JP2004134666A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トレンチ横型パワーMOSFETとプレーナ型デバイスとを同一半導体基板上に集積すること。
【解決手段】トレンチ37、P型ボディ領域34、N型拡張ドレイン領域35および厚い酸化膜40を順次形成し、TLPM101とNMOS201とPMOS301の各ゲート酸化膜38,54,64を同時に形成し、それらのゲート電極39,55,65を同時に形成する。TLPM101とNPNバイポーラトランジスタ401の各P型ベース領域32,72を同時に形成し、TLPM101のN型のソース・ドレイン領域33,36と、NMOS201とバイポーラトランジスタ401の各N型拡散領域52,53,73,74を同時に形成し、PMOS301とバイポーラトランジスタ401の各P型拡散領域62,63,75を同時に形成する。層間酸化膜41およびコンタクト電極42を形成し、各電極を形成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源用IC、自動車パワー系駆動用IC、フラットパネルディスプレー駆動用ICなど、高耐圧で大電流を制御するICを構成する半導体集積回路装置およびその製造方法に関し、特にトレンチ横型パワーMOSFETをプレーナ型MOSFETやバイポーラトランジスタ等のプレーナ型デバイスとともに同一半導体基板上に集積した構成の半導体集積回路装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、携帯機器の急速な普及や通信技術の高度化などに伴い、パワーMOSFETを内蔵したパワーICの重要性が高まっている。横型パワーMOSFETを制御回路に集積したパワーICでは、従来のパワーMOSFET単体と制御駆動回路とを組み合わせてなる構成に対し、小型化、低消費電力化、高信頼性化および低コスト化などが期待される。そのため、CMOSプロセスをベースにした高性能横型パワーMOSFETの開発が活発におこなわれている。
【0003】
一般に、プレーナ型パワーMOSFETは、BiCMOS等のプレーナ型デバイスとほぼ同様のプロセスで製造される。そのため、CMOSプロセスによりプレーナ型パワーMOSFETをプレーナ型デバイスと一緒に同一の半導体基板上に作製して1チップパワーICを得ることは容易である。しかし、プレーナ型パワーMOSFETでは、拡張ドレイン領域が基板表面に沿って設けられるため、素子集積度があまり高くなく、チャネル密度の向上すなわちオン抵抗の低減に限界がある。つまり、パワーMOSFETのオン状態での損失が比較的大きい。したがって、パワーICとして極低オン抵抗を実現する必要がある場合、電源などの効率低下を招いたり、放熱フィンや熱抵抗の小さい大型パッケージの使用が必要であるなどの不都合がある。
【0004】
そこで、高集積化が可能で、プレーナ型パワーMOSFETと比べて単位面積当たりのオン抵抗が小さいという利点を有するトレンチ横型パワーMOSFET(以下、TLPMとする)が提案されている。本発明者らも、このTLPMに関して、以下のように報告をしている(たとえば、非特許文献1および特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
“A High Density,Low On−resistance,Trench Lateral Power MOSFET with a Trench Bottom Source Contact”,International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs(ISPSD)Proceedings,pp.143−146,2001
【0006】
【特許文献1】
米国特許第6316807号明細書
【0007】
図14および図15は、TLPMの異なる断面における構造を示す縦断面図であり、図14はMOSFETとして電流を駆動する活性領域、図15は基板表面にゲート電極を引き出すゲート領域をそれぞれ示す。図14および図15において、符号11はP型半導体基板、符号12はP型ベース領域、符号13はN型ソース領域、符号14はP型ボディ領域、符号15はN型拡張ドレイン領域、符号16はN型ドレイン領域、符号17はトレンチ、符号18はゲート酸化膜、符号19はゲート電極、符号20は厚い酸化膜、符号21は層間酸化膜、符号22はコンタクト電極、符号23は酸化膜、符号24、25および26はそれぞれソース、ドレインおよびゲートの金属電極である。
【0008】
ここで、上述した構成のTLPMは単体のデバイスである。つまり、TLPMと、制御回路や保護回路などを構成するBiCMOSデバイスとを同一半導体基板上に集積したパワーICは未だ実現されていないし、またその製造プロセスも実現していない。そのため、TLPMを用いる場合、従来は、単体のTLPMと、制御回路や保護回路用のICを用意し、それらを配線基板上に実装し、ワイヤなどを介して相互に電気的に接続している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、TLPMと制御、保護回路用のICを別々に用意し、それらを組み合わせた複合システムでは、部品点数増および組立て工程数増によるコストの増加、システムサイズの増大および信頼性の低下などの問題点がある。