JP2004125186A - Refrigerant cycle device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉容器内に電動要素とこの電動要素にて駆動される第1及び第2の圧縮要素を備え、第1の圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒ガスを第2の圧縮要素に吸引し、圧縮して吐出する多段圧縮式のコンプレッサから冷媒回路が構成された冷媒サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば2段圧縮式のロータリコンプレッサは、密閉容器内にステータとロータから成る電動要素(インバータで回転数制御される)と、この電動要素にて駆動される第1の回転圧縮要素と、それと180度の位相差を介して取り付けられた第2の回転圧縮要素とを収納して構成されている。
【0003】
そして、電動要素の回転により第1の回転圧縮要素の吸込ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮が行なわれて中間圧となり、シリンダの高圧室側より吐出ポート、吐出消音室、中間吐出管を経て例えば密閉容器内に吐出される。
【0004】
密閉容器内に吐出された中間圧の冷媒ガスは第2の回転圧縮要素のシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮が行なわれて高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経て冷媒回路を構成するガスクーラに流入して放熱・凝縮した後、所定の開度の膨張弁(減圧装置)で絞られてエバポレータ(蒸発器)に供給される。そこで冷媒が蒸発し、そのときに周囲から吸熱することにより冷却作用を発揮して車室内を空調するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述の如き2段圧縮式のロータリコンプレッサが停止している状態(例えば車が長期間運転されないような状態)では、冷媒回路内の圧力が均衡する。即ち、第1の回転圧縮要素の吸込側と吐出側、及び、第2の回転圧縮要素の吸込側と吐出側の圧力は平衡していることになる。
【0006】
このような状態から電動要素が起動されると、先ず第1の回転圧縮要素(1段目)に冷媒が吸い込まれ、圧縮して吐出されると云う仕事が開始されるので、第1の回転圧縮要素の吐出圧力が上昇して来るまでは、第2の回転圧縮要素(2段目)では吸込側と吐出側で殆ど圧力差が生じない状態となる。即ち、第2の回転圧縮要素では殆ど仕事が成されない状況となる。
【0007】
実際には、第1の回転圧縮要素の吐出圧力(中間圧)の上昇に伴い、第2の回転圧縮要素の吐出圧力(高圧側)も徐々に上昇していって、第2の回転圧縮要素も仕事をし出すことになるが、上述の如き起動当初においては第1の回転圧縮要素(1段目)のみが仕事をし、第2の回転圧縮要素(2段目)は殆ど仕事をしないと云うアンバランスな運転状況となる。尚、このような各回転圧縮要素における圧力のアンバランスは電動要素が高回転から低回転に回転数降下したときにも発生すると考えられる。
【0008】
このような状況では、第1の回転圧縮要素(1段目)が圧縮工程にあるときには大成る回転トルクが必要となるが、それと180度の位相差のある第2の回転圧縮要素(2段目)が圧縮工程にあるときには回転トルクは小さくなる。即ち、1回転中におけるトルクの変動が大きくなる。
【0009】
このような第1の回転圧縮要素(1段目)と第2の回転圧縮要素(2段目)の圧力アンバランス状態が長期間継続されると、回転に必要なトルクもアンバランスとなることから、駆動トルクを発生させるために電動要素に流れる電流もアンバランスとなり、インバータに過電流が流れて破壊が生じる。
【0010】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、多段圧縮式のコンプレッサの圧縮要素での圧力アンバランスによって生じる不都合を解消できる冷媒サイクル装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明では、密閉容器内に電動要素と、該電動要素にて駆動される第1及び第2の圧縮要素を備え、第1の圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒ガスを第2の圧縮要素に吸引し、圧縮して吐出する多段圧縮式のコンプレッサを備えて冷媒回路が構成された冷媒サイクル装置において、インバータにより電動要素を制御する制御装置を備え、この制御装置は、インバータの出力電流に基づいてコンプレッサの各圧縮要素の圧力アンバランスを検出するようにしたので、各圧縮要素の圧力アンバランスによって生じる電動要素駆動用のインバータの破壊などの不都合を未然に回避することが可能となる。
【0012】
これにより、コンプレッサの信頼性の向上を図ることが可能となる。特に、インバータ出力の電流に基づいてコンプレッサの圧力アンバランスを検出するので、インバータの過電流保護用の電流検出を利用でき、格別な検出手段を設けること無く、コンプレッサの信頼性向上とインバータの過電流保護とを実現することができるようになるものである。
【0013】
また、請求項2の発明では、上記に加えて、制御装置は、インバータの出力電流の最大値と最小値との差が所定の値に拡大した場合、コンプレッサの各圧縮要素において圧力アンバランスが生じているものと判断するようにしたので、第1及び第2の圧縮要素の圧力アンバランスの検出に関するプログラムなども比較的簡単に構成することができるようになるものである。
【0014】
また、請求項3の発明では、上記に加えて、制御装置は、コンプレッサの各圧縮要素にて圧力アンバランスが生じているものと判断した場合に、冷媒回路を構成する膨張弁を所定の開度に制御するようにしたので、コンプレッサの起動初期状態における圧力アンバランスを早期に解消することができるようになる。
【0015】
これにより、第1及び第2の圧縮要素において生じた圧力アンバランスを短時間で解消することが可能となり、信頼性の著しい改善を図ることができるようになるものである。
【0016】
