JP2004126218A - 記録媒体搬送ベルト及び搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

記録媒体搬送ベルト及び搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Koichi Ishii
石井 宏一
Toshiyuki Kahata
加幡 利幸
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Abstract

【課題】亀裂の発生を防止して交換することなく長期にわたって使用できる記録媒体搬送ベルト、これを有する搬送装置及びこれらを有する長寿命の画像形成装置の提供。
【解決手段】像担持体3からトナー像を転写された記録媒体を搬送するものであり、平均粒径100μm以下の充填剤を含有したゴム層を有する記録媒体搬送ベルト6、これを有する搬送装置1及びこれらを有する画像形成装置100。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に備えられ、感光体等の像担持体からトナー像を転写された記録媒体を搬送する記録媒体搬送ベルト、この記録媒体搬送ベルトを有する搬送装置及びこれらを有するかかる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置には、感光体等の像担持体からトナー像を転写された記録媒体を、定着装置等に向けて搬送する記録媒体搬送ベルトが備えられている。かかる記録媒体搬送ベルトには、機械的特性、電気的特性を満足させるため、カーボンブラックのような炭素体や、シリカ、アルミナ、タルク等の無機化合物等の充填剤を含有させたゴム層を設けることが一般的である。また、高耐久、高寿命の像担持体について、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕および〔特許文献3〕に記載されており、またこれに関連してその帯電極性について〔特許文献4〕に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−119500号公報(段落「0002」、「0138」〜「0154」、「0157」〜「0160」)
【特許文献2】
特開平9−269685号公報(段落「0090」〜「0091」、「0119」〜「0147」、「0158」〜「0169」)
【特許文献3】
特開平10−183355号公報(段落「0003」、「0019」、「0027」)
【特許文献4】
特開平11−212286号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
充填剤の粒径が大きすぎると、充填剤の分散性が悪くなって局所的に充填剤が存在することとなり、記録媒体搬送ベルト中の場所によって機械的、電気特性のばらつきが大きくなるため、このような記録媒体搬送ベルトを使用して画像形成を繰り返すに従って、ストレスが加わってゴム層に亀裂が発生しやすくなる。従来では記録媒体搬送ベルトの亀裂については、記録媒体搬送ベルトに形成されることがあるコート層の亀裂に関し、クリーニング性に影響を与えることから問題とされたことがあるが、ゴム層部分に発生する亀裂に関しては問題とされたことがなかった。
【0005】
ところが、ゴム層に亀裂が発生すると、記録媒体搬送ベルトの破断に至って記録媒体搬送ベルトの寿命が短くなり、また、記録媒体搬送ベルトが転写にも用いられる場合には亀裂部の転写抜けなどの転写不良による異常画像が生じやすくなる。さらには、像担持体についても高耐久性、高寿命を図り、画像形成装置全体として長寿命化することは重要である。
【0006】
本発明は、亀裂の発生を防止して交換することなく長期にわたって使用できる記録媒体搬送ベルト、これを有する搬送装置及びこれらを有する長寿命の画像形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、像担持体からトナー像を転写された記録媒体を搬送する記録媒体搬送ベルトにおいて、平均粒径100μm以下の充填剤を含有したゴム層を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録媒体搬送ベルトにおいて、上記ゴム層の表面粗さが20μm以下であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の記録媒体搬送ベルトにおいて、搬送する記録媒体に像担持体からトナー像を転写するための転写ベルトであることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトを有する搬送装置にある。
【0011】
請求項5記載の発明は、像担持体と、この像担持体に対向する請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトまたは請求項4記載の搬送装置とを有する画像形成装置にある。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体がアモルファスシリコンの層を有することを特徴とする。
【0013】
【実施例】