また、ゲート信号のワイヤが長くなるため、ノイズが発生するという問題点がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、TLPMとプレーナ型デバイスとが同一半導体基板上に集積された半導体集積回路装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、半導体基板のTLPM形成領域にトレンチを形成し、その外側にボディ領域および拡張ドレイン領域を形成し、トレンチ側壁にのみ厚い酸化膜を形成し、2回目のトレンチエッチングをおこない、TLPMのゲート酸化膜およびプレーナ型MOSFETのゲート酸化膜を同時に形成し、TLPMのゲート電極およびプレーナ型MOSFETのゲート電極を同時に形成し、TLPMのベース領域およびプレーナ型バイポーラトランジスタのベース領域を同時に形成し、一方の導電型の、TLPMのソース・ドレイン領域、プレーナ型MOSFETのソース・ドレイン領域、およびプレーナ型バイポーラトランジスタのエミッタ・コレクタ領域を同時に形成し、他方の導電型の、プレーナ型MOSFETのソース・ドレイン領域およびプレーナ型バイポーラトランジスタのベースとなる領域を同時に形成し、層間絶縁膜を介してトレンチ内部をコンタクト電極で埋め込み、各電極を形成することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、BiCMOSプロセスにトレンチ形成のためのプロセスを追加するだけで、TLPMとBiCMOSとを同一半導体基板上に集積した半導体集積回路装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下においては第1導電体をP型とし、第2導電体をN型として説明するが、本発明はその逆の場合にも適用可能である。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体集積回路装置の活性領域における要部を示す縦断面図である。図1に示すように、同一のP型半導体基板31上に、TLPM101、NMOSFET201、PMOSFET301およびNPNバイポーラトランジスタ401が形成されている。NMOSFET201とPMOSFET301はCMOSデバイスを構成する。なお、P型半導体基板31上にはその他の素子も形成されているが、それらについては図示省略する。P型半導体基板31上に形成された各素子は選択酸化膜であるLOCOS酸化膜30により互いに分離されている。
【0015】
まず、TLPM101の構成について説明する。P型半導体基板31の主面側にNウェル領域が設けられており、これを貫通するトレンチが形成されている。このトレンチ37の側壁に沿ってゲート電極39が形成されている。トレンチ37の側壁とゲート電極39との間には、トレンチの上半部においては厚い酸化膜40が設けられており、トレンチの下半部では薄いゲート酸化膜38が設けられている。ゲート電極39の内側には層間絶縁膜である層間酸化膜41を介してコンタクト電極42が埋め込まれている。ゲート電極39、コンタクト電極42は、たとえばポリシリコンからなる。
【0016】
コンタクト電極42は、トレンチ37の底に設けられたN型ソース領域33に接続されている。N型ソース領域33は、トレンチ37の底に設けられたP型ベース領域32により囲まれている。N型ドレイン領域36はトレンチ37の上端の外側に設けられている。N型拡張ドレイン領域35は、N型ドレイン領域36に接続し、かつトレンチ側壁に沿ってゲート酸化膜38の近傍に至るまで下方へ伸びている。P型ボディ領域34はN型拡張ドレイン領域35を囲むように設けられている。
【0017】
層間酸化膜41上には絶縁膜である酸化膜43が積層されている。ソース金属電極44およびドレイン金属電極45は、酸化膜43および層間酸化膜41を貫通するコンタクトホールを介して、それぞれコンタクト電極42およびN型ドレイン領域36に接続されている。また、特に図示しないが、ゲート電極39はゲート領域において基板表面に引き出されている。そして、ゲート金属電極は、酸化膜43および層間酸化膜41を貫通するコンタクトホールを介して、ゲート電極39の、基板表面に引き出された箇所に接続されている(図15参照)。
【0018】
つぎに、NMOSFET201の構成について説明する。NMOSFET201は、P型半導体基板31の主面側に設けられたP型ウェル領域51内に形成されている。P型ウェル領域51の表面層には、ソースまたはドレインとなる2つのN型拡散領域52,53が選択的に設けられている。これら2つのN型拡散領域52,53の間のチャネル形成領域上にはゲート酸化膜54を介してゲート電極55が形成されている。
【0019】
ソースおよびドレインの金属電極56,57は、基板表面の酸化膜43および層間酸化膜41を貫通するコンタクトホールを介して、それぞれN型拡散領域52,53に接続されている。また、特に図示しないが、ゲート電極55には図には現われていないゲート金属電極が接続されている。
【0020】
つぎに、PMOSFET301の構成について説明する。PMOSFET301は、P型半導体基板31の主面側に設けられたN型ウェル領域61内に形成されている。N型ウェル領域61の表面層には、ソースまたはドレインとなる2つのP型拡散領域62,63が選択的に設けられている。これら2つのP型拡散領域62,63の間のチャネル形成領域上にはゲート酸化膜64を介してゲート電極65が形成されている。
【0021】
ソースおよびドレインの金属電極66,67は、基板表面の酸化膜43および層間酸化膜41を貫通するコンタクトホールを介して、それぞれP型拡散領域62,63に接続されている。また、ゲート電極65には図には現われていないゲート金属電極が接続されている。
【0022】
つぎに、NPNバイポーラトランジスタ401の構成について説明する。NPNバイポーラトランジスタ401は、P型半導体基板31の主面側に設けられたN型ウェル領域71内に形成されている。N型ウェル領域71の表面層には、P型ベース領域72、およびエミッタまたはコレクタとなるN型拡散領域73が選択的に設けられている。また、P型ベース領域72の表面層には、コレクタまたはエミッタとなるN型拡散領域74、および高濃度のP型拡散領域75が選択的に設けられている。
