JP2004129832A - マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】腕部又は脚部を安定して保持し、マッサージを施すことができるマッサージユニットを提供する。
【解決手段】対向する2つの側壁の間に上面と前後両端が開口して形成される凹部20と、該側壁面の側面に配置され膨張及び収縮可能な側面エアバック30とを具え、凹部に被施療者の腕部又は脚部を挿入し、側面エアバックの膨張と収縮を繰り返すことによって腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニット10において、側面エアバックは、凹部の一方の側壁面22にのみ配置され、凹部の底面には、指圧子駆動手段により出没する指圧子42が配置されており、側面エアバックを膨張させて、側面エアバックと側面エアバックが形成されていない側壁面24によって腕部又は脚部を挟んだ状態で、指圧子駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、被施療者の腕部又は脚部をマッサージするようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】対向する2つの側壁の間に上面と前後両端が開口して形成される凹部20と、該側壁面の側面に配置され膨張及び収縮可能な側面エアバック30とを具え、凹部に被施療者の腕部又は脚部を挿入し、側面エアバックの膨張と収縮を繰り返すことによって腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニット10において、側面エアバックは、凹部の一方の側壁面22にのみ配置され、凹部の底面には、指圧子駆動手段により出没する指圧子42が配置されており、側面エアバックを膨張させて、側面エアバックと側面エアバックが形成されていない側壁面24によって腕部又は脚部を挟んだ状態で、指圧子駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、被施療者の腕部又は脚部をマッサージするようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者の腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被施療者が腰掛けてマッサージを受ける椅子型のマッサージ機に脚部用のマッサージユニットを配置したものがある。
この種マッサージユニットとして、被施療者の脚部を挿入できる形状に形成された凹部の夫々の側壁面に夫々エアバックを配置し、エアバックの膨張と収縮を繰り返すことにより、脚部をマッサージするものがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、凹部の底面に指圧子を配置し、指圧子を出没させて、側面からだけでなく、底面からもマッサージを施せるようにしたマッサージユニットもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−95867号公報(第3−8頁、第1図)
【特許文献2】
特開平11−128289号公報(第4−8頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、凹部の両方の側壁面からエアバックを作用させる方式では、エアバックが膨張、収縮の際に凹部の側壁面から受ける応力を減少させるために、エアバックは側壁面に完全に接着されるのではなく、一部だけを接着し、ある程度自由に動ける状態になっている。従って、凹部に収容されたときの脚部の位置が不適切であると、エアバックが膨張したときに、両側のエアバックからの力によって脚部が押し出されてしまうことがあり、効率の良いマッサージ効果が得られない。
また、この状態で指圧子による指圧マッサージを施しても、脚部は安定して保持されていないから、指圧子が脚部に十分に届かず、効果の高いマッサージを施すことは困難であった。
【0005】
脚部を安定して保持するために、エアバックをより膨張力の大きいものに変えると、脚部への圧迫が強くなりすぎて、皮膚感度が低下し、指圧子による指圧マッサージ効果が却って低下する問題があった。
【0006】
本発明の目的は、腕部又は脚部を安定して保持し、マッサージを施すことができるマッサージユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のマッサージユニットは、
対向する2つの側壁の間に上面と前後両端が開口して形成される凹部と、該側壁面の側面に配置され膨張及び収縮可能な側面エアバックとを具え、凹部に被施療者の腕部又は脚部を挿入し、側面エアバックの膨張と収縮を繰り返すことによって腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニットにおいて、
側面エアバックは、凹部の一方の側壁面にのみ配置され、
凹部の底面には、指圧子駆動手段により出没する指圧子が配置されており、
側面エアバックを膨張させて、側面エアバックと側面エアバックが形成されていない側壁面によって腕部又は脚部を挟んだ状態で、指圧子駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、被施療者の腕部又は脚部をマッサージするようにした。
【0008】
側面エアバックが配置されていない側壁面に、側面エアバックを膨張させたときに、被施療者の腕部又は脚部が埋没する程度の弾力性を有する弾性部材を配備することが望ましい。
