JP2004127076A - 情報配信装置、および情報配信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報配信装置1は、その内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する情報を特定配信情報として記憶している。情報配信装置1は、予め設定されている配信予約時刻になった登録者4について、未配信の特定配信情報があるかどうかを判定し、未配信の特定配信情報があれば、この未配信の特定配信情報を登録者4に配信する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、登録者に対して定期的に情報を配信する情報配信装置、および情報配信方法に関し、特に登録者が予め定められている特定の行動を起こしたときに、この登録者に情報を配信する情報配信装置、および情報配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、登録者毎に属性情報(趣味、嗜好、年齢、性別等)や、情報の配信先を登録しておき、登録者の属性情報に応じた配信情報を、この登録者に予め定められたタイミングで配信する情報配信装置があった。例えば、登録者が駅に設置されている自動改札機の通路を通行したとき(駅に入場したときや、駅から退場したとき)、配信情報をこの登録者の携帯電話に電子メールで配信する情報配信装置があった(特許文献1、2)。この特許文献1、2に記載されている情報配信装置は、自動改札機から登録者が通路を通行する際に使用した定期券の識別コードを取得し、この定期券の識別コードから自動改札機の通路を通行した登録者を特定している。このように、登録者は特定の行動(日常的に行っている行動)を起こしたときに配信情報が配信されてくるので、配信情報を受け取るために特別な行動を起こす必要がない。
【0003】
また、英語学習にかかる情報を、定期的に登録者に配信する情報配信装置も提案されている(特許文献3)。この特許文献3に記載されている情報配信装置は、学習に係る文字情報、および音声情報をインタネット上のサーバに予め登録しておき、学習に係る文字情報、および音声情報のアクセス先を登録者の携帯電話に電子メールで配信する構成である。登録者は、配信されてきたアクセス先にアクセスし、学習に係る文字情報、や音声情報を取得する。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−18523号公報
【特許文献2】
国際公開第02/33609号パンフレット
【特許文献3】
特開2001−356679号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、登録者が特定の行動を起こしたとき、例えば上記自動改札機の通路を通行したとき、この登録者に対して配信情報を配信する情報配信装置(上記特許文献1、2に記載されている情報配信装置)の場合、登録者が特定の行動を起こさない限り、登録者に配信情報が配信されない。このため、上記英語学習に係る情報、連載小説等、その内容に連続性があり、登録者に対して複数回にわたって配信する配信情報については、登録者が何らかの理由で特定の行動を起こさなかったとき(例えば休暇を取って通勤、通学しなかったとき、)、この登録者に配信情報が配信されない。したがって、最終的に、この登録者が受け取った配信情報は連続性を欠いており、登録者が英語学習を十分に行えなかったり、連載小説のストーリを明確に理解できない事態を招き、登録者に対するサービスが良くないという問題があった。
【0006】
また、登録者が複数回にわたって配信されてくる、内容に連続性のある配信情報について、相当の対価を支払っていることもあり、このような場合、登録者の不満が一層強くなり、登録者からの信頼を失うという問題がある。
【0007】
この発明の目的は、特定の行動を起こした登録者に対して配信情報を配信するとともに、予め定められた時刻になっても特定の行動を起こしていない登録者に対して配信情報を配信することで、登録者に対するサービスの向上を図り、且つ登録者からの信頼を失うことがない情報配信装置、および情報配信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の情報配信装置は上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0009】
(1)識別コードと配信情報とを対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、
識別コード毎に上記配信情報の配信先を記憶する配信先記憶手段と、
上記識別コードを含む上記配信情報の配信要求を受け付ける配信要求受付手段と、
上記配信要求受付手段が上記配信要求を受け付けたときに、この配信要求に含まれている識別コードについて、上記配信情報記憶手段に記憶されている配信情報、および上記配信先記憶手段に記憶されている配信先を読み出し、この配信先に今回読み出した配信情報を配信する配信手段と、を備えた情報配信装置において、
