話機2に対する操作を代行して行うことを可能にするために、携帯電話機2との接続を行う接続手段3と、携帯電話機2に予め記憶される情報を使用する発信機能に対応するように設定される操作手段としての操作釦4およびタッチパネル5と、操作釦4やタッチパネル5に対する操作が行われるときに、接続手段3を介して携帯電話機2を、その発信機能で発信を行うように制御する制御手段であるCPU6とを含む。CPU6は、メモリ7に予め格納されているプログラムに従って制御動作を行う。ハンズフリー装置1は、説明の便宜上、ハンズフリー機能のみを備える専用の装置として説明するけれども、車載オーディオ装置やナビゲーション装置など、他の機器の機能の一部として実現することもできる。
【0037】
ハンズフリー装置1には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカード、メモリスティック、ICカードなどと呼ばれる各種のメモリカードなどがメモリ媒体10として着脱可能である。操作釦4としては、第1釦11、第2釦12などの複数の釦を含む。タッチパネル5には、第1エリア21、第2エリア22などの複数のエリアを含む。メモリ媒体10には、操作釦4の第1釦11や第2釦12などの各釦や、タッチパネル5の第1エリア21、第2エリア22などの各エリアと、携帯電話機2のメモリダイヤル番号との対応関係を示す対応情報としての対応表が記憶されている。
【0038】
携帯電話機2には、図1(b)に示すような電話番号の登録を利用するメモリダイヤル機能と短縮ダイヤル機能とが備えられる。メモリダイヤル機能は、発信などで入力した電話番号を、特定の番号101,102などとして登録しておき、対応するメモリダイヤル番号を指定すると、登録されている電話番号を読出して、その電話番号の相手を呼びだし、通話を行う機能である。着呼があるとき、通知される相手側の電話番号を、特定の番号を指定して、記憶させることもできる。短縮ダイヤル機能は、予め登録しておいた電話番号を少ない操作で呼出して発信する機能である。メモリダイヤル機能や短縮ダイヤル機能は、携帯電話機1の操作部に設けられる特定のキーや数字キーを使用して、電話番号全体を入力するよりも迅速かつ容易に入力することが可能である。
【0039】
メモリダイヤルとして記憶可能な電話番号は、一般的に、数100件に達する。このような多くの情報を携帯電話2自体から入力するのは困難であり、修正などのメンテナンスも必要となるので、携帯電話機2には外部接続用のインタフェースが備えられ、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に接続して、電話番号情報などの転送や修正が可能になっている。接続手段3は、携帯電話機2の外部接続用のインタフェースとハンズフリー装置1とを接続する。この接続は、インタフェースケーブルなどを使用する有線式や、光ファイバを使用する有線式、無線電波や赤外線などを使用する無線式などで行うことができる。また、複数の機器を接続してLAN(Local Area Network)を構成することもできる。
【0040】
メモリ媒体10には、図1(c)に示すように、操作釦4およびタッチパネル5とメモリダイヤル機能との対応情報が記憶されている。このような対応情報は、着脱可能なメモリ媒体10ばかりではなく、メモリ7に記憶させておくこともできる。メモリ7のROMに格納させておけば、常に同一の対応情報を利用することができる。フラッシュメモリなど、書換え可能な不揮発性メモリに記憶させておけば、必要に応じて変更することができる。変更内容は、メモリ媒体10から読込むようにすることもできる。また、携帯電話機2を使用するデータ通信やメールで読込むこともできる。
【0041】
メモリ媒体10などに記憶される対応表は、操作釦4やタッチパネル5などの操作手段で、携帯電話機2が有する複数の発信機能に対応する操作を代行して可能にする。すなわち、メモリ媒体10などは、各操作と携帯電話機2の発信機能との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段として機能する。対応情報を変更すれば、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。また対応情報は、データ通信によって取得して変更可能であるので、対応情報をデータ通信によって外部から取得し、車載機器などをハンズフリー装置1として使用するような場合で、操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができる。事業所などでは、一括して対応情報を変更することもできる。
【0042】
図1(c)によれば、操作釦4の一つの釦への操作、またはタッチパネル5の一つのエリアへの接触で、特定のメモリダイヤル番号を指定することができる。携帯電話機2でメモリダイヤル番号を指定するためには、たとえば「101」の場合、メモリダイヤルの機能の選択と、「1」、「0」および「1」の数字の指定とを操作する必要がある。対応表で、使用頻度の高いメモリダイヤル番号に操作釦4やタッチパネル5を割当てておけば、1回の操作で発信を行わせることができる。
【0043】
複数のハンズフリー装置1に対して、統一的に対応情報を設定して変更することも、容易に可能である。データ通信は、電子メールの形で行うことができるようにしておくと、ハンズフリー装置1の操作手段に対する操作と携帯電話機2の発信機能との対応関係を、スクリプトなどを記述した電子メールで容易に変更することができ、変更内容を判り易くすることができる。
【0044】
対応情報記憶手段としてのメモリ媒体10は、ICカードなど電気的に情報を読出すものばかりではなく、磁気的に、あるいは光学的に情報を読出すような媒体であってもよい。車載のCD、MD、DVDなどの記録媒体を再生する装置や、地図情報を記録媒体から読込む機能を有するナビゲーション装置をハンズフリー装置1として兼用すれば、記録媒体の再生機構を利用することができる。
【0045】
また操作手段として、複数の操作釦4を含み、第1釦11や第2釦12などの各操作釦に、携帯電話機2の予め定める発信機能が対応するようにしているので、ハンズフリー装置1の操作釦4を操作するだけで、携帯電話機2自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0046】
