JP2004125858A - ズームレンズ装置 - Google Patents

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Hiroshi Mizumura
水村 弘
Hiroyuki Kawamura
河村 博行
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

【課題】1軸2操作式の操作棒の押し引き操作に対して、ズームを手動又は電動の所望の駆動方式で駆動できるようにし、状況や好みに応じたズーム操作を可能としてズーム操作の操作性の向上を図るズームレンズ装置を提供する。
【解決手段】操作切替スイッチ130によってズーム操作を操作棒16とズームレートデマンド26のいずれで行うかを選択することができる。操作棒16を有効と選択した場合、操作棒16の押し引き操作に対してズームを手動又はサーボのいずれで駆動するかを駆動切替スイッチ132により選択することができる。制御回路36は、ズームを手動で駆動する場合には、クラッチ部34を手動側に設定し、操作棒16の操作力によりズームを駆動できる状態にする。ズームをサーボで駆動する場合には、クラッチ部34をサーボ側に設定し、ズームをズームサーボモジュール92によりサーボ駆動できるようにする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズ装置に係り、特に操作棒の押し引き操作によってズームを手動操作力、又は、モータ駆動力によって駆動するズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送用テレビカメラに使用される箱型のズームレンズ装置(EFPレンズ)において、ズーム駆動等のレンズ駆動を手動(手動操作力)で行うものと電動(モータ駆動力)で行うものとがある。手動でレンズ駆動するものでは、1軸2操作式と呼ばれる操作方式が一般に採用されている。1軸2操作式は、ズームレンズ装置から延設された操作棒の押し引き操作でズーム操作を行い、操作棒の回転操作でフォーカス操作を行うようにしたものである。1軸2操作式の操作は、操作棒の押し引き位置によってズーム位置の見当がつき、また、迅速なズーム操作が可能であるためスポーツ中継等のように瞬時の画角調整が要求される撮影において多く使用されている。
【0003】
一方、レンズ操作を電動で行うものでは、ズームレートデマンド等の専用のコントローラが用いられ、コントローラからの指令信号によりサーボモータが駆動されてその駆動力によってズームが駆動されるようになっている。ドラマ撮影のようにスローなズーム操作が要求される撮影の場合には、この方式(サーボ式)が多く使用されている。また、サーボ式の場合には、ズームレンズをスムーズに止めたり、元のズーム位置に戻したりする場合に有利であると共に、操作性が軽い、操作に対する負荷変動がない等の利点もある。
【0004】
また、上述したような1軸2操作による手動式とサーボ式のいずれの方式でも撮影状況やカメラマンの好みに応じて選択できるようにするため、1台のズームレンズ装置に手動式とサーボ式の両方の駆動機構を設けるようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
実公昭60−27366号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1軸2操作式は、上述のようにレンズ操作を手動で行う場合に採用されるのが一般的である。しかしながら、その操作方式を採用しながら電動(サーボ式)でズームを駆動できれば、上述したような電動の利点を生かしたズーム操作を行うことができ、状況によっては適切な場合がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、操作棒の押し引き操作によりズームを手動又は電動で駆動する場合のそれぞれの利点を状況に応じて有効に利用することができるズームレンズ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本願請求項1に記載の発明は、押し引き操作によってズーム操作を行うための操作棒と、前記操作棒の押し引き操作の操作力によってズームを駆動する