上記識別コードと上記配信情報の配信予約時刻とを対応付けて記憶する配信予約時刻記憶手段と、
現在時刻が、配信予約時刻記憶手段に記憶されている配信予約時刻になった識別コードについて、すでに上記配信要求受付手段が上記配信要求を受け付け、上記配信手段が上記配信情報を配信したかどうかを判定する配信済み判定手段と、を備え、
上記配信手段は、上記配信済み判定手段が上記配信要求受付手段において上記配信要求を受け付けておらず、上記配信手段により配信していない上記配信情報があると判定したときに、未配信の配信情報を配信する。
【0010】
この構成では、配信要求受付手段が配信情報の配信要求を受け付けると、配信手段が、この配信要求に含まれている識別コードに対応する配信先に配信情報を配信する。例えば、駅の改札口に設置されている自動改札機が、自動改札機の通路を通行した登録者が使用した定期券の識別コードを含む配信要求を出力する。配信要求受付手段がこの配信要求を受け付ける。
【0011】
配信情報受付手段が受け付ける配信要求を出力する装置としては、上記自動改札機のように、登録者の日常的な行動を検出することができる装置を利用するのが好ましい。その理由は、登録者が日常的に行っている行動を起こしたときに、配信情報を受け取ることができるので、配信情報を受け取るために特別な行動を起こす必要がなく、手間がかからないからである。
【0012】
また、配信済み判定手段が予め設定されている配信予約時刻になった識別コードについて、すでに配信情報を配信したかどうかを判定し、配信情報を配信していなければ、配信手段がこの識別コードに対応する配信先に配信情報を配信する。
【0013】
これにより、登録者の日常的な行動を検出することができる装置(上記自動改札機等)から、配信予約時刻までに配信要求が出力されなかった登録者(休暇を取って自動改札機の通路を通行しなかった登録者等)についても、配信情報を配信することができる。このため、その内容に連続性があり、且つ複数回にわたって登録者に配信される配信情報、例えば英語学習にかかる学習情報、連載小説、である場合、登録者が何らかの理由で特定の行動を起こさなかったときであっても(例えば、登録者が、休暇を取って通勤、通学しなかったとき)、内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する配信情報を欠落することなく登録者に配信することができる。これにより、登録者に対するサービスの向上が図れ、且つ登録者からの信頼を失うこともない。
【0014】
(2)上記配信情報記憶手段は、上記配信予約時刻になったときに未配信であれば配信する特定配信情報と、上記配信予約時刻になったときに未配信であっても配信しない通常配信情報と、を区別して記憶し、
上記配信手段は、上記配信済み判定手段が上記配信要求受付手段において上記配信要求を受け付けておらず、上記配信手段により配信していない上記特定配信情報があると判定したときに、未配信の特定配信情報を配信する。
【0015】
この構成では、配信情報記憶手段が、識別コード毎に特定配信情報と通常配信情報とに区別して記憶する。配信手段は、予め設定されている配信予約時刻になった識別コードについて、すでに特定配信情報を配信したかどうかを判定し、特定配信情報を配信していないという判定結果であった場合、この識別コードに対応する配信先に配信情報を配信する。
【0016】
ここで、英語学習にかかる情報や、連載小説等、その内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する配信情報を特定配信情報にし、その内容に連続性がない広告や天気予報等を通常配信情報にすることで、登録者に対して、内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する配信情報を欠落することなく配信することができる。また、例えば、会社や学校近くの店舗の広告は、休暇を取って通勤、通学しなかった登録者(自動改札機の通路を通行しなかった登録者)にとって不必要な配信情報であることから、この種の配信情報を通常配信情報にすることで、登録者に対して無駄な配信情報を配信することがないので、登録者に煩わしさを感じさせることがなく、登録者に対するサービスの一層の向上が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である情報配信装置について詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施形態である情報配信装置を適用した情報配信システムの構成を示す図である。図1において、1はこの発明の実施形態である情報配信装置である。2は、情報配信装置1に対して配信情報の配信要求を行う自動改札機であり、3は情報配信装置1から配信情報が配信される登録者4が所有する携帯電話である。