また操作手段として、タッチパネル5を含み、タッチパネル5の第1エリア21や第2エリア22などの特定エリアに、携帯電話機2の予め定める発信機能が対応するようにしているので、タッチパネル4の特定エリアに触れるだけで、携帯電話機2自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機2に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0047】
本実施形態では、図1(c)に示すように、操作釦4とタッチパネル5とを操作手段として、携帯電話機2のメモリダイヤル番号を共通に割当てるようにしている。これによってハンズフリー装置1の利用者は、操作釦4またはタッチパネル5のどちらを操作しても同一の発信機能を利用することができる。操作4とタッチパネル5とで、異なるメモリダイヤル番号に対応させることもできる。この場合は、操作釦4とタッチパネル5とを使い分けて、より多くの電話番号に対して発信する操作を行うことができる。操作手段として、操作釦4やタッチパネル5以外に、ホイールやレバーなど、他の機構を用いることもできる。
【0048】
図2は、図1の実施形態で、携帯電話機2に設定されているメモリダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能を利用して発信を行う手順を示す。ステップa0から手順を開始し、ステップa1では、操作が行われるのを待つ。ステップa2では、操作釦4への操作であるか否かを判断する。操作釦4への操作ではないと判断するときは、ステップa3でタッチパネル5への操作であるか否かを判断する。タッチパネル5への操作でもないと判断されれば、ステップa1に戻る。ステップa3でタッチパネル5への操作であると判断されれば、ステップa4で、エリアとメモリダイヤル番号との対応表を参照する。ステップa3で操作釦4への操作でないと判断するときは、ステップa5で、操作された釦とメモリダイヤル番号との対応表を参照する。ステップa4またはステップa5の対応表参照に基づいて、ステップa6では、触れられたエリアまたは釦に対応するメモリダイヤル番号を決定する。次にステップa7で、携帯電話機2を制御し、メモリダイヤル番号での発信を行うように制御し、ステップa8で手順を終了する。
【0049】
このように、ハンズフリー装置2の操作手段を操作するだけで、携帯電話機2に設定されているメモリダイヤルの情報をメモリ7などに記憶しておかなくても、特定のメモリダイヤル番号を割当てて発信することができる。たとえば、車両を運転中にかかってきた電話の相手先電話番号をメモリダイヤルとして記憶しておき、車両を停車させてから直ちに電話をかけ直すことも可能になる。なお、メモリダイヤルばかりではなく、短縮ダイヤルにも同様に本発明を適用することができる。メモリダイヤルと短縮ダイヤルとを同時に代行するようにすることもできる。
【0050】
本実施形態では、制御手段であるCPU6は、操作釦4やタッチパネル5に対する操作が行われるときに、携帯電話機2を、操作に対応する発信機能が作動するように制御する。利用者がハンズフリー装置1に対する操作を行うと、操作に対応する発信機能が作動するように携帯電話機2を制御するので、利用者が携帯電話機2を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0051】
また本実施形態で、接続手段3には、複数の携帯電話機2が接続可能であるようにして、操作釦4やタッチパネル5への操作で、接続手段3に接続される全ての携帯電話機2が同一の発信機能で発信するように制御することもできる。たとえば各携帯電話機2にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。このような利用形態は、車載用に限らず、複数の相手に同一のメッセージやメールなどを送信する際などに有効である。
【0052】
図3は、本発明の実施の他の形態として、図1のハンズフリー装置1を用いて携帯電話機2の短縮ダイヤル機能を利用する概略的な手順を示す。ステップb0から手順を開始し、ステップb1では、操作が行われるのを待つ。ステップb2では、操作釦4への操作であるか否かを判断する。操作釦4への操作ではないと判断するときは、ステップb3でタッチパネル5への操作であるか否かを判断する。タッチパネル5への操作でもないと判断されれば、ステップb1に戻る。ステップb3でタッチパネル5への操作であると判断されれば、ステップb4で、エリアと短縮ダイヤル番号との対応表を参照する。ステップb4またはステップb5の対応表参照に基づいて、ステップb6では、触れられたエリアまたは釦に対応する短縮ダイヤル番号を決定する。次にステップb7で、携帯電話機2から短縮ダイヤル番号に対応して記憶されている電話番号を読込む。ステップb8では、読込んだ電話番号に当てて発信する。
【0053】
ハンズフリー装置1は、携帯電話機2に設定されている短縮ダイヤルの情報を全部記憶しておかなくても、操作釦4やタッチパネル5の特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、特によく使用する短縮ダイヤルの番号などを、ハンズフリー装置2から容易に使用することができる。なお、短縮ダイヤルの機能ばかりではなく、メモリダイヤルの機能であっても、同様に代行して操作可能にすることができる。
【0054】
本実施形態では、制御手段としてのCPU6は、操作が行われるときに、操作に対応する発信機能で使用する情報を携帯電話機5自体から読込んで、携帯電話機2に対して読込んだ情報に基づく発信を行うように制御する。ハンズフリー装置1には、メモリダイヤルや短縮ダイヤルなどの発信機能を利用する際のみ、実際に使用する電話番号などの情報を読込めばよいので、その発信機能で使用する可能性のある電話番号などの情報を全部読込む必要はなく、情報の記憶や転送に必要なメモリや時間を削減して、発信機能を有効に利用することができる。
【0055】
なお、各実施形態で発信先情報としては、携帯電話機に記憶されている電話番号の例を示しているけれども、インターネット上のサイトへ接続するためのURL(Uniform Resource Locator)などを発信先情報とすることもできる。インターネット電話を利用可能で有れば、利用する際のアドレスを発信先情報とすることもできる。
【0056】
