JP2004128953A - 監視カメラシステムと監視画像伝送方法 - Google Patents

監視カメラシステムと監視画像伝送方法 Download PDF

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Kenji Tokuda
徳田 憲治
Masaaki Sato
佐藤 正章
Hideo Oi
尾井 秀朗
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】専用回線に障害が発生した時でも、専用回線より低速の予備回線を用いて監視を継続することができる監視カメラシステムを提供する。
【解決手段】監視カメラ1と、この監視カメラ1が撮影した画像データを圧縮して圧縮画像を生成する画像圧縮手段10と、圧縮画像を伝送する画像伝送手段14と、画像伝送手段14に障害が発生したとき、画像伝送手段14に代えて圧縮画像を伝送する予備画像伝送手段15とを設け、予備画像伝送手段15が圧縮画像を伝送するとき、その圧縮画像の圧縮率を、予備画像伝送手段15の伝送容量に合わせて変更するようにしている。画像伝送手段14に障害が発生し、低速の予備画像伝送手段15に画像データの伝送経路を切り替えた場合でも、圧縮画像の圧縮率が上昇して、伝送すべき画像データのデータ量が減少するため、監視を途切れずに続けることができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視カメラの映像を遠隔地に伝送してモニタする監視カメラシステムと、その監視画像伝送方法に関し、特に、伝送路での障害発生に対処できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遠隔監視システムでは、被監視機器の状態を示すデータを、専用回線を使って監視センターに伝送し、監視者がセンターの表示盤に表示されたデータに基づいて被監視機器の遠隔制御を実施する形態が知られている。監視カメラシステムでも、同様に、監視地域に設置された監視カメラの映像を、専用回線を使って監視センターに伝送する形態が存在している。
しかし、こうしたシステムでは、専用回線に障害が発生すると、監視センターに送られるデータや映像が途絶えてしまう。こうした伝送路の障害発生に対処するため、下記に示す特許文献1には、被監視機器のデータを伝送する専用回線のバックアップ用に公衆回線を利用し、専用回線に障害が発生したとき、公衆回線に切り替えて被監視機器のデータをセンターに伝送する監視システムが開示されている。
【0003】
この監視システムは、図7に示すように、被監視機器が設置された複数の子局501、506、507と、各子局から被監視機器のデータを収集する親局(監視センター)500とから成り、各子局の間、及び子局と親局との間(図7では、子局501と子局506との間だけについて例示している)がそれぞれ専用回線503と公衆回線504とで接続され、この回線接続を切り替える切替装置502、505を備えている。
例えば、子局501と子局506との間の専用回線503に障害が発生すると、子局501が障害を検出して親局500に通知し、親局500から回線切替の指令を受けて、切替装置502、505が、子局501と子局506との間の回線を専用回線502から公衆回線504に切り替える。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−18683号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の二重化した伝送経路を持つ監視システムは、伝送する監視情報の伝送量が少ない場合には適用できるが、複数の監視カメラの画像を同時に送信するような監視システムでは、専用線から予備回線である一般公衆回線に切り替えたとき、予備回線の通信容量が問題になる。
例えば、専用回線として通信容量が100MbpsのLANケーブルを用いてMPEG2でエンコードされた1チャネル(ch)当たり6Mbpsの監視画像を10ch同時に監視する監視カメラシステムの場合、予備回線として8MbpsのADSLを用いたとしても監視できる画像は一つだけであり、監視端末が複数あっても、それぞれに別の画面を映し出すことはできない。
そのため、障害発生時に低速の予備回線を用いて監視画像を送信する場合には、監視できるch数が減ってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、専用回線に障害が発生した時でも、専用回線より低速の予備回線を用いて監視を継続することができる監視カメラシステムを提供し、また、その監視画像伝送方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の監視カメラシステムでは、監視カメラと、この監視カメラが撮影した画像データを圧縮して圧縮画像を生成する画像圧縮手段と、この圧縮画像を伝送する画像伝送手段と、画像伝送手段に障害が発生したとき、画像伝送手段に代えて圧縮画像を伝送する予備画像伝送手段とを設け、予備画像伝送手段が圧縮画像を伝送するとき、その圧縮画像の圧縮率を、予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更するようにしている。
