JP2002072046A - ズームレンズの操作装置 - Google Patents

ズームレンズの操作装置

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JP2002072046A
JP2002072046A JP2000252401A JP2000252401A JP2002072046A JP 2002072046 A JP2002072046 A JP 2002072046A JP 2000252401 A JP2000252401 A JP 2000252401A JP 2000252401 A JP2000252401 A JP 2000252401A JP 2002072046 A JP2002072046 A JP 2002072046A
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zoom
restricting
restricting means
pin
zoom lens
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JP2000252401A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takeda
俊明 武田
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一軸/サーボ兼用ズームレンズにおいて、サー
ボ方式を選択したときに、操作棒を押し込んだ状態(テ
レ側)で操作棒をロックする機構を設けることにより、
操作棒の滑り落ちを防止する。 【解決手段】操作棒の押し引き操作によって回転するワ
イヤ巻付部80に弾性部材から成るピン81が設けら
れ、操作方式を切り換える機構のギヤ102に規制ピン
104が設けられている。一軸方式が選択されると規制
ピン104はピン81と干渉しない位置に退避し、サー
ボ方式が選択されると規制ピン104がワイヤ巻付部8
0に最も近づいた位置(規制位置)で停止する。この状
態で操作棒16を押し込み操作するとテレ端でピン81
が規制ピン104に衝突し、更に深く押し込むと、ピン
81が弾性変形して規制ピン104を乗り越え、ロック
状態となる。そして、操作棒16をある程度の力で手前
に引くとロックが外れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズの操作
装置に係り、特にテレビカメラに適用され、操作棒の押
し引き操作によってズーム操作を行う操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、放送用テレビカメラに使用される
箱型のズームレンズ装置(EFPレンズ)において、ズ
ーム操作やフォーカス操作等のレンズ操作を手動で行う
ものと、電動で行うものとがある。手動で行う一軸二操
作式と呼ばれる方式は、操作棒の押し引きでズーム操作
を行い、操作棒の回転でフォーカス操作を行うものであ
る。
【0003】一方、レンズ操作を電動で行うものとして
は、ズームレートデマンドやフォーカスポジションデマ
ンド等の専用のコントローラからの指令信号によりサー
ボモータを駆動し、その駆動力によってズームレンズや
フォーカスレンズを駆動させるサーボ方式と呼ばれる操
作方式が知られている。
【0004】また、実公昭60−27366号公報によ
れば、一軸式の手動操作方式及びサーボ方式のいずれの
方式でも撮影状況やカメラマンの好みに応じて選択でき
るようにするため、1台のズームレンズ装置に手動操作
方式とサーボ方式の両方の駆動機構を設けたものが提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
操作装置においてサーボ方式が選択されると、クラッチ
等によって操作棒の動力伝達経路が切り離され、操作棒
がフリーの状態になる。このとき、レンズを上に向ける
と、操作棒が自重で滑り落ちてくる。カメラマンの意思
に反して操作棒が引き出された状態になると、カメラ操
作の邪魔になるという問題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、一軸/サーボ兼用レンズにおいてサーボ方式を
