JP2004131611A - 石鹸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物を含有してなる。前記の金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の含有量は、総重量の0.008〜0.1重量%であり、前記の金と白金の含有重量比は、白金1に対し、金が0.01〜100である。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、活性酸素消去能力が高められた石鹸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
活性酸素ラジカルは、単に活性酸素あるいはフリーラジカルとも称され、不安定な不対電子を持つ反応性に富んだ原子や分子であり、更に1電子を取り込むか、あるいは逆に与えることにより安定性を保とうとするものである。
【0003】
活性酸素ラジカルとしては、一般に、スーパーオキサイド(・O2 −)、ヒドロキシラジカル(HO*)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)の4種を挙げることができるが、前記4種の他に、ヒドロペルオキシラジカル(HOO*)、ペルオキシラジカル(LOO*)、アルコキシラジカル(LO*)なども広い意味で活性酸素種やラジカル種と呼ばれている。
【0004】
活性酸素ラジカルからは、新たな活性酸素ラジカルが、二次的、三次的に産生される。このようにして加速度的に増加する活性酸素ラジカルは、細胞やDNAの損傷、脂質の過酸化等を引き起こして多くの疾病に関与することが近年明らかにされている。
【0005】
この活性酸素ラジカルを除去する、いわゆる活性酸素ラジカルスカベンジャー成分に関しては、各種のフラボノイド類及びこの関連成分(カテキン、ケルセチン、ケンフェロール、ミリセチン、ルチン、アントシアニン、ポリフェノール、他)やサポニン類など、食素材に由来する天然成分の研究が進められている。
【0006】
本願発明者は、活性酸素ラジカルの消失反応を簡便かつ精度高く分析できる方法の開発に取り組んできた。この方法は、活性酸素ラジカルの消失時に発光するフォトン放出の高感度測定に基づくものである。これは、本願発明者が共同発明者となっている特許出願(特開平9−241637号公報)中において紹介されている。
【0007】
特開平9−241637号公報においても説明されているように、活性酸素ラジカルスカベンジャーには、活性酸素の消去と、活性酸素の発生という二面性が存在している。
【0008】
これを化学式で説明すると下記のようになる。
【0009】
【化1】
【0010】
前記の化学式は、活性酸素ラジカルスカベンジャーが活性酸素ラジカルを消去するプロセスを説明するものである。ハイドロジェン(H*)ドナーである活性酸素ラジカルスカベンジャーは、式の後半に示されるように、O*、HOOH、HOO*、HO*などの活性酸素ラジカル(前記の式ではHOOH)に、2個の電子(e−)の供与と、2個のプロトン(H+)による還元を行って活性酸素ラジカルの消去を行う。しかし、前記の式の前半にあるように、同時に、通常の酸素分子(3O2)に、2個の電子(e−)、2個のプロトン(H+)を供与し、活性酸素を発生させるというプロセスにも関与する。
【0011】
また、特開平9−241637号公報においても説明されているように、本願発明者は、単独では活性酸素ラジカルを消去する能力に乏しいが、活性酸素ラジカルスカベンジャーと共に存在することによって、活性酸素ラジカルの消去作用を促進させる性質を有する物質(以下、本明細書において、この物質を単に「メディエーター」ということがある。)が存在することを発見した。
【0012】
すなわち、活性酸素ラジカルスカベンジャーと、単独で活性酸素ラジカルを処理する直接作業能力に乏しい、アルデヒドやアミノ酸、ウロン酸(酸性糖類)などのメディエーターとが同時に存在している場合の方が、活性酸素ラジカルスカベンジャー単独の場合よりも、前述した活性酸素ラジカルスカベンジャーによる活性酸素消去作用に優れ、活性酸素ラジカルの消失反応において、活性酸素ラジカルスカベンジャーとメディエーターの組み合わせが存在することを解明した。
【0013】
