JP4077974B2 - 流動層熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は循環流動層ボイラ等における過熱器等の相対的に高温の熱交換器の腐食を軽減した流動層熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から流動層ボイラにおける過熱器、再熱器等の熱交換器の配置には、
(1)火炉内およびサイクロン下流の煙道内に過熱器を設ける構成
(2)サイクロンで分離した粒子の一部または全部を、火炉とは独立させて設けられた流動層熱交換器に導入し、ボイラへ供給される燃焼用空気の一部を用いて流動層熱交換器内に流動層を形成し、該流動層内に過熱器や蒸発管を配設する構成
が知られている。
【0003】
腐食成分を含有した燃料、典型的には産業廃棄物や都市ゴミ、RDF等を燃焼すると、排ガス中に塩化水素ガスや塩素ガスの腐食性ガスが生成される。(1)の構成のように、腐食性ガスが高温下で存在する燃焼器内部や煙道中に高温となる過熱器を配設すると、この過熱器は激しい高温腐食を受けることが知られている。そこで、(2)の構成のように、煙道には比較的低温の過熱器を配設し、高温の過熱器は火炉とは独立した熱交換器室内に設ける構成を採用することが検討されており、特に、廃棄物焚き流動層ボイラでは一般的な構成となっている。
【0004】
一般的に、流動層内では粒子の混合、拡散が良好であり、層内温度は均一に保たれると言われている。巨視的には流動層内部は均一な温度分布を有していると言いえるが、流動層熱交換器のように高温粒子が流動層内部の特定部位に導入される場合には、熱交換器の室内に粒子の温度分布が形成され、サイクロンから高温の粒子が供給される部分が局部的に高温となり、粒子を排出する側が低温となる。そこで、通常は伝熱面の効率的な配置を考慮して高温側に高温過熱器が配置され低温側に蒸発器が配置されている。
【0005】
図3に従来技術による流動層熱交換器を示す。図3において、循環流動層ボイラは、火炉10と、該火炉10から排出される燃焼ガスと粒子とを含む固気二相流から粒子を分離するためのサイクロン12と、粒子の分離された燃焼ガスを煙突(図示せず)へ導くための煙道14とを具備している。煙道14には低温過熱器16および節炭器18が配設されている。
【0006】
サイクロン12は導管20を介してシールポット22に接続されており、シールポット22は、導管24を介して火炉10に接続されると共に、灰取出調整弁26および導管26aを介して、火炉10とは独立させて設けられた流動層熱交換器28に接続されている。流動層熱交換器28へ供給された粒子は、該流動層熱交換器28内で熱交換を行って冷却された後に、導管34を介して火炉10へ再び戻される。
【0007】
従来技術では、流動層熱交換器28内には、高温過熱器30と、蒸発器32が配設されている。より詳細には、高温過熱器30は、流動層熱交換器28内における粒子の該流動層熱交換器28から火炉10へ向かう流れに関して上流側の高温部に配設されており、蒸発器32は下流側の低温部に配設されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、流動層熱交換器28内において高温側に配設された過熱器30の一部は、サイクロン12からの約850〜900°Cの高温の粒子と直接接触するので、その表面において高温腐食が観察されることがある。更に、流動層熱交換器28を経由して再び火炉10内に供給される粒子は、蒸発器32との接触により低温となるので、流動層ボイラの運転条件によっては、流動層熱交換器28から火炉10へ循環する粒子温度が過度に低温となり、そのために、火炉内燃焼温度の低下をもたらすことがある。
【0009】
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、循環流動層ボイラにおける過熱器等の相対的に高温の熱交換器の腐食を軽減した流動層熱交換器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、熱交換後に流動層熱交換器から外部へ排出される粒子の前記流動層熱交換器内での移動方向に関して、流動層熱交換器内に上流側の第1の室と下流側の第2の室とを設け、第1の室に相対的に低温の作動流体の流通する第1の熱交換器を配設し、第2の室に相対的に高温の作動流体の流通する第2の熱交換器を配設したことを特徴とする。
【0011】
前記第2の熱交換機は過熱器と再熱器の何れか一方、若しくは、その両者とすることができ、前記第1の熱交換器は蒸発器、節炭器、低温過熱器の何れか1つ、若しくは、その組合せとすることができる。
【0012】
