JP2004126722A - 自己管理支援サーバー、及び自己管理支援サーバープログラム - Google Patents

自己管理支援サーバー、及び自己管理支援サーバープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受験生や自己克己が必要な人にコミュニティと、努力のフィードバックを日常的に与える。
【解決手段】サーバーは、サービスを受益するユーザーに対し、数値化可能な努力項目を備えた入力フォームを、WEBやメールによって提供する。ユーザーが各項目に入力し、サーバーに返信すると、サーバーは受信したユーザーの各項目の入力値に対し、他のユーザーや過去サービス利用者などとの比較など、あらかじめ設定された比較処理を行い、判定結果をユーザーに返信する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークを利用してユーザーの努力を客観的に評価し、またモチベーションを維持するための自己管理支援方法またはシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
努力を継続するための自己管理とモチベーションの維持は非常に重要なものである。何かを成し遂げるために継続的な努力が必要である場合、同様の目標を持つ周囲の存在は重要である。自己の努力が目標達成にふさわしいものなのか、同様の目標を持つ他人はどのような努力をしているのか等を周囲の会話などによって知ることで、モチベーションを維持し、努力を続けることが容易になるからである。通信教育の場合は添削や、模擬試験などにより、努力の結果としての能力向上の相対的な程度や達成度を客観的に評価するシステムは存在するが、努力の程度を評価するシステムは従来存在しない。性格診断のためのシステムなど、ユーザーからの入力を受け付け、入力内容に応じて一定の判定を与えるシステムが存在するが、このようなシステムは、一時的に、また規格的にユーザーを診断するためのものであり、継続的にユーザーの努力を支援するものではない。目的とするものが異なるため、このようなシステムは、ユーザーの入力値を毎日記録して他者と比較することや、ユーザーの細かい環境に対応した項目を備えたものや、また、ユーザー独自の項目を追加する機能を備えたものは存在しない。つまり、日々の努力を継続的に記録し、それに対する評価やアドバイスを与えたり、同様の目標をもった他者との相対的評価を継続的に与え、ユーザーの自己管理を支援するためのシステムは存在していない。学校や予備校では努力の程度に対する評価も会話などから自然に得られることの多い環境であるが、これらの環境を持たない個人にとっては入手困難な環境を与えるための適当な技術は存在していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
周囲に同一の目標を持つ者を見つけられない場合や、周囲の理解を得られない場合は、努力を続けるためのモチベーションの維持や自己管理に大きな困難があることが多く、努力が独りよがりになりやすく、そのため、目標を達成できずに終わることも多い。通信インフラストラクチャーの整備と共に、大学受験予備校が衛星やインターネットで授業を行う例も増えてきており、今後は同一の目標の為に、日常的に同一の集団に属するということも少なくなってくることが予想される。この場合、授業の質は維持できても、互いに切磋琢磨しあう友人を見つけたり、他人の行動をみて自らの行動を反省したりすることの困難から目標達成が難しくなることが予想される。また、イー・ラーニング(e−lerning)等、個人がコンピューターとの対話的な学習も増えてくることが予想される。本発明は、このような状況、及び予測に鑑みて考案されたものであって、目標達成の為に努力している多数の人間の努力を客観的な数値データとして収集、比較することによって、自己の努力が、同様に目標を達成しようとする他のユーザーに比べて、劣っているのか、それとも優位に位置するのか、また、その目標を達成しようとしている他のユーザーはどんな努力をしているのか、等をリアルタイムで知り、更に自分の行動を他者に見てもらうことによって、モチベーションの維持と努力の継続を支援することを、ネットワークの利用によって可能にしようというものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は目標達成のために、数値化可能な共通の努力項目を少なくとも一つ持つユーザーに自己管理支援サービスを提供する。
【0005】
請求項1に記載の発明は、ユーザーにサービス提供を行うサーバーであって、サーバーは、ユーザー名と、ユーザーの入力値データと、また、下記1)から8)のうち0以上を含むユーザーデータベースを備え、