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ等周知のものであれば何れでもよいが、本実施例における画像形成装置はプリンタである。本実施例の画像形成装置は単色の画像を形成するものであるが、カラー画像を形成するものであっても良い。
【0014】
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、フィルム、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m相当以上の厚紙や、封筒等の、普通紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをもシート状の記録媒体である転写紙として、トナー像を定着するものとして用いることが可能である。転写紙の大きさは、A4サイズやA3サイズ等の一般的な規格をなす大きさが一般的であるが、規格外の大きさであっても良い。
【0015】
画像形成装置100は、矢印C方向に回転駆動される円筒状に形成された像担持体としての感光体ドラム(以下、「感光体」という。)3と、感光体3を帯電する帯電手段としてのスコロトロン方式の帯電装置102と、帯電後の感光体3に画像信号に応じた潜像を形成するレーザー光103を発して光走査を行う露光手段としてのレーザ走査光学系またはLED光書込光学系を用いた図示しない露光装置と、露光後の感光体3上の潜像を現像する現像手段としての現像装置104とを有している。
【0016】
画像形成装置100はまた、感光体3に対向して配置され現像装置104による現像によって得られた感光体3上のトナー像を転写紙に転写する転写手段であり感光体3からトナー像を転写された転写紙を搬送する搬送装置である転写搬送装置1と、転写搬送装置1による転写前の除電を行う転写前除電ランプ15と、転写後の感光体3をクリーニングするクリーニングブレード方式のクリーニング手段としてのクリーニング装置106と、帯電装置102で帯電を行う前に感光体3の除電を行う除電手段としての光照射方式の除電装置110とを有している。
【0017】
画像形成装置100はまた、記録紙を積載している図示しない給紙トレイと、給紙トレイに積載した記録紙を感光体3と転写搬送装置1との対向部に向けて送り出す給紙手段としての図示しない給紙ローラと、給紙ローラによって給紙トレイから送られてきた転写紙を所定のタイミングで感光体3と転写搬送装置1との対向部に搬送するレジストローラ10と、転写搬送装置1により感光体3上のトナー像を転写された転写紙に、かかるトナー像の定着を行う定着手段としての定着ユニットである定着装置17と、転写後の転写紙を感光体3から強制的に分離する分離爪21とを有している。
【0018】
現像装置104に備えられた現像ローラ104a、転写搬送装置1に備えられ感光体3からトナー像を転写された転写紙を搬送する記録媒体搬送ベルトとしての転写ベルト6はそれぞれ、D方向、A方向に回転する。D方向、A方向は何れも感光体3との対向位置においてC方向と同じ方向に移動する方向である。クリーニング装置106は、C方向における感光体3と転写搬送装置1との対向部の下流側で感光体3に対向して配置されており、クリーニングブレードとしてのブレード106aにより転写後の感光体3の表面に残留付着しているトナーや、微細な紙粉などを除去するものである。帯電手段102としては、帯電ローラ、帯電ブラシ等を用いることができる。画像形成方式としては、露光装置が原稿像を直接露光するものであってもよい。
【0019】
現像装置104は、粒径50μmのキャリアと粒径6.5μmのトナーとを有する2成分現像剤により現像を行うものであり、感光体3はかかる現像剤で現像されることでトナー像を担持するようになっている。現像ローラ104aを構成する図示しない現像スリーブは径φが20mmとされており、図示しない電圧印加手段により−550Vの現像バイアスが印加されている。
【0020】
図1、図2に符号1で示す転写搬送装置は、ベルトユニット2を本体1Aに対して着脱自在に支持している。ベルトユニット2は、図4に示すドラム状の感光体3からの現像画像を転写するために一対のローラ4、5に巻き掛けられている転写ベルト6、同ベルト6を感光体3に対して接離させるDCソレノイド8と接離レバー9、転写ベルト6に転写バイアスを印加する転写バイアスローラとしてのバイアスローラ11、及び転写ベルト6の電荷を除電する接触板13とを備えている。また、転写ベルト6の表面に付着する残留トナーや転写紙Sの紙屑を掻き落とすクリーニングブレード16Aを有するクリーニング装置16やバイアスローラ11に電圧を印加する高圧電源12は、図2に示す本体1Aに設けられている。
【0021】
ローラ5は、図2、図3に示すように、図示しない駆動モータと連結する歯車5bを有していて回転駆動するようになっている。転写ベルト6は、このローラ5の回転に従動して感光体3との対向位置で転写紙Sの搬送方向である図4における矢印A方向に移動することができるようになっている。転写ベルト6は、図6に示すように、2層構造で構成されており、JISK6911に準拠した電気抵抗の測定で、DC100V印加時において、表面層6bは転写ベルト6の表面抵抗率が1×10Ω〜1×1012Ω、内側層6aの表面抵抗率が1×10Ω〜1×10Ωに、そして、その体積抵抗率が5×10Ω・cm〜5×1010Ω・cmとなるよう設定されているものである。なお、これら抵抗値は一例であり、他の抵抗値にすることも可能である。