特に、請求項4の発明の如く冷媒回路に封入される冷媒として圧力差が大きくなる二酸化炭素を用いる場合に、本発明は極めて好適なものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の冷媒サイクル装置に使用するコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34(何れも圧縮要素の一例である)を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図である。
【0018】
この図において、10は二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ(本発明のコンプレッサに相当)で、このロータリコンプレッサ10は、鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
【0019】
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成され、且つ、このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0020】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。
【0021】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
【0022】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を、180度の位相差を有して回転軸16に設けた上下偏心部42、44により偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画するベーン50、52と、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
【0023】
一方、上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上部支持部材54側の吸込通路は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上カバー66、下カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
【0024】
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する図示しない連通路にて連通されており、連通路の上端には中間吐出管121が立設され、この中間吐出管121から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒が密閉容器12内に吐出される。
【0025】
また、第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と連通する吐出消音室62の上面開口部を閉塞する上カバー66は、密閉容器12内を吐出消音室62と電動要素14側とに仕切る。
【0026】
そして、この場合冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等既存のオイルが使用される。
【0027】
密閉容器12を構成する容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141と略90度ずれた位置にある。
【0028】
そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0029】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。この冷媒導入管94の他端はアキュムレータ158(図2に示す)の下側に接続されている。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は吐出消音室62と連通する。
【0030】
前記アキュムレータ158は、吸込冷媒の気液分離を行うタンクであり、密閉容器12の容器本体12Aの上部側面に溶接固定された密閉容器12側のブラケット147にアキュムレータ158側のブラケット(図示せず)を介して取り付けられている。
【0031】
次に、図2は本発明の冷媒サイクル装置をカーエアコン(空気調和機)に適用した場合の冷媒回路を示しており、上述したロータリコンプレッサ10は図2に示すカーエアコンの冷媒回路の一部を構成する。即ち、ロータリコンプレッサ10の冷媒吐出管96はガスクーラ154の入口に接続される。このガスクーラ154を出た配管は内部熱交換器160を介して電動式の膨張弁156(減圧装置)を経て、エバポレータ(蒸発器)157の入口に至り、エバポレータ157の出口は内部熱交換器160、前記アキュムレータ158を介して冷媒導入管94に接続される。
【0032】
次に、図3はカーエアコンの制御装置Cのブロック図を示している。この場合、前記ロータリコンプレッサ10の電動要素14は図3示すインバータIにて駆動される。即ち、図3において102は昇圧回路で、この昇圧回路102には図示しないエンジンにて駆動される発電機にて充電されるバッテリーに接続されている。このバッテリーにはインバータIを構成する複数のパワートランジスタTRを備えたトランジスタモジュール103が接続されている。そして、各パワートランジスタTR・・の出力ラインは電動要素14のステータコイル(U相、V相、W相)28の三相に接続され、120度角でU相、V相、W相に順次通電されることによりロータ24は所定の方向に回転する。
【0033】
また、U相、V相、W相の各相にはロータ位置検出回路105が接続されており、このロータ位置検出回路105は制御装置Cを構成する汎用のマイクロコンピュータ107に接続されている。V相にはロータ位置検出用のカレントトランス109が接続されており、カレントトランス109はマイクロコンピュータ107に接続されている。該カレントトランス109は、ステータコイル28の通電されていない空きの一相に出る誘起電圧と入力電圧の或る電位との比較によりロータ24の回転角位置を推定し検出する。尚、制御装置Cは、昇圧回路102、トランジスタモジュール103、膨張弁制御回路104、ロータ位置検出回路105、インバータドライブ回路106、マイクロコンピュータ107、カレントトランス109などによって構成されている。
