JP2004132621A - 循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法及びその装置 - Google Patents

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Tamotsu Takebayashi
竹林  保
Atsushi Otsuka
大塚 厚史
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Abstract

【課題】火炉内の保有粒子量を一定にする。
【解決手段】燃焼ガスGに同伴して火炉1から排出された粒子を捕集装置12で捕集し、捕集された粒子を火炉1に再循環させるようにした循環流動層ボイラである。捕集された粒子を、前記火炉1に連通する排出口16を側壁上部に有する貯留部14に導入して粒子層15を形成するように貯留し、該粒子層15の下方から流動化空気を供給して粒子層15を流動化させると共に、流動化空気の供給量を制御して粒子層15の表面層を上下動させることにより前記排出口16から火炉1内に再循環する粒子の量を制御する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多種多様な燃料を利用する場合に好適な循環流動層ボイラにおける循環粒子量の制御方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多量の蒸気を発生させる場合に好適なボイラとして、循環流動層ボイラが知られている。
【0003】
この循環流動層ボイラは、火炉内の燃焼ガスに同伴する粒子をサイクロンの如き捕集装置で捕集し、この捕集された粒子を火炉内に再循環して火炉内の燃焼性能の向上を図るものであるが、この循環流動層ボイラには、外部循環方式としてJバルブを用いたループシール方式(例えば、特許文献1参照。)や、機械式ゲート弁方式(例えば、非特許文献1参照。)がある。
【0004】
前者は、捕集装置の下部にJバルブを配置して捕集装置内のシールを保持しながら捕集された粒子を火炉内へ循環させるものである。そして、後者は、外部に熱交換器を配置し、捕集された粒子をこの熱交換器を経て火炉内へ循環させるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−19206公報(第4頁、図1及び図2)
【非特許文献1】
石田(K.Ishida )、外7名,「300T/H規模の三井循環流動層ボイラに関する体験 (Experience with 300T/H Mitsui circuiating fluidizer bed boiler) 」, 「エネルギー学会 第5回国際流動化燃焼集会論文集(Proceeding of the Institiute Energy’s Fifth International Fluidized Combustion Conference) ,(英国),アイオピー出版社(IOP Publishing Ltd), 1991年12月10日, p.31−37
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の循環流動層ボイラには、種々の問題がある。前者のループシール方式は、捕集された粒子がそのまま火炉内へ供給されるため、循環粒子の量を制御することができない。
【0007】
従って、多種多様の性状が異なる燃料を使用する場合、安定した燃焼を行うことができず、結果として、燃焼性能を向上させることができない。即ち、かかる循環流動層ボイラにおいて、火炉内の燃焼性能は、温度と保有粒子量とによって決まるものである。そして、この温度と保有粒子量の関係は、一般に、比例関係にあるため、従来、そのいずれかを制御することによって燃焼性能を保持することが行われている。
【0008】
しかしながら、この温度と保有粒子量の比例関係は、燃料の性状によって変わるものであるため、燃料が、例えば、スラッジや廃棄物や石炭のごとく、多種多様の燃料を利用する場合は、この温度と保有粒子量をそれぞれ制御する必要がある。
【0009】
ところが、このループシール方式による循環流動層ボイラは、温度制御のみに頼っているため、多種多様の性状が異なる燃料を使用することができないという問題がある。
【0010】
一方、後者の粒子を外部に配置された熱交換器を経て火炉内に循環させる方式にあっては、温度と保有粒子量をそれぞれ独立して制御することがでるものの、外部熱交換器に導入された粒子は、底部に設けられた排出口から流量調整用のゲート弁を有する連結管を経て火炉内に循環させるように構成されているため、製造費が高くなるばかりでなく、保守管理費が高くなると言う問題があつた。
【0011】
