JP2004126378A - 画面表示制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも1種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する画面表示制御装置において、1画面の中に動きのほとんどないシーンがあるにもかかわらず画面全体としては表示状態の変化は大きいと判断され、本来行うべき焼き付き防止の制御が適切に行なえなくなることがある。
【解決手段】1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段106と、各映像表示位置を移動させる映像表示位置制御手段108とを備え、表示状態検出手段106において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記映像表示位置制御手段108により、各映像表示位置を移動させ、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切な焼き付き防止の処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段106と、各映像表示位置を移動させる映像表示位置制御手段108とを備え、表示状態検出手段106において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記映像表示位置制御手段108により、各映像表示位置を移動させ、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切な焼き付き防止の処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の入力映像信号を1画面に表示する画面表示制御装置に関し、特に監視システムにおける画面表示制御装置の画面焼き付き防止制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画面の焼き付き防止制御を行う装置は、画像信号を表示する表示部の表示状態の変化を検出する状態検出部と、状態検出部出力が表示状態変化無しを継続して示している時間を計測し、計測結果が所定値を超えたか否かを検出する手段とを備え、所定値を超えたと検出したときに表示部の最大輝度レベルを低減させることで、画面の焼き付きを防止している(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−5861号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においては、入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合、1画面の中に動きの激しいシーンの映像があるにもかかわらず画面全体としては表示状態の変化はほとんどないと判断され、本来表示すべき状態であるにもかかわらず、表示輝度の低減が行われて適切な表示が行えない状況に陥ったり、1画面の中に動きのほとんどないシーンがあるにもかかわらず画面全体としては表示状態の変化は大きいと判断され、本来行うべき焼き付き防止の制御が適切に行えない、状況に陥るといった問題があった。
この発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においても、視聴状態を妨げることなく、適切な焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各表示位置の映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該表示位置の映像信号を含む2以上の各表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段とを備えたものである。
【0006】
また、本発明(請求項2)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段を備え、前記各1枚の画像データの輝度値の総和の変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する輝度状態変化検出手段を備えたものである。
【0007】
また、本発明(請求項3)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、前記入力映像信号をデジタル化した後、圧縮処理をして所定周期毎に1枚の画像データを作成する圧縮画像生成手段を備え、前記各1枚の画像データのデータサイズの変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する圧縮画像データ変化量検出手段を備えたものである。
【0008】
また、本発明(請求項4)にかかる画面表示制御装置は、請求項3記載の画面表示制御装置において、前記圧縮処理は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に基づいた処理であるものである。
【0009】
また、本発明(請求項5)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる際、表示状態変化の少ない表示位置に、表示状態変化の大きい映像を表示するように移動させるものである。
【0010】
また、本発明(請求項6)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を、移動,表示させた後、一定期間経過後に、前記各映像表示位置の表示映像を、以前の表示位置に再度移動,表示させるものである。
【0011】
また、本発明(請求項7)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備えるものである。
【0012】
また、本発明(請求項8)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記位置画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号のみを一画面全面に表示するものである。
【0013】
また、本発明(請求項9)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、表示すべき映像を指定する操作手段を備え、あらかじめ前記操作手段を介して使用者により指定された映像信号のみを、一画面全面に表示するものである。
【0014】
また、本発明(請求項10)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号を、その他の映像信号よりも大きな画像サイズで表示するものである。
【0015】
また、本発明(請求項11)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、前記各映像表示位置の表示領域アスペクト比と、入力映像信号のアスペクト比が異なる場合、前記表示領域内に表示する映像を、スクロール表示しながら表示するものである。
【0016】
また、本発明(請求項12)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、映像表示状態を切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を以前の表示状態に再度切替えるものである。
【0017】
また、本発明(請求項13)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記1画面上の各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段と、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数より少ない場合、前記映像表示位置制御手段を用いて、映像表示位置の移動を行い、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数以上の場合、前記表示制御手段を用いて、映像信号の表示切替えを行うものである。
【0018】
また、本発明(請求項14)にかかる画面表示制御装置は、請求項13記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、映像表示状態を、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示に切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を、以前の表示状態に再度切替え、前記映像表示位置制御手段は、各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させた後、一定期間経過後に、各映像表示位置の表示映像を以前の表示位置に再度移動させて表示させるものである。
【0019】
また、本発明(請求項15)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部のズーム制御を行うズーム制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する前記ズーム制御手段により、該対応する撮像部における撮像画面のズームイン、ズームアウト制御を行なうものである。
【0020】
また、本発明(請求項16)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部の撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行う撮像方向制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する撮像部における撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行なうものである。
【0021】
また、本発明(請求項17)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に、前記画像データを読み出して再生表示するものである。
【0022】
また、本発明(請求項18)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段と、前記画像データを、前記入力映像信号毎にランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを、読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の、当該入力映像信号に対応する前記画像データを、読み出して高速再生し、当該映像表示位置に表示するものである。
【0023】
また、本発明(請求項19)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の、映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、上記一画面上の各映像表示位置のうちの、各指定表示領域の表示状態を制御する指定表示領域制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像表示位置の表示状態変化のうちの、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記表示領域制御手段により、当該映像信号の表示状態を変化させるものである。
【0024】
また、本発明(請求項20)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示する輝度値を、変化させるものである。
【0025】
また、本発明(請求項21)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示を、停止させるものである。
【0026】
また、本発明(請求項22)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示状態を変化させた後、一定期間経過後に、以前の表示状態に再度戻すものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の請求項1、および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6に記載された発明の実施の形態について、図1、および図2、図3、図4、図5、図6を用いて説明する。
【0028】
本実施の形態1による画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th以下となったとき、各映像表示位置の表示映像を、移動させて表示させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、焼き付きを防止できるようにしたものである。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態1による画面表示制御装置のブロック図を示す。図1において、101は画面表示制御装置、102は画面表示制御装置101への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)との双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の、入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと、映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、107は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、108は表示状態検出部106によって検出された結果に応じて、各映像の表示位置を移動させる表示位置制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2を、デジタル/アナログ変換するD/Aコンバータである。
【0030】
入力映像信号端子102より入力された複数の映像信号は、A/Dコンバータ103にてアナログ/デジタル変換され、デジタルデータとして、スイッチャ部104に入力される。スイッチャ部104では、入力された複数の映像データのうち、セレクタ制御部105によって指定された映像データ1を出力する。また、複数の映像データを1画面に同時に表示する映像データ2をも同時に出力する。セレクタ制御部105は、メイン制御部107より指定された所定の時間間隔にて出力する映像データを切替える命令を、スイッチャ部104に通知する。あるいは、メイン制御部107より指定のあった時点で指定映像データに切替える命令を、スイッチャ部104に通知する。また、スイッチャ部104は、映像データ1、及び映像データ2を出力するとともに、出力した映像データ1が、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも出力する。
【0031】
次に、スイッチャ部104より出力された映像データ1、及び映像情報VIを、表示状態検出部106に入力し、表示状態検出部106において、各入力映像信号端子102に入力された映像信号毎に表示状態変化を検出し、各表示状態変化量のうち少なくとも1つの状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th以下となった場合、メイン制御部107に対して、状態変化量の小さい映像データが、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を通知する。メイン制御部107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知されたとき、表示位置制御部108に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の移動命令を通知する。表示位置制御部108は、メイン制御部107より、映像信号の表示位置を移動させるべき旨の表示位置移動命令が通知されたとき、所定の時間、映像信号の表示位置を切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は、通知された各映像信号の表示位置情報を用いて、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し、外部へ出力する。
【0032】
また、上記表示状態検出部106に関して、図2、および図3、図4、図5を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1による画面表示制御装置における、輝度状態変化検出手段204を備えた表示状態検出部106のブロック図を示す。
【0033】
図2において、201(106)は、表示状態検出部、202はスイッチャ部201より入力された映像情報VIと、映像データ1とより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に1枚の画像データを作成する画像生成部、203は画像生成部202より出力される画像データを、各入力映像信号毎に格納する画像データ格納部、204は画像データ格納部203内に格納されている画像データを用いて、各入力映像信号毎に、時系列を構成する各画像データ間の輝度値の変化状態を検出する輝度状態変化検出部、205(107)はメイン制御部である。
【0034】
画像生成部202において、スイッチャ部201より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に1枚の画像データを作成する。生成した画像データを画像データ格納部203に送る際、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも、同時に画像データ格納部203に通知する。画像データ格納部203では、画像生成部202より入力された画像データを、通知された映像情報VIに従い、各入力映像信号毎に一定時間Nmax、分、格納する。なお、画像データ格納部203に格納する画像データは、古い画像データから上書き処理を行い随時更新する。
【0035】
次に、輝度状態変化検出部204における、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理を、図4を用いて説明する。
図4は、輝度状態変化検出部204における、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理、を示すフローチャート図である。
【0036】
まず、ステップS401において、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理の初期設定情報をセットする。ステップS401において、Mは、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の第何番目の入力映像信号であるかを表し、Nは、画像データ格納部203に格納されている画像データの時系列情報、すなわち時系列的に何番目の画像データであるかを表す。なお、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の総数は、Mmax、と表し、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数は、Nmax、と表す。
【0037】
ステップS402において、画像データ格納部203に格納されている第M番目の入力映像信号の画像データDMNと、画像データDM(N+1)、とを読み出す。画像データDMNと、画像データDM(N+1)、とは、時間軸上で隣接した画像データである。次に、ステップS403において、画像データDMNと、画像データDM(N+1)、との間での輝度情報の変化量Vyを算出する。次に、ステップS404において、ステップS403で算出した変化量Vyが、所定の閾値Thy、以下となっているかをチェックする。その結果、所定の閾値Thy、以下となっている場合、ステップS405において、チェックカウンタCmをインクリメントし、閾値Thy以下となっていない場合、ステップS406において、チェックカウンタCmを0にクリアする。