【0023】
基板表面の酸化膜43および層間酸化膜41には、これらを貫通するコンタクトホールが選択的に設けられている。そして、エミッタおよびコレクタの金属電極76,77はコンタクトホールを介してそれぞれN型拡散領域73,74に接続されている。また、ベース金属電極78はコンタクトホールを介してP型拡散領域75に接続されている。
【0024】
一例として、NPNバイポーラトランジスタ401の耐圧は30Vであり、電流増幅率は30である。また、NMOSFET201およびPMOSFET301のしきい値電圧は0.8Vであり、耐圧は10Vである。TLPM101のしきい値電圧は0.8Vである。TLPM101の耐圧は80Vであり、この高耐圧特性は、側壁上半部のたとえば0.6μm厚の厚い酸化膜40による電界緩和により実現される。
【0025】
また、TLPM101、NMOSFET201およびPMOSFET301の各ゲート酸化膜38,54,64の厚さは0.02μmであり、Pベース濃度の最適化によりしきい値電圧を1V以下にすることができる。したがって、CMOSデバイスによりTLPM101のゲート駆動をおこなうことができる。
【0026】
通常、TLPM101はパワーMOSスイッチとして同期整流回路や昇圧型のスイッチング電源回路に使用されるため、数アンペアのICとしては大きな電流を駆動することになる。そのため、TLPM101のソースおよびドレインの金属電極44,45はともに平面形状が櫛歯状で、かつそれぞれの櫛歯が相手に向かって互い違いに伸びるように配置されており、それによって電流密度を高めるようにしている。
【0027】
また、NPNバイポーラトランジスタ401等のバイポーラ素子は、高精度基準電圧回路などのアナログ回路に使用される。したがって、用途によってアナログ回路が不要である場合には、バイポーラ素子が不要となり、同一の半導体基板上にCMOSデバイスとTLPMが形成されることになる。
【0028】
また、P型半導体基板31上に形成されるその他の素子として、拡散抵抗や、ウェルとゲート電極を形成する際に成膜されあたポリシリコンで構成される容量などがあり、これらは必要に応じて形成される。また、回路部の高集積化や、電源配線やTLPMの配線の低抵抗化を図るために2層配線構造を採用した構成としてもよいし、印加電圧に依存しない高精度ポリシリコン容量を形成するために2層ポリシリコン構造を採用した構成とすることもできる。
【0029】
つぎに、図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造プロセスについて図2〜図13を参照しながら説明する。まず、たとえば比抵抗が12ΩcmのP型半導体基板31の表面に酸化膜を形成し、さらにその上に窒化膜を形成する。その上にフォトレジストを塗布し、N型ウェル領域61,71,81の形成パターンを有するマスク82を用いて露光、現像をおこない、エッチングにより酸化膜および窒化膜の、N型ウェル領域61,71,81に相当する部分を除去する。なお、図においてマスクの遮光部分にはハッチングを付した。
【0030】
残留するレジストを除去した後、残った窒化膜をマスクとしてイオン注入法によりリンをドープする。その後、酸化とドライブをおこない、N型ウェル領域61,71,81を形成する。つづいて、残留する窒化膜を除去し、N型ウェル領域61,71,81の表面に形成された酸化膜をマスクとしてボロンのイオン注入をおこない、ドライブをおこなってP型ウェル領域51を形成する。その後、基板表面に酸化膜83を形成する(図2)。
【0031】
ついで、トレンチ37の形成パターンを有するマスク84を用いて、基板表面の酸化膜83を選択的に除去し、トレンチ領域を開口する。そして、反応性イオンエッチング(RIE)等の異方性エッチングによりトレンチ85を形成する。このトレンチ85の側壁に対して斜め方向からイオン注入法によりボロンをドープし、ドライブをおこなってP型ボディ領域34を形成する。同様にして斜めイオン注入法によりトレンチ85の側壁および底面にリンをドープし、ドライブをおこなってN型拡張ドレイン領域35を形成する(図3)。
【0032】
ついで、トレンチ85の内面および基板表面に酸化膜86を形成する(図4)。そして、異方性エッチングにより基板表面およびトレンチ内面の酸化膜86の、基板表面部分およびトレンチ底面部分を除去する。トレンチ85の側壁には厚い酸化膜40が残る(図5)。この厚い酸化膜40をマスクとして、2回目のトレンチエッチングによりトレンチ底面をさらに約2μmほど掘り、最終的なトレンチ37を形成する。そして、基板表面の酸化膜83を異方性エッチングにより除去する(図6)。
【0033】
ついで、基板表面とトレンチ底面を犠牲酸化により清浄化した後、たとえば厚さが35nmの酸化膜を形成する。つづいて、基板表面およびトレンチ内面にたとえば厚さが15nmの窒化膜87を形成する。そして、LOCOS形成パターンを有するマスク88を用いて、窒化膜87の表面上にレジストマスク(図示せず)を形成し、ケミカルドライエッチング(CDE:ドライプロセス)により選択的に窒化膜87を除去する(図7)。
【0034】
ついで、窒化膜87を除去した部分にBFをイオン注入し、フィールド寄生MOSが動作しないようにPウェルの表面の濃度を高めておく。その後、選択酸化によりたとえば厚さが0.6μmのLOCOS酸化膜30を形成する。そして、窒化膜87を除去し、犠牲酸化膜の形成および除去をおこなって活性領域の表面を清浄化した後、TLPM101のゲート酸化膜38、およびCMOSデバイスのゲート酸化膜54,64を形成する(図8)。
【0035】