【0019】
なお、ここで言う登録者4は、情報配信装置1に対して配信情報の配信を登録している者であり、利用者という場合は登録者、または未登録者である。
【0020】
自動改札機2は、駅の改札口に設置され、利用者の駅への入場、または駅からの退場を制限する公知の装置である。自動改札機2は、本体に投入された乗車券、例えば定期券、キップ、プリペイドカード、が適正であるかどうかを判定し、適正であると判定すると通路における利用者の通行を許可し、反対に適正でないと判定すると通路における利用者の通行を禁止する。自動改札機は、本体に投入された乗車券から読み取った乗車券情報等を駅のホスト装置(不図示)に送信する。ホスト装置は、駅における乗降客の管理や、キップ、定期券等の乗車券の発行管理等を行う。自動改札機2に投入された乗車券が定期券であり、且つこの定期券が有効であった場合(自動改札機において利用者の通行を許可した場合)、このホスト装置が情報配信装置1に対する配信要求を出力する。この配信要求には、自動改札機2に投入された定期券の識別コードが含まれている。この実施形態の情報配信装置1は、定期券の識別コードからこの定期券の所有者、すなわち自動改札機2の通路を通行した登録者4、を特定し、ここで特定した登録者4に配信情報を配信する。
【0021】
図2は、この発明の実施形態である情報配信装置の構成を示すブロック図である。情報配信装置1は、本体の動作を制御する制御部11と、現在時刻を計時する時計12と、自動改札機2から出力された配信情報の配信要求を受け付ける配信要求受付部13と、登録者4の識別コードに対応付けて、この登録者4の趣味、嗜好、年齢、性別等の属性情報、配信情報の配信先(ここでは、登録者4が所有する携帯電話3に付与されているメールアドレス)を記憶する登録者情報記憶部14と、登録者4の識別コードに対応付けて、この登録者4に配信する配信情報を記憶する配信情報記憶部15と、登録者4の識別コードに配信情報を配信する配信予約時刻を対応付けて記憶する配信予約時刻記憶部16と、配信情報を登録者4へ配信する配信部17と、を備えている。
【0022】
登録者情報記憶部14には、図3に示すように、登録者4を識別する識別コード(この登録者が所有する定期券の識別コード)に対応付けて、この登録者4の趣味、嗜好、年齢、性別等の属性情報、配信情報の配信先(ここでは登録者4が所有する携帯電話3に付与されているメールアドレス)等が記憶されている。この登録者情報記憶部14が、この発明で言う配信先記憶手段を有している。
【0023】
配信情報記憶部15には、登録者の識別コードに対応付けて配信する配信情報が記憶されている。一般に、通勤、通学に定期券を使用する登録者4は、1日に自宅と、会社または学校との間を往復する。このため、登録者4は、駅に設置されている自動改札機2の通路を、1日当たり4回通行する。具体的には、
(1)自宅近くの駅に入場するとき、
(2)会社または学校近くの駅から退場するとき、
(3)会社または学校近くの駅に入場するとき、
(4)自宅近くの駅から退場するとき、
の4回であり、上記(1)、(2)が会社または学校への通勤、通学時であり、上記(3)、(4)が自宅への帰宅時である。
【0024】
配信情報記憶部15には、図4に示すように、登録者4毎に配信情報を記憶する記憶領域が5つ(領域A〜領域E)設けられている。領域Bは会社、または学校近くの駅から退場したときに配信する配信情報を記憶する領域であり、領域Cは会社、または学校近くの駅に入場したときに配信する配信情報を記憶する領域であり、領域Dは自宅近くの駅から退場したときに配信する配信情報を記憶する領域であり、領域Eはその内容に連続性があり、複数回にわたって登録者4に配信する特定配信情報を記憶する領域である。
【0025】
この特定配信情報は、例えば全40回の英語学習にかかる配信情報であったり、全10回の連載小説にかかる配信情報である。また、登録者4が上記(1)〜(4)の1つ以上について、配信情報の配信を希望しない登録をしている場合、該当する領域には配信情報が記憶されない。領域A〜領域Dには、その内容に連続性がない通常配信情報が記憶される。通常配信情報は、店舗の広告、天気予報等である。
【0026】
配信情報記憶部15に記憶されている配信情報は、毎日更新される。例えば、自動改札機2の通路を通行する利用者がいない終電後の深夜に、登録者4毎に配信情報記憶部15に記憶している配信情報(領域A〜領域Eに記憶している配信情報)が更新される。また、特定配信情報は、登録者4が自動改札機2の通路を通行したときに、未配信であれば、登録者4に配信される。
【0027】
なお、情報配信装置1は、インタネット等を利用して登録者4に配信する配信情報(特定配信情報、および通常配信情報)を取得する。
【0028】