選択した際に操作棒の落下を防止できる機構を具備した
ズームレンズの操作装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るズームレンズの操作装置は、操作棒の
押し引き操作によってズームレンズのズーム操作を行う
一軸式ズーム手段と、電動駆動手段の制御により前記ズ
ームレンズのズーム操作を行うサーボ式ズーム手段と、
前記一軸式ズーム手段及び前記サーボ式ズーム手段のう
ち何れか一方の駆動力を選択的に前記ズームレンズに伝
達する操作方式切換手段と、前記サーボ式ズーム手段に
よる操作方式が選択された場合に、前記操作棒の押し引
き方向の移動を規制する第1の規制手段を規制位置に移
動させる一方、前記一軸式ズーム手段による操作方式が
選択された場合には前記第1の規制手段を規制解除位置
に移動させる規制部移動機構と、前記操作棒の押し引き
操作に伴って移動し、前記規制位置にある前記第1の規
制手段と係合することで前記操作棒の押し引き方向の移
動を阻止する第2の規制手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0008】本発明によれば、一軸方式を選択すると、
第1の規制手段は規制解除位置に退避するため、操作棒
は第1の規制手段による規制を受けずに自由に押し引き
操作可能である。その一方、サーボ方式を選択すると、
第1の規制手段が規制位置に進出し、第2の規制手段と
係合可能な状態となる。サーボ操作時には、操作棒の操
作力をズームレンズに伝達する動力伝達経路が切り離さ
れて操作棒の負荷が軽くなるが、第2の規制手段が第1
の規制手段と係合することによって操作棒の移動が規制
される。これにより、サーボ操作時に操作棒が落下する
ことはない。
【0009】規制部移動機構は、操作方式切換手段と連
動して作動する構造が好ましい。例えば、規制部移動機
構にモータを設け、一軸/サーボの切換スイッチに連動
して該モータを制御することにより第1の規制手段を移
動させる態様がある。
【0010】本発明の他の態様に係るズームレンズの操
作装置は、前記操作棒が押し込まれた状態で前記第2の
規制手段が前記第1の規制手段に係合して前記操作棒の
移動が規制されることを特徴としている。サーボ操作時
には操作棒を最も深く押し込んだ位置でその移動を規制
することにより、カメラ操作の邪魔にならない。
【0011】規制手段の一態様として、前記第1及び第
2の規制手段をそれぞれ突起状の部材で構成し、前記第
2の規制手段の軌道内に前記第1の規制手段が進入する
ことによって前記操作棒の移動を規制する構造がある。
【0012】この場合、前記第1及び第2の規制手段の
うち少なくとも一方は弾性部材から成り、前記第1の規
制手段が前記規制位置にあるとき前記操作棒が押し込み
操作されることにより、その操作力によって前記弾性部
材から成る少なくとも一方の規制手段が衝突時に変形し
て係合状態が達成される一方、当該係合状態から前記操
作棒を引き出す操作が行われると、その操作力によって
前記弾性部材から成る少なくとも一方の規制手段が衝突
時に変形して係合状態から脱出する構造とする態様があ
る。
【0013】本発明の目的を達成するには、操作棒が自
重で落下するのを阻止する程度の規制力で第1及び第2
の規制手段が係止状態を維持すればよく、ズームレンズ
の姿勢に応じて操作棒に加わる落下力の最大値よりも更
に大きな操作力が操作棒に加えられた時には第1及び第
2の規制手段の係止が外れる。
【0014】本発明の更に具体的な構造を提供すべく、
本発明の更に他の態様に係るズームレンズの操作装置に
よれば、前記第2の規制手段は、前記操作棒の押し引き
操作に連動して回転する回転部材の偏心した位置に設け
られる一方、前記第1の規制手段は、前記回転部材に対
して直交配置されるギアの偏心した位置に設けられ、前
記規制位置は前記第1の規制手段が前記回転部材に最も
近づく位置に設定されており、前記規制位置から前記規
制解除位置へ向かう移動時には前記第1の規制手段が前
記回転部材から遠ざかる方向に移動して前記第2の規制
手段との係合が外れ易い構造を有していることを特徴と
している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るズームレンズの操作装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