なお、発信先情報を使用する発信機能ばかりではなく、携帯電話機2に記憶されているメールや画像などの発信内容となるコンテンツなどの情報使用する発信機能も、ハンズフリー装置1からの操作で発信するようにすることもできる。発信内容となる情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、コンテンツなどの情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置は、携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能を、操作手段に対する操作で携帯電話機自体を操作するときと同様に行えるようにすることができる。ハンズフリー装置には、携帯電話機と同等な情報を記憶する必要はなく、携帯電話機に記憶されている情報を使用して発信機能を有効に利用することができる。
【0058】
また本発明よれば、ハンズフリー装置のタッチパネルの特定エリアに触れるだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0059】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作釦を操作するだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0060】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの機能で発信することができる。
【0061】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの機能で発信することができる。情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。
【0062】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の利用者が操作手段を操作して携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を、携帯電話機自体を操作する場合と同様に利用することができる。
【0063】
また本発明によれば、携帯電話機に記憶されている電話番号などの発信先情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0064】
また本発明によれば、携帯電話機に記憶されているメールや画像などの発信内容となる情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0065】
また本発明によれば、利用者のハンズフリー装置の操作手段に対する操作で、利用者が携帯電話機を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0066】
また本発明によれば、複数の携帯電話機で同一の発信機能による発信を行わせることができ、各携帯電話機にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。
【0067】
また本発明によれば、携帯電話機が有する複数の発信機能と操作手段への操作との対応関係を示す対応情報を変更して、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0068】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができ、複数のハンズフリー装置に対して統一的に対応情報を設定して変更する場合も、容易に行うことができる。
【0069】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を、メールを利用して判り易く変更することができる。
【0070】
また本発明によれば、メモリ媒体をハンズフリー装置に装着して記憶されている対応情報を読出せば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるハンズフリー装置1の概略的なシステム構成を示すブロック図と、携帯電話機2に記憶される電話番号およびハンズフリー装置1での対応表を示す図表である。
【図2】図1のハンズフリー装置1に対する操作時の、制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の他の形態として、図1のハンズフリー装置1に対する操作時の、制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハンズフリー装置
2 携帯電話機
3 接続手段
4 操作釦
5 タッチパネル
6 CPU
7 メモリ
10 メモリ媒体
11 第1釦
12 第2釦
21 第1エリア
22 第2エリア
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話機は、携帯性を重視して小型軽量に設計され、使用者の使い勝手を向上させる多くの機能が設けられている。代表的な機能として、短縮ダイヤルやメモリダイヤルの機能があり、いったん電話番号を記憶しておけば、電話番号全体を入力する操作を行うことなく、相手を呼出す操作を行うことができる。電話番号を順次入力して、相手を呼出す操作も、もちろん可能である。
【0003】
携帯電話機の操作は、使用者が手持で行うことを前提にしている。このため、自動車などを運転する場合、走行中に運転しながら操作することは、運転に集中すべき注意力が分散するばかりではなく、携帯電話機の操作に手を使用してしまうので好ましくない。停止時などに操作するために、携帯電話機を常に所持していることも、運転に使用する手が少なくなることで好ましくない。走行中は放置しておいて、停止時などに取り上げて操作しようとしても、走行中に受ける加速度や振動で、携帯電話機の位置がずれてしまうおそれがある。そこで、自動車などの運転者が手持で携帯電話機を操作しないでも使用可能にするために、携帯電話機には、ハンズフリー装置が車載オプションなどとして用意されることがある。車載オプションとしてのハンズフリー装置には、車内で携帯電話機を保持するホルダ、携帯電話機の動作用電源および内部電池充電用の電源、アンテナ、および操作ユニットなどが含まれる。また、独立した製品としてのハンズフリー装置も販売されている。ハンズフリー装置では、携帯電話機を接続する装置の操作部を使用して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことができる。
【0004】