【0034】
この場合のロータ位置検出回路105は、電圧の比較信号をロータ24位置検出信号として利用できるため、比較的処理能力の低いマイコンでもシステム保護制御を含めた全体の制御をワンチップで処理してシステムの低コスト化を実現している。また、マイクロコンピュータ107にはインバータドライブ回路106が接続され。インバータドライブ回路106は前記トランジスタモジュール103を駆動制御する。そして、カレントトランス109は、インバータIから出力される電動要素14(V相)の駆動電流を検出する。尚、カレントトランス109はU相或いはW相の電流を検出しても差し支えない。
【0035】
そして、マイクロコンピュータ107は、ロータ位置検出回路105が検出した位置情報からインバータドライブ回路106によりトランジスタモジュール103の各パワートランジスタTR・・を制御することで、ステータコイル(U相、V相、W相)28への通電を制御し、電動要素14の回転数を制御する。
【0036】
即ち、マイクロコンピュータ107はロータ位置検出回路105が検出した位置検出信号によりトランジスタモジュール103がどの相に通電し、どの相に通電していないかを検知している。また、マイクロコンピュータ107はこの検出信号をインバータドライブ回路106に送信し、インバータドライブ回路106はトランジスタモジュール103の出力周波数を制御する。この出力周波数によって、電動要素14の回転数を所定の回転数に制御する。
【0037】
また、マイクロコンピュータ107には膨張弁制御回路104が接続されており、この膨張弁制御回路104には膨張弁156(のステッピングモータ)が接続されている。該マイクロコンピュータ107は、冷媒サイクル装置の通常運転時ではステッピングモータを制御して膨張弁156を予め決められた好適な開度に制御する。
【0038】
尚、マイクロコンピュータ107にはカレントトランス109が検出したインバータIの出力電流の最大値と最小値との差が、予め定められた所定値に拡大した場合に、各回転圧縮要素32、34において圧力のアンバランスが発生していると判断するプログラムが予め組み込まれている。また、マイクロコンピュータ107は、各回転圧縮要素32、34において圧力のアンバランスが生じたものと判断した場合に、膨張弁制御回路104に信号を送信し、それまで行っていた膨張弁156の制御を止めて、外気温度とその時のロータリコンプレッサ10の周波数で決まる図4に示す膨張弁156の開度に設定し直す。
【0039】
ここで、電動要素14のステータコイル28に通電され、ロータ24が回転するとマイクロコンピュータ107はカレントトランス109が検出し出力した信号からインバータIの出力電流を検出することができる。この場合、ステータコイル28に流れる電流が大きいときはカレントトランス109が検出する電流も大きくなり、ステータコイル28に流れる電流が小さいときはカレントトランス109が検出する電流も小さくなる。そして、ステータコイル28に流れる電流は、電動要素14の回転軸16に加わる負荷、即ち、各回転圧縮要素32、34を駆動するために必要なトルクによって変化する。従って、各回転圧縮要素32、34におけるトルクの変動は、カレントトランス109で検出される電流の変化から検出できる。
【0040】
以上の構成で次に動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0041】
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒は、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
【0042】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブ144から出て冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して図示しない吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行なわれて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62、冷媒吐出管96を経由してガスクーラ154で放熱された後、内部熱交換器160を通過し、所定の開度の膨張弁156で絞られ(減圧され)、エバポレータ157内に流入する。
【0043】
そこで冷媒が蒸発し、そのときに周囲から吸熱することにより冷却作用を発揮して車内が冷房される。その後、内部熱交換器160、アキュムレータ158を経て冷媒導入管94から第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
【0044】
ここで、車(カーエアコン)が長時間使用されずにロータリコンプレッサ10が停止している状態では、ロータリコンプレッサ10内を含む冷媒回路全体の圧力は均衡している。この状態からカーエアコンが使用され、ロータリコンプレッサ10の電動要素14が起動されると、先ず第1の回転圧縮要素32に冷媒が吸い込まれ、圧縮して吐出されると云う仕事が開始されるので、第1の回転圧縮要素32の吐出圧力が上昇して来るまでは、第2の回転圧縮要素34では吸込側と吐出側で殆ど圧力差が生じない状態となる。即ち、第2の回転圧縮要素34では殆ど仕事が成されない状況となる。
【0045】
実際には、第1の回転圧縮要素32の吐出圧力(中間圧)の上昇に伴い、第2の回転圧縮要素34の吐出圧力(高圧側)も徐々に上昇していって、第2の回転圧縮要素34も仕事をし出すことになるが、上述の如き起動当初においては第1の回転圧縮要素32のみが仕事をし、第2の回転圧縮要素34は殆ど仕事をしないと云うアンバランスな運転状況となる。
【0046】
このような状況では、第1の回転圧縮要素32が圧縮工程にあるときには大成る回転トルクが必要となるが、それと180度の位相差のある第2の回転圧縮要素34が圧縮工程にあるときには回転トルクは小さくなる。即ち、電動要素14の1回転中におけるトルクの変動が大きくなる。