【0016】図1は、本発明が適用されたテレビカメラ
システム10の全体構成を示した斜視図である。同図の
テレビカメラシステム10は、一軸式の手動操作方式
と、サーボ操作方式の何れか一方を選択し、その選択し
た操作方式によりズーム操作及びフォーカス操作を行う
ことを可能としたものである。
【0017】テレビカメラシステム10は、主としてズ
ームレンズ装置12及びカメラ本体14から構成され、
ズームレンズ装置12は、雲台22に載置されたカメラ
本体14の正面側に装着される。ズームレンズ装置12
の背面側(カメラ本体14に装着される面)には操作棒
16が設置され、その操作棒16は、カメラ本体14に
形成された操作棒挿通孔14Aを貫通してカメラ本体1
4の背面側に延設される。なお、操作棒16はズームレ
ンズ装置12に対して着脱自在である。
【0018】カメラマンは、ビューファインダ20に映
る映像を見ながら、操作棒16のグリップ18を把持し
て操作棒16を押し引き操作することでズーム操作を行
うことができ、また、グリップ18を回転操作し、操作
棒16の軸を回転させることでフォーカス操作を行うこ
とができる。
【0019】雲台22から延設されたパンチルト棒24
A、24Bには、ズームレートデマンド26とフォーカ
スポジションデマンド28が設置されている。ズームレ
ートデマンド26からはズーム速度を指令するズーム速
度指令信号が出力され、フォーカスポジションデマンド
28からはフォーカス位置を指令するフォーカス位置指
令信号が出力される。これらの指令信号はケーブルを介
してズームレンズ装置12に送信される。
【0020】カメラマンは、ズームレートデマンド26
のサムリング26Aを親指で回動操作することによりズ
ーム操作を行うことができ、フォーカスポジションデマ
ンド28のフォーカスノブ28Aを回動操作することで
フォーカス操作を行うことができる。
【0021】図2は、ズームレンズ装置12の全体構成
図である。このズームレンズ装置12は、主としてレン
ズ鏡胴30、一軸二操作式の操作ユニット32、ズーム
駆動切換用のクラッチ部34、制御回路36、及び前述
したズームレートデマンド26並びにフォーカスポジシ
ョンデマンド28から構成されている。
【0022】レンズ鏡胴30には、前方から順にフォー
カスレンズ40、ズーム系レンズ42のバリエータレン
ズ42A、コンペンセータレンズ42B、及びマスター
レンズ44が配置される。フォーカスレンズ40は、そ
の支持枠40Aにリードスクリュー46が螺合してお
り、サーボモータが内蔵されているフォーカスサーボモ
ジュール48の回転駆動力が回転出力部48Aから回転
入力部50、プーリー52、歯付きベルト54及びプー
リー56を介してリードスクリュー46に伝達されるこ
とにより、フォーカスレンズ40は光軸方向に沿って前
後動する。なお、フォーカスサーボモジュール48から
リードスクリュー46までの動力伝達系は、歯付きベル
ト54等によりバックラッシなしで回転駆動力を伝達で
きるようになっている。
【0023】リードスクリュー46にはフォーカス位置
センサ58が設けられている。フォーカス位置センサ5
8は、リードスクリュー46の回転量(フォーカスレン
ズ40のフォーカス位置)を検出し、そのフォーカス位
置を示す信号を制御回路36に出力する。
【0024】ズーム系レンズ42を構成するバリエータ
レンズ42A及びコンペンセータレンズ42Bは、これ
らの支持枠に植設されたカムピン42C、42Dがズー
ムカム60のカム溝60A、60Bに係合しており、ク
ラッチ部34を介してズームカム60が回動することに
より、バリエータレンズ42A及びコンペンセータレン
ズ42Bがカム溝60A、60Bで規制される位置関係
により光軸に沿って前後動する。ズームカム60には、
ズーム位置センサ62が設けられている。ズーム位置セ
ンサ62は、ズームカム60の回転位置(ズーム系レン
ズ42のズーム位置)を検出し、そのズーム位置を示す
信号を制御回路36に出力する。
【0025】操作ユニット32の操作棒16は、回転自
在に軸支された中空軸64の内部に摺動自在に挿入され
ている。中空軸64には、長手方向にキー溝64Aが形
