JP2004132047A - 軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法 - Google Patents

軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストの上昇を最小限に抑えながら、杭の水平抵抗及び鉛直支持力を効果的に増大させることができる軟弱地盤における基礎杭構造を提供すること。
【解決手段】杭頭21位置付近に大径部11を有する杭穴1を掘削し、この杭穴1に既製杭2を建て込むとともに、杭穴1と大径部11に充填固化材3を充填し、既製杭2を内挿するように大径部11に蓋体41を備えた枠体4を埋設し、この枠体4の蓋体41と既製杭2の杭頭21とを近接して配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法に関し、特に、N値が50未満で支持力が良好でない軟弱な地盤において、基礎杭における杭の水平抵抗と鉛直支持力を増大させ、杭頭部を強化した軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、基礎杭の施工方法には、既製杭工法と場所打ち杭工法があり、このうち、場所打ち杭工法は、地盤を削孔した中にコンクリート等を打設して築造する工法である。
一方、既製杭工法には、支持地盤にPHC杭,PC杭又は鋼杭等の既製杭を打ち込むことにより地盤に貫入する打込み杭工法と、地盤に掘削した杭穴に既製杭を挿入し埋設する埋込み杭工法とがある。
【0003】
ところで、既製杭工法における杭の水平抵抗は、杭の水平投影面積部分に作用する土壌に依存するため、従来の杭では杭径分しか水平抵抗として有効に作用しない。
杭の水平抵抗を増大させるための対策としては、杭径を大きくしたり、杭本数を増やしたりするか、あるいは鋼管杭などコストの高い杭を使ったりすることがが一般的である。
また、既製杭工法や場所打ち杭工法で杭の鉛直支持力を得るためには、中間層及び支持層に杭を設置する必要があり、この鉛直支持力を増大させる対策としては、杭長を長くすることなどが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の基礎杭施工法においては、軟弱な地盤に対しては、鉛直支持力を十分満足している杭径や杭長でも、水平抵抗を満足させるために杭径を増大させるか本数を増やす必要があり、鋼管杭等の杭自体のコストや施工コストの上昇が問題となっている。
【0005】
本発明は、上記従来の基礎杭施工法が有する問題点に鑑み、コストの上昇を最小限に抑えながら、杭の水平抵抗及び鉛直支持力を効果的に増大させることができる軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の軟弱地盤における基礎杭構造は、杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置したことを特徴とする。
【0007】
また、同じ目的を達成するため、本発明の軟弱地盤における基礎杭施工法は、杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置することを特徴とする。
【0008】
この軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法は、杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置することから、大径の枠体による支圧効果と枠体が杭を強固に拘束することにより杭の水平抵抗を増大させるとともに、杭頭に固定された蓋体により上部構造物の柱荷重を杭断面積よりも広い断面積で受け持つことができ、前記支圧効果と相俟って杭の鉛直支持力も増大させることができる。
その結果、杭径を大きくすることなく十分な鉛直支持力や水平抵抗を得ることができ、これにより、杭の本数を減らすとともに杭長を短して、コストの低減を図ることができる。
【0009】
この場合において、枠体の周壁は、金属板で構成するほか、鉄筋籠で構成することもできる。
【0010】
また、既製杭の少なくとも枠体に挿入される部分に、節等の突起を設けることができる。
【0011】
これにより、既製杭を枠体に対し強固に固定することができる。
【0012】