【0009】
さらに、凹部には、上開口面を縮小させる狭隘部を有することが望ましい。
【0010】
また、本発明のマッサージ機は、上記マッサージユニットを、被施療者の腰掛けるシート部の前方に配置したものである。
【0011】
【作用及び効果】
凹部の一方の側壁面にのみ側面エアバックを配備した構成では、側面エアバックを膨張させたとき、脚部又は腕部は、側面エアバックの力によって他方の側壁面に押しつけられるため、側面エアバックと側壁面に挟まれて安定して保持される。この状態で、施療指駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、効果的な指圧マッサージを施すことができる。
【0012】
また、側面エアバックが配備されていない側の側壁面に、適当な弾性力を有する弾性部材を配置することによって、側面エアバックを膨張させたときに、弾性部材に腕部又は脚部が埋没し、腕部又は脚部をより安定して保持することができる。
【0013】
さらに、凹部の上面開口に狭隘部を形成し、開口側を狭くすると、側面エアバックを膨張させたときに、腕部又は脚部が凹部から押し出されることは確実に防止される。
【0014】
本発明のマッサージ機によれば、被施療者は腰掛けた状態で脚部をマッサージユニットに挿入することにより、脚部が安定して保持され、脚部に効果的な指圧マッサージを受けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1に示すように、本発明のマッサージユニット(10)を椅子型マッサージ機(70)のシート部(72)の前方に配置した実施例について説明する。椅子型マッサージ機(70)は公知のものを用いることができる。例えば、椅子型マッサージ機(70)として、図1に示すように、椅子の背凭れ部(74)に左右一対の施療指(76)(76)を有するマッサージ機構(75)を配置したものを挙げることができる。マッサージ機構(75)は、背凭れ部(74)に沿って上下に昇降可能であり、施療指(76)(76)を互いに接近離間して被施療者に揉みマッサージを施したり、上下に揺動して叩きマッサージを施すことができる。
【0016】
マッサージ機(10)のシート部(72)には、連結フレーム(14)を介して、回動自在且つ任意の角度で位置決め可能にマッサージユニット(10)が配備される。
【0017】
マッサージユニット(10)は、図2に示すように、ユニット筺体(12)に被施療者の脚部(ふくらはぎ)を挿入する一対の凹部(20)(20)を形成し、凹部(20)(20)の各々に側面エアバック(30)と指圧子駆動手段(40)を配備して形成される。なお、以下では、指圧子駆動手段として、底面エアバック(40)を用いた例について説明するが、指圧子駆動手段はこれに限定されず、例えば、モータ等で駆動する機構としてもよい。
ユニット筺体(12)は、図2乃至図5に示すように、凹部(20)(20)の底面(26)(26)を構成する底壁(15)と、該底壁(15)の両端から上方に向けて平行に形成された第1側壁(16)(16)と、該第1側壁(16)(16)の間に第1側壁(16)(16)と対向するよう突設された第2側壁(18)とを具える。ユニット筺体(12)は樹脂等によって形成することができる。底壁(15)には、マッサージ機(70)に連繋する連結フレーム(14)が形成されている。
凹部(20)は、第1側壁(16)、第2側壁(18)及び底壁(15)によって形成され、凹部の上面、前後両端は開口している。
【0018】
凹部(20)には、第1側壁(16)又は第2側壁(18)の側壁面の一方に側面エアバック(30)が配備される。なお、図2では、夫々外側に位置する第1側壁(16)の側壁面(22)に沿うように側面エアバック(30)が取り付けられている。また、他方の側壁面(24)(図2では第2側壁(18)の側壁面)には後述する弾性部材(50)が張り付けられている。
【0019】
側面エアバック(30)は、ポリエチレン等から構成することができる。側面エアバック(30)は、側壁面(22)に完全に接着等を施すと、膨張、収縮の際に側面エアバック(30)の接着部分に応力が生じてしまうことがある。従って、図3、図4及び図6に示すように、可撓性のベルト(32)と側面エアバック(30)を一体に成形し、ベルト(32)の先端をユニット筺体(12)にネジ止め等して取り付けることが望ましい。
側面エアバック(30)は、チューブ(34)(図6参照)を介してエアポンプ(図示せず)に接続され、エアポンプからの空気の供給を受けて膨張する。
【0020】
弾性部材(50)は、側面エアバック(30)を膨張させたときに、被施療者の脚部が埋没する程度の弾性力を有するものを用いることが望ましく、ウレタン樹脂やスポンジ、発泡樹脂等から構成することができる。
【0021】
凹部(20)(20)の底面(26)(26)には、図3に示すように、底面エアバック(40)(40)が取り付けられている。底面エアバック(40)には、夫々ウレタン樹脂等からなる指圧子(42)が突設されている。指圧子(42)は、底面エアバック(40)と熱圧着することが望ましい。熱圧着によって、指圧子(42)は柔軟な状態で装着されるので、底面エアバック(40)が膨張したときに、被施療者の患部に指圧子(42)の全体がフィットし、患部の一部分のみを押圧するようなことはない。
底面エアバック(40)もチューブ(44)(図6参照)を介してエアポンプに接続される。
【0022】