この監視カメラシステムでは、画像伝送手段に障害が発生し、低速の予備画像伝送手段に画像データの伝送経路を切り替えた場合でも、圧縮画像の圧縮率が上昇して、伝送すべき画像データのデータ量が減少するため、全てのchの画像を途切れさせずに、監視することができる。
【0008】
また、本発明の監視カメラシステムでは、監視カメラと、この監視カメラが撮影した画像データを圧縮して圧縮画像を生成する画像圧縮手段と、この圧縮画像を伝送する画像伝送手段と、この圧縮画像の圧縮率を変更する圧縮制御手段と、圧縮率が変更された圧縮画像を伝送する予備画像伝送手段と、画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方から圧縮画像を受信して、その一方を表示用に選択する画像受信手段とを設け、圧縮制御手段は、圧縮画像の圧縮率を予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更し、画像受信手段は、画像伝送手段に障害が発生したとき、予備画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択し、それ以外は画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択するように構成している。
この監視カメラシステムでは、画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方を用いて圧縮画像を伝送し、受信側は、普段は画像伝送手段で伝送された画像を選択して表示し、この画像伝送手段に障害が発生すると、予備画像伝送手段で伝送されている画像を選択して表示する。そのため、画像伝送手段の障害発生時に、受信側は、予備画像伝送手段で受信している画像に切り替えることができ、障害発生から監視再開までの時間を短縮することができる。
【0009】
また、本発明では、監視カメラが撮影した画像データを圧縮し、画像伝送手段及び予備画像伝送手段を用いて伝送する監視画像伝送方法において、画像データを圧縮した圧縮画像を画像伝送手段により伝送し、この画像伝送手段に障害が発生したとき、圧縮画像の圧縮率を予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更し、画像伝送手段に代えて予備画像伝送手段を用いて、この圧縮画像を伝送するようにしている。
こうしたことにより、低速の予備画像伝送手段に画像データの伝送経路を切り替えた場合でも、圧縮画像の圧縮率が上昇して、伝送すべき画像データのデータ量が減少するため、画像を途切れることなく伝送することができる。
【0010】
また、本発明では、監視カメラが撮影した画像データを圧縮し、画像伝送手段及び予備画像伝送手段を用いて伝送する監視画像伝送方法において、画像データを圧縮した圧縮画像を画像伝送手段で伝送するとともに、この圧縮画像の圧縮率を予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更した圧縮画像を予備画像伝送手段で伝送し、画像受信側は、画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方から圧縮画像を受信して、画像伝送手段に障害が発生したときは、予備画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択し、それ以外は画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択するようにしている。
この場合、受信側では、画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方を用いて圧縮画像を受信し、画像伝送手段に障害が発生していなければ、画像伝送手段で伝送された画像を選択して表示し、画像伝送手段に障害が発生したときは、予備画像伝送手段で伝送された画像を選択して表示する。そのため、障害が発生してから、監視が再開されるまでの時間を短縮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムは、図1に示すように、複数台の監視カメラ1と、監視カメラ1の画像を圧縮符号化して伝送手段14または予備伝送手段15により伝送する伝送経路切替装置2と、伝送された画像を受信して配信手段16により配信する画像配信装置3と、配信された画像を表示する複数の監視手段17とを備えている。
また、伝送経路切替装置2は、監視カメラ1の画像を圧縮符号化する画像圧縮手段10と、伝送手段14の障害発生を検出する障害検出手段12と、障害検出手段12の検出結果に基づいて圧縮符号化の圧縮率を制御する圧縮率制御手段11と、伝送手段14に障害が発生したときに予備伝送手段15への切り替えを行う伝送路切替手段13とを備えている。
【0012】