【0022】
ローラ4、5は、図2、図4に示すように、支持体7によって回転可能に支持されている。支持体7は、ローラ4、5のうち、矢印Aで示す転写紙搬送方向において、感光体3に対する転写位置の下流側に位置するローラ5の支持軸5aを支点として搖動可能となっている。この支持体7は、転写ベルト6の転写位置側を制御板8Aからの信号により駆動されるDCソレノイド8によって動作される。すなわち、DCソレノイド8には、接離レバー9が連結されていて、この接離レバー9が支持体7を動かして転写ベルト6を感光体3に対して接離させるようになっている。
【0023】
制御板8Aは、用紙搬送手段であるレジストローラ10によって感光体3に形成される画像の先端位置との整合を採られた状態で搬送される転写紙Sの先端が転写ベルト6と感光体3との対向位置に進入する際にソレノイド8を駆動するようになっている。従って、このソレノイド8の駆動により支持体7が感光体ドラム3に対して接近して、転写ベルト6が感光体3に当接することにより、感光体3との対向位置で転写紙Sを感光体3に接触させながら搬送することのできるニップ部Bが形成される。
【0024】
上述したローラ4、5のうち、感光体3側に位置するローラ4は、駆動側をなすローラ5に対する従動ローラとして構成されており、また、ローラ4の表面形状は、図3に示すように、軸方向において両端4a、4aが先細のテーパ状に形成されていて、転写ベルト6の片寄りを防止するようになっている。ローラ4は、金属などの導電性のローラであるが、前述した電気抵抗の転写ベルト6を支持しているだけであり、電気的には他の導電部材とは直接接続されていない。なお、ローラ4を後述する接触板13のように高圧電源12へフィードバックし、アースすることも可能である。
【0025】
駆動側のローラ5は、駆動の際の転写ベルト6に対するブリップ力を高める機能からEPDMゴム、クロロプレーンゴム、あるいはシリコーンゴムなどの材質が選択されている。また、ローラ5は、ゴムを用いないで導電性のローラなどを用いることもできる。ローラ5からのフィードバック電流を高圧電源12にもどすことも可能である。
【0026】
バイアスローラ11は、転写ベルト6の移動方向Aにおいてローラ4の下流側(図4、図5において左側)で、転写ベルト6の内側に接触するように設けられている。このバイアスローラ11は、転写ベルト6に対して感光体3上のトナーの帯電極性と逆極性の電荷を付加するための接触電極を構成しており、高圧電源12に接続されている。
【0027】
接触板13は、転写ベルト6の転写紙搬送面でない、下側の、従動ローラ4近傍の内面に配置されており、これは後述するように転写ニップ上流側において転写紙Sへ電荷注入するのを抑えている。また、この接触板13は、転写ベルト6上に流れる電流を帰還電流として検出するためのものであり、この電流の検出によってバイアスローラ11からの供給電流が制御される。このため、接触板13には、検出電流に応じてバイアスローラ11への供給電流を設定するための転写制御板14が接続されており、この転写制御板14は、高圧電源12に接続されている。
【0028】
このような転写搬送装置1においては、図5に示すように、レジストローラ10から転写紙Sが繰り出されるのに合わせて、支持体7が転写ベルト6を感光体3に接近させる態位を設定され、感光体3との間で転写紙Sの搬送方向Aに沿った長さに相当する幅4〜8mm程度のニップ部Bを形成する。
【0029】
ところで、感光体3からの画像転写すなわちトナー像の転写が行われると、これと同時に転写紙Sも帯電する。従って、転写ベルト6の真電荷と転写紙S側に発生する分極電荷との関係により、転写紙Sを転写ベルト6上に静電的に吸着して感光体3からの転写紙の分離が行える。そして、感光体3の曲率分離を利用した転写紙S自らの腰の強さによる剥離動作によって分離が助長される。
【0030】
しかし、このような静電吸着は、環境条件の変化により、高湿度の場合には、転写紙Sに電流が流れやすくなるので転写紙Sの分離がうまく行かなくなることがある。このため、図6に示した転写ベルト6の表面層6bでの抵抗値が若干高めに設定してあることから、ニップ部Bでの転写紙Sへの真電荷の移行を送らせ、さらには、バイアスローラ11をニップ部Bよりも転写紙搬送方向Aで下流側に位置させている。これにより、転写ベルト6から転写紙Sへの真電荷の移行を遅らせて、転写紙Sと感光体3との間での静電的な吸着関係を回避するようになっている。
【0031】
この場合に用いる真電荷の移行を送らせるとは、転写紙Sが感光体3側のニップ部に至るまでの上流側で転写紙Sへの電荷が発生しないことを意味している。このことから、転写紙Sの感光体3への巻き付きが防止され、また、感光体3からの転写紙Sの分離不良も防止されることになる。これらによっても分離されない場合には分離爪21により分離が行われる。
【0032】