1)ユーザーの所属クラス
2)ユーザーがある期間に達成すべき課題
3)ユーザーの成績
4)ユーザーの出席授業時間割
5)ユーザーのメールアドレス
6)ユーザーのパスワード
7)ユーザーが指定したライバル
8)ユーザーの目標
前記ユーザーデータベースを利用して、ユーザーから入力値データを収集するために下記1)から3)の少なくとも1つを行い、
1)ユーザーに対して電子メールで自己管理項目入力フォームを送信する
2)ユーザーに対して自己管理項目入力フォームを備えたプログラムを送信する
3)サーバーにアクセスしたユーザーに対し自己管理入力フォームを表示する
ユーザーが前記自己管理項目入力フォームの各項目に入力し、電子メール、プログラムまたはwebページによって返信された入力値データをユーザーデータベースに追加し、あらかじめ設定された比較処理を行い、比較結果をユーザーに返信することを特徴としている。(請求項1)
【0006】
また、前記比較処理は、下記の1)から8)の比較の群から選ばれる1または複数の組み合わせで行われる比較と、比較結果に応じてアドバイス文を選択し、前記各種の比較に用いられたデータと、前記選択されたアドバイス文とを、サーバーが出力することであることも可能である。
1)前記入力値データと、あらかじめ設定された基準値データとの比較
2)前記入力値データの、一定期間の集計値データと基準値データの該期間の集計値データとの比較
3)前記入力値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データから得られる統計との比較
4)前記入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データの該期間の集計値データから得られる統計との比較
5)前記入力値データと、対応するユーザーグループに属したユーザーの過去の入力値データから得られる統計との比較
6)前記入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、対応するユーザーグループに属したユーザーの過去の入力値データの対応する期間の集計値データから得られる統計との比較
7)前記入力値データにおける、ある項目の入力値と、それとは異なる1または複数の項目の入力値との比較
8)前記入力値データにおける、ある項目の一定期間の入力値の集計値と、それとは異なる1または複数の項目の該期間の入力値の集計値との比較
(請求項2)
【0007】
また、自己管理支援サーバーは、ユーザーによってライバル指定された1または複数のユーザーの、対応する入力値データまたは集計値データを、前記判定結果に含めたり、または他の方法などでユーザーに送信することもできる。(請求項3)
【0008】
また、自己管理支援サーバーは前記ユーザーグループにおけるユーザーの1または複数の項目の入力値の偏差値を計算し、前記判定結果に含めて表示することも出来る。(請求項4)
【0009】
また、自己管理支援サーバーは、前記ユーザーグループにおけるユーザーの1または複数の項目の入力値の順位を計算し、前記判定結果に含めることも出来る。(請求項5)
【0010】
また、前記自己管理項目入力フォームの項目に、授業などユーザーが受けたサービスに対するアンケートを含めることで、サービス提供業者に適切な情報を送ることが出来るようにすることもできる。(請求項6)
【0011】
また、自己管理支援サーバーは、模擬試験など本発明の要件以外の、別の手段で得られた外部データを用いて、
1)外部データ
2)前記入力値データと外部データの相関関係
3)前記入力値データと外部データの関係から選択されたアドバイス文
上記1)から3)の1または複数を、判定結果に含めることも出来る。(請求項7)
【0012】
また、本発明は、コンピューターを前記それぞれのサーバーとして機能させることが出来るようにするためのプログラムをも含む。(請求項8)
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は本発明の方法をインターネットの利用によって実現した実施例である。サーバーコンピュータとしての基本的な機能を備えたサーバーコンピュータ2と、汎用コンピュータであるユーザー端末4、WWWブラウジングの可能な携帯端末1によって実現することを想定したものである。ユーザーは携帯端末1から、携帯基地局6、及びインターネット7を介して、あるいはまた、端末コンピュータ4から、ISP(インターネットサービスプロバイダ)8、インターネット7を介して、本発明の自己管理システムを実現しようとするサービス提供先のサーバーコンピュータ3に接続することができるものとする。端末は携帯、固定等状況に合わせて選択することが出来る。