即ち、捕集装置で捕集された粒子は、約850〜900℃の高温であるため、この流量を制御するためのゲート弁は、耐熱性を有する高級鋼材で製作する必要がある。そのため、製造費が高くなる。また、このゲート弁は、高温域で作動させるため、その保守管理費が高くなるという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたものであり、本発明の循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法は、燃焼ガスに同伴して火炉から排出された粒子を捕集装置で捕集し、捕集された粒子を火炉に再循環させるようにした循環流動層ボイラにおいて、捕集された粒子を、前記火炉に連通する排出口を側壁上部に有する貯留部に導入して粒子層を形成するように貯留し、該粒子層の下方から流動化空気を供給して粒子層を流動化させると共に、流動化空気の供給量を制御して粒子層の表面層を上下動させることにより前記排出口から火炉内に再循環する粒子の量を制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法は、火炉内の上下両部の差圧により流動化空気の供給量を制御することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法は、捕集された粒子を、貯留部に貯留させた粒子層内に導入することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法は、燃焼ガスに同伴して火炉から排出された粒子を捕集装置で捕集し、捕集された粒子を火炉に再循環させるようにした循環流動層ボイラにおいて、捕集された粒子を、前記火炉に連通する排出口を側壁上部に有する貯留部の高温部に導入して第一の粒子層を形成すると共に、高温部の循環粒子の一部を、伝熱管を有する貯留部の低温部に導入して第二の粒子層を形成するように貯留し、この第一及び第二の粒子層の下方から各々流動化空気を供給して粒子を流動させると共に、高温部に供給される流動化空気の供給量を制御して第一の粒子層の表面層を上下動させることにより前記排出口から火炉内に再循環する粒子の量を制御し、かつ、第二の流動層を形成する粒子を前記火炉内に再循環させるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
一方、本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置は、火炉と、該火炉から燃焼ガスに同伴して排出された粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽に流動化空気を供給する流動化空気供給装置とからなる循環流動層ボイラにおいて、前記貯留槽の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設けると共に、前記貯留槽の下部に前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを配置し、該空気ノズルから前記貯留槽内に流動化空気を供給して貯留槽内の粒子を前記排出口から火炉内に再循環させるように構成したことを特徴とするものである。
【0017】
一方、本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置は、火炉と、該火炉から燃焼ガスに同伴して排出された粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽に流動化空気を供給する流動化空気供給装置とからなる循環流動層ボイラにおいて、前記貯留槽内に、上下両部に連通口を有する隔壁を設けて高温部と、伝熱管を配置した低温部とを形成すると共に、前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを下部に配置し、かつ、前記高温部の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設け、前記捕集装置により捕集された粒子を前記貯留槽内の高温部に導入すると共に、該高温部内の粒子の一部を前記隔壁の下部連通口から前記低温部に供給して貯留し、前記空気ノズルから前記貯留槽内の高温部に流動化空気を供給して高温部内の粒子を前記排出口から火炉内に再循環し、更に、前記低温部の粒子を前記火炉内に再循環させるように構成したことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置は、第一圧力検知器を炉上部に設置すると共に第二圧力検知器を炉下部に設置した火炉と、第一圧力検知器の信号と第二圧力検知器の信号とにより火炉内の差圧を求める差圧検知器と、前記火炉から排出された燃焼ガスから粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽内に貯留している粒子を流動化させる流動化空気供給装置とからなり、前記貯留槽の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設けると共に下部に前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを配置し、前記差圧検知器の信号によって前記流動化空気供給装置を制御して前記空気ノズルから貯留槽内に供給される流動化空気を調整し、貯留槽の粒子を前記排出口から火炉内に再循環するように構成したことを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の排出口は、水平方向の寸法が垂直方向の寸法より大となる直方形の開口で形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参酌して本発明の実施形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量の制御方法を実施する装置の概略構成図であり、例えば、下水スラッジ等の低発熱量の燃料を使用する場合に好適なものである。