【0047】
このような第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34の圧力アンバランス状態が長期間継続されると、回転に必要なトルクもアンバランスとなることから、駆動トルクを発生させるために電動要素14のステータコイル28に流れる電流もアンバランスとなり、インバータIの各パワートランジスタTRに過電流が流れて破壊が生じる場合もある。
【0048】
ここで、図5は係るロータリコンプレッサ10の起動初期状態における圧力アンバランスが生じているときのインバータIの出力電流の変化を示している。この図では圧縮行程と、U相、V相、W相の内の何れかの一層に流れる電流との関係を示している。即ち、上述の理由でトルクのアンバランスによりカレントトランス109で検出される電流もアンバランスとなり、電流のピーク値I1、I2、I3、I4がバラバラとなって実施例ではI1又はI4(1段目圧縮、2段目吸入又は1段目圧縮開始、2段目吐出)で最大値となり、I2又はI3(1段目吐出、2段目圧縮開始又は1段目吸入、2段目圧縮)でと最小値となる。
【0049】
該電流アンバランスの検出を行う場合は、例えば60Hzで電動要素14を運転して、電流検出間隔を500μsecで行うと、ロータ24の1回転中の電流波形は図6のように電気角で2周期分となり、この間の時間は16.7msecとなる。そして、カレントトランス109にて検出した電流値からマイクロコンピュータ107は2周期(16.7msec)分の電気角を判定し、波形出力部(図6中A、B、C、D)の電流値の平均値を作り、隣り合う波形(AとB、BとC、CとD)の平均値の比較を行なって、どの組合せに予め定められた所定値に拡大しているか否かの判定を行う。
【0050】
この場合、マイクロコンピュータ107は、Aの平均値>Bの平均値のときA/B>α、Bの平均値>Cの平均値のときB/C<α、Cの平均値<Dの平均値のときD/C>αの場合、予め定められた所定の比率(α)以上の隣り合う波形が2つあるのを判定する。即ち、マイクロコンピュータ107は、所定の比率以上の開きがある2周期が、一定時間以上継続している場合電流アンバランスが発生しているとする(図7)。図では電流アンバランス(16.7msec=2周期)がX回数連続している電流波形を示している。
【0051】
そして、マイクロコンピュータ107は電流アンバランスが発生すると、膨張弁制御回路104に信号を送信してそれまで行っていた膨張弁156の制御を止めて、外気温度とその時のロータリコンプレッサ10の周波数で決まる膨張弁156の開度に設定し直す。そして、一定時間その膨張弁156開度で運転した後、波形改善が確認されれば通常の膨張弁156制御に戻り、確認されなければ延長して改善されるのを待ち改善されればそれまで行っていた膨張弁156の制御に復帰する。これにより、第2の回転圧縮要素34から吐出される冷媒ガスは制御されるので、第2の回転圧縮要素34の吐出圧力(高圧)を短時間で上昇することができるようになり、第2の回転圧縮要素34における吸込側と吐出側との圧力差が迅速に拡大して本来の仕事をするようになる。
【0052】
これにより、上述の如き圧力のアンバランスによるインバータIへの過大電流の通電を迅速に解消できるようになり、パワートランジスタTRの破壊を防止して、信頼性を大幅に向上させることができるようになる。
【0053】
このように、カレントトランス109にて検出した信号を利用してロータリコンプレッサ10の圧力アンバランスを防止することができるので、格別な検出手段を設けること無く、コンプレッサの信頼性向上とインバータの過電流保護とを実現することができるようになる。
【0054】
尚、実施例では圧力アンバランスが発生している場合にマイクロコンピュータ107が膨張弁制御回路104により膨張弁156を所定の開度に制御するようにしたが、それに限らず、或いは、それに加えて電動要素14の回転数を制御するようにしても差し支えない。また、実施例ではロータリコンプレッサ10の起動初期状態における圧力アンバランスについて説明したが、電動要素14が高回転の状態から低回転に回転数が急速に低下した場合にも発生する可能性があり、その場合にも本発明は有効である。
【0055】
更に、カーエアコンの冷媒回路に内部中間圧型のロータリコンプレッサ10を適用して説明したが、ロータリコンプレッサに限らず、スクロールやレシプロタイプの多段圧縮式コンプレッサにおいても本発明は有効である。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、密閉容器内に電動要素と、該電動要素にて駆動される第1及び第2の圧縮要素を備え、第1の圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒ガスを第2の圧縮要素に吸引し、圧縮して吐出する多段圧縮式のコンプレッサを備えて冷媒回路が構成された冷媒サイクル装置において、インバータにより電動要素を制御する制御装置を備え、この制御装置は、インバータの出力電流に基づいてコンプレッサの各圧縮要素の圧力アンバランスを検出するようにしたので、各圧縮要素の圧力アンバランスによって生じる電動要素駆動用のインバータの破壊などの不都合を未然に回避することが可能となる。
【0057】
これにより、コンプレッサの信頼性の向上を図ることが可能となる。特に、インバータ出力の電流に基づいてコンプレッサの圧力アンバランスを検出するので、インバータの過電流保護用の電流検出を利用でき、格別な検出手段を設けること無く、コンプレッサの信頼性向上とインバータの過電流保護とを実現することができるようになるものである。
【0058】
また、請求項2の発明によれば上記に加えて、制御装置は、インバータの出力電流の最大値と最小値との差が所定の値に拡大した場合、コンプレッサの各圧縮要素において圧力アンバランスが生じているものと判断するようにしたので、第1及び第2の圧縮要素の圧力アンバランスの検出に関するプログラムなども比較的簡単に構成することができるようになるものである。
【0059】
また、請求項3の発明によれば上記に加えて、制御装置は、コンプレッサの各圧縮要素にて圧力アンバランスが生じているものと判断した場合に、冷媒回路を構成する膨張弁を所定の開度に制御するようにしたので、コンプレッサの起動初期状態における圧力アンバランスを早期に解消することができるようになる。