特開平10−322435号公報の[0001]段落−[0002]段落などには、「車両を運転中に携帯電話器を手に持たずに通話するための車両用ハンドフリー装置」についての記載がある。従来の技術としては、「携帯電話器を車両のハンドフリー装置を構成する制御回路に接続してハンドフリー状態で使用する場合、携帯電話器に記憶したメモリダイヤルデータを制御回路側のデータ記憶部に読み込み、制御回路側で短縮ダイヤル操作を行えるようにしている。このメモリダイヤルデータの読み込み処理は、携帯電話器を制御回路へ接続する毎に行われていた。」と記載されている。この先行技術では、[0019]段落などに記載されているように、いったん読み込んだメモリダイヤルデータを保存しておき、再接続時にはメモリダイヤルデータを読み込む必要を無くするようにしている。
【0005】
なお、特開平8−139798号公報には、その要約書の
[構成]の欄に記載されているように、「通信回線との接続ができない携帯情報端末(PDA)10を、相互に情報の授受が可能なPCMCIAインターフェイス28を介して、携帯電話30と接続し、携帯電話側の電話帳情報をPDA側に転送して、PDA側の電話帳情報と併せて、電話番号の検索処理を行い、検索された電話番号を携帯側に転送して、発呼処理を行い、通信回線と接続する」電子電話帳の拡張方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−322435号公報
【特許文献2】
特開平8−139798号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機をハンズフリー装置に接続しても、短縮ダイヤルやメモリダイヤルの機能を利用することができなければ、通話頻度が高い相手を呼出すたびに多くの操作を必要として煩わしい。特開平10−322435号公報に記載されている先行技術では、メモリダイヤルデータを車両用ハンドフリー装置側に保存しておくので、記憶されている電話番号へ発信する場合は携帯電話機と同様に、簡単に行うことができる。ただし、このためには常に接続する携帯電話機と同じメモリダイヤルデータなどを保存しておく必要がある。この先行技術では、そのようなデータのアップデートを、できるだけデータの転送量が少ないようにデータ管理を行う考え方が示されている。
【0008】
いずれにしても、ハンズフリー装置に携帯電話機と同一のダイヤルデータを記憶して同等の機能を代行して実現可能にすることは、メモリや操作手段などを、接続対象となる携帯電話機と同様に備えなければならない。このため、ハンズフリー装置は専用の装置となり、コストも上昇してしまう。また、ナビゲーション装置やオーディオ・ヴィジュアル装置など、他の車載用装置の機能の一部などとして実現させることも困難である。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構成で接続する携帯電話機の発信機能などを有効に利用することができるハンズフリー装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置であって、
携帯電話機との接続を行う接続手段と、
携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能に対応するように設定される操作手段と、
操作手段に対する操作が行われるときに、接続手段を介して携帯電話機を、該発信機能で発信を行うように制御する制御手段とを含むことを特徴とするハンズフリー装置である。
【0011】
本発明に従えば、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置は、接続手段と、操作手段と、制御手段とを含む。携帯電話機は接続手段を介して接続され、携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能を、操作手段に対する操作で携帯電話機自体を操作するときと同様に行えるように、制御手段が接続手段を介して携帯電話機を制御することができる。ハンズフリー装置には、携帯電話機と同等な情報を記憶する必要はなく、携帯電話機に記憶されている情報を使用して発信機能を有効に利用することができる。
【0012】
また本発明で、前記操作手段は、タッチパネルを含み、
該タッチパネルの特定エリアに前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、ハンズフリー装置のタッチパネルの特定エリアに触れるだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0014】
また本発明で、前記操作手段は、複数の操作釦を含み、
各操作釦に前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作釦を操作するだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0016】
また本発明で、前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、特によく使用する短縮ダイヤルの番号などを、ハンズフリー装置から容易に使用することができる。
【0018】
また本発明で、前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、車両を運転中にかかってきた電話の相手先電話番号をメモリダイヤルとして記憶しておき、車両を停車させてから直ちに電話をかけ直すことができる。
【0020】
また本発明で、前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該発信機能で使用する情報を前記携帯電話機から読込んで、該携帯電話機に対して該情報に基づく発信を行うように制御することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の利用者が操作手段を操作して携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用しようとすると、制御手段は該情報を携帯電話機から読込んで、該携帯電話機に対して該情報に基づく発信を行うように制御するので、利用者は該発信機能を、携帯電話機自体を操作する場合と同様に利用することができる。ハンズフリー装置には、該発信機能を利用する際のみ、実際に使用する情報を読込めばよいので、該発信機能で使用する可能性のある情報を全部読込む必要はなく、情報の記憶や転送に必要なメモリや時間を削減して、発信機能を有効に利用することができる。
【0022】
また本発明で、前記情報は、発信先情報であることを特徴とする。
