JP2004127965A - シールド構造 - Google Patents

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Shinichi Sugiyama
杉山 慎一
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Abstract

【課題】電子機器の開口部での電磁シールドを十分に行なえるとともに、開口部の蓋の着脱を簡単に行なえ、かつ安価なシールド構造を提供する。
【解決手段】電子機器の放射ノイズの漏れを防止するための、導電材からなる開口部1aを有するシールドケース1と、シールドケース1の開口部1aを覆って取り付けられる、導電材からなる開口部1aの電磁シールドを行なう蓋2とを備えるシールド構造において、シールドケース1は、開口部1aの周囲に略平行に形成された傾斜部を有する第一の突出部を備え、蓋2は、蓋2がシールドケース1に取り付けられる際における第一の突出部に対向する位置に、開口部1aの周囲に略平行に形成された傾斜部を有する第二の突出部5を備え、蓋2がシールドケース1に取り付けられた状態において、第一の突出部4と第二の突出部5のうちの一方の傾斜部に他方の突出部の一部が略線接触されるように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の電子機器の外部への放射ノイズの漏れを防止するシールドケースに形成された開口部の電磁シールドを行なうシールド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放射ノイズを発生、放射する電子回路を内蔵した各種の電子機器では、機器外部への放射ノイズの漏れを防止するために、回路全体を導電材からなるシールドケースに収容した構造が採用されている。
【0003】
パーソナルコンピュータやその周辺機器等においては増設RAMボード等のオプション部品を機器本体の外部から着脱可能に装着するなどのためにシールドケースに開口部が設けられていることがあり、この開口部には放射ノイズの漏れ防止、即ち電磁シールドおよび防塵のために導電材からなる蓋が取り付けられるようになっている。そのシールドケースの開口部の蓋による従来のシールド構造を図9に示してある。図9は、従来のシールド構造を示す一部断面図である。
【0004】
図9において101は電子機器のシールドケース、101aはシールドケース101に形成された開口部、102は開口部101aを覆う導電材からなる蓋である。蓋102は取り付けネジ103によりシールドケース101の開口部101aの部分に着脱可能に取り付けられる。
【0005】
蓋102が取り付けられてシールドケース101に接して導通し開口部101aを覆うことにより、開口部101aからの放射ノイズの漏れが防止される。即ち開口部101aの電磁シールドが行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9の構造において、電子機器本体の機能強化等に伴うオプション部品の大型化に応じてシールドケース101の開口部101aが大きく形成された場合は蓋102も同時に大型化する。
【0007】
ここで確実に電磁シールドするためには蓋102の取り付けネジ103のネジ止め箇所を増やし、フタとシールドケースの密着度を上げる必要がある。
【0008】
しかしながら蓋102の着脱作業性の面や、取り付けスペースなどの関係でネジ103の数を増やせないこともある。この場合、図示のように蓋102が反ってしまい、蓋102において取り付けネジ103近傍の部分はシールドケース101に接触して導通するが、ネジ103から離れた部分はシールドケース101から離れて導通が不確実となり、その部分から放射ノイズが漏れ近隣のテレビ・ラジオ等に電波障害を与えるおそれがあるという問題があった。
【0009】
また、蓋102とシールドケース101の接触部分全域にガスケットや板バネ等のノイズ対策部品を設け、少ないネジ数で電磁シールドを達成する提案もされているが、部品コストや組立作業性の面でデメリットが生じる。
【0010】