【0060】
これにより、第1及び第2の圧縮要素において生じた圧力アンバランスを短時間で解消することが可能となり、信頼性の著しい改善を図ることができるようになるものである。
【0061】
特に、請求項4の発明の如く冷媒回路に封入される冷媒として圧力差が大きくなる二酸化炭素を用いる場合に、本発明は極めて好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の冷媒サイクル装置を構成する内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の冷媒サイクル装置の実施例のカーエアコンの冷媒回路図である。
【図3】本発明の冷媒サイクル装置の実施例のカーエアコンの電気回路のブロック図である。
【図4】ロータリコンプレッサの周波数と外気温度に対する膨張弁の開度を示す図である。
【図5】ロータリコンプレッサに圧力アンバランスが生じているときのインバータの出力電流の変化を示す図である。
【図6】ロータの1回転中の電流波形(電気角で2周期分)の変化を、500μsecの検出間隔で行なったときの電流の変化を示す図である。
【図7】同図6の電流アンバランスがX回数発生して状態を示す図7である。
【符号の説明】
10 ロータリコンプレッサ
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
22 ステータ
24 ロータ
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
102 昇圧回路
103 トランジスタモジュール
104 膨張弁制御回路
105 ロータ位置検出回路
106 インバータドライブ回路
107 マイクロコンピュータ
109 カレントトランス
156 膨張弁
I インバータ
TR パワートランジスタ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention includes an electric element and a first and a second compression element driven by the electric element in a closed container, and supplies an intermediate-pressure refrigerant gas compressed by the first compression element to a second compression element. The present invention relates to a refrigerant cycle device in which a refrigerant circuit is constituted by a multi-stage compression type compressor that sucks, compresses, and discharges.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, a two-stage compression type rotary compressor includes an electric element (a rotation speed is controlled by an inverter) including a stator and a rotor in a closed container, a first rotary compression element driven by the electric element, It is configured to house it and a second rotary compression element attached via a phase difference of 180 degrees.
[0003]
Then, the rotation of the electric element causes the refrigerant gas to be sucked into the low pressure chamber side of the cylinder from the suction port of the first rotary compression element, and is compressed by the operation of the rollers and the vanes to an intermediate pressure. The liquid is discharged into, for example, a closed container via a discharge port, a discharge silencer, and an intermediate discharge pipe.
[0004]
The intermediate-pressure refrigerant gas discharged into the closed container is drawn into the low-pressure chamber side of the cylinder of the second rotary compression element, and is compressed by the operation of the rollers and the vanes to become a high-temperature and high-pressure refrigerant gas. After flowing into the gas cooler constituting the refrigerant circuit through the discharge port and the discharge muffling chamber, the heat is condensed and condensed, and then throttled by an expansion valve (decompression device) having a predetermined opening and supplied to an evaporator (evaporator). Then, the refrigerant evaporates, and at that time, absorbs heat from the surroundings to exert a cooling function to air-condition the vehicle interior.