第1の駆動手段と、前記操作棒の押し引き操作を電気信号により検出して該電気信号に基づいてモータを駆動し、該モータの駆動力によってズームを駆動する第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段を有効に切り替える切替手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作棒と異なる操作手段からの指令信号に基づいて前記モータを駆動し、前記モータの駆動力によってズームを駆動する第3の駆動手段を備え、前記切替手段は、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段、又は、前記第3の駆動手段のいずれかを有効に切り替えることを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、操作棒の押し引き操作に対してズームを手動(手動操作力)と電動(モータ駆動力)の所望の駆動方式で駆動することができるため、それぞれの利点を状況に応じて有効に利用することができ、ズーム操作の操作性の向上が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るズームレンズ装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0012】
図1及び図2に示す本発明に係るズームレンズ装置は、撮影状況やカメラマンの好みで1軸2操作によるズーム操作及びフォーカス操作(1軸2操作式)と、ズームレートデマンドやフォーカスポジションデマンド等のコントローラによるズーム操作及びフォーカス操作(デマンド式)とを選択できるように構成されたものである。図1は、1軸2操作式を採用する場合のテレビカメラシステムを示した斜視図であり、図2は、デマンド式を採用する場合のテレビカメラシステムの斜視図である。
【0013】
これらの図に示すようにテレビカメラ10は、ズームレンズ装置12と、カメラ本体14とから構成され、ズームレンズ装置12は、雲台22に載置されたカメラ本体14の正面側に装着される。図1に示すように1軸2操作式で操作を行う場合、ズームレンズ装置12の背面側(カメラ本体14に装着される面)には操作棒16が設置され、その操作棒16は、カメラ本体14に形成された操作棒挿通孔14A(図2参照)を貫通してカメラ本体14の背面側に突出される。カメラマンは、カメラ本体14のビューファインダ20に映る映像を見ながら、この操作棒16の指掛部18を把持して操作棒16を押し引き操作することでズーム操作を行うことができ、また、指掛部18を回転操作し、操作棒16の軸を回転させることでフォーカス操作を行うことができる。尚、操作棒16はズームレンズ装置12に対して着脱自在になっている。尚、ズームの駆動に関して、カメラマンは、操作棒16の押し引き操作の操作力によりズームを駆動する手動式 (メカ式)と、操作棒16の押し引き操作を電気的に検出してこれに基づいてサーボモータを駆動し、サーボモータの駆動力によりズームを駆動するサーボ式 (電気式)のうち、いずれか所望の駆動方式を選択することができるようになっている。
【0014】
上記1軸2操作式の操作棒16とは異なるズーム操作部材及びフォーカス操作部材で操作を行う場合(デマンド式の場合)には、図2に示すように雲台22から延設されたパンチルト棒24A、24Bの先端にそれぞれズームレートデマンド26とフォーカスポジションデマンド28が設置される。ズームレートデマンド26及びフォーカスポジションデマンド28からは、それぞれズーム速度を指令するズーム速度指令信号とフォーカス位置を指令するフォーカス位置指令信号が出力され、これらの指令信号はケーブルを介してズームレンズ装置12に送信される。カメラマンは、ズームレートデマンド26のサムリング26Aを親指で回動操作することによりズーム操作を行うことができ、フォーカスポジションデマンド28のフォーカスノブ28Aを回動操作することでフォーカス操作を行うことができる。
【0015】
図3は本発明に係るズームレンズ装置の内部構成を示す全体構成図である。
【0016】