ついで、基板表面およびトレンチ内面にポリシリコン89を堆積する(図9)。そして、CMOSデバイスのゲート電極形成パターンを有するマスク90を用いて、レジストマスク94を形成し、ポリシリコン89を選択的に除去してNMOSFET201のゲート電極55およびPMOSFET301のゲート電極65を形成する。このとき、活性領域では、TLPM101のゲート電極39はトレンチ37の側壁にのみ残る。図示しないが、ゲート領域ではTLPM101のゲート電極39は基板表面に引き出される。
【0036】
ついで、ベース領域形成パターンを有するマスク91を用いて、TLPM101のP型ベース領域32およびNPNバイポーラトランジスタ401のP型ベース領域72を形成する。ついで、N型拡散領域形成パターンを有するマスク92を用いて、TLPM101のN型ソース領域33およびN型ドレイン領域36、NMOSFET201のソースまたはドレインとなるN型拡散領域52,53、ならびにNPNバイポーラトランジスタ401のエミッタまたはコレクタとなるN型拡散領域73,74を形成する。
【0037】
ついで、P型拡散領域形成パターンを有するマスク93を用いて、PMOSFET301のソースまたはドレインとなるP型拡散領域62,63、およびNPNバイポーラトランジスタ401のP型拡散領域75を形成する(図10)。ついで、LPCVDやP−TEOSなどの成膜方法により層間酸化膜41を基板表面での厚さt1がたとえば1.2μmとなるように堆積する。このときのトレンチ内部での酸化膜成長速度は基板表面のおおよそ50%程度であるため、層間酸化膜41の、トレンチ内部での厚さt2はたとえば0.6μmとなる(図11)。
【0038】
ついで、異方性エッチングにより層間酸化膜41を0.6μmの厚さ分だけエッチバックする。それにより、トレンチ底面にコンタクトホールが形成され、トレンチ37の底面に基板31が露出し、かつその他の素子部分は層間酸化膜41により被覆された状態となる(図12)。この状態でポリシリコンを堆積し、さらにそのポリシリコンをエッチバックすることによって、トレンチ内部をポリシリコンで充填し、TLPM101のポリシリコンからなるコンタクト電極42を形成する。
【0039】
ついで、層間酸化膜41およびコンタクト電極42上に酸化膜43を形成し、コンタクトホール形成パターンを有するマスク95を用いて、電極用のコンタクトホールを形成する。そして、金属膜を積層した後、電極形成パターンを有するマスク96を用いて、TLPM101のソースおよびドレインの金属電極44,45、TLPM101の図には現われていないゲート金属電極、NMOSFET201のソースおよびドレインの金属電極56,57、PMOSFET301のソースおよびドレインの金属電極66,67、NPNバイポーラトランジスタ401のエミッタ、コレクタおよびベースの金属電極76,77,78を形成する。最後にパシベーション膜(図示省略)を形成し、パッド領域形成パターンを有するマスク97を用いて、パッド領域(図には現われていない)を開口する(図13)。以上のようにして図1に示す構成の半導体集積回路装置が完成する。
【0040】
上述した実施の形態によれば、トレンチ37を形成し、P型ボディ領域34およびN型拡張ドレイン領域35を形成し、トレンチ側壁にのみ厚い酸化膜40を形成し、2回目のトレンチエッチングをおこない、TLPM101のゲート酸化膜38、NMOSFET201のゲート酸化膜54およびPMOSFET301のゲート酸化膜64を同時に形成し、TLPM101のゲート電極39、NMOSFET201のゲート電極55およびPMOSFET301のゲート電極65を同時に形成し、TLPM101のP型ベース領域32およびNPNバイポーラトランジスタ401のP型ベース領域72を同時に形成し、TLPM101のN型のソース・ドレイン領域33,36、NMOSFET201のソース・ドレイン領域となるN型拡散領域52,53、NPNバイポーラトランジスタ401のエミッタ・コレクタ領域となるN型拡散領域73,74を同時に形成し、PMOSFET301のソース・ドレイン領域となるP型拡散領域62,63およびNPNバイポーラトランジスタ401のベースとなるP型拡散領域75を同時に形成し、層間酸化膜41を介してトレンチ内部をコンタクト電極42で埋め込み、各電極44,45,56,57,66,67,76,77,78を形成するようにしたため、BiCMOSプロセスにトレンチ形成のためのプロセスを追加するだけで、TLPMとBiCMOSとを同一半導体基板上に集積した半導体集積回路装置が得られる。
【0041】
したがって、実施の形態によれば、プレーナ型パワーMOSFETとBiCMOSとを集積した半導体集積回路装置に比べて、電源システムの効率を向上させることができる、パッケージの小型化およびシステム全体の小型化を図ることができる、熱設計を簡単化させることができるなどの効果が得られる。また、TLPM単体とBiCMOSでできたICとからなる複合システムに比べて、部品点数および組立て工程数の低減によりコストを低減させることができる、システムサイズの小型化を図ることができる、ノイズを低減させることができる、信頼性を向上させることができるなどの効果が得られる。
【0042】
また、上述した実施の形態によれば、トレンチ側壁にMOSトランジスタが自己整合的に形成されるため、マスク合わせ精度が不要となり、デバイスピッチを最小限にすることができる。また、高耐圧化のために距離をとる必要のあるドリフト領域とチャネル領域とがトレンチ側壁に沿って垂直方向に形成されるため、デバイスピッチを低減することができる。さらに、デバイスピッチに必要な領域はソースとドレインのコンタクト領域に限られるため、微細化が進むにつれて従来のプレーナ型パワーMOSFETを集積した構造に対するメリットが大きくなる。
【0043】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、同一半導体基板上に拡散抵抗や容量が集積されていてもよいし、NMOSFETのない構成、PMOSFETのない構成、あるいはバイポーラトランジスタのない構成であってもよい。また、絶縁膜は酸化膜に限らない。