成されており、操作棒16の先端に固着されたピン66
がキー溝64Aに係合している。したがって、操作棒1
6が回転操作されると、これに連動して中空軸64が回
転する。
【0026】中空軸64の一端側にはピン64Bが配設
されており、このピン64Bは、所定量回転するとスト
ッパ68に当接する。これにより、中空軸64(操作棒
16)の回転範囲が規制される。また、中空軸64の他
端側には、フォーカス用位置センサ70が設けられ、こ
のフォーカス用位置センサ70は、中空軸64の回転位
置(フォーカス位置)を検出し、そのフォーカス位置を
示すフォーカス位置指令信号を制御回路36に出力す
る。
【0027】一方、中空軸64には、移動枠72が軸方
向に移動自在に挿通され、操作棒16のピン66の先端
は、その移動枠72の内周に形成された周方向の溝72
Aと係合している。移動枠72には、ワイヤ巻付部80
に所定量巻き付けられるとともに、プーリー73、7
4、75及び76を介して張設されたワイヤ78の両端
部が固着されている。したがって、操作棒16を押し引
き操作すると、これに連動してワイヤ78が移動し、ワ
イヤ巻付部80が回転する。
【0028】クラッチ部34は、主として支軸82を中
心に回転自在に配設された第1のプーリー84と、この
第1のプーリー84と一体形成された支軸84Aにそれ
ぞれ回転自在に配設されたワイヤ巻付部80及び第2の
プーリー86と、支軸84Aの軸方向に移動自在に配設
された移動リング88と、この移動リング88を移動さ
せる切換ツマミ90等から構成される。
【0029】ワイヤ巻付部80には、操作ユニット32
の操作棒16を押し引き操作によって移動するワイヤ7
8により回転駆動力が加えられるようになっている。第
2のプーリー86には、サーボモータが内蔵されている
ズームサーボモジュール92の回転出力部92Aから回
転入力部93、プーリー95、及び歯付きベルト97を
介して回転駆動力が加えられるようになっている。ズー
ムサーボモジュール92から第2のプーリー86までの
動力伝達系は、歯付きベルト97等によりバックラッシ
なしで回転駆動力を伝達できるようになっている。
【0030】移動リング88には、キー88Aが設けら
れており、このキー88Aは、支軸84Aの長手方向に
形成されたキー溝84Bと係合している。また、移動リ
ング88は、支軸84Aの軸方向に移動することにより
ワイヤ巻付部80又は第2のプーリー86と係合できる
ようになっている。即ち、移動リング88の図2上右側
面には、1本のテーパーピン89が植設されており、ワ
イヤ巻付部80の左側面には、テーパーピン89と係合
する1つのテーパー孔が穿設されている。また、移動リ
ング88と第2のプーリー86との係合部は、移動リン
グ88の左側面に設けられた歯付きギア87Aと、第2
のプーリー86の右側面に設けられた歯付きギア87B
とによって構成されている。そして、これらの歯付きギ
ア87Aと87Bとは、バックラッシなしで、かつ歯の
ピッチに応じた複数の回転位置で噛み合うことができ
る。したがって、ワイヤ巻付部80又は第2のプーリー
86から移動リング88に回転駆動力が伝達され、移動
リング88が回転すると、これに連動して支軸84A、
及び第1のプーリー84が回転する。
【0031】第1のプーリー84が回転すると、その回
転駆動力は、第1のプーリー84から歯付きベルト83
を介してズームカム60のプーリー85にバックラッシ
なしで伝達される。プーリー85はズームカム60に固
定されており、ズームカム60の回動によって、ズーム
系レンズ42が駆動される。
【0032】切換ツマミ90の軸にはギア91が固定さ
れており、ギア91の偏心した位置にはベアリング94
が設けられている。ベアリング94は、移動リング88
の外周に形成された溝88Bに当接し、移動リング88
の回転に伴って回転できる。
【0033】ギア91に噛合するギア96には、当該ギ
ア96の回動位置(切換ツマミ90の回動位置)に応じ
てコイルバネ98により常時、時計回り方向(CW方
向)又は反時計回り方向(CCW方向)に付勢力が加え
られる。
【0034】図3は、図2上の矢印A方向からギア91
等を見た要部矢視図である。図3上でギア96はコイル
バネ98によってCW方向に付勢されており、その結
果、ギア91はCCW方向に付勢される。ギア91の下