画像圧縮手段10は、監視カメラ1の出力画像を圧縮符号化する。画像圧縮手段10が用いる圧縮方法としては、監視カメラの画像が静止画であれば、JPEGやWaveletなどを用い、動画であればMotionJPEG、MPEG2、MPEG4などを用いる。また、ここで示した以外にも多くの圧縮符号化方法があり、それらを用いることもできる。
圧縮率制御手段11は、図2(a)に模式的に示すように、伝送手段14及び予備伝送手段15のそれぞれにおける伝送容量と圧縮率とが記述された圧縮率テーブル20(なお、図2(a)では、伝送容量及び圧縮率を定性的に表現しているが、実際の圧縮率テーブルでは、該当する数値が記述される)を備えており、この圧縮率テーブル20に設定された圧縮率に基づいて画像圧縮手段10が行う画像圧縮の圧縮率を制御する。
【0013】
この圧縮率テーブル20に設定する圧縮率は、次のように計算することができる。
chに対して優先度を設定すること無く、全てのchに同じ圧縮率を設定する場合では、チャネル数と、伝送手段の伝送容量と、圧縮を行わない場合の1チャネル当たりに必要な伝送容量とから、圧縮率は(数1)によって計算することができる。
Figure 2004128953
(数1)から明らかなように、伝送容量の大きい伝送手段14を用いる場合の圧縮率は低く、伝送容量の小さい予備伝送手段15を用いる場合の圧縮率は高くなる。
【0014】
また、圧縮率は、統計多重の方法を用いて、監視カメラ毎に動的に設定することもできる。統計多重では、各監視カメラ画像が必要とする帯域幅や、監視カメラの優先度を考慮して、限られた伝送容量を分配する。動きの激しい画像や優先度の高い監視カメラの画像には多くの帯域を割り当て、一方、動きの少ない画像や優先度の低い監視カメラの画像には少ない帯域を割り当てて、全体としての出力は一定速度に保つ。こうすることにより、伝送容量溢れを防止し、かつ、伝送容量の無駄を少なくすることができる。
【0015】
いま、監視カメラ画像に優先度を設定して、圧縮率を監視カメラ毎に設定するものとする。このとき、j番目の監視カメラの圧縮率を“圧縮率j”、i番目の監視カメラの優先度を“Yi”とすると、
Figure 2004128953
となる。(数2)に示すように、優先度の高いカメラ画像だけを高画質で伝送することができる。
【0016】
伝送経路が予備伝送手段15に切り替わった場合には、(数2)中の伝送容量が小さくなるため、圧縮率が大きくなり、全体として必要とする伝送容量も低下する。優先度が変化すれば、圧縮率も変化するが、統計多重の効果により、全体として必要となる伝送容量は変化しない。この場合、圧縮率制御手段11は、図2(b)に示すような圧縮率テーブル21を保持することとなる(なお、図2(b)では、伝送容量、優先度及び圧縮率を定性的に表現しているが、実際の圧縮率テーブルでは、該当する数値が記述される)。
【0017】
圧縮率制御手段11は、障害検出手段12から伝送手段14に障害が発生したことを通知されると、画像圧縮手段10の設定を変更し、圧縮率テーブルに設定された圧縮率に従って、圧縮率を変更する(圧縮率を上げる)。その後、障害検出手段12が伝送手段14の復旧を通知すると、画像圧縮手段10の圧縮率の設定を障害発生前のものに戻す(圧縮率を下げる)。
また、圧縮率変更の際、圧縮率に応じて圧縮方法を変更しても良い。例えば、伝送手段14を用いて伝送する場合は、高画質画像の伝送に適したMPEG2を用いて圧縮し、予備伝送手段15で伝送する場合は、狭帯域での伝送に適したMPEG4を用いた圧縮を行う。こうすることで、画像の伝送を効率良く行うことができる。
【0018】
障害検出手段12は、伝送手段14において画像伝送の不可能な状況が発生したことを検出する。具体的な検出方法としては、伝送手段14がIP(InternetProtocol)を用いている場合であれば、伝送手段14の両端の機器(伝送経路切替装置2及び画像配信装置3)でICMP(Internet Control Message Protocol)のエコーメッセージ、エコー応答メッセージを交換することで障害発生を確認することができる。この場合、伝送経路切替装置2からエコーメッセージを送信し、エコーメッセージを受信した画像配信装置3がエコー応答メッセージを返信するようにする。そして、エコーメッセージ送信後、一定の時間、エコー応答メッセージを受信できなかった場合は、障害発生と判断する。
【0019】
また、一般に回線の障害は、正常時と障害発生時とで回線に流れる信号の特徴が違うことを用いて検出したり、また、回線の両端でメッセージの交換を行う方法で検出したりすることができ、この監視カメラシステムでは、これらの検出方法のどれを用いることも可能である。
伝送経路切替手段13は、監視カメラ側から入力された圧縮画像データを、伝送手段14の障害が検出されていない場合は、伝送手段14に、伝送手段14の障害が検出されている場合は、予備伝送手段15に出力する。伝送経路切替手段13は、例えばルータなどを用いて、障害通知があった場合に、ルータ内部のルーティングテーブルを更新することなどで実現することができる。
【0020】
画像配信装置3の配信手段16は、圧縮画像を受信し、監視手段17が要求する画像を提供する。これにより、同じ監視カメラ1の画像を監視する複数の監視手段17が個別にデータを伝送することを防ぎ、回線の有効利用を図ることができる。