更に、本願発明者は、大豆サポニンの構造解明の過程で、活性酸素ラジカルX(以下、本明細書において、単に「X」ということがある。)と活性酸素ラジカルに電子とプロトン、即ち水素を供与するドナーである活性酸素ラジカルスカベンジャーY(以下、本明細書において、単に「Y」ということがある。)の併存下に、ある種の物質が加わると、Xの消去時に微弱発光が起こる現象を発見した。
【0014】
そして、生体には、X、Y及びYのメディエーターとなるZの三者が揃って初めて可能になる活性酸素消去系が存在し、この消去系では、励起状態にある活性酸素のエネルギーは光として放出されているという仮説を立て、活性酸素が消去される瞬間を微弱発光として、CCDカメラで可視的に捉えた。
【0015】
その後、メディエーターZ(以下、本明細書において、単に「Z」ということがある。)の濃度を固定してX及びYの濃度を変えながら微弱発光強度を測定すると、Xの濃度と微弱発光強度は正比例することが示され、Xの濃度を固定してY及びZの濃度を変えた場合やYの濃度を固定してX及びZの濃度を変えた場合れにおいても、同様の結果が得られた。
【0016】
これより、微弱発光強度[P]は、X、Y及びZの濃度に依存する三次反応、即ち、[P]=k[X][Y][Z]の関係で示すことができる。
【0017】
[P]:輝度(cd/m2)により数値化された微弱発光強度(数値が大きい程、活性酸素消去能力が高い。)
k:主としてYとZの組み合わせによる活性酸素ラジカル処理能力を反映する定数
[X]:活性酸素ラジカルXの濃度
[Y]:活性酸素ラジカルスカベンジャーYの濃度
[Z]:メディエーターZの濃度
なお、XとYの並存下において、被試験物質に微弱発光の現象を認めることができれば、当該被試験物質は、メディエーターZであると認めることができる。
【0018】
前記微弱発光の現象(以下、本明細書において、「XYZ系微弱発光」ということがある。)は、酸素環境下における基本的な現象で、身近で起こる基本的で普遍的な現象であり、活性酸素ラジカルXを光エネルギーへの変換による消去に基づき、Yはハイドロジェン(H*)ドナー、Zはそのメディエーターとして働く。この活性酸素消去系では、スカベンジャーと呼ばれるYの活性が高くても、Zの存在なしに光エネルギーの放出はあり得ないため、Zは第二のスカベンジャーとも言える。
【0019】
XYZ系微弱発光におけるメディエーターZの世界は、これまで概念のない全く未知の世界である。生体の皮膚、消化器、呼吸器、心臓、血管、眼、脳、骨随、生殖器は、いずれもZであり、活性酸素消去系においてハイドロジェンのメディエーターとしての重要な役割を果たしている。
【0020】
このように生体は、メディエーターZによって、幾重にも囲まれて保護され、防御されている。酸素に曝露されている皮膚は、隔てられた嫌気性下の生体を酸素から守るメディエーターZとして、活性酸素消去系における重要な役割を果たしている。幼児、健康を損なっているヒト及び高齢者のメディエーターZの能力は低いことが知られている。メディエーターZとしての活性酸素消去能力が低い場合には、活性酸素による皮膚の傷害が予想される。
【0021】
一方、本願発明者は、固形石鹸についてXYZ系微弱発光を調べ、XYによるZの検索と定量、XZによるYの検索と定量及びXによるYZの検索と定量の結果から、石鹸が活性酸素ラジカルXを吸着することを示し、石鹸がメディエーターZであることを明らかにした。
【0022】
更に、本願発明者は、12種類の市販の固形石鹸についてXYZ系微弱発光を調べた。その結果、メディエーターZとして数輝度〜500輝度と大きな開きがあり、無添加石鹸が最も高く、知名度の高い石鹸は極めて低かった。この理由は鹸化の程度の違いであるとされている。
【0023】
【特許文献1】
特開平9−241637号公報
【0024】
【発明により解決しようとする課題】
従来、石鹸に金、白金、銀のいずれか一つ又は二つ以上を混合すると、石鹸が持つ物性が変化するということは今まで知られておらず、もちろん、石鹸の持つメディエーターZとしての能力が飛躍的に向上するということに関しても、知られていない。
【0025】