さらに、転写ベルト6側でも、環境変化による抵抗変化が少ないものが選択される方がよく、抵抗を制御する導電材料としては、カーボン、酸化亜鉛などを微量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベルトを用いた場合には、ゴム層としてクロロプレーンゴム、EPDMゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの吸湿性が少なく、抵抗値が安定した材質を選択することが望まれ、本実施例においては内側層6aがこれに相当している。なお、この感光体3側に流れる電流Ioutの値は、一義的なものでなく、搬送速度が遅い場合には減らすことができ、反対に搬送速度が速い時や、転写前除電ランプ15が用いられない場合には、増やすことになる。
【0033】
一方、ニップ部Bを通過した転写紙Sは、転写ベルト6の移動にあわせて静電吸着搬送され、駆動側のローラ5での曲率分離が行われる。このため、ローラ5の直径は16mm以下に設定されている。一方、感光体3は、その表面が例えば、−800Vに帯電した状態とされ、図7に示すように、表面にマイナス電荷のトナーを静電的に吸着した状態でニップ部Bに移動する。感光体3は、後述するようにアモルファスシリコン感光体であって、通常正帯電で用いられるが、不純物元素のドーピング等により負帯電に用いることもでき、図7に示す極性を限定するものではない。
【0034】
図5に示すニップ部Bにおいて、感光体3上のトナーは、転写ベルト6側に位置するバイアスローラ11からの転写バイアスによって転写紙S上に転移する。この転写バイアスは+1.5kV〜+6.5kVの範囲で高圧電源12から印加されるが、転写バイアスは以下のような定電流制御の結果、可変設定される。すなわち、図4および図5において、高圧電源2から出力された電流値をIとし、転写ベルト6を介して接触板13から接地側に流れる帰還電流値を検出した際の値をIとした場合、これら両者間で
−I=Iout(但し、Iout:一定)
の関係が得られるようにIの値を制御する。これは、温度、湿度等の環境条件の変化や転写ベルト6の製造品質に生じるばらつきに拘らず、転写紙S上での表面電位Vを安定させることによって転写効率の変化を無くすようにするためである。
【0035】
つまり、転写ベルト6および転写紙Sを通して感光体3側に流れる電流をIoutとして見立てることによって、転写紙S上での表面抵抗の低抵抗化あるいは高抵抗化による転写ベルト6への電流の流れ易さの変化が転写紙Sの分離性能や転写性能に影響してしまうのを防止するようになっている。さらに、このようなローラ5を用いた場合には、上質45K紙(剛度 横21〔cm/100〕)の分離が可能であるという実験結果が得られている。
【0036】
また、駆動ローラ5で転写ベルト6から分離された転写紙Sは、ガイド板20で案内されて定着部である定着装置17を構成する加圧ローラ17aとパッドローラ17bの間に搬送される。定着装置17では、転写紙S上のトナーを加熱溶解して転写紙Sに圧着してトナーを転写紙S上に定着させる。
【0037】
転写紙Sへの画像転写および分離が完了した転写ベルト6は、DCソレノイド8の励磁が解除されるのに応じて接離レバー9が解除され、支持体7が感光体3から離間される。そして、クリーニング装置16により表面を清掃される。クリーニング装置16は、クリーニングブレード16Aを備えており、転写ベルト6を摺擦することにより、感光体3の表面から転移したトナーや転写されないで転写ベルト6の周辺に飛散していたものが付着した場合のトナーや転写紙Sの紙粉を掻き取るようになっている。
【0038】
クリーニングブレード16Aによって摺擦される転写ベルト6は、摺擦抵抗の増加による駆動力の増大あるいはクリーニングブレード16Aのめくれ等の現象を防止するのに、摩擦係数の低いものとして表面にフッ素系の樹脂材料たとえばポリフッ化ビニリデン、四フッ化エチレンなどが被覆され、コート層である表面層6bが形成されている。また転写ベルト6の表面から掻き採られたトナーあるいは紙粉は、回収スクリュー16Bによって本体1Aから図示しない廃トナー回収容器に収容される。
【0039】
なお、転写搬送装置1には、図示しない除湿ヒータを有する除湿機構が備えられ、安定した条件下での転写・搬送を実現している。また、転写搬送装置1には、ベルトユニット2を解除するための、詳述を略す転写ベルトユニット解除機構が備えられ、ジャム処理が容易化されている。ローラ4、ローラ5は、アースすることも可能である。この場合、アースしたローラは、転写制御板14に接続することとなる。また両方のローラを同時にアースし、帰還電流Iをフィードバックすることも可能である。バイアスローラ11をニップ部BよりもA方向上流側に配置するなど、各電極の配置は上述のものに限られない。転写搬送装置1に他のローラを配設してもよい。
【0040】
転写ベルト6は、その耐久性が高いことが要求され、そのためには、機械的強度が高く、均質なものを作製する必要がある。従来より、機械的特性、電気的特性を満足させるため、転写ベルトに充填剤を含有させることが行われているが、本発明者は、転写ベルト6の少なくとも内側層6aに含有させる充填剤の粒径と、内側層6aに亀裂が生じるまでの画像形成枚数との関係について実験を行ったところ、図8に示す結果を得た。