【0038】
次に、ステップS407において、チェックカウンタCMをチェックし、所定の時間Ti分の画像枚数P、より大きくなっているかをチェックする。その結果、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっている場合、ステップS408において、メイン制御部107に対し、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、即ち例えば、第M番目の入力映像信号であるとの情報、を通知し、チェックカウンタCMを0クリアする。次に、ステップS409において、現在行っている輝度値の変化状態を検出する処理が、画面表示制御装置に入力されているいずれの入力映像信号に対しなされているかをチェックし、その結果、入力されている最終の入力映像信号に対しなされている、すなわちM= Mmax、であれば、ステップS410において、Mを1にリセットし、入力されている最終の入力映像信号でない、すなわちM≠Mmax、であれば、ステップS411において、Mをインクリメントする。次に、ステップS412において、現在比較している画像データの時系列情報Nをチェックし、その結果、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数であれば、すなわち、N= Nmax−1、であれば(現在比較している画像データが、Nmax−1と、Nmax、であれば)、ステップS413において、Nを1にリセットし、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数でないならば、すなわちN≠Nmax−1であれば、ステップS414において、Nをインクリメントする。その後、ステップS402の処理に戻る。ステップS402からステップS414までの処理を、繰り返し行うことにより、継続的に、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理を行う。
【0039】
図3は、本実施の形態1による画面表示制御装置における、圧縮画像データ変化量検出手段304を備えた、表示状態検出部106のブロック図を示す。
図3において、301(106)は表示状態検出部、302はスイッチャ部104より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で各入力映像信号毎に圧縮処理を施し、1枚の圧縮画像データを作成する圧縮画像生成部、303は圧縮画像生成部302より出力される圧縮画像データを各入力映像信号毎に格納する圧縮画像データ格納部、304は圧縮画像データ格納部303内に格納されている圧縮画像データを用いて、各入力映像信号毎に時系列の各圧縮画像データ間のデータ量の変化状態を検出する圧縮画像データ量変化検出部、305(107)はメイン制御部である。
【0040】
圧縮画像生成部302において、スイッチャ部104より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に圧縮処理を施し、1枚の圧縮画像データを作成する。なお、画像の圧縮処理はJPEG(Joint Photographic Experts Group)規格等に基づいた方式により行う。生成した圧縮画像データを圧縮画像データ格納部303に送る際、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも、同時に圧縮画像データ格納部303に通知する。圧縮画像データ格納部303では、圧縮画像生成部302より入力された圧縮画像データを、通知された映像情報に従い、各入力映像信号毎に一定時間分Nmax、分、格納する。なお、圧縮画像データ格納部303に格納する圧縮画像データは、古い圧縮画像データから上書き処理を行い随時更新する。
【0041】
次に、圧縮画像データ量変化検出部304における、各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理を、図5を用いて説明する。
図5は、圧縮画像データ量変化検出部304における各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理、を示すフローチャート図である。
【0042】
まず、ステップS501において、各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理の初期設定情報をセットする。ステップS501において、Mは、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の第何番目の入力映像信号であるかを表し、Nは、圧縮画像データ格納部303に格納されている圧縮画像データの時系列情報、すなわち時系列的に何番目の圧縮画像データであるかを表す。なお、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の総数は、Mmax、と表し、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数は、Nmax、と表す。
【0043】
ステップS502において、圧縮画像データ格納部303に格納されている第M番目の入力映像信号の圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とを読み出す。圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とは、時間軸上で隣接した圧縮画像データである。次に、ステップS503において、圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とのデータ量の変化量Vs、を算出する。次に、ステップS504において、ステップS503で算出した変化量Vs、が、所定の閾値Ths、以下となっているかをチェックする。その結果、所定の閾値Ths、以下となっている場合、ステップS505において、チェックカウンタCmをインクリメントし、閾値Ths、以下となっていない場合、ステップS506において、チェックカウンタCmを0にクリアする。次に、ステップS507において、チェックカウンタCMをチェックし、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっているかをチェックする。その結果、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっている場合、ステップS508において、メイン制御部107に対し、状態変化量の小さい映像データが、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、即ち例えば、第M番目の入力映像信号であるとの情報、を通知し、チェックカウンタCMを0クリアする。次に、ステップS509において、現在行っているデータ値の変化状態を検出する処理が、画面表示制御装置に入力されているいずれの入力映像信号に対しなされているかをチェックし、その結果、入力されている最終の入力映像信号に対しなされている、すなわちM= Mmax、であれば、ステップS510において、Mを1にリセットし、入力されている最終の入力映像信号に対しなされているのでない、すなわちM≠Mmax、であれば、ステップS511において、Mをインクリメントする。次に、ステップS512において、現在比較している圧縮画像データの時系列情報Nをチェックし、その結果、該時系列情報Nが、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数、であれば、すなわちN= Nmax−1であれば(現在比較している圧縮画像データが、Nmax−1と、Nmax、であれば)、ステップS513において、Nを1にリセットし、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数でないならば、すなわちN≠Nmax−1であれば、ステップS514において、Nをインクリメントする。その後、ステップS502の処理に戻る。ステップS502からステップS514までの処理を、繰り返し行うことにより、継続的に、各入力映像信号毎のデータ量の変化状態を検出する処理を行う。
【0044】
次に、表示位置制御部108、及びスイッチャ部104における、映像信号の表示位置を切替えて表示する処理、に関して、図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態1における、表示位置の切替え処理の流れ、を示すフローチャート図である。
【0045】
図6において、601、602、603、604は表示画面、611、621、631、641は、表示位置1に表示している映像、612、622、632、642は、表示位置2に表示している映像、613、623、633、643は、表示位置3に表示している映像、614、624、634、644は、表示位置4に表示している映像である。
【0046】
表示画面601において、表示位置1に表示している映像611は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像612は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像613は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像614は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像624)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部107に対して、表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部107は通知された表示状態変化情報に従い、表示位置制御部108に対し、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置を移動すべき旨の移動命令を通知する。その際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示位置制御部108は、メイン制御部107より入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置の移動命令を受け、所定の時間、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置を移動させて表示させるようスイッチャ部104に通知する。その際、メイン制御部107より、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置の移動命令、とともに通知された表示状態変化情報により、入力映像信号4の映像(映像624)以外の映像の表示状態変化をチェックし、最も表示状態変化の大きな入力映像信号の表示位置と、該映像624の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。例えば入力映像信号1の映像(映像621)が最も表示状態変化が大きい場合、入力映像信号1の映像(映像621)の表示位置と、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面603に表されるように、各入力映像信号の映像は、表示される。表示位置を変更した後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は、画面上の表示を、再度、元の表示位置へ変更する。その結果、表示画面604に表されるように、各入力映像信号の映像は、表示される。
【0047】
このような本実施の形態1においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において、入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させるようにすることにより、視聴状況の変化を極力抑え、適切な焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0048】
(実施の形態2)
以下、本発明の請求項7、および請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12に記載された発明の実施の形態について、図7、および図8、図9、図10を用いて説明する。
本実施の形態2における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となったとき、表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、焼き付きを防止できるようにしたものである。
【0049】
図7は、本実施の形態2による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図7において、701は、本実施の形態2による画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置701において、表示制御部708、およびユーザーインターフェイス部710以外の構成は、図1の画面表示制御装置101のブロック図におけるものと同一である。また、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部707に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0050】
以下に、メイン制御部707に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0051】
メイン制御部707は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、へ切替えるべき旨の、切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、所定の時間、指定映像信号のみによる表示、に切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部は、通知された指定映像信号情報で、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。また、ユーザーインターフェイス部710を使用して、ユーザーによって設定された各種設定値を、メイン制御部707に通知する。
【0052】
次に、表示制御部708、及びスイッチャ部104における、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、に切替える処理に関して、図8、および図9、図10を用いて説明する。
図8は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上でかつ最も変化量が大きい映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れを示す図である。
【0053】
図8において、801、802、803、804は表示画面、811、821、841は表示位置1に表示している映像、812、822、842は表示位置2に表示している映像、813、823、843は表示位置3に表示している映像、814、824、844は表示位置4に表示している映像、831は最も変化量が大きい映像信号のみを表示する映像である。
【0054】
表示画面801において、表示位置1に表示している映像811は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像812は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像813は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像814は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0055】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像824)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像821)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部704に通知する。その結果、表示画面803に表されるように、映像が表示される。最も状態変化量の大きい映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部704は再度、元の表示位置の複数映像を表示する表示、に変更する。その結果、表示画面804に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0056】
図9は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上で、かつユーザーより通知された注目映像信号である映像、のみを表示する表示に切替える処理、の流れを示す図である。
【0057】
図9において、901、902、903、904は表示画面、911、921、941は表示位置1に表示している映像11(注目優先順位:2、動きレベル:5)、912、922、942は表示位置2に表示している映像12(注目優先順位:1、動きレベル:3)、913、923、943は表示位置3に表示している映像13(注目優先順位:4、動きレベル:5)、914、924、944は表示位置4に表示している映像14(注目優先順位:3、動きレベル:1)、931は表示状態変化量が閾値以上でかつユーザーより通知された注目映像信号のみ(映像12、注目優先順位:1)を表示する表示、の映像である。
【0058】
表示画面901において、表示位置1に表示している映像911は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像912は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像913は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像914は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0059】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像924)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報と、ユーザーインターフェイス部710とを使用して、ユーザーによって設定された表示優先順位情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号であって、かつ、同時に通知された表示優先順位情報より、最も高い優先順位の映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像(映像921)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面903に表されるように、映像が表示される。最も高い優先順位の映像信号のみを表示する表示に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像による表示に変更する。その結果、表示画面904に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0060】
図10は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上の映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れを示す図である。