配信手段16は、例えばWEBサーバの形式を取ることができる。監視手段17が、監視カメラに対応するWEBページにアクセスすることで、監視を行うことができる。また、配信手段16への要求が多い場合、マルチキャストによる配信を行うことで監視手段17側のネットワーク負荷を軽減することもできる。
【0021】
監視手段17は、配信手段16から受信した圧縮画像を伸張し、画面に表示する。監視手段17は、画像データの伸張を行う伸張装置と画面表示を行うモニタとを組み合わせて利用する。また、伸張と画面表示の両方をパーソナルコンピュータ(PC)を用いて実現することもできる。
また、圧縮画像の伸張を監視手段17が担当することとしたが、圧縮画像の伸張は配信手段16が行ってもよい。
【0022】
次に、この監視カメラシステムの動作について説明する。
監視カメラ1の出力は画像圧縮手段10によって圧縮され、伝送手段14に障害がない場合は伝送手段14を経由して、また、伝送手段14に障害がある場合は予備伝送手段15を経由して、画像配信装置3に伝送される。監視手段17は、画像配信装置3に接続し、監視したいカメラを指定することで、画像を得る事ができる。
【0023】
図3のフロー図は、伝送手段14の障害を検出して、伝送手段を切り替える場合の処理手順を示している。
伝送手段14に障害が発生していない場合、障害検出手段12は、伝送手段14の状態を監視し、障害の発生を監視する(ステップ100)。伝送手段14に障害が発生すると、障害検出手段12は、まず圧縮率制御手段11に障害を通知し(ステップ101)、圧縮率テーブル20に設定された圧縮率に従い、画像圧縮手段10の圧縮率を上げる(ステップ102)。次に伝送経路切替手段13に障害の発生を通知し(ステップ103)、伝送経路を伝送手段14から予備伝送手段15に切り替える(ステップ104)。伝送手段14に障害が発生している場合、障害検出手段12は、伝送手段14の復旧を監視する(ステップ105)。伝送手段14が復旧すると、障害検出手段12は、まず伝送経路切替手段13に伝送手段14の復旧を通知し(ステップ106)、伝送経路を予備伝送手段15から伝送手段14に切り替える(ステップ107)。次に圧縮率制御手段11に伝送手段14の復旧を通知し(ステップ108)、画像圧縮手段10の圧縮率を元に戻す(ステップ109)。
このように、障害の発生時には圧縮率制御の後、伝送経路切替を行い、障害の復旧時には、順番を逆にして、伝送経路切替の後、圧縮率制御を行うことにより、予備伝送手段15に低圧縮の大きなサイズの画像が送信されることを防いでいる。
【0024】
図6(a)は、この監視カメラシステムにおける障害発生から監視再開までのタイミングチャートを示している。伝送手段15の障害発生(300)により監視手段19の監視は中断(303)する。障害検出手段12は伝送手段15に発生した障害を検出(301)し、伝送路切替手段13は伝送手段を予備伝送手段15に切り替える。この切替完了(302)に伴って監視手段19の監視が再開(304)される。従って、監視中断(303)から監視再開(304)までの矢印で示す期間だけ監視は途切れるが、その後は予備伝送手段15を使って監視が継続される。
このように、本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムでは、伝送する圧縮画像の圧縮率を伝送経路によって変化させることで、伝送手段14に障害が発生した時でも、低速の予備伝送手段15を用いて監視を継続することができる。
【0025】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、障害発生時に監視が途切れる期間を短縮した監視カメラシステムについて説明する。
この監視カメラシステムは、図4に示すように、複数台の監視カメラ1と、監視カメラ1の画像を圧縮符号化して伝送手段14及び予備伝送手段15の両方を使って伝送する伝送経路二重化装置4と、一方の伝送手段から受信した画像を選択して配信する画像配信装置5と、画像を表示する複数の監視手段17とを備えている。
【0026】
また、伝送経路二重化装置4は、監視カメラ1の画像を圧縮符号化する画像圧縮手段10と、圧縮画像データを複製する画像複製手段18と、圧縮画像データをさらに高い圧縮率で再圧縮する圧縮制御手段19とを備えている。
また、画像配信装置5は、伝送手段14の障害発生を検出する障害検出手段12と、障害検出手段12の検出結果に基づいて伝送手段14または予備伝送手段15の一方から受信した画像を監視手段17に配信する配信手段16とを備えている。
【0027】
このうち、監視カメラ1、画像圧縮手段10、障害検出手段12、伝送手段14、予備伝送手段15及び監視手段17は、第1の実施形態(図1)で説明したものと同じである。
画像複製手段18は、受信した圧縮画像データを複製し、一方を伝送手段14を通じて画像配信装置5の配信手段16に伝送し、他方を圧縮制御手段19に出力する。
【0028】