そこで本発明の目的は、電子機器の開口部での電磁シールドを十分に行なえるとともに、開口部の蓋の着脱を簡単に行なえ、かつ安価なシールド構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るシールド構造は、電子機器の放射ノイズの漏れを防止するための、導電材からなる、開口部を有するシールドケースと、該シールドケースの前記開口部を覆って取り付けられる、導電材からなる、前記開口部の電磁シールドを行なう蓋とを備えるシールド構造において、前記シールドケースは、前記開口部の周囲に対して略平行に形成された傾斜部を有する第一の突出部を備え、前記蓋は、該蓋が前記シールドケースに取り付けられる際における前記第一の突出部に対向する位置に、前記開口部の周囲に対して略平行に形成された傾斜部を有する第二の突出部を備え、前記蓋が前記シールドケースに取り付けられた状態において、前記第一の突出部と前記第二の突出部のうちの一方の傾斜部に他方の突出部の少なくとも一部が略線接触されるように構成したことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るシールド構造は、前記第一の突出部及び前記第二の突出部の少なくとも一方は連続していることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るシールド構造は、前記第一の突出部及び前記第二の突出部の少なくとも一方は、補強リブを兼ねる共に、絞り加工により形成されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るシールド構造は、前記第一の突出部及び第二の突出部において、互いの傾斜部の傾斜角度を異ならせることで、いずれか一方の突出部の両傾斜部に他方の突出部が2つの稜線で略線接触されるように構成したことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るシールド構造は、前記第一の突出部及び第二の突出部の長手方向略延長線上に前記蓋と前記シールドケースとを固定するための締結手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るシールド構造は、前記第一の突出部は曲げ加工された突出部であり、前記第二の突出部は、断面形状が円弧状であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0018】
また、以下の図面において、既述の図面に記載された部品と同様の部品には同じ番号を付す。
【0019】
(第1の実施形態)
以下、図を参照して本発明に係るシールド構造の第1の実施形態について説明をする。図1から図3は本発明の第1実施形態による電子機器のシールド構造を説明するものである。図1は、本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の斜視図、図2は、図1に示されるシールド構造の断面図、図3は、図1に示されるシールド構造の要部断面図である。
【0020】
図1から図3において、1は電子機器の導電材からなるシールドケース、1aは電子機器のオプション部品を電子機器本体に挿入するなどのためにシールドケース1に形成された開口部、2は開口部1aを覆う蓋である。
【0021】
蓋2は取り付けネジ3によりシールドケース1の開口部1aの部分に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0022】
本実施形態が図9の従来例と異なる点として、シールドケース1の蓋2に対向する面には導電材の金属からなる第一の突出部4が、シールドケース開口部1aの4つの端面と略平行に絞り加工により一体成形されている点を挙げることができる。
【0023】
一方、蓋2のシールドケース1に設けられた第一の突出部4に対向する面には導電材の金属からなる第二の突出部5が絞り加工により一体成形されている。図1や図2に示される第一の突出部4や第二の突出部5は連続しているが、これらが連続していない場合も考えられる。
【0024】
ここで、シールドケース1および蓋2は、第一の突出部4の傾斜部角度を30°、第二の突出部5の傾斜部角度を45°で加工してあり、それぞれの頂点位置が一致するように4つの突出部が配置されている。ここで、上記傾斜部角度とは、シールドケース1や蓋2の水平面に対する傾斜部の角度である。
【0025】
そして、第一の突出部4及び第二の突出部5の長手方向略延長線上に蓋2とシールドケース1を固定するための取り付けネジ3を配設している。
【0026】
上記構成において、図1に示されるように取り付けネジ3により蓋2をシールドケース1に取り付けると、蓋2は開口部1aの全体を覆い、取り付けネジ3を締め付けることにより、蓋2の第二の突出部5により形成された稜線Aおよび稜線Bが、シールドケース1の第一の突出部4の傾斜部に長手方向で線接触しやすくなる。
【0027】
そして、開口部1aの周縁部のほぼ全周が線接触により圧接され、密着する。
【0028】