図10において、1001、1002、1003、1004は表示画面、1011、1021、1041は表示位置1に表示している映像11(動きレベル:5)、1012、1022、1042は表示位置2に表示している映像12(動きレベル:3)、1013、1023、1043は表示位置3に表示している映像13(動きレベル:3)、1014、1024、1044は表示位置4に表示している映像14(動きレベル:1)、1031は表示状態変化量が閾値以上でかつ最も状態変化量が大きい映像信号(映像11、動きレベル:5)による映像、1032、1033は表示状態変化量が閾値以上のその他の映像信号(映像12(動きレベル:3)、映像13(動きレベル:3))による映像である。
【0061】
表示画面1001において、表示位置1に表示している映像1011は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像1012は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像1013は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像1014は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0062】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1024)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部706が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号(映像11、映像12、映像13)の中より、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像1011、動きレベル:5)の表示サイズを大きくして、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1024)以外の映像(映像11、映像12、映像13)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1003に表されるように、映像が表示される。またその際、表示映像のアスペクト比が、原映像のアスペクト比と異なって表示される場合には、アスペクト比が変わった映像に関しては表示映像をスクロール表示することによって映像の全体を表示させるようにしてもよい。また、アスペクト比が変わった映像に関しては、原画像の縦軸あるいは横軸の映像データを間引いて表示映像を形成させることによって映像の全体を表示させてもよい。表示状態変化量が閾値以上の映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間、が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像を表示する表示、に変更する。その結果、表示画面1004に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0063】
このような本実施の形態2において、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し表示状態変化量が大きいもののみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0064】
(実施の形態3)
以下に、本発明の請求項13、および請求項14に記載された発明の実施の形態について、図11、および12を用いて説明する。
本実施の形態3における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、各映像表示位置を移動させるか、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみの表示に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑え、なおかつ適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0065】
図11は本実施の形態3による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図11において、1101は、本実施の形態3による画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置1101において、表示位置制御部1108、および表示制御部1110以外の構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図と同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1107に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけるものと同様である。
【0066】
以下に、メイン制御部1107に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0067】
メイン制御部1107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数以上であれば、表示制御部1110に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部1110は、メイン制御部1107より状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、所定の時間、該表示状態変化情報によって決定される指定映像信号のみによる表示に切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は前記指定映像信号情報で1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0068】
また、メイン制御部1107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、通知された表示状態変化情報により状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数より少なければ、表示位置制御部1108に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置を移動させるべき旨の、移動命令を通知する。表示位置制御部1108は、メイン制御部1107より映像信号の表示位置の移動命令が通知された際、所定の時間、映像信号の表示位置を切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は通知された表示位置情報で1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0069】
次に、表示位置制御部1108、表示制御部1110、及びスイッチャ部104における、各映像表示位置を移動させて表示させる、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替える処理に関して、図12を用いて説明する。
【0070】
図12は、本発明の実施の形態3による、各映像表示位置の映像を、移動させて表示させる、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れ、を示す図である。
【0071】
図12において、1201、1202、1203、1204、1205は表示画面、1211、1221、1231、1241は表示位置1に表示している映像(動きA)、1212、1222、1232、1242は表示位置2に表示している映像(動きB)、1213、1223、1233、1243は表示位置3に表示している映像(動きC)、1214、1224、1234、1244は表示位置4に表示している映像(動きD)、1235は最も変化量が大きい映像信号のみの映像(動きA)である。
【0072】
表示画面1201において、表示位置1に表示している映像1211は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像1212は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像1213は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像1214は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0073】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1224)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部1107に対して、表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。
【0074】
メイン制御部1107は、通知された表示状態変化情報に従い、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数以上であれば、表示制御部1110に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみによる表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部1110は、メイン制御部1107より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像1221)のみの表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1204に表されるように、映像が表示される。最も状態変化量の大きい映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像による表示に変更する。その結果、表示画面1205に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0075】
また、メイン制御部1107は、通知された表示状態変化情報に従い、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数より少なければ、表示位置制御部1108に対し、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置を移動すべき旨の、移動命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示位置制御部1108は、メイン制御部1107より入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置の移動命令を受け、所定の時間、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置を移動させるようスイッチャ部104に通知する。その際、メイン制御部1107より入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置の移動命令と同時に通知された表示状態変化情報により、入力映像信号4の映像(映像1224)以外の表示状態変化をチェックし、最も表示状態変化の大きな入力映像信号の表示位置と、その表示位置を変更するように、スイッチャ部104に通知する。例えば入力映像信号1の映像(映像1221)が最も表示状態変化が大きい場合、入力映像信号1の映像(映像1221)の表示位置と、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1203に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。表示位置の変更後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置へ変更する。その結果、表示画面1204に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0076】
このような本実施の形態3の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、表示状態変化量が大きいもののみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0077】
(実施の形態4)
以下に、本発明の請求項15、および請求項16に記載された発明の実施の形態について、図13を用いて説明する。
本実施の形態4における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、映像信号を画面表示制御装置へ出力する装置のズーム制御を行なう、あるいは撮像方向制御信号を発行する入力映像機器制御手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、入力映像機器制御手段を用いて、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変更させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0078】
図13は、本実施の形態4による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図13において、1301は本実施の形態4による画面表示制御装置、102は画面表示制御装置1301への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)の双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと、映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、1307は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、1308は映像信号を出力する装置のズーム制御、あるいは撮像方向制御命令を発行する入力機器制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2をデジタル/アナログ変換するD/Aコンバータ、1310は画面表示制御装置1301から映像信号を出力する装置への出力制御信号端子、1311は映像信号を出力する装置への出力制御信号を発行するインターフェイス部、1312は入力映像信号端子102に接続し、映像信号を画面表示制御装置に出力する撮像装置である。図13において、入力映像信号端子102からメイン制御部1307までの構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1307に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0079】
以下に、メイン制御部1307に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を、通知された後の処理の流れを説明する。
メイン制御部1307は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、入力機器制御部1308に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して、撮像状態を変更させるよう通知する。入力機器制御部1308は、メイン制御部1307より状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置の撮像状態変更命令が通知された際、出力制御信号発行インターフェイス部1311を用いて、所定の時間、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変化させる。よって、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号の表示状態も、動きのある状態での入力が可能となる。
【0080】
このような本実施の形態4の画面表示制御装置において、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変更させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0081】
(実施の形態5)
以下に、本発明の請求項17、および請求項18に記載された発明の実施の形態について、図14を用いて説明する。
本実施の形態5における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった際、前記再生手段を用いて前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の前記画像データを、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に読み出して再生表示することにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0082】
図14は本実施の形態5による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図14において、1401は画面表示制御装置、102は画面表示制御装置1401への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)の双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、1407は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、1408は記録媒体1410内に記録されている画像データを読み出して再生する再生制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2をデジタル/アナログ変換するD/Aコンバータ、1410は表示状態検出部106より出力される画像データを記録する記録媒体である。
【0083】
図14において、入力映像信号端子102からメイン制御部1407までの構成部において、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知するまでの構成は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1407に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0084】
以下に、表示状態検出部106より出力される画像データを記録媒体1410に記録する処理の流れ、およびメイン制御部1407に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0085】
前記実施の形態1における図2、および図3に表すように、表示状態検出部106は、表示状態の変化量を検出するために、画像生成部202、あるいは圧縮画像生成部302により、画像データ、あるいは圧縮画像データを生成し、作成した画像データの情報にて表示状態の変化量を検出し、その検出結果をメイン制御部1407に通知する。また、それと同時に生成した画像データ、あるいは圧縮画像データを、各入力画像信号毎に記録媒体1410に出力し記録する。
【0086】
また、メイン制御部1407は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、再生制御部1408に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データを再生するよう通知する。
【0087】