このズームレンズ装置12は、図3に示すように主としてレンズ鏡胴30と、1軸2操作式の操作ユニット32と、ズーム駆動切換用のクラッチ部34と、制御回路36と、上記ズームレートデマンド26及びフォーカスポジションデマンド28等とから構成されている。
【0017】
レンズ鏡胴30には、前方から順にフォーカスレンズ40、バリエータレンズ42A、コンペンセータレンズ42B等のズーム系レンズ42、及びマスターレンズ44が配置される。フォーカスレンズ40は、その支持枠40Aにリードスクリュー46が螺合しており、サーボモータが内蔵されているフォーカスサーボモジュール48の回転出力部48Aから回転入力部50、プーリー52、歯付きベルト54及びプーリー56を介してリードスクリュー46に回転駆動力が伝達されると、光軸方向に沿って前後動するようになっている。尚、上記歯付きベルト54等により、フォーカスサーボモジュール48からリードスクリュー46までの動力伝達系はバックラッシなしで回転駆動力を伝達できるようになっている。
【0018】
上記リードスクリュー46にはフォーカス位置センサ58が設けられており、このフォーカス位置センサ58は、リードスクリュー46の回転量(フォーカスレンズ40のフォーカス位置)を検出し、そのフォーカス位置を示す信号を制御回路36に出力する。
【0019】
ズーム系レンズ42のバリエータレンズ42A及びコンペンセータレンズ42Bは、これらの支持枠に植設されたカムピン42C、42Dがズームカム60のカム溝60A、60Bに係合しており、後述するクラッチ部34を介してズームカム60が回動すると、これらのバリエータレンズ42A及びコンペンセータレンズ42Bがカム溝60A、60Bで規制される位置関係により光軸に沿って前後動するようになっている。このズームカム60には、ズーム位置センサ62が設けられており、このズーム位置センサ62は、ズームカム60の回転位置(ズーム系レンズ42のズーム位置)を検出し、そのズーム位置を示す信号(ズーム位置信号)を制御回路36に出力する。
【0020】
次に、1軸2操作式の操作ユニット32について説明する。
【0021】
操作ユニット32の操作棒16は、回転自在に軸支された中空軸64の内部に摺動自在に挿入されている。中空軸64には、長手方向のキー溝64Aが形成されており、操作棒16の先端に固着されたピン66がキー溝64Aに係合している。従って、操作棒16が回転操作されると、これに連動して中空軸64が回転する。
【0022】
尚、中空軸64の一端側にはピン64Bが配設されており、このピン64Bは、所定量回転するとストッパ68に当接する。これにより中空軸64(操作棒16)の回転範囲が規制されている。また、中空軸64の他端側には、フォーカス用位置センサ70が設けられており、このフォーカス用位置センサ70は、中空軸64の回転位置(フォーカス位置)を検出し、そのフォーカス位置を示すフォーカス位置指令信号を制御回路36に出力する。
【0023】
一方、中空軸64には、移動枠72が軸方向に移動自在に挿通されており、操作棒16のピン66の先端は、その移動枠72の内周に形成された周方向の溝72Aと係合している。この移動枠72には、ワイヤ巻付部80に所定量巻き付け固定されるとともに、プーリー73、74、75及び76を介して張設されたワイヤ78の一部が固着されている。従って、操作棒16を押し引き操作すると、これに連動してワイヤ78が移動し、ワイヤ巻付部80が回転する。
【0024】
また、移動枠72には、プーリー122、124により張設された無端ベルト120の一部が固着されており、プーリー122にはその回転位置を検出するズーム指令用位置センサ126が設けられている。これによって、操作棒16を押し引き操作すると、無端ベルト120を介してプーリー122が回転し、その回転位置がズーム指令用位置センサ126によって検出されるようになっている。ズーム指令用位置センサ126は、その検出した回転位置をズーム指令位置を示す指令信号(ズーム位置指令信号)として制御回路36に出力する。
【0025】
次に、ズーム駆動切換用のクラッチ部34について説明する。
【0026】
このクラッチ部34は、主として支軸82を中心にして回転自在に配設された第1のプーリー84と、この第1のプーリー84と一体形成された支軸84Aにそれぞれ回転自在に配設されたワイヤ巻付部80及び第2のプーリー86と、支軸84Aの軸方向に移動自在に配設されて移動リング88と、この移動リング88を移動させるズーム駆動方式切替用モータ90等から構成されている。