また、前記蓋体を枠体の周壁より半径外方向に張り出すように形成することができる。
【0013】
これにより、より広い面積で構造物荷重を支え、改良地盤に作用する単位面積あたりの荷重を少なくし、枠体の鉛直支持力を有効に利用することができる。
【0014】
また、枠体の周壁を上部又は下部が狭くなるテーパを付して形成することができる。
【0015】
これにより、枠体に構造物荷重が作用したときに、該枠体が鉛直方向にわずかに沈下して変位すると、枠体のテーパ面により枠体に接する改良地盤が微少な水平変位を起こして水平方向の応力が増し、枠体の周面支持力と水平抵抗を増大させることができる。
【0016】
また、前記枠体を円筒形状とすることができる。
【0017】
これにより、枠体に指向性をなくし、充填固化材の膨張圧を均一に枠体にかけ、水平耐力を均一にすることができる。
【0018】
また、前記枠体を断面多角形状とすることができる。
【0019】
これにより、枠体の形状を基礎スラブ(フーチング)の形状に適合させることができ、安定した支持力を得ることができる。
【0020】
また、充填固化材には、膨張性及び固化性を有するスラグを用いることができる。
この膨張性及び固化性を有するスラグとしては、製鋼スラグ(転炉スラグ及び/又は電気炉スラグ(酸化スラグ及び/又は還元スラグ)をいい、ここでは、特に、エージング処理を行っていない製鋼スラグのほか、エージング処理を部分的に行うことにより膨張性を調整した製鋼スラグ等の膨張性を消失させていない製鋼スラグをいう。)、ゴミ焼却スラグ、汚泥スラグの1種若しくは2種以上の混合物を用いることができる。
さらに、膨張性及び固化性を有するスラグは、単独で用いるほか、これに、膨張性を消失した製鋼スラグ、高炉スラグ、フェロアロイスラグ、水砕スラグ、銅製錬スラグ、赤泥、フライアッシュ、ゴミ焼却灰、ガラス破砕物、廃石膏、コンクリート廃材等の産業廃棄物、石膏、生石灰、セメント、砕石、土砂、粘土等の建築用材料、人工材料、鉱物の1種若しくは2種以上を混合した、膨張性及び固化性を有するスラグの膨張性及び固化性を利用できるものを用いることができる。
【0021】
これにより、充填固化材である膨張性及び固化性を有するスラグが吸水し、膨張、固化することによって、杭を容易に、静的に、かつ確実に固定することができ、これによって、杭の支持力を高め、一層強固なスラグ層地盤を得ることができる。
また、産業廃棄物である製鋼スラグ等の有効利用を図ることができる。
【0022】
また、充填固化材を、セメントミルク及び/又はソイルセメントとすることができる。
【0023】
これにより、強固な改良地盤を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1〜図2に、本発明の軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法の一実施例を示す。
この基礎杭構造及び基礎杭施工法は、オーガスクリュー(図示省略)等により、杭頭位置付近に大径部11を有する杭穴1を掘削し、該杭穴1に既製杭2を建て込むとともに、杭穴1と大径部11に充填固化材3を充填し、前記既製杭2を内挿するように前記大径部11に有蓋の枠体4を、必要に応じて、回転又は押圧することによって埋設し、該枠体4の蓋体41と既製杭2の杭頭21とを近接して(当てた状態に接触又は若干の充填固化材3の充填空間を形成して)配置し、さらに必要に応じて、両者を固定するようにする。
なお、既製杭2の上部には、上部構造物5の基礎スラブ(フーチング)51、基礎梁52及び柱53が構築されている。
また、枠体4の蓋体41は、枠体4の周壁43を埋設した後に、周壁43に固定するようにしてもよく、また、枠体4は、充填固化材3の充填時に、ほぼ同時に埋設してもよい。
ここで、枠体4の蓋体41と既製杭2の杭頭21とを固定するようにした場合には、既製杭2を枠体4に対し強固に固定することができ、一方、枠体4の蓋体41と既製杭2の杭頭21とを近接して配置するだけで固定しないようにした場合には、地震の際に、上部構造物5の水平方向の変位が直接既製杭2の杭頭21に伝達されず、さらに、枠体4内に充填された充填固化材3が割れることによって、外力が吸収され、これによって、既製杭2の杭頭21の破壊を防止することができる。
また、大径部11は、直径が杭径の数倍程度で、深さがこの直径の数倍程度に掘削されている。