また、配信予約時刻記憶部16は、図5に示すように、配信予約時刻別に識別コードを記憶している。図4では、識別コードが「12345678」、「132468954」、「100254687」、「245631207」・・・である登録者4の配信予約時刻が9時00分であり、識別コードが「147258369」、「289645723」、「6978753625」、「485972465」・・・である登録者4の配信予約時刻が9時15分であり、識別コードが「147259000」、「143258920」、「181865423」、「345261872」・・・である登録者4の配信予約時刻が9時30分である例を示している。配信予約時刻は、登録者4が設定した時刻であり、ここでは配信予約時刻が15分単位で設定できる例を示している。
【0029】
図6に、登録者が全40回の英語学習の配信情報(ここで言う特定配信情報)の配信を情報配信装置1に対して登録する登録画面を示す。この登録は、登録者4の所有する携帯電話3や、パーソナルコンピュータ(不図示)等、インタネットに接続できる装置で行える。図5に示す登録画面は、所定のホームページからダウンロードした画面であり、登録者4は自分が所有する定期券の識別コード、および配信予約時刻を入力し、登録ボタンを押すことにより、登録者4が今回入力した情報(識別コード、配信予約時刻)がインタネット上のサーバ装置を介して、情報配信装置1に通知される。
【0030】
なお、特定配信情報は、有料であってもよいし、無料であってもよい。有料である場合、その価値の精算に電子マネー等が利用される。また、配信予約時刻の設定については、例えば情報配信装置1に対する登録者4の属性情報等の登録時に行うようにしてもよいし、登録者が情報配信装置1に対して直接アクセスして行うにしてもよいし、これら以外の方法で行うにしてもよい。
【0031】
一般的な登録者4は、上記配信予約時刻を、通勤または通学時に自宅近くの駅に入場する時刻よりも遅い時刻に設定する。これにより、通常の通勤または通学時に自動改札機2を通過する前に、情報配信装置1が特定配信情報を登録者4に配信してしまうことを防止できる。配信予約時刻になっても、自動改札機2を通過しないときには、この日は、登録者4が休暇をとって通勤または通学していないと判断し、情報配信装置1が特定配信情報を登録者4に配信することになる。
【0032】
以下、この実施形態の情報配信装置1を適用した情報配信システムの動作について説明する。図7は自動改札機の動作を示すフローチャートである。自動改札機2は、登録者4により本体に乗車券が投入されると(s1)、この乗車券に記録されている乗車券情報に基づいて通路における登録者4の通行を許可するかどうかを判定する(s2)。ここで、登録者4の通行を許可しないと判定すると、自動改札機2に設けられているドアを閉し、登録者4の通行を禁止するエラー処理を行って(s5)、本処理を終了する。
【0033】
自動改札機2は、s2で登録者4の通行を許可すると判定すると、自動改札機2のドアを開け登録者4を通行させ、本体に投入された乗車券が定期券であるかどうかを判定する(s3)。ここで、定期券であると判定すると、この定期券から読み取った識別情報、この自動改札機2が設置されている駅を示す駅コード、登録者4が駅に入場したのか駅から退場したのかを示す入退場情報、を含む配信要求を情報配信装置1へ送信する(s4)。反対に、投入された乗車券が定期券でなければ、上記s5の処理を行うことなく、s1に戻る。
【0034】
なお、自動改札機2は、登録者4の通行を禁止した場合この登録者4が本体に投入した乗車券を常に放出するが、登録者4の通行を許可した場合には、この登録者4が本体に投入した乗車券を回収することもある(必要に応じて乗車券を放出する。)。
【0035】
また、上記図7に示したs3、s4の処理については、実際には図示していない駅のホスト装置において実行され、自動改札機2はホスト装置に対して利用者の通過情報を送信しているだけである。
【0036】
次に、情報配信装置1の動作について説明する。図8は、情報配信装置の動作を示すフローチャートである。情報配信装置1は、配信要求受付部13において配信要求を受け付けるか、または現在時刻が15分単位で設定されている配信予約時刻になるのを待っている(s11、s12)。情報配信装置1は、s11で配信要求を受け付けると、図9に示す情報配信処理を実行する(s13)。また、s12で現在時刻が配信予約時刻になったことを検出すると、図10に示す予約配信処理を実行する(s14)。この予約配信処理は、配信予約時刻の設定間隔である15分毎に実行される。
【0037】
まず、図9を参照しながら、s13にかかる情報配信処理について説明する。
【0038】
情報配信装置1は、配信要求受付部13において配信要求を受け付けると、この配信要求に含まれている定期券の識別コードを用いて、自動改札機2の通路を通行した利用者が登録者4であるかどうかを判定する(s21)。具体的には、今回の配信要求に含まれている定期券の識別コードが登録者情報記憶部14に登録されているかどうかを判定する。情報配信装置1は、s21で登録者4でないと判定すると、本処理を終了する。
【0039】