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Here, in a state where the two-stage compression type rotary compressor as described above is stopped (for example, a state where the vehicle is not operated for a long time), the pressure in the refrigerant circuit is balanced. That is, the pressure on the suction side and the discharge side of the first rotary compression element and the pressure on the suction side and the discharge side of the second rotary compression element are balanced.
[0006]
When the electric element is started from such a state, first, the work of sucking the refrigerant into the first rotary compression element (first stage) and starting to compress and discharge the refrigerant is started. Until the discharge pressure of the compression element increases, almost no pressure difference occurs between the suction side and the discharge side in the second rotary compression element (second stage). That is, the second rotary compression element hardly performs work.
[0007]
Actually, as the discharge pressure (intermediate pressure) of the first rotary compression element increases, the discharge pressure (high pressure side) of the second rotary compression element also gradually increases, and However, at the start of the operation as described above, only the first rotary compression element (first stage) performs work, and the second rotary compression element (second stage) hardly performs work. The driving situation becomes unbalanced. It is considered that such pressure imbalance in each rotary compression element also occurs when the number of rotations of the electric element drops from high to low.
[0008]
In such a situation, when the first rotary compression element (first stage) is in the compression step, a large rotation torque is required, but the second rotary compression element (second stage) having a phase difference of 180 degrees therefrom. When the eye is in the compression step, the rotational torque becomes small. That is, the fluctuation of the torque during one rotation increases.
[0009]
If the pressure imbalance between the first rotary compression element (first stage) and the second rotary compression element (second stage) continues for a long period of time, the torque required for rotation also becomes unbalanced. Therefore, the current flowing through the electric element in order to generate the driving torque is also unbalanced, and an overcurrent flows through the inverter to cause destruction.