上記マッサージユニット(10)は、布カバー(図示せず)で表面を覆い、連結フレーム(14)を介して図1に示すように、椅子型マッサージ機(70)に取り付けられる。この布カバーで覆うことにより、側面エアバック(30)は、側壁面(22)に接着等しなくても、凹部(20)内へ倒れることはなく、側壁面(22)に沿って保持される。
【0023】
被施療者が椅子型マッサージ機(70)に腰掛けた状態で、脚部(ふくらはぎ)を凹部(20)(20)に夫々挿入した状態で、側面エアバック(30)を膨張させると、被施療者の脚部(60)が、図6に示すように、側面エアバック(30)に押されて、弾性部材(50)に埋没して、安定した状態となる。従って、側面エアバック(30)によって脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうこともない。なお、弾性部材(50)は、柔軟な材質であるため、側面エアバック(30)と弾性部材(50)に脚部(60)が挟まれても、圧迫感もない。
【0024】
側面エアバック(30)を膨張させた状態で、底面エアバック(40)を膨張させると、図6に示すように、指圧子(42)が脚部(60)を指圧マッサージする。脚部(60)は側面エアバック(30)と弾性部材(50)に安定的に保持されているので、指圧子(42)の押圧力によって、脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうこともなく、効果的な指圧マッサージを施すことができる。
なお、指圧子(42)は、凹部(20)の幅方向に長い形状とし、底面エアバック(40)に熱圧着しているから、脚部(60)に局部的に強い押圧力が加わることがないので、被施療者が痛みを感じることもない。
【0025】
側面エアバック(30)と底面エアバック(40)を一定時間毎に、または、ランダムに膨張、収縮させることによって、揉みマッサージ、指圧マッサージを組み合わせたマッサージを施すことができる。
【0026】
図7及び図9は、本発明の異なる実施例を示している。
図7は、側面エアバック(30)と対向する側の側壁面(24)を、開口側が狭くなるように縮小させてた狭隘部(28)を具えるものである。具体的には、狭隘部(28)は、開口側に向けて突出するように傾斜させている。また、図9は、前記側壁面(24)だけでなく、側面エアバック(30)が装着される側の側壁面(22)も開口側に向けて突出するように傾斜させた狭隘部(28)を形成している。
このように、凹部(20)の側壁面(22)及び/又は側壁面(24)の開口側に狭隘部(28)を形成することによって、図8及び図9に示すように、側面エアバック(30)を膨張させても、脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうことはなく、安定して保持することができる。
【0027】
なお、さらなる脚部(60)の安定保持を図るために、側壁面(24)に上記実施例と同様に弾性部材(50)を配備してもよい。
また、狭隘部(28)の形状は、上記に限定されず、例えば、側壁面(22)の開口側に突部を形成するようにしてもよい。
【0028】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0029】
例えば、上記実施例では、椅子型マッサージ機(70)にマッサージユニット(10)を装着した例について説明したが、マッサージユニット(10)を単独で使用することもできる。また、本発明のマッサージユニット(10)は、上記実施例に示した脚部だけでなく、被施療者の腕部や足先にマッサージを施すユニットとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージユニットを装着した椅子型マッサージ機の斜視図である。
【図2】マッサージユニットの斜視図である。
【図3】マッサージユニットの正面図である。
【図4】マッサージユニットの底面図である。
【図5】マッサージユニットの側面図である。
【図6】マッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【図7】本発明の異なるマッサージユニットの底面図である。
【図8】図7のマッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【図9】本発明のさらに異なるマッサージユニットの底面図である。
【図10】図9のマッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
(10) マッサージユニット
(20) 凹部
(22) 側壁面
(24) 側壁面
(26) 底面
(30) 側面エアバック
(40) 底面エアバック
(42) 指圧子
(50) 弾性部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者の腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被施療者が腰掛けてマッサージを受ける椅子型のマッサージ機に脚部用のマッサージユニットを配置したものがある。
この種マッサージユニットとして、被施療者の脚部を挿入できる形状に形成された凹部の夫々の側壁面に夫々エアバックを配置し、エアバックの膨張と収縮を繰り返すことにより、脚部をマッサージするものがある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、凹部の底面に指圧子を配置し、指圧子を出没させて、側面からだけでなく、底面からもマッサージを施せるようにしたマッサージユニットもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−95867号公報(第3−8頁、第1図)