【0044】
また、2回目のトレンチエッチング後に基板表面の酸化膜83を除去する際に、1%程度の薄い弗化水素などの溶液を用いたウエットエッチングにより除去する構成としてもよい。この場合には、シリコン表面をドライエッチング時のプラズマにさらさずに済むため、酸化膜除去のダメージを最小に抑えることができる。したがって、後に形成するゲート酸化膜の信頼性が向上する。
【0045】
また、LOCOS酸化膜30を形成するために、窒化膜87よりなるマスクを形成する際に、リン酸系のエッチャントを用いた湿式エッチングにより窒化膜87の一部を選択的に除去する構成としてもよい。この場合には、ケミカルドライエッチングにより窒化膜87を除去するのに比べてダメージを低減することができる。
【0046】
また、フォトマスクを用いて、TLPM101のP型ベース領域32のイオン注入濃度とNPNバイポーラトランジスタ401のP型ベース領域72のイオン注入濃度とを異ならせる構成としてもよい。このようにすれば、TLPM101のしきい値電圧を0.8Vとし、TLPM101のP型ベース領域32の表面濃度を1×1017/cmとし、拡散深さを1μmとすることによってパンチスルーを回避し、一方、NPNバイポーラトランジスタ401のP型ベース領域の表面濃度を5×1016/cmとし、拡散深さを1μmとすることによって、NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率を60に向上させることができる。したがって、アナログ回路(OPアンプなど)の性能を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、BiCMOSプロセスにトレンチ形成のためのプロセスを追加するだけで、TLPMとBiCMOSとを同一半導体基板上に集積することができる。したがって、製造工程数の増大を最小に抑えて、TLPMとBiCMOSとを同一半導体基板上に集積した半導体集積回路装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図3】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図4】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図5】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図6】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図7】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図8】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図9】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図10】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図11】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図12】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図13】図1に示す構成の半導体集積回路装置の製造途中における要部を示す縦断面図である。
【図14】従来のTLPMの活性領域における構造を示す縦断面図である。
【図15】従来のTLPMのゲート領域における構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
30 選択酸化膜(LOCOS酸化膜)
31 P型半導体基板
32,72 P型ベース領域
33 N型ソース領域
34 P型ボディ領域
35 N型拡張ドレイン領域
36 N型ドレイン領域
37,85 トレンチ
38,54,64 ゲート酸化膜
39,55,65 ゲート電極
40 厚い酸化膜
41 層間絶縁膜(層間酸化膜)
42 コンタクト電極
44,45,56,57,66,67,76,77,78 金属電極
51 P型ウェル領域
52,53,73,74 N型拡散領域
61,71,81 N型ウェル領域
62,63,75 P型拡散領域
83 酸化膜
87 窒化膜
101 トレンチ横型MOSFET(TLPM)
201 NMOSFET
301 PMOSFET
401 NPNバイポーラトランジスタ

Claims (14)

  1. 半導体基板上に作製された低耐圧プレーナ型MOSFETと、
    前記半導体基板に形成されたトレンチの内側の上半部に厚い酸化膜を有し、前記トレンチの内側の下半部にゲート酸化膜を有し、トレンチ側壁に沿って前記厚い酸化膜および前記ゲート酸化膜の内側にゲート電極を有し、前記ゲート電極の内側に層間絶縁膜を介してコンタクト電極を有し、前記トレンチの底には前記コンタクト電極が接続する第2導電型のソース領域を有し、さらにその外側には前記ソース領域を囲む第1導電型のベース領域を有し、前記厚い酸化膜の外側には第2導電型の拡張ドレイン領域を有し、基板表面の前記トレンチの外側には第2導電型のドレイン領域を有し、前記コンタクト電極に接続する金属電極および前記ドレイン領域に接続する金属電極を有する高耐圧トレンチ横型MOSFETと、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 半導体基板上に作製された低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタと、