[0010]
The present invention has been made to solve such a conventional technical problem, and an object of the present invention is to provide a refrigerant cycle device capable of solving a problem caused by a pressure imbalance in a compression element of a multistage compression type compressor. And
[0011]
[Means for Solving the Problems]
That is, according to the present invention, an electric element and first and second compression elements driven by the electric element are provided in the closed container, and the intermediate-pressure refrigerant gas compressed by the first compression element is supplied to the second element. In a refrigerant cycle device including a multi-stage compression type compressor that draws in, compresses, and discharges the compression element, a refrigerant circuit is configured, and a control device that controls an electric element by an inverter is provided. Since the pressure imbalance of each compression element of the compressor is detected based on the output current, it is possible to prevent inconvenience such as destruction of the inverter for driving the electric element caused by the pressure imbalance of each compression element. It becomes.
[0012]
This makes it possible to improve the reliability of the compressor. In particular, since the pressure imbalance of the compressor is detected based on the current of the inverter output, current detection for protecting the inverter from overcurrent can be used. Current protection can be realized.
[0013]
In addition, in the invention of claim 2, in addition to the above, when the difference between the maximum value and the minimum value of the output current of the inverter expands to a predetermined value, the control device can reduce the pressure imbalance in each compression element of the compressor. Since it is determined that the pressure has occurred, a program for detecting the pressure imbalance of the first and second compression elements can be configured relatively easily.
[0014]
In addition, in the invention of claim 3, in addition to the above, when the control device determines that pressure imbalance occurs in each compression element of the compressor, the control device opens the expansion valve constituting the refrigerant circuit by a predetermined amount. Since the control is performed every time, the pressure imbalance in the initial state of starting the compressor can be eliminated at an early stage.
[0015]
As a result, the pressure imbalance generated in the first and second compression elements can be eliminated in a short time, and the reliability can be remarkably improved.
[0016]
In particular, when carbon dioxide having a large pressure difference is used as the refrigerant sealed in the refrigerant circuit as in the invention of claim 4, the present invention is extremely suitable.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows, as an embodiment of a compressor used in the refrigerant cycle device of the present invention, an internal intermediate-pressure multistage (two-stage) having first and second
[0018]
In this figure, 10 is carbon dioxide (CO 2 ) As a refrigerant (corresponding to the compressor of the present invention). The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
An
[0023]
On the other hand, the
[0024]
The
[0025]
An upper cover 66 that closes an upper opening of the discharge muffling chamber 62 that communicates with the inside of the
[0026]
In this case, the above-mentioned carbon dioxide (CO2), which is a natural refrigerant in consideration of flammability and toxicity, is friendly to the global environment as a refrigerant. 2 ), And existing oils such as mineral oil (mineral oil), alkylbenzene oil, ether oil, ester oil, and PAG (polyalkyl glycol) are used as the lubricating oil.
[0027]
On the side surface of the container body 12A constituting the
[0028]
One end of a
[0029]
One end of a
[0030]
The
[0031]
Next, FIG. 2 shows a refrigerant circuit when the refrigerant cycle device of the present invention is applied to a car air conditioner (air conditioner). The
[0032]
Next, FIG. 3 shows a block diagram of a control device C of the car air conditioner. In this case, the
[0033]
A rotor
[0034]
In this case, the rotor
[0035]
The
[0036]
That is, the
[0037]
The
[0038]
When the difference between the maximum value and the minimum value of the output current of the inverter I detected by the
[0039]
Here, when the
[0040]
Next, the operation of the above configuration will be described. When the
[0041]
As a result, the low-pressure refrigerant sucked into the low-pressure chamber side of the
[0042]
Then, the intermediate-pressure refrigerant gas in the
[0043]
Then, the refrigerant evaporates, and at that time, absorbs heat from the surroundings to exert a cooling function, thereby cooling the inside of the vehicle. Thereafter, a cycle in which the refrigerant is sucked into the first
[0044]
Here, in a state where the car (car air conditioner) is not used for a long time and the
[0045]
Actually, as the discharge pressure (intermediate pressure) of the first
[0046]
In such a situation, a large rotation torque is required when the first
[0047]
If the pressure unbalance state of the first
[0048]
Here, FIG. 5 shows a change in the output current of the inverter I when the pressure imbalance occurs in the initial state of the startup of the
[0049]
When the current imbalance is detected, for example, when the
[0050]
In this case, the
[0051]
When a current imbalance occurs, the
[0052]
As a result, the application of an excessive current to the inverter I due to the pressure imbalance as described above can be quickly eliminated, and the power transistor TR can be prevented from being broken, so that the reliability can be greatly improved. Become.