面側の偏心した位置に設けられたベアリング94は、点
線で示すように移動リング88の溝88Bの右側面に当
接し、移動リング88を右方向に移動させるとともに右
方向に付勢する。これにより、移動リング88は、ワイ
ヤ巻付部80と所定の付勢力をもって係合する。
【0035】一方、切換ツマミ90(ギア91)をCW
方向に回動させ、ギア96を付勢するコイルバネ98が
点線で示す位置にくると、このコイルバネ98によって
ギア96はCCW方向に付勢され、その結果、ギア91
はCW方向に付勢される。このとき、ギア91の下面側
の偏心した位置に設けられたベアリング94は、一点鎖
線で示すように移動リング88の溝88Bの左側面に当
接し、移動リング88を左方向に移動させるとともに左
方向に付勢する。これにより、移動リング88は、第2
のプーリー86と所定の付勢力をもって係合する。
【0036】符号99は、ギア96と共に回転する突起
部96Aによって作動する切換スイッチであり、この切
換スイッチ99は、ズーム操作が一軸式の手動側に切り
換えられたか、サーボ側に切り換えられたかを検出す
る。即ち、切換スイッチ99は、図4に示す状態(移動
リング88がワイヤ巻付部80と係合する状態)ではス
イッチONとなり、手動側に切り換えられたことを示す
信号を制御回路36に出力し、移動リング88が第2の
プーリー86と係合する状態ではスイッチOFFとな
り、サーボ側に切り換えられたことを示す信号を図3に
示した制御回路36に出力する。
【0037】制御回路36には、フォーカス位置センサ
58及びズーム位置センサ62からそれぞれ現在のフォ
ーカス位置及びズーム位置を示す信号が加えられ、ズー
ムレートデマンド26及びフォーカスポジションデマン
ド28からは、ズーム速度を指令するズーム速度指令信
号とフォーカス位置を指令するフォーカス位置指令信号
が加えられ、操作ユニット32に設けたフォーカス用位
置センサ70からは、フォーカス位置を示すフォーカス
位置指令信号が加えられている。また、切換スイッチ9
9からは、ズーム操作が一軸式の手動側に切り換えられ
たか、サーボ側に切り換えられたかを示す信号が加えら
れている。
【0038】制御回路36は、切換スイッチ99から一
軸式の手動側に切り換えられたことを示す信号を受入す
ると、ズームレートデマンド26及びフォーカスポジシ
ョンデマンド28からの入力信号を無効とし、フォーカ
ス用位置センサ70からの入力信号を有効とする。
【0039】したがって、操作棒16を回転操作する
と、制御回路36にはフォーカス用位置センサ70から
操作棒16(中空軸64)の回転位置(フォーカス位
置)を示すフォーカス位置指令信号が加えられ、制御回
路36は、このフォーカス位置指令信号と、フォーカス
位置センサ58から加えられる現在のフォーカス位置を
示す信号とに基づいてフォーカスサーボモジュール48
に制御信号を出力し、フォーカスレンズ40がフォーカ
ス位置指令信号に応じたフォーカス位置になるようにサ
ーボ制御する。
【0040】また、切換スイッチ99からズーム操作が
一軸式の手動側に切り換えられたことを示す信号を入力
している場合には、移動リング88はワイヤ巻付部80
と係合している。したがって、操作棒16を押し引き操
作すると、ワイヤ78を介してワイヤ巻付部80が回転
する。このワイヤ巻付部80の回転駆動力は、ワイヤ巻
付部80と係合している移動リング88、移動リング8
8のキー88A、及びキー溝84Bを介して第1のプー
リー84に伝達され、更に第1のプーリー84から歯付
きベルト83を介してプーリー85及びズームカム60
に伝達される。これによりズームカム60が回動し、ズ
ーム系レンズ42が手動駆動される。
【0041】一方、制御回路36は、切換スイッチ99
からズーム操作がサーボ側に切り換えられたことを示す
信号を受入すると、ズームレートデマンド26及びフォ
ーカスポジションデマンド28からの入力信号を有効と
し、フォーカス用位置センサ70からの入力信号を無効
とする。
【0042】したがって、ズームレートデマンド26の
操作に基づいてズームレートデマンド26からズーム速
度指令信号を入力すると、制御回路36は、このズーム
速度指令信号と、ズーム位置センサ62から加えられる
現在のズーム位置を示す信号とに基づいてズームサーボ