【0041】
図8に示す実験結果から分かるように、充填剤の平均粒径が100μm、70μmである転写ベルト6で画像形成を行うランを実施した結果、300Kランまで、亀裂の発生はなかった。充填剤の平均粒径が、130μmでは70Kランで亀裂が発生し始め、200μmでは32Kランで亀裂が発生し始めた。ここで、「K」は1000枚であることを意味し、また「300KまでO.K.」とは、300Kまでランしたが亀裂が発生しなかったので、十分としてランを止めたという意味である。
【0042】
経時での使用状態において、内側層6aに亀裂が発生すると転写ベルト6全体の亀裂に至り亀裂が発生すると画像抜けが発生してしまい、重大な画像上の問題になる。しかし、実験より、充填剤の平均粒径が100μm以下であれば、300Kまで亀裂が生じることはなく画像抜け等の問題は生じないため、転写ベルト6の耐久性が十分であることがわかった。よって本実施例における転写ベルト6には、図中に示しているように、充填剤の平均粒径が100μm以下となるものを使用している。
【0043】
また充填剤の平均粒径と抵抗ムラとの関係について実験を行ったところ、図9に示すようになった。ここで、抵抗とは、ある一定の印加電圧を加えたときに転写ベルトに流れる電流であり、抵抗ムラすなわちリップルは、そのときの最小電流、最大電流およびこれらの平均電流で表したものであり、リップルは
リップル=(最大電流−平均電流)/平均電流
で定義される。なお、充填剤を添加する際の練り条件は図9に示すすべての場合において同一である。
【0044】
図9に示す実験結果から分かるように、充填剤の平均粒径が100μm、70μmである転写ベルト6での抵抗ムラは30%であり、従来の平均粒径が200μmの充填剤を用いた転写ベルトの抵抗ムラである55%および平均粒径が130μmの充填剤を用いた転写ベルトの抵抗ムラである%48よりも小さくなっている。このことから平均粒径が100μmである充填剤を添加し、含有させることにより、充填剤の分散性が良くなり、内側層6a中に均一に分散させることが可能になって、中抵抗の転写ベルト6の全体において抵抗ムラを少なくしていることが判る。そして、抵抗ムラが抑制されることにより、抵抗ムラに起因するバンディング画像の発生の確率を低くしている。すなわち、充填剤の平均粒径が100μm以下であれば、転写ベルト6の耐久性を向上するのみならず、画像品質の向上にも寄与している。
【0045】
内側層6aの表面粗さについて述べる。充填剤はゴム層である内側層6aに分散されるが、内側層6a中に均一に分散されたとしても研磨後の内側層6aの表面には充填剤がところどころに存在している。充填剤が内側層6aの表面に現れていると表面粗さが粗くなる。転写ベルト6は、内側層6aの表面にコート層である表面層6bをコートして形成し使用するものであるが、内側層6aの被コート面が粗いと表面層6bを形成するコーティング液との接着性が非常に悪く、表面層6bがはがれやすくなってしまう。
【0046】
一方、被コート面の粗さが小さければ、これを基材にすると表面層6bははがれにくくなり、また、充填剤を起点とした表面層6bのクラックも発生しなくなって耐久性および高画質性が向上する。これらの性質は、転写ベルト6のクリーニング性と傾向が一致しており、クリーニング性が良好であれば、クラックの発生も少なく、耐久性および高画質性も向上する。また、クリーニング性そのものも良好な画像形成にとっても重要である。
【0047】
そこで、内側層6aの表面粗さとクリーニング性にとの関係について実験を行ったところ、図10に示す結果を得た。このクリーニング性評価結果はL/L環境でのものである。L/L環境でのクリーニング性とは、転写ベルトへのベタ入力後の転写ベルト上のクリーニング性を調べるもので、3K程度のラン後の転写ベルト上をテープでプリンタックして汚れの程度を確認するものである。
【0048】
図10からわかるように、内側層6aの表面粗さが、25μmであるとクリーニング不良が発生し、20μmであるとクリーニング性が良好であることから、表面粗さは20μm以下である必要がある。この表面粗さは、充填剤が表面に析出している場合も含む。かかる結果より本実施例における転写ベルト6には、内側層6aの表面粗さが20μm以下となるものを使用している。
【0049】
次に本実施例における感光体3について述べる。感光体3は、アモルファスシリコンの層を有するアモルファスシリコン感光体である。すなわち本発明を適用した電子写真用感光体3は、導電性支持体を50℃〜400℃に加熱し、該支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層を有するアモルファスシリコン感光体(以下、「a−Si系感光体」と称する。)である。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
【0050】
感光体3の層構成について説明する。アモルファスシリコン感光体3の層構成は例えば図11に示すように種々のものが挙げられ、何れであっても良い。図11(a)〜(d)にてまず層構成を説明し、次にそれぞれの層について説明する。なお、何れの例も支持体501上にアモルファスシリコン層を有している。