【0022】
図1において、1は、循環流動層ボイラを構成する火炉であり、この火炉1には、流動層2が形成され、その下部から燃焼用空気供給管3により燃焼用空気aが供給されるようになっている。この火炉1の内部には、その上部に第一の圧力検知器4が配置され、その下部に第二の圧力検知器5が配置されている。
【0023】
そして、第一の圧力検知器4の信号V1と、第二の圧力検知器5の信号V2とがそれぞれ差圧検知器6に入力され、この差圧検知器6により火炉1の上部と下部との圧力差Pが求められる。そして、その差圧信号V3が制御装置7に入力されて制御信号V4が作成され、その制御信号V4が、後述する流動化空気供給装置8を構成する空気制御弁9に導かれ、この空気制御弁9を制御するようになっている。
【0024】
火炉1内には、燃料供給管10から燃料bが供給され、燃焼用空気aに触れて燃焼する。そして、粒子を同伴した高温(約850〜900℃)の燃焼ガスGとして通路11を経てサイクロンである捕集装置12に至る。捕集装置12により捕集された粒子は、導入管13を経て貯留槽14内に導入され、粒子層15を形成する。
【0025】
具体的に説明すると、捕集装置12によって捕集された粒子は、導入管13によって粒子層15の表面層(上面)15aより低い位置に導入され、捕集装置12をシールするようになっている。貯留槽14の側壁上部には、排出口16が設けられ、また、その下部には、風箱17と複数の空気ノズル18とが設けられている。そして、排出口16と火炉1とは、連結管19によって接続されている。また、空気ノズル18には、流動化空気cを供給する流動化空気供給管20が接続されている。また、貯留槽14の上部には、初期に砂などを充填するための供給口50が設けられている。
【0026】
図2に示すように、排出口16は、水平方向の寸法L2が垂直方向の寸法L1より大となる直方形の開口として形成されている。流動化空気供給装置8は、送風機21と、流動化空気供給管20と、空気制御弁9により構成されている。符号22はガス管路、23は粒子抜き出し管を示している。
【0027】
次に、この循環流動層ボイラの制御方法について説明する。
【0028】
今、火炉1内に、燃料供給管10から燃料bが供給され、燃焼用空気供給管3から燃焼用空気aが供給されると、燃焼用空気aの雰囲気中で燃料bが燃焼し、火炉1内に高温(約850〜900℃)の燃焼ガスGが発生する。例えば、燃料bが下水スラッジ等の低発熱量の燃料の場合には、補助燃料として重油等を加えるのが好ましい。
【0029】
火炉1で発生した高温の燃焼ガスGは、流動層2を形成する粒子の一部等からなる粒子を同伴して通路11から捕集装置12に至る。捕集装置12で捕集された粒子は、導入管13を経て貯留槽14の粒子層15内に導かれ、当該粒子層15を形成するように貯留される。捕集装置12で分離された燃焼ガスは、ガス管路22を経て後流側の蒸気発生装置(図示せず)に導かれる。
【0030】
そして、火炉1の運転中に、燃料bの性状変化等により火炉1内の保有粒子量が変化した場合は、その変化を差圧検出器6が差圧Pとして検出し、その差圧信号V3から制御装置7にて制御信号V4を作成し、この制御信号V4により空気制御弁9を制御して流動化空気cの量が調整される。
【0031】
具体的には、火炉1内の差圧Pが所定値より大となった場合は、保有粒子量が多くなったものとして流動化空気cの量を減少させる。すると、貯留槽14内に形成されている粒子層15の表面層15aは、図2に示すように、排出口16のh2からh1へと下降し、火炉1内へ戻される循環粒子の量が減少する。
【0032】
一方、火炉1内の差圧Pが所定値より小となった場合は、逆に、空気制御弁9を流動化空気cの量が増加するように制御し、粒子層15の表面層15aを上昇させる。
【0033】
本発明者は、本発明の有用性を確認するため、燃料として下水スラッジを用い、補助燃料として重油を用いて試験を行った。その結果を、図3、図4(a)及び(b)に示す。
【0034】
図3は、粒子保有機能の無い従来のループシール方式循環流動層ボイラにおいて、火炉内の保有粒子量(差圧)の変化がNOx及びCOの発生に与える影響についての試験結果をグラフ化したものである。
【0035】
一方、図4(a)は、本発明の火炉差圧制御方式の循環流動層ボイラにおいて、火炉1内の保有粒子量(差圧P)の変化に対応して貯留槽14の流動化空気cの量を制御した時のNOx及びCOの発生状況をグラフ化したものであり、図4(b)は、その時の貯留槽14における流動化空気cの量及び差圧の状況をグラフ化したものである。
【0036】