【0026】
既製杭2は、本実施例では、ほぼ全長に亘って節が形成された節杭を用いており、前記大径部11を貫通するようにされている。
既製杭2は、少なくとも枠体4に挿入される部分に、節等の突起22を設けることが好ましく(このため、枠体4に挿入される既製杭2にのみ、節杭を用いるようにすることもできる。)、これにより、既製杭2を枠体4に対し強固に固定することができる。
【0027】
枠体4は、特に限定されるものではないが、杭径(節杭の場合は、節部径)の1.2〜3倍程度の直径を有し、長さがこの直径の1.5〜5倍の有蓋の鋼管からなり、その蓋体41の中心には、既製杭2の頭部が嵌合する貫通穴42が設けられている。
既製杭2は、杭頭21をこの貫通穴42に嵌合させた状態で、端板23が溶接(図2(a))やプレート24及びボルト・ナット(図2(a’))等の適宜の手段により枠体4に固定される。
また、本実施例では、蓋体41には、貫通穴42が設けられているものを用いるようにしたが、これに限定されず、貫通穴42が設けられていないものを用いることもできる。
さらに、本実施例では、枠体4は円筒形状に形成されており、これにより、枠体4に指向性をなくし、充填固化材3の膨張圧を均一に枠体4にかけ、水平耐力を均一にしている。ただし、枠体4の形状はこの円筒形状に限るものではなく、断面6角形、4角形などの角形であってもよい。
そして、蓋体41は、図3(a)、(b)に示すように、枠体4の周壁43より半径外方向に張り出すように形成することもでき、これにより、より広い面積で構造物荷重を支え、改良地盤に作用する単位面積あたりの荷重を少なくし、枠体4の鉛直支持力を有効に利用することができる。
【0028】
また、図3(b)〜(c)、(e)に示すように、枠体4の周壁43を上部又は下部が狭くなる数%の傾度のテーパを付して形成するとともに、図3(c)〜(d)に示すように、該周壁43の外側に節(リブ)等の突起44を設けることも可能である。
これにより、枠体4に構造物荷重が作用したときに、該枠体4が鉛直方向にわずかに沈下して変位すると、枠体4のテーパ面により枠体4に接する改良地盤が微少な水平変位を起こして水平方向の応力が増し、枠体4の周面支持力と水平抵抗を増大させることができ、また、枠体4周辺の改良地盤を拘束し、上記水平応力をさらに増大させ、枠体4の周面支持力と水平抵抗を大きく増大させることができる。
特に、テーパ状の枠体4にリング状、スパイラル状、コルゲート状などの突起44を軸方向に複数設けたものでは、互いに隣接する上下の突起44で、枠体4周辺の改良地盤を拘束させるため、上記の水平応力がさらに増加し、枠体4の周面支持力及び水平抵抗を大きく増大させることができる。
なお、周壁43の突起44は、前記した枠体4の形状に合わせて、角形や円形の突起等を単独又は組合せて採用することができる。
【0029】
一方、充填固化材3としては、膨張性及び固化性を有するスラグを用いることができる。
この膨張性及び固化性を有するスラグとしては、製鋼スラグ(転炉スラグ及び/又は電気炉スラグ(酸化スラグ及び/又は還元スラグ)をいい、ここでは、特に、エージング処理を行っていない製鋼スラグのほか、エージング処理を部分的に行うことにより膨張性を調整した製鋼スラグ等の膨張性を消失させていない製鋼スラグをいう。)、ゴミ焼却スラグ、汚泥スラグの1種若しくは2種以上の混合物を用いることができる。
さらに、膨張性及び固化性を有するスラグは、単独で用いるほか、これに、膨張性を消失した製鋼スラグ、高炉スラグ、フェロアロイスラグ、水砕スラグ、銅製錬スラグ、赤泥、フライアッシュ、ゴミ焼却灰、ガラス破砕物、廃石膏、コンクリート廃材等の産業廃棄物、石膏、生石灰、セメント、砕石、土砂、粘土等の建築用材料、人工材料、鉱物の1種若しくは2種以上を混合した、膨張性及び固化性を有するスラグの膨張性及び固化性を利用できるものを用いることができる。
これにより、充填固化材3である膨張性及び固化性を有するスラグが吸水し、膨張、固化することによって、杭を容易に、静的に、かつ確実に固定することができ、これによって、杭の支持力を高め、一層強固なスラグ層地盤を得ることができる。
また、産業廃棄物である製鋼スラグ等の有効利用を図ることができる。
なお、スラグは、掘削土砂と混合して用いることもできる。
【0030】