【0051】
図11(a)に示す電子写真用感光体3は、支持体501の上にa−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502が設けられている。図11(b)に示す電子写真用感光体3は、支持体501の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502と、アモルファスシリコン系表面層503とから構成されている。図11(c)に示す電子写真用感光体3は、支持体501の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502と、アモルファスシリコン系表面層503と、アモルファスシリコン系電荷注入阻止層504とから構成されている。図11(d)に示す電子写真用感光体3は、支持体501の上に、光導電層502が設けられている。該光導電層502はa−Si:H,Xからなる電荷発生層505ならびに電荷輸送層506とからなり、その上にアモルファスシリコン系表面層503が設けられている。
【0052】
感光体3の支持体501は、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性支持体としては、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、およびこれらの合金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処理した支持体も用いることができる。
【0053】
支持体501の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状、無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光体3を形成し得るように適宜決定するが、画像形成装置用感光体3として可撓性が要求される場合には、支持体501としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体501は製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上とされる。
【0054】
光導電層502は必要に応じて下引き層上に形成され、光導電層502の層厚は所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは1〜100μm、より好ましくは20〜50μm、最適には23〜45μmとされるのが望ましい。
【0055】
本発明に用いることが出来るアモルファスシリコン感光体3には必要に応じて、上述のようにして支持体501上に形成された光導電層502の上に、更に表面層503を設けることが出来、アモルファスシリコン系の表面層503を形成することが好ましい。この表面層503は自由表面を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性において本発明の目的を達成するために設けられる。本発明における表面層503の層厚としては、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μm、最適には0.1〜1μmとされるのが望ましいものである。層厚が0.01μmよりも薄いと感光体3を使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3μmを超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられる。
【0056】
本発明に用いることが出来るアモルファスシリコン感光体3には必要に応じて導電性支持体501と光導電層502との間に、導電性支持体501側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層504を設けるのがいっそう効果的である(図11(c))。すなわち、電荷注入阻止層504は感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、支持体501側より光導電層502側に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能が発揮されない、いわゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与するために、電荷注入阻止層504には伝導性を制御する原子を光導電層502に比べ比較的多く含有させる。電荷注入阻止層504の層厚は所望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の点から好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmとされるのが望ましい。
【0057】
電荷発生層505は、光導電層502を機能分離した場合の電荷を発生する機能を主として奏する層である。この電荷発生層505は、構成要素として少なくともシリコン原子を含み、実質的に炭素原子を含まず、必要であれば水素原子を含むa−Si:Hから成り、所望の光導電特性、特に電荷発生特性,電荷輸送特性を有する。