そこで、本願発明は、石鹸の持つメディエーターZとしての能力を飛躍的に向上させ、効果的に活性酸素を消去することができる石鹸を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、上述の課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、石鹸に、金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物を配合すると、石鹸の持つメディエーターZとしての能力が増幅され、効果的に活性酸素を消去することができることを見い出し、本願発明を完成するに至った。
【0027】
即ち、本願発明の石鹸は、金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物を含有してなるものである。
【0028】
この発明の好適形態においては、上述の金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の含有量は、総重量の0.008〜0.1重量%である。また、上述の金と白金の含有重量比は、白金1に対し、金が0.01〜100である。
【0029】
【発明の実施の形態】
本願発明の石鹸は、金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物を含有してなるものである。
【0030】
本願発明における石鹸成分は、メディエーターZとしての能力を有するものであれば特に限定されないが、鹸化石鹸が好ましい。鹸化されていない石鹸は、メディエーターZとしての能力をほとんど発揮しないと考えられるからである。
【0031】
石鹸に配合する金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物は、石鹸のメディエーターZとしての能力を向上させる効果の点から、白金又は金と白金の混合物がより好ましい。
【0032】
ここで、金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の形状は、特に限定されず、いずれでもよいが、表面積が大きい程、石鹸の持つメディエーターZの能力が増幅されるため、箔状、薄片状、粉状又は粒状であるのが好ましく、また、粒径を細かくすれば表面積は大きくなるが、そのコストを考慮すると、箔状又は薄片状がより好ましい。
【0033】
なお、金としては、例えば、二十四金、黄金色、五毛色、一号色、二号色、三号色、四号色、梅色、三歩色、定色が挙げられる。これらの金、銀及び銅の含有比率を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
前記の金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の含有量は、総重量の0.008〜0.1重量%であるのが好ましい。金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の含有量が、総重量の0.008重量%未満になると、本願発明の優れた効果が発揮されないおそれがあるため、好ましくないからであり、逆に、0.1重量%を超えると、製造コストが高くなってしまうため、好ましくないからである。
【0036】
金と白金の含有重量比は、白金1に対し、金が0.01〜100であるのが好ましい。金と白金の含有重量比は、白金1に対し、金が0.01未満であると、金の影響がほとんど見られないために好ましくないからであり、逆に、100を超えると、白金の効果が出ないため、好ましくないからである。
【0037】
なお、石鹸は、脂肪酸のナトリウム塩であり、界面活性剤や各種洗浄剤も同様であるため、界面活性剤や各種洗浄剤も石鹸と同様にZであると考えられることから、本願発明では、石鹸を界面活性剤又は各種洗浄剤に変更することも可能である。
【0038】
本願発明の石鹸は、例えば、以下の方法により製造することができる。
【0039】
主原料であるパーム油とパーム核油を68〜77:32〜23の割合で混合し、常法により高圧水蒸気加水分解をした後、直ちに多段数蒸留塔にて真空蒸留し、脂肪酸とする。その後、化粧品原料基準により日本工業規格(JIS)合格品質まで精製し、精製脂肪酸とする。
【0040】
液体苛性ソーダ48%品にて精製脂肪酸の中和価から計算される割合で中和し、ミキサーにて混練し、ニートソープ(品温:約90℃、水分含量:約30%)を作成する。その後、減圧スプレードライヤーにより水分含量10%程度まで乾燥する。
【0041】
香料、色素、変質防止剤、金、白金などを加えてミキサーで混練する。