    前記半導体基板に形成されたトレンチの内側の上半部に厚い酸化膜を有し、前記トレンチの内側の下半部にゲート酸化膜を有し、トレンチ側壁に沿って前記厚い酸化膜および前記ゲート酸化膜の内側にゲート電極を有し、前記ゲート電極の内側に層間絶縁膜を介してコンタクト電極を有し、前記トレンチの底には前記コンタクト電極が接続する第2導電型のソース領域を有し、さらにその外側には前記ソース領域を囲む第1導電型のベース領域を有し、前記厚い酸化膜の外側には第2導電型の拡張ドレイン領域を有し、基板表面の前記トレンチの外側には第2導電型のドレイン領域を有し、前記コンタクト電極に接続する金属電極および前記ドレイン領域に接続する金属電極を有する高耐圧トレンチ横型MOSFETと、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 半導体基板上に作製された低耐圧プレーナ型MOSFETと、
    前記半導体基板上に作製された低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタと、
    前記半導体基板に形成されたトレンチの内側の上半部に厚い酸化膜を有し、前記トレンチの内側の下半部にゲート酸化膜を有し、トレンチ側壁に沿って前記厚い酸化膜および前記ゲート酸化膜の内側にゲート電極を有し、前記ゲート電極の内側に層間絶縁膜を介してコンタクト電極を有し、前記トレンチの底には前記コンタクト電極が接続する第2導電型のソース領域を有し、さらにその外側には前記ソース領域を囲む第1導電型のベース領域を有し、前記厚い酸化膜の外側には第2導電型の拡張ドレイン領域を有し、基板表面の前記トレンチの外側には第2導電型のドレイン領域を有し、前記コンタクト電極に接続する金属電極および前記ドレイン領域に接続する金属電極を有する高耐圧トレンチ横型MOSFETと、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 前記ゲート電極は、MOSFETとして電流を駆動する活性領域以外の領域で基板表面に引き出され、その引き出された箇所で金属電極に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置。
  5. 半導体基板上に低耐圧プレーナ型MOSFETと高耐圧トレンチ横型MOSFETとが形成された半導体集積回路装置を製造するにあたり、
    前記半導体基板に1以上の第1導電型のウェル領域と1以上の第2導電型のウェル領域を形成する工程と、
    基板表面に酸化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて、高耐圧トレンチ横型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの外側に第2導電型の拡張ドレイン領域を形成する工程と、
    前記トレンチの側壁にのみ厚い酸化膜を形成する工程と、
    前記厚い酸化膜をマスクとして前記拡張ドレイン領域よりも深くまで前記トレンチの底をエッチングする工程と、
    基板表面の前記酸化膜を除去する工程と、
    基板表面およびトレンチ内面に一部を選択的に除去した窒化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて選択酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側、および低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域の表面上に、それぞれゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側に形成された前記ゲート酸化膜の内側、および低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域上に形成された前記ゲート酸化膜の上に、それぞれゲート電極を形成する工程と、
    前記トレンチの底に第1導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチの底に前記ベース領域よりも浅い第2導電型のソース領域を、また前記トレンチの上部の外側に第2導電型のドレイン領域を、さらに低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域内に選択的にソースまたはドレインとなる第2導電型の拡散領域を、それぞれ形成する工程と、
    基板表面および前記トレンチの内側に層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜のトレンチ底面部分を除去して前記ソース領域を露出させ、トレンチ内部をコンタクト電極により埋め込む工程と、
    前記コンタクト電極、前記ゲート電極、前記ドレイン領域および第2導電型の前記拡散領域にそれぞれ接続する電極を形成する工程と、
    を順次おこなうことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に低耐圧プレーナ型MOSFETと高耐圧トレンチ横型MOSFETとが形成された半導体集積回路装置を製造するにあたり、
    前記半導体基板に2以上の第2導電型のウェル領域を形成する工程と、
    基板表面に酸化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて、高耐圧トレンチ横型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの外側に第2導電型の拡張ドレイン領域を形成する工程と、
    前記トレンチの側壁にのみ厚い酸化膜を形成する工程と、