モジュール92に制御信号を出力し、ズームサーボモジ
ュール92を駆動する。
【0043】このズームサーボモジュール92の回転駆
動力は、回転出力部92Aから回転入力部93、プーリ
ー95、及び歯付きベルト97を介して第2のプーリー
86に伝達される。また、切換スイッチ99からズーム
操作がサーボ側に切り換えられたことを示す信号を入力
している場合には、移動リング88は第2のプーリー8
6と係合しているため、第2のプーリー86に伝達され
た回転駆動力は、第2のプーリー86と係合している移
動リング88、移動リング88のキー88A、及びキー
溝84Bを介して第1のプーリー84に伝達され、更に
第1のプーリー84から歯付きベルト83、プーリー8
5及びズームカム60に伝達される。これによりズーム
カム60が回動し、ズーム系レンズ42がサーボ駆動さ
れる。
【0044】また、フォーカスポジションデマンド28
の操作に基づいてフォーカスポジションデマンド28か
らフォーカス位置指令信号を入力すると、制御回路36
は、このフォーカス位置指令信号と、フォーカス位置セ
ンサ58から加えられる現在のフォーカス位置を示す信
号とに基づいてフォーカスサーボモジュール48に制御
信号を出力し、フォーカスレンズ40がフォーカス位置
指令信号に応じたフォーカス位置になるようにサーボ制
御する。
【0045】更に、制御回路36は、切換スイッチ99
からズーム操作が一軸式の手動側に切り換えられたこと
を示す信号を入力している場合において、断線等によっ
てフォーカス用位置センサ70からフォーカス位置指令
信号を受入できないときには、自動的にフォーカスポジ
ションデマンド28からのフォーカス位置指令信号を有
効とし、フォーカスポジションデマンド28によるフォ
ーカス制御を可能にしている。同様に、切換スイッチ9
9からズーム操作がサーボ側に切り換えられたことを示
す信号を入力している場合において、フォーカスポジシ
ョンデマンド28の未装着あるいは断線等によりフォー
カスポジションデマンド28からフォーカス位置指令信
号を受入できないときには、自動的にフォーカス用位置
センサ70からのフォーカス位置指令信号を有効とし、
操作棒16によるフォーカス制御を可能にしている。
【0046】図4は、操作棒16をロックする手段(以
下、操作棒ロック機構100という。)の構造を示す要
部構成図である。図5は、図4に示した操作棒ロック機
構100の平面図、図6は、図4の矢印B方向から見た
要部矢視図である。図4では、ズームカム60のカム軸
61とクラッチ部34の支軸82とを同軸上に連結した
ズームレンズ装置の構造が示されている。図4中図2に
示したズームレンズ装置12と同一若しくは類似の部材
については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0047】図4に示すクラッチ部34は、支軸82に
ワイヤ巻付部80、第2のプーリー86がそれぞれ軸受
162、162を介して回動自在に取り付けられるとと
もに、移動リング88が支軸82の軸方向に移動自在に
支持されて構成される。そして、支軸82の図4上左端
部に、ズームカム60のカム軸61が支軸82と同軸上
に連結されている。
【0048】このように、カム軸61と支軸82とを同
軸上に連結すると、支軸82でカム軸61を直接駆動す
ることができるので、図2のズームレンズ装置12と比
較して歯付きベルト83が不要になる。図2の如く歯付
きベルト83を設けると、歯付きベルト83を張設する
ための所定の張力を歯付きベルト83に付与しなければ
ならないため、その張力で操作棒16の押し引き時(一
軸操作時)の作動が悪くなったり重くなったりする場合
があるが、図4の構造では、歯付きベルト83が省略さ
れるので一軸操作時の作動感を改善することができる。
【0049】図4乃至図6に示したように、ワイヤ巻付
部80の回転軸から偏心した位置にピン81が植設され
ている。ピン81は弾性部材で構成され、先端部は球形
状を有している。このピン81の動きを規制する手段と
して、ワイヤ巻付部80の回転軸と直交する回転軸を有
するギア102の偏心した位置に規制ピン104が設け
られている。ギア102は、モータ106の軸に固設さ
れたギア108と噛合しており、モータ106の回転に