【0042】
ロールで成形し、真空押し出しを行い、金型にて成形、包装する。
【0043】
(実施例1)
主原料であるパーム油とパーム核油を75:25の割合で混合し、常法により高圧水蒸気加水分解をした後、直ちに多段数蒸留塔にて真空蒸留し、脂肪酸1aを得た。
【0044】
脂肪酸1aを日本薬局方、化粧品原料基準により日本工業規格合格品質(JIS K3331−95)まで精製し、精製脂肪酸1bを得た。
【0045】
精製脂肪酸1bを液体苛性ソーダ48%品にて精製脂肪酸の中和価から計算される割合で中和し、ミキサーにて混練し、ニートソープ(品温:約90℃、水分含量:約30%)1cを作成した。その後、ニートソープ1cを減圧スプレードライヤーにより水分含量10%程度まで乾燥し、乾燥ニートソープ1dを得た。
【0046】
乾燥ニートソープ1dから240g取り出し、これを四等分して、乾燥ニートソープ1d−1〜1d−4(それぞれ60g)とした。
【0047】
乾燥ニートソープ1d−1には、香料、色素、変質防止剤及び薄片状の金箔四号色0.05gを加えてミキサーで混練し、ロールで成形して真空押し出しを行った後、金型にて成形して本願発明となる金添加石鹸1−1を得た。乾燥ニートソープ1d−2には、香料、色素、変質防止剤、薄片状の白金箔0.05gを加えてミキサーで混練し、ロールで成形して真空押し出しを行った後、金型にて成形して本願発明となる白金添加石鹸1−2を得た。乾燥ニートソープ1d−3には、香料、色素、変質防止剤、薄片状の金箔四号色0.03g及び薄片状の白金箔0.02gを加えてミキサーで混練し、ロールで成形して真空押し出しを行った後、金型にて成形して本願発明となる金・白金添加石鹸1−3を得た。乾燥ニートソープ1d−4には、香料、色素、変質防止剤を加えてミキサーで混練し、ロールで成形して真空押し出しを行った後、金型にて成形して比較例となる無添加石鹸1−4Rを得た。
【0048】
(試験例1)
金添加石鹸1−1、白金添加石鹸1−2、金・白金添加石鹸1−3及び無添加石鹸1−4Rのそれぞれを15mmφ、2mm厚の円盤ブロックとして、XYによるZとしての活性酸素消去発光を測定した。
【0049】
即ち、シャーレ1〜4を用意し、シャーレ1〜4のそれぞれに1−ブタノール1mlを入れた後、シャーレ1には前記円盤ブロック状の金添加石鹸1−1を、シャーレ2には前記円盤ブロック状の白金添加石鹸1−2を、シャーレ3には前記円盤ブロック状の金・白金添加石鹸1−3を、シャーレ4には前記円盤ブロック状の無添加石鹸1−4Rを加えた。その後、シャーレ1〜4のそれぞれに、X試薬として3.75%過酸化水素水溶液1ml及びY試薬として飽和没食子酸水溶液を10%アセトアルデヒド溶液に添加した液体1mlを加えた。その後、シャーレ1〜4内の微弱発光をCCDカメラにより検知して、フォトンカウンティングを行い、さらに画像処理を行って表示した発光輝度から、XYによるZとしての活性酸素消去発光の輝度(cd/m2)を求めた。
【0050】
その結果、無添加石鹸1−4Rについては、250cd/m2であったのに対し、金添加石鹸1−1については、800cd/m2、白金添加石鹸1−2については、2040cd/m2、金・白金添加石鹸1−3については、2040cd/m2であった。これより、石鹸に金、白金又は金及び白金の混合物が含有されていると、石鹸の持つメディエーターZとしての能力が飛躍的に向上されることが確認された。
【0051】
(試験例2)
市販の石鹸に金箔、白金箔を加えた場合におけるXYによるZとしての活性酸素消去発光の変化を測定した。
【0052】
市販の石鹸としては、ミノン(登録商標)(山之内製薬株式会社製)(以下、「市販石鹸1」とする。)、白いせっけん(玉の肌石鹸株式会社製)(以下、「市販石鹸2」とする。)、黒石鹸(株式会社マックス製)(以下、「市販石鹸3」とする。)を用いた。
【0053】
市販石鹸1〜3は、それぞれ15mmφ、2mm厚の円盤ブロック(1.5g)とした。
【0054】