【0014】
ユーザー端末4および携帯端末1、サーバーコンピュータ3はいずれも基本的な入出力装置として、キーボード、ディスプレイなどを備えており、サーバーコンピュータのハードディスク装置3には、コンピューターを本発明の自己管理支援サーバーとして機能させるためのプログラムであるサーバープログラムがインストールされ、該ハードディスクにはまたユーザーデータベースが記録されている。
【0015】
一般に、サーバーコンピュータにはWWWサービスを行うためのプログラム、メールの送受信を行うためのプログラム、CGIスクリプトなど複数のプログラムがインストールされ、複雑なWWWサービスにおいては、これらが協調して作業を行う。本発明の方法を行う際にもサーバーコンピュータにおけるこれらの複数のソフトウエアの組み合わせによって実現されることになるが、上記ソフトウエアは様々に選択組み合わせが可能であり、また、一意に定まるものではない。そこで、本発明の方法の実現に必要な機能を備えたものとしてサーバープログラムと呼ぶことにする。
【0016】
図1における本発明の自己管理支援方法のサービス提供者が、予備校であって、ユーザーが該予備校に通い、大学合格を目指す受験生であるとした場合の比較的理想的な実現形態について具体的に説明する。説明を具体的にするため、ユーザーは東京大学理科三類を目指すものとしておく。ユーザーは、サービス提供者である予備校の生徒というグループG1と、東京大学理科三類を目標とする東大理三クラスというクラスの生徒というグループG2と、二つのグループに属していることにする。自己管理項目入力フォームを入力する期間の単位は、一週間、一ヶ月、数時間など、目標にあった様々な単位で考えることが出来るが、以下の説明においてはユーザーが本発明の自己管理支援方法を毎日行うこととし、従って自己管理項目入力フォームへの記入が毎日行われるものとする。
【0017】
本実施例において、ユーザーデータベースには、
1)ユーザーの所属クラス
2)ユーザーがある期間に達成すべき課題
3)ユーザーの成績
4)ユーザーの出席授業時間割
5)ユーザーのメールアドレス
6)ユーザーのパスワード
7)ユーザーが指定したライバル
8)ユーザーの目標
10)ユーザー設定
11)ユーザーの学籍番号
12)過去のユーザーの入力値データ
13)ユーザー名
等が記録されているものとする。サーバーはこれらを用いて、ユーザーに自己管理項目入力フォームを提供する。ユーザー毎に適した自己管理項目入力フォームの生成には図2のようなフローを一例としてあげる。hとはユーザーに適した自己管理項目入力フォームになる。提供の仕方は、ユーザーの環境に応じて選択することが出来る。例えば電子メールしか使えない携帯電話などに対しては、電子メールで自己管理項目入力フォームを送信し、プログラム実行可能な携帯電話や、PDA等には、hを出力でき、hに入力することでユーザーの入力値データを整形して送信することの出来るようなプログラムとして送信すればよいし、コンピューターからインターネット経由で接続するユーザーに対しては、ユーザー認証を行い、hを適宜整形したHTMLファイルで提供すればよい。図3に、ブラウザに表示した自己管理項目入力フォームの例を示した。図2の変数lが「今日の授業」、pが「今日の課題」、kが「今日の努力」にそれぞれ対応する。尚、宿題は出されていないためq=φである。
【0018】
ユーザーから入力値データが返信されると、サーバーは該入力値データを記録し、
以下1)から8)の各種の比較のうちユーザーの環境に応じてあらかじめ設定された比較を行い、比較結果に応じたアドバイス文の選択、ユーザーに対する出力を行う。
1)ユーザーの入力値データと、あらかじめ設定された基準値データとの比較
2)ユーザー入力値データの、一定期間の集計値データと基準値データの該期間の集計値データとの比較
3)ユーザーの入力値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データから得られる統計との比較
4)ユーザーの入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データの該期間の集計値データから得られる統計との比較
5)ユーザーの入力値データと、ユーザーの過去の入力値データから得られる統計との比較
6)ユーザーの入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、対応するユーザーグループに属したユーザーの過去の入力値データの対応する期間の集計値データから得られる統計との比較