【特許文献2】
特開平11−128289号公報(第4−8頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、凹部の両方の側壁面からエアバックを作用させる方式では、エアバックが膨張、収縮の際に凹部の側壁面から受ける応力を減少させるために、エアバックは側壁面に完全に接着されるのではなく、一部だけを接着し、ある程度自由に動ける状態になっている。従って、凹部に収容されたときの脚部の位置が不適切であると、エアバックが膨張したときに、両側のエアバックからの力によって脚部が押し出されてしまうことがあり、効率の良いマッサージ効果が得られない。
また、この状態で指圧子による指圧マッサージを施しても、脚部は安定して保持されていないから、指圧子が脚部に十分に届かず、効果の高いマッサージを施すことは困難であった。
【0005】
脚部を安定して保持するために、エアバックをより膨張力の大きいものに変えると、脚部への圧迫が強くなりすぎて、皮膚感度が低下し、指圧子による指圧マッサージ効果が却って低下する問題があった。
【0006】
本発明の目的は、腕部又は脚部を安定して保持し、マッサージを施すことができるマッサージユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のマッサージユニットは、
対向する2つの側壁の間に上面と前後両端が開口して形成される凹部と、該側壁面の側面に配置され膨張及び収縮可能な側面エアバックとを具え、凹部に被施療者の腕部又は脚部を挿入し、側面エアバックの膨張と収縮を繰り返すことによって腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニットにおいて、
側面エアバックは、凹部の一方の側壁面にのみ配置され、
凹部の底面には、指圧子駆動手段により出没する指圧子が配置されており、
側面エアバックを膨張させて、側面エアバックと側面エアバックが形成されていない側壁面によって腕部又は脚部を挟んだ状態で、指圧子駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、被施療者の腕部又は脚部をマッサージするようにした。
【0008】
側面エアバックが配置されていない側壁面に、側面エアバックを膨張させたときに、被施療者の腕部又は脚部が埋没する程度の弾力性を有する弾性部材を配備することが望ましい。
【0009】
さらに、凹部には、上開口面を縮小させる狭隘部を有することが望ましい。
【0010】
また、本発明のマッサージ機は、上記マッサージユニットを、被施療者の腰掛けるシート部の前方に配置したものである。
【0011】
【作用及び効果】
凹部の一方の側壁面にのみ側面エアバックを配備した構成では、側面エアバックを膨張させたとき、脚部又は腕部は、側面エアバックの力によって他方の側壁面に押しつけられるため、側面エアバックと側壁面に挟まれて安定して保持される。この状態で、施療指駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、効果的な指圧マッサージを施すことができる。
【0012】
また、側面エアバックが配備されていない側の側壁面に、適当な弾性力を有する弾性部材を配置することによって、側面エアバックを膨張させたときに、弾性部材に腕部又は脚部が埋没し、腕部又は脚部をより安定して保持することができる。
【0013】
さらに、凹部の上面開口に狭隘部を形成し、開口側を狭くすると、側面エアバックを膨張させたときに、腕部又は脚部が凹部から押し出されることは確実に防止される。
【0014】
本発明のマッサージ機によれば、被施療者は腰掛けた状態で脚部をマッサージユニットに挿入することにより、脚部が安定して保持され、脚部に効果的な指圧マッサージを受けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1に示すように、本発明のマッサージユニット(10)を椅子型マッサージ機(70)のシート部(72)の前方に配置した実施例について説明する。椅子型マッサージ機(70)は公知のものを用いることができる。例えば、椅子型マッサージ機(70)として、図1に示すように、椅子の背凭れ部(74)に左右一対の施療指(76)(76)を有するマッサージ機構(75)を配置したものを挙げることができる。マッサージ機構(75)は、背凭れ部(74)に沿って上下に昇降可能であり、施療指(76)(76)を互いに接近離間して被施療者に揉みマッサージを施したり、上下に揺動して叩きマッサージを施すことができる。
【0016】
マッサージ機(10)のシート部(72)には、連結フレーム(14)を介して、回動自在且つ任意の角度で位置決め可能にマッサージユニット(10)が配備される。
【0017】
マッサージユニット(10)は、図2に示すように、ユニット筺体(12)に被施療者の脚部(ふくらはぎ)を挿入する一対の凹部(20)(20)を形成し、凹部(20)(20)の各々に側面エアバック(30)と指圧子駆動手段(40)を配備して形成される。なお、以下では、指圧子駆動手段として、底面エアバック(40)を用いた例について説明するが、指圧子駆動手段はこれに限定されず、例えば、モータ等で駆動する機構としてもよい。