ここで取り付けネジ3によるネジ止め箇所の数が少なく蓋2が大きいため多少反るなど変形したとしても、絞り加工部の強度や寸法精度は他の平板部分と比べて優れていることに加え、稜線Aと稜線Bの間でかつ第一又は第二の突出部の長手方向二ヶ所を取り付けネジ3で締結することにより、開口部1aの一辺に対して2つの稜線で線接触しやすくなる。
【0029】
上記構成により、第一の突出部4又は第二の突出部5の一方の突出部の傾斜部に他方の突出部を長手方向でも安定して接触させることが可能となり、蓋2が開口部1aを覆ってその周縁部の全周に密着し、開口部1aが完全に塞がれ、放射ノイズの漏れを効果的に防止できる。
【0030】
また、多少の反りなどにより仮に一部で導通がとれない部分が発生しても、従来例のように側面から隙間が見えない構成のため、放射ノイズが漏れにくいという効果がある。
【0031】
また、取り付けネジ3による蓋2のネジ止めする箇所の数は少なくて済むため、蓋2の着脱の作業も簡単になる。
【0032】
また、第一の突出部4及び第2の突出部5のいずれか一方は、補強リブを兼ねることとなるため、安価な加工工程においても強度を増すことができる。
【0033】
なお、本実施形態においてはシールドケース1と蓋2の取り付け面に対し、シールドケース1の第一の突出部4は凸、蓋2の第二の突出部5は凹で構成されている。なお、本明細書において、凸とは、相手の突出部に向かう形状をいい、凹とは、相手の突出部により突き当てられる形状をいう。
【0034】
一方、図4で示すように、シールドケース11の第一の突出部14を凹、蓋12の第二の突出部15を凸としてもよく、傾斜部角度の関係を上記実施形態と逆に設定すれば、前述の図1から図3に示される同様の効果が発揮できる。図4は、本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。なお、本変形例のシールド構造の図4に示される部分以外の部分は、前述の図1から図3を参照して説明した部分と同じであるため、その説明を省略する。この場合、図1に示されるシールドケース1がシールドケース11に対応し、蓋2が蓋12に対応する。
【0035】
また、図5では、シールドケース21に設ける第一の突出部24及び蓋22に設ける第二の突出部25は、それぞれ両傾斜部の間に平面部を有する絞り加工で形成されている。図5は、本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。なお、本変形例のシールド構造の図5に示される部分以外の部分は、前述の図1から図3を参照して説明した部分と同じであるため、その説明を省略する。この場合、図1に示されるシールドケース1がシールドケース21に対応し、蓋2が蓋22に対応する。
【0036】
上記構成においても、互いの傾斜部角度を変えることにより、蓋22の第二の突出部25により形成された稜線Aおよび稜線Bが、シールドケース21の第一の突出部24の傾斜部に長手方向二稜線で線接触可能であり、放射ノイズの漏れを効果的に防止できる。
【0037】
また、図6では、シールドケース31に設ける第一の突出部34および蓋32に設ける第二の突出部35は、それぞれ断面形状が円弧状の絞り加工で形成されている。図6は、本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。なお、本変形例のシールド構造の図6に示される部分以外の部分は、前述の図1から図3を参照して説明した部分と同じであるため、その説明を省略する。この場合、図1に示されるシールドケース1がシールドケース31に対応し、蓋2が蓋32に対応する。
【0038】
上記構成においても、蓋32の第二の突出部35により形成された稜線Aおよび稜線Bが、シールドケース31の第一の突出部34の円弧部に長手方向二稜線で線接触可能であり、放射ノイズの漏れを効果的に防止できる。
【0039】
次に、図1から図3に示されるシールド構造において、突出部ピッチが部品加工精度でばらついた状態について図7を参照して説明する。図7は、図1から図3に示されるシールド構造において、突出部ピッチが部品加工精度でばらついた状態の接触状態を示す要部断面図である。
【0040】
開口部の一辺に位置する第一の突出部4の凸部と第二の突出部5の凹部を重ね合わせてネジ止めした後、対向辺を取り付けネジ3で締結する際、例えば矢印X方向に対向辺の突出部位置がずれる場合がある。
【0041】
このような状態においては、蓋2の突出部5により形成された稜線Aは、シールドケース1の第一の突出部4の傾斜部に長手方向一稜線で線接触しやすくなる。
【0042】