【0027】
ワイヤ巻付部80には、前述したように操作ユニット32の操作棒16を押し引き操作によって移動するワイヤ78により回転駆動力が加えられるようになっており、第2のプーリー86には、サーボモータが内蔵されているズームサーボモジュール92の回転出力部92Aから回転入力部93、プーリー95、及び歯付きベルト97を介して回転駆動力が加えられるようになっている。尚、上記歯付きベルト97等により、ズームサーボモジュール92から第2のプーリー86までの動力伝達系はバックラッシなしで回転駆動力を伝達できるようになっている。
【0028】
一方、移動リング88には、キー88Aが設けられており、このキー88Aは、支軸84Aの長手方向に形成されたキー溝84Bと係合している。また、移動リング88は、支軸84Aの軸方向に移動することによりワイヤ巻付部80又は第2のプーリー86と係合できるようになっている。従って、ワイヤ巻付部80又は第2のプーリー86から移動リング88に回転駆動力が伝達され、移動リング88が回転すると、これに連動して支軸84A(第1のプーリー84)も回転する。
【0029】
そして、第1のプーリー84が回転すると、その回転駆動力は、第1のプーリー84から歯付きベルト83を介してズームカム60に固定されたプーリー85にバックラッシなしで伝達される。これによりズームカム60が回動し、ズーム系レンズ42が駆動される。
【0030】
さて、上記移動リング88を移動させるためのズーム駆動方式切替用モータ90は、その軸にギア91が固定されており、このギア91の偏心した位置にはベアリング94が設けられている。尚、ベアリング94は、移動リング88の外周に形成された溝88Bに当接し、移動リング88の回転に伴って回転できるようになっている。
【0031】
また、ギア91にはギア96が噛み合っており、このギア96には、ギア96の回動位置(切換ツマミ90の回動位置)に応じてコイルバネ98により常時、時計回り方向(CW方向)又は反時計回り方向(CCW方向)に付勢力が加えられるようになっている。
【0032】
図4は図3上の矢印A方向から上記ギア91及び96等を見た要部矢視図である。図4上で、ギア96はコイルバネ98によってCW方向に回動するように付勢されており、その結果、ギア91はCCW方向に回動するように付勢される。そして、ギア91の下面側の偏心した位置に設けられたベアリング94は、点線で示すように移動リング88の溝88Bの右側面に当接し、移動リング88を右方向に移動させるとともに右方向に付勢する。これにより、移動リング88は、ワイヤ巻付部80と所定の付勢力をもって係合する。
【0033】
一方、ズーム駆動方式切替用モータ90を作動させてギア91をCW方向に回動させ、ギア96を付勢するコイルバネ98が点線で示す位置にくると、このコイルバネ98によってギア96はCCW方向に回動するように付勢され、その結果、ギア91はCW方向に回動するように付勢される。そして、ギア91の下面側の偏心した位置に設けられたベアリング94は、一点鎖線で示すように移動リング88の溝88Bの左側面に当接し、移動リング88を左方向に移動させるとともに左方向に付勢する。これにより、移動リング88は、第2のプーリー86と所定の付勢力をもって係合する。
【0034】
尚、図4上で99は、ギア96と共に回転する突起部96Aによって動作する切換スイッチであり、この切換スイッチ99は、ズームの駆動が手動側に切り換えられたか、サーボ側に切り換えられたかを検出する。即ち、切換スイッチ99は、図4に示す状態(移動リング88がワイヤ巻付部80と係合する状態)ではスイッチONとなり、手動側に切り換えられたことを示す信号を制御回路36に出力し、移動リング88が第2のプーリー86と係合する状態ではスイッチOFFとなり、サーボ側に切り換えられたことを示す信号を制御回路36に出力する。
【0035】
次に、移動リング88とワイヤ巻付部80及び第2のプーリー86との係合部について説明する。
【0036】
図5は移動リング88の右側面とワイヤ巻付部80の左側面の要部拡大図である。同図に示すように移動リング88の右側面には、1本のテーパーピン89が植設されており、ワイヤ巻付部80の左側面には、上記テーパーピン89と係合する1つのテーパー孔81が穿設されている。