好ましくは、前記第1の室内に流動層と静止層とを同時に形成できるようにして、第1の室に配設された第1の熱交換器における熱交換量を調節できるようにする。更に好ましくは、前記第2の熱交換器の蒸気入口を前記粒子の移動方向に関して上流側に配置し、蒸気出口を前記粒子の移動方向に関して下流側に配置する。
【0013】
本発明は、循環流動層ボイラの火炉内で生成された燃焼ガスと粒子とを含む二相流から粒子を分離し、分離された粒子の少なくとも一部にて流動層を形成して熱回収を行い、熱回収後に粒子を再び火炉内に供給する流動層熱交換器に適用できる。この場合前記流動層熱交換器から前記火炉へ向かう粒子の前記流動層熱交換器内での移動方向に関して上流側に第1の室を、下流側に第2の室を配置する。
【0014】
【発明の実施の形態】
まず、図1を参照すると、本発明実施形態による循環流動層ボイラ100は、火炉110と、該火炉110から排出される燃焼ガスと粒子とを含む固気二相流から粒子を分離するためのサイクロン120と、粒子の分離された燃焼ガスを煙突(図示せず)へ導くための煙道130とを具備している。煙道130には低温過熱器132および節炭器134が配設されている。
【0015】
サイクロン120は導管122を介してシールポット126に接続されており、シールポット126は、導管124を介して火炉110に接続されると共に、灰取出調整弁128および導管128aを介して、火炉110とは独立させて設けられた流動層熱交換器140に接続されている。流動層熱交換器140は、隔壁142により第1と第2の室に区画形成されている。より詳細には、流動層熱交換器140から火炉110へ向かう流動層熱交換器140内での粒子の移動方向に関して、上流側に第1の室が設けられ下流側に第2の室が設けられている。本実施形態では、第1の室内に第1の熱交換器としての蒸発器144が配設され、第2の室内に第2の熱交換器としての高温過熱器146が配設されている。
【0016】
流動層熱交換器140は、管路150を介してブロア、ファン、コンプレッサ等の空気供給源(図示せず)に接続されており、燃焼用空気は空気供給源から管路160、流動層熱交換器140、空気供給管路162を介して火炉110に供給される。燃焼用空気は、従来公知となっているように、一次空気、二次空気に分けられ、炉底から一次空気、火炉110内において中間部位から二次空気が供給される。また、火炉110への二次空気の全てを流動層熱交換器140を通して供給しても、或いは、その一部を直接火炉110に供給し、残りを流動層熱交換器140から供給するようにしてもよい。
【0017】
以下、本実施形態の作用を説明する。
従来公知となっているように、循環流動層ボイラでは、火炉110内にでは、燃料の灰分を主成分として他に未燃のチャー、脱硫反応で生成された硫酸カルシウム、石灰石から生成された酸化カルシウム等を含む粒子と空気とが高温、高速の固気二相流を形成して火炉110内を上昇する。火炉110から排出された固気二相流はサイクロン120において、粒子と、燃焼ガスとに分離される。サイクロン120において分離された燃焼ガスは、煙道130内に配設された低温過熱器132、節炭器134を通過する際に熱交換により冷却され煙突(図示せず)から大気へ放出される。なお、詳細には図示されていないが、燃料としての廃棄物は、火炉内部において下方部位の一次燃焼領域に供給される。
【0018】
サイクロン120において分離された粒子は、導管122によりシールポット126へ移送され、その一部がシールポット126から導管124を介して再び火炉110へ供給され、残りが灰取出調整弁128、導管128aを介して流動層熱交換器140に供給される。こうして、流動層熱交換器140に供給された粒子は、流動層熱交換器140内に溜まり、管路160からの燃焼用空気により流動化して流動層を形成する。第1の室内の粒子は、この流動化のために隔壁142を越えて第2の室へ移動する。第2室から火炉110への粒子の移動は、例えば、シールポット等を利用して行うことができる。
【0019】
ここで、図1に示すように、導管128aは、流動層熱交換器140において偏った位置に接続されており、図1において右側が高温側となり左側が低温側となる。つまり、本実施形態では上流の第1の室が高温側となり、下流の第2の室が低温側となる。より詳細には、流動層熱交換器140の第1の室内へ供給される粒子は、約850〜900°Cの温度を有しているが、第1の室内に配設された蒸気管との熱交換により冷却され、約750°Cの温度にて第2の室へ移動する。第2の室に移動した粒子は、そこで高温過熱器146との熱交換により更に冷却され、燃焼用空気と共に空気供給管路162を介して火炉110へ再び供給される。
【0020】