本発明に従えば、携帯電話機に記憶されている電話番号などの発信先情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、発信先情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0023】
また本発明で、前記情報は、発信内容となる情報であることを特徴とする。
本発明に従えば、携帯電話機に記憶されているメールや画像などの発信内容となるコンテンツなどの情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、コンテンツなどの情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0024】
また本発明で、前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該携帯電話機を、該操作に対応する発信機能が作動するように制御することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、利用者がハンズフリー装置の操作手段に対する操作を行うと、制御手段は該操作に対応する発信機能が作動するように携帯電話機を制御するので、利用者が携帯電話機を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0026】
また本発明で、前記接続手段には、複数の携帯電話機が接続可能であり、
前記操作手段は、該接続手段に接続される全ての携帯電話機が同一の発信機能で発信するように制御することを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、ハンズフリー装置の接続手段に複数の携帯電話機を接続して、全ての携帯電話機で同一の発信機能による発信を行わせることができる。たとえば各携帯電話機にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。
【0028】
また本発明で、前記操作手段は、前記携帯電話機が有する複数の発信機能に対応する操作が可能であり、
各操作と前記携帯電話機の発信機能との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を備えることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、携帯電話機が有する複数の発信機能と、操作手段への操作との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を備えるので、対応情報を変更して、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0030】
また本発明で、前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、データ通信によって取得して変更可能であることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、対応情報をデータ通信によって外部から取得し、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を変更可能であるので、車載機器などをハンズフリー装置として使用するような場合で、操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができる。複数のハンズフリー装置に対して、統一的に対応情報を設定して変更する場合も、容易に行うことができる。
【0032】
また本発明で、前記データ通信は、メールとして行われることを特徴とする。本発明に従えば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を、スクリプトなどを記述した電子メールで変更することができるので、変更内容を判り易くすることができる。
【0033】
また本発明で、前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、メモリ媒体から取得して変更可能であることを特徴とする。
【0034】
本発明に従えば、メモリ媒体に対応情報を記憶しておいて、メモリ媒体をハンズフリー装置に装着して記憶されている対応情報を読出せば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるハンズフリー装置1の概略的なシステム構成を示す。図1(a)はハードウエアの構成を示し、図1(b)は携帯電話機2に記憶されている情報を示し、図1(c)はハンズフリー装置1に設定されている対応情報を示す。
【0036】
図1(a)に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、自動車などの車両に搭載され、携帯電話機2を接続して、携帯電話機2に対する操作を代行して行うことを可能にするために、携帯電話機2との接続を行う接続手段3と、携帯電話機2に予め記憶される情報を使用する発信機能に対応するように設定される操作手段としての操作釦4およびタッチパネル5と、操作釦4やタッチパネル5に対する操作が行われるときに、接続手段3を介して携帯電話機2を、その発信機能で発信を行うように制御する制御手段であるCPU6とを含む。CPU6は、メモリ7に予め格納されているプログラムに従って制御動作を行う。ハンズフリー装置1は、説明の便宜上、ハンズフリー機能のみを備える専用の装置として説明するけれども、車載オーディオ装置やナビゲーション装置など、他の機器の機能の一部として実現することもできる。
【0037】
ハンズフリー装置1には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカード、メモリスティック、ICカードなどと呼ばれる各種のメモリカードなどがメモリ媒体10として着脱可能である。操作釦4としては、第1釦11、第2釦12などの複数の釦を含む。タッチパネル5には、第1エリア21、第2エリア22などの複数のエリアを含む。メモリ媒体10には、操作釦4の第1釦11や第2釦12などの各釦や、タッチパネル5の第1エリア21、第2エリア22などの各エリアと、携帯電話機2のメモリダイヤル番号との対応関係を示す対応情報としての対応表が記憶されている。
【0038】