【0037】
このテーパーピン89は、金属材料からなるテーパーピン本体89Aと、潤滑性材料からなる先端部89Bとの複合構造となっている。従って、テーパーピン89は、ワイヤ巻付部80のテーパー孔81と係合するまでは、ワイヤ巻付部80の側面に当接した状態で摺動するが、その摺動動作を円滑に行うことができる。また、テーパーピン89はテーパー孔81とバックラッシなしで係合することができ、更に移動リング88とワイヤ巻付部80とは、互いに所定の回転位置関係にあるときのみ係合する。
【0038】
一方、移動リング88と第2のプーリー86との係合部は、図3に示すように移動リング88の左側面に設けられた歯付きギア87Aと、第2のプーリー86の右側面に設けられた歯付きギア87Bとによって構成されている。そして、これらの歯付きギア87Aと87Bとは、バックラッシなしで、かつ歯のピッチに応じた複数の回転位置で噛み合うことができる。
【0039】
尚、この実施の形態では、移動リング88とワイヤ巻付部80とを歯付きギアによって係合させるようにしたが、これに限らず、複数のテーパーピンとテーパー孔、又は1本のテーパーピンと複数のテーパー孔によって複数の位置で係合できるようにしてもよい。更に、前記コイルバネ98による移動リング88の付勢力は、前記テーパーピン89とテーパー孔81、あるいは歯付きギア87Aと歯付きギア87Bとが回転駆動力の伝達時に外れないように設定する必要がある。
【0040】
次に、図3に示した制御回路36について説明する。
【0041】
図3に示すように制御回路36には、例えばズームレンズ装置12に設置された表示器100、操作切替スイッチ130、ズーム駆動切替スイッチ132等が接続されており、表示器100には、制御回路36の制御によって、操作棒16によるズーム操作及びフォーカス操作、ズームレートデマンド26によるズーム操作、フォーカスポジションデマンド28によるフォーカス操作等に関する情報が表示されるようになっている。表示器100の具体的構成は図示しないが、表示器100には、液晶表示パネルや発光ダイオード(LED)、又はこれらの組合せなどを適用することができる。
【0042】
操作切替スイッチ130は、操作棒16によりズーム操作及びフォーカス操作を行う1軸2操作式と、デマンド(ズームレートデマンド26及びフォーカスポジションデマンド28)によりズーム操作及びフォーカス操作を行うデマンド式のうち、いずれの操作方式を有効にするかを選択するスイッチである。
【0043】
一方、駆動切替スイッチ132は、操作切替スイッチ130により1軸2操作式が有効と選択された場合に、ズーム駆動に関して、手動式(メカ式)とサーボ式(電気式)のうち、いずれを有効にするかを選択するスイッチである。
【0044】
例えば、操作切替スイッチ130によりデマンド式が有効と選択された場合、制御回路36は、ズーム駆動方式切替用モータ90を駆動制御し、クラッチ部34の移動リング88を第2のプーリー86に係合させる。これによって、ズーム系レンズ42をズームサーボモジュール92によって駆動できる状態に設定する。尚、この状態をクラッチをサーボ側に設定した状態という。そして、制御回路36は、ズームレートデマンド26及びフォーカスポジションデマンド28から与えられた指令信号に基づいて、ズームサーボモジュール92及びフォーカスサーボモジュール48を駆動制御し、ズーム系レンズ42及びフォーカスレンズ40の位置や動作速度を制御する。
【0045】
これに対して、操作切替スイッチ130により1軸2操作式が有効と選択された場合、駆動切替スイッチ132により有効と選択されたズームの駆動方式が手動式(メカ式)かサーボ式(電気式)かを判断する。もし、駆動切替スイッチ132によりサーボ式が有効と選択されている場合、制御回路36は、デマンド式と同様にクラッチをサーボ側に設定する。そして、操作棒16の押し引き位置及び回転位置に応じてズーム指令用位置センサ126及びフォーカス指令用位置センサ70からそれぞれ与えられる指令信号(ズーム位置指令信号及びフォーカス位置指令信号)に基づいて、ズームサーボモジュール92及びフォーカスサーボモジュール48を駆動制御し、ズーム系レンズ42及びフォーカスレンズ40の位置を制御する。