ユニット筺体(12)は、図2乃至図5に示すように、凹部(20)(20)の底面(26)(26)を構成する底壁(15)と、該底壁(15)の両端から上方に向けて平行に形成された第1側壁(16)(16)と、該第1側壁(16)(16)の間に第1側壁(16)(16)と対向するよう突設された第2側壁(18)とを具える。ユニット筺体(12)は樹脂等によって形成することができる。底壁(15)には、マッサージ機(70)に連繋する連結フレーム(14)が形成されている。
凹部(20)は、第1側壁(16)、第2側壁(18)及び底壁(15)によって形成され、凹部の上面、前後両端は開口している。
【0018】
凹部(20)には、第1側壁(16)又は第2側壁(18)の側壁面の一方に側面エアバック(30)が配備される。なお、図2では、夫々外側に位置する第1側壁(16)の側壁面(22)に沿うように側面エアバック(30)が取り付けられている。また、他方の側壁面(24)(図2では第2側壁(18)の側壁面)には後述する弾性部材(50)が張り付けられている。
【0019】
側面エアバック(30)は、ポリエチレン等から構成することができる。側面エアバック(30)は、側壁面(22)に完全に接着等を施すと、膨張、収縮の際に側面エアバック(30)の接着部分に応力が生じてしまうことがある。従って、図3、図4及び図6に示すように、可撓性のベルト(32)と側面エアバック(30)を一体に成形し、ベルト(32)の先端をユニット筺体(12)にネジ止め等して取り付けることが望ましい。
側面エアバック(30)は、チューブ(34)(図6参照)を介してエアポンプ(図示せず)に接続され、エアポンプからの空気の供給を受けて膨張する。
【0020】
弾性部材(50)は、側面エアバック(30)を膨張させたときに、被施療者の脚部が埋没する程度の弾性力を有するものを用いることが望ましく、ウレタン樹脂やスポンジ、発泡樹脂等から構成することができる。
【0021】
凹部(20)(20)の底面(26)(26)には、図3に示すように、底面エアバック(40)(40)が取り付けられている。底面エアバック(40)には、夫々ウレタン樹脂等からなる指圧子(42)が突設されている。指圧子(42)は、底面エアバック(40)と熱圧着することが望ましい。熱圧着によって、指圧子(42)は柔軟な状態で装着されるので、底面エアバック(40)が膨張したときに、被施療者の患部に指圧子(42)の全体がフィットし、患部の一部分のみを押圧するようなことはない。
底面エアバック(40)もチューブ(44)(図6参照)を介してエアポンプに接続される。
【0022】
上記マッサージユニット(10)は、布カバー(図示せず)で表面を覆い、連結フレーム(14)を介して図1に示すように、椅子型マッサージ機(70)に取り付けられる。この布カバーで覆うことにより、側面エアバック(30)は、側壁面(22)に接着等しなくても、凹部(20)内へ倒れることはなく、側壁面(22)に沿って保持される。
【0023】
被施療者が椅子型マッサージ機(70)に腰掛けた状態で、脚部(ふくらはぎ)を凹部(20)(20)に夫々挿入した状態で、側面エアバック(30)を膨張させると、被施療者の脚部(60)が、図6に示すように、側面エアバック(30)に押されて、弾性部材(50)に埋没して、安定した状態となる。従って、側面エアバック(30)によって脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうこともない。なお、弾性部材(50)は、柔軟な材質であるため、側面エアバック(30)と弾性部材(50)に脚部(60)が挟まれても、圧迫感もない。
【0024】
側面エアバック(30)を膨張させた状態で、底面エアバック(40)を膨張させると、図6に示すように、指圧子(42)が脚部(60)を指圧マッサージする。脚部(60)は側面エアバック(30)と弾性部材(50)に安定的に保持されているので、指圧子(42)の押圧力によって、脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうこともなく、効果的な指圧マッサージを施すことができる。
なお、指圧子(42)は、凹部(20)の幅方向に長い形状とし、底面エアバック(40)に熱圧着しているから、脚部(60)に局部的に強い押圧力が加わることがないので、被施療者が痛みを感じることもない。
【0025】
側面エアバック(30)と底面エアバック(40)を一定時間毎に、または、ランダムに膨張、収縮させることによって、揉みマッサージ、指圧マッサージを組み合わせたマッサージを施すことができる。
【0026】
図7及び図9は、本発明の異なる実施例を示している。
図7は、側面エアバック(30)と対向する側の側壁面(24)を、開口側が狭くなるように縮小させてた狭隘部(28)を具えるものである。具体的には、狭隘部(28)は、開口側に向けて突出するように傾斜させている。また、図9は、前記側壁面(24)だけでなく、側面エアバック(30)が装着される側の側壁面(22)も開口側に向けて突出するように傾斜させた狭隘部(28)を形成している。
このように、凹部(20)の側壁面(22)及び/又は側壁面(24)の開口側に狭隘部(28)を形成することによって、図8及び図9に示すように、側面エアバック(30)を膨張させても、脚部(60)が凹部(20)から押し出されてしまうことはなく、安定して保持することができる。
【0027】
なお、さらなる脚部(60)の安定保持を図るために、側壁面(24)に上記実施例と同様に弾性部材(50)を配備してもよい。
また、狭隘部(28)の形状は、上記に限定されず、例えば、側壁面(22)の開口側に突部を形成するようにしてもよい。