[0053]
As described above, it is possible to prevent the pressure imbalance of the
[0054]
In the embodiment, the
[0055]
Furthermore, although the description has been given by applying the internal intermediate pressure
[0056]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, an electric element and first and second compression elements driven by the electric element are provided in the closed container, and the pressure of the intermediate pressure compressed by the first compression element is reduced. In a refrigerant cycle device including a multi-stage compression type compressor that draws refrigerant gas into a second compression element, compresses and discharges the refrigerant gas, a control device that controls an electric element by an inverter is provided. Since the device detects the pressure imbalance of each compression element of the compressor based on the output current of the inverter, the inconvenience such as destruction of the inverter for driving the electric element caused by the pressure imbalance of each compression element is anticipated. It is possible to avoid.
[0057]
This makes it possible to improve the reliability of the compressor. In particular, since the pressure imbalance of the compressor is detected based on the current of the inverter output, current detection for protecting the inverter from overcurrent can be used. Current protection can be realized.
[0058]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the above, when the difference between the maximum value and the minimum value of the output current of the inverter is expanded to a predetermined value, the control device can control the pressure imbalance in each compression element of the compressor. Is determined, the program for detecting the pressure imbalance of the first and second compression elements can be configured relatively easily.
[0059]
According to the third aspect of the present invention, in addition to the above, when the control device determines that pressure imbalance occurs in each compression element of the compressor, the control device sets the expansion valve forming the refrigerant circuit to a predetermined pressure. Since the opening degree is controlled, the pressure imbalance in the initial startup state of the compressor can be eliminated at an early stage.
[0060]
As a result, the pressure imbalance generated in the first and second compression elements can be eliminated in a short time, and the reliability can be remarkably improved.
[0061]
In particular, when carbon dioxide having a large pressure difference is used as the refrigerant sealed in the refrigerant circuit as in the invention of claim 4, the present invention is extremely suitable.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an internal intermediate pressure type two-stage compression type rotary compressor constituting a refrigerant cycle device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a refrigerant circuit diagram of a car air conditioner according to an embodiment of the refrigerant cycle device of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of an electric circuit of the car air conditioner according to the embodiment of the refrigerant cycle device of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing an opening degree of an expansion valve with respect to a frequency of a rotary compressor and an outside air temperature.
FIG. 5 is a diagram illustrating a change in the output current of the inverter when a pressure imbalance occurs in the rotary compressor.
FIG. 6 is a diagram showing a change in current when a change in a current waveform (for two cycles in electrical angle) during one rotation of a rotor is performed at a detection interval of 500 μsec.
FIG. 7 is a diagram showing a state where the current imbalance of FIG. 6 occurs X times;
[Explanation of symbols]
10 Rotary compressor
14 Electric elements
16 rotating shaft
18 Rotary compression mechanism
22 Stator
24 rotor
32 first rotary compression element
34 Second rotary compression element
102 booster circuit
103 Transistor module
104 Expansion valve control circuit
105 Rotor position detection circuit
106 Inverter drive circuit
107 microcomputer
109 Current transformer
156 expansion valve
I inverter
TR Power transistor
Claims (4)
インバータにより前記電動要素を制御する制御装置を備え、該制御装置は、前記インバータの出力電流に基づいて前記コンプレッサの各圧縮要素の圧力アンバランスを検出することを特徴とする冷媒サイクル装置。An electric element and a first and a second compression element driven by the electric element are provided in the closed vessel, and the intermediate-pressure refrigerant gas compressed by the first compression element is supplied to the second compression element. In a refrigerant cycle device configured with a refrigerant circuit including a multi-stage compression type compressor that sucks, compresses, and discharges,
A refrigerant cycle device comprising a control device for controlling the electric element by an inverter, wherein the control device detects a pressure imbalance of each compression element of the compressor based on an output current of the inverter.
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