よってギア102が回転する。
【0050】規制ピン104は、ギア102の回転とと
もに移動し、ギア102の停止位置によってピン81と
係合し得る位置(規制位置)、又はピン81から退避し
た位置(規制解除位置)で停止可能である。ギア102
はギア110と噛合し、ギア110はベアリング94を
有するギア91に噛合している。なお、モータ106及
びギア91、110、102は取付板120に取り付け
られている。
【0051】モータ106は、操作方式を選択する選択
スイッチ(不図示)に応動して駆動制御され、一軸方式
が選択された時には、規制ピン104を規制解除位置に
移動させ、サーボ方式が選択された時には規制ピン10
4を規制位置に移動させる。なお、本例では、モータ1
06の駆動力によって規制ピン104を移動させている
が、切換ツマミ90の回転操作力によって規制ピン10
4を移動させる態様も可能である。
【0052】図5及び図6には、サーボ操作時の状態が
示されている。サーボ方式が選択されると、図5に示す
ように規制ピン104がワイヤ巻付部80に最も近づい
た位置(規制位置)で停止する。この状態で操作棒16
が押し込み操作(テレ方向操作)されると、ワイヤ巻付
部80は図6上で反時計回り方向に回転する。テレ端ま
で操作されると、ピン81は点線で示したテレ端位置に
到達し、規制ピン104に当接する。このテレ端位置か
ら更に操作棒16が押し込まれると、その操作力によっ
てピン81が弾性変形し、規制ピン104を乗り越え
て、図6上で規制ピン104の右側のロック位置に入
る。
【0053】このように、操作棒16が最も深く押し込
まれた位置(ロック位置)では、ワイヤ巻付部80に時
計回り方向の回転力が加えられると、ピン81が規制ピ
ン104に衝突して、回転が規制される。したがって、
ズームレンズ装置12の前側が上に向けられた場合でも
操作棒16が自重で滑り落ちる(引き出し方向に落下す
る)ことはない。
【0054】また、図5及び図6で説明したロック状態
において、操作棒16がある程度の力でワイド方向(操
作棒16を引き出す方向)に操作されると、その操作力
によってピン81が弾性変形し、規制ピン104を乗り
越えて、図6上で規制ピン104の左側に移動する。こ
うして、ロックが外れ、操作棒16は自由に押し引き操
作可能となる。なお、ピン81の先端部が球形状を有し
ていることにより、規制ピン104を乗り越える時の負
荷が軽減されている。
【0055】図5に示したサーボ操作時の状態から一軸
方式に切り換えられた場合は、ギア102が図5上で時
計回り方向に約90度回転し、規制ピン104はワイヤ
巻付部80のピン81と干渉しない程度に離れた位置
(規制解除位置)に移動する。規制ピン104が規制位
置から規制解除位置へと移動する動きは、ロック位置に
あるピン81から逃げる方向の動作のため、ピン81と
の係合から抜け易く、モータ106の負荷も小さいとい
う利点がある。規制ピン104が規制解除位置に移動す
ると、操作棒16は自由に押し引き操作可能となる。
【0056】上記実施の形態では、ピン81を弾性部材
で構成したが、規制ピン104を弾性部材で構成しても
よい。また、操作棒16の移動を規制する手段は、上述
した形態に限らず、ピン81に代えて板バネを用いても
よいし、バネ付勢されたクリック爪と、これが係合する
溝から成る係止機構などを適用することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るズーム
レンズの操作装置によれば、一軸/サーボ兼用のズーム
レンズにおいて、サーボ方式を選択したときに、第1の
規制手段が規制位置に進出し、第2の規制手段と係合す
ることで操作棒の押し引き方向の移動を規制する構造に
したので、サーボ操作時に操作棒が自重で滑り落ちる不
具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すテレビカメラシステム
の全体構成を示す斜視図
【図2】図1に示したズームレンズ装置の内部構成図
【図3】図2の矢印A方向から見た要部矢視図
【図4】操作棒をロックする機構の構造図
【図5】図4に示した操作棒ロック機構の要部を示す平
面図
【図6】図4の矢印B方向から見た要部矢視図
【符号の説明】
10…テレビカメラシステム、12…ズームレンズ装