高温過熱器146を流通する作動流体は相対的に高温の蒸気であるために、高温過熱器146は熱的に厳しい条件となり、その表面において高温腐食が発生し易くなる。然しながら、本実施形態によれば、高温過熱器146は流動層熱交換器140内において低温側の第2の室内に配置されているために、高温過熱器146の表面温度は、高温側の第1の室内に配置した場合と比較して低下し、従来技術で問題となる局所的な高温部も発生しなくなる。また、高温過熱器の蒸気入口を流動層熱交換器内における粒子の移動方向に関して上流側に配置する、つまり、熱交換により高温となった蒸気の出口側を粒子の移動方向に関して下流側に配置することにより、更に、高温過熱器の表面に局所的な高温部が形成されることが防止できる。
【0021】
一方、蒸発器144が第1の室内に配置されてるために、従来技術のように流動層ボイラ100の運転条件によって、流動層熱交換器から火炉110へ供給される粒子温度が過度に低下して、火炉内温度が低下することが防止される。また、蒸発器144内部を流通する作動流体は、温度が相対的に低い水であるために、蒸発器144を高温側の第1の室内に配置してもその表面温度は低く高温腐食の問題は生じない。
【0022】
ところで、火炉内温度を一定に維持する限り火炉での熱吸収量は流動層ボイラ100の負荷によらずに概ね一定となり制御することができない。そのために、流動層ボイラ100の負荷を低減させる場合には、流動層熱交換器140における熱交換量または熱吸収量を減少させることにより制御しなければならない。こうした場合、流動層熱交換器140へ供給する粒子量を減少させることにより、流動層熱交換器140における熱交換量を減少させることが従来から行われている。
【0023】
この制御方法は図1の実施形態においても実施することが可能である。ところが、高温過熱器146が流動層熱交換器140の低温側の第2の室内に配置されている構成では、流動層熱交換器140への粒子供給量を減少させると、第2の室内の温度レベルが過度に低下し、十分な過熱蒸気を得ることができなくなる問題が生じる可能性がある。
【0024】
次に、図2を参照して、この問題を解決した実施形態を説明する。
図2は、流動層熱交換器140を下側から見た風箱150の概略図である。図2において風箱150は、流動層熱交換器140の第1の室に燃焼用空気を供給する第1の風箱152と、第2の室に燃焼用空気を供給する第2の風箱154とを有しており、第1の風箱152は、第1から第3の小室152a、152b、152cを含んでいる。より詳細には、第1から第3の小室152a、152b、152cは、図2において矢印で示す、流動層熱交換器140内における第1の室から第2の室への粒子の移動方向に対して平行にもうけられた2つの隔壁156a、156bにて画成されている。
【0025】
流動層ボイラ100が全負荷にて運転されている間は、第1から第3の全ての小室152a、152b、152cを利用して燃焼用空気を供給し、流動層ボイラ100が部分負荷にて運転されている間は、第1と第3の小室152a、152cの何れか一方または両方を閉鎖して、燃焼用空気を流動層熱交換器140へ供給する。より詳細には、第1と第3の小室152a、152cの何れか一方を閉鎖することにより、第1の室内に配設された蒸発器144は、その66%の伝熱面を利用可能となり、第1と第3の小室152a、152cの両方を閉鎖することにより、第1の室内に配設された蒸発器144は、その33%の伝熱面を利用可能となる。なお、本願の発明者は、何れの場合にも中間に配置された第2の小室152bを開いておき、第1室の中央部を常に流動化させておくことが、粒子を第1の室から第2の室へ移動させる観点から有利であることを発見した。
【0026】
図2の実施形態によれば、流動層熱交換器140への粒子流量を低下させなくとも、流動層熱交換器140の第1の室内に流動層と静止層とを形成することにより、第1の室内の蒸発器144における熱吸収量を変化させて、流動層ボイラ100の負荷を低下させることが可能となる。第1の室内の蒸発器144の伝熱面の配置、大きさを適切に選択することにより、広い負荷状態において、流動層熱交換器140の第2の室へ移動する粒子温度を適切な温度、例えば750°Cに維持することが可能である。
【0027】
既述の実施形態では、流動層熱交換器140内の第1の室内に配設される第1の熱交換器として蒸発器の例について説明したが、本発明はこれに限定されず、低温過熱器や節炭器を配設してもよい。また、第2の室内に配設される第2の熱交換器は高温過熱器に限定されず再熱器であってもよい。更には、第1と第2の熱交換器は、上記の熱交換器の組み合わせであってもよい。要は、高温側となる第1の室内に相対的に低温の作動流体が流通する熱交換器を配設し、これにより第2の室内に流入する粒子温度を低下させて、相対的に高温となる第2の熱交換器の表面を低下させ、以て高温腐食の発生を防止できればよい。
【0028】