また、充填固化材3を、セメントミルクやソイルセメントとすることも可能であり、これにより、強固な改良地盤を得ることができる。
いずれにしても、枠体4内に固結強度が地盤改良体と力学的に同質以上となるような充填固化材3を充填し、杭頭部を枠体4内に定着させる。
【0031】
さらに、図5に示すように、枠体4内に、複数本の既製杭2(図示の実施例においては、4本の既製杭2)を内挿するようにすることも可能である。
【0032】
ところで、枠体4の形状は、円筒形状のほか、図5や図6に示すように、断面4角形としたり、図7(b−1)、(b−2)に示すように、基礎スラブ(フーチング)51の形状に適合した断面多角形状とすることができ、これにより、安定した支持力を得ることができる。
そして、この場合も、枠体4の形状は、杭径(節杭の場合は、節部径)の1.2〜3倍程度の平面寸法(基礎スラブ(フーチング)51の平面積の0.3〜1.5倍、好ましくは、0.4〜1.0倍の平面積)を有し、長さがこの直径の1.5〜5倍の有蓋の鋼管(鋼筒)から構成することができる。
そして、枠体4の形状を図7(b−1)、(b−2)に示すように、基礎スラブ(フーチング)51の形状に適合した断面多角形状とする場合、当該断面多角形の形状は、枠体4の形状を円筒形状とした場合(図7(a−1)、(a−2))における枠体4の外接線と略同形状の平面形状に設定することが望ましい。
なお、図7(a−1)、(b−1)は、杭径d、杭間距離2d、枠体径1.2d、杭の中心から基礎スラブ(フーチング)の外縁までの距離dの場合の例を、図7(a−2)、(b−2)は、杭径d、杭間距離3d、枠体径2.5d、杭の中心から基礎スラブ(フーチング)の外縁までの距離1.25dの場合の例を、それぞれ示す。
【0033】
かくして、上記軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法によれば、杭頭位置付近に大径部11を有する杭穴1を掘削し、該杭穴1に既製杭2を建て込むとともに、杭穴1と大径部11に充填固化材3を充填し、前記既製杭2を内挿するように前記大径部11に有蓋の枠体4を埋設し、該枠体4の蓋体41と既製杭2の杭頭21とを近接して配置することから、大径の枠体4による支圧効果と枠体4が杭を強固に拘束することにより杭の水平抵抗を増大させるとともに、杭頭21に固定された蓋体41により上部構造物5の柱荷重を杭断面積よりも広い断面積で受け持つことができ、前記支圧効果と相俟って杭の鉛直支持力も増大させることができる。
その結果、杭径を大きくすることなく十分な鉛直支持力や水平抵抗を得ることができ、これにより、杭の本数を減らすとともに杭長を短して、コストの低減を図ることができる。
【0034】
以上、本発明の軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法について、その実施例を説明したが、本発明は、上記実施例の記載に限定されるものではなく、例えば、枠体4の周壁43を、上記実施例のように金属板で構成するほか、図4で示す鉄筋籠や鉄筋コンクリート(ヒューム管)で構成するようにする等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の軟弱地盤における基礎杭構造及び基礎杭施工法によれば、杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置することから、大径の枠体による支圧効果と枠体が杭を強固に拘束することにより杭の水平抵抗を増大させるとともに、杭頭に固定された蓋体により上部構造物の柱荷重を杭断面積よりも広い断面積で受け持つことができ、前記支圧効果と相俟って杭の鉛直支持力も増大させることができる。
その結果、杭径を大きくすることなく十分な鉛直支持力や水平抵抗を得ることができ、これにより、杭の本数を減らすとともに杭長を短して、コストの低減を図ることができる。
【0036】
また、既製杭の少なくとも枠体に挿入される部分に、節等の突起を設けることにより、既製杭を枠体に対し強固に固定することができる。
【0037】
また、前記蓋体を枠体の周壁より半径外方向に張り出すように形成することにより、より広い面積で構造物荷重を支え、改良地盤に作用する単位面積あたりの荷重を少なくし、枠体の鉛直支持力を有効に利用することができる。
【0038】