再生制御部1408は、メイン制御部1407より状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データの再生命令が通知された際、記録媒体1410に記録されている状態変化量が所定の閾値Th以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データを読み出して高速再生し、スイッチャ部104へ出力する。なお、再生制御部1408にて記録媒体1410より読み出し再生する画像データ、あるいは圧縮画像データは、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データに限らず、あらかじめ記録媒体1410に記録されている画像データ、あるいは圧縮画像データでもよい。また再生データの出力と同時に、スイッチャ部104に対して、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に変わり、再生制御部1408より出力される再生データを状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号の表示位置に表示するよう通知し、スイッチャ部104は通知された情報、および再生データにより、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0088】
このような本実施の形態5の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において、入力される映像信号の中に動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、再生手段を用いて、ランダムアクセス可能な記録媒体内の前記画像データを、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に読み出して再生表示することにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0089】
(実施の形態6)
以下に、本発明の請求項19、および請求項20、請求項21、請求項22に記載された発明の実施の形態について、図15を用いて説明する。
本実施の形態6における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、1画面における各映像表示位置毎の表示状態を制御する表示領域制御手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、上記指定表示領域制御手段を用いて、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置の表示状態を変化させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置に関するものである。
【0090】
図15は本発明の実施の形態6による画面表示制御装置のブロック図を示す。図15において、1501は、画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置1501において、メイン制御部1507、および表示領域制御部1508以外の構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1507に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0091】
以下に、メイン制御部1507に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0092】
メイン制御部1507は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、表示領域制御部1508に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示状態を変更させるべき旨の表示状態変更命令を通知する。表示領域制御部1508は、メイン制御部1507より状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示状態変更命令が通知された際、所定の時間、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示輝度値を変化させるようスイッチャ部104に通知する。なお、表示領域制御部1508は、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示を停止するよう、スイッチャ部1504に通知してもよい。スイッチャ部104は通知された表示領域の輝度情報、あるいは表示情報で、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0093】
このような本実施の形態6の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、指定表示領域制御手段を用いて、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置の表示状態を変化させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1、および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各表示位置の映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該表示位置の映像信号を含む2以上の各表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段とを備えたことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【0095】
また、本発明の請求項7、および請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備えたことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ焼き付き防止の処理時には、ユーザーが注目すべき映像を適切に表示することができるという効果が得られる。
【0096】
また、本発明の請求項13、および請求項14に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記1画面上の各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段と、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数より少ない場合、前記映像表示位置制御手段を用いて、映像表示位置の移動を行い、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数以上の場合、前記表示制御手段を用いて、映像信号の表示切替を行うことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ現在の動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像の表示比率に応じて、焼き付き防止の処理時には、適切な表示状態での表示ができるという効果が得られる。
【0097】
また、本発明の請求項15、および請求項16に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部のズーム制御を行うズーム制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する前記ズーム制御手段により、該対応する撮像部における撮像画面のズームイン、ズームアウト制御を行なうことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、所定の表示領域に表示する入力映像信号を切替えることなく、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【0098】
また、本発明の請求項17、および請求項18に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に、前記画像データを読み出して再生表示することにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ焼き付き防止の処理時には、これまで記録してきた映像を表示することで、注目すべき映像が過去に記録されていないかユーザーに通知することができるという効果が得られる。
【0099】
また、本発明の請求項19、および請求項20、請求項21、請求項22に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の、映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、上記一画面上の各映像表示位置のうちの、各指定表示領域の表示状態を制御する指定表示領域制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像表示位置の表示状態変化のうちの、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記表示領域制御手段により、当該映像信号の表示状態を変化させる ことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画面表示制御装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態1における、輝度状態変化検出手段を備えた表示状態検出手段のブロック図。
【図3】本発明の実施の形態1における、圧縮画像データ変化量検出手段を備えた表示状態検出手段のブロック図。
【図4】本発明の実施の形態1における、輝度状態変化検出部における輝度値の変化状態を検出する処理を示すフローチャート図。
【図5】本発明の実施の形態1における、圧縮画像データ量変化検出部における圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理を示すフローチャート図。
【図6】本発明の実施の形態1における、表示位置の切替え処理の流れを示す図。
【図7】本発明の実施の形態2による画面表示制御装置のブロック図。
【図8】本発明の実施の形態2における、変化量の最も大きい映像信号のみを表示する表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図9】本発明の実施の形態2における、注目映像信号のみの表示への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図10】本発明の実施の形態2における、変化量の大きい映像信号のみの表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図11】本発明の実施の形態3による画面表示制御装置のブロック図。
【図12】本発明の実施の形態3における、表示位置の切替え、あるいは変化量の大きい映像信号のみを表示するの表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図13】本発明の実施の形態4による画面表示制御装置のブロック図。
【図14】本発明の実施の形態5による画面表示制御装置のブロック図。
【図15】本発明の実施の形態6による画面表示制御装置のブロック図。
【図16】従来の焼き付き低減ディスプレイ装置を示す図。
【符号の説明】
101、701、1101、1301、1401、1501:画面表示制御装置102:入力映像端子
103:A/Dコンバータ
104:スイッチャ部
105:セレクタ制御部
106:表示状態検出部
107、205、305、707、1107、1307、1407、1507:メイン制御部
108、1108:表示位置制御部
109:D/Aコンバータ
202:画像生成部
203:画像データ格納部
204:輝度状態変化検出部
302:圧縮画像生成部
303:圧縮画像データ格納部
304:圧縮画像データ量変化検出部
601、602、603、604、801、802、803、804、901、902、903、904、1001、1002、1003、1004、1201、1202、1203、1204、1205:表示画面
611、621、631、641、811、821、841、911、921、941、1011、1021、1041、1211、1221、1231、1241:表示位置1に表示している映像
612、622、632、642、812、822、842、912、922、942、1012、1022、1042、1212、1222、1232、1242:表示位置2に表示している映像
613、623、633、643、813、823、843、913、923、943、1013、1023、1043、1213、1223、1233、1243:表示位置3に表示している映像
614、624、634、644、814、824、844、914、924、944、1014、1024、1044、1214、1224、1234、1244:表示位置4に表示している映像
708、1110:表示制御部
710:ユーザーインターフェイス部
831、1235:最も変化量が大きい映像信号のみの映像
931:ユーザーより通知された注目映像信号のみの映像
1031:変化量が閾値以上で最も変化量が大きい映像信号の映像
1032、1033:変化量が閾値以上でその他の映像信号の映像
1308:入力機器制御部
1310:出力制御信号端子
1311:インターフェイス部
1312:撮像装置
1408:再生制御部
1410:記録媒体
1508:表示領域制御部
1601:センサ
1602:輝度信号制御部
1603:時間長測定部
1604:表示部
1605:状態検出部
1606:端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の入力映像信号を1画面に表示する画面表示制御装置に関し、特に監視システムにおける画面表示制御装置の画面焼き付き防止制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画面の焼き付き防止制御を行う装置は、画像信号を表示する表示部の表示状態の変化を検出する状態検出部と、状態検出部出力が表示状態変化無しを継続して示している時間を計測し、計測結果が所定値を超えたか否かを検出する手段とを備え、所定値を超えたと検出したときに表示部の最大輝度レベルを低減させることで、画面の焼き付きを防止している(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−5861号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においては、入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合、1画面の中に動きの激しいシーンの映像があるにもかかわらず画面全体としては表示状態の変化はほとんどないと判断され、本来表示すべき状態であるにもかかわらず、表示輝度の低減が行われて適切な表示が行えない状況に陥ったり、1画面の中に動きのほとんどないシーンがあるにもかかわらず画面全体としては表示状態の変化は大きいと判断され、本来行うべき焼き付き防止の制御が適切に行えない、状況に陥るといった問題があった。
この発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においても、視聴状態を妨げることなく、適切な焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各表示位置の映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該表示位置の映像信号を含む2以上の各表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段とを備えたものである。
【0006】
また、本発明(請求項2)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段を備え、前記各1枚の画像データの輝度値の総和の変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する輝度状態変化検出手段を備えたものである。
【0007】
また、本発明(請求項3)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、前記入力映像信号をデジタル化した後、圧縮処理をして所定周期毎に1枚の画像データを作成する圧縮画像生成手段を備え、前記各1枚の画像データのデータサイズの変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する圧縮画像データ変化量検出手段を備えたものである。
【0008】
また、本発明(請求項4)にかかる画面表示制御装置は、請求項3記載の画面表示制御装置において、前記圧縮処理は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に基づいた処理であるものである。
【0009】
また、本発明(請求項5)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる際、表示状態変化の少ない表示位置に、表示状態変化の大きい映像を表示するように移動させるものである。
【0010】
また、本発明(請求項6)にかかる画面表示制御装置は、請求項1記載の画面表示制御装置において、前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を、移動,表示させた後、一定期間経過後に、前記各映像表示位置の表示映像を、以前の表示位置に再度移動,表示させるものである。
【0011】
また、本発明(請求項7)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備えるものである。
【0012】
また、本発明(請求項8)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記位置画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号のみを一画面全面に表示するものである。
【0013】
また、本発明(請求項9)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、表示すべき映像を指定する操作手段を備え、あらかじめ前記操作手段を介して使用者により指定された映像信号のみを、一画面全面に表示するものである。
【0014】
また、本発明(請求項10)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号を、その他の映像信号よりも大きな画像サイズで表示するものである。
【0015】
また、本発明(請求項11)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、前記各映像表示位置の表示領域アスペクト比と、入力映像信号のアスペクト比が異なる場合、前記表示領域内に表示する映像を、スクロール表示しながら表示するものである。
【0016】
また、本発明(請求項12)にかかる画面表示制御装置は、請求項7記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、映像表示状態を切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を以前の表示状態に再度切替えるものである。
【0017】
また、本発明(請求項13)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記1画面上の各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段と、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数より少ない場合、前記映像表示位置制御手段を用いて、映像表示位置の移動を行い、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数以上の場合、前記表示制御手段を用いて、映像信号の表示切替えを行うものである。