【0046】
一方、操作切替スイッチ130により1軸2操作式が有効と選択されている場合において、駆動切替スイッチ132により手動式が有効と選択されている場合、制御回路36は、ズーム駆動方式切替用モータ90を駆動制御し、クラッチ部34の移動リング88をワイヤ巻付部80に係合させた状態に設定する。これによって、ワイヤ78から伝達される操作棒16の押し引き操作の操作力によってズーム系レンズ42を駆動できる状態に設定する。尚、この状態を、クラッチを手動側に設定した状態という。そして、制御回路36は、フォーカス指令用位置センサ70から与えられる指令信号に基づいて、フォーカスサーボモジュール48を駆動制御し、フォーカスレンズ40の位置を制御する。ズーム系レンズ42は、操作棒16の押し引き操作の操作力によってワイヤ78、クラッチ部34、ズームカム60等を介して駆動される。尚、操作切替スイッチ130、駆動切替スイッチ132はズームレンズ装置12に設置する場合に限らず、デマンド26、28等の他の部分に設置するようにしてもよい。
【0047】
制御回路36のズームに関する処理手順を図6乃至図8のフローチャートに示す。図6はメインルーチンを示しており、制御回路36は、主に、クラッチ(上記クラッチ部34)の切替処理を実行し(ステップS10)、続いて、ズーム処理、フォーカス処理、アイリス処理を実行する(ステップS12、S14、S16)。そして、これらの処理を繰り返す。
【0048】
図7は、図6のステップS10におけるクラッチ切替処理の手順を示したフローチャートである。制御回路36は、まず、操作切替スイッチ130及び駆動切替スイッチ132の設定状態を読み込む(ステップS20)。そして、駆動切替スイッチ132によって手動式(メカ式)が有効と選択されているか否かを判定する(ステップS22)。ここで、NO、即ち、サーボ式(電気式)が有効と選択されていると判定した場合には、続いて、クラッチ(クラッチ部34)が手動側に設定されているか否かを判定する(ステップS24)。このステップS24において、YESと判定した場合には、クラッチをサーボ側に設定する(ステップS26)。そして、図6のメインルーチンに戻る。ステップS24においてNOと判定した場合には、クラッチの切替えを行わずに図6のメインルーチンに戻る。
【0049】
ステップS22においてYESと判定した場合、次に制御回路36は、操作切替スイッチ130によって1軸2操作式が有効と選択されているか否かを判定する(ステップS28)。ここでNO、即ち、デマンド式が有効と選択されていると判定した場合には、続いて、クラッチが手動側に設定されているか否かを判定する(ステップS30)。このステップS30において、YESと判定した場合には、クラッチをサーボ側に設定する(ステップS32)。そして、図6のメインルーチンに戻る。ステップS30においてNOと判定した場合には、クラッチの切替えを行わずに図6のメインルーチンに戻る。
【0050】
ステップS28においてYESと判定した場合には、続いてクラッチがサーボ側に設定されているか否かを判定する(ステップS34)。このステップS34において、YESと判定した場合には、クラッチを手動側に設定する(ステップS36)。そして、図6のメインルーチンに戻る。ステップS34においてNOと判定した場合には、クラッチの切替えを行わずに図6のメインルーチンに戻る。
【0051】
図8は、図6のステップS12におけるズーム処理の手順を示したフローチャートである。制御回路36は、まず、ズーム位置センサ62から現在のズーム位置を示すズーム位置信号を読み込む(ステップS40)。続いて、図7のステップS20において読み込んだ操作切替スイッチ130の状態からデマンド式が有効と選択されているか否かを判定する(ステップS42)。YESと判定した場合には、ズームレートデマンド26からのズーム速度指令信号を読み込み(ステップS44)、その指令信号に基づいてズームサーボモジュール92によりズーム(ズーム系レンズ42)を速度制御する(ステップS46)。そして、図6のメインルーチンに戻る。
【0052】