7)ユーザーの入力値データにおける、ある項目の入力値と、それとは異なる1または複数の項目の入力値との比較
8)ユーザーの入力値データにおける、ある項目の一定期間の入力値の集計値と、それとは異なる1または複数の項目の該期間の入力値の集計値との比較
【0019】
図4に図3に示した自己管理項目入力フォーム例への入力に対する判定結果例を、また、図5に10日間の集計結果を示した。以下受験生についての具体例の一部を用いてそれぞれ項目毎に説明する。
【0020】
1)の例としては、あらかじめ設定された基準値が、例えば項目「メール」について10であり、ユーザーが入力した入力値が20であるならば、これら二つを比較すること等がある。この場合、比較結果(該ユーザーのメール項目入力値)>(基準値)を得る。アドバイス文については、例えば、比較結果>xならば、アドバイス文Bを選択、など、各項目毎に比較結果によって、サーバーがどのようなものを選択するかについてあらかじめ設定しておくべきである。1)の場合は、アドバイス文「あなたのメール送信回数はかなり多い方です。相当時間を取られているのではありませんか?」を選択することなどができる。(図4の10)どの項目についてどのような基準を用いるか等については、ユーザーの属するグループや目標などに応じたものにすべきである。
【0021】
2)の行われる例としては、ユーザーが一定期間を指定して該期間での自己の努力を概観したいと望むとき等がある。実際には起点、終点を指定したものよりも、過去10日間、過去1ヶ月など、頻繁に指定される期間は、メニューに用意しておいた方がユーザービリティが高いと思われる。(図5の15)サーバープログラム指定期間について、基準値を合計し、ユーザーの日々の入力値を同期間合計し、比較する。図5には10日間の集計結果例を示した。
【0022】
3)について説明する。前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データから得られる統計について、グループG1、グループG2のそれぞれについて、各項目毎に少なくとも平均値、最高値、最低値、標準偏差などが得られる。本明細書において統計とはこれらを指す。またこれらとユーザーの入力値をそれぞれ比較することで、偏差値なども得ることが出来る。得られた統計のうち、どの統計を用いるかについては、場合により異なる。例えば、「睡眠時間」の項目について偏差値を求めることはあまり意味がないが、「勉強時間」についてはグループG1で偏差値を求めるのが良い。具体例としては、前記ユーザーの入力値データの各項目の入力値と、対応する項目の統計を比較する。例えば「勉強」項目について、勉強項目の前記ユーザーの入力値と、グループG2での平均値を比較することを意味する。図7の勉強項目の入力値が5であり、グループG2での勉強項目の入力値が5.5であるならば、これらの比較によって比較結果(該ユーザーの勉強項目入力値)<(平均値)を得る。この結果に応じて、アドバイス文「もうすこしがんばりましょう」(図4の11)を選択する等が考えられる。(図4の2)もちろん(該ユーザーの勉強項目入力値)>(平均値)であれば「なかなかがんばっているようです」や、(該ユーザーの勉強項目入力値+3)>(平均値)であれば、「よく頑張っています。この調子でがんばりましょう」なども同様に設定しておくのが良いだろう。
【0023】
4)については2)と同様にユーザーによって一定期間の判定結果がリクエストされた場合に、該ユーザーの入力値データの該期間での集計値データを得、これと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データの該期間での集計値データから得られる統計とを比較する。
【0024】
5)の例としては、例えばユーザーの入力日が2002年5月1日であるならば、比較対照として選ばれるのが2001年の同日、あるいはスケジュール上対応する日の入力値データの統計であるようにすることが出来る。スケジュール上対応する日、というのは、2001年度の入試日と2002年度の入試日とは異なることがあるだろうし、特に入試前日などは、日付は違っても、ユーザーに提示され、比較されることがふさわしいのは、入試前日という日だからである。であるから、実際の実施の際にはセンター試験などの入試日から逆算した日付の等しい日を比較するのがよいかも知れない。また、統計の母集団は、ユーザーの目標大学目標学部への入試を成功させたものがふさわしい。本実施例では東京大学理科三類へ過去に合格したユーザーが同日、または対応日にどのような努力をしていたか、が明らかになり、ユーザー自身の努力が、比較してどの程度であるかがわかる。(図4の13)得られた統計のうち、ここで用いるのは各項目の平均値がふさわしいだろう。