【0018】
また、本発明(請求項14)にかかる画面表示制御装置は、請求項13記載の画面表示制御装置において、前記表示制御手段は、映像表示状態を、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示に切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を、以前の表示状態に再度切替え、前記映像表示位置制御手段は、各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させた後、一定期間経過後に、各映像表示位置の表示映像を以前の表示位置に再度移動させて表示させるものである。
【0019】
また、本発明(請求項15)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部のズーム制御を行うズーム制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する前記ズーム制御手段により、該対応する撮像部における撮像画面のズームイン、ズームアウト制御を行なうものである。
【0020】
また、本発明(請求項16)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部の撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行う撮像方向制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する撮像部における撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行なうものである。
【0021】
また、本発明(請求項17)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に、前記画像データを読み出して再生表示するものである。
【0022】
また、本発明(請求項18)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段と、前記画像データを、前記入力映像信号毎にランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを、読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の、当該入力映像信号に対応する前記画像データを、読み出して高速再生し、当該映像表示位置に表示するものである。
【0023】
また、本発明(請求項19)にかかる画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の、映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、上記一画面上の各映像表示位置のうちの、各指定表示領域の表示状態を制御する指定表示領域制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像表示位置の表示状態変化のうちの、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記表示領域制御手段により、当該映像信号の表示状態を変化させるものである。
【0024】
また、本発明(請求項20)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示する輝度値を、変化させるものである。
【0025】
また、本発明(請求項21)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示を、停止させるものである。
【0026】
また、本発明(請求項22)にかかる画面表示制御装置は、請求項19記載の画面表示制御装置において、前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示状態を変化させた後、一定期間経過後に、以前の表示状態に再度戻すものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の請求項1、および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6に記載された発明の実施の形態について、図1、および図2、図3、図4、図5、図6を用いて説明する。
【0028】
本実施の形態1による画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th以下となったとき、各映像表示位置の表示映像を、移動させて表示させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、焼き付きを防止できるようにしたものである。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態1による画面表示制御装置のブロック図を示す。図1において、101は画面表示制御装置、102は画面表示制御装置101への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)との双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の、入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと、映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、107は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、108は表示状態検出部106によって検出された結果に応じて、各映像の表示位置を移動させる表示位置制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2を、デジタル/アナログ変換するD/Aコンバータである。
【0030】
入力映像信号端子102より入力された複数の映像信号は、A/Dコンバータ103にてアナログ/デジタル変換され、デジタルデータとして、スイッチャ部104に入力される。スイッチャ部104では、入力された複数の映像データのうち、セレクタ制御部105によって指定された映像データ1を出力する。また、複数の映像データを1画面に同時に表示する映像データ2をも同時に出力する。セレクタ制御部105は、メイン制御部107より指定された所定の時間間隔にて出力する映像データを切替える命令を、スイッチャ部104に通知する。あるいは、メイン制御部107より指定のあった時点で指定映像データに切替える命令を、スイッチャ部104に通知する。また、スイッチャ部104は、映像データ1、及び映像データ2を出力するとともに、出力した映像データ1が、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも出力する。
【0031】
次に、スイッチャ部104より出力された映像データ1、及び映像情報VIを、表示状態検出部106に入力し、表示状態検出部106において、各入力映像信号端子102に入力された映像信号毎に表示状態変化を検出し、各表示状態変化量のうち少なくとも1つの状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th以下となった場合、メイン制御部107に対して、状態変化量の小さい映像データが、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を通知する。メイン制御部107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知されたとき、表示位置制御部108に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の移動命令を通知する。表示位置制御部108は、メイン制御部107より、映像信号の表示位置を移動させるべき旨の表示位置移動命令が通知されたとき、所定の時間、映像信号の表示位置を切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は、通知された各映像信号の表示位置情報を用いて、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し、外部へ出力する。
【0032】
また、上記表示状態検出部106に関して、図2、および図3、図4、図5を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1による画面表示制御装置における、輝度状態変化検出手段204を備えた表示状態検出部106のブロック図を示す。
【0033】
図2において、201(106)は、表示状態検出部、202はスイッチャ部201より入力された映像情報VIと、映像データ1とより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に1枚の画像データを作成する画像生成部、203は画像生成部202より出力される画像データを、各入力映像信号毎に格納する画像データ格納部、204は画像データ格納部203内に格納されている画像データを用いて、各入力映像信号毎に、時系列を構成する各画像データ間の輝度値の変化状態を検出する輝度状態変化検出部、205(107)はメイン制御部である。
【0034】
画像生成部202において、スイッチャ部201より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に1枚の画像データを作成する。生成した画像データを画像データ格納部203に送る際、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも、同時に画像データ格納部203に通知する。画像データ格納部203では、画像生成部202より入力された画像データを、通知された映像情報VIに従い、各入力映像信号毎に一定時間Nmax、分、格納する。なお、画像データ格納部203に格納する画像データは、古い画像データから上書き処理を行い随時更新する。
【0035】
次に、輝度状態変化検出部204における、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理を、図4を用いて説明する。
図4は、輝度状態変化検出部204における、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理、を示すフローチャート図である。
【0036】
まず、ステップS401において、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理の初期設定情報をセットする。ステップS401において、Mは、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の第何番目の入力映像信号であるかを表し、Nは、画像データ格納部203に格納されている画像データの時系列情報、すなわち時系列的に何番目の画像データであるかを表す。なお、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の総数は、Mmax、と表し、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数は、Nmax、と表す。
【0037】
ステップS402において、画像データ格納部203に格納されている第M番目の入力映像信号の画像データDMNと、画像データDM(N+1)、とを読み出す。画像データDMNと、画像データDM(N+1)、とは、時間軸上で隣接した画像データである。次に、ステップS403において、画像データDMNと、画像データDM(N+1)、との間での輝度情報の変化量Vyを算出する。次に、ステップS404において、ステップS403で算出した変化量Vyが、所定の閾値Thy、以下となっているかをチェックする。その結果、所定の閾値Thy、以下となっている場合、ステップS405において、チェックカウンタCmをインクリメントし、閾値Thy以下となっていない場合、ステップS406において、チェックカウンタCmを0にクリアする。
【0038】
次に、ステップS407において、チェックカウンタCMをチェックし、所定の時間Ti分の画像枚数P、より大きくなっているかをチェックする。その結果、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっている場合、ステップS408において、メイン制御部107に対し、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、即ち例えば、第M番目の入力映像信号であるとの情報、を通知し、チェックカウンタCMを0クリアする。次に、ステップS409において、現在行っている輝度値の変化状態を検出する処理が、画面表示制御装置に入力されているいずれの入力映像信号に対しなされているかをチェックし、その結果、入力されている最終の入力映像信号に対しなされている、すなわちM= Mmax、であれば、ステップS410において、Mを1にリセットし、入力されている最終の入力映像信号でない、すなわちM≠Mmax、であれば、ステップS411において、Mをインクリメントする。次に、ステップS412において、現在比較している画像データの時系列情報Nをチェックし、その結果、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数であれば、すなわち、N= Nmax−1、であれば(現在比較している画像データが、Nmax−1と、Nmax、であれば)、ステップS413において、Nを1にリセットし、画像データ格納部203に格納されている各入力映像信号毎の画像データ数でないならば、すなわちN≠Nmax−1であれば、ステップS414において、Nをインクリメントする。その後、ステップS402の処理に戻る。ステップS402からステップS414までの処理を、繰り返し行うことにより、継続的に、各入力映像信号毎の輝度値の変化状態を検出する処理を行う。
【0039】
図3は、本実施の形態1による画面表示制御装置における、圧縮画像データ変化量検出手段304を備えた、表示状態検出部106のブロック図を示す。
図3において、301(106)は表示状態検出部、302はスイッチャ部104より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で各入力映像信号毎に圧縮処理を施し、1枚の圧縮画像データを作成する圧縮画像生成部、303は圧縮画像生成部302より出力される圧縮画像データを各入力映像信号毎に格納する圧縮画像データ格納部、304は圧縮画像データ格納部303内に格納されている圧縮画像データを用いて、各入力映像信号毎に時系列の各圧縮画像データ間のデータ量の変化状態を検出する圧縮画像データ量変化検出部、305(107)はメイン制御部である。
【0040】
圧縮画像生成部302において、スイッチャ部104より入力された映像情報VIと、映像データ1とにより、所定の時間周期で、各入力映像信号毎に圧縮処理を施し、1枚の圧縮画像データを作成する。なお、画像の圧縮処理はJPEG(Joint Photographic Experts Group)規格等に基づいた方式により行う。生成した圧縮画像データを圧縮画像データ格納部303に送る際、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの映像情報VIをも、同時に圧縮画像データ格納部303に通知する。圧縮画像データ格納部303では、圧縮画像生成部302より入力された圧縮画像データを、通知された映像情報に従い、各入力映像信号毎に一定時間分Nmax、分、格納する。なお、圧縮画像データ格納部303に格納する圧縮画像データは、古い圧縮画像データから上書き処理を行い随時更新する。
【0041】
次に、圧縮画像データ量変化検出部304における、各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理を、図5を用いて説明する。
図5は、圧縮画像データ量変化検出部304における各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理、を示すフローチャート図である。
【0042】
まず、ステップS501において、各入力映像信号毎の圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理の初期設定情報をセットする。ステップS501において、Mは、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の第何番目の入力映像信号であるかを表し、Nは、圧縮画像データ格納部303に格納されている圧縮画像データの時系列情報、すなわち時系列的に何番目の圧縮画像データであるかを表す。なお、画面表示制御装置に入力されている入力映像信号の総数は、Mmax、と表し、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数は、Nmax、と表す。
【0043】
ステップS502において、圧縮画像データ格納部303に格納されている第M番目の入力映像信号の圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とを読み出す。圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とは、時間軸上で隣接した圧縮画像データである。次に、ステップS503において、圧縮画像データCDMNと、圧縮画像データCDM(N+1)、とのデータ量の変化量Vs、を算出する。次に、ステップS504において、ステップS503で算出した変化量Vs、が、所定の閾値Ths、以下となっているかをチェックする。その結果、所定の閾値Ths、以下となっている場合、ステップS505において、チェックカウンタCmをインクリメントし、閾値Ths、以下となっていない場合、ステップS506において、チェックカウンタCmを0にクリアする。次に、ステップS507において、チェックカウンタCMをチェックし、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっているかをチェックする。その結果、所定の時間Ti、分の画像枚数P、より大きくなっている場合、ステップS508において、メイン制御部107に対し、状態変化量の小さい映像データが、いずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、即ち例えば、第M番目の入力映像信号であるとの情報、を通知し、チェックカウンタCMを0クリアする。次に、ステップS509において、現在行っているデータ値の変化状態を検出する処理が、画面表示制御装置に入力されているいずれの入力映像信号に対しなされているかをチェックし、その結果、入力されている最終の入力映像信号に対しなされている、すなわちM= Mmax、であれば、ステップS510において、Mを1にリセットし、入力されている最終の入力映像信号に対しなされているのでない、すなわちM≠Mmax、であれば、ステップS511において、Mをインクリメントする。次に、ステップS512において、現在比較している圧縮画像データの時系列情報Nをチェックし、その結果、該時系列情報Nが、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数、であれば、すなわちN= Nmax−1であれば(現在比較している圧縮画像データが、Nmax−1と、Nmax、であれば)、ステップS513において、Nを1にリセットし、圧縮画像データ格納部303に格納されている各入力映像信号毎の圧縮画像データ数でないならば、すなわちN≠Nmax−1であれば、ステップS514において、Nをインクリメントする。その後、ステップS502の処理に戻る。ステップS502からステップS514までの処理を、繰り返し行うことにより、継続的に、各入力映像信号毎のデータ量の変化状態を検出する処理を行う。
【0044】