    前記厚い酸化膜をマスクとして前記拡張ドレイン領域よりも深くまで前記トレンチの底をエッチングする工程と、
    基板表面の前記酸化膜を除去する工程と、
    基板表面およびトレンチ内面に一部を選択的に除去した窒化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて選択酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側、および低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域の表面上に、それぞれゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側に形成された前記ゲート酸化膜の内側、および低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域上に形成された前記ゲート酸化膜の上に、それぞれゲート電極を形成する工程と、
    前記トレンチの底に第1導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチの底に前記ベース領域よりも浅い第2導電型のソース領域を、また前記トレンチの上部の外側に第2導電型のドレイン領域を、それぞれ形成する工程と、
    低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内にソースまたはドレインとなる第1導電型の拡散領域を選択的に形成する工程と、
    基板表面および前記トレンチの内側に層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜のトレンチ底面部分を除去して前記ソース領域を露出させ、トレンチ内部をコンタクト電極により埋め込む工程と、
    前記コンタクト電極、前記ゲート電極、前記ドレイン領域および第1導電型の前記拡散領域にそれぞれ接続する電極を形成する工程と、
    を順次おこなうことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 半導体基板上に低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタと高耐圧トレンチ横型MOSFETとが形成された半導体集積回路装置を製造するにあたり、
    前記半導体基板に2以上の第2導電型のウェル領域を形成する工程と、
    基板表面に酸化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて、高耐圧トレンチ横型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの外側に第2導電型の拡張ドレイン領域を形成する工程と、
    前記トレンチの側壁にのみ厚い酸化膜を形成する工程と、
    前記厚い酸化膜をマスクとして前記拡張ドレイン領域よりも深くまで前記トレンチの底をエッチングする工程と、
    基板表面の前記酸化膜を除去する工程と、
    基板表面およびトレンチ内面に一部を選択的に除去した窒化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて選択酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側にゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記ゲート酸化膜の内側にゲート電極を形成する工程と、
    前記トレンチの底に、また低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的に、それぞれ第1導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチの底に、該底に形成された第1導電型の前記ベース領域よりも浅い第2導電型のソース領域を、また前記トレンチの上部の外側に第2導電型のドレイン領域を、さらに低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的にエミッタまたはコレクタとなる第2導電型の拡散領域を、さらにまた低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に形成された第1導電型の前記ベース領域内に選択的にコレクタまたはエミッタとなる第2導電型の拡散領域を、それぞれ形成する工程と、
    低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に形成された第1導電型の前記ベース領域内にベースとなる第1導電型の拡散領域を選択的に形成する工程と、
    基板表面および前記トレンチの内側に層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜のトレンチ底面部分を除去して前記ソース領域を露出させ、トレンチ内部をコンタクト電極により埋め込む工程と、
    前記コンタクト電極、前記ゲート電極、前記ドレイン領域、第1導電型の前記拡散領域および第2導電型の前記拡散領域にそれぞれ接続する電極を形成する工程と、
    を順次おこなうことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 半導体基板上に低耐圧プレーナ型MOSFETと低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタと高耐圧トレンチ横型MOSFETとが形成された半導体集積回路装置を製造するにあたり、
    前記半導体基板に1以上の第1導電型のウェル領域と3以上の第2導電型のウェル領域を形成する工程と、