電荷発生層505の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは0.5〜15μm、より好ましくは1〜10μm、最適には1〜5μmとされる。
【0058】
電荷輸送層506は、光導電層502を機能分離した場合の電荷を輸送する機能を主として奏する層である。この電荷輸送層506は、その構成要素として少なくともシリコン原子と炭素原子と弗素原子とを含み、必要であれば水素原子、酸素原子を含むa−SiC(H、F、O)からなり、所望の光導電特性、特に電荷保持特性,電荷発生特性および電荷輸送特性を有する。本発明においては酸素原子を含有することが特に好ましい。電荷輸送層506の層厚は所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果などの点から適宜所望にしたがって決定され、電荷輸送層506については、好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜40μm、最適には20〜30μmとされるのが望ましい。
【0059】
このように、感光体3は表面硬度の高いアモルファスシリコン感光体であるから、耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性において他の感光体よりも優れた特徴を持つ。また、波長が770〜800nmの半導体レーザなどの長波長光に高い感度を示し、しかも繰り返し使用による劣化もほとんど認められないことから、本実施例のようなレーザービームプリンタ(LBP)や高速複写機に適している。
【0060】
なお、硬度が高いという点ではアモルファスシリコンでなくとも表面層にフィラーを分散させた感光体であっても良い。また、フィラーを10%分散させた感光体3を使用して、亀裂発生の評価をしたところ、500Kランでは亀裂発生はなく、良好な画像を得ることができた。このような高寿命の感光体3と、平均粒径100μm以下の充填剤を含有し、表面粗さが20μm以下の内側層6aを有する転写ベルト6とを使用して画像形成を行ったところ、図12に示す結果となった。
【0061】
図12からわかるように、平均粒径200μmの充填剤を含有した転写ベルト6を使用して画像形成を行った場合には32Kで亀裂が生じ始めたのに比べ、本実施例における、平均粒径100μm以下の充填剤を含有し、表面粗さが20μm以下の内側層6aを有する転写ベルト6とを使用して画像形成を行った場合では、500Kまでランしても亀裂が発生せず、かかる感光体3、転写ベルト6の組み合わせにより、画像形成装置100は高寿命、高耐久の作像エンジンを備えたものとなっている。
【0062】
画像形成装置100は以上のような構成であるので、操作者による所定の操作により、画像形成装置100の電源が投入され、又は待機状態から動作状態に移行した後、操作者が画像形成を開始する周知の操作を行うと、帯電装置102による帯電工程によって均一に帯電された感光体3は、矢印C方向の回転により、外部から入力されるデータに応じて照射されるレーザ光103による露光工程における潜像形成、現像装置104による現像によって行われる現像工程、転写前除電ランプ15による転写前の除電工程、転写搬送装置1による転写工程、クリーニング装置106によるクリーニング工程、除電装置110による除電工程を経て再び帯電工程に移る。
【0063】
転写工程によって転写紙上に転写されたトナー像は、転写搬送装置1によって定着装置17に搬送され、定着装置17における定着工程によって転写紙上に定着される。トナー像を定着された転写紙は、画像形成装置100の外に排出される。このような画像形成工程において、転写ベルト6は経時的に亀裂が生じることが防止され、長期にわたってこれを交換することなく画像形成が良好に行われる。また、感光体3も耐久性が高く、長期の使用に耐えるものとなっている。
【0064】
以上、本発明を適用した画像形成装置を説明したが、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像を転写された記録媒体を搬送する搬送装置とは、本実施例における転写搬送装置1のように一体化されたものに限らず、別々に構成してもよい。すなわち例えば、像担持体に対向して配設された転写手段である転写装置としての転写ローラと、この転写ローラとは別体の、記録媒体の搬送方向において転写ローラの下流側に配設され像担持体からトナー像を転写された記録媒体を搬送する搬送装置とを備えていてもよい。この場合、かかる搬送装置は、上述と同様の記録媒体搬送ベルトを備え、上述の転写に関する構成、例えばバイアスローラ11等を省略した構成となり、他の部分は同様の構成とすることができる。充填剤はゴム層のみならず表面層に添加しても良い。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、像担持体からトナー像を転写された記録媒体を搬送する記録媒体搬送ベルトにおいて、平均粒径100μm以下の充填剤を含有したゴム層を有するので、亀裂の発生を防止し、交換することなく長期にわたって使用できる記録媒体搬送ベルトを提供することができる。