【0028】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0029】
例えば、上記実施例では、椅子型マッサージ機(70)にマッサージユニット(10)を装着した例について説明したが、マッサージユニット(10)を単独で使用することもできる。また、本発明のマッサージユニット(10)は、上記実施例に示した脚部だけでなく、被施療者の腕部や足先にマッサージを施すユニットとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージユニットを装着した椅子型マッサージ機の斜視図である。
【図2】マッサージユニットの斜視図である。
【図3】マッサージユニットの正面図である。
【図4】マッサージユニットの底面図である。
【図5】マッサージユニットの側面図である。
【図6】マッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【図7】本発明の異なるマッサージユニットの底面図である。
【図8】図7のマッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【図9】本発明のさらに異なるマッサージユニットの底面図である。
【図10】図9のマッサージユニットのエアバックを膨張させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
(10) マッサージユニット
(20) 凹部
(22) 側壁面
(24) 側壁面
(26) 底面
(30) 側面エアバック
(40) 底面エアバック
(42) 指圧子
(50) 弾性部材
Claims (8)
- 対向する2つの側壁の間に上面と前後両端が開口して形成される凹部と、該側壁面の側面に配置され膨張及び収縮可能な側面エアバックとを具え、凹部に被施療者の腕部又は脚部を挿入し、側面エアバックの膨張と収縮を繰り返すことによって腕部又は脚部にマッサージを施すマッサージユニットにおいて、
側面エアバックは、凹部の一方の側壁面にのみ配置され、
凹部の底面には、指圧子駆動手段により出没する指圧子が配置されており、
側面エアバックを膨張させて、側面エアバックと側面エアバックが形成されていない側壁面によって腕部又は脚部を挟んだ状態で、指圧子駆動手段を動作させて指圧子を出没させることにより、被施療者の腕部又は脚部をマッサージするようにしたことを特徴とするマッサージユニット。 - 側面エアバックが配置されていない側壁面には、側面エアバックを膨張させたときに、被施療者の腕部又は脚部が埋没する程度の弾力性を有する弾性部材が配備される請求項1に記載のマッサージユニット。
- 凹部は、上開口面を縮小させる狭隘部を有する請求項1又は請求項2に記載のマッサージユニット。
- 側面エアバックが配置されていない側壁面は、凹部の幅が開口側に向けて狭くなるように傾斜している請求項3に記載のマッサージユニット。
- 指圧子駆動手段は、凹部の底面に配置された底面エアバックであって、該底面エアバックには、被施療者に指圧を施す指圧子が突設されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載のマッサージユニット。
- 指圧子は、凹部の幅方向に長く、凹部の長さ方向に短い形状である請求項5に記載のマッサージユニット。
- 指圧子は、底面エアバックに熱圧着されて、一体となっている請求項5又は請求項6に記載のマッサージユニット。
- 請求項1乃至請求項7の何れかに記載のマッサージユニットを椅子の被施療者の腰掛けるシート部の前方に配置したことを特徴とするマッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297033A JP2004129832A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002297033A JP2004129832A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004129832A true JP2004129832A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32286834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002297033A Withdrawn JP2004129832A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004129832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101829008B (zh) * | 2009-01-29 | 2013-01-02 | 松下电器产业株式会社 | 空气按摩机及按摩椅 |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297033A patent/JP2004129832A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101829008B (zh) * | 2009-01-29 | 2013-01-02 | 松下电器产业株式会社 | 空气按摩机及按摩椅 |
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