また、枠体の周壁を上部又は下部が狭くなるテーパを付して形成することにより、枠体に構造物荷重が作用したときに、該枠体が鉛直方向にわずかに沈下して変位すると、枠体のテーパ面により枠体に接する改良地盤が微少な水平変位を起こして水平方向の応力が増し、枠体の周面支持力と水平抵抗を増大させることができる。
【0039】
また、前記枠体を円筒形状とすることにより、枠体に指向性をなくし、充填固化材の膨張圧を均一に枠体にかけ、水平耐力を均一にすることができる。
【0040】
また、前記枠体を断面多角形状とすることにより、枠体の形状を基礎スラブ(フーチング)の形状に適合させることができ、安定した支持力を得ることができる。
【0041】
また、充填固化材に、膨張性及び固化性を有するスラグを用いることにより、充填固化材である膨張性及び固化性を有するスラグが吸水し、膨張、固化することによって、杭を容易に、静的に、かつ確実に固定することができ、これによって、杭の支持力を高め、一層強固なスラグ層地盤を得ることができる。また、産業廃棄物である製鋼スラグ等の有効利用を図ることができる。
この膨張性及び固化性を有するスラグとしては、製鋼スラグ、ゴミ焼却スラグ、汚泥スラグの1種若しくは2種以上の混合物を用いることができ、さらに、膨張性及び固化性を有するスラグは、単独で用いるほか、これに、膨張性を消失した製鋼スラグ、高炉スラグ、フェロアロイスラグ、水砕スラグ、銅製錬スラグ、赤泥、フライアッシュ、ゴミ焼却灰、ガラス破砕物、廃石膏、コンクリート廃材等の産業廃棄物、石膏、生石灰、セメント、砕石、土砂、粘土等の建築用材料、人工材料、鉱物の1種若しくは2種以上を混合した、膨張性及び固化性を有するスラグの膨張性及び固化性を利用できるものを用いることができる。
【0042】
また、充填固化材を、セメントミルク及び/又はソイルセメントとすることにより、強固な改良地盤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軟弱地盤における基礎杭構造の一実施例を示す正面断面図である。
【図2】同実施例の軟弱地盤における基礎杭構造を示し、(a)及び(a’)は平面図、(b)は図1のA−A線断面図、(c)は同B−B線断面図である。
【図3】枠体の例を示す断面図である。
【図4】枠体の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の軟弱地盤における基礎杭構造の他の実施例を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図6】杭、枠体及び基礎スラブ(フーチング)の関係を示す説明図で、(a−1)〜(a−4)は、縦断面図、(b−1)〜(b−4)は、それに対応する横断面図である。
【図7】杭、枠体及び基礎スラブ(フーチング)の関係を示す説明図で、(a−1)〜(a−2)は、枠体の形状を円筒形状とした場合の横断面図、(b−1)〜(b−2)は、枠体の形状を断面多角形状とした場合の横断面図である。
【符号の説明】
1  杭穴
11 大径部
2  既製杭
21 杭頭
22 突起
23 端板
3  充填固化材
4  枠体
41 蓋体
42 貫通穴
43 周壁
5  上部構造物
GL 地表面

Claims (22)

  1. 杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置したことを特徴とする軟弱地盤における基礎杭構造。
  2. 枠体の周壁が、金属板からなることを特徴とする請求項1記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  3. 枠体の周壁が、鉄筋籠からなることを特徴とする請求項1記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  4. 既製杭の少なくとも枠体に挿入される部分に、節等の突起を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  5. 前記蓋体を枠体の周壁より半径外方向に張り出すように形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  6. 枠体の周壁を上部又は下部が狭くなるテーパを付して形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  7. 