次に、表示位置制御部108、及びスイッチャ部104における、映像信号の表示位置を切替えて表示する処理、に関して、図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態1における、表示位置の切替え処理の流れ、を示すフローチャート図である。
【0045】
図6において、601、602、603、604は表示画面、611、621、631、641は、表示位置1に表示している映像、612、622、632、642は、表示位置2に表示している映像、613、623、633、643は、表示位置3に表示している映像、614、624、634、644は、表示位置4に表示している映像である。
【0046】
表示画面601において、表示位置1に表示している映像611は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像612は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像613は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像614は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像624)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部107に対して、表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部107は通知された表示状態変化情報に従い、表示位置制御部108に対し、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置を移動すべき旨の移動命令を通知する。その際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示位置制御部108は、メイン制御部107より入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置の移動命令を受け、所定の時間、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置を移動させて表示させるようスイッチャ部104に通知する。その際、メイン制御部107より、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置の移動命令、とともに通知された表示状態変化情報により、入力映像信号4の映像(映像624)以外の映像の表示状態変化をチェックし、最も表示状態変化の大きな入力映像信号の表示位置と、該映像624の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。例えば入力映像信号1の映像(映像621)が最も表示状態変化が大きい場合、入力映像信号1の映像(映像621)の表示位置と、入力映像信号4の映像(映像624)の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面603に表されるように、各入力映像信号の映像は、表示される。表示位置を変更した後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は、画面上の表示を、再度、元の表示位置へ変更する。その結果、表示画面604に表されるように、各入力映像信号の映像は、表示される。
【0047】
このような本実施の形態1においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において、入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させるようにすることにより、視聴状況の変化を極力抑え、適切な焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0048】
(実施の形態2)
以下、本発明の請求項7、および請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12に記載された発明の実施の形態について、図7、および図8、図9、図10を用いて説明する。
本実施の形態2における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となったとき、表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、焼き付きを防止できるようにしたものである。
【0049】
図7は、本実施の形態2による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図7において、701は、本実施の形態2による画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置701において、表示制御部708、およびユーザーインターフェイス部710以外の構成は、図1の画面表示制御装置101のブロック図におけるものと同一である。また、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部707に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0050】
以下に、メイン制御部707に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0051】
メイン制御部707は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、へ切替えるべき旨の、切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、所定の時間、指定映像信号のみによる表示、に切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部は、通知された指定映像信号情報で、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。また、ユーザーインターフェイス部710を使用して、ユーザーによって設定された各種設定値を、メイン制御部707に通知する。
【0052】
次に、表示制御部708、及びスイッチャ部104における、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、に切替える処理に関して、図8、および図9、図10を用いて説明する。
図8は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上でかつ最も変化量が大きい映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れを示す図である。
【0053】
図8において、801、802、803、804は表示画面、811、821、841は表示位置1に表示している映像、812、822、842は表示位置2に表示している映像、813、823、843は表示位置3に表示している映像、814、824、844は表示位置4に表示している映像、831は最も変化量が大きい映像信号のみを表示する映像である。
【0054】
表示画面801において、表示位置1に表示している映像811は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像812は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像813は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像814は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0055】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像824)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像821)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部704に通知する。その結果、表示画面803に表されるように、映像が表示される。最も状態変化量の大きい映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部704は再度、元の表示位置の複数映像を表示する表示、に変更する。その結果、表示画面804に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0056】
図9は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上で、かつユーザーより通知された注目映像信号である映像、のみを表示する表示に切替える処理、の流れを示す図である。
【0057】
図9において、901、902、903、904は表示画面、911、921、941は表示位置1に表示している映像11(注目優先順位:2、動きレベル:5)、912、922、942は表示位置2に表示している映像12(注目優先順位:1、動きレベル:3)、913、923、943は表示位置3に表示している映像13(注目優先順位:4、動きレベル:5)、914、924、944は表示位置4に表示している映像14(注目優先順位:3、動きレベル:1)、931は表示状態変化量が閾値以上でかつユーザーより通知された注目映像信号のみ(映像12、注目優先順位:1)を表示する表示、の映像である。
【0058】
表示画面901において、表示位置1に表示している映像911は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像912は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像913は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像914は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0059】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像924)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報と、ユーザーインターフェイス部710とを使用して、ユーザーによって設定された表示優先順位情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号であって、かつ、同時に通知された表示優先順位情報より、最も高い優先順位の映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像(映像921)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面903に表されるように、映像が表示される。最も高い優先順位の映像信号のみを表示する表示に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像による表示に変更する。その結果、表示画面904に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0060】
図10は、本実施の形態2による、表示状態変化量が閾値以上の映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れを示す図である。
図10において、1001、1002、1003、1004は表示画面、1011、1021、1041は表示位置1に表示している映像11(動きレベル:5)、1012、1022、1042は表示位置2に表示している映像12(動きレベル:3)、1013、1023、1043は表示位置3に表示している映像13(動きレベル:3)、1014、1024、1044は表示位置4に表示している映像14(動きレベル:1)、1031は表示状態変化量が閾値以上でかつ最も状態変化量が大きい映像信号(映像11、動きレベル:5)による映像、1032、1033は表示状態変化量が閾値以上のその他の映像信号(映像12(動きレベル:3)、映像13(動きレベル:3))による映像である。
【0061】
表示画面1001において、表示位置1に表示している映像1011は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像1012は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像1013は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像1014は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0062】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1024)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部707に対して表示状態検出部706が保有する表示状態変化情報を通知する。メイン制御部707は通知された表示状態変化情報に従い、表示制御部708に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部708は、メイン制御部707より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号(映像11、映像12、映像13)の中より、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像1011、動きレベル:5)の表示サイズを大きくして、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1024)以外の映像(映像11、映像12、映像13)のみを表示する表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1003に表されるように、映像が表示される。またその際、表示映像のアスペクト比が、原映像のアスペクト比と異なって表示される場合には、アスペクト比が変わった映像に関しては表示映像をスクロール表示することによって映像の全体を表示させるようにしてもよい。また、アスペクト比が変わった映像に関しては、原画像の縦軸あるいは横軸の映像データを間引いて表示映像を形成させることによって映像の全体を表示させてもよい。表示状態変化量が閾値以上の映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間、が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像を表示する表示、に変更する。その結果、表示画面1004に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0063】
このような本実施の形態2において、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し表示状態変化量が大きいもののみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0064】
(実施の形態3)
以下に、本発明の請求項13、および請求項14に記載された発明の実施の形態について、図11、および12を用いて説明する。
本実施の形態3における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、各映像表示位置を移動させるか、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみの表示に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑え、なおかつ適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0065】
図11は本実施の形態3による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図11において、1101は、本実施の形態3による画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置1101において、表示位置制御部1108、および表示制御部1110以外の構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図と同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1107に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけるものと同様である。
【0066】
以下に、メイン制御部1107に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0067】
メイン制御部1107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、通知された表示状態変化情報により、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数以上であれば、表示制御部1110に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部1110は、メイン制御部1107より状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、所定の時間、該表示状態変化情報によって決定される指定映像信号のみによる表示に切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は前記指定映像信号情報で1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0068】
また、メイン制御部1107は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、通知された表示状態変化情報により状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数より少なければ、表示位置制御部1108に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置を移動させるべき旨の、移動命令を通知する。表示位置制御部1108は、メイン制御部1107より映像信号の表示位置の移動命令が通知された際、所定の時間、映像信号の表示位置を切替えて表示するようスイッチャ部104に通知し、スイッチャ部104は通知された表示位置情報で1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0069】
次に、表示位置制御部1108、表示制御部1110、及びスイッチャ部104における、各映像表示位置を移動させて表示させる、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替える処理に関して、図12を用いて説明する。
【0070】
図12は、本発明の実施の形態3による、各映像表示位置の映像を、移動させて表示させる、あるいは表示状態変化量が所定の閾値Th、以上の入力映像信号のみを表示する表示、に切替える処理の流れ、を示す図である。
【0071】
図12において、1201、1202、1203、1204、1205は表示画面、1211、1221、1231、1241は表示位置1に表示している映像(動きA)、1212、1222、1232、1242は表示位置2に表示している映像(動きB)、1213、1223、1233、1243は表示位置3に表示している映像(動きC)、1214、1224、1234、1244は表示位置4に表示している映像(動きD)、1235は最も変化量が大きい映像信号のみの映像(動きA)である。