他方の傾斜部と第二の突出部5の稜線の間には隙間Lが生じるが、取り付けネジ3を締め付けることで少なくともどちらか一方は線接触可能な構成になっているため、確実にシールド効果が発揮できる。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るシールド構造の第2の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、本発明に係るシールド構造の第2の実施形態の要部断面図である。
【0044】
図8に示されるように、本実施形態では、シールドケース41に設けた開口部41aの外周四辺に、曲げ加工された第一の突出部44を設けている。なお、本実施形態のシールド構造の、第一の突出部44及び第二の突出部45以外の他の部分は、前述の図1から図3を参照して説明した部分と同じであるため、その説明を省略する。この場合、図1に示されるシールドケース1がシールドケース41に対応し、蓋2が蓋42に対応する。
【0045】
そして、蓋42の第二の突出部45は断面形状が円弧状の絞り加工で形成されている。上記構成において蓋42をシールドケースに取り付ける際、蓋42の突出部45により形成された円弧状の一稜線が、シールドケース41の第一の突出部44の傾斜部に線接触しやすくなる。
【0046】
また、図7で示したように、本実施形態でも突出部ピッチが部品加工精度でばらついた際においても、必ず両突出部同士のみで接触するよう、部品加工による寸法公差分を考慮して称呼位置を決定すれば、ネジ止めにより開口部41aの周縁部のほぼ全周に圧接し、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】
なお、本発明の主旨は第1実施形態および第2実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、上記以外の突出部構成の組み合わせ、例えば曲げ加工と絞り加工、あるいは曲げ加工と曲げ加工等で蓋とシールドケースの突出部を構成してもよく、互いの突出部のうち少なくともいずれか一方の突出部の傾斜部に、他方の突出部の一部が略接触される構成であれば同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のシールド構造によれば、シールドケースには、開口部の周囲に略平行に傾斜部を有する第一の突出部を形成し、蓋には、第一の突出部に対向する位置に、開口部の周囲に略平行に傾斜部を有する第二の突出部を形成しているため、平板で構成されることの多い蓋や開口部においても強度が増して反りや変形が起きにくくなる。
【0049】
そして、蓋がシールドケースに取り付けられた状態において、第一の突出部と第二の突出部のうち少なくともいずれか一方の傾斜部に他方の突出部の一部が略線接触されるように構成しているため、蓋とシールドケースは開口部の外周を突出部の稜線でシールドすることができる。
【0050】
実験結果から、平板同士の面接触構成においてどんなに接触面積を増やしても、蓋の反り等により一部に隙間があると、放射ノイズを防止しきれないことがわかっている。上記構成よりも、線接触構成で開口部のほぼ全周をシールドした方が、シールド効果が高い結果がでている。
【0051】
すなわち、本発明の構成においては線接触で密着し易くなり、開口部の電磁シールドが確実に行なわれる。
【0052】
また、請求項2記載のシールド構造によれば、第一の突出部及び第二の突出部の少なくとも一方が連続しているため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より電磁シールドの効果を発揮することができる。
【0053】
また、請求項3記載のシールド構造によれば、第一の突出部及び第二の突出部の少なくとも一方は、補強リブを兼ねた絞り加工で構成しているため、安価な加工工程で強度も増し、突出部を別部材の溶接等で構成するよりも低コストかつ省スペース設計が可能となり、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果と同様のシールド効果が実現可能となる。
【0054】
また、請求項4記載のシールド構造によれば、第一の突出部及び第二の突出部において、互いの突出部の傾斜角度を異ならせることで、いずれか一方の突出部の両傾斜部に他方の突出部が2つの稜線で略線接触するように構成されているため、本構成においては請求項1から請求項3に記載の発明の効果に加え、より一層のシールド効果が発揮できる。
【0055】
また、本構成では複数ヶ所の突出部の寸法位置精度がある程度ばらついた場合においても、一ヶ所の突出部で少なくとも一稜線は接触しやすくなるため、安定したシールド効果が発揮できる。
【0056】