携帯電話機2には、図1(b)に示すような電話番号の登録を利用するメモリダイヤル機能と短縮ダイヤル機能とが備えられる。メモリダイヤル機能は、発信などで入力した電話番号を、特定の番号101,102などとして登録しておき、対応するメモリダイヤル番号を指定すると、登録されている電話番号を読出して、その電話番号の相手を呼びだし、通話を行う機能である。着呼があるとき、通知される相手側の電話番号を、特定の番号を指定して、記憶させることもできる。短縮ダイヤル機能は、予め登録しておいた電話番号を少ない操作で呼出して発信する機能である。メモリダイヤル機能や短縮ダイヤル機能は、携帯電話機1の操作部に設けられる特定のキーや数字キーを使用して、電話番号全体を入力するよりも迅速かつ容易に入力することが可能である。
【0039】
メモリダイヤルとして記憶可能な電話番号は、一般的に、数100件に達する。このような多くの情報を携帯電話2自体から入力するのは困難であり、修正などのメンテナンスも必要となるので、携帯電話機2には外部接続用のインタフェースが備えられ、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に接続して、電話番号情報などの転送や修正が可能になっている。接続手段3は、携帯電話機2の外部接続用のインタフェースとハンズフリー装置1とを接続する。この接続は、インタフェースケーブルなどを使用する有線式や、光ファイバを使用する有線式、無線電波や赤外線などを使用する無線式などで行うことができる。また、複数の機器を接続してLAN(Local Area Network)を構成することもできる。
【0040】
メモリ媒体10には、図1(c)に示すように、操作釦4およびタッチパネル5とメモリダイヤル機能との対応情報が記憶されている。このような対応情報は、着脱可能なメモリ媒体10ばかりではなく、メモリ7に記憶させておくこともできる。メモリ7のROMに格納させておけば、常に同一の対応情報を利用することができる。フラッシュメモリなど、書換え可能な不揮発性メモリに記憶させておけば、必要に応じて変更することができる。変更内容は、メモリ媒体10から読込むようにすることもできる。また、携帯電話機2を使用するデータ通信やメールで読込むこともできる。
【0041】
メモリ媒体10などに記憶される対応表は、操作釦4やタッチパネル5などの操作手段で、携帯電話機2が有する複数の発信機能に対応する操作を代行して可能にする。すなわち、メモリ媒体10などは、各操作と携帯電話機2の発信機能との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段として機能する。対応情報を変更すれば、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。また対応情報は、データ通信によって取得して変更可能であるので、対応情報をデータ通信によって外部から取得し、車載機器などをハンズフリー装置1として使用するような場合で、操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができる。事業所などでは、一括して対応情報を変更することもできる。
【0042】
図1(c)によれば、操作釦4の一つの釦への操作、またはタッチパネル5の一つのエリアへの接触で、特定のメモリダイヤル番号を指定することができる。携帯電話機2でメモリダイヤル番号を指定するためには、たとえば「101」の場合、メモリダイヤルの機能の選択と、「1」、「0」および「1」の数字の指定とを操作する必要がある。対応表で、使用頻度の高いメモリダイヤル番号に操作釦4やタッチパネル5を割当てておけば、1回の操作で発信を行わせることができる。
【0043】
複数のハンズフリー装置1に対して、統一的に対応情報を設定して変更することも、容易に可能である。データ通信は、電子メールの形で行うことができるようにしておくと、ハンズフリー装置1の操作手段に対する操作と携帯電話機2の発信機能との対応関係を、スクリプトなどを記述した電子メールで容易に変更することができ、変更内容を判り易くすることができる。
【0044】
対応情報記憶手段としてのメモリ媒体10は、ICカードなど電気的に情報を読出すものばかりではなく、磁気的に、あるいは光学的に情報を読出すような媒体であってもよい。車載のCD、MD、DVDなどの記録媒体を再生する装置や、地図情報を記録媒体から読込む機能を有するナビゲーション装置をハンズフリー装置1として兼用すれば、記録媒体の再生機構を利用することができる。
【0045】
また操作手段として、複数の操作釦4を含み、第1釦11や第2釦12などの各操作釦に、携帯電話機2の予め定める発信機能が対応するようにしているので、ハンズフリー装置1の操作釦4を操作するだけで、携帯電話機2自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0046】
また操作手段として、タッチパネル5を含み、タッチパネル5の第1エリア21や第2エリア22などの特定エリアに、携帯電話機2の予め定める発信機能が対応するようにしているので、タッチパネル4の特定エリアに触れるだけで、携帯電話機2自体の操作部を操作するときと同様に、携帯電話機2に記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0047】
本実施形態では、図1(c)に示すように、操作釦4とタッチパネル5とを操作手段として、携帯電話機2のメモリダイヤル番号を共通に割当てるようにしている。これによってハンズフリー装置1の利用者は、操作釦4またはタッチパネル5のどちらを操作しても同一の発信機能を利用することができる。操作4とタッチパネル5とで、異なるメモリダイヤル番号に対応させることもできる。この場合は、操作釦4とタッチパネル5とを使い分けて、より多くの電話番号に対して発信する操作を行うことができる。操作手段として、操作釦4やタッチパネル5以外に、ホイールやレバーなど、他の機構を用いることもできる。
【0048】
図2は、図1の実施形態で、携帯電話機2に設定されているメモリダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能を利用して発信を行う手順を示す。ステップa0から手順を開始し、ステップa1では、操作が行われるのを待つ。ステップa2では、操作釦4への操作であるか否かを判断する。操作釦4への操作ではないと判断するときは、ステップa3でタッチパネル5への操作であるか否かを判断する。タッチパネル5への操作でもないと判断されれば、ステップa1に戻る。ステップa3でタッチパネル5への操作であると判断されれば、ステップa4で、エリアとメモリダイヤル番号との対応表を参照する。ステップa3で操作釦4への操作でないと判断するときは、ステップa5で、操作された釦とメモリダイヤル番号との対応表を参照する。ステップa4またはステップa5の対応表参照に基づいて、ステップa6では、触れられたエリアまたは釦に対応するメモリダイヤル番号を決定する。次にステップa7で、携帯電話機2を制御し、メモリダイヤル番号での発信を行うように制御し、ステップa8で手順を終了する。