シャーレ1〜9を用意し、シャーレ1〜9のそれぞれに1−ブタノール1mlを入れた後、シャーレ1には前記円盤ブロック状の市販石鹸1を、シャーレ2には前記円盤ブロック状の市販石鹸1と薄片状の金箔四号色1mgを、シャーレ3には前記円盤ブロック状の市販石鹸1と薄片状の白金箔1mgを、シャーレ4には前記円盤ブロック状の市販石鹸2を、シャーレ5には前記円盤ブロック状の市販石鹸2と薄片状の金箔四号色1mgを、シャーレ6には前記円盤ブロック状の市販石鹸2と薄片状の白金箔1mgを、シャーレ7には前記円盤ブロック状の市販石鹸3を、シャーレ8には前記円盤ブロック状の市販石鹸3と薄片状の金箔四号色1mgを、シャーレ9には前記円盤ブロック状の市販石鹸3と薄片状の白金箔1mgを加えた。
【0055】
その後、試験例1と同様の方法により、XYによるZとしての活性酸素消去発光の輝度(cd/m2)を求めた。
【0056】
その結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】
表2より、市販の石鹸に金、白金を含有させても、石鹸の持つメディエーターZとしての能力を飛躍的に向上させることができることがわかった。
【0059】
(試験例3)
市販の石鹸に金箔、白金箔、銀箔、金箔と白金箔の合金箔を加えた場合におけるXYによるZとしての活性酸素消去発光の変化を測定した。
【0060】
シャーレ10〜18を用意し、シャーレ10〜18のそれぞれに1−ブタノール1mlを入れた後、シャーレ10には市販の石鹸2gのみを、シャーレ11には市販の石鹸2gと薄片状の黄金箔色(金99.50%、銀0.50%)1mgを、シャーレ12には市販の石鹸2gと薄片状の金箔四号色1mgを、シャーレ13には市販の石鹸2gと薄片状の金箔三歩色1mgを、シャーレ14には市販の石鹸2gと薄片状の金箔定色1mgを、シャーレ15には市販の石鹸2gと薄片状の白金箔1mgを、シャーレ16には市販の石鹸2gと薄片状の金及び白金の合金箔(金と白金の重量比=99:1)1mgを、シャーレ17には市販の石鹸2gと薄片状の金及び白金の合金箔(金と白金の重量比=90:10)1mgを、シャーレ18には市販の石鹸2gと薄片状の銀箔1mgを加えた。
【0061】
その後、試験例1と同様の方法により、XYによるZとしての活性酸素消去発光の輝度(cd/m2)を求めた。
【0062】
その結果を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】
表3より、市販の石鹸に金、白金、銀及びこれらの混合物を含有させても、石鹸の持つメディエーターZとしての能力を飛躍的に向上させることができることがわかった。
【0065】
【発明の効果】
本願発明の石鹸は、石鹸の持つメディエーターZとしての能力が飛躍的に向上されているため、効果的に活性酸素を消去することができることから、本願発明の石鹸を肌に使用すると、シミやそばかすがなくなり、皮膚の老化も抑制され、肌が白くなるという美白効果も期待できるという利点がある。
Claims (3)
- 金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物を含有してなることを特徴とする石鹸。
- 金、白金、銀のうちのいずれか一つ又は二つ以上の混合物の含有量は、総重量の0.008〜0.1重量%であることを特徴とする請求項1記載の石鹸。
- 金と白金の含有重量比は、白金1に対し、金が0.01〜100であることを特徴とする請求項1又は2記載の石鹸。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006193491A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Kose Corp | 美白剤、色素沈着抑制剤、α−MSH阻害剤及び皮膚外用剤 |
JP2006265105A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Sanshin Rubber Shokai:Kk | 金粉末を含有するシート状美容パック |
JP2011105917A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Hikaru Kunio | 固形石けん組成物の製造方法及び固形石けん組成物 |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002298203A patent/JP2004131611A/ja active Pending
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