圧縮制御手段19は、画像圧縮手段10によって圧縮された圧縮画像を伸張し、画像の画質や間引き率を変更して、更に高い圧縮率で再圧縮し、この圧縮画像を予備伝送手段15を使って画像配信装置5の配信手段16に伝送する。このとき、圧縮制御手段19は、第1の実施形態の監視カメラシステムの場合と同様に、圧縮方法の変換を行っても良い。
画像配信装置5の配信手段16は、圧縮画像を受信し、監視手段17が要求する画像を提供する。配信手段16は、伝送手段14及び予備伝送手段15を経由して送られて来る圧縮画像を受信し、伝送手段14を経由して受信した画像を監視手段17に配信する。
配信手段16は、障害検出手段12が伝送手段14の障害を検出した場合に、予備伝送手段15を経由して受信した画像を配信するように切り替える。
【0029】
次に、この監視カメラシステムの動作について説明する。
監視カメラ1の出力は、画像圧縮手段10で圧縮されて伝送手段14から、また、圧縮制御手段19でさらに圧縮されて予備伝送手段15から、それぞれ伝送され、こうして、画像データは、2種類の圧縮率で圧縮されて、伝送手段14及び予備伝送手段15により同時に画像配信装置5に伝送される。画像配信装置5の配信手段16は、受信できた画像の中から一方の伝送手段で伝送された画像データを選択して監視手段17に配信する。
【0030】
図5のフロー図は、画像配信装置5が配信する画像を切り替えるときの処理手順を示している。
障害検出手段12は、伝送手段14の状態を監視し(ステップ200)、障害が発生すると、配信手段16に障害を通知する(ステップ201)。通知を受信した配信手段16は、監視手段17に配信する画像を、予備伝送手段15から受信した画像に切り替える(ステップ202)。障害検出手段12が伝送手段14の復旧を検出した場合は(ステップ203)、配信手段16に復旧を通知し(ステップ204)、配信手段16は、監視手段17に配信する画像を元に戻す(ステップ205)。
【0031】
図6(b)は、この監視カメラシステムにおける障害発生から監視再開までのタイミングチャートを示している。
伝送手段15の障害発生(400)により監視手段19の監視は中断(403)するが、この監視カメラシステムでは、画像配信装置5が常に予備伝送手段15経由で圧縮画像を受信しているので、障害検出手段12が伝送手段15の障害を検出(401)した時点で、予備伝送手段15経由の受信画像を配信し、監視手段19の監視を再開(404)することができる。従って、監視中断(403)から監視再開(404)までの矢印で示す期間だけ監視は途切れるが、この期間は、第1の実施形態の場合(図6(a))に比べて短い。
このように、本発明の第2の実施形態における監視カメラシステムでは、予備伝送手段を用いて常に圧縮画像を送信することで、障害発生(監視中断)から監視再開までの時間を短縮することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の監視カメラシステムでは、予備回線で伝送する圧縮画像の圧縮率を予備回線の伝送容量に応じて変更しているため、専用回線に障害が発生し、専用回線より伝送容量が小さい予備回線で監視画像を伝送する場合でも、画像が途切れること無く、監視を継続することができる。
また、専用回線と予備回線との両方を使用し、圧縮画像を二重化して伝送するシステムでは、専用回線に障害が発生したとき、予備回線から受信している画像に切り替えて監視を続けることができるので、障害発生から監視再開までの時間を短縮することができる。
【0033】
また、本発明の監視画像伝送方法では、予備回線で伝送する圧縮画像の圧縮率を予備回線の伝送容量に応じて変更しているため、予備回線の伝送容量が専用回線の伝送容量より小さい場合でも、画像の途切れを生じること無く、画像を伝送することができる。
また、圧縮画像を専用回線と予備回線との両方で二重化して伝送する方法では、受信側は、専用回線の障害発生を検知して、直ちに、予備回線で受信している画像データへの切り替えを行うことができるため、障害発生から監視復旧までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムで用いる圧縮率テーブル
【図3】本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムでの伝送経路切替手順を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態における監視カメラシステムの構成を示すブロック図
【図5】本発明の第2の実施形態における監視カメラシステムの伝送経路切替手順を示すフローチャート
【図6】(a) 本発明の第1の実施形態における監視カメラシステムでの障害発生から監視再開までのタイミングチャート
(b) 本発明の第2の実施形態における監視カメラシステムでの障害発生から監視再開までのタイミングチャート
【図7】従来の監視システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 監視カメラ
2 伝送経路切替装置
3 画像配信装置
4 伝送経路二重化装置
5 画像配信装置
10 画像圧縮手段
11 圧縮率制御手段
12 障害検出手段