ステップS42においてNO、即ち、1軸2操作式が有効と選択されていると判定した場合、制御回路36は、続いて、図7のステップS20において読み込んだ駆動切替スイッチ132の状態からサーボ式(電気式)が有効と選択されているか否かを判定する(ステップS48)。ここでYESと判定した場合には、操作棒16の押し引き位置に対応するズーム指令用位置センサ126からのズーム位置指令信号を読み込む(ステップS50)。そして、そのズーム位置指令信号及びステップS40において読み込んだズーム位置信号に基づいてズームサーボモジュール92によりズーム(ズーム系レンズ42)を位置制御する(ステップS46)。即ち、操作棒16の押し引き位置に対応した位置となるようにズームを駆動する。ステップS46の処理の後、図6のメインルーチンに戻る。
【0053】
ステップS48においてNO、即ち、手動式(メカ式)と判定した場合には、制御回路36は、ズームの電気駆動を停止し(ステップS54)、図6のメインルーチンに戻る。即ち、ズームの駆動は操作棒16の押し引き操作の操作力によって行われるため、制御回路36はズームの駆動に関する処理を実行しない。
【0054】
以上のように操作棒16の押し引き操作に対して、ズームを手動式又はサーボ式の所望の方式で駆動できるようになっており、これによって状況やカメラマンの好みに応じたズーム操作を行うことができるようになる。例えば、手動式の場合にはサーボ式に比べてより迅速なクイック操作が可能であり、サーボ式の場合には操作性が軽い、抜けがない、クイック操作時の負荷変動がない等の利点がある。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るズームレンズ装置によれば、操作棒の押し引き操作に対してズームを手動(手動操作力)と電動(モータ駆動力)の所望の駆動方式で駆動することができるため、それぞれの利点を状況に応じて有効に利用することができ、ズーム操作の操作性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操作棒を用いた1軸2操作式の操作方式を使用した場合のテレビカメラシステム全体の構成を示した斜視図
【図2】ズームレートデマンド及びフォーカスポジションデマンドの操作方式を使用した場合のテレビカメラシステム全体の構成を示した斜視図
【図3】本発明に係るズームレンズ装置の全体構成図
【図4】図3の矢印A方向から見た要部矢視図
【図5】図3に示した移動リングの右側面とワイヤ巻付部の左側面の要部拡大図
【図6】図3の制御回路の処理手順を示したフローチャート
【図7】図3の制御回路の処理手順を示したフローチャート
【図8】図3の制御回路の処理手順を示したフローチャート
【符号の説明】
10…テレビカメラ、12…ズームレンズ装置、14…カメラ本体、16…操作棒、26…ズームレートデマンド、30…レンズ鏡胴、32…操作ユニット、34…クラッチ部、36…制御回路、42…ズーム系レンズ、60…ズームカム、62…ズーム位置センサ、64…中空軸、78…ワイヤ、80…ワイヤ巻付部、90…ズーム駆動方式切替用モータ、92…ズームサーボモジュール、120…無端ベルト、126…ズーム指令用位置センサ、130…操作切替スイッチ、132…駆動切替スイッチ

Claims (2)

  1. 押し引き操作によってズーム操作を行うための操作棒と、
    前記操作棒の押し引き操作の操作力によってズームを駆動する第1の駆動手段と、
    前記操作棒の押し引き操作を電気信号により検出して該電気信号に基づいてモータを駆動し、該モータの駆動力によってズームを駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段を有効に切り替える切替手段と、を備えたことを特徴とするズームレンズ装置。
  2. 前記操作棒と異なる操作手段からの指令信号に基づいて前記モータを駆動し、前記モータの駆動力によってズームを駆動する第3の駆動手段を備え、
    前記切替手段は、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段、又は、前記第3の駆動手段のいずれかを有効に切り替えることを特徴とする請求項1のズームレンズ装置。
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