    基板表面に酸化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて、高耐圧トレンチ横型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの外側に第2導電型の拡張ドレイン領域を形成する工程と、
    前記トレンチの側壁にのみ厚い酸化膜を形成する工程と、
    前記厚い酸化膜をマスクとして前記拡張ドレイン領域よりも深くまで前記トレンチの底をエッチングする工程と、
    基板表面の前記酸化膜を除去する工程と、
    基板表面およびトレンチ内面に一部を選択的に除去した窒化膜よりなるマスクを形成し、該マスクを用いて選択酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側、および低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域および第2導電型の前記ウェル領域の表面上に、それぞれゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記トレンチの内側に形成された前記ゲート酸化膜の内側、ならびに低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域および第2導電型の前記ウェル領域上に形成された前記ゲート酸化膜の上に、それぞれゲート電極を形成する工程と、
    前記トレンチの底に、また低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的に、それぞれ第1導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチの底に前記ベース領域よりも浅い第2導電型のソース領域を、また前記トレンチの上部の外側に第2導電型のドレイン領域を、さらに低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第1導電型の前記ウェル領域内に選択的にソースまたはドレインとなる第2導電型の拡散領域を、さらにまた低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的にエミッタまたはコレクタとなる第2導電型の拡散領域を、さらにまた低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に形成された第1導電型の前記ベース領域内に選択的にコレクタまたはエミッタとなる第2導電型の拡散領域を、それぞれ形成する工程と、
    低耐圧プレーナ型MOSFETを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的にソースまたはドレインとなる第1導電型の拡散領域を、また低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に形成された第1導電型の前記ベース領域内に選択的にベースとなる第1導電型の拡散領域を、それぞれ形成する工程と、
    基板表面および前記トレンチの内側に層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜のトレンチ底面部分を除去して前記ソース領域を露出させ、トレンチ内部をコンタクト電極により埋め込む工程と、
    前記コンタクト電極、前記ゲート電極、前記ドレイン領域、第1導電型の前記拡散領域および第2導電型の前記拡散領域にそれぞれ接続する電極を形成する工程と、
    を順次おこなうことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 前記トレンチの底をエッチングした後に基板表面の前記酸化膜を除去する際に、ドライエッチングにより前記酸化膜を除去することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 前記トレンチの底をエッチングした後に基板表面の前記酸化膜を除去する際に、湿式エッチングにより前記酸化膜を除去することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 選択酸化膜を形成するための窒化膜よりなるマスクを形成する際に、ドライエッチングにより窒化膜の一部を選択的に除去することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 選択酸化膜を形成するための窒化膜よりなるマスクを形成する際に、リン酸系のエッチャントを用いた湿式エッチングにより窒化膜の一部を選択的に除去することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 前記トレンチの底に形成する第1導電型の前記ベース領域と、低耐圧プレーナ型バイポーラトランジスタを作製するための第2導電型の前記ウェル領域内に選択的に形成する第1導電型の前記ベース領域とを、異なる不純物濃度で別々に形成することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 前記層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜のトレンチ底面部分を除去する際に、基板表面における絶縁膜の厚さがトレンチ内部における絶縁膜の厚さよりも厚くなるように絶縁膜を成膜し、その成膜した絶縁膜を、トレンチ内部における絶縁膜の厚さ分だけ異方性エッチングすることにより、絶縁膜のトレンチ底面部分を除去することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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