JP2004123851A - 塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体の回収方法 - Google Patents

塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体の回収方法 Download PDF

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Taketoshi Kito
木藤武利
Tomoyuki Ichiki
市来知幸
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Abstract

【課題】塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物から塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体を、環境に負荷をかける燃焼や埋め立ての方法によらずに粉末の形で回収する方法を開発する。
【解決手段】塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物を良溶剤に溶解させ、その溶液中に貧溶剤を加えることによって塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合物を沈殿させ、ろ過によって粉末などの再利用しやすい形で回収する。同時に可塑剤はろ液より回収され、溶剤はリサイクル利用出来る。

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は固形状またはフィルム状の、塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物から塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニリデン重合体は包装材料すなわちラップとして広く利用されており、特に食品の包装材料として様々な商品名で市販されているが、一般に塩化ビニルなどとの共重合体として製品化されている。したがって以下では塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体として扱っている。
塩化ビニリデン重合体または塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体は、そのままあるいは可塑剤などの添加物を加えて重合体組成物として繊維やフィルムの形で利用されている。
【0003】
しかし塩化ビニル重合体と同様廃棄された後にはほとんどの場合回収することがなかった。その理由は適切な回収方法が存在しなかったことによると考えられる。したがって、燃焼処理をするかまたは埋め立て処分をするしかなかった。なお廃棄された塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物の中には、製造時の屑なども含まれる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら燃焼処理においては塩化水素ガスやダイオキシンなどの有害物質を生成して環境を汚染し、埋め立てても腐敗することなく、さらに含有されている可塑剤が浸出して地下水を汚染するため、様々な団体から批判されている。
【0005】
それにもかかわらず食品保護効果、保香性、保存性、省エネルギー性などが強調されている(www3.ocn.ne.jp/ ̄vdkyo/news/News_3.html).したがって埋め立てや燃焼によらない処理方法を提供することは、社会的にも重要なことと考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では請求項2に示した有機溶剤を良溶剤として用いる。これら以外にも良溶剤はあるが、溶剤のコストや回収の容易さなどを考慮するとこれらの溶剤を使用するのが好ましい。たとえばヘキサメチルホスホルトリアミド(HMPA)なども良溶剤として有効であるが、価格も高く沸点も高いので回収にコストがかかる。2−ブタノンへの塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体の溶解度はあまり高くはないが、溶剤の価格や低沸点などによる回収コストを考慮すると使用は可能である。
【0007】
塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物を良溶剤に溶解後、請求項3に示した溶剤を貧溶剤として加える。貧溶剤はこれ以外にも多種類あるが、溶剤のコスト・回収の容易さ・環境への負荷・人体への影響などを考慮するとこれらの溶剤を使用するのが好ましい。
【発明の実施の形態】
【0008】
塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体を請求項2に示した良溶剤に溶解させるには、通常撹拌しながら加熱するのが好ましい。たとえば150gのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中に約14gのサランラップ(旭化成工業製品の商標名)は、100℃ならば50分以内で溶解した。
【0009】
処理される塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体は、使用後の包装材いわゆるラップに限らない。製造時に出る屑でもよい。その理由は、溶解させる試料の形態はフィルム状とは限らないからである。
また廃棄フィルムから塩化ビニリデン重合体を主成分とするフィルムを回収することはそれほど困難ではない。塩化ビニルから作られるフィルムは一般に厚みがあるので目視で分別出来る。ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは類似した形態を持つが、それらは請求項2に示した溶媒には全くあるいはほとんど溶けない。
【0010】
上で得た溶液に貧溶剤を加える。良溶剤による溶液中に貧溶剤を加えるときは前者の溶液を撹拌しながら徐々に添加する方がよい。撹拌をせずにしかも急速に添加すると塩化ビニリデン重合体が固まりとなって析出するため好ましくない。このような方法により、塩化ビニリデン重合体を粉末状あるいは乾燥後粉砕により粉末として回収できる。またこれに可塑剤などの添加剤を添加後、再度製品化することは可能である。
ろ過後のろ液からは可塑剤が回収される。
【0011】
【実施例1】
フラスコに溶媒としてDMFを150g入れ、その中にサランラップ(旭化成工業から市販されているラップ製品の商品名)13.7g(幅22cm、長さ約5cmに切断して使用)を入れ、100℃に加熱しながら撹拌した。50分程度で完全に溶解したので室温まで冷却した。DMFの約半量のメタノールを添加して生じた沈殿をろ過した。固形物の収量83%。ろ液から溶剤を留去すると液状物が得られた。主に可塑剤と考えられる。
【発明の効果】
発明の実施の形態で説明した方法で塩化ビニリデン重合体を回収すれば、燃焼法のように有害なガスなどの発生で環境を汚染することがなく、埋め立て処理のように半永久的に埋め立て地を占有することもなく、しかも地下水の汚染の心配もない。溶剤は回収してリサイクル使用するので経済性も高い。

Claims (3)

  1. 塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物が80−100℃の温度範囲において3wt%以上溶解する有機溶剤(良溶剤)に溶解させ、この溶液中に室温付近における塩化ビニリデン重合体を主成分とする重合体組成物の溶解度が5wt%以下の有機溶剤(貧溶剤)を加えることにより塩化ビニリデン重合体を析出させて回収することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載した良溶剤はN,N−ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシドなどの極性非プロトン溶剤、シクロヘキサノンや2−ブタノンなどのケトンおよび1,4−ジオキサンから選ばれる溶剤またはそれらの二種以上の混合溶剤から選ばれる。
  3. 請求項1に記載した貧溶剤はメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチルエタノールなどのアルコール類および水から選ばれる。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7460069B2 (ja) 2020-03-23 2024-04-02 株式会社ユニチカテクノス ポリ塩化ビニリデンコーティングフィルムからの熱可塑性樹脂フィルムの回収方法及び回収装置

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