反対に、登録者4であると判定すると、登録者情報記憶部14から配信情報の配信先(メールアドレス)を読み出す(s22)。この配信先は、今回の配信要求に含まれている定期券の識別コードに対応している。また、今回受け付けた配信要求に含まれている識別コードを用いて配信情報記憶部15を検索し、該当する登録者4について記憶されている通常配信情報の有無を確認し(s23)、通常配信情報があればこの通常配信情報を読み出す(s24)。
【0040】
なお、s23では、登録者4の行動(駅に入場したのか駅から退場したのか、自宅近くの駅か会社または学校近くの駅か)に応じた通常配信情報の有無を判定している。
【0041】
情報配信装置1は、次にこの登録者4について、未配信の特定配信情報の有無を判定する(s25)。s25では、配信情報記憶部15の領域Eに未配信の配信情報が記憶されているかどうかを判定している。ここで、未配信の特定配信情報があると判定すると、この未配信の特定配信情報を読み出す(s26)。情報配信装置1は、s22で読み出した配信先に対して、s24、s26で読み出した配信情報を電子メールで配信する(s27)。特定配信情報、および通常配信情報は、例えば添付ファイルとして配信することもできる。
【0042】
情報配信装置1から配信された電子メールは、インタネットを介して、自動改札機2の通路を通行した登録者4の携帯電話3に配信される。登録者4は、携帯電話3において、情報配信装置1から配信されてきた配信情報を確認することができる。
【0043】
そして、情報配信装置1は、配信した配信情報を配信情報記憶部15から削除する(s28)。または、配信情報を削除する替わりに送信済みであることを記録するようにしても良い。
【0044】
次に、図10を参照しながらs14にかかる予約配信処理について説明する。自動改札機1は、時計12で計時されている時刻が15分単位で設定されている配信予約時刻になると、この配信予約処理を実行する。すなわち、15分毎にこの配信予約処理を実行する。情報配信装置1は、現在時刻が配信予約時刻になった登録者4の識別コードを配信予約時刻記憶部16から読み出し(s31)、s31で識別コードを読み出した登録者4について、配信情報記憶部15に未配信の特定配信情報が記憶されているかどうかを判定する(s32)。
【0045】
上述のように、一般的な登録者4は、上記配信予約時刻を、通勤または通学時に自宅近くの駅に入場する時刻よりも遅い時刻に設定している。したがって、配信情報記憶部15に未配信の特定配信情報がある登録者4は、休暇をとって通勤、通学していない登録者4である可能性が高い。
【0046】
情報配信装置1は、s32で未配信の特定配信情報があると判定すると、その特定配信情報を読み出すとともに(s33)、登録者情報記憶部14から該当する登録者4の配信先(メールアドレス)を読み出す(s34)。情報配信装置1は、s34で読み出した配信先へ、s33で読み出した特定配信情報を配信する(s35)。そして、情報配信装置1は、配信した配信情報を配信情報記憶部15から削除する(s36)。情報配信装置1は、s35で特定配信情報を配信し、s36で配信した配信情報を削除すると、今回配信予約時刻になった登録者4全員について、上記s31〜s36の処理を行ったかどうかを判定し(s37)、未処理の登録者4がいればその登録者4について同様の処理を行う。
【0047】
なお、配信予約時刻になる以前に自動改札機1の通路を通行した登録者4については、s32で未配信の特定配信情報がないと判定される。この登録者4については、s32〜s36の処理は行われない。
【0048】
このように、この実施形態の情報配信装置1は、配信予約時刻になった登録者4について、特定配信情報が未配信であるかどうかを判定し、未配信であればこの特定配信情報を配信するようにしたので、休暇を取って通勤、通学していない登録者4へも、その内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する特定配信情報を確実に配信することができる。例えば、特定配信情報が全40回の英語学習にかかる情報である場合、登録者4は英語学習にかかる情報を欠落することなく、全て取得することができ、英語学習が十分に行える。したがって、登録者4に対するサービスの向上が図れるとともに、登録者4からの信頼を低下させることもない。
【0049】
また、未配信の通常配信情報については、配信予約時刻になっても登録者4に配信しないので、登録者4に対して無駄な配信情報を配信することがなく、登録者に煩わしさを感じさせるのを防止できる。これにより、登録者に対するサービスの一層の向上が図れる。
【0050】
なお、上記実施形態では、自動改札機2が情報配信装置1に対して配信要求を送信するとしたが、自動改札機1以外の他の装置が情報配信装置1に対して配信要求を出力する情報配信システムであって、本願発明にかかる情報配信装置を適用できる。この場合、配信要求を送信する装置は、登録者4の日常の行動を検出することができる装置であるのが好ましい。
【0051】