また、請求項5記載のシールド構造によれば、第一の突出部及び第二の突出部の長手方向略延長線上に蓋とシールドケースを固定するための締結手段を有することで、請求項1から請求項4に記載の発明の効果に加え、少ない締結手段の数で効率的に突出部同士を接触させることができ、かつ安定したシールド効果が発揮できる。また、組立時やサービスメンテナンス時においては、蓋の着脱を簡単にでき、作業効率の向上が図れる。
【0057】
また、請求項6記載のシールド構造によれば、第一の突出部は曲げ加工された突出部であり、第二の突出部は、断面形状が円弧状であることから、請求項1に記載の発明の効果に加え、種々の形状の突出部に本発明を適用することができ、本発明の適用範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の斜視図である。
【図2】図1に示されるシールド構造の断面図である。
【図3】図1に示されるシールド構造の要部断面図である。
【図4】本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。
【図5】本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。
【図6】本発明に係るシールド構造の第1の実施形態の変形例の要部断面図である。
【図7】図1から図3に示されるシールド構造において、突出部ピッチが部品加工精度でばらついた状態の接触状態を示す要部断面図である。
【図8】本発明に係るシールド構造の第2の実施形態の要部断面図である。
【図9】従来のシールド構造を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 シールドケース
1a 開口部
2 蓋
3 取り付けネジ(本発明に係る締結手段)
4 第一の突出部
5 第二の突出部
11 シールドケース
12 蓋
14 第一の突出部
15 第二の突出部
21 シールドケース
22 蓋
24 第一の突出部
25 第二の突出部
31 シールドケース
32 蓋
34 第一の突出部
35 第二の突出部
41 シールドケース
41a 開口部
42 蓋
44 第一の突出部
45 第二の突出部
101 シールドケース
101a 開口部
102 蓋
103 取り付けネジ
A,B 稜線

Claims (6)

  1. 電子機器の放射ノイズの漏れを防止するための、導電材からなる、開口部を有するシールドケースと、
    該シールドケースの前記開口部を覆って取り付けられる、導電材からなる、前記開口部の電磁シールドを行なう蓋とを備えるシールド構造において、
    前記シールドケースは、前記開口部の周囲に対して略平行に形成された傾斜部を有する第一の突出部を備え、
    前記蓋は、該蓋が前記シールドケースに取り付けられる際における前記第一の突出部に対向する位置に、前記開口部の周囲に対して略平行に形成された傾斜部を有する第二の突出部を備え、
    前記蓋が前記シールドケースに取り付けられた状態において、前記第一の突出部と前記第二の突出部のうちの一方の傾斜部に他方の突出部の少なくとも一部が略線接触されるように構成したことを特徴とするシールド構造。
  2. 前記第一の突出部及び前記第二の突出部の少なくとも一方は連続していることを特徴とする請求項1に記載のシールド構造。
  3. 前記第一の突出部及び前記第二の突出部の少なくとも一方は、補強リブを兼ねる共に、
    絞り加工により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド構造。
  4. 前記第一の突出部及び第二の突出部において、互いの傾斜部の傾斜角度を異ならせることで、いずれか一方の突出部の両傾斜部に他方の突出部が2つの稜線で略線接触されるように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシールド構造。
  5. 前記第一の突出部及び第二の突出部の長手方向略延長線上に前記蓋と前記シールドケースとを固定するための締結手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシールド構造。
  6. 前記第一の突出部は曲げ加工された突出部であり、
    前記第二の突出部は、
    断面形状が円弧状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109752599A (zh) * 2017-11-08 2019-05-14 伟睿科技(深圳)有限公司 上下开闭式的屏蔽实验室

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