また、既述の実施形態では、流動層熱交換器140内は隔壁142により2分割されていたが、本発明はこれに限定されず、3以上の室に分割することもできる。更に、風箱150も三分割に限られず、4以上の小室に分割してもよい。要は、流動層熱交換器140の第1の室内に流動層と静止層とを同時に形成できればよい。これにより第1の熱交換器144における熱交換量を制御し、第2の室内の粒子温度を低下させることなく、流動層ボイラ100の負荷調節が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
一般に相対的に高温の作動流体が流通する熱交換器は熱的に厳しい条件となり、その表面において高温腐食が発生し易くなるが、本願請求項1の発明によれば、上記構成により、相対的に高温の作動流体の流通する第2の熱交換器は、流動層熱交換器内において下流側で低温側の第2の室内に配置されているために、第2の熱交換器の表面温度は上流側で高温側の第1の室内に配置した場合と比較して低下し、従来技術で問題となる局所的な高温部も発生しなくなる。したがって、例えば循環流動層ボイラにおける過熱器等、相対的に高温の作動流体が流通する第2の熱交換器の腐食が軽減される。
また、相対的に低温の作動流体の流通する第1の熱交換器が、上流側で高温側の第1の室内に配置されているために、流動層熱交換器から火炉等外部へ排出される粒子の温度が過度に低下することが防止され、また、第1の熱交換器内部を流通する作動流体は温度が相対的に低いために、第1の熱交換器を高温側の第1の室内に配置してもその表面温度は低く高温腐食の問題は生じない。
本願請求項2の発明によれば、相対的に高温の作動流体の流通する第2の熱交換器として、過熱器と再熱器の何れか一方、若しくは、その両者を用いて請求項1の作用効果を奏することができる。
本願請求項3の発明によれば、相対的に低温の作動流体の流通する第1の熱交換器として、蒸発器、節炭器、低温過熱器の何れか1つ、若しくは、その組合せを用いて請求項1または請求項2の作用効果を奏することができる。
本願請求項4の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明の作用効果に加え、流動層熱交換器への粒子流量を低下させなくとも、流動層熱交換器の第1の室内に流動層と静止層とを形成することにより、第1の室内の相対的に低温の作動流体の流通する第1の熱交換器における熱吸収量を変化させることができ、第1の室内の第1の熱交換器の伝熱面の配置、大きさを適切に選択することにより、流動層熱交換器の第2の室へ移動する粒子温度を適切な温度に維持することが可能である。
本願請求項5の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加え、第2の熱交換器の蒸気入口を流動層熱交換器内における粒子の移動方向に関して上流側に配置し、熱交換により高温となった蒸気の出口側を粒子の移動方向に関して下流側に配置することにより、更に、第2の熱交換器の表面に局所的な高温部が形成されることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態による流動層ボイラの概略図である。
【図2】他の実施形態による流動層熱交換器の下側から見た風箱の概略図である。
【図3】従来技術による流動層ボイラの概念図である。
【符号の説明】
100…流動層ボイラ
110…火炉
120…サイクロン
126…シールポット
130…煙道
132…低温過熱器
134…節炭器
140…流動層熱交換器
144…蒸発器
146…高温過熱器
Claims (5)
- 高温の粒子を供給して流動層を形成し熱回収を行う流動層熱交換器において、熱交換後に流動層熱交換器から外部へ排出される粒子の前記流動層熱交換器内での移動方向に関して、流動層熱交換器内に上流側の第1の室と下流側の第2の室とを設け、第1の室に相対的に低温の作動流体の流通する第1の熱交換器を配設し、第2の室に相対的に高温の作動流体の流通する第2の熱交換器を配設したことを特徴とする流動層熱交換器。
- 前記第2の熱交換器が過熱器と再熱器の何れか一方、若しくは、その両者であることを特徴とする請求項1に記載の流動層熱交換器。
- 前記第1の熱交換器が蒸発器、節炭器、低温過熱器の何れか1つ、若しくは、その組合せであることを特徴とする請求項1または2に記載の流動層熱交換器。
- 前記第1の室内に流動層と静止層とを同時に形成できるようにしたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の流動層熱交換器。
- 前記第2の熱交換器の蒸気入口を前記粒子の移動方向に関して上流側に配置し、蒸気出口を前記粒子の移動方向に関して下流側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の流動層熱交換器。
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