上記実施形態では、登録者情報記憶部14、配信情報記憶部15、配信予約情報記憶部16、をそれぞれ独立して設けたことを前提に説明している。これら3つの記憶部において識別コードが共通しているので、これら3つの記憶部に記憶されている情報を識別コードを基準にして、ひとつの記憶部に記憶させても機能的には変わりない。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、その内容に連続性があり、且つ複数回にわたって配信する情報については、登録者に対して欠落することなく、全ての情報を確実に配信することができるので、登録者に対するサービスの向上が図れるとともに、登録者からの信頼を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である情報配信装置を適用した情報配信システムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施形態である情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この実施形態の情報配信装置の登録者情報記憶部の構成を説明する図である。
【図4】この実施形態の情報配信装置の配信情報記憶部の構成を説明する図である。
【図5】この実施形態の情報配信装置の配信予約時刻記憶部の構成を説明する図である。
【図6】特定配信情報の登録画面例を示す図である。
【図7】情報配信システムにおける自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施液体である情報配信装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】この実施形態の情報配信装置における情報配信処理を示すフローチャートである。
【図10】この実施形態の情報配信装置における予約配信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−情報配信装置
11−制御部
12−時計
13−配信要求受付部
14−登録者情報記憶部
15−配信情報記憶部
16−配信予約時刻記憶部
17−配信部
Claims (3)
- 識別コードと配信情報とを対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、
識別コード毎に上記配信情報の配信先を記憶する配信先記憶手段と、
上記識別コードを含む上記配信情報の配信要求を受け付ける配信要求受付手段と、
上記配信要求受付手段が上記配信要求を受け付けたときに、この配信要求に含まれている識別コードについて、上記配信情報記憶手段に記憶されている配信情報、および上記配信先記憶手段に記憶されている配信先を読み出し、この配信先に今回読み出した配信情報を配信する配信手段と、を備えた情報配信装置において、
上記識別コードと上記配信情報の配信予約時刻とを対応付けて記憶する配信予約時刻記憶手段と、
現在時刻が、配信予約時刻記憶手段に記憶されている配信予約時刻になった識別コードについて、すでに上記配信要求受付手段が上記配信要求を受け付け、上記配信手段が上記配信情報を配信したかどうかを判定する配信済み判定手段と、を備え、
上記配信手段は、上記配信済み判定手段が上記配信要求受付手段において上記配信要求を受け付けておらず、上記配信手段により配信していない上記配信情報があると判定したときに、未配信の配信情報を配信する情報配信装置。 - 上記配信情報記憶手段は、上記配信予約時刻になったときに未配信であれば配信する特定配信情報と、上記配信予約時刻になったときに未配信であっても配信しない通常配信情報と、を区別して記憶し、
上記配信手段は、上記配信済み判定手段が上記配信要求受付手段において上記配信要求を受け付けておらず、上記配信手段により配信していない上記特定配信情報があると判定したときに、未配信の特定配信情報を配信する請求項1に記載の情報配信装置。 - 配信情報記憶手段に識別コードと配信情報とを対応付けて記憶するとともに、配信先記憶手段に識別コード毎に上記配信情報の配信先を記憶し、上記識別コードを含む上記配信情報の配信要求を受け付けたときに、この配信要求に含まれている識別コードについて、上記配信情報記憶手段に記憶されている配信情報、および上記配信先記憶手段に記憶されている配信先を読み出し、この配信先に今回読み出した配信情報を配信する情報配信方法において、
配信予約時刻記憶手段に上記識別コードと上記配信情報の配信予約時刻とを対応付けて記憶し、現在時刻が配信予約時刻記憶手段に記憶されている配信予約時刻になった識別コードについて、すでに上記配信要求を受け付けて上記配信情報を配信したかどうかを判定し、この判定において上記配信要求を受け付けておらず、配信していない上記配信情報があると判定したときに、未配信の配信情報を配信する情報配信方法。
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