【0072】
表示画面1201において、表示位置1に表示している映像1211は、入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像であり、表示位置2に表示している映像1212は、入力映像端子102に入力された入力映像信号2の映像であり、表示位置3に表示している映像1213は、入力映像端子102に入力された入力映像信号3の映像であり、表示位置4に表示している映像1214は、入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像である。
【0073】
表示状態検出部106によって表示状態変化を検出し、その結果、表示位置4に表示している入力映像端子102に入力された入力映像信号4の映像(映像1224)が、状態変化量が小さいと検知された場合、メイン制御部1107に対して、表示状態検出部106が保有する表示状態変化情報を通知する。
【0074】
メイン制御部1107は、通知された表示状態変化情報に従い、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数以上であれば、表示制御部1110に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみによる表示、への切替命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示制御部1110は、メイン制御部1107より、状態変化量が所定の閾値Th、以上の映像信号のみを表示する表示、への切替命令が通知された際、同時に通知された表示状態変化情報により、最も状態変化量の大きい映像信号である入力映像端子102に入力された入力映像信号1の映像(映像1221)のみの表示に、所定の時間、切替えて表示するようスイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1204に表されるように、映像が表示される。最も状態変化量の大きい映像信号のみを表示する表示、に切替えた後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置の複数映像による表示に変更する。その結果、表示画面1205に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0075】
また、メイン制御部1107は、通知された表示状態変化情報に従い、状態変化量が所定の閾値Th、以下の映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号において半数より少なければ、表示位置制御部1108に対し、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置を移動すべき旨の、移動命令を通知する。またその際、表示状態変化情報も同時に通知する。表示位置制御部1108は、メイン制御部1107より入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置の移動命令を受け、所定の時間、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置を移動させるようスイッチャ部104に通知する。その際、メイン制御部1107より入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置の移動命令と同時に通知された表示状態変化情報により、入力映像信号4の映像(映像1224)以外の表示状態変化をチェックし、最も表示状態変化の大きな入力映像信号の表示位置と、その表示位置を変更するように、スイッチャ部104に通知する。例えば入力映像信号1の映像(映像1221)が最も表示状態変化が大きい場合、入力映像信号1の映像(映像1221)の表示位置と、入力映像信号4の映像(映像1224)の表示位置とを変更するように、スイッチャ部104に通知する。その結果、表示画面1203に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。表示位置の変更後、所定の時間が経過した場合、スイッチャ部104は再度、元の表示位置へ変更する。その結果、表示画面1204に表される位置に、各入力映像信号の映像は表示される。
【0076】
このような本実施の形態3の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、表示状態変化量が大きいもののみを表示する表示、に切替えることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0077】
(実施の形態4)
以下に、本発明の請求項15、および請求項16に記載された発明の実施の形態について、図13を用いて説明する。
本実施の形態4における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、映像信号を画面表示制御装置へ出力する装置のズーム制御を行なう、あるいは撮像方向制御信号を発行する入力映像機器制御手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、入力映像機器制御手段を用いて、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変更させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0078】
図13は、本実施の形態4による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図13において、1301は本実施の形態4による画面表示制御装置、102は画面表示制御装置1301への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)の双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと、映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、1307は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、1308は映像信号を出力する装置のズーム制御、あるいは撮像方向制御命令を発行する入力機器制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2をデジタル/アナログ変換するD/Aコンバータ、1310は画面表示制御装置1301から映像信号を出力する装置への出力制御信号端子、1311は映像信号を出力する装置への出力制御信号を発行するインターフェイス部、1312は入力映像信号端子102に接続し、映像信号を画面表示制御装置に出力する撮像装置である。図13において、入力映像信号端子102からメイン制御部1307までの構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1307に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0079】
以下に、メイン制御部1307に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報を、通知された後の処理の流れを説明する。
メイン制御部1307は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、入力機器制御部1308に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して、撮像状態を変更させるよう通知する。入力機器制御部1308は、メイン制御部1307より状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置の撮像状態変更命令が通知された際、出力制御信号発行インターフェイス部1311を用いて、所定の時間、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変化させる。よって、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号の表示状態も、動きのある状態での入力が可能となる。
【0080】
このような本実施の形態4の画面表示制御装置において、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、入力映像信号に対応する映像信号を出力する装置に、ズーム制御信号、あるいは撮像方向制御信号を発行して撮像状態を変更させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0081】
(実施の形態5)
以下に、本発明の請求項17、および請求項18に記載された発明の実施の形態について、図14を用いて説明する。
本実施の形態5における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった際、前記再生手段を用いて前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の前記画像データを、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に読み出して再生表示することにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるようにしたものである。
【0082】
図14は本実施の形態5による画面表示制御装置のブロック図を示す。
図14において、1401は画面表示制御装置、102は画面表示制御装置1401への入力映像信号端子、103は入力された映像信号をアナログ/デジタル変換するA/Dコンバータ、104は入力された複数の映像データを切替えて出力するデータ(映像データ1)と、複数の映像信号を1画面に同時に表示するデータ(映像データ2)の双方を出力するスイッチャ部、105はスイッチャ部104の入力された複数の映像データを切替えて出力する機能を制御するセレクタ制御部、106はスイッチャ部104より送られる映像情報VIと映像データ1より、各入力映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出部、1407は画面表示制御装置全体の統括制御を行うメイン制御部、1408は記録媒体1410内に記録されている画像データを読み出して再生する再生制御部、109はスイッチャ部104より出力された映像データ2をデジタル/アナログ変換するD/Aコンバータ、1410は表示状態検出部106より出力される画像データを記録する記録媒体である。
【0083】
図14において、入力映像信号端子102からメイン制御部1407までの構成部において、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知するまでの構成は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1407に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0084】
以下に、表示状態検出部106より出力される画像データを記録媒体1410に記録する処理の流れ、およびメイン制御部1407に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0085】
前記実施の形態1における図2、および図3に表すように、表示状態検出部106は、表示状態の変化量を検出するために、画像生成部202、あるいは圧縮画像生成部302により、画像データ、あるいは圧縮画像データを生成し、作成した画像データの情報にて表示状態の変化量を検出し、その検出結果をメイン制御部1407に通知する。また、それと同時に生成した画像データ、あるいは圧縮画像データを、各入力画像信号毎に記録媒体1410に出力し記録する。
【0086】
また、メイン制御部1407は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、再生制御部1408に対し、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データを再生するよう通知する。
【0087】
再生制御部1408は、メイン制御部1407より状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データの再生命令が通知された際、記録媒体1410に記録されている状態変化量が所定の閾値Th以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データを読み出して高速再生し、スイッチャ部104へ出力する。なお、再生制御部1408にて記録媒体1410より読み出し再生する画像データ、あるいは圧縮画像データは、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に対応する画像データ、あるいは圧縮画像データに限らず、あらかじめ記録媒体1410に記録されている画像データ、あるいは圧縮画像データでもよい。また再生データの出力と同時に、スイッチャ部104に対して、状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号に変わり、再生制御部1408より出力される再生データを状態変化量が所定の閾値Th、以下の入力映像信号の表示位置に表示するよう通知し、スイッチャ部104は通知された情報、および再生データにより、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0088】
このような本実施の形態5の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において、入力される映像信号の中に動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、再生手段を用いて、ランダムアクセス可能な記録媒体内の前記画像データを、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に読み出して再生表示することにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0089】
(実施の形態6)
以下に、本発明の請求項19、および請求項20、請求項21、請求項22に記載された発明の実施の形態について、図15を用いて説明する。
本実施の形態6における画面表示制御装置は、少なくとも2種類以上の入力映像信号を1画面に同時に表示する機能を備えた画面表示制御装置において、従来技術と異なり、1画面における各映像表示位置の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、1画面における各映像表示位置毎の表示状態を制御する表示領域制御手段とを備え、前記表示状態検出手段において検出した表示状態変化のうち、1画面上の少なくとも1つの映像表示位置の表示状態変化量が、所定の時間Ti、所定の閾値Th、以下となった際、上記指定表示領域制御手段を用いて、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置の表示状態を変化させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置に関するものである。
【0090】
図15は本発明の実施の形態6による画面表示制御装置のブロック図を示す。図15において、1501は、画面表示制御装置であり、本画面表示制御装置1501において、メイン制御部1507、および表示領域制御部1508以外の構成部は、図1の画面表示制御装置のブロック図におけると同一構成である。よって、入力映像端子102より映像信号が入力されてから、メイン制御部1507に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知されるまでの処理の流れ、及び表示状態検出部106の処理の流れも、前記実施の形態1におけると同様である。
【0091】
以下に、メイン制御部1507に対して、状態変化量の小さい映像データがいずれの入力映像信号端子102に入力された映像信号であるかの情報、を通知された後の処理の流れを説明する。
【0092】
メイン制御部1507は、表示状態検出部106より状態変化量の小さい映像信号情報が通知された際、表示領域制御部1508に対し、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示状態を変更させるべき旨の表示状態変更命令を通知する。表示領域制御部1508は、メイン制御部1507より状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示状態変更命令が通知された際、所定の時間、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示輝度値を変化させるようスイッチャ部104に通知する。なお、表示領域制御部1508は、状態変化量の小さい映像信号情報に対応する映像データの表示位置の領域の表示を停止するよう、スイッチャ部1504に通知してもよい。スイッチャ部104は通知された表示領域の輝度情報、あるいは表示情報で、1画面に同時に表示する映像データ2を生成し、D/Aコンバータ109に出力する。D/Aコンバータ109は、入力された映像データ2をデジタル/アナログ変換し外部へ出力する。
【0093】
このような本実施の形態6の画面表示制御装置においては、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、各映像表示位置の表示状態変化を検出し、指定表示領域制御手段を用いて、所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置の表示状態を変化させることにより、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことのできる画面表示制御装置を実現することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1、および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各表示位置の映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該表示位置の映像信号を含む2以上の各表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段とを備えたことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【0095】
また、本発明の請求項7、および請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備えたことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ焼き付き防止の処理時には、ユーザーが注目すべき映像を適切に表示することができるという効果が得られる。
【0096】
また、本発明の請求項13、および請求項14に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記1画面上の各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段と、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数より少ない場合、前記映像表示位置制御手段を用いて、映像表示位置の移動を行い、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数以上の場合、前記表示制御手段を用いて、映像信号の表示切替を行うことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ現在の動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像の表示比率に応じて、焼き付き防止の処理時には、適切な表示状態での表示ができるという効果が得られる。