【0025】
6)は、5)と同じく、対象が過去のユーザー入力値を対象とすることと、対応期間が5)と同じく、受験日や環境によって前後させるべきである他は、4)と同様に計算を行い、提示すればよい。
【0026】
7)における、第一の項目の入力値と、それとは異なる1または複数の項目の入力値の比較とは例えば、
(勉強項目の入力値)―(遊び項目の入力値)―(電話項目の入力値)等で表される計算を行うこと等を意味し、結果が2より小であれば、「もっと勉強時間を使えるのでは?」などのアドバイス文を選択することが考えられる。
【0027】
8)についてもユーザーが一定期間の判定結果を望んだ場合に、(勉強項目の入力値の該期間での集計値)―(遊び項目の入力値の該期間での集計値)―(電話項目の入力値の該期間での集計値)等で表される演算を行うことを意味する。
【0028】
上記実施例には、一日の入力に対して、一日の判定結果を出力する例を示したが、当日までの一定期間の集計による判定結果を出力することも考えられる。実際の運用においては双方を同時に行うのが効果的であると考えられる。
【0029】
また、これらの各種の比較および比較処理は排反である必要はない。例えば睡眠項目に基準値6を定め、これより低ければ「睡眠時間の確保は必要です」をアドバイス文として選択し、ユーザーの入力値が基準値6より大きく、且つグループG1での平均値よりも大きければ、「皆もっと睡眠時間を削っているようです」などの手法も必要であろう。
【0030】
以上のように、サーバーは比較の1または複数を行い、それに応じてあらかじめ設定されたアドバイス文の中から適当なものが選択し、前記入力値データや、統計とともに、判定結果としてユーザー端末に送信する。図4はwebブラウザに判定結果を表示した例であるが、メールやプログラムで自己管理入力フォームを与えられたユーザーに対しては、それぞれ、メールやプログラムで結果を送信すればよい。
【0031】
比較方法をどのように選び、どのようなアドバイス文を設定し、また、得られる各種結果のうち、どのような判定結果をユーザーに提供するのが適当なのかについては、ユーザーの目標や、項目の性質によって異なる。図や説明は実施の具体例の一つにすぎず、目標や努力の性質に応じて様々な組み合わせ、表現方法があり得る。
【0032】
また、図3の授業評価の項目は請求項6に記載の発明に対応している。
【0033】
請求項3に記載の本発明の側面の実施例を図6に示す。ユーザーがライバル設定をする際には、ユーザー設定ページ(図示せず)から特定のライバルを選べるようにすればよい。
【0034】
図4の12は模擬試験の結果という外部データを用いたアドバイス文である。これは請求項7に記載の発明の一例であり、ユーザーの入力値データと外部データ(この場合は模擬試験)との関係から選択されたアドバイス文である。用いられた外部データは、ここでは英作文の偏差値を示す。相関関係自体については図示していない。
【0035】
以上の説明において用いた図やユーザーインターフェイス、比較処理手法等は、あくまで可能な実施例の一例にすぎない。例えば、ユーザーグループは本発明の自己管理支援方法を行うユーザー全員、という単一のユーザーグループであっても良いし、また、これら各種の実施例は排反である必要はなく、ユーザー環境に応じて様々に組み合わせて用いるのが好ましい。
【発明の効果】
受験生やイー・ラーニング使用者にとっては、本発明を利用することで、曖昧になりがちであった努力を客観的に把握することが出来、日々の克己に役立つ。また、本発明の自己管理支援方法の主催者側にとっては、生徒の毎日の行動や心境、授業への感想等を収集することで、適切なフォローを与えたり、またデータの蓄積による授業方法や学習システムの改善や開発などにも利用することが期待できる。また、本発明はサーバーコンピュータへの定期的で大規模のアクセスを作り出すため、広告などと組み合わせて実施することで、付加的な効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク上に形成された、サーバーとユーザー端末とのシステム構成の例である。
【図2】ユーザーに適した自己管理項目入力フォームを出力するためのフローの例を示した。
【図3】自己管理項目入力フォームの例である。
【図4】判定結果の例である。
【図5】ユーザーによって期間が指定され、該期間の判定結果の例である。
【図6】ユーザーによってライバル指定されたユーザーの入力値データの出力例である。
【符号の説明】
1 ユーザーの携帯端末
2 サーバーコンピュータ