この試験結果から、本発明、すなわち、捕集装置12で捕集された粒子を貯留槽14内に粒子層15が形成されるように貯留し、この粒子層15を流動化空気cにより流動化させ、その表面層15aを上下動させて火炉1内への循環粒子量を制御することの有用性が確認された。
【0037】
図5は、本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子の制御方法を実施する他の実施形態を示す概略図であり、燃料として石炭等の比較的高発熱量の燃料を使用する場合に好適である。尚、図1の循環流動層ボイラと同じ機器には、同じ符号を付けて詳しい説明を省略した。
【0038】
図5に示すように、この例では、貯留槽24内に隔壁25を設け、高温部26と低温部27とを形成する。この高温部26と低温部27とは、隔壁25の上部及び下部に設けた連通口28,29により連通するようになっている。そして、上部の連通口28は、少なくとも高温部26に形成される第一の粒子層30の表面層30aより高い位置になるように設けられている。
【0039】
この高温部26は、その側壁上部に排出口31を設けるとともに、その下部に空気制御弁9を有する流動化空気供給管32が連なる風箱33及び空気ノズル34を設けている。一方、低温部27には、伝熱管35と、流動化空気dを供給するための風箱36と、空気ノズル37とが配置されている。図中、符号38は、冷却された粒子を火炉1内に再循環させるための粒子供給管を示している。
【0040】
次に、上記循環流動層ボイラの制御方法について説明する。
【0041】
捕集装置12によって捕集された粒子は、導入管13を経て貯留槽24の高温部26に貯留される。その際、捕集装置12によって捕集された粒子は、高温部26内に形成される第一の粒子層30の表面層(上面)30aより下方に導入される。
【0042】
この第一の粒子層30を形成する粒子の一部は、第一の粒子層30と低温部27に形成される第二の粒子層39とが流動化されているため、そのヘッド差を利用して隔壁25の下部に設けられた連通口29から低温部27に導入される。そして、低温部27内に第二の粒子層39を形成するようにして貯留される。
【0043】
第1の実施形態と同様に、火炉1内の差圧Pにより作成される制御装置7の制御信号V4によって空気制御弁9が操作されると、流動化空気cの量が調整され、高温部26に形成された第一の粒子層30の表面層30aが上下動して連結管19から火炉1内に循環される粒子の量が制御される。すなわち、火炉1内の保有粒子量がほぼ一定になるように制御されることにより、循環流動層ボイラ1の燃焼性能が向上する。
【0044】
一方、低温部27に形成されている第二の粒子層39は、流動化空気dの供給により流動化される一方、伝熱管35と接して約450℃程度に冷却される。火炉1に供給される燃料bが高発熱量を有する燃料の場合は、火炉1内の温度が所定値より高くなる場合がある。このような状態になった場合には、第二の粒子層39で冷却された粒子が粒子供給管38を経て火炉1内に再循環される。この低温部27内に供給された流動化空気dは、隔壁25の上部の連通口28から高温部26に排出される。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、捕集装置により捕集された粒子を貯留部である貯留槽内に導入して粒子層が形成されるように貯留し、この粒子層を流動化空気により流動化させるとともに、この流動化空気の量を制御してその粒子層の表面層を上下動させることにより、火炉内へ再循環する粒子量を制御するようにしたため、火炉内の保有粒子量を一定にすることが可能となり、以て、燃焼性能を向上させることができるようになった。
【0046】
その上、本発明は、上記のように、流動化空気の量を制御して、その循環粒子量を制御するようにしたため、制御装置は簡単で、かつ、機械的手段を用いないため、建造費を低減できるばかりでなく、その保守管理費も大幅に低減させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御方法を実施する装置の概略構成図である。
【図2】図1のA―A’矢視図である。
【図3】従来の循環流動層ボイラにおける火炉内の保有粒子量の変化(差圧)による燃焼性能の影響を示す図である。
【図4】(a)本発明の循環流動層ボイラにおける火炉内の保有粒子(差圧)の変化と流動化空気量の変化を示す図、(b)貯留槽内の差圧と空気量の変動を図である。
【図5】本発明の循環流動層ボイラにおける循環粒子量の制御方法を実施装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 火炉
2 流動層
3 燃焼用空気供給管
4 第一の圧力検知器
5 第二の圧力検知器
6 差圧検知器
7 制御装置
8 流動化空気供給装置
9  空気制御弁
10 燃料供給管
11 通路
12 捕集装置
13 導入管
14、24 貯留槽
15 粒子層
16、31 排出口
17、33、36 風箱
18、34、37 空気ノズル
19 連結管
20、32 流動化空気供給管
21 送風機
22 ガス管路
23 粒子抜き出し管
25 隔壁
26 高温部
27 低温部
28、29 連通口
30 第一の粒子層
35 伝熱管
38 粒子供給管
39 第二の粒子層