前記枠体を円筒形状としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  8. 前記枠体を断面多角形状としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  9. 充填固化材に膨張性及び固化性を有するスラグを用いたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  10. 膨張性及び固化性を有するスラグが、製鋼スラグ、ゴミ焼却スラグ、汚泥スラグの1種若しくは2種以上の混合物からなることを特徴とする請求項9記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  11. 膨張性及び固化性を有するスラグに、膨張性を消失した製鋼スラグ、高炉スラグ、フェロアロイスラグ、水砕スラグ、銅製錬スラグ、赤泥、フライアッシュ、ゴミ焼却灰、ガラス破砕物、廃石膏、コンクリート廃材等の産業廃棄物、石膏、生石灰、セメント、砕石、土砂、粘土等の建築用材料、人工材料、鉱物の1種若しくは2種以上を混合した、膨張性及び固化性を有するスラグの膨張性及び固化性を利用できるものであることを特徴とする請求項9又は10記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  12. 充填固化材をセメントミルク及び/又はソイルセメントとしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の軟弱地盤における基礎杭構造。
  13. 杭頭位置付近に大径部を有する杭穴を掘削し、該杭穴に既製杭を建て込むとともに、杭穴と大径部に充填固化材を充填し、前記既製杭を内挿するように前記大径部に有蓋の枠体を埋設し、該枠体の蓋体と既製杭の杭頭とを近接して配置することを特徴とする軟弱地盤における基礎杭施工法。
  14. 既製杭の少なくとも枠体に挿入される部分に、節等の突起を設けることを特徴とする請求項13記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
  15. 前記蓋体を枠体の周壁より半径外方向に張り出すように形成することを特徴とする請求項13又は14記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
  16. 枠体の周壁を上部又は下部が狭くなるテーパを付して形成することを特徴とする請求項13、14又は15記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
  17. 前記枠体を円筒形状とすることを特徴とする請求項13、14、15又は16記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
  18. 前記枠体を断面多角形状とすることを特徴とする請求項13、14、15、16又は17記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
  19. 充填固化材に膨張性及び固化性を有するスラグを用いることを特徴とする請求項13、14、15、16、17又は18記載の軟弱地盤における地盤改良基礎工法。
  20. 膨張性及び固化性を有するスラグが、製鋼スラグ、ゴミ焼却スラグ、汚泥スラグの1種若しくは2種以上の混合物からなることを特徴とする請求項19記載の軟弱地盤における地盤改良基礎工法。
  21. 膨張性及び固化性を有するスラグに、膨張性を消失した製鋼スラグ、高炉スラグ、フェロアロイスラグ、水砕スラグ、銅製錬スラグ、赤泥、フライアッシュ、ゴミ焼却灰、ガラス破砕物、廃石膏、コンクリート廃材等の産業廃棄物、石膏、生石灰、セメント、砕石、土砂、粘土等の建築用材料、人工材料、鉱物の1種若しくは2種以上を混合した、膨張性及び固化性を有するスラグの膨張性及び固化性を利用できるものであることを特徴とする請求項19又は20記載の軟弱地盤における地盤改良基礎工法。
  22. 充填固化材をセメントミルク及び/又はソイルセメントとすることを特徴とする請求項13、14、15、16、17又は18記載の軟弱地盤における基礎杭施工法。
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