置、14…カメラ本体、16…操作棒、26…ズームレ
ートデマンド、32…操作ユニット(一軸式ズーム手
段)、34…クラッチ部(操作方式切換手段)、36…
制御回路、78…ワイヤ、80…ワイヤ巻付部(回転部
材)、81…ピン(第2の規制手段)、92…ズームサ
ーボモジュール(サーボ式ズーム手段)、104…規制
ピン(第1の規制手段)、106…モータ、102,1
08…ギア(規制部移動機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作棒の押し引き操作によってズームレ
    ンズのズーム操作を行う一軸式ズーム手段と、 電動駆動手段の制御により前記ズームレンズのズーム操
    作を行うサーボ式ズーム手段と、 前記一軸式ズーム手段及び前記サーボ式ズーム手段のう
    ち何れか一方の駆動力を選択的に前記ズームレンズに伝
    達する操作方式切換手段と、 前記サーボ式ズーム手段による操作方式が選択された場
    合に、前記操作棒の押し引き方向の移動を規制する第1
    の規制手段を規制位置に移動させる一方、前記一軸式ズ
    ーム手段による操作方式が選択された場合には前記第1
    の規制手段を規制解除位置に移動させる規制部移動機構
    と、 前記操作棒の押し引き操作に伴って移動し、前記規制位
    置にある前記第1の規制手段と係合することで前記操作
    棒の押し引き方向の移動を阻止する第2の規制手段と、 を備えたことを特徴とするズームレンズの操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作棒が押し込まれた状態で前記第
    2の規制手段が前記第1の規制手段に係合して前記操作
    棒の移動が規制されることを特徴とする請求項1に記載
    のズームレンズの操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の規制手段は、それぞ
    れ突起状の部材で構成され、前記第2の規制手段の軌道
    内に前記第1の規制手段が進入することによって前記操
    作棒の移動が規制されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のズームレンズの操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のズームレンズの操作装
    置において、前記第1及び第2の規制手段のうち少なく
    とも一方は弾性部材から成り、前記第1の規制手段が前
    記規制位置にあるとき前記操作棒が押し込み操作される
    ことにより、その操作力によって前記弾性部材から成る
    少なくとも一方の規制手段が衝突時に変形して係合状態
    が達成される一方、当該係合状態から前記操作棒を引き
    出す操作が行われると、その操作力によって前記弾性部
    材から成る少なくとも一方の規制手段が衝突時に変形し
    て係合状態から脱出する構造を有していることを特徴と
    するズームレンズの操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のズームレンズの操作装
    置において、前記第2の規制手段は、前記操作棒の押し
    引き操作に連動して回転する回転部材の偏心した位置に
    設けられる一方、前記第1の規制手段は、前記回転部材
    に対して直交配置されるギアの偏心した位置に設けら
    れ、前記規制位置は前記第1の規制手段が前記回転部材
    に最も近づく位置に設定されており、前記規制位置から
    前記規制解除位置へ向かう移動時には前記第1の規制手
    段が前記回転部材から遠ざかる方向に移動して前記第2
    の規制手段との係合が外れ易い構造を有していることを
    特徴とするズームレンズの操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101478572B1 (ko) 2014-09-30 2015-01-05 에스피오주식회사 줌 대물렌즈를 이용한 자동초점 시스템

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