Claims (8)

  1. 燃焼ガスに同伴して火炉から排出された粒子を捕集装置で捕集し、捕集された粒子を火炉に再循環させるようにした循環流動層ボイラにおいて、捕集された粒子を、前記火炉に連通する排出口を側壁上部に有する貯留部に導入して粒子層を形成するように貯留し、該粒子層の下方から流動化空気を供給して粒子層を流動化させると共に、流動化空気の供給量を制御して粒子層の表面層を上下動させることにより前記排出口から火炉内に再循環する粒子の量を制御するようにしたことを特徴とする循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法。
  2. 火炉内の上下両部の差圧により流動化空気の供給量を制御する請求項1記載の循環流動層ボイラにおける粒子循環量制御方法。
  3. 捕集された粒子を、貯留部に貯留させた粒子層内に導入する請求項1及び2記載の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御方法。
  4. 燃焼ガスに同伴して火炉から排出された粒子を捕集装置で捕集し、捕集された粒子を火炉に再循環させるようにした循環流動層ボイラにおいて、捕集された粒子を、前記火炉に連通する排出口を側壁上部に有する貯留部の高温部に導入して第一の粒子層を形成すると共に、高温部の循環粒子の一部を、伝熱管を有する貯留部の低温部に導入して第二の粒子層を形成するように貯留し、この第一及び第二の粒子層の下方から各々流動化空気を供給して粒子を流動させると共に、高温部に供給される流動化空気の供給量を制御して第一の粒子層の表面層を上下動させることにより前記排出口から火炉内に再循環する粒子の量を制御し、かつ、第二の流動層を形成する粒子を前記火炉内に再循環させるようにしたことを特徴とする循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御方法。
  5. 火炉と、該火炉から燃焼ガスに同伴して排出された粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽に流動化空気を供給する流動化空気供給装置とからなる循環流動層ボイラにおいて、前記貯留槽の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設けると共に、前記貯留槽の下部に前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを配置し、該空気ノズルから前記貯留槽内に流動化空気を供給して貯留槽内の粒子を前記排出口から火炉内に再循環させるように構成したことを特徴とする循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置。
  6. 火炉と、該火炉から燃焼ガスに同伴して排出された粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽に流動化空気を供給する流動化空気供給装置とからなる循環流動層ボイラにおいて、前記貯留槽内に、上下両部に連通口を有する隔壁を設けて高温部と、伝熱管を配置した低温部とを形成すると共に、前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを下部に配置し、かつ、前記高温部の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設け、前記捕集装置により捕集された粒子を前記貯留槽内の高温部に導入すると共に、該高温部内の粒子の一部を前記隔壁の下部連通口から前記低温部に供給して貯留し、前記空気ノズルから前記貯留槽内の高温部に流動化空気を供給して高温部内の粒子を前記排出口から火炉内に再循環し、更に、前記低温部の粒子を前記火炉内に再循環させるように構成したことを特徴とする循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置。
  7. 第一圧力検知器を炉上部に設置すると共に第二圧力検知器を炉下部に設置した火炉と、第一圧力検知器の信号と第二圧力検知器の信号とにより火炉内の差圧を求める差圧検知器と、前記火炉から排出された燃焼ガスから粒子を捕集する捕集装置と、該捕集装置により捕集された粒子を貯留する貯留槽と、該貯留槽内に貯留している粒子を流動化させる流動化空気供給装置とからなり、前記貯留槽の側壁上部に前記火炉内に連通する排出口を設けると共に下部に前記流動化空気供給装置に連なる空気ノズルを配置し、前記差圧検知器の信号によって前記流動化空気供給装置を制御して前記空気ノズルから貯留槽内に供給される流動化空気を調整し、貯留槽の粒子を前記排出口から火炉内に再循環するように構成したことを特徴とする循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置。
  8. 排出口を、水平方向の寸法が垂直方向の寸法より大となる直方形の開口で形成されている請求項5乃至7記載の循環流動層ボイラにおける循環粒子量制御装置。
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