3 サーバーコンピュータのハードディスク
4 ユーザーのユーザー端末
5 ユーザーのユーザー端末のハードディスク
6  携帯基地局
7   インターネット
8 インターネットサービスプロバイダ

Claims (8)

  1. ユーザーに対しサービス提供を行うサーバーであって、ユーザー名と、過去のユーザーの入力値データと、また、下記1)から9)のうち0以上を含むユーザーデータベースを備え、
    1)ユーザーの所属クラス
    2)ユーザーがある期間に達成すべき課題
    3)ユーザーの成績
    4)ユーザーの時間割
    5)ユーザーのメールアドレス
    6)ユーザーのパスワード
    7)ユーザーが指定したライバル
    8)ユーザーの目標
    9)ユーザー設定
    10)ユーザーの学籍番号
    前記ユーザーデータベースを利用して、ユーザーに適した自己管理項目入力フォームを生成し、下記1)から3)の少なくとも1つによって、あらかじめ定められた期間毎にユーザーからの入力値データを収集し、
    1)ユーザーに対して電子メールで自己管理項目入力フォームを送信する
    2)ユーザーに対して自己管理項目入力フォームを備えたプログラムを送信する
    3)サーバーにアクセスしたユーザーに対し自己管理入力フォームを表示する
    上記自己管理項目入力フォームの各項目にユーザーによって入力され、サーバーに送られた入力値データをユーザーデータベースに追加するとともに、あらかじめ設定された比較処理を行い、判定結果としてユーザーに返信することを特徴とする自己管理支援サーバー。
  2. 前記比較処理が、下記の1)から8)の比較の群から選ばれる1または複数の組み合わせで行われる比較と、比較結果に応じてアドバイス文を選択し、前記各種の比較に用いられたデータと、前記選択されたアドバイス文とを、サーバーが出力することであることを特徴とする請求項1に記載の自己管理支援サーバー。
    1)前記入力値データと、あらかじめ設定された基準値データとの比較
    2)前記入力値データの、一定期間の集計値データと基準値データの該期間の集計値データとの比較
    3)前記入力値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データから得られる統計との比較
    4)前記入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、前記ユーザーグループに属するユーザーの入力値データの該期間の集計値データから得られる統計との比較
    5)前記入力値データと、該ユーザーの目標を過去に達成したユーザーの過去の入力値データから得られる統計との比較
    6)前記入力値データのユーザーの指定した、または既定の設定による一定期間の集計値データと、該ユーザーの目標を過去に達成したユーザーの過去の入力値データの対応する期間の集計値データから得られる統計との比較
    7)前記入力値データにおける、ある項目の入力値と、それとは異なる1または複数の項目の入力値との比較
    8)前記入力値データにおける、ある項目の一定期間の入力値の集計値と、それとは異なる1または複数の項目の該期間の入力値の集計値との比較
  3. ユーザーによってライバル指定された1または複数のユーザーの、対応する入力値データまたは集計値データを、ユーザーに送信することを特徴とする請求項1から2に記載の自己管理支援サーバー。
  4. 前記ユーザーグループにおけるユーザーの1または複数の項目の入力値の偏差値が、前記判定結果に含まれることを特徴とする請求項1から3に記載の自己管理支援サーバー。
  5. 前記ユーザーグループにおけるユーザーの1または複数の項目の入力値の順位が、前記判定結果に含まれることを特徴とする請求項1から4に記載の自己管理支援サーバー。
  6. 前記自己管理項目入力フォームの項目に、ユーザーが受けたサービスに対するアンケートが含まれることを特徴とする請求項1から5に記載の自己管理支援サーバー。
  7. 1)外部データ
    2)前記入力値データと外部データの相関関係
    3)前記入力値データと外部データの関係から選択されたアドバイス文
    上記1)から3)の1または複数が、前記判定結果に含まれることを特徴とする請求項1から6に記載の自己管理支援サーバー。
  8. コンピューターを請求項1から7に記載の自己管理支援サーバーとして機能させることを特徴とする自己管理支援サーバープログラム。
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