【0066】
ゴム層の表面粗さが20μm以下であることとすれば、亀裂の発生を防止して、交換することなく長期にわたって使用できるとともに、全体にわたって抵抗ムラを十分に抑制して良好な画像形成に寄与することができる記録媒体搬送ベルトを提供することができる。
【0067】
搬送する記録媒体に像担持体からトナー像を転写するための転写ベルトであることとすれば、交換することなく長期にわたって使用できるとともに、亀裂の発生による転写抜けなどの転写不良による異常画像の発生を防止して高画質の画像形成に寄与することができる記録媒体搬送ベルトを提供することができる。
【0068】
本発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトを有する搬送装置にあるので、上述の各効果を奏する記録媒体搬送ベルトを有し、長期にわたって使用できるできる搬送装置を提供することができる。
【0069】
本発明は、像担持体と、この像担持体に対向する請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトまたは請求項4記載の搬送装置とを有する画像形成装置にあるので、上述の各効果を奏する記録媒体搬送ベルト、またはこれを有する搬送装置を有し、メンテナンスが容易であり、また高画質の画像形成が可能な画像形成装置を提供することができる。
【0070】
像担持体がアモルファスシリコンの層を有することとすれば、高耐久、高寿命であって、メンテナンスが容易であり、高速の画像形成やレーザービームプリンタに適した、高画質で高速な高性能の画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録媒体搬送ベルト、これを有する搬送装置およびこれらを有する画像形成装置の概略図である。
【図2】図1に示した搬送装置の斜視図である。
【図3】図2に示した記録媒体搬送ベルト周りの構成を示す平面図である。
【図4】記録媒体搬送ベルトが像担持体に接離する様子を説明するための側視図であって記録媒体搬送ベルトが像担持体から離間した状態を示す側視図である。
【図5】記録媒体搬送ベルトが像担持体に接離する様子を説明するための側視図であって記録媒体搬送ベルトが像担持体に向けて変位し、記録媒体に転写を行う状態を示す側視図である。
【図6】記録媒体搬送ベルトの概略の構成を示す側断面図である。
【図7】像担持体、記録媒体搬送ベルト、記録媒体に生じる電荷の状態を示す概略側視図である。
【図8】記録媒体搬送ベルトのゴム層に含有した充填剤の平均粒径と亀裂発生までの画像形成枚数との関係を示す相関図である。
【図9】記録媒体搬送ベルトのゴム層に含有した充填剤の平均粒径と抵抗ムラとの関係を示す相関図である。
【図10】記録媒体搬送ベルトのゴム層の表面粗さとクリーニング性との関係を示す相関図である。
【図11】像担持体の層構成を示す模式的構成図である。
【図12】本発明を適用した画像形成装置を用いた場合の亀裂発生までの画像形成枚数と、平均粒径が200μmの充填剤を含有したゴム層を有する転写ベルトを用いて画像形成を行った比較例の場合の亀裂発生までの画像形成枚数とを比較した実験結果を示す相関図である。
【符号の説明】
1  搬送装置
3  像担持体
6  記録媒体搬送ベルト
6a  ゴム層
100  画像形成装置
502  アモルファスシリコンの層
S  記録媒体

Claims (6)

  1. 像担持体からトナー像を転写された記録媒体を搬送する記録媒体搬送ベルトにおいて、平均粒径100μm以下の充填剤を含有したゴム層を有することを特徴とする記録媒体搬送ベルト。
  2. 請求項1記載の記録媒体搬送ベルトにおいて、上記ゴム層の表面粗さが20μm以下であることを特徴とする記録媒体搬送ベルト。
  3. 請求項1または2記載の記録媒体搬送ベルトにおいて、搬送する記録媒体に像担持体からトナー像を転写するための転写ベルトであることを特徴とする記録媒体搬送ベルト。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトを有する搬送装置。
  5. 像担持体と、この像担持体に対向する請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録媒体搬送ベルトまたは請求項4記載の搬送装置とを有する画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、上記像担持体がアモルファスシリコンの層を有することを特徴とする画像形成装置。
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JP2007206401A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd ベルト状導電性部材及び画像形成装置
JP2011073804A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Gunze Ltd インクジェット用搬送ベルト

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