【0097】
また、本発明の請求項15、および請求項16に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、前記各入力映像信号毎に、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、前記各入力映像信号を出力する撮像部のズーム制御を行うズーム制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する前記ズーム制御手段により、該対応する撮像部における撮像画面のズームイン、ズームアウト制御を行なうことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、所定の表示領域に表示する入力映像信号を切替えることなく、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【0098】
また、本発明の請求項17、および請求項18に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に、前記画像データを読み出して再生表示することにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行い、なおかつ焼き付き防止の処理時には、これまで記録してきた映像を表示することで、注目すべき映像が過去に記録されていないかユーザーに通知することができるという効果が得られる。
【0099】
また、本発明の請求項19、および請求項20、請求項21、請求項22に記載の発明によれば、少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、上記一画面上の各表示位置の、映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、上記一画面上の各映像表示位置のうちの、各指定表示領域の表示状態を制御する指定表示領域制御手段と、を備え、前記表示状態検出手段により検出した各映像表示位置の表示状態変化のうちの、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記表示領域制御手段により、当該映像信号の表示状態を変化させる ことにより、前記従来の技術における複数の入力映像信号を1画面に表示する場合においての問題を回避し、複数の入力映像信号を1画面に表示する場合において入力される映像信号の中に、動きの激しいシーンの映像や、動きのほとんどないシーンの映像が混在している場合でも、視聴状況の変化を極力抑えながら、適切なる焼き付き防止の処理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画面表示制御装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態1における、輝度状態変化検出手段を備えた表示状態検出手段のブロック図。
【図3】本発明の実施の形態1における、圧縮画像データ変化量検出手段を備えた表示状態検出手段のブロック図。
【図4】本発明の実施の形態1における、輝度状態変化検出部における輝度値の変化状態を検出する処理を示すフローチャート図。
【図5】本発明の実施の形態1における、圧縮画像データ量変化検出部における圧縮画像データ量の変化状態を検出する処理を示すフローチャート図。
【図6】本発明の実施の形態1における、表示位置の切替え処理の流れを示す図。
【図7】本発明の実施の形態2による画面表示制御装置のブロック図。
【図8】本発明の実施の形態2における、変化量の最も大きい映像信号のみを表示する表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図9】本発明の実施の形態2における、注目映像信号のみの表示への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図10】本発明の実施の形態2における、変化量の大きい映像信号のみの表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図11】本発明の実施の形態3による画面表示制御装置のブロック図。
【図12】本発明の実施の形態3における、表示位置の切替え、あるいは変化量の大きい映像信号のみを表示するの表示、への切替え処理の流れを示すフローチャート図。
【図13】本発明の実施の形態4による画面表示制御装置のブロック図。
【図14】本発明の実施の形態5による画面表示制御装置のブロック図。
【図15】本発明の実施の形態6による画面表示制御装置のブロック図。
【図16】従来の焼き付き低減ディスプレイ装置を示す図。
【符号の説明】
101、701、1101、1301、1401、1501:画面表示制御装置102:入力映像端子
103:A/Dコンバータ
104:スイッチャ部
105:セレクタ制御部
106:表示状態検出部
107、205、305、707、1107、1307、1407、1507:メイン制御部
108、1108:表示位置制御部
109:D/Aコンバータ
202:画像生成部
203:画像データ格納部
204:輝度状態変化検出部
302:圧縮画像生成部
303:圧縮画像データ格納部
304:圧縮画像データ量変化検出部
601、602、603、604、801、802、803、804、901、902、903、904、1001、1002、1003、1004、1201、1202、1203、1204、1205:表示画面
611、621、631、641、811、821、841、911、921、941、1011、1021、1041、1211、1221、1231、1241:表示位置1に表示している映像
612、622、632、642、812、822、842、912、922、942、1012、1022、1042、1212、1222、1232、1242:表示位置2に表示している映像
613、623、633、643、813、823、843、913、923、943、1013、1023、1043、1213、1223、1233、1243:表示位置3に表示している映像
614、624、634、644、814、824、844、914、924、944、1014、1024、1044、1214、1224、1234、1244:表示位置4に表示している映像
708、1110:表示制御部
710:ユーザーインターフェイス部
831、1235:最も変化量が大きい映像信号のみの映像
931:ユーザーより通知された注目映像信号のみの映像
1031:変化量が閾値以上で最も変化量が大きい映像信号の映像
1032、1033:変化量が閾値以上でその他の映像信号の映像
1308:入力機器制御部
1310:出力制御信号端子
1311:インターフェイス部
1312:撮像装置
1408:再生制御部
1410:記録媒体
1508:表示領域制御部
1601:センサ
1602:輝度信号制御部
1603:時間長測定部
1604:表示部
1605:状態検出部
1606:端子
Claims (22)
- 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記表示状態検出手段により検出した各表示位置の映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該表示装置の映像信号を含む2以上の各表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段とを備えた、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項1記載の画面表示制御装置において、
前記表示状態検出手段は、
前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段を備え、
前記各1枚の画像データの輝度値の総和の変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する輝度状態変化検出手段を備えた、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項1記載の画面表示制御装置において、
前記表示状態検出手段は、
前記入力映像信号をデジタル化した後、圧縮処理をして所定周期毎に1枚の画像データを作成する圧縮画像生成手段を備え、
前記各1枚の画像データのデータサイズの変化量が所定の閾値を超えているか否かによって、上記各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する圧縮画像データ変化量検出手段を備えた、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項3記載の画面表示制御装置において、
前記圧縮処理は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に基づいた処理である、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項1記載の画面表示制御装置において、
前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、
前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる際、表示状態変化の少ない表示位置に、表示状態変化の大きい映像を表示するように移動させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項1記載の画面表示制御装置において、
前記映像表示位置制御手段は、前記各映像表示位置の表示映像を、移動,表示させた後、一定期間経過後に、前記各映像表示位置の表示映像を、以前の表示位置に再度移動,表示させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備える、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項7記載の画面表示制御装置において、
前記表示状態検出手段は、検出した上記位置画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、
前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号のみを一画面全面に表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項7記載の画面表示制御装置において、
表示すべき映像を指定する操作手段を備え、
あらかじめ前記操作手段を介して使用者により指定された映像信号のみを、一画面全面に表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項7記載の画面表示制御装置において、
前記表示状態検出手段は、検出した上記一画面上の各映像表示位置の表示状態変化の情報を保持する保持手段を備え、
前記表示制御手段は、表示状態変化量が閾値以上で、かつ最も変化量が大きい映像信号を、その他の映像信号よりも大きな画像サイズで表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項7記載の画面表示制御装置において、
前記表示制御手段は、前記各映像表示位置の表示領域アスペクト比と、入力映像信号のアスペクト比が異なる場合、前記表示領域内に表示する映像を、スクロール表示しながら表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項7記載の画面表示制御装置において、
前記表示制御手段は、映像表示状態を切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を以前の表示状態に再度切替える、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記1画面上の各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させる映像表示位置制御手段と、
表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示、に切替える表示制御手段とを備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となった映像信号が、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数より少ない場合、前記映像表示位置制御手段を用いて、映像表示位置の移動を行い、1画面に同時に表示する映像信号のうち半数以上の場合、前記表示制御手段を用いて、映像信号の表示切替えを行う、
ことを特徴とする画像表示制御装置。 - 請求項13記載の画面表示制御装置において、
前記表示制御手段は、映像表示状態を、表示状態変化量が閾値以上である映像信号のみを表示する表示に切替えた後、一定期間経過後に、映像表示状態を、以前の表示状態に再度切替え、
前記映像表示位置制御手段は、各映像表示位置の表示映像を移動させて表示させた後、一定期間経過後に、各映像表示位置の表示映像を以前の表示位置に再度移動させて表示させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
前記各入力映像信号毎に、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記各入力映像信号を出力する撮像部のズーム制御を行うズーム制御手段と、を備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する前記ズーム制御手段により、該対応する撮像部における撮像画面のズームイン、ズームアウト制御を行なう、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
前記各入力映像信号毎に、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記各入力映像信号を出力する撮像部の撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行う撮像方向制御手段と、
を備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、当該入力映像信号に対応する撮像部における撮像方向の縦軸方向、及び横軸方向の移動制御を行なう、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
画像データをランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、
前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを読み出して再生する再生手段と、を備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の所定の時間、所定の閾値以下となった映像表示位置に、前記画像データを読み出して再生表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
前記入力映像信号をデジタル化し、所定周期毎に1枚の画像データを作成する画像生成手段と、
前記画像データを、前記入力映像信号毎にランダムアクセス可能な記録媒体に記録する記録手段と、
前記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録されている前記画像データを、読み出して再生する再生手段と、を備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像信号の表示状態変化のうち、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記再生手段により、前記ランダムアクセス可能な記録媒体内の、当該入力映像信号に対応する前記画像データを、読み出して高速再生し、当該映像表示位置に表示する、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 少なくとも2種類以上の入力映像信号を一画面上に同時に表示させる画面表示制御装置において、
上記一画面上の各表示位置の、映像信号の表示状態変化を検出する表示状態検出手段と、
上記一画面上の各映像表示位置のうちの、各指定表示領域の表示状態を制御する指定表示領域制御手段と、を備え、
前記表示状態検出手段により検出した各映像表示位置の表示状態変化のうちの、少なくとも1つの映像信号の表示状態変化量が、所定の時間、所定の閾値以下となったとき、前記表示領域制御手段により、当該映像信号の表示状態を変化させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項19記載の画面表示制御装置において、
前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示する輝度値を、変化させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項19記載の画面表示制御装置において、
前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示を、停止させる、
ことを特徴とする画面表示制御装置。 - 請求項19記載の画面表示制御装置において、
前記指定表示領域制御手段は、当該指定表示領域の表示状態を変化させた後、一定期間経過後に、以前の表示状態に再度戻す、
ことを特徴とする画面表示制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292819A JP2004126378A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画面表示制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292819A JP2004126378A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画面表示制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004126378A true JP2004126378A (ja) | 2004-04-22 |
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JP2002292819A Pending JP2004126378A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画面表示制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008135962A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Funai Electric Co Ltd | 放送受信装置 |
JP2017161883A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-09-14 | 株式会社リコー | 表示システム |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292819A patent/JP2004126378A/ja active Pending
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JP2017161883A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-09-14 | 株式会社リコー | 表示システム |
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