13 伝送経路切替手段
14 伝送手段
15 予備伝送手段
16 配信手段
17 監視手段
18 画像複製手段
19 圧縮制御手段
500 親局
501 子局
502 切替装置
503 専用回線
504 公衆回線
505 切替装置
506 子局
507 子局

Claims (6)

  1. 監視カメラと、前記監視カメラが撮影した画像データを圧縮して圧縮画像を生成する画像圧縮手段と、前記圧縮画像を伝送する画像伝送手段と、前記画像伝送手段に障害が発生したとき、前記画像伝送手段に代えて圧縮画像を伝送する予備画像伝送手段とを備え、前記予備画像伝送手段が前記圧縮画像を伝送するとき、前記圧縮画像の圧縮率を、前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更することを特徴とする監視カメラシステム。
  2. 前記画像伝送手段の障害発生を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段が障害発生を検出したとき、前記画像伝送手段から前記予備画像伝送手段への切り替えを行う伝送経路切替手段と、前記障害検出手段が障害発生を検出したとき、前記画像圧縮手段が生成する前記圧縮画像の圧縮率を前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更する圧縮率制御手段と、前記監視カメラの画像を表示する監視手段と、前記画像伝送手段または予備画像伝送手段により伝送された前記圧縮画像を受信して、前記監視手段が要求する監視カメラの画像を前記監視手段に配信する画像配信手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の監視カメラシステム。
  3. 監視カメラと、前記監視カメラが撮影した画像データを圧縮して圧縮画像を生成する画像圧縮手段と、前記圧縮画像を伝送する画像伝送手段と、前記圧縮画像の圧縮率を変更する圧縮制御手段と、圧縮率が変更された前記圧縮画像を伝送する予備画像伝送手段と、前記画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方から前記圧縮画像を受信して、その一方を表示用に選択する画像受信手段とを備え、前記圧縮制御手段は、前記圧縮画像の圧縮率を前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更し、前記画像受信手段は、前記画像伝送手段に障害が発生したとき、前記予備画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択し、それ以外は前記画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択することを特徴とする監視カメラシステム。
  4. 前記画像圧縮手段が生成した前記圧縮画像を複製する複製手段を備え、前記画像伝送手段は複製された前記圧縮画像を伝送し、前記圧縮制御手段は複製された前記圧縮画像の圧縮率を前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更し、前記画像受信手段は、前記画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方から圧縮画像を受信して、その一方を配信用に選択する画像配信手段から成り、前記画像配信手段は、前記画像伝送手段の障害発生を検出する障害検出手段の検出結果に基づいて配信用の圧縮画像を選択し、前記監視カメラの画像を表示する監視手段に対して、当該監視手段が要求する監視カメラの画像を配信することを特徴とする請求項3に記載の監視カメラシステム。
  5. 監視カメラが撮影した画像データを圧縮し、画像伝送手段及び予備画像伝送手段を用いて伝送する監視画像伝送方法であって、
    前記画像データを圧縮した圧縮画像を、前記画像伝送手段により伝送し、前記画像伝送手段に障害が発生したとき、前記圧縮画像の圧縮率を前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更し、前記画像伝送手段に代えて前記予備画像伝送手段を用いて前記圧縮画像を伝送することを特徴とする監視画像伝送方法。
  6. 監視カメラが撮影した画像データを圧縮し、画像伝送手段及び予備画像伝送手段を用いて伝送する監視画像伝送方法であって、
    前記画像データを圧縮した圧縮画像を前記画像伝送手段で伝送するとともに、前記圧縮画像の圧縮率を前記予備画像伝送手段の伝送容量に合わせて変更した圧縮画像を前記予備画像伝送手段で伝送し、
    画像受信側は、前記画像伝送手段及び予備画像伝送手段の両方から前記圧縮画像を受信して、前記画像伝送手段に障害が発生したときは、前記予備画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択し、それ以外は前記画像伝送手段の圧縮画像を表示用に選択することを特徴とする監視画像伝送方法。
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