【0049】
このように、ハンズフリー装置2の操作手段を操作するだけで、携帯電話機2に設定されているメモリダイヤルの情報をメモリ7などに記憶しておかなくても、特定のメモリダイヤル番号を割当てて発信することができる。たとえば、車両を運転中にかかってきた電話の相手先電話番号をメモリダイヤルとして記憶しておき、車両を停車させてから直ちに電話をかけ直すことも可能になる。なお、メモリダイヤルばかりではなく、短縮ダイヤルにも同様に本発明を適用することができる。メモリダイヤルと短縮ダイヤルとを同時に代行するようにすることもできる。
【0050】
本実施形態では、制御手段であるCPU6は、操作釦4やタッチパネル5に対する操作が行われるときに、携帯電話機2を、操作に対応する発信機能が作動するように制御する。利用者がハンズフリー装置1に対する操作を行うと、操作に対応する発信機能が作動するように携帯電話機2を制御するので、利用者が携帯電話機2を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0051】
また本実施形態で、接続手段3には、複数の携帯電話機2が接続可能であるようにして、操作釦4やタッチパネル5への操作で、接続手段3に接続される全ての携帯電話機2が同一の発信機能で発信するように制御することもできる。たとえば各携帯電話機2にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。このような利用形態は、車載用に限らず、複数の相手に同一のメッセージやメールなどを送信する際などに有効である。
【0052】
図3は、本発明の実施の他の形態として、図1のハンズフリー装置1を用いて携帯電話機2の短縮ダイヤル機能を利用する概略的な手順を示す。ステップb0から手順を開始し、ステップb1では、操作が行われるのを待つ。ステップb2では、操作釦4への操作であるか否かを判断する。操作釦4への操作ではないと判断するときは、ステップb3でタッチパネル5への操作であるか否かを判断する。タッチパネル5への操作でもないと判断されれば、ステップb1に戻る。ステップb3でタッチパネル5への操作であると判断されれば、ステップb4で、エリアと短縮ダイヤル番号との対応表を参照する。ステップb4またはステップb5の対応表参照に基づいて、ステップb6では、触れられたエリアまたは釦に対応する短縮ダイヤル番号を決定する。次にステップb7で、携帯電話機2から短縮ダイヤル番号に対応して記憶されている電話番号を読込む。ステップb8では、読込んだ電話番号に当てて発信する。
【0053】
ハンズフリー装置1は、携帯電話機2に設定されている短縮ダイヤルの情報を全部記憶しておかなくても、操作釦4やタッチパネル5の特定の番号を割当てて発信することができる。たとえば、特によく使用する短縮ダイヤルの番号などを、ハンズフリー装置2から容易に使用することができる。なお、短縮ダイヤルの機能ばかりではなく、メモリダイヤルの機能であっても、同様に代行して操作可能にすることができる。
【0054】
本実施形態では、制御手段としてのCPU6は、操作が行われるときに、操作に対応する発信機能で使用する情報を携帯電話機5自体から読込んで、携帯電話機2に対して読込んだ情報に基づく発信を行うように制御する。ハンズフリー装置1には、メモリダイヤルや短縮ダイヤルなどの発信機能を利用する際のみ、実際に使用する電話番号などの情報を読込めばよいので、その発信機能で使用する可能性のある電話番号などの情報を全部読込む必要はなく、情報の記憶や転送に必要なメモリや時間を削減して、発信機能を有効に利用することができる。
【0055】
なお、各実施形態で発信先情報としては、携帯電話機に記憶されている電話番号の例を示しているけれども、インターネット上のサイトへ接続するためのURL(Uniform Resource Locator)などを発信先情報とすることもできる。インターネット電話を利用可能で有れば、利用する際のアドレスを発信先情報とすることもできる。
【0056】
なお、発信先情報を使用する発信機能ばかりではなく、携帯電話機2に記憶されているメールや画像などの発信内容となるコンテンツなどの情報使用する発信機能も、ハンズフリー装置1からの操作で発信するようにすることもできる。発信内容となる情報を全部ハンズフリー装置側にも記憶しないでも、コンテンツなどの情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置は、携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能を、操作手段に対する操作で携帯電話機自体を操作するときと同様に行えるようにすることができる。ハンズフリー装置には、携帯電話機と同等な情報を記憶する必要はなく、携帯電話機に記憶されている情報を使用して発信機能を有効に利用することができる。
【0058】
また本発明よれば、ハンズフリー装置のタッチパネルの特定エリアに触れるだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0059】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作釦を操作するだけで、携帯電話機自体の操作部を操作するときと同様に、記憶されている情報を使用する発信機能を利用することができる。
【0060】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの機能で発信することができる。
【0061】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段を操作するだけで、携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの機能で発信することができる。情報を記憶しておかなくても、特定の番号を割当てて発信することができる。
【0062】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の利用者が操作手段を操作して携帯電話機に記憶されている情報を使用する発信機能を、携帯電話機自体を操作する場合と同様に利用することができる。
【0063】
また本発明によれば、携帯電話機に記憶されている電話番号などの発信先情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0064】
また本発明によれば、携帯電話機に記憶されているメールや画像などの発信内容となる情報を使用する発信機能を、操作手段への操作で有効に利用することができる。
【0065】
また本発明によれば、利用者のハンズフリー装置の操作手段に対する操作で、利用者が携帯電話機を直接操作する場合と同様に発信機能を作動させることができる。
【0066】
また本発明によれば、複数の携帯電話機で同一の発信機能による発信を行わせることができ、各携帯電話機にそれぞれ別に記憶されている発信先情報を使用する発信を行わせれば、単一の発信操作で複数の発信先に対する発信を行うことができる。
【0067】
また本発明によれば、携帯電話機が有する複数の発信機能と操作手段への操作との対応関係を示す対応情報を変更して、操作と発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【0068】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段の機能に制限があっても、外部の情報処理機器で対応情報を変更して、煩わしい本体操作を避けることができ、複数のハンズフリー装置に対して統一的に対応情報を設定して変更する場合も、容易に行うことができる。
【0069】
また本発明によれば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を、メールを利用して判り易く変更することができる。
【0070】
また本発明によれば、メモリ媒体をハンズフリー装置に装着して記憶されている対応情報を読出せば、ハンズフリー装置の操作手段に対する操作と携帯電話機の発信機能との対応関係を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるハンズフリー装置1の概略的なシステム構成を示すブロック図と、携帯電話機2に記憶される電話番号およびハンズフリー装置1での対応表を示す図表である。
【図2】図1のハンズフリー装置1に対する操作時の、制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の他の形態として、図1のハンズフリー装置1に対する操作時の、制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハンズフリー装置
2 携帯電話機
3 接続手段
4 操作釦
5 タッチパネル
6 CPU
7 メモリ
10 メモリ媒体
11 第1釦
12 第2釦
21 第1エリア
22 第2エリア
Claims (14)
- 携帯電話機を接続して、携帯電話機に対する操作を代行して行うことを可能にするハンズフリー装置であって、
携帯電話機との接続を行う接続手段と、
携帯電話機に予め記憶される情報を使用する発信機能に対応するように設定される操作手段と、
操作手段に対する操作が行われるときに、接続手段を介して携帯電話機を、該発信機能で発信を行うように制御する制御手段とを含むことを特徴とするハンズフリー装置。 - 前記操作手段は、タッチパネルを含み、
該タッチパネルの特定エリアに前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。 - 前記操作手段は、複数の操作釦を含み、
各操作釦に前記携帯電話機の予め定める発信機能が対応することを特徴とする請求項1または2記載のハンズフリー装置。 - 前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されている短縮ダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハンズフリー装置。
- 前記発信機能は、前記携帯電話機に設定されているメモリダイヤルの特定の番号を割当てて発信する機能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハンズフリー装置。
- 前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該発信機能で使用する情報を前記携帯電話機から読込んで、該携帯電話機に対して該情報に基づく発信を行うように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハンズフリー装置。
- 前記情報は、発信先情報であることを特徴とする請求項6記載のハンズフリー装置。
- 前記情報は、発信内容となる情報であることを特徴とする請求項6または7記載のハンズフリー装置。
- 前記制御手段は、前記操作手段に対する操作が行われるときに、該携帯電話機を、該操作に対応する発信機能が作動するように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハンズフリー装置。
- 前記接続手段には、複数の携帯電話機が接続可能であり、
前記操作手段は、該接続手段に接続される全ての携帯電話機が同一の発信機能で発信するように制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のハンズフリー装置。 - 前記操作手段は、前記携帯電話機が有する複数の発信機能に対応する操作が可能であり、
各操作と前記携帯電話機の発信機能との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のハンズフリー装置。 - 前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、データ通信によって取得して変更可能であることを特徴とする請求項11記載のハンズフリー装置。
- 前記データ通信は、メールとして行われることを特徴とする請求項12記載のハンズフリー装置。
- 前記対応情報記憶手段に記憶される対応情報は、メモリ媒体から取得して変更可能